マコモのご紹介

長谷川淨潤

 私が初めてマコモを知ったのは今から30年以上前のことです。 当時は全く副作用のない自然性、そしてその効用の素晴らしさに惹かれてのことでしたが、 その後様々なことがわかり、マコモを常備するようになってから約20年が経過しています。
 弥生時代に稲作が伝来するまでは、マコモの実は貴重な食料とされていたそうですし (体質改善に卓効のある縄文食・古代食です)、アメリカ・インディアンはマコモを毎日食べているとのことです。 「ワイルドライス」とはマコモの実のことですが、つまりマコモはお米の先祖と言えるでしょう。
 その名残としてか、日本最古の神社である出雲大社では数十mに及ぶ大しめ縄にも使用され、 「マコモ祭」も行われています。(毎年6月1日に行われる出雲大社の大祭では、神様の通り道、 参道にはマコモが敷かれ、儀式の後には参詣客がマコモを持ち帰って家の宝にするそうです。)
 また、氷川神社の「マコモ神事」では、今でも「病気を癒すもの」「邪気を払うもの」「浄化するもの」などの意味を持つ 霊草として大切に扱われています。そして宇佐八幡宮はじめ、全国500を超える八幡神社や、 その他多くの神社でもご神体として大切に扱われています。
 私自身も神官になる修行の際に、神様に使える御供物は必ずマコモの上にお供えするのを見て驚いた記憶が今でも思い出されます。

 野生の動物は怪我をするとマコモを噛み砕いて患部に付けるのだそうですが、 その効果はマコモに付着しているマコモ菌(マコモ耐性菌)と呼ばれる単細胞微生物によるものだそうです。
 400℃でもビクともしないという生命力の強さ、人体に有害な物質を食べ、 有益な代謝物を排泄するというその特性は、動物実験でも血液の浄化、免疫の活性に有効であるという様々な結果が出ています。

*コレステロールの減少(コレステロール値が正常化され、脳卒中・心臓発作を予防する働きが確かめられた。)
*ホルモン分泌の促進(副腎皮質の肥大増殖と、リンパ球の著しい増殖が確認できた。)
*免疫力の強化(血液中のタンパク質の一種であり、細菌等が侵入すると抗体として攻撃する補体が2倍になった。)
*血液の浄化(血管壁に詰まっている老廃物や毒素が排出され、血行が促進された。)
*悪性腫瘍の増殖を抑える(マコモエキスを癌を持つラットに注射したところ、腫瘍の増殖がほとんど見られなくなった。
 また、免疫細胞の一種であるマクロファージにマコモエキスを与えたところ、他の物質よりも最高に活性化がみられ、  異物を活発に取り込む作用も確認された。)
*血糖値の低下(インシュリンの分泌が低下し血糖値が上昇しているラットの実験で効果が確認された。)
*副作用が全く無い

 上記のようにマコモには素晴らしい力があることが分かっています。 また、癌、アトピー、高血圧、肝臓病、腎臓病、婦人病、糖尿病、痛風、膠原病、神経痛、各種の薬害、 喘息などの症状の改善がみられたという体験談も、戦前より本当に膨大な量が残されています。
 ただ私としては、こうしたデータよりも、動物たちが本能で用いていたり、あるいは人間も古くから活用していた、 という長い歴史による検証を重要視したく思っています。
 (ただ、副作用の無い点は特筆したいと思います。)

 たとえば、微温水で浣腸する際にも、少量の粗塩と水、そしてマコモを入れると良いと昔から言われているように、 マコモは良い水や塩、炭などと同じように「自然の中の自然」という物質なのでしょう。
 実際、医師に見放された末期癌患者を半数以上回復させている「快療法」の瓜生良介先生も、 ライフエナジーテスト(Oリングテストの改良版)の結果として「マコモはどんな人にも合う」と仰っています。  私が何よりも共感できるのは、マコモ自体が栄養になるという足し算的発想ではなく、 マコモ菌が腸内の老廃物や体内の悪玉菌を食べてくれ、余分なものを取ってくれるために、 私達の裡(うち)なる自然性(自然治癒力)が活発になる、という引き算的な健康法である、という事です。
 そして私がマコモをお薦めする理由は、そうした思想的な理由以外に、動物たちの本能をはじめ、 実際にマコモを通して改善されている方々を私が目の当たりにしている事、それと何より、 時折飲みたくなる(体が求める)という点に尽きます。
 おそらく後者の「飲みたくなる身体の状況」というのは、自動運動や愉氣、瞑想をはじめとする氣道メソッドが足りないか、 あるいはそれだけでは補えないような体調の時なのかもしれません。時に生野菜を大量に食べたくなる時のように。

 マコモの味が苦手だという声も多くあるようですが、私やスタッフ全員、数多くあるマコモの取扱店からマコモを取り寄せ、 実験、観察を繰り返してまいりました。各々の体調とその飲みやすさの感覚を照らし合わせてみたり、 整体を受けておられる方の体の状況と、マコモの味の感じ方を観察していると、 身心に問題がある人ほどマコモの味を苦手と感じることがわかってきました。 そして体が整っていくとともに抵抗がなくなり、ある程度のレベルまで身心が整うと、 逆に体調を崩した時にこそマコモを欲しくなる、そして美味しく感じる、という変化にも気づくことができました。
 こうして見てみると、それは先程書いた生野菜や「愉氣」とも同じように、自然であるが故、と言えるでしょう。 身心が乱れている時は不自然なものを求めてしまい、整っていくに従って自然なものを心地良く感じるものです。 愉氣は受ければ受けるほど体が育ち、敏感になっていきますが、マコモも同じで「植物からの愉氣」のようなものだと思っています。
 そしてこれが、数あるサプリメントや健康食品との違いであり、それら以上に効果がある理由とも言えるでしょう。
 しかしだからと言って、マコモに依存しすぎないよう、最後に一言申し上げておきます。
 『氣道』で紹介している心の健康法や自動運動をはじめとする重要なメソッドを優先させて下さいませ。

 現在慢性病の方をはじめ、短期間で体質改善を図りたい方、あるいは私のように、美味しく飲んで更に体をより良く育まれたい方のご活用をお薦めします