管理人より

 投稿者:管理者  投稿日:2021年 2月14日(日)10時28分54秒
  この掲示板は、2005年~2011年まで
長谷川先生が投稿された記事を中心に掲載しています。

なお、掲示板の主旨と異なる投稿につきましては、
管理者の責任で削除させていただきましたのでご了承ください。

新玉川温泉(秋田)なお、玉川温泉にご関心のあられる方はmail@npo-kido.comまでご連絡下さい。DVDを送

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2011年12月 2日(金)18時02分1秒
  地名(温泉名)/
住所/〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川


名称/ 新玉川温泉

電話/0187-58-3100  FAX:0187-58-3011
ホームページ/http://www.shintamagawa.jp/
交通/東京から秋田新幹線(所要時間約190分)で田沢湖下車。
   田沢湖からバス玉川温泉下車。(最終は15時15分発)

動機/玉川温泉に行く時があったら、こちらの宿のほうが設備が良いらしいと書いてあったので、いつか行く時は活用し紹介したく思っていた。
   ただ、最近、もう一件新しいホテルが出来たそうで、そこも玉川温泉と同じ源泉なので今後の時には選択肢に入れなければならない。ただ夏場はクーラーが無いとの事。玉川温泉の宿はどこも冷房は無いのである。(湯治館そよ風)

※【重要情報】 → なお、玉川温泉の泉質や、飲泉の仕方、お薦めの本など玉川温泉についての様々な情報は、玉川温泉の項に書いたので、そちらをご参照戴きたい。
          (この新玉川温泉の項では、(特に玉川温泉と比較した)この宿の特徴だけを記載することにする。
          また比較しやすいように、ここの宿の評価のあとに( )を付け、その中に玉川温泉(宿)の評価を記載しよう。)


宿の簡単な説明/バリアフリーを徹底している。209室(洋室 135室、和室 74室)
         玉川温泉(宿)よりも、かなり綺麗で設備が調っている。
         玉川温泉(宿)は病院的であるが、ここは普通のホテル風。
         また、空気が全然違い、玉川温泉(宿)は温泉のガスの中にある感じで、そこに居るだけで蒸気浴になってしまうが、ここはそのガスはかなり薄まり、息がしやすい。

チェックイン&アウト/○午後3時~午前10時
        (玉川温泉(宿)から二泊目にここに行ったのであるが、12時前に入れてくれた。
        チェックインの手続きを行なって12時近くなった時は部屋の準備が出来たとのことで部屋まで案内してもらえた。
※【重要情報】 → また、玉川温泉(宿)からここまでは玉川温泉(宿)のフロントで頼めば無料送迎してくれる。)

接客(接客が宿泊者(湯垢離(湯治)客)には一番のポイントと思い、湯質の項よりも前に位置している)/○(玉川温泉(宿)は△○)
  この点は玉川温泉(宿)とは異なる。

客室/○(△○)
 音  (聴覚)/○(△)
 景観 (視覚)/○△窓から木々や空が見える。(×)
 雰囲気 (触運動覚&内覚)/○かなり玉川温泉(宿)とは異なる。(×△)
  トイレ/○(△×)
  寝具(寝心地)/○(△○(ベッド))
 (泊まった部屋/D館275(和室)。二泊目はB館123(洋室) 風呂場までの距離→×&△)
  これも玉川温泉(宿)の項に書いたことがだが、どうしても入りたい時には部屋から遠くとも関係は無い。だからこそ近いほうが良いのだし、また、一回にまとめずに、体の要求に合わせて細めに入ることも出来る。
  そして、その関係は、単純でなく、これまた様々なことにも同じことが言え、求道者(氣道家)なら、このことと相似象的な関係なことで、全てを鑑みることであろう。

周囲/○(〃)

自然度/○(〃)

良い場所(イヤシロチ)?/○◎ (◎&××)
 宿の項で先述したように、ここはかなり玉川温泉(宿)とは氣が異なる。
 良く言えば落ち着いて靜か、悪く言えば大地の氣(エネルギー)が玉川温泉(宿)よりは少ない。
 湯治を本格的に長期でするなら、あちら(玉川温泉(宿))で自炊だろうか。(寝ている時も蒸気浴が出来る故)
 なお、ここと玉川温泉(宿)とは歩いて15分程しか離れていない。
※【重要情報】→ この小道は森林浴も出来、とても気持ち良い。

風呂/ ◎(5重マル)
玉川温泉(宿)同様、「源泉100%」「源泉50%」「熱い湯」「ぬる湯」「気泡湯」「浸頭湯」「歩行浴」「蒸気浴」「箱蒸し」「打せ湯」 があり、「飲泉場」もある。
※【極秘情報】→ …というのは、ここは経営者は異なるが、玉川温泉(宿)の行ない方を充分に取り入れて運営しているからなのだそうだ。

※ただ、「熱い湯」「ぬる湯」などの湯は、玉川温泉(宿)では源泉の50%湯であったが、ここは60%の湯である。
(タオルは風呂場?→×バスタオルも売店で購入するしかない。しかもタオルとシーツは一日おきに取り替えるので、二泊だと翌日も同じタオルとなる。)

湯質/◎(人によっては五重マル以上)
  源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)
  風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写すが、玉川温泉と同泉質なので割愛する。玉川温泉の項を見て戴きたい。
※なお、玉川温泉(宿)のほうが、湯が若干だが濃く生きている感じがする。
 (源泉100%や50%の湯船内に浮かぶ湯の花の量もこちらは少ない。)
 しかし、そんな差はともあれ、強烈な湯ではある。

温泉力/◎(5重マル以上)


部屋食/×

別部屋食の感じ/○朝夕食とも食堂。いずれもビュッフェ(バイキング)形式。

         玉川温泉(宿)とは異なり、料理に「カロリーと塩分」の表示は無いが、品数はかなり多い。(玄米混じりのが無いのが残念)

         なお、ご昼食も同会場で単品メニューから好きな品を選べる(なお、夕食は、17:30~20:30。)も玉川温泉(宿)同様。

         しかし、玉川温泉(宿)の項にも書いたように、バイキング形式は特に、残ったものはどうなるのか、ということで、哀しい気持ちになってしまう。

         (哀しいので、ここでは再掲しないことにする。)

(別場所の場合→ 喫煙/×)

食事/△○ (〃)
 上記のように玉川温泉(宿)にはあった玄米混じりのご飯が無いのが残念。(キャベツも。生野菜はサニーレタスと丸ごとトマトのみ。)
 旬の味わいを楽しめる屋台コーナーもあったが、そこの味は味の素的な味覚が。

ビール/△
 湯治場である玉川温泉(宿)では、自販機にて、アサヒ、キリン、サッポロまで売っていたが、ここではフロントにも聞いたのであるがサッポロは無し。
 食堂に瓶ビールが置いてあるのは玉川温泉(宿)と同じで、そこにはサッポロ黒ラベルもあった。

冷凍庫/△(冷蔵庫内。そこに缶を移動して冷やす。○)

(氷)水/○△ (◎)
玉川温泉(宿)のほうは、頼むと氷を無料でゴッソリとくれるが、ここは有料(100円)でフロント近くで購入することになる。

※なお、玉川温泉(宿)の項で書いたことであるが、風呂場でしか飲泉は出来ないため、その紙コップに湯(50%のものである)を入れ、客室まで持ち帰り、客室でも飲泉をするのもお薦めである。

金額/○△ (△○)
  洋室は11200~12000円。 和室は12800~13800円である。 (どちらも税込)
   (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
    2007年8月調べ)
  なお、三名だと洋室は10600~11700円。和室は12800~13800円。
  四名は、洋室10600円、和室9000~9600円。
  五名は、和室のみで9000円となる。
(一人/◎ シングルで12200円である。)

通信環境(インターネット環境etc.)/××

総合評価/◎(湯治としては五重マル以上)
※【重要情報】 → 玉川温泉(宿)の項でも書いたが一応書いておく。
          電話で予約する際、「ゴザとバスタオルはご持参ください。」と言われるが、私のそのため、ゴザを購入するために探し回ったが、実はここの売店でも売っている。

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→◎ (○)
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→◎以上 (〃) )

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→○ (△×)
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→○ (×△) )

(私にとっての理想の宿度→○ (〃)  ここと玉川温泉(宿)では意味合いが違うが。その意味合いについては既述の通り。 )

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/○(◎)
 ※この評価が異なるのは「露天の湯」があるか無いか、のためである。(玉川温泉(宿)の項で書いたように、玉川温泉皮膚炎に露天の湯は著効があるのと、玉川温泉との相乗効果があるからである。
  しかし、男性など玉川温泉(宿)に書いた(玉川)秘湯に毎日入れる方なら◎だろう。

今後/○
 ※【極秘情報】→ これは、玉川温泉(宿)の項にも書いたことだが、念のため、再掲する。
             ;上記氷水の項にて書いたように部屋でも飲泉することをお薦めする。(ただ大浴場からバランスよく紙コップを持って来なくてはならないが。)
             そのため、ペットボトルをご持参することをお薦めする。
             源泉が高温のため、できたらプラスチックで無いほうが良い。(まあ、どなたかのように飲んだ空き缶を持って代わりにすることも出来るが、万人にはお薦め出来ないであろう。)

 ・なお、夜食が食べたい方(夕食時間が遅い方)は、タッパを持参されなくとも、売店でタッパの代わりになる物が購入出来ることを付記しておく…と玉川温泉(宿)の項では書いたが、ここ(新玉川温泉)には売っていない、これも念のため。

・協会(「氣道」協会)の宿泊としては、まだ「そよ風」には行っていないのだが、ここをメインとしたら良いと思った。

お薦め度/○◎ (◎)
 (これまた玉川温泉(宿)の項でも書いたことであるが、再掲する。)

 湯治(湯垢離)目的で無ければお薦め度は△。
 健康指導者は◎。

 湯治(湯垢離)目的の方は、あらかじめ玉川温泉についての本を一読することをお薦めする。
  (その中でも「世界の奇跡 玉川温泉 阿部眞平著 鹿角タイムス社」は、ここに来ない方にも一読の価値はあろう。 )

 なお、疾患のある方は、出来たら私の整体(個人指導)時に仰って戴き、それによってお薦め度合い、入り方のその人に合わせた注意などを申し上げたい。
 (その理由については玉川温泉(宿)の項に書いたので割愛。)

★なお、私の整体についてはmail@npo-kido.comか045-261-3300(氣道協会事務局)までお問い合わせ願いたい。


※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○

いつの時点での評価か?→ 2007年8月

玉川温泉(秋田)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2011年 9月 5日(月)11時08分59秒
  地名(温泉名)/玉川温泉
住所/〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川


名称/ 玉川温泉

電話/TEL: 0187-58-3000  FAX: 0187-58-3005
ホームページ/http://www.tamagawa-onsen.jp/
交通/東京から秋田新幹線(所要時間約190分)で田沢湖下車。
   田沢湖からバス玉川温泉下車1時間20分位。(最終は15時15分発)

動機/以前よりガンを初めとする難症の方に改善効果が高いと有名であったため。会員(「氣道」協会)の方も数多く訪れ、今月の頭には看護婦の方が行かれ「先生にも絶対オススメ!私は、そこの別館に診療所(玉川温泉研究会付属診療所)があって、そこに転職しようと思って聞いたのですよ!あいにく求人はしていなかったのですけど…」とまで仰られたので、健康指導者として整体指導者として、そして温泉ソムリエとしても、これは時間を作らなくてはと思い、20年越しにようやく行くことにした。

玉川温泉の歴史/
 806年、焼山噴火により温泉が誕生、1680年に温泉が発見され、硫黄採掘場として開発。
 明治17年、湯治場としての許可所得。(旧名、鹿湯、渋黒沢温泉。鹿が足の傷をこの湯で癒したことが名称の発生だと言う。)
 大正11年、北投石が天然記念物に指定。昭和9年、玉川温泉に改名。
 昭和17年、玉川温泉研究会設立。
(医学関係では東北大学、岩手医大、弘前大学etc.理学関係では東京大学、東北大学、秋田大学etc.で研究を委託し、この玉川温泉関連の研究によって、既に12名の医学博士が誕生している。
 その結果、霊場の名声が高まり、数多い温泉の中から「国民保養温泉地」の指定を受けている。)
昭和31年この近辺(八幡平)が国立公園に指定。
 平成10年、新玉川温泉open。

宿の簡単な説明/旅館部162室(うち洋室33)。自炊部72室。(自炊部は4/20~11/20までの営業。4/1~4/10は補修工事のため全館休業)
        入ると病院のような感じ。部屋の雰囲気は老人ホーム的。
        (実際、ご老人や慢性病の方が多く、40代以下の方は少ない。)
        なお玉川温泉の宿はどこも冷房は無い。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接客(接客が宿泊者(湯垢離(湯治)客)には一番のポイントと思い、湯質の項よりも前に位置している)/△○
 温かみはある。ただここは湯治場であり宿ではないので、その意味では○である。

客室/△×(湯治場という意味では○)
 音  (聴覚)/△
 景観 (視覚)/×
  雰囲気 (触運動覚&内覚)/×△
  トイレ/△×
  寝具(寝心地)/△○(ベッド)
 (泊まった部屋/西館601。風呂場までの距離→×
※【重要情報】 → しかし、どうしても入りたい時には部屋から遠くとも関係は無い。
          だからこそ近いほうが良いのだし、また、一回にまとめずに、体の要求に合わせて細めに入ることも出来る。
          どうしても入りたい湯は近場が嬉しい、ということであり、逆は真成りにくい、という事である。
          ここでは、矛盾ある表現のままにしておくが、ここに風呂場との距離以外の様々なことに対するポイントもあることは、求道者(氣道家)ならお分かり戴けると思う。)

周囲/○
 バスでここの周囲に近づくごとに身体感覚がグラーッと変わる。
 次第に硫黄臭がし始めると、頭の中まで浸透してくる。
 箱根の大涌谷より匂いは弱いのに、匂いというのではなく、また皮膚を通してではなく、身体そして何より内体(感覚的身体=潛在意識)に直接くる。
 …というよりも、ここの土地の中に身体が完全に染まっていくのだ。
(後で宿の人に伺うと、実際、ここではTVなどの機械類はすぐに腐食して壊れてしまうのだそうだ。そのためTVは毎年取り替えるとの事。
携帯電話もすぐに故障してしまうらしい。

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/◎ & ××
 これは大涌谷同様、ここが強烈な場所でありイヤシロチであることは確かであるが、同時に猛烈なる毒をも感ずる。
 いわゆるイヤシロチという天国的な場所ではない。
 かと言って、毒をもって毒を制する、と言えば、やや語弊がある。
 真の意味での地獄である。
 つまり、本当の地獄とはこのような更生する力を強力に与える場所なのではないか。
 氣道を歩む者(氣道家)である私にとっては、氣道の一方の側面である原則1の方向とも言える「鬼の道(鬼道=氣道)」に相応しい場所である。

風呂/ ◎(5重マル)
    白湯、ぬる湯、あつ湯、打たせ湯、露天湯(別泉質pH2.04)、上記湯、箱蒸し湯、寝湯など、9つの風呂がある。

    湯治場らしく、真剣に湯を味わっているのが非常に好感持てる。
    今までのどの宿以上である。
    まるで全員が湯感(湯が、体にどのように影響を与えているかを感ずる事)をしているようだ。
    見渡せば、古い木材の大きな風呂場なので、一件、時代劇(座頭市etc.)の世界にそのまま入った錯覚、否、錯覚でなく映画の中にそのまま居る感じとなる。

  (タオルは風呂場?→×。バスタオルも部屋になく売店で購入となる。)

湯質/◎(人によっては五重マル以上)
    いやいや中々のもの。
    やはり温泉は、その土地で出るものが良い。
    ここは300数十メートル引いているだけだし、何しろ、この土地に来るだけで気体の温泉に入っているようなものだ。
    それが濃く抽出されて湯になっている、という感覚。
    故に内体(感覚的身体=潛在意識)は、入っても最初はさほど変化なく、それよりも物理的身体への影響が大きい。
    そしてそのうち…ジワジワと、そして加速度的に、内体にも来る。
    それは湯から出た後もである。
    変な譬えであるが、激辛の湯である。

    ここは強酸性泉だけでなく放射能泉としても有名であるが、人工の放射能が有害であるのに自然の放射能は非常に免疫力を上げ、良い部分を伸ばし、悪い物を排泄する、とも言うが、酸性ということでも、そんな感じがする。
   以前も、かなりの強酸性の湯を人工的に作って入浴したが、この感触とは「全く」異なる。(肌へのピリピリとした刺激は確かに共通するところはあるが。)
    温泉ソムリエの端くれ故、様々な湯宿で、どの成分がどのように体に実際に体感として作用するかを感じ、成分表と照らし合わせるごとに、
   「成分表に銘記されていない部分での効果」があることに気付く。
    もちろん、それは源泉から風呂までの距離とか、循環システムとか、加水の水質とか、そういう当然の問題は省いてのことである。
    科学で分析出来ない何かがやはりある、と思う。
    多くの温泉に集中的に行き、それを感ずる。(…といっても2年間に100程度であり、しかも神奈川ばかりであるが。)
    私も最初は分析表を馬鹿にしていた。
    自分の感覚のほうが正しいと。
   しかし、湯感と分析表を繰り返し眺め感ずる作業を続けてゆくと、感覚も育っていくのである。
   分析できないものはあると思うが、それだからこそ分析できている部分も重要視したいのである。
   そして、その事は、私の行なっている整体やヨーガ、そして東洋医学だけでなく、西洋医学もそうなのではないか、と思う。
   たとえば、「貴方はB型肝炎ですね。」と言えない観察力の人は、やはり西洋医学的データと自分の掌との感覚との照合が出来ていないのである。

    打たせ湯で「玉川温泉滝行」も行い、蒸し風呂(玉川温泉サウナ)も味わったあと最後に100%源泉に入っていると、まるで『砂療法』のように、皮膚がチクチクする。
    もともと強酸性なので皮膚がチクチクし、そして数日位たつと水泡が出来、体内の毒素、老廃物が排出されると言われてはいたが、この感覚はまさに「砂療法」と酷似している。
    虫がいるのでは、というような感覚も、痒くなり方も同じで、まあ強酸性だからそのように皮膚に刺激があるのであろうが、それでも身体のオ血(オケツ)のある部位や、それに連動する部位が特にチクチクするのは「砂療法」同様で面白い。
    「砂療法」がガンに特効があるのと同様、ここ玉川温泉もそうである、というのは、どうも同じ原理が働いているのだろう。
    確かに、その位の「湯力(ユリョクと言うよりユリキと言いたい)」が、この湯にはある。
    (なお肌がチクチクしたりする場合の処置については下記「玉川温泉皮膚炎」の項で書こう。)

    露天という他からの引湯である濁り湯も良い湯で(もしかしたらバスで途中にあった温泉か、それとも近くの後生掛温泉か?)、それだけでもかなりの湯治効果がある湯であった。
    初めての方は、その湯を活用しながら(サンドイッチにしながら)、50%、100%その他入ることをお薦めする。
    効果が倍増する。(なお、この湯は新玉川温泉には無い。)
    特に皮膚がカブれた方には優れた皮膚蘇生効果がある。

    他にも様々な発見があったが、細かい点については、読者のニーズではなく、単に健康指導者としての発見であるので、他の湯宿同様、ここでは割愛する。
    ともかく、これでガンの方を初め、その他の方にも適切なる玉川温泉の紹介が出来そうである。
    また、湯治自体についての発見もあり、やはり来て良かったと思った。
    (ちなみに、本当は草津にしようかと思ったのであるが、一人0リングテストetc.の身体体話法の結果がここのほうが良かったため行くことにしたのであった。)

    さて、私感はここまでにし、様々なデータを掲げることにしよう。

〔玉川温泉の特徴〕
pH1.05と極めて酸性が強く、遊離塩酸を多く含有。
温泉が98℃の熱水で無色透明、硫化水素臭がある。
1ケ所からの温泉湧出量(9,000㍑/分)は日本一。
各種細菌類に対し、強力な殺菌力を発揮する。
温泉水や湯華、土砂などに微量の放射能を含有。
特別天然記念物「北投石」(ラジウムを放射)を生成、産出。

※源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

※いつものように、風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。
   ・源泉地、源泉名→玉川温泉(源泉名、大噴(おおぶき))
   ・泉質→ 酸性-含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)・アルミニウム-塩化物泉

   ・源泉温度→98度。(つまり熱湯)
   ・湧出量→9360リットル/分(!日本一)
   ・pH.→1.05 (!)
   ・密度→1.0033(20℃/4℃)
   ・無色透明、酸味と硫化水素臭と酸味を呈する。

   ・陽イオン(総量842.5ミリグラム)
     →水素イオン89.5、リチウムイオン<0.1、ナトリウムイオン66.2、カリウムイオン34.7、
      カルシウムイオン157.5、マグネシウムイオン52.9、マンガンイオン2.5、ストロンチウムイオン0.4、
      第Ⅱ鉄イオン161.5、第Ⅲ鉄イオン<0.1、銅イオン1.7、アルミニウムイオン275.1、
      アンモニウムイオン10.3、亜鉛イオン、バリウムイオン0.2。

   ・陰イオン(総量5,763.1ミリグラム)
     →フッ素イオン86.7、塩素イオン4,166.0、臭素イオン13.0、ヨウ素イオン4.4、
      チオ硫酸水素イオン0.7、硫化水素イオン1,117.0、硫酸イオン372.2、硝酸イオン3.1。

   ・遊離物質→メタケイ酸388.6、メタホウ酸201.9、メタ亜砒酸5.0,リン酸4,0、
         硫酸251,6、遊離二酸化炭素3,160.0、遊離硫化水素1,1。
   ・微量成分→総砒素。

   ・溶存物質(陽イオン、陰イオン、他。つまりこれがガス性のものを除いたものだろう)→7,456.7mg/kg
   ・溶存ガス成分→3,161.1mg/kg
   ・成分総計→1,0617.8mg/kg
   ・蒸発残留→4140mg/kg
   ・分析年月日→平成17年11月24日。

★飲泉についての記載。
  「温泉飲用の一回の量は、一般に100mlないし200ml程度とし、その一日の量はおおむね200mlないしは1,000mlまでとする。ただし、当温泉の最大許容飲用量は18mlである。」との事。
★岩盤浴についての記載。
  自然研究路脇岩盤一帯、または周辺の地熱のある場所(但し、立ち入り禁止区域は除く)にて、1回30~40分程度(1日1~2回)。

※玉川温泉と言えば岩盤浴が思い浮かぶ人も多いほど、ここの岩盤浴は有名である。
  ゴザとバスタオルを持参(夏場は日傘も)して行なうが、ここの宿で購入できることは別記した。
  岩盤浴が出来る地帯は、非常に大地の氣(エネルギー)が活性化して、まるで噴火口近くのようだ。
  露天混浴風呂もあり、足湯や入浴をしている人もいる。(湯質はやや白く濁り酸味は無かった。露天の湯と同質か。)
  ところどころから「プシューッ」という大きな連続音と共に白い湯氣(硫化水素ガスか)が吹き出している情景は圧巻で、周囲の茶色の岩(北投石)と植物の緑、青空の色合いは美しい。
 源泉の出る大噴は、ゴボゴボと大量の湯が勢い良く噴き出ており、その近くで岩盤浴を行なう人もいる。
また、わざわざ岩盤浴を行なわなくとも、岩や地面に坐るだけでも、かなりの氣が浸透してくるし、この周囲を歩くだけでも、かなりの蒸気浴が出来る。
 夏場だだっため、温かい岩に肝臓や腎臓を当てると、程良い温石(おんじゃく)療法が出来た。
 内感すると、まるで湯の中にいるようだ。
まさに激辛の癒し場である。

※【極秘スポット】→ これについては書くのを迷ったが、公開してしまおう。
   岩盤浴の場所を奥に歩いていくと、もう岩盤浴をする方はいなくなり、再奥地点に小さな川があった。(焼山と後生掛温泉に行く山道案内がある所。小さな橋もかかっている。)
   青白く綺麗な水が流れており、「もしや…」と思い、川淵に降りて、手を川につける。
   やはり…。
   温泉なのである。 しかも、41~42度位のちょうど良い温度。
   思わず、すぐに裸になりたくなるが、たまに通る方もいるのと、宿に早く戻りたいため断念するが、翌日、新玉川温泉に宿泊してみると、そこには露天の湯(濁り湯)が無い。
   体はその湯を欲し、玉川温泉との相乗効果を求めている。
   そのため玉川温泉(宿)まで行き、露天の湯に入ろうか、と思ったところで、この川のことを思い出す。
   涎が出そうな気持ちのまま岩盤浴のところまで行き、更に奥へ。
   川が見える。少し上流で人に見られそうも無いちょうど良いスポットを見つける。
   温度を確かめ、すぐに裸になり、足を入れる。
   非常に良い湯である。
   ところが、川底は泥で底無し沼のように足が入っていく。
   少し恐怖を覚えたが膝位のところで底に届く。川が白く濁る。
   泥ではないのである。
   灰色の湯の華なのである。
   素晴らしい!
   数十センチもつもった湯の華と湯の中に体を沈める。
   ほんとうに気持ちが良い。
   内体(感覚的身体=潛在意識)が、まさにこの湯を求めたかのように、湯を吸収する。
   2、3分入ったところで、さらに上流の流れの強い所で湯の華が溜まっていない場所に移動し、再浴。
   湯感が異なり、これまた素晴らしい。
   合計7分程で出て、足湯をしつつ体の火照りを冷ます。
   極楽スポットである。
   湯質は白濁無味無臭で、酸味も無く、マグネシウムの多い単純硫黄泉と観る。
   露天の湯以上に玉川温泉との相性が良い。
   数分間の入浴で、体感が全く変わってしまった。これでまた玉川温泉も吸収できる。
   岩盤浴をされる方も、その後でこの湯に入れば効果は少なくとも100倍は違うと思った。
   ここは秘湯中の秘湯である玉川温泉の中での更なる秘湯と言えよう。
   玉川秘湯(タマガワマルヒトウ)と名付けた。

温泉力/◎(5重マル以上)
  私感は前項に書いた通り、以下、当宿のホームページより転載しよう。

(1)浴治
1、リウマチを含む神経系統の疾患に対する効果
入浴初期(3~7日目)には、副腎皮質機能の低下により、一時的な症状の悪化がみられますが、次第に温泉浴の効果が現れ、副腎皮質機能の亢進による症状の改善・治癒がみとめられます。
副腎皮質機能の亢進→ステロイドホルモンの分泌を高め自力治癒を促進。
血圧等循環器系統の疾患に対する効果
玉川温泉は、高い血圧を下げ、正常血圧には余り影響を及ぼさず、低い血圧は逆に上げるといった循環器系に好ましい調整作用があり、血中コレストロールの増加並びに血管に対する動脈硬化を抑制する効果があります。
脊髄性並びに脳性小児麻痺に対する効果
脊髄性小児麻痺においては、調査事例中半数が筋電図でみると、放電間隔は狭くなり、また振幅の増大が認められるなど明らかな筋機能の増強が確認されておりますが、45日間以上の長期浴治が前提となっております。
脳性小児麻痺においては、調査事例中6割に患肢筋力の増強、首のすわりの軽減、這行及びつかまり立ち方の好転、体動の円滑化、痙攣化・言語状態の好転など目立った効果のあることが明らかになっております。
しかしながら、これらの病気は、整形外科医、内・小児科医、精神・神経科医、温泉療法医などの協力が必要不可欠となりますのでご承知おき下さい。
貧血症並びに白血球減少症に対する効果
赤血球数・血色素、白血球数の増加並びにその持続がみられるなど、造血臓器を刺激し、その作用を賦活調整する働きがあることがわかっております。放射線業務などに従事されている方にとっては、良い保養・療養泉になると思われます。
皮膚病に対する効果
白癬症、ウイダール苔癬、慢性湿疹、腫症などをはじめ、いわゆる慢性の皮膚病に対してかなりの効果が期待できます。水虫も7~10日間の湯治で完治した事例もあります。
生体の免疫力・抗菌力の増強、健康増進に対する効果
湯治3~5日目頃に一時的な抗菌力の減退があるものの、温泉浴を続けていくに従い、次第に抗菌力が増大し、10日目頃には温泉浴開始前の1.5~2倍にもなることから、身体の防衛力増強や治癒力の増進など好ましい効果が期待できます。
肝機能の活発化に対する効果
肝臓の機能に重大な影響を及ぼすビタミンB2の代謝面からみると、湯治3~5日目では数値が減少して肝機能が一時的に減弱するものの、温泉浴を続けていくうちに増加に転じ、肝臓の代謝が活発化していきます。
疲労回復に対する効果
入浴開始数日後から身体の疲労は回復し、体調が良くなり、細胞亢進状態になることが立証されております。
但し、度を越した入浴(回数・時間)は逆効果をもたらしかねませんので、適度な入浴をお薦めします。
細胞の活発化と若返りに対する効果
身体の具合や調子などに及ぼす影響をみる皮膚導体内抵抗を測定の結果、細胞活動の亢進により、あたかも老人の皮膚が若い女性の手の甲のようになる作用を起こし、結果的には体調をよくして若返らせる働きがあります。これは、玉川温泉浴治効果の中でも特筆できるものといえます。
(2)飲用
温かい温泉水の効果
胃粘膜の血管を拡張し、吸収を促進して胃の運動や分泌を抑制するため、胃潰瘍、胃酸過多症、慢性下痢症、慢性胃炎、胆嚢疾患、慢性肝炎などに適応性があります。 また、新陳代謝を活性化させる作用があるところから、糖尿病にも効果があるといわれております。(腎不全などを併発されている場合はお控え下さい。)
冷たい温泉水の効果
胃腸の運動や分泌を高めるため、胃酸減少症、無酸症、便通などに効果があるほか、鉄もイオン化しているため吸収もよく、鉄欠乏症貧血にはより効果が認められております。
※なお飲泉は風呂場でしか出来ないが、その紙コップに湯(50%のものである)を入れ、客室まで持ち帰り、客室でも飲泉をした。(後で、氷水の項にも書こう。)
※なお、上記以外にも糖尿病などの新陳代謝疾患、梅毒性疾患、慢性淋病にも効果があるとチラシに記載されていた。
※【重要情報】→ ここの湯は目にも良い。
         入浴時に顔を拭った時の湯が目に入り、滲みて痛かったが、水1・源泉2の割合で洗顔&目も洗うと、眼病にも効くと言う。
        (ちなみに水3・源泉1位だと、あまり効果が無いと言う。)
※【重要情報】→ なお、薄める時には、水に源泉を入れる。(そのほうが成分が濃くなる。)

(3)蒸気吸入
蒸気に含まれる微量の硫化水素ガスの吸入により、気道の繊毛を刺激し、粘膜の再生を促進させて、気管支炎や風邪、喘息などに効果があります。 浴場内の「蒸気湯」「箱蒸し湯」の利用のほか、源泉付近の散策や岩盤の利用により蒸気吸入の効果が得られます。
※チラシには上記以外に軽症並びに回復期の肺結核、慢性咽頭炎及び咽頭炎にも効果があると記載されていた。

※なお、玉川温泉特有の湯あたりもあるとの事で引用する。

「玉川温泉皮膚炎/

入浴していますと皮膚に湿疹のようなブツブツが出来ますが、この皮膚炎を「温泉皮膚炎」と呼んでいます。入浴3日目くらいで皮膚炎が発生しますが、個人差がありますので、1週間以上経過しないと出てこない場合もあります。
この温泉皮膚炎は、表皮そのものよりもむしろ表皮下の乳頭層、乳頭下層に変化が生じたもので、他の温泉でみられる皮膚炎とは趣を異にする玉川温泉特有のものです。
一般的には、入浴時にヒリヒリ感じる程度で、発生10日前後でピークとなり、その後次第に減弱し、入浴を続けていくうちに自然に治ってしまいますが、痒み・灼熱感などを強く感じられる場合は、入浴を控えて館内の診療所(看護師)へご相談下さい。休浴、かけ湯・露天の湯使用などの措置で回復に向かうケースが殆どですが、稀に肌に合わない方もいらっしゃいますので、その場合は看護師の指導に従って処置を施すようにして下さい。」との記載もあった。

※【重要情報】 → 皮膚の弱い方、敏感な方は最後に100%の湯で出ないほうが良い。露天の湯か、場合によっては掛け湯をして出ると良い。
 (その場合は、本当は近く(15キロ)の志張温泉か赤川温泉または蒸の湯温泉の熊の湯か東トロコ温泉に行って2時間毎に3回位入浴すればビックリするほどブツブツが治ってシミなくなる。一泊するのが最良。
  (露天の湯も回数はかかるが有効で、試してはないが、玉川温泉近くのバスで帰る途中の新鳩の湯も良いのではないか、と思っている。あるいは湯治家が大事にする「仕上げの湯(泉質の柔らかい湯で肌を安め湯治効果を増す)」としても良いのかもしれない。)
  また売店で販売している練り湯の華を患部に塗るのも有効。)
  なお100%の湯は1990年代位に出来たもので、それまでは50%くらいに薄めた湯だけだったそうだ。
  (どうも昔の本(世界の奇跡 玉川温泉etc.)を読むのと体感(湯感)が異なるので、看護婦はじめ色々な方に伺ってみたところの情報である。なお、前著は必読書である。
   そのため余計惑う訳であり、またここの看護婦に聞いても却下されたり辻褄が合わない事があった。)
  たとえば、敏感な方でなくとも、100%の湯では男性では陰のう部、女性では乳首etc.皮膚の薄い処にチクチクなどの過敏が出るのは当然なのである。
  この事を言っている書物がないため、ここで敢えて言及させて戴いた。
  確かにオ血の所がチクチクとするのであるが、それと過敏部との兼ね合いの判断が必要と言うこと。
  そういう不明な点があるため、ここに氣道指導者(あるいは整体指導者)がいるといいと思う所以。)
※また、宿のパンフでは、玉川温泉における温泉療養として、

①気候刺激(気圧、酸素分圧、森林浴)

②泉質刺激(強酸性泉)

③入浴による物理小夜。(浮力、圧力、温度)

④度熱による温熱効果(岩盤浴)

⑤精神的ケア(情報交換、励まし合い等)

の総合的作用により、様々な事情で弱くなった自己の治癒力を本来の姿に復元させ、またこれを更に強化することで、体を健全な状態へ戻すことが目的です。」

…とあった。

部屋食/×

別部屋食の感じ/○

 朝夕食とも食堂。いずれもビュッフェ(バイキング)形式で、料理には「カロリーと塩分」を表示。(誰も見ていないのが面白い。)

また、ご昼食も同会場で単品メニューから好きな品を選べる。 (夕飯にもラーメンとかあったらなあ。なお、夕食は、17:30~20:30。)

・ただ、バイキングは、残ったものをどうするのかと考えると哀しくなってしまう。

 自分が食べるのに必要なもので、多く取り過ぎないようにしているが、残ったものは、賄いの方々の口に入るのだろうか。

 ただ捨てるとなったら、余りに哀しい。

(別場所の場合→ 喫煙/×)

食事/△○
 玄米混じりのご飯は美味しい。

 食事場についても、上記風呂場の如く見渡す。
 殆どの方が、「なぜ、あなたの体の声を聞かないの? 本当にそれが欲しいの?」と思ってしまう。
 そして、耳から声が「私はガンの末期で…」「黄疸の状態が今…」「血糖値がまだ…」。
 これだったら、ビュッフェ(バイキング)で無いほうが半分の方には良い。
 その意味では、箱根「羽衣」の湯治スタイルは、ここよりも良い。
 玄米菜食だからという意味ではない。
 それ以上に味わおうと思えば同じ敷地内の天山のレストランに行けば良い。
 分けられているところで、自覚ができる。
 料金が二泊目、三泊目と安くなるのも、湯治をきちんと行なうこと潛在意識的にも助長する。(特に現代人(腰椎5番型)にとっては良いシステムだろう。)

ビール/△
 まあ、湯治場なのでビール党の方は、あるだけで満足しなくては、だろう。
 自販機、特に大浴場前の自販機にはアサヒやキリン以外にもサッポロまで売っている。
 食堂には瓶ビールも。

冷凍庫/△(冷蔵庫内。そこに缶を移動して冷やす。○)

(氷)水/◎
※【極秘情報】→ フロントに頼むとゴッソリと氷をくれる。
 これで、いつもの氷飲泉が出来るというもの。
 せっかく玉川温泉にいらしているので、部屋で飲泉したい方で、冷たい水が好みの方は、この手法があることを公開してしまおう。
 (飲泉のところで書いたように、風呂場でしか飲泉は出来ないが、その紙コップに湯(50%のものである)を入れ、客室まで持ち帰り、客室でも飲泉をすることはできるのである。そのため、最後の「今後」の項でも、ペットボトルetc.を持参することを薦めた。)

金額/△○
 ・旅館部
   和室(四畳半)8100~13500円
    (六畳古いタイプ)10200円
    (七畳半古いタイプ)12300円
   洋室(トイレ無し)11700円。(トイレ・TV付)12500円。
 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。2007年8月調べ)
(一人/○ 相部屋8400円。
      和室 12300~13300円。
      洋室 13000~15000円。)
 三人 和室(六畳)8100円。(八畳)9600円。洋室は12500円で一人エキストラベットか布団。
 四人以上 和室八畳8100円。 洋室旅館洋室は11200~12000円。 和室は12800~13800円である。

通信環境(インターネット環境etc.)/××

総合評価/◎(湯治としては五重マル以上)

※【重要情報】 → なお、電話で予約する際、「ゴザとバスタオルはご持参ください。」と言われるが、私のそのため、ゴザを購入するために探し回ったが、実は、ここの売店(本館C棟一階)で売っている。

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→○
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→◎以上)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△×
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→×△)

(私にとっての理想の宿度→○)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/◎
  私が入りたい、ということでなく、ここで整体(もちろんヨーガその他も)をしたいものだ。
  難症の方への「氣道」的総合アプローチとなるが、いつか、たとえ私で無くとも、そのような動きになっていくに違いない。

 なお、宿のパンフでは、
「一般に、3日一巡りと云われ、三巡り即ち9~10日間位が普通の滞在期間ですが、効果を充分にあげるためには2~3週間が適当であると云われております。
  但し、強酸性の温泉で、尾羽だへの刺激が強く、体力の消耗も激しいため、初めての場合は、3日~1週間位の「お試し湯治」で温泉がご自身に合うかどうか様子を見られたほうがよろしいでしょう。」
 …とあった。
 然りである。

 ただ、どの病も転地療法が効くということ、そしてまた、それ以上に、病の殆どが家族や友人を含めた近親の者との人間関係から生れる、ということを考えると、実は、ここでなくとも数時間の電車と一時間以上のバスに乗られた「僻地」に一週間以上隔離させて戴ければ、大概のホメオタスシス(恒常性)は正常になるのである、ことも少し辛辣だが付記しておこう。
 そして、「玉川温泉」という暗示効果もあるのだろう、という事も。
(なお、暗示効果だけでなく、この湯が凄い薬効があるという事実は、念のため書いておく。)

 話を戻し、上記を書いた後にも再度、この湯に入り、いらっしゃる方々を観察する。
 ここで難症の方は4割程度、慢性疾患はそれ以外に3割という感じである。
 湯治だけでは救われないのでは、という方も多かった。
 おそらくは、この方はずっと玄米菜食を行い四十年以上、そしてそのためにガンになったのではないか、と思われる方もいた。
 (実際、ここで無くともそういう方は割と多い。悲しいことだ。本人はガンになりたくなくて、その食事を続けていたというのに。しかし、その発想自体が誤っていることを知らねば、たとえ、ここの湯が玄米の代わりになろうとも、救われることは無いであろう。
 ちなみに私は玄米否定者でないことはもちろんである。どちらかと言えば玄米信奉者である。
 ただ、桜沢如一はまだしも楢崎皐月の理論に関しては、残念ながら現在の日本人に於てはそのまま通用しないことは事実である。
 今やガンの方を初め難症の方は特にであるが、一般人であっても、玄米が体に合う方は少ない。五穀米も合いにくい。(たとえ合ったにせよ、本人が食べるのは、ウルチではなくモチキビ、モチアワなど「モチ」が入った血をドロドロにするほうの五穀米を食べていることが90%以上であった。)
合うのは7分づき程度に自然押し麦を加えるのが非常に多かった。
食事のことだと切りがない。
話しを戻し、食事にとらわれないよう、健康にとらわれないよう、と言いたい。
本当に美味しく食事をし、美味しく、この湯を味わう時、健康とは別の門が大きく開かれるであろう。
そして、それこそが、真の健康の門である。

(またその時こそ、巷で言う健康というオマケが最大の大きさ、と形で手に入ることであろう。)
ともあれ、ここの場に話を戻せば、いかにして、氣道のmethod(自動運動や呼吸法、野口整体やヨーガ、内観や瞑想その他)を、ここ玉川温泉(宿)に導入出来るのだろうか。
 様々な意味ですぐには難しいとは思う。
 しかし、たとえ今すぐには無理にせよ、いずれこの場は癒しの土地、氣道(自然な道)につながるようになって戴きたく思うし、ぜひそうしたく願う。
 (今月、ここで働きたいと言っていた前述の会員(看護婦)の方に今後相談する。)

今後/○△
新玉川温泉かそよ風に宿泊かもしれない為、このような評価にしたが、長期滞在をするなら、自炊も良いだろう。

 ※【極秘情報】→ 上記(湯質や氷水の項にて)したように部屋でも飲泉することをお薦めする。(ただ大浴場からバランスよく紙コップを持って来なくてはならないが。)
             そのため、ペットボトルをご持参することをお薦めする。
             源泉が高温のため、できたらプラスチックで無いほうが良い。(まあ、どなたかのように飲んだ空き缶を持って代わりにすることも出来るが、万人にはお薦め出来ないであろう。)

 ・なお、夜食が食べたい方(夕食時間が遅い方)は、タッパを持参されなくとも、売店でタッパの代わりになる物が購入出来ることを付記しておく。

お薦め度/◎
  なるほど万病に効く、というのもあながち嘘でない、この湯の特異な特徴と湯力を味わえた。
  まさに【砂療法】の湯治版である。
 なお、湯治(湯垢離)目的で無ければお薦め度は△。
  健康指導者は◎。

  湯治(湯垢離)目的の方は、あらかじめ玉川温泉についての本を一読することをお薦めする。
  (その中でも「世界の奇跡 玉川温泉 阿部眞平著 鹿角タイムス社」は、ここに来ない方にも一読の価値はあろう。)
  その上で、上記(特に※【重要情報】)を再読して行かれたし。

 なお、疾患のある方は、出来たら私の整体(個人指導)時に仰って戴き、それによってお薦め度合い、入り方のその人に合わせた注意などを申し上げたい。

★なお、私の整体についてはmail@npo-kido.comか045-261-3300(氣道協会事務局)までお問い合わせ願いたい。


※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○

いつの時点での評価か?→ 2007年8月

以前の日記より(なお文中の「地獄」については次回アップロードする。

 投稿者:劉邦  投稿日:2011年 9月 1日(木)12時46分54秒
  ■ 地獄を見てきた。
Date: 2007-09-06 (Thu)

  忙しさにかまけ、この日記では書いていなかったが、砂療法~滝行先達養成合宿~滝行~その他、関西での講座を初めとする様々な事があった。
 「何であれだけの事が日記に載っていないの?」と思われていた方も多いだろうが、申し訳ない。
 メールの返信も出来ず、待たせたままの方も多く、忙しさにかまけは言い訳ではなく本当の事なので、ご寛容戴きたい。
(その癖、青木先生とは…と言われそうだが、それは元々予定していた事なのでご勘弁して下さい)
 そう、またも青木先生の話となるが、先生に「今日は申し訳ないです。こんな顔になってしまいまして。滝よりも遥かにキツイ行に行ってまいりました。」と言う。
 (中略)
 滝行よりもキツイのは本当の事だ。

 さて地獄の事。
 先に言った修行のことである。
 まるで地獄のような大地のエネルギーの溢れる場所であった。
 ジェット機が間近にあったら、こういう噴火音と思われる音の大地の嗚咽は、宿泊する所にも通奏低音として響く。
 まさに地獄のようであるが、その場所で、皆の体が良くなっていく。
 9割の方は難症。
 多くはガンの方。それが殆ど快方に向かう。
 糖尿病でさえ2週間で100%の治癒率だと言う。
(大概の方は大変な反応を通して。)


 本当の意味での地獄というのは、こうした更生させる力を持った場なのではないだろうか。
 真の地獄とは実は天国への道なのではないだろうか。
 陰陽のマークが浮かぶが、今回はそれを実感させて戴いた旅であった。
 詳しくは、いずれ「自然掲示板」http://8003.teacup.com/joho1/bbs
に書くので、ご参照戴きたい。

 おそらくは、出会う方々の中にも、互いに、そして自分自身にもそうした陰陽が起こっているのだろう。
 天真(氣道)は、その最中にあり、そして常にすでに在る。

 ───人の生、それ自体が。
 そして、生きていること自体が嬉しい日々にならん、が天真(氣道)の目的であろう。


関温泉(新潟県)(「朴歯の下駄」で有名な野口先生の別荘があった場所である。(3) )

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年10月 6日(水)21時38分45秒
  地名(温泉名)/ 新潟県 関温泉
住所/〒949-2235 新潟県妙高市大字関山6087-12

名称/うぐいすの初音

電話/ 0255-82-2312 FAX 0255-82-4080
ホームページ/
交通/長野新幹線(長野乗換)⇒信越本線・関山駅 (約2時間30分)
   駅からバスで15分。

動機/以前、東急ハンズで購入した入浴剤に、ここの温泉の成分を分析して作られたものがあり、とても気に入っていたため。

周囲/○

自然度/◎

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/ 内湯 男1女1

 (タオルは風呂場?→ ×)

湯質/◎(三重マル以上)
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを以下記載する。)
   ・泉名→関温泉。
   ・源泉温度→48,4度。
   ・湧出量→570/分、
   ・pH.→6。
   ・知覚的試験→無色透明、微鉄臭、微鉄味。(とても美味しい)
   ・泉質→  ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 (低張性中性高温泉)。
   ・イオン総量(ガス除く)→2265ミリグラム。

   ・陽イオン(総量696,8ミリグラム)
     →水素イオン0、リチウムイオン1,3、ナトリウムイオン510、カリウムイオン31、カルシウムイオン110、マグネシウムイオン36、
      マンガンイオン0,04、ストロンチウムイオン1,3、第Ⅱ鉄イオン1,4、第三鉄イオン0,4、アルミニウムイオン0,03、バリウムイオン0,4。

   ・陰イオン(総量1297ミリグラム)
     →水酸イオン0、フッ素イオン0、塩素イオン780、臭素イオン2,0、硫化水素イオン4,0、硫酸イオン4,0、炭酸水素イオン510、
      炭酸イオン0、硝酸イオン0,15、リン酸水素イオン4,0。

   ・遊離物質→メタケイ酸240、メタホウ酸31、遊離二酸化炭素330。
   ・ORP→ 287
   (なお、全て0、00のものは省略。2004年6月27日。)
   ・泉質適応症→慢性婦人病、虚弱児童、やけど、きりきず、慢性皮膚疾患。
     (私の内感では、心臓、呼吸器、腎臓に良い。)

温泉力/◎

料金/△
   二人で一泊二食付きで一人12000円~

総合評価/◎

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/一週間。

今後/◎
    この宿「うぐいすの初音」は出来てまだ1ヶ月であるが、他にもいくつか宿がある。
    中でも一番奥の中村屋旅館は混浴ではあるが露天もあり、景色も良い。(道路の左側の宿のほうが景色が良い。中村屋旅館以外では越前屋旅館、山の湯旅館せきぜん、登美屋旅館、山荘神奈がある。)

お薦め度/◎

いつの時点での評価(及びデータ)か? →2006年6月。

遠間旅館(妙高高原赤倉温泉)「朴歯の下駄」で有名な野口先生の別荘があった場所である。(2)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 9月 1日(水)19時40分17秒
   (つづき)

ビール/△× (アサヒスーパードライしかない。しかし、湯力が凄いので、それもまた旨し。)
冷凍庫/△  (一本分、冷やせる。)

部屋食/×  その代わり個室で食べられる。

食事/△

(氷)水/△

寝具(寝心地)/× ただ、この宿はそんなことを超えている感じではある。

金額/△○
   10000円~
 (ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年6月調べ)

(一人/◎)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/◎

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→◎
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→◎)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→○
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→○)
 (私にとっての理想の宿度→○△)

 連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/◎2週間以上。ここの宿だけでなく、この赤倉温泉で良い泉質の宿があるなら、そこにも泊まってみたい。(つまり「場」や「湯」がそれだけ良いということ。)

今後/◎

お薦め度/◎
 野口晴哉に興味のある方には5重マル以上である。
 朴歯の下駄(筑摩文庫では回想の野口晴哉という題名)にも記載してるように、先生の別荘があったところであり、ご次男のダンさんが右脚を骨折されての経緯もある場所であるが、そこに書かれていた山道はすぐ傍にある。
 私は、この宿に訪れる前に、そこにいったが素晴らしい濃密な自然の氣であった。

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)
 OKである。
 ○では無いが、そして安くはならないだろうが、親身な応対はしてくれるだろう。

いつの時点での評価か? → 2007年6月。

遠間旅館(妙高高原赤倉温泉)「朴歯の下駄」で有名な野口先生の別荘があった場所である。

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 8月31日(火)19時04分40秒
  http://www.akakura.gr.jp/~akakura06/sub05.htm

地名(温泉名)/新潟県妙高高原赤倉温泉
住所/〒949-2111 新潟県妙高市赤倉温泉

名称/ 遠間旅館

電話/0255-87-2028
ホームページ/http://www.akakura.gr.jp/~akakura06/
交通/長野駅から信越線で40分程行くと妙高高原駅に着く。そこからタクシーで15分。(バスも有り)

動機/尊愛する野口晴哉師の別荘があった場所のため。またここのホームページを見ていたら湯質も最高ということで行きたくなった。
 (理想の宿を求めてか? ○△ )

宿の簡単な説明/日本百名山の一つ、標高2454メートルの妙高山の麓にある赤倉温泉ができた1816年から続いている当温泉郷きっての老舗旅館。
        しかし鄙びても重々しくもなく気軽な感じ。フロントに連絡をしない限り、仲居さんも入室しないシステムは好みである。
        この宿はとにかく本物の温泉が売り。そのため下記の風呂や湯質の項では、この宿のホームページから転載させて戴く。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接客/△○

客室/△ (畳の香りが良い)

 音/○
  眺め(色)/○だろうが、この日は霧のため見えない。(ここは霧が多い。)
  トイレ/△
 (泊まった部屋/503(天気が良いと佐渡島が見える部屋だとの事) )

周囲/○ 氣が良い。

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/◎

風呂/○
     男1 女1
  浴槽わきに、温泉の入り方を掲げてある(11項目)が、内容も初心者に分かりやすく、とても良い。

 (タオルは風呂場?→×)

湯質/◎(三重マル以上)

     素晴らしかった。
     源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写し、以下記載する。)
   ・泉名→ 北地獄谷
   ・源泉温度→ 51,1度
   ・湧出量→  3400リットル/分(!)
   ・pH.→   6,6
   ・密度→   1,0003
   ・知覚的試験→無色透明・硫黄臭・甘味後苦み
   ・泉質→ カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性 中性 高温泉)
 (※注/「硫酸塩泉」と「炭酸水素塩泉」という2つの泉質を併せ持っているわけで、旧分類名では、「石膏泉」「ぼうしょう泉」「正苦味泉」「重曹泉」「重炭酸土類泉」の5つを併せ持っていることになる。)

   ・イオン総量→ 1222ミリグラム(ガス含まず)
   ・陽イオン(総量266ミリグラム)
     →水素イオン0、リチウムイオン0,05、ナトリウムイオン77、カリウムイオン24、カルシウムイオン120、マグネシウムイオン41、
      マンガンイオン1,3、ストロンチウムイオン0,45、第一鉄イオン0、アルミニウムイオン0,05、亜鉛イオン0、アンモニウムイオン2,5、
      バリウムイオン0,05。

   ・陰イオン(総量709ミリグラム)
     →水酸イオン0、フッ素イオン0、塩素イオン88、臭素イオン0,06、硫化水素イオン0、硫酸イオン310、炭酸水素イオン310、
      炭酸イオン0、硝酸イオン0,49、亜硫酸イオン0,12、メタケイ酸イオン0、メタホウ酸イオン0。

   ・遊離物質→メタケイ酸240、メタホウ酸6,8、遊離二酸化炭素130、遊離硫化水素0。
     (なお、全て0、00のものは省略。平成17年8月5日。)

   横浜近辺で言えば、箱根の松阪屋本店が一番近いが、濁り湯ではないのに湯力は凄い。
   肝臓から呼吸器にも顕著な影響がある。
   晴哉先生もこの湯は気に入ったに違いない。

   なお、先述したように、ここの宿の紹介を兼ねて、当ホームページより、以下、長くなるが転載するが、これにより温泉の選び方、その他も窺い知れたら有り難い。

「循環せず!加温せず!加水せず!塩素を入れず!源泉100%の天然温泉を「源泉かけ流し」で提供する数少なくなりつつある「本物温泉宣言」!
 当館は雑誌宣伝はいたしません。
 何故なら、「源泉かけ流し温泉」(源泉掛け流し温泉)の「本物温泉」は、湯花が多かったり、温泉成分が浴槽などに付着し石化することが避けられないため、写真では見栄えがしないからです。
当館は、湯花や浴槽に付着する温泉成分を「本物温泉の証」として大切にしております。
 江戸時時代の温泉開湯以来変わらぬ温泉を提供し、「これぞ温泉!」とご好評いただいています。


遠間旅館本物温泉五ヵ条


【その1】人工的な掘削でなく、自噴(自然湧出)していること。
→当館の温泉は、日本百名山「妙高山」から自噴している自然の恵みです。
【その2】「単純泉」でなく、効能成分が高い泉質別適応症がある「療養泉」であること。
→当館の温泉は、「硫酸塩泉」「炭酸水素塩泉」という2つもの泉質を併せ持っています。
【その3】温度分類では、源泉温度が42℃以上の「高温泉」であること。
→40~60℃の数箇所の「高温泉」の源泉から当館まで温泉が届き、絶妙な湯加減になります。
【その4】「循環」「水うめ」「加熱」「時間をかけての湯冷まし」をしていないこと。
→当館の温泉は、湯口から源泉100%の湯が流れつづけ、そのままで絶妙な湯加減となっております。いわゆる「源泉かけ流し」の温泉で、話題の「レジオネラ菌」などの心配は一切ございません。
【その5】浴槽等を「塩素」などの薬品を使わず毎日お湯を入れ替えて清掃していること。
→特に露天風呂は藻の発生により「塩素」を使い清掃するケースが多いです。
このようなことから当館には露天風呂はありません。
毎日、お客様のチェックアウト後、お湯を入れ替えて清掃しております。
  当館の大浴場は、普通で素朴な風呂ですが、今では数少なくなりつつある「本物温泉」です。

赤倉温泉の泉質

~カルシウム・ナトリウム・マグネシウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉~
現在の温泉泉質分類法は、新泉質名(新分類)によっていますが、これはイオン名を組み合わせた表示になっているため、なじみにくいのか、普及は今一つで、旧泉質名(旧分類)が併記されている場合もあります。温泉の新泉質名は、「塩化物泉」「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「二酸化炭素泉」「含鉄泉(・含銅―鉄泉)」「硫黄泉」「酸性泉(・含アルミニウム泉)」「放射能泉」「単純泉」に9分類され、それからさらに細分化されています。島国の日本においては、海沿いの温泉地が多いことから、温かい海水とも言える「塩化物泉」が一番多く、ついで「単純泉」が多いのです。山の温泉としては、「単純泉」が圧倒的に多いと思われます。なお、「単純泉」とは、成分が単純という意味でなく、各々の効能成分が一定量に達していない温泉のことなのです。そのような中、赤倉温泉は「硫酸塩泉」「炭酸水素塩泉」という2つもの泉質を併せ持っている効能の高い温泉なのです。

【温泉に共通する「一般適応症」】

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔病、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進


【「硫酸塩泉」の効能】

動脈硬化、胆嚢炎、胆石、便秘、肥満、糖尿、痛風 他


【「炭酸水素塩泉」の効能】

きず、皮膚病、消化器病、痛風、肝臓病 他

上記は、環境庁の通達書により保証されている内容です。なお、温泉は無殺菌のため、飲用については、保健所が許可しておりませんので、当温泉では、ご入浴による療養をお願いいたします。

まさに自然が恵んでくれた絶妙な湯加減

温泉の温度による分類では、赤倉温泉の湯は、「高温泉」(源泉温度42度以上)となっております。一般的に、源泉温度が熱いほど、溶解している効能成分は多く、赤倉温泉もその例にあてはまります。赤倉温泉の源泉は、妙高山の“北地獄谷”にあり、自噴しています。数箇所の源泉は、各々40~60度で、集中湯枡にて、51.1度となります。その後、温泉街まで数キロの旅を経ますが、配管内での摩擦により、各施設の湯口で48度程度に保たれます。そして、浴槽に温泉が満たされると、もっとも気持ちのよいと言われる42度前後になるのです。源泉温度が低いと、加熱しなければならず、逆に熱すぎると水でうすめて効能成分を薄めてしまうことになります。また、時間をかけて冷ましては、温泉の鮮度が落ち、効能成分の一部が失われるのです。その点、赤倉温泉は、まさに自然が恵んでくれた湯加減です。

「硫酸塩泉」の効能
硫酸塩泉」は、あまり数が多くありませんが、昔から、「脳卒中の湯」「中風の湯」「傷の湯」などと呼ばれ、名湯が少なくありません。血管を拡張して、血液の流れをスムーズにするため、高血圧、動脈硬化にも効果があります。そして、含有イオンにより下記のように3種に分類されています。

【カルシウム硫酸塩泉(石膏泉)】

カルシウムによる鎮静効果があります。高血圧、動脈硬化、脳卒中、慢性の関節リウマチにもよく効きます。昔から、うちみ、切り傷、やけど、痔、ねんざなどに効能があるとされてきています。鎮静効果は、皮膚病にも働き、慢性湿疹、にきび、皮膚のかゆみに効能があります。


【ナトリウム硫酸塩泉(ぼうしょう泉)】

慢性便秘や肥満症に応用され、外傷にも効きます。飲用においては、胆汁の分泌を促し、腸の運動を活性化させるので、胆道疾患、便秘に効果があります。糖尿病、痛風の改善にも利用されます。ただし、飲用においては、体質的な個人差も大きいので、赤倉温泉の湯は、飲用されませんようお願いします。


【マグネシウム硫酸塩泉(正苦味泉)】

高血圧症の血圧を低下させるだけでなく、脳卒中後の麻痺を改善さます。また、動脈硬化の予防にもなります。傷の全治伝説には、この温泉が多いのです。

さて、硫酸塩泉の各々の効能は、これほどまでにおよびますが、赤倉温泉の湯は、正式には「カルシウム・ナトリウム・マグネシウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉」で、なんと上記すべての泉質を併せ持っているのです。

「炭酸水素塩泉」の効能

「重曹泉」の名で親しまれているのが、この「炭酸水素塩泉」です。重曹の作用で、皮膚の表面を軟化させるので、皮膚病に効果がある他、やけどや切り傷にも効能があります。また、皮膚についている脂肪分や分泌物も乳状にして洗い流してくれるので、せっけんで洗ったような清浄作用が働きます。すると、皮膚表面からの水分の発散が盛んになり、体温の上昇が抑えられるため、風呂から出た時、さっぱりとした清涼感があるのです。これらのことから、この泉質の温泉につかると、肌が滑らかになります。いわゆる「美人の湯」は、この泉質が多いのです。また、赤倉温泉の湯は、「硫酸塩泉」との作用がら、湯上りにさっぱりした感じがありながら、湯冷めしにくいのです。

“本物の温泉”の証
「湯の華(湯の花)」

赤倉温泉の湯には、「湯の華(湯の花)」と呼ばれる白や黒の物質が混ざっていることがあります。これは、効能成分を多く含んだ温泉に見られる特有の現象です。温泉に溶解している効能成分が、温度変化により(適温に下がる過程で)、固形化するもので、“効能の素”であり、“本物の温泉の証”といえます。
また、浴槽、洗い場や湯口等に温泉成分の層ができていることがあります。これは、本温泉の石膏成分(カルシウム成分)、硫黄成分を中心とした温泉成分です。こまめにこの成分を洗い、また研磨し温泉成分の層を付着させない施設もあれば、何年もかけてこの温泉成分の層を“育てる”施設もあります。同じ温泉を引湯しながら各施設に特徴が生まれます。これも赤倉温泉の楽しみの一つです。

肌美人の湯”赤倉温泉の湯は
「天然化粧水」

「日本三大美人の湯」として、群馬県川中温泉(硫酸塩泉~石膏泉~)、和歌山県龍神温泉(炭酸水素塩泉~重曹泉~)、島根県湯の川温泉(単純泉)があります。
温泉の成分的に見ると、川中温泉の硫酸塩泉は、にきびなどの皮膚病に効きます。
龍神温泉の炭酸水素塩泉は、皮膚の表面を軟化させ滑らかにする作用があります。
湯の川温泉の単純泉は際立った効能成分はないものの、刺激が少なく肌にやさしいのです。このように美人の湯と言ってもその泉質はさまざまありますが、美肌をつくる温泉が、“美人の湯”と言われているようです。赤倉温泉の湯の特徴として、この“美人成分”の「硫酸塩泉」「炭酸水素塩泉」の両方が含まれており、しかも肌に刺激の少ない「中性」で、全国でも稀な美肌効果の条件が揃った温泉です。
皆様も赤倉温泉の湯で“肌美人”になってください。

霊山“須弥山”から自噴する温泉
“霊泉”


当地のシンボル 日本百名山の妙高山(2,454m)は、別名“須弥山(シュミセン)”とも呼ばれております。須弥山とは仏教界において、世界の中心にそびえる、果てしなく高い山のことです。その高さは、私たちの持つ言葉では表現できないほどなのです。
妙高山は、古くから山岳信仰の代表格として崇められてきました。覚者が妙高山を見て「須弥山」と呼んだのも、その容姿の美しさ、雄大さ以上に霊山としての魅力を感じ取ったからなのでしょう。赤倉温泉の開湯は、江戸時代の文化十三年(1816年)ですが、温泉は、はるか太古より湧き出ていました。
そして、霊山妙高山から自噴する温泉は、やはり“霊泉”として崇められておりました。
親鸞上人が霊眼により霊泉のあるころを悟り、里の民にそれをつげたことから、妙高山に温泉が湧き出ることが人々に知らされたと伝わります。
また、日本近代美術の父岡倉天心も「ここ、ああ、妙高高原こそなり、霊感に満ち満つ、世界一!世界一の景勝の地!」と語り、この地に霊的な魅力を感じ取ったのです。
赤倉の温泉は、その成分上の効能が高いことで知られておりますが、リラックス効果が高い、疲労の回復が早いなどと言われることなどは、効能成分だけでは説明でなきい“霊泉”の影響によるものかもしれません。
太古より霊山“須弥山”より湧き出ずる“霊泉”をお楽しみください。

霊泉と言われる遠間旅館の温泉が「気のめぐりが良くなる温泉」と認められました。


 ・確かにとても良い湯である。

温泉力/◎(三重マル以上)
  上記の続きとして、また当館ホームページより転載しよう。
  ここでは、この宿の薦める温泉の入り方も掲げてあるが、これは絶対ではないのはもちろんであるが、現在での温泉専門家としての代表的な意見として捉えて戴きたい。
  その意味でも価値があるかと思い掲げた次第であり、実際に重要なのは、個人個人、体は異なっているので、その個人の感性、感覚を高めるのが良い。
  その方法を試すためにも、今後、湯垢離(湯治)ツアーを汲みたい。自然ツアーでもあるが。


良い温泉とは


「これが本物!ニッポンの湯宿」
(全日出版)より

温泉教授 松田忠徳のホンモノの温泉を確かめるための4カ条
1)源泉かけ流しなのか?循環風呂なのか?
2)循環風呂の場合、塩素薬剤を使用しているのか否か?
(塩素は特に皮膚によくない)
3)1週間に何回お湯を抜いて清掃しているか?
4)源泉率は何%なのか?
以上を電話で確認してください。
・・・(中略)・・・
最後に、穴場の宿を見つけるためのヒントをお教えしましょう。
それは、“露天風呂のない宿”です。
・・・(中略)・・・
露天風呂ブームで多くの宿が露天風呂を増設しましたが、そこに入れるだけの十分な湯量がないため、内湯の廃湯を露天風呂に引いたり、循環風呂に切り替えるケースが続発したというケースがあります。
そんな風潮の中で、客が求める露天風呂をあえて造らなかった宿には、お湯を大切にしているところが多いのです。

「頭寒足熱」という言葉があるように、上半身は涼しく、下半身は温かくという健康増進法があります。風呂、特に温泉にこれを応用しつつ、心臓への負担を軽くしたのが「半身浴」です。浴槽に段差がある場合、そこに腰掛けると、下半身だけが温泉につかる状態になります。段差がなくとも、腰掛けるものを置いてもよいでしょう。状況に応じ、ヘソから胸までの間をお湯のライン(みぞおちのラインくらいが適当)とすればよいです。下半身から温泉成分が体に浸透、上半身の発汗促進などという効果がありながら、心臓に負担をかけない理想的な入浴法です。下半身だけの入浴では、体が温まらない気がしますが、血液循環が活発になることにより、上半身も十分温かくなり、発汗が促進されます。もし、上半身が寒く感じるようであれば、その時だけ肩までつかったり、湯を染み込ませたタオルをかけたり、かけ湯をするなどの工夫をすればよいでしょう。具体的には、下記をモデルとし、体調に合わせておこなってください。

【1】心臓より遠い部分(つま先)から順に「かけ湯」をおこなう。

【2】入浴前に頭から10~20杯くらい温泉をかぶる。(立ちくらみ防止)

【3】3分の入浴(足浴→半身浴→全身浴の順で)

【4】5分程度の休憩を入れながらの3回入浴を繰り返す。
   3分×3回=9分の入浴 ※42度程度の温泉の場合

【5】体についた温泉成分を水(お湯)で流さず、温泉につけてから絞ったタオルで体を拭く。

(バスタオルを使わないほうが、温泉成分が残こる。肌についた温泉の薬効は3時間は持続する)

【7】30~60分ゆっくり休む。

上記を、1日3回までを限度とし、複数回(結果2~3回程度ということになる)実施ください。


【1】心臓に遠いところから順に「かけ湯」をしましょう。頭からの「かぶり湯」は立ちくらみを防止します。

【2】足先からゆっくり浴槽に入りましょう。体の芯まで温めるため、また温泉の場合は効能成分をしっかり吸収させるために長湯をしようと思ったら、心臓に負担をかけない「半身浴」をしましょう。お湯のラインは、「みぞおち」くらいがよいでしょう。また、短い入浴後、風呂の脇で休憩し、また入浴するということを繰り返す「分割浴」も長湯できる効果的な入浴法です。

【3】さあ、体が温まったら、「温冷交互浴」です。足を水とお湯で交互に冷やしたり温めたりします。水を桶にとり20~60秒足をつけます。その後お湯に3分つかります。浴槽の脇に座り、足だけをつけてつけてもいいですが、寒いようなら普通に入浴してもいいです。これを3~5回繰り返してください。

【4】最後は、湯冷めしないように風呂で体を温めましょう。風呂からあがる際、温泉の場合は、効能成分を洗い流さないよう、できればバスタオルを使わず、絞ったタオルでかるく体を拭く程度にしましょう。温泉の薬効成分は、3時間程度効果が持続します。

【5】入浴後の水分補給と30分以上の休息をお忘れなく!

  ・上記したように、この入り方では、いけない方もいる。
   詳しくは、湯垢離(湯治)合宿で伝えたいが、先述したように、ともかく自分自身の感覚に従うこと、そしてまたその感覚を磨くことが、湯垢離(湯治)の掟であり、氣道でもある。

さて、次からは…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月28日(金)20時51分30秒
  野口先生からみの宿をご紹介しよう。

那須高原 「山水閣」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月28日(金)20時45分46秒
  地名(温泉名)/那須高原
住所/〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本206

名称/ 山水閣

電話/0287-76-3180
ホームページ/www.sansuikaku.com
交通/那須塩原駅からリンドウ号(黄色いマイクロバス)が山水閣まで出ている。(無料。タクシーだと6500円位。)

動機/栃木の宿として行きたいと以前思っていたが、その後、近くの二期倶楽部にしてしまったため、この宿の事は忘れていた。
   今回連れ合いがどこかの雑誌を見て行きたいと言うので、駄目もとで行くことにした。

※理想の宿を求めてか?/○

宿の簡単な説明/全19室。部屋毎に造り、間取りが異なる。基本的に和洋タイプ。

チェックイン&アウト/午後3時~午前11時

接客/◎(ホテル様。とても訓練されている。
     「オーナーは厳しいのでしょう?」と伺うと、笑顔で「はい」と。
     とても好感が持てる。)
     二期倶楽部より人情味はあるが修行中という感じもある。評価としては同じが結論だが、この◎が二期倶楽部の時にした評価と同じかどうかは分からない。)

客室/◎
  まるで二期倶楽部、アルカナイズに少し和的な要素を加えた感じ。
 音  (聴覚)/○(二期倶楽部より閑か)
 景観 (視覚)/○(内庭の木々)
  雰囲気  (触運動覚&内覚)/○(閑かで良い)
  トイレ/○
  寝具(寝心地)/◎(広めのベッド)
 (泊まった部屋/1と5。 風呂場までの距離→○露天風呂(温泉)がついている。)

周囲/◎

自然度/◎

良い場所(イヤシロチ)?/◎

風呂/△(大浴場や二つある貸切り露天はお薦めではない。部屋のお風呂のほうが良い。)
  (タオルは風呂場?×→バスタオルがある?×)

湯質/△×
    消毒&循環&加水有り。

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。)
   ・源泉名→大丸温泉
   ・泉質→ 単純温泉。低張性中性高温泉。
   ・知覚的試験→ほとんど無色透明、収斂(れん)味を有し、硫化水素臭を有す。
   ・源泉温度→60,8度
   ・pH.→6、9
   ・密度→0,9986

   ・陽イオン(総量167,2ミリグラム)
     →ナトリウムイオン60,1、カリウムイオン25,3、カルシウムイオン57,3、
      マグネシウムイオン22,4、マンガンイオン1,0、第一鉄イオン0,9、
      アルミニウムイオン0,2。

   ・陰イオン(総量431,8ミリグラム)
     →フッ素イオン0,2、塩素イオン6,5、硫化水素イオン0,2、チオ硫酸イオン0,3
      硫酸イオン230、4、炭酸水素イオン194,2。

   ・遊離物質→メタケイ酸193,0、遊離二酸化炭素83,6、遊離硫化水素0,3。

   ・成分総計→876ミリグラム
   ・溶存物質計(ガス性のものを除く)→ 792ミリグラム
   ・分析年月日→昭和59年2月9日。(随分以前なのでかなり違っているだろう。)

温泉力/△×

部屋食/◎

食事/◎(三重マル)
    それぞれの料理の説明がとても分かりやすい。こんな体験は初めてである。
    お造りに出たなまずの三枚おろしは鯉よりも淡白で美味。
    大したワインが無いのとわさびを自分で鮫でおろさせるのは△だが、あとは非常に評価高い。
    以下、宿のパンフから引用する。
    「米 栃木の指定契約農家より良い米だけを取り寄せる。
     塩 赤岩塩など四種の塩を料理によって使い分ける。
     味噌 専用樽にて那須産の大豆と塩と麹だけで仕込む。
     魚 尚仁沢の岩魚をはじめ鮎や鱒など近隣の川魚
     肉 日本屈指の生産者が育てるA5等級の那須黒毛和牛
     卵 地元の鷄卵屋が届ける その日に生みたての卵
     野菜 県内各地で採れる 季節毎の一番美味しい野菜 」

ビール/◎ (生あり。恵比寿ビンあり。生はアサヒであるがスーパードライではない。)
冷凍庫/×(冷藏庫のみ)
(氷)水/○

金額/Aタイプは3万2千円~、Bタイプは3万5千円~。
 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの一人分料金を紹介させて戴いている。
  2008年6月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/×(ほんの時たま△)
                  なおタクシーで2千円以上出して栃ナビという所に行けばインターネットが出来る。

総合評価/◎(三重マル)
 二期倶楽部や修善寺アルカナイズのようにお洒落な宿なのに、それらとは違ってとても閑かな雰囲気が良い。
 廊下などの感じは仙仁温泉岩の湯を思い出すが、岩の湯よりも閑かなので、二人とか少人数で来たい。
 まるで自分の家のようにくつろげる。
 (これは特に他のお客さんがあまりいなかったからであろう。)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→◎以上
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→◎)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→◎
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→○)

(私にとっての理想の宿度→◎)

部屋のお風呂も温泉?/○

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/一週間。

今後/◎
    全ての部屋を見せてもらったが、今回泊まった1と5が特に良かった。
    2と3は、1の和室バージョン。4と5は似ている。
    (人気は2と5らしい。)
    6と7も似ている。8はメゾネットタイプであるが、6、7、8は少し薄暗い。
    離れは大変広く、箱根強羅環翠楼の離れを思い出すが、それよりも一軒家を丸々借りてしまう感じ。(六角形の風呂は風流である。)
    推薦としては5、4、1、2という順だろうか。

お薦め度/◎

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)◎
いつの時点での評価か?→ 2008年6月


※なお、
 『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

  (全て無料。
    副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

http://mail@npo-kido.com

さて、次回は…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月11日(火)20時16分47秒
  前回、アルカナイズを紹介したが、
それと酷似する二期倶楽部(すでに紹介済)の近くにあり、気になっていた和風宿を紹介しよう。
(つまり那須高原である)
なぜだか分からないが、大変印象に残っている宿なのである。


※なお、
 『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

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修善寺温泉 「アルカナイズ」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月11日(火)20時09分5秒
  地名(温泉名)/
住所/静岡県伊豆市湯ヶ島1662

名称/ ARCANA IZU アルカナイズ

電話/0558-85-2700
ホームページ/http://www.arcanaresorts.com/
交通/・新幹線(こだま号)で
     東京から三島、1時間。名古屋から三島、1時間40分。新大阪から三島、3時間。
   ・直通L特急(踊り子号)で東京から修善寺、2時間。
   ・三島からは伊豆箱根鉄道で修善寺まで30分
   ・修善寺駅から車で20分。(バスだと湯が島温泉入り口で下車)

動機/温泉の師匠、甲斐女史の推薦により。
     (理想の宿を求めてか? ○△ 近場、二期倶楽部的宿を求めて。)

宿の簡単な説明/2007年夏創業。
        全ての客室で渓流を臨む露天風呂つきの北欧調スイートルームで寛ぎ伊豆の恵みを生かした至福のフランス料理を食す、僅か16室の新スタイルの温泉宿。
        ※11歳以下のお客様は遠慮している。
        ※全室禁煙だが、テラスにてご喫煙可。
        コンクリート打ち放しのモダンな門とじゃりの駐車場から客室棟は、デザイナーズマンションのような作りで、やはり二期倶楽部そっくりの雰囲気である。

        すぐ近く(徒歩2分)にある川端康成が伊豆の踊り子を執筆した湯元館に寄ってきたため、鄙びた和の雰囲気から洋へといきなりジャンプし、身体感覚も激変する。
        (ちなみに湯元館も私好みで、いつかは泊まってみたい、と思った。)
        チェックインは15時であるが、        ロビーが無いため、門からいきなり部屋に案内される途中で食事棟の説明を受ける。
        本当に二期倶楽部のようだ。

チェックイン&アウト/◎午後3時~午後1時
        チェックアウトがゆっくり出来るのは嬉しい。
※【極秘情報】→前宿泊が修善寺のため、早く着いてしまったも良いか、と予約時の電話で言うと、1時以降ならレストランにて飲み物を飲めるとの事。
        カウンターから窓越しに渓流の見える素敵なレストランで、飲み物も私好みの薄手のグラスで出してくれた。

接客(接客が宿泊者(そして湯垢離(湯治)客にも)には一番のポイントと思い湯質よりも前に位置している)/◎(三重マル)
 チェックイン時から、そしてチェックアウト時までお世話になったとても感じの良い男性は、実は支配人で、最後に名刺も下さった。(椿 充志さん)
 私が温泉ソムリエであることも、そして本を出したり、NPO法人「氣道」協会の理事長であることも、ご存じでいらした。(!)

客室/◎(三重マル)
 音  (聴覚)/○すぐ傍らに渓流(加茂川の支流だろう)が流れるのに防音がしっかりしているため靜か。セミの歌がかすかに聞こえる。
 景観 (視覚)/◎(三重マル)部屋の一面が大きな窓となっており、深緑が心地よい。
              見下ろせば、すぐ下は渓流で、アユ釣りをされている方もいる。
              確かに蛍浴が満喫できる。
  雰囲気  (触運動覚&内覚)/◎(三重マル)落ち着いた優雅で新鮮な氣。金運も付くだろう。
  トイレ/○
  寝具(寝心地)/◎
 ※客室は禁煙、タバコを吸う場合はベランダである。
 ※バナナ味、一番抹茶味、ペパーミント味の3種類の味が楽しめる歯磨き粉が置いてある。界面活性剤やアルコールがフリーなので、歯磨き嫌いな私もつい、何度も磨いてしまった。
 ※CDもレンタルで聞ける。(珍しいバリリ四重奏団とイエルク・デムスのシューマンもあった。)

(泊まった部屋/9号室。風呂場までの距離→◎ここは大浴場が無い。全室露天付。)

周囲/◎

自然度/◎

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/◎(三重マル)部屋の窓からと同じ風景が臨める。
     なお予約時に言えばスパも活用できる。

湯質/○
    源泉100%掛け流し(夏場も加水無し。冬場のみ加温の時有り。)

 (バトラーに「温泉分析書」の場所を尋ねると、案内の中に書いてある、との事。
  見ると落合楼と泉質が同じだったため伺うと、同じ源泉から分けているとの事であった。
  実際には、若干の相違があるのだが、もしかしたら現在では落合楼の源泉が変わったのかもしれない。
※ちなみに2005年に落合楼に行った時に書き写したものを、以下記載する。
  ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉。低張性弱アルカリ高温泉。無色透明。湯ヶ島28号 (天狗の湯)
    湯ヶ島7号18号混合泉(貸切大露天風呂とひさご湯)源泉50・5度。浴温43・3度。pH8・42。
    どちらも無味無臭と記載されているが、僅かに塩味と硫黄味。硫黄臭があった。

    さて、以下、ここのデータを記載するが、修善寺の温泉と比較できるよう( )内に修善寺温泉(新井旅館)のデータを掲げてみた。

   ・源泉地、源泉名→ 西平泉 湯ヶ島29号(修善寺温泉事業協同組合第1貯湯槽)
   ・泉質→ カルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉(アルカリ性単純温泉)
        低張性・弱アルカリ性・高温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
   ・源泉温度→46度(61.2度)
   ・pH.→不明(〃)。
   ・密度→不明(〃)。
   ・溶存物質(ガス性のものを除く)→1232ミリグラム(534ミリグラム)

   ・陽イオン 〔総量340ミリグラム(167.8ミリグラム)〕
     →ナトリウムイオン147,6(149,4)、カリウムイオン6,3(3,1)、カルシウムイオン185,4(15,3)、マグネシウムイオン0,7(0)。

   ・陰イオン〔総量747,2ミリグラム(300,1ミリグラム)〕
     →フッ素イオン0,5(11)、塩素イオン28,5(138,4)、臭素イオン0,3(0,2)、
      硫酸イオン638,9(99,6)、炭酸水素イオン34,0(51,0)、炭酸イオン0(9,6)。

   ・遊離物質→メタ亜ヒ酸0,023(0,3)、メタケイ酸44,2(64,9)、メタホウ酸0,6(1,2)。
   ・溶存ガス→遊離二酸化炭素18,1(0)
   ・微量成分→亜鉛イオン0(0,01)、ヨウ素イオン0(0,08)、水酸イオン0,013(0,067)。

   ・分析年月日→平成12年6月23日(平成8年9月30日)どちらも(財)静岡県生活科学検査センター

   やはり修善寺よりも濃い。(湯感も)

温泉力/△(落合楼と同じ)

部屋食/× 食事をする建物の名前はARCANAM(アルカナム)。
      ここはダイナミックな自然を目の前にしながらカウンターでフレンチを楽しむ事ができるように設計されている。

  (別場所の場合→ 喫煙/近くの喫煙場所にて。)

食事/◎(~○)   ここのシェフ(総料理長)武井智春氏はミクニ丸の内の総料理長だったらしく、ここでの料理はオーガニックフレンチ、素材にこだわりをもっている。
       野菜は、東京でタイユヴァン・ロブションの給仕長を務めた松木さんという方が富士山麓に開いた「ビオファームまつき」から、今日、畑で採れた新鮮なものを用いている。
       ニジマスは、虹鱒一筋45年の富士宮市のクヌギさんが、ストレスの無い環境で愛情を注いで育てる美食家の間でも知る人ぞ知る幻の味覚である「銀形・富士レイボー」。
       魚の活きが違い、脂がのっていて旨味があり、しかも爽やか。
       海の幸は駿河湾、相模湾から、その日に入荷した旬のものを出してくれる。
       以下、実際の順番で、食べながら書いてゆく。

       桜海老のお煎餅(お煎餅嫌いな私が食べれる。まるで幼少期に食べたカッパエビセンの高級バージョンだ)から、
       川魚のアマメがつまみ(とても美味である)に、そして一口のアミューズとして三つ出る。
       さっそく、上記の虹鱒のコンフィ。海苔が立ててあったと思ったら、皮をスモークしていた。食べると確かに。。
       下田産の真鰯と千両茄子のパロティーヌは、それ以上に美味しい。カレー味も絶妙の具合でオリーヴ油に活かされている。
       三つ目のアミューズは、焼き未来玉蜀黍(トウモロコシ)の冷製ポタージュ。△
       ともあれ、和食好きな私にとって、フランス料理のコースは20年以上ぶり。
       いつも、美味しいが好きではない、という感じであったため、遠のいていたが、ここは好きな味(つまり、それ以上に美味しいのか?)が多い。
       フレンチが癖になりそうである。

       さて、次は…
       温前菜として、清水の本マグロ赤みの温製タルトレット(ジャンボ赤&緑ピーマンの香味風味)が届く。△○
       続いてポタージュとなる。
       修善寺の椎茸を使ったカプチーノ仕立てで、南伊豆のサザエやフォアグラも入っており、美味ではあったが、好みとは言えないので同じ△○とする。
       やはりフレンチは、と飽き、
       ずっとカウンター向こうの方を観察していると、閉に左右と捩れの入った体癖(野口整体で言う体癖)の方が牛耳っている。
       たしかにその味だ。
       その味で無い時は、他の作り手だ。
       当然であるが、味に歴然と反映するのは、ここに今後いらっしゃる方にとって、とも思ってしまう。
       ウェィトレスに伺うと「そうです。あの方が武井さんです。」との事。
       9種が入っている傾向を料理を食べている脇の人にも向けてくれたら、さらに良い料理人になるだろう。
       (ちなみにカウンターではなく、後のほうには、大変高貴なご年配の方が味わっていらっしゃったが、どう感じても上高地帝国ホテルの通あるいはマスター(総料理長とは顔が違っていた)クラスか、それ以上の通であったのに、その方への気配りが無かったのは残念である。)

       ようやく、魚料理として、相模湾の金目鯛のアラ・バプールと青柚子のブイヨンが届く。△
       (夏香草と枝豆、オカヒジキ、インゲン、モロヘイヤ、キヌサヤなど素材の新鮮度と旨味は○)
       さて、果たして、今目の前にいる数人の弟子たちは、いつか総料理長になるのであろうか。一人の人はなれそうであるが、ただもう一人の人の味は落ちるのであるが、その人のほうが受け継ぎそうだ。
       料理に話を戻せば、出だしのアミューズは良かったのになぁ。

       その点は、日本の懐石とも似るが、逆である。
       元より懐石は茶懐石であり、現在の懐石料理とは異なる。
       私感で言えば、死を覚悟しての生を存分と味わう階梯と相似象なのが懐石料理である。
       フレンチは、生のままである。
       故に、懐石は常に死が裏にあり、それは茶道所以である。
       しかし、真の料理人は、フレンチだろうが、その事を知る。
       武井さんの料理を、20年くらいたってからまた味わってみたい。

       肉料理は、富士のあしたか牛ほほ肉の極熟赤ワイン煮込みと5種類の季節野菜であったが、選べるとのことで、別料金となるが静岡牛ロース肉のほうも堪能させて戴いた。
       △(せめて焼き方を聞いて欲しかった。素材は○)

       フロマージュは、フランス産の完熟フロマージュを各種(無花果のポルト酒風味とサラダブーケ)
       デセールは、山梨の白鳳桃のデリス、バラのジュレ寄せ。
       そしてバニラのアイスクリームにコーヒーとミニャルディーズであった。

       先述したように、今後の武井さんの料理、そして弟子の育て方、育ち方を見てみたい。
※なお、パンを7種類程、部屋にも持ち帰れる。
 チェックアウト時には、飴玉も5種類下さる。


ビール/◎ 生ビールをルームサービスで持ってきてくれる。800円。

(氷)水/◎

金額/一室83000円~200000円
  (日によって同じ客室でも料金が異なる。2007年8月調べ)

(一人/◎ 69140円~)

通信環境(インターネット環境etc.)/○ (×なのだがランケーブルを貸出してもらえる。)

総合評価/◎(四重マル)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→◎
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→◎)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→◎
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→◎)

(私にとっての理想の宿度→◎四重マル。これでルームサービスが飲み物だけで無ければ五重マル。)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/数日以上。

今後/◎
 近場のプチ(?)二期倶楽部が見つかった。
 その意味で、湯河原「石葉」をはじめ色々の項で申し上げている増田釜(横濱の伝統的な素晴らしい器)の主催者、増田博一氏には、何度も何度も、ここをお薦めした。(特に奥様好みであるとも。ここで衝撃的なメールがあったのも、二期倶楽部と同様である。)
 二期倶楽部とどちらが横浜から近いかを駅探で調べると、なんと大して変わらない。
 電車の乗り継ぎによっては二期倶楽部のほうが近いくらいである。
 (どちらも早くみて二時間半を見ておけばよい。もちろん駅からの車の時間を入れてである。二期倶楽部は送迎バスに30分揺られ、ここは修善寺から20分かかる。)
 なのに、こちらのほうが心理的に近く感ずるのは、海傍に住んでいたためか?

※なお、湯が島に行く時は国道沿い(湯が島温泉入り口傍)にあるイノシシコロッケのある肉屋に行こう。(偶然見つけたのであるがTVにも出たらしい。)揚げた冷凍物を送ってもらえる。解凍はオーブンにて。

お薦め度/◎

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)◎(ぜひどうぞ!)
いつの時点での評価か?→ 2007年


※なお、
 『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

  (全て無料。
    副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

修善寺温泉 「柳生の庄」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月11日(火)20時02分39秒
  地名(温泉名)/ 伊豆修善寺温泉
住所/〒410-2416静岡県伊豆市修善寺1116‐6

名称/ 柳生の庄

電話/0558-72-4126 FAX:0558-72-521
ホームページ/http://www.yagyu-no-sho.com/
交通/・新幹線(こだま号)で
     東京から三島、1時間。名古屋から三島、1時間40分。新大阪から三島、3時間。
   ・直通L特急(踊り子号)で東京から修善寺、2時間。
   ・三島からは伊豆箱根鉄道で修善寺まで30分
   ・修善寺駅から車で15分。
    (温泉街の上。新井旅館の先の右手。)

動機/私を温泉ソムリエに認定してくれた遠間和宏師匠が修善寺で最も薦める宿と書かれていたため。

 (理想の宿を求めてか?○△)

宿の簡単な説明/1970年創業の名旅館。その後1年半かけて化粧直しをし2001年秋に再オープン。
        宿名の由来は、柳生の里の環境によく似通った景色の土地であったため。
        竹林に囲まれた風情ある現代数奇屋造りの宿。
        元、東京白金台の料亭「柳生」の伝統をいかした京風懐石と自然林の中の二つの露天風呂が自慢の宿。
        3千坪の敷地に全16室。(うち離れ2室。専用露天付き5室。客室は全室違う造り(風呂も)。)
        (「宿プラザ」によると、「海外ホテル5ツ星クラスの日本旅館です。格調ある竹庭に包まれた数奇屋造りの客室は、日本建築の粋を極めます。お食事には洗練された板長が旬のお料理を提供させて頂きます。古雅の旅荘で大切な方と静寂な伊豆のお泊りをご堪能下さい。」との事。)

        ロビーの紫の絨毯やエレベーターの内装などは疑問で、そうした小さな綻びから、この宿全体への想いが薄れてしまう。

チェックイン&アウト/○午後2時~午前11時

接客(接客が宿泊者(そして湯垢離(湯治)客にも)には一番のポイントと思い湯質よりも前に位置している)/△○
 部屋を案内してくれた方は上下型で、すこし忙しない方。
 仲居さんは、せつ子さんと仰り、挨拶は丁寧だが、ぶっきらぼうな方。箱根の1万円宿に来た感じである。
  その後も、多くの時間を、せつ子さんと過ごす。
  畳の縁も柳生の紋が入っており登録商標であること、仲居さんと似ている人がいると私がいうと正にその人で、箱根環翠楼での仲居さんであり、その人は先輩であること、その他、懐石とは思えぬ全くうるさいひとときが過ぎるが、これまた人によっては宿の楽しみなのだろう。

客室/○
  現代数寄屋建築で無駄な調度品が無い。
  籐の座椅子はニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションのもの。(この部屋のみらしい。)

 音  (聴覚)/○(閑かである。)
 景観 (視覚)/○(窓からは竹林が見える。ここの宿はどの部屋も景観は竹のみと電話で聞いていた。)
  雰囲気 (触運動覚&内覚)/○(温泉街から上がって離れているため静謐で良い。)
  トイレ/○
  寝具(寝心地)/△○~○(寝つきは今一つだったが、なぜかほのぼのと寝れた。)
 (泊まった部屋/楓(かえで)。8畳と5畳の次の間、そして三の間合わせて計20数畳。 風呂場までの距離→遠い。)

周囲/○△

自然度/○△

良い場所(イヤシロチ)?/○△

風呂/◎~△
  大浴場から自然林露天へと繋がっている。
  四囲に美しい竹林と樹木が迫る。傍らには浴槽に沿ってごく小さな小川が流れる。
  何だか、湯河原「石場」のよう。
  武蔵の湯、と、つうの湯の二つ。(12時に男女交替。)
  源泉掛け流しというのに、何故か消毒(塩素)臭い。

  それで仲居さんに伺ってみた。
  (答えは、「湯質」の項に書く。)

 (タオルは風呂場?→◎)

湯質/△
    源泉100%掛け流し(夏場のみ源泉温度が高すぎる時は加水有り。それも湯船に朝、湯を張る時だけで、あとは湯量で温度を調整しているとの事であったが…最後部参考の程。)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。)
   ・源泉地、源泉名→ 修善寺温泉事業協同組合第1貯湯槽
   ・泉質→ アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
   ・源泉温度→61.2℃
   ・湧出量→下記に「集中管理の効果」内で記載。
   ・pH.→8,2。
   ・密度→0,9995。
   ・溶存物質(ガス性のものを除く)→534ミリグラム

   ・陽イオン(総量167.8ミリグラム)
     →ナトリウムイオン149,4、カリウムイオン3,1、カルシウムイオン15,3。

   ・陰イオン(総量300,1ミリグラム)
     →フッ素イオン11、塩素イオン138,4、臭素イオン0,2、硫酸イオン99,6、炭酸水素イオン51,0、炭酸イオン9,6。

   ・遊離物質→メタ亜ヒ酸0,3、メタケイ酸64,9、メタホウ酸1,2。
   ・微量成分→亜鉛イオン0,01、ヨウ素イオン0,08、水酸イオン0,067。

   ・分析年月日→平成8年9月30日 (財)静岡県生活科学検査センター

    湯治が出来る、という感じの湯感ではない。
    湯が島よりあっさりとしているのは新井旅館の項でも書いたが、それ以上に微妙な感じ、同じ源泉であることは湯感でわかるが、かなり落ちている。
    その理由も含め、最後を参考の程。

    なお部屋には、ホームページにもあったが、「源泉と浴槽水のORP(酸化還元電位)分析書」が置いてあった。  (関温泉の風呂場以来である。)
    それによると、ここの「客室風呂」は、源泉が298、浴槽が309(pHは源泉が8,29、浴槽8,21)とのことで、源泉と同一の温泉水が良好に浴用提供されているとのこと。
    さらには、
    1、源泉が生かされた、極めて鮮度の高いお湯に入浴ができます。
    2、浴槽は「かけ流し」であり、循環濾過、塩素などは使用されていません。
    3、「還元系」という温泉の本質的な特徴が良好に保たれています。
     …と書かれてあった。
     (測定日、2004年9月28日。株式会社日本温泉総合研究所。)

   なお、ここまで記したので、別項「新井旅館」でも記載した伊豆市観光協会、修善寺温泉旅館共同組合、修善寺温泉事業共同組合のほうのホームページで、修善寺の温泉についての記載を、以下、転載する。

  「修善寺温泉は桂川で持病の父の身体を洗う子供の姿を見て、弘法大師が掘ったと伝えられる「とっこの湯」を中心に発展してきましたが、戦後の復興から繁栄の時代に向かうにつれて、温泉の需要量も増加する中、温泉井戸の増掘や揚湯ポンプの馬力増を行った結果、昭和25年頃海抜85mあった温泉水位が海抜0m付近まで下がり、海水が混じるようになってしまいました。昭和50年に温度も65℃から54℃に下がり、なによりも温泉の主要成分の含有量が低下してしまうという現象を招いてしまいました。
  この現象を深刻に受けとめた組合では、それまで無秩序であった温泉管理を、昭和56年6月より集中管理に切替え供給を開始しました。
  「貯湯槽」(第1配当所)では温度の違う4~8本の源泉から適温になるように必要量の温泉を2基のタンクに集め、ここから桂川の南側旅館街を走り、下流1.5kmに在る「第2配当所」へ送られます。そして、そのタンクから今度は桂川北側を走って、ここ、第1配当所に帰ってくるという「キャッチボール方式」になっています。この方式ですと、今まで利用されずに捨てられていた温泉の無駄が無くなり、温泉低下を防ぐこともできるようになりました。今日、その効果は昭和29年ごろの水準にまで戻すことに成功しました。」
  そして、平成12年の調査では、
  集中管理前と現在では、以下のように違うと記載されている。
  温泉海抜水位/32メートル→80,7メートル
  平均泉温/54度→65度
  使用源泉数/27本→4~8本
  温泉利用量/2000リットル/分→600~700リットル/分。

 さて、「風呂」の項で書いた、塩素臭についての事を書く。
 仲居さんに言ったあと、この宿の湯質管理人がわざわざいらっしゃる。
 「ここだけで内密に」とか「これは独り言です」といった、本当に正直なことを伺った。
  そう書けば、お分かりと思うが、彼は、保○所との関係があるので、朝は○○ppmまで入れる、夕方には○○ppmに下がる、露天は○ppmになり、その内湯は○ppmになる、朝はまた入れるので○ppmとなり、水道水は0,2ppmなので、その意味ではこうなり、部屋の内湯が塩素臭くないのは仰る通りで、あれは源泉でして、確かに塩素臭くないですが、一方の蛇口の水は仰る通り○○で、そうそう露天も浴場も循環はしておりまして、その理由は一人につき○○なので△△、そして、実は○○△△×× と続いた。
  本当にきめ細かく、塩素濃度のppmについて、本当に正直に語って下さった。
  なるほど!と納得した。(皆さまには、上記ではお分かりにならないだろうが)
  何よりこうして細かく、そして正直に、湯の管理の方が直々にいらっしゃって仰ってくれるのは嬉しい。
 (それもまた、上記の湯河原石葉と似ている。その時も、湯の管理人の方が、細かく伝えて下さった。)

温泉力/△○

部屋食/○
 京懐石のオリジナル。

食事/◎
 狩野川の鮎も出る。
 妹に、作陶家、北大路魯山人の料理王国を薦めた手前、自分でも再読した手前、鮎も感慨深い。
 しかも、そこの川(狩野川)で取れたものだとの事。
 絶品の茶碗蒸しと感じたら、中には最高級のフォアグラとキャビアが入っていたとのこと。
 そんなのは関係ないが美味しかった。
 鮪の刺身も上手く、聞くと大間との事。(牛肉の温石も美味しく、聞くと神戸の五つ星との事。)

ビール/○(恵比寿中瓶有り。)

(氷)水/◎(湧き水ではないが、ここの水は甘く美味しい。)

金額/△
  40050円~110000円。

※【重要情報】 →朝食抜きだと2000円off。

 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。 2007年7月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○(新井旅館は△×だったのに、こちらのほうが自然中なのに繋がる)

総合評価/○△

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→○(ただし部屋に依る)
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→○ (〃))

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△○
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△)

(私にとっての理想の宿度→○△)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/△×(湯治効果はあまり…)

今後/×△
 伺うとするなら、離れ「松の生」にしたいが一人11万円は中々のもの。
 (なお、もう一つの離れ「梅の生」は一人7万5千円。)
 しかし、仲居さんに依るだろう。
 思わず、自分の日記に以下のように先程書いてしまった。

   「仲居さんとの話合う。
    青江美奈やそれを呼んだ伊勢佐木町会長であった私の父の事も知っていた。
    箱根環翠楼の仲居さんの事も先輩だと言う。私の仕事の事にも興味を持ち話は弾む。
    その間、仕事がままならない。
    傍らには大間の鮪も神戸牛の五つ星も並ぶ。
    …どうあって氣の製図を行なうのか、11年ぶりに真剣に求めたく、その上で出   た旅であった。どうやら…と答の全部が出た最中の事であった。
    何かに似ている。
    …そう。
   仲居さんは「氣道」に興味があるわけではない。
   私に興味があるだけである。
   私を通して「氣道」に興味を抱くが、おそらくは整体もヨーガも受けないだろう。
   楽しきひとときであったが、私は、同じく道を求める人しか興味が無い。

   前日記の青木宏之先生の事に絡めて言えば、氣の道の個人指導である整体は如何なる方にも適応できる一期一会の場である。
   ───そして、健康は無限に高められる。
   だからこそ整体が存在している。

   整体は、一生涯、無限に健康を求める者のためにのみ存在する。(少なくとも氣道の整体は)
   そしてその時にこそ門開かる。

  (そして指導をする者たちは、そのために常に体や心を整えんとする事のみを歓びとする。それ以外の方は仲居さんとなる。)  」

 お薦め度/△
 宿としては良いのであるが、接待、湯についてはどうか。
 (宿の説明の項でも「ロビーの紫の絨毯やエレベーターの内装などは疑問で、そうした小さな綻びから、この宿全体への想いが薄れてしまう。」と書いたが、その感じは否めない。)


※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○
いつの時点での評価か?→ 2006年8月

※なお、
 『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

  (全て無料。
    副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

修善寺温泉 「新井旅館」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月11日(火)20時01分7秒
  地名(温泉名)/ 伊豆修善寺
住所/静岡県伊豆市修善寺970

名称/ 新井旅館

電話/0558-72-2007
ホームページ/http://arairyokan.net/
交通/・新幹線(こだま号)で
     東京から三島、1時間。名古屋から三島、1時間40分。新大阪から三島、3時間。
   ・直通L特急(踊り子号)で東京から修善寺、2時間。
   ・三島からは伊豆箱根鉄道で修善寺まで30分
   ・修善寺駅から修善寺温泉場までは、伊豆箱根バス・東海バスで10分。
   ・修善寺温泉場からは徒歩で3分。

動機/お盆休みを学生時代以来初めて取る。鋭気を養い仕事に励まん、と思い、お気に入りの近場宿(強羅環翠楼など)に電話をするが、どこも一杯。
   仲間や知人に聞くと、それは当然で、お盆休みに皆旅行に行くのだと言う。
   なら湯治場なら、と思い、埼玉秩父の宿に電話すると今度は「お盆休み」との宿ばかり。
   その中間を求め、湯が良い修善寺に行くかと調べる。(湯が島には以前行ったことがある。なお修善寺なら個人的には以前より「あさば」に最も行きたかったが…)
   どこも一杯だったが、かろうじての空きがあった。
   まずは一泊目は郡司勇が修善寺で最も薦める「新井旅館」、つまりここが空いていた。
   二泊目はつい先月に出来た湯が島のアルカナイズで、ここは温泉の師匠の甲斐女史が特に推薦していた宿であった。(ちなみに新井旅館も次の柳生の庄も良いとは仰っていた。)
   最後の三泊目は、これまた私に「温泉ソムリエ」の資格を認定して下さった師匠である遠間和広師が修善寺で最も薦める柳生の庄。
   この三つの宿が、それぞれ「この日だけは空いている」との事だったので、馴染みのある宿でジックリと仕事に向かいたい私としては、ちょっとハードなスケジュールであったが、これだけ絶妙なタイミングで空くことは、お盆で無くとも滅多にあるものではない、と思い修善寺への旅を決心したのであった。

 (理想の宿を求めてか? ○△ )

宿の簡単な説明/明治5年に「養気館新井」を開業。
「養気館新井」の由来としては、“この湯は人の気を養う為に湧く温泉”ということから「養気館」、また創業者相原平右衛門が、修善寺町本立野の新井という部落で、酒造蔵元新井を営んでいたことから「新井」と、二つの意味が重なって名付けられたと言う。
 横山大観や芥川龍之介、尾崎紅葉、泉鏡花、幸田露伴、島崎藤村、川端康成、田山花袋、正岡子規、高浜虚子などの画人、文人、俳人が宿泊している。
 全24室。なお登録文化財の客室が天平風呂や観音堂などを入れ15もある。)

 タクシーで修善寺駅から向かうと10分程で温泉街を入っていき、その内に左手に菊屋が見える。
 あらあらこの通り沿いなのか、と思っていると、ここ新井旅館も同じく通り沿いの左手であった。
 まるで箱根湯本の温泉街に来た気分で、宿に入った途端、少し後悔。
 受付の一人の方(女将さんか?)が厳しい雰囲気で、もう一つ後悔。
 しかし、仲居さんが優しい方で良かった。

チェックイン&アウト/○午後3時~午前11時(これは有り難い。古い旅館なのに珍しい。)

接客(接客が宿泊者(そして湯垢離(湯治)客にも)には一番のポイントと思い湯質よりも前に位置している)/△○
 先述したように優しい方で本当に良かった。(助かった)
 9種に上下混じりの方で仲居さんだけなら◎。(名前を聞き忘れたが、皆さんが宿泊した時に同じ仲居さんを選べないかもしれないので、ご勘弁させて戴く。他にも良さそうな仲居さんは通りすがりであるが二名ほどいらした。なお通りすがったのは全10名程。)
※【重要情報】 →常連になると仲居さんはリクエスト出来る。
         これは宿によっては難しいのはもちろんであるし、また仲居さんの仕事日との関係もあるのだが、ちなみに父は或る宿に泊まる時には必ず○さんが担当に付くかどうかを伺い、そしてまた、そうで無いと聞いた時でもお願いをする。
         常連なので、担当日で無い時にも、たいてい無心してくれる。
         堂々とした裏技であるが、余程の常連でない限り、一般には薦められない。

客室/○
 この日空いていたのは一部屋だけ(しかもそれもキャンセルで空いたと言う)で、その部屋は泉鏡花が泊まり、そこの部屋を舞台とした小説も書かれている人気の部屋であった。(登録文化財の桐三。準特別室で立派な岩風呂(そこも温泉)が付いている。4万円。)
 ところが12時ごろ再度横浜から電話をかけると、直前キャンセルの部屋が一つ出たとの事。
 そこは部屋に風呂は付いていないが2万8千円との事で、そちらの方を予約させて戴いた。
 そして到着時にまだ準特別室が空いていれば見比べたいと申し出る。
 果たして到着時に予約無しで、見比べさせて戴く。
 館内にある池を囲むようにして、左側が花の間、右側が準特別室のある桐の間の部屋となる。
 桐の間の景観は、その池であるが、花の間のほうは、傍らに川が流れ、その向こうに竹林が見える。
 全くもって花の間のほうが良い。また明るさも、雰囲気も良い。
 それでもって安いなんて、ということでここの部屋のままとする。

 音  (聴覚)/○(渓流の音)
 景観 (視覚)/○(渓流と竹林。窓は私好みの昔のガラス(少し歪んで見える)。)
  雰囲気 (触運動覚&内覚)/○(ロビーの辺りは温泉街の雑多な雰囲気であるが、宿中の池の辺りから、氣が変わる。
                      その感触は、箱根塔の沢の福住楼や環翠楼のようだ。(塔の沢のほうが、玄関を入った時から風情があるが、中のつくりも古い宿に共通した感じで似ている風情がある。)
  トイレ/△
  寝具(寝心地)/△○~○(寝つきは今一つだったが、なぜかほのぼのと寝れた。)
 (泊まった部屋/花二。 風呂場までの距離→遠い。ロビーのほうに行かなくてはいけないので、あちらの雰囲気にはあまり行きたくない。)

周囲/×

自然度/△○

良い場所(イヤシロチ)?/△○

風呂/◎~△
 登録文化財でもある天平大浴堂は、昭和9年に巨額を投じ3年もかけた有名な設計者によるこの宿自慢の浴場。
 様式、材質、技術すべてに優れた名建築で、台湾から運んだ檜の芯去り材を使った総檜造り。
 浴槽の縁は伊豆石を刻み、柱石には人夫20人がかりで1日15センチしか動かせない巨大なものを据えてある。
 入ってみて、郡司さんは湯よりもこの風呂を評価したのではないか、と思った。(こちらは当日男性、翌日女性。)
 また、「あやめ風呂」は、単にあやめの形を模った小さな風呂と、外にある池で泳ぐ鯉をガラス越しに湯殿から見えるように工夫されたのだがガラスの汚れで見えなく、しかも鯉も寄ってこなかったユニークな造りの風呂もある。(こちらは当日女性、翌日男性)
 その他、露天風呂の「木漏れ日の湯」(当日女性、翌日男性)と、「家族風呂」(予約不要、貸切)が二つある。
 また野天風呂に行く途中に温泉プールがある。覗いてみたが塩素臭く止めておいた。
 (タオルは風呂場?→×)

湯質/△
    源泉100%掛け流し(夏場のみ源泉温度が高すぎる時は加水有り。それも湯船に朝、湯を張る時だけで、あとは湯量で温度を調整しているとの事。)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。)
   ・源泉地、源泉名→ 修善寺温泉事業協同組合第1貯湯槽
   ・泉質→ アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
※ちなみに湯が島「落合楼村上」はナトリウム・カルシウム流線塩泉、関の原「嵯峨沢館」はナトリウム-硫酸塩泉、上船原「うえだ」は芒硝泉(アルカリ性単純泉)であった。
   ・源泉温度→61.2℃
   ・湧出量→下記に「集中管理の効果」内で記載。
   ・pH.→不明。
   ・密度→不明。
   ・溶存物質(ガス性のものを除く)→534ミリグラム

   ・陽イオン(総量167.8ミリグラム)
     →ナトリウムイオン149,4、カリウムイオン3,1、カルシウムイオン15,3。

   ・陰イオン(総量300,1ミリグラム)
     →フッ素イオン11、塩素イオン138,4、臭素イオン0,2、硫酸イオン99,6、炭酸水素イオン51,0、炭酸イオン9,6。

   ・遊離物質→メタ亜ヒ酸0,3、メタケイ酸64,9、メタホウ酸1,2。
   ・微量成分→亜鉛イオン0,01、ヨウ素イオン0,08、水酸イオン0,067。

   ・分析年月日→平成8年9月30日 (財)静岡県生活科学検査センター

   湯が島よりもあっさりしている。
   あらこれだったら湯治効果は箱根でも上のがあるし、湯河原上野屋は溶存物質は二倍以上あるぞ、とも思ってしまう。
   なお、伊豆市観光協会、修善寺温泉旅館共同組合、修善寺温泉事業共同組合のほうのホームページで、修善寺の温泉についての記載があったので、以下、転載しよう。
  「修善寺温泉は桂川で持病の父の身体を洗う子供の姿を見て、弘法大師が掘ったと伝えられる「とっこの湯」を中心に発展してきましたが、戦後の復興から繁栄の時代に向かうにつれて、温泉の需要量も増加する中、温泉井戸の増掘や揚湯ポンプの馬力増を行った結果、昭和25年頃海抜85mあった温泉水位が海抜0m付近まで下がり、海水が混じるようになってしまいました。昭和50年に温度も65℃から54℃に下がり、なによりも温泉の主要成分の含有量が低下してしまうという現象を招いてしまいました。
  この現象を深刻に受けとめた組合では、それまで無秩序であった温泉管理を、昭和56年6月より集中管理に切替え供給を開始しました。
  「貯湯槽」(第1配当所)では温度の違う4~8本の源泉から適温になるように必要量の温泉を2基のタンクに集め、ここから桂川の南側旅館街を走り、下流1.5kmに在る「第2配当所」へ送られます。そして、そのタンクから今度は桂川北側を走って、ここ、第1配当所に帰ってくるという「キャッチボール方式」になっています。この方式ですと、今まで利用されずに捨てられていた温泉の無駄が無くなり、温泉低下を防ぐこともできるようになりました。今日、その効果は昭和29年ごろの水準にまで戻すことに成功しました。」
  そして、平成12年の調査では、
  集中管理前と現在では、以下のように違うと記載されている。
  温泉海抜水位/32メートル→80,7メートル
  平均泉温/54度→65度
  使用源泉数/27本→4~8本
  温泉利用量/2000リットル/分→600~700リットル/分。

温泉力/△○

部屋食/○

(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→ )
(別場所の場合→ 喫煙/

食事/◎
 ここの調理長(浅利裕美)は、平成17年9月14日 神奈川県湯河原にて開催された神奈川県・静岡県合同の料理技能コンクールで静岡県知事賞を受賞したと言う。
 私は女性だと思っていたが、仲居さんに伺うと男性であった。

ビール/◎(キリン生有り。税抜840円。)

(氷)水/◎(湧き水ではないが、ここの水は甘く美味しい。)

金額/△
  23250円~73650円。
※【重要情報】 →朝食抜きだと10%off。

 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年7月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/△×

総合評価/△○

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→○(ただし部屋に依る)
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→○ (〃))

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△○
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△)

(私にとっての理想の宿度→△○)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/△×(湯治効果はあまり…)

今後/×△
 伺うとするなら、露天のそばの離れの紅葉という部屋にしたい。(3万円台)
 なお、近くに旭滝という穴場の滝がある。(大平神社脇。旭滝入り口というバス停有り。水量は少ないが浴びることも出来る。)

お薦め度/△○
 ちなみに、先述した甲斐女史(私の温泉師匠)は「菊屋に泊まって、ここの天平風呂に入る」という案を以前提示してくれていた。(メモを読んだのが後日であった)
 なるほど、と思ったが、ここの私の泊まった部屋(つまり川沿いの部屋)なら、菊屋は泊まった事はないのだが、高級感は無いにせよ相応するところはあるに違いない。
 郡司さんが、ここの宿を修善寺で唯一と掲げている理由を風呂の項で書いたが、師匠もそういうことなのだろう。

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○

いつの時点での評価か?→ 2006年8月

※なお、
 『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

  (全て無料。
    副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

さて、次は、修善寺の宿をご紹介しよう。

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)19時14分7秒
  さて、次回からはもう少し下り、修善寺の宿をご紹介しよう。

伊豆温泉 「伊豆大川温泉ホテル」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)19時10分3秒
  (ここは一度、伊豆のホテルにて、鉄分豊富な源泉100%掛け流しを味わいたく行きたかったのであるが、結局行けずじまいであった。
 湯質以外の面がいつも遅ればせになった理由でそのためである。)


住所/〒413-0301 静岡県賀茂郡東伊豆町大川248-1

名称/ 伊豆大川温泉ホテル

電話/0557(22)0005
ホームページ/http://www.izuohokawa.co.jp/index.html
交通/東京→→特急踊り子号(2時間20分)→→伊豆高原→→ホテルマイクロバス(15分)→→ホテル
   (新幹線だと。東京→→新幹線(50分)→→熱海→→JR・伊豆急行(46分)→→伊豆大川→→近道徒歩1分→→ホテル)
    車だと、東京→→東名高速道路(26分)→→東名厚木IC→→小田原厚木道路(30分)→→小田原西IC→→真鶴道路(25分)→→真鶴→→熱海ビーチライン(5分)→→熱海→→国道135号線(70分)→→ホテル)

動機/以前より、海の見える宿を求めていたが、その中でも、ここは濁り湯(鉄分故源泉は透明だが)だと本で見て、いつかは行かなくてはなるまい、と思っていた。


湯質/ 温泉分析表(部分抜粋)】
 鉱泉地 : 賀茂郡東伊豆町大川248-13(当ホテル敷地内)
 泉質 : ナトリウムカルシウム塩化物炭酸水素温泉
 堀削深度 : 650m
 揚湯量 : 67リットル/分
 源泉温度 : 69.0℃
 PH : 6.7
 成分総計 : 2.5888/kg
 知覚的試験 : 赤褐色沈殿有り.鉄味.塩味.無臭

    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

下田 「涛亭」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)19時06分36秒
  地名(温泉名)/静岡県下田
住所/〒415-0028静岡県下田市吉佐美348-7


名称/ 涛亭

電話/0558-22-3450
ホームページ/http://www.toutei.co.jp/
交通/伊豆急下田駅より車で7分。下田駅からの送迎有り

動機/下田奥のエメラルド・グリーンの海が見られる宿を探すため。(下田大和館も良いのだが、湯が塩素臭く×)

宿の簡単な説明/伊豆屈指の美しい入田浜に面し、ひっそりと落ち着いた佇いのわずか13室の浜辺の隠れ宿。(ヤフーホームページより)最高の海のロケーションとこだわりの磯会席料理が売物の宿。
        宿のホームページによると、入田浜の海は「6年連続環境庁、水質・透明度最高点!全国でも砂浜では3箇所しかありません(沖縄名護など) 昨日、当館目の前の「入田浜」が、市民満足大賞全国第2位で表彰されました。 プライベートビーチのような入田浜をご満喫下さい。 」とのこと。 やはり…と思う。
       (ちなみに、大和館のほうは「多々戸浜」と言う。)
       全室海向かい。客室13室(収容80名)
       私が行った時には、ほとんど人がいなく、とても靜かで、気兼ねなく過ごせた。
       なお、廊下やロビーにはイージーリスニングのBGMが流れている。

チェックイン&アウト/○ 午後3時~午前11時

接待/○
  (電話の対応も良かった。宿につけば、普通か、やや上か、と思っていたが、食事中、女将さんが挨拶にいらした。
   目が合う前からの気配、目が合ってからの応接も、とても素晴らしかった。
   (野口整体で言う10種体癖であるが、和やかな柔らかい気品に、挨拶後も感じ入っている。
    伊豆山「蓬莱」の女将の全く逆のタイプである。
    金沢の「浅田屋」と、白子海岸の「綱吉屋」を、ご存じの方は、その折衷と思って戴ければ有り難い。
   (なお、その後、布団を敷いて下さる方からも、ご挨拶をされる。
    普通の宿では、布団を敷く方とは役割が分かれるため、挨拶の仕方も仲居さんなどとは異なるのは高級宿でも常であるが、ここは違う。
    かといって、変に家族的でない。
    きっと仙仁温泉岩の湯も部屋食であったら、そういう布団の敷き方が見られるのだろう。)

客室/◎
 音/◎ (波の音が心地よい。)
 眺め(色)/◎
    波打ち際がグリーンの海。上記、「動機」に書いたように、緑から青のグラデーションは私好み。
    大和館だと海を遠くに見晴らす感じであるが、ここは最上階(4階)でも、海に近く、波打ち際がよく見え、波音も大きい。

   (泊まった部屋/浜木綿(はまゆ)。4階のコーナー部屋。)

周囲/◎
  プライベートビーチのような海にも、すぐ行ける。(徒歩数秒)
  大和館とは、隣の入り江に面している。(こちらのほう(入田浜)が西側で、広く、そのため見晴らしが良いのと、人の氣が少なく自然な砂浜と海を楽しめる。)
※【極秘情報】→ 砂浜の左側の岩場を上がっていくと、大和館側のビーチ(入り江)に抜ける。
         抜けたすぐの入り江には、波で横縞模様になった大きな岩があり、幻想的な小空間になっている。
         そこからは、もう一つのホテルにも階段を昇って行け、また、その脇には、洞窟があり、
         ほふく前進で入ってゆくと、奥は天井が高くなり、小スペースがある。そして、その奥は、地上にも抜けられる。

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△
    檜大浴場 1(「大」ではないが。)
    大浴場+露天 1
    (どちらも入浴時間:24時間で夜10時に男女時間交代制)

湯質/×
    源泉100%掛け流さず。(消毒(塩素)&循環&加温&加水有り)
    うーん、これで温泉が良かったら…。
    しかしまあ、水道水ではなく温泉であることは湯感で分かる。やや塩素臭。

 (以下、風呂場の入り口に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)

   ・源泉名→ 相玉-3、4、7、8、9、号泉。
         河内-7、8、17、22、24号泉。
         大沢-2、3、8号泉。
         下田-2、7号泉。
   ・源泉温度→ 55、2度。
   ・pH.→ 8、1。
   ・泉質→ 単純温泉。(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
   ・イオン総量→ 0、677グラム。

   ・陽イオン→ ナトリウムイオン138,4、カリウムイオン9,1、カルシウムイオン51,1、マグネシウムイオン0,8、マンガンイオン0,04、第Ⅱ鉄イオン0,06、第Ⅲ鉄イオン0、05以下、アルミニウムイオン0、04。

   ・陰イオン→ 塩素イオン116,5、臭素イオン0,6、ヨウ素イオン0,2、硫酸イオン220,0、炭酸水素イオン53,3。

   ・遊離物質→ メタケイ酸81,8、メタホウ酸0,8、遊離二酸化炭素4,4。
   ・微量成分→ 銅イオン0,02、水酸イオン0,021、メタ亜砒酸0,013、総リン酸態リン0,03以下。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成16年9月17日。)

温泉力/△×


ビール/○
   生ビールはないが、なんと恵比寿の瓶がある。

冷凍庫/◎
   有り。よく冷える。(もともとよく冷やしている。今まで行った宿では一番の冷え具合で、ビール通としては冷え過ぎなのだろうが、私的にはとても良い。(最初から冷蔵庫の冷却度合いが最高になっていた宿も初めて。また追加で持って来てくれたビールも良く冷えていた。)

部屋食/○

食事/○
   半径50km以内の食材を使った料理を心掛けているらしい。
   ざっくばらんな懐石的であるが、割と美味。
   (伊勢海老は刺身だけでなく肝も味わえた。イサキの刺身もまたここの近場の魚だからか、味が違って面白い。)

   (氷)水/○
        (頼まずとも出るし、ここの井戸水。)

寝具(寝心地)/△

金額/
  23000円~58000円

※「極秘情報」→ 一休ドットコムからの予約だと、見晴らしの良い3回のコーナールームが予約可能。
※「極秘情報」→ あらかじめ朝食抜きで予約すると、10%引きで対応してくれる。

通信環境(インターネットetc.)/○

総合評価/◎(湯質目的では×だが)
   関東で、美しい海をみれる宿を探している方にお薦めしたい。
今後/○

熱海温泉 「蓬莱」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)19時05分34秒
  地名(温泉名)/ 熱海伊豆山
住所/静岡県熱海市伊豆山750の6

名称/ 蓬莱

電話/0557-80-5151
ホームページ/
交通/電車・東海道新幹線熱海駅より車で5分
   車・小田原厚木道路小田原西ICより国道135号を利用

動機/◎
 自分自身が、氣道家としての原点を確かめ、さらに氣道の道の研鑽の礎にするため、たまには一流の宿に泊まり、その空気、接待、配慮、気品、品格を吸収しなくてはならない、と常々思っている。
 そしてまた、そうした宿を氣道を研鑽される方へ紹介することが出来たらとも思っている。
 しかし、宿として一流であっても、あるいは接客、料理が優れていても、残念ながら湯質は…という宿が多い。(箱根なら箱根吟遊、はつはな等。)
 その意味でも、蓬莱は湯質もよく、いつかは行って研鑽をつまなくてはと思っていた。

宿の簡単な説明/熱海一の名宿。創業嘉永二年(1849年)。数寄屋造り十六室、内離れ五室。全室檜風呂付。収容七○名。大広間一○○畳舞台付宴会場。中広間、四○畳。会議室五○名収容。別館「ヴィラ・デル・ソル」(レストラン「南葵文庫」。
 蓬莱の名称の由来がパンフにあった。
「『蓬莱』とは、東方の海上にあり、仙人が住むという不老不死の霊山のことである。この霊山は凡人が近づくとたちまち消えてしまうと、古人は伝えてきた。」

チェックイン&アウト/◎午後2時~午前11時

風呂/◎(ただ、どちらも部屋から遠いのが難点。そうでなければ三重丸以上である。)
    露天 古々比の瀧(こごいのゆ)◎
       14~23時(男)、23~24時(混浴)、6時半~10時半(女)
       ・和館なのに、一瞬外国に行った錯覚があるように、何回かの敷居の細工で作られている。(非常にお金がかかったそうで、またよく壊れるため修繕費でこの前も数千万円かかったとのこと。確かにその位のお金はかかっているだろうし、それ以上にそうした損失をしてもこの風呂を維持しようとする気概も味わえる。)
        外国の風呂でなければ、エステサロン的というのか、二重格子のようになっている硝子の向こうに見える湯船は美しい。
        これは、単なる和洋折衷ではない。
        完全なる洋が和の中に溶け込んでいる。
        さて、風呂に入る。
       ・目の前には木々と海が広がる絶景。
        片側の浴槽の縁が、なだらかな半球形となっており、そこに頭(頸)を置けば「寢湯」をしながら、海を望むことができる。
        (白子海岸での砂浴を思い出す。)

       走り湯
       14~24時(女)、6時半~10時半(男)。
       ・1250年程前からある日本の三大古湯(昭和39年に一度枯れたが45年に再湧出に成功。)
       ・日本唯一の横穴式湧出温泉。
       ・目の前は初島。

湯質/◎
    消毒&循環&加温無し。源泉が高いため加水のみ有り。
   ・泉名→伊豆山1号泉(走り湯)。
   ・源泉温度→68,8度。  ・pH.→7,6
   ・泉質→ ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。(高張性弱アルカリ性高温泉。)
   ・陽イオン → ナトリウムイオン1389、カリウムイオン40,4、カルシウムイオン2946,0、マグネシウムイオン34,7、マンガンイオン0,9、第二鉄イオン0,8、第三鉄イオン0,05、アルミニウムイオン0,02、銅イオン0,01。
  ・陰イオン → 塩素イオン6869、臭素イオン1,4、硫酸イオン865,4、炭酸水素イオン25,4。
  ・遊離物質→メタケイ酸95,5、メタホウ酸11,3、メタ亜ヒ酸0,3、遊離二酸化炭素28,4、遊離硫化水素。
   ・微量成分→ヨウ素イオン0,08、水酸イオン0,007、総リン酸態リン0,03。
   ・総量12、31グラム。(なお、全て0、00のものは省略。平成16年2月27日。)
   実に「滑らか」で柔らかく包み込むとても透明感のある湯である。
   湯質と風景が自然に溶け合っている感じは、山中であるが修善寺そばの「うえだ」を思い出す。
   内感したときの内体(=からだ=感覚的身体=潜在意識)の感覚は箱根天山湯治郷の一休に似る。湯感も似ている。
   ひとり空と海に溶けかける。

 ◆宿のパンフから…
 (この宿はパンフと実際が、あまりかけ離れていないため先述もそうだったが、引用させて戴き、紹介とさせて戴く。
  ただコメントは( )内に入れさせていただく。)
  「研ぎすまされた湯はまるい。
   柔らかく抱き、浮かび上がらせ、無限の世界に導く。(無限は少しだけ言い過ぎかもしれないが…)
   ゆるやかな「こごい坂」を下って「走り湯」に着く。湯を満たす伊豆石は、空より深く海より淡い色をしていて、湯を柔らかくかみくだく。梢ごしに相模の海を見下ろしながら静かに躯を沈めれば、思わず満足の溜息が洩れてくる。」

温泉力/◎
  周囲の自然に調和しながら湯質の良さを引き出すためだろうか湯温はぬるめである。そのため少し長めの入浴となるが、部屋に戻ったあとも湯感がひたひたと体の内側に沁みゆく。
  この湯を献上された時の将軍もこの感覚を味わったのだろうか。

接待/○~◎
   安心できる。
   すべては、出迎えの女将さんの正座姿、佇まいで始まり、そして決まった。(同業者(氣道家)だな、(つまり自分と同じ魂のある方だな)と思った。)
  あるホームページでは余り良くない表記があったが。)

客室/◎(三重丸以上)
   ・宿のパンフから…
    「花を愛でるがごとく、明かりを愛でる。
     光は、曲線を描き 心の中に差し込んでくる。
    (これまた、あるホームページでは一階は良くない(その人が泊まったのは一階奥の「静の間」)と言っていたが…。)
     樹木の間を擦り抜けて来る木漏れ日も、精進が創りあげた佇まいの中の灯も、二度と繰り返すことのできない、時の流れの中で、立ち止まらない優美さで迫ってくる。人はそれを安堵感というのだろうか。この宿の深みのある安らぎは日本の心そのものである。
     (その二度と繰り返すことのできない時の流れが、じつは常に流れていたことを実感する道(氣道)を研鑽するためここに来た。そういう空間であっても違和感なく来れ佇めるのかどうかと。)
       (中略)
    静寂は、けっして無音の世界ではないと知る。
       (中略)
    この宿の静寂の中にいると、木と人の会話が聞こえてくる。
    (少し言い過ぎかもしれないが、しかし、ここは「明るさがあるのに、静けさのある宿」である。「樹木、空、海が見える宿は多いだろうが、これだけの歴史と共に静けさを保っている宿」は他にどこがあるのだろうか。
     勉強のためもあり、ぜひ知りたいので教えて欲しい。)
       (中略)
     伝統のたおやかさが隅々まで包み込む。
     委ねることの楽しみを、肌を透してわかってくる。
    日本建築の粋と言われる数寄屋造りの部屋は、しっくりと身心を溶け込ませてくれる。
     (それもごく「自然」にである。)
     どの部屋からも豊かな樹木と雄大な海が見える。
     (雄大な海は部屋によっては、立て膝にならないと見えないだろうが…)
     薄暮の頃になると、山の橋にわずかに残照をとどめた伊豆半島。
     それはまるで墨絵の世界である。

     入って床の間を見た瞬間、美しいと思った。
     好みでもあるが丹精でそれでいてたおやかで清廉な掛け軸に目を奪われる。
     そして、その下に活けられた清冽な花のつくりは実に見事で、それは白刃を思わせるような鮮烈な気合を感じさせ、正に茶道で言う「シャットウケタル」を実現していながら、それでいて女性的な楚々とした佇みが一つとなって存在している。。
     しかも、掛け軸の醸す雰囲気をも、相まって芳しく(かぐわしく)この空間に広げている。

・客室からの景色/◎
 雰囲気/◎ 強羅環翠楼を思い出す。(明るいからだろう。宿に入った瞬間の香の香りは、落合楼村上や福住楼などはお
(泊まった部屋/志賀。10畳二間。間の渡り廊下も畳みなのは珍しい。内バルコニーも畳で椅子が窓外に、海と空に向っている。)

周囲/○
自然度/○
良い場所(イヤシロチ)?/◎

ビール/○(大概のビールはリクエストに応じてくれる。洗面所のグラスで飲んだが、とても見事な薄いグラス。仲居さんに伺ってもそれ以上のグラスは無いとの事で、そのまま飲むが、つまりそうしたグラスが洗面所に置かれているという事。)
冷凍庫/△(冷蔵庫内に冷凍庫有り、そこで冷やす。)
部屋食/○
食事/ ◎
 懐石。二時間はかかる(これが一時間なら五重丸である)。
 印象に残ったのは、ゆべし(赤味噌に柚子が入っている)、白魚の上品な唐揚げ、菱形の三食餅、手鞠寿司、はたの刺身、蓬莱餅(お餅好きには最高。一年の内、二~三ヶ月無い時がある)、ひりゅうず、その他どれも美味しい。
 (たとえ練り物であっても、どの料理も手作りだそうだ。食事の下に敷く紙は、女将がひとりずつ書を施している。)
(氷)水/○(頼まずとも来る。水道水ではあるが、ポットもスケルトン的で面白い。何より好みなのは薄めのグラスである。)

寝具(寝心地)/◎

金額/4万円~
(一人/OK)
通信環境(インターネットetc.)/○
総合評価/◎以上
 ここは温泉宿の様々な要素がすべて調和されている。
 それがいわゆる高級旅館のような堅苦しさなく、自然に調和されている。
 その感じは、金沢の「浅田屋」に似ているが、ここのほうがもっと自然な感じ。
 だから、自分自身が自然体になっている。
 まるで自宅にいるような感覚になってしまうのは、二期倶楽部の時と似ている。(宿だけでなく景色も御馳走という所は強羅環翠楼に似ているが、ここまでの明るさは無いか。)
 そのためか、今度行きたい宿と思うと、高級宿ではなく、ふと民宿が浮かんでしまう。
 自然な持てなし、接客のある民宿。
 逆に言えば、ここは高級民宿なのである。
★それで思い浮かぶのが、見事なマッサージがにわか整体者より余程相手の体を変えるという事。
 全ての事柄は相似的なのだろう。
 宿が高級であろうが無かろうが、その中で求めるものを見失なければ同じなののだろう。
 同様に整体とマッサージも同じ。
 そして、そうした部分を感じる視点からすると、宿と整体という一見関係の無さそうな事柄にも大きな共通項が見えてくる。
 だからこそ、氣道の研修、修練のために、普段道場内では行えない研鑽として良い芸術に触れたり、自然に親しんだり、一流の宿に泊まることを課している訳である。
 すると、瞑想の深まりが生活にも滲み出し、瞑想や愉氣を生活に活かすという氣の道(氣道)が自然に実現し易くなる。
 いのちの自然は即興であるが、そのため、生活が、技術が即興的に生み出されてゆく原動力を得ることができる。
 これは生活と自然の中で学べるものであって、道場内の稽古だけでは学べない。

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/◎(五重丸)
 一泊でも外的感覚は変わるが少し勿体ない。氣道の道の研鑽のためならかなり長期が理想。)
今後/◎
 氣道とは氣の道、つまり「自然の道」であるが、その自然を味わえる宿である。(しかも日本文化を通じて)
 ・なお、離れなら「小鍛冶」という部屋が人気もあり素晴らしいと言う(離れは全ていいらしいが)。二階なら安宅(あだか)、三階なら右近が良いと、仲居さんは言う。
  新しい自宅を持った感覚があるので(今までは福住楼だけだったが)、今後は気軽に常宿にしたい、そして出来そうな自然な宿である。(もちろん金額のことは置いておいての事。)

海の景色で有名な片瀬温泉「ひいな」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)19時04分24秒
  地名(温泉名)/
住所/〒413-0303 静岡県賀茂郡東伊豆町片瀬6-1

名称/ 片瀬館ひいな

電話/ 0557-23-2323

ホームページ/ http://www.katasekan.com/

交通/伊豆急行線伊豆熱川駅からタクシー3分。東名高速厚木ICより下田方向へ100分。
    (送迎、熱川より有。)

動機/とにかく海の景色が御馳走の宿で、それはホテルでも民宿でも何でも構わないのであるが、そうした宿が自宅になれば、と自宅の好みが変わったころ、以前、両親から紹介された両親の定宿の一つにスタッフに泊まったことを思い出す。
  そこは下田の大和館というという所であったが、部屋からの海景色やまるでプライベートビーチのような砂浜、そして何よりも海の色が南米でも珍しいエメラルドグリーンということで(白浜神社より下田よりにいくと海の色が変わる。)、その点でも、また接客もとてもいいのであるが湯質は酷く、下田に温泉はないのは知っていても、それでもこの塩素臭はプール並と思ったので、いまだに触手が湧かない。
 そのため、下田では難しくとも、海の絶景と言えば、その海の色はさておいても、温泉があるといえば、北川や熱川となるので、そこでの源泉掛け流しを探してみた。
 ここまでが一年越し近いので、一年の思いと共に、初めてということで客室露天もということで探索した。
 おそらく、多くの北川、熱川の温泉を行こうとする方は、客室からの海の景色と共にその地域の売りでもある客室露天からの絶景を期待しているとの思いで行くことにした。
 最後まで比較対象にあったのは(ここまで考えるだけで半年間の中でも集中して数日はかかっているであろう)、中田屋であったが、
 ここにした理由は、ジャランネットでの口コミ評価が5点満点4,6と高かったため(中田屋は3,7)ここにしようか、とは思ったのだが(なんだか大衆受け狙いとか、そのくせ自分のポリシーがある感じがホームページから感じた)、そうした気が進まない最中に、他の情報も確認すれば、風呂の数が多いし(普通の場合であるが、風呂数が多い宿は私はお薦めできにくい宿が多い。)、食事も部屋食ではないし(個室での食事ということで、ちょうど一年近く前の中川館や山翠楼、萬翠楼福住の部屋食でないのだけれどもとても良かったことを思い出すが…)、やはり海の色が下田とは違うし…、などとやはりちょっと…と思っていたところで、私の尊敬する温泉博士の一人が、ここもなかなか、とのご託宣だったので(以前もその人の託宣は見事であったことが大きい。)、行ってみることにした。
 果たして、大和館のような景観ある湯質良い定宿の宿なるや否や。


宿の簡単な説明/ 鉄筋5階建・全館冷暖房完備・第一級防災設備完備
         客室全23室〈内、海を望む露天風呂付き客室11室、和室6室、次の間付和室2室、山側客室 和室4室〉収容115名。 駐車場有。
             宿は海際国道沿い。
             暗めの雰囲気のに入った瞬間、鼻につく香の香り。
             足元から周囲を見れば木材は全て合板のロビーなのが目につき過ぎるが、目が止まりそうになるのは萎れかけた生け花だった。

チェックイン&アウト/ 午後3時~午前10時

風呂/△
5階 展望大浴場/五右衛門の湯〈大風呂、露天五右衛門風呂2箇所付き〉ちどりの湯〈大風呂、露天・檜の樽風呂付き〉
※午後8時から、五右衛門の湯とちどりの湯は男性と女性で入れ替え。
4階 野天風呂/満天星の湯〈御婦人湯・殿方湯〉貸切風呂/3室〈利用は先着順、無料〉
2階 家族風呂/1室、5~7名様でご入浴できます。〈利用は、先着順、無料〉
 私が行った時は、4階の野天風呂は工事中、しかも2階の家族風呂も。
 これはあらかじめ予約時に伝えるべきだろう。

湯質/ ○△
    電話では、部屋の露天は源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)で(彼はしきりに「源泉垂れ流し」と強調していたが…)、他は若干循環していると聞いてきたが、仲居さんによると、すべて掛け流しとの事。
    期待して、他の浴場を回るが、大浴場にのみそうした記載表があったのだが(これは温泉をも売りにしている宿としてはあまりない現象)、そこには「加水有。循環有。消毒有。」と記載されてあった。(!)
    していないのは加温のみで、加水する源泉温度なのだから加温が必要ないのは当然だろう。
    匂いと味、そして足湯だけして他の風呂に行くが、4階の貸切り風呂もすべて循環していた。(成分表もはっていないので(!)他のことは分からないが大浴場よりは良い湯質であった。)
    部屋に戻り、客室露天に入る。
    貯湯槽からだろうし、その間に循環はもちろん加水しているのではないか、と思うのと、やはり若干だが塩素臭(臭素ではない感じがする)がする。
    しかしなかなかの湯力ではある。
    山中の温泉と違いパワフルな感じではないし、内体(=からだ=感覚的身体=潜在意識)への響き方もかなり違うのが面白い。
    これは海近くの温泉の共通するものなのかは、まだ分からないが、海近くでも国府津館の鉱泉はもっと箱根的(湘南的)であった。
    湯に茶色の錆び的な浮遊物が多く混じる。(これは天然温泉の証との表記があった。)
    味は塩味微甘味、匂いは僅かに塩素的。

   ・泉名→片瀬第二温泉。・台帳番号→片瀬28号。
   ・源泉温度→96,3度。・湧出量→不明。
   ・pH.→8,0。・密度→不明。
   ・泉質→ナトリウム・カルシウム―塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)

・陽イオン → 水素イオン、リチウムイオン、ナトリウムイオン1476、カリウムイオン87,3、カルシウムイオン504,5、マグネシウムイオン7,8、マンガンイオン0,2、ストロンチウムイオン、第二鉄イオン0,017、第三鉄イオン0,05、アルミニウムイオン0,02、亜鉛イオン。
・陰イオン → フッ素イオン、塩素イオン2931、硫化水素イオン、硫酸イオン465,6、炭酸水素イオン43,9、臭素イオン4,0、沃素イオン0,1、水酸イオン0,66、炭酸イオン、メタホウ酸イオン、メタホウ酸イオン。
・遊離物質→メタケイ酸198,4、メタホウ酸19,8、メタ亜砒酸0,3、遊離二酸化炭素0,1、遊離硫化水素。
   ・微量成分→銅0,01、総リン酸態リン0,03。
   ・総量5739。(なお、全て0、00のものは数値の記載を省略。平成15年1月9日。)

 食事時に、委しい方(ロビーでお迎えしてくれた方)に伺うと、客室露天も含め全て消毒、循環、加水しているとの事。
 言いづらいであろうのに正直に仰ってくれて、とても嬉しく思ったのと共に、自分の感覚が確かめられたのは有り難かった。

温泉力/○

接待/× ロビーで迎えてくれた受け付けのベルマンには気遣いがあったが、部屋の案内から仲居さんとなり、客室に着くと、まるで速聴訓練のような仲居さんの早口に相槌を打つまでもなく、彼女はスタッフのI女史の「以前の」癖同様、一人で喋りながら「うんうん。」と自分で頷きそして矢継ぎ早に次の言葉をあびせる。
     それはまだ良いが、自分の宿の湯質を全く知らないのはどうか…。
     (ここだけでなく、そういう宿は多いが、しかし湯も売り物としている宿としてはどうか。)

★      なお、彼女のことを言えば、とっても根はいい人なのだが…。
       そのため、「そのままでいい」と、思わずいいたくなってしまう。
       しかし、客である立場としては、そのままではいけない。
       彼女が、接客業を去るか、あるいは技術を修練してゆくのかそれはわからないが、何にせよ、「そのままでいい」のである。
       そのままでいい「いのち」の個性(表現に矛盾はあるが)を生かしながら、技術は求めるべきであろう。
       「そのままでいい」とは野口晴哉氏は決して使わなかった言葉であるが、「氣道」では以前よりよく使う。
       ただ、山田光栄氏も言い始めてから、意味が変になってしまい、協会の中でも、いのちのそのままを大事にすることを土台にしながらも、今は頑張らなくてはいけない時期に、「そのままでいいんだ」と怒鳴る人
(これって凄く面白い!なぜなら、その時期ということを考えていないということは置いておいても、そのままでいいなら怒鳴らないでしょう?)
       も出たり、など、一人のせいで混乱した時期があった。
       それで、その人を含めどなたにも分かっていただけるよう、急遽、「そのままでいい」という意味と「そのままではいけない」という意味、そしてそれらの視点と、その背後にある「氣道」の立処を掲示板にきっちりと書いた次第であった。
       会員の方々はすでに分かっているようで、「まさしく!」という感じのレスが気功協会の純子さんが真っ先に多くあったことを思い出す。
       ともあれ、すべてのことは一義的に解釈してしまうと占いのようになってしまう、ということなのだろう。
       …そういうことを懐かしく思い出しながら、速聴訓練の如く仲居さんと今も応対する。

    なお、雑誌じゃらんでは「食通をもうならせる料理と細やかな心遣いに癒される。」と書いてあった。

客室/△×
 使いかけのマッチや、残り一本しかない別のマッチがあったのは私としては初めての経験であった。

(客室からの景色/△ 十畳の間取りに小さく見える二間(二畳)分の窓からは露天風呂と4本の電線が見える。
 (その向うには海と空が見える。源泉ではないが、確かに、電線垂れ流しではある。)
 なので、せめて窓は拭いて欲しい。
 雰囲気/× 白子温泉「三四郎」に似る氣のない感じ。(壁板の大きな傷も似ている。)
 泊まった部屋/307 )

周囲/△
自然度/△
良い場所(イヤシロチ)?/△ ここ片瀬は少しエアポケット的な(盆地的な)空間になっているかもしれない。

ビール/× 冷蔵庫のアサヒスーパードライ中瓶のみ。
冷凍庫/△
部屋食/×

(別場所の場合→ 喫煙/○
 4階の料亭 波濤亭(はとうてい)で食べる。/個室9室

食事/ ○ (~◎)
 個室ではあるが、海を見ながらの食事は良い。(うっすらとクラシックピアノのBGMが流れる)
 金目鯛の刺身ではここまで美味しいのは無かった。(酢と下田の塩の混じりで、白身魚の刺身は食べるのがここ辺りでの美味しい食べ方なのだそうだ。確かに美味しい味であったが、それはその酢塩タレ自体の美味しさもあるので、他のおかずとも併用した。)
 他の刺身もとても美味しいが、量が少ないのは残念。(私は他の宿で、刺身の量が少ないと感じたことは一回も無かったのに。国府津館にまた行きたくなってしまったのは、このお刺身の美味しさのせいだろう。)

 金目鯛の煮付けの大きさには驚いた。

 ただ、どんなに美味しい食事で、外の景観が良くとも(ここが最高クラスというわけではないが)、外でのバタバタという足音がせわしないのは勘弁。

 …と思って、部屋に戻ると。
 机の上に…夜食が。
 二期倶楽部や岩の湯のようなサービス。
 脇に手紙がある。
「本日はひいなに御越し戴き有り難う御座居ます。『天城山の冷水』をご用意致しましたのでお飲みください。
 (中略)
 明朝は心に残る良い朝でありますように!  ・・・おやすみなさいませ・・・
 明朝の天気 雲  」
  (↑なんとそこまで書いてある。しかし冷水は入っていなく氷だけであったので注文した。)
 ともあれ競馬で言えばまくりの如く、この宿は夜よりサービスがアップしていくのだが、いかんせん差は付き過ぎていて…。

(氷)水/○

寝具(寝心地)/○△

金額/×
   16000円~
   海一望露天付(10畳)26400円~(その露天がヒノキだと10畳+8畳で36900円~)
   特別室308号室はお電話でご予約を願い致します。
(朝食抜きだとマイナス800円。だが二回目の電話の時にはサービス無しとの事。一回目の電話で言われたことを申し上げ800円マイナスとなった。)

通信環境(インターネットetc.)/×

総合評価/×
今後/ ×

熱海駅前 「家康の湯」(足湯のみ)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)19時02分44秒
  地名(温泉名)/ 熱海温泉
住所/熱海駅前

名称/ 家康の湯

交通/JR熱海駅


利用時間/ 午前9時~午後4時

風呂/○ 足湯のみ。
 熱海駅の改札口を出て左手を見ると、皆が座って談笑している。
 近づくと何と足湯が出来る場が!
 急ぎ靴下を脱いで入るが気持ちよい。
 (思わずここで泳ぎたくなったが、プハン(吸い玉)の跡を見られるのに気づき断念する。)

湯質/○~◎
    源泉掛け流し。(!)

 (周囲を見ると「温泉分析書」が張ってあったので、足湯をしながら書き写す。)

   ・泉名→家康の湯。(熱海134号泉)
   ・源泉温度→68,9度。
     ・泉質→ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。(桃李鏡と同じだ。)


          低張性弱アルカリ性高温泉。

 (これ以降は、他所と比較できるよう( )内に桃李鏡と蓬莱のデータも記した。( )内の中の( )内が蓬莱のデータである。)

   ・陽イオン → ナトリウムイオン704,7(1110(138))、カリウムイオン33,4(24,0(40,4))、カルシウムイオン599,8(897(2946,0))、
            マグネシウムイオン4,0(102(34,7))、マンガンイオン0,2(1,07(0,9))、第二鉄イオン0,66((0,8))、第三鉄イオン0,05((0,05))、
            アルミニウムイオン0,02(0,02((0,02))、銅イオン0,01((0,01))。


  ・陰イオン → 塩素イオン1594,0(2760(6869))、臭素イオン((1,4))、硫酸イオン796,2(1100(865,4))、ヒドロ炭酸イオン(41,2)、
           炭酸水素イオン38,0((25,4))、バリウムイオン1,7、リチウムイオン0,3。
  ・遊離物質→メタケイ酸98,6(88,5(95,5))、メタホウ酸10,4(11,5(11,3))、メタ亜ヒ酸((0,3))、遊離二酸化炭素0,4((28,4))。
   ・微量成分→ヨウ素イオン((0,08))、水酸イオン0,021((0,007))、総リン酸態リン((0,03))。

   ・総量3,882グラム(6、136グラム(12、31グラム))。
    (なお、全て0、00のものは省略。平成15年9月17日。))

 温泉の足湯は箱根強羅天翠でも経験したが、湯質によって随分と異なるものだ。
 ここは温度も適温で心地好く、すぐに腰椎、仙椎に響く。

温泉力/◎

金額/◎(100重マル)
   無料

今後/◎

お薦め度/◎

さて、次回は…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)19時01分0秒
  残りの?箱根をアップロードしたあと、
次回からは、東海道を少し下って、熱海やその近辺の宿をご紹介します。

箱根 仙石原(姥子)「六花荘」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)18時11分27秒
  地名(温泉名)/箱根 仙石原(姥子)

住所/〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1245

名称/ 箱根 箱根 仙石原(姥子)

電話/0460-84-6001

ホームページ/http://www010.upp.so-net.ne.jp/rokkaso/
       (どこの停留所で降りるかが書いていないのが不思議。じゃらんネットでもそう。)

交通/・小田急線直通「箱根湯元駅」下車、バス35分。伊豆箱根バス「姥子バス停」
   ・箱根ロープウェイ「姥子駅」より徒歩6~7分。
   ※無料駐車場7台分。

動機/NIFTYの口コミランキングを見ていると姥子に知らない宿があった。
   もしかしたら、ここが恩師JY先生が仰っていた秀名館そばの宿かと思い調べると、どの口コミ情報でも非常に評価が高く、「箱根の隠れ家的宿」、「この宿は他の人に教えたくない。」と多くの方が書いていた。
   これは良さそうと思い、部屋食では無いがそれを上回るところがあるかと、久しぶりに期待大きく行くことにした。
   さて、結果はいかに?

 (理想の宿を求めてか? → ○ )

宿の簡単な説明/姥子にひっそりと佇む1日3組限定の小さな宿。囲炉裏でする食事は美味との事。
   姥子のバス停で降り、地図を見て箱根グリーンプラザのほうに歩く。(ホームページの地図では分からなかったため)
   徒歩5分くらいして箱根グリーンプラザを過ぎると、右手に六花荘の看板と古い住宅があった。
   右手に曲がりしばらく行くが何も無い。
   もしかして、あの住宅が六花荘? と思うが、そんな馬鹿なことはあるわけがない。
   しかし場所を伺うため、その住宅の玄関に向かうと、玄関には「営業中」という看板が!
   それでも、ありえないと思いつつ、玄関を開けると若い主人(?)が出てくる。
   「あ、あの、ここが六花荘で、ですか…?」
   と聞くと「ろくはなそうではなく、ろっかそうです。」との事。
   唖然としつつも、まるで他人の家にお邪魔する如くに入っていった。
   (実際、ここは住居を改造して人が泊まれるようにしたのだろう。何となく、一日3組と、この金額設定からそんな気もしていたのだが、ここまで住居と変わらない感じだとは…。(民宿というよりも、住居である。)
   この説明が、この宿を最も言い表していると思う。(掃除は行き届いていて清潔感がある。)

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接客/△○
   ほとんどがセルフサービス(たとえばビールを持っていくのもそう)なので、余計な気遣いをしないですむ。
   宿の主人と思われる若い方は、茫洋とした感じで口数が少ないので助かる。

客室/△×
   廊下から襖一枚で部屋。やや殺風景でチープ感があるのは値段を考えれば仕方なかろう。8畳。上記したように清潔感はある。
 音/△~×
   時折り、鶯の鳴き声が聞こえるのは良いが、「道沿い」のため車の音が気になる。また、たまに聞こえる何かの音楽も耳障りである。
   夜は、宿泊客の声で目が覚め、ここは仲間と貸切にして来るしかない、と決心した。

  眺め(色)/△
    道路と樹木が見える。(障子が全開できないため、一畳分しか外は見えない。)

  トイレ/△×(トイレ自体は良い。しかし各階男女一人ずつしか入れないトイレなので、混雑時には往生する。なお部屋にはトイレが無い。)
 (泊まった部屋/やまぼうし。 なお向かいの、みずきという部屋は通り沿いではないが暗い感じであった。 )

周囲/○△

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△
   内湯(露天付)2
 (鍵を閉め貸し切りにして入るという不思議なスタイル。
  「どなたかが入っていてお風呂に入れないということは無いのですか?」と聞くと
  「今日は他のお客さんは遅いので大丈夫ですよ。」との事。… )

※【極秘情報】→ ・手前側のほうが一日目も二日目の朝も温度が低かった。(奥側は熱くて入れなかった。)
         ・露天よりも内湯のほうが湯が濃い。
 (タオルは風呂場?→当然×)

湯質/△
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加温無し。ただし露天は加温有り。加水有り。)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを以下記載する。)
    ・泉名→ 箱根温泉供給株式会社が大涌谷温泉より供給。
    ・源泉温度64.7℃ 。
    ・泉質→カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉・塩化物泉 (旧泉質表示名 酸性-含塩化土類石膏泉)
    ・陽イオン(総量206ミリグラム)→水素イオン1,27・、リチウムイオン0,01、ナトリウムイオン43,1、カリウムイオン3,96、
                     カルシウムイオン104、マグネシウムイオン39,0、マンガンイオン1,83、
                     ストロンチウムイオン0,12、第一鉄イオン7,07、アルミニウムイオン5,66、亜鉛イオン0,07。
    ・陰イオン(総量590ミリグラム)→フッ素イオン0,46、塩素イオン124、硫化水素イオン18,6、硫酸イオン447。
    ・遊離物質→メタケイ酸213、メタホウ酸4,05、遊離硫化水素0,4。
    ・微量成分→総砒素0,027
 (平成11年9月17日。神奈川県温泉地学研究所調べ。なお、全て0、00のものは省略。)

    いつも言っているように、この地帯の濁り湯はすべて大涌谷からの供給である。
    その中では最も薄い感じ。湯感だけでなく味もそう。かなりの加水量である。そのため同じ源泉宿の長寿湯のように飲泉したくない。

温泉力/△

ビール/△×
    客室は二階であるが、一階まで取りにいかなくてはならない。
    自販機はあるが、せめて瓶ビールを飲みたいため、厨房に頼む。サッポロ黒ラベル箱根中瓶。

冷凍庫/×
    冷蔵庫自体が無い。

部屋食/×
    個室的な仕切りある囲炉裏で戴く。これまた良し。
(別場所の場合→ 喫煙/○)

食事/◎
    刺身が無いのは初めて。そういう意味では早く飲まれ、飲んだ後に食事の方には、ちょうど良いだろう。
    一遍にに全部来るが、天麩羅(宿の天麩羅でこれだけ美味しかったのは目の前で揚げてくれる有馬の高山荘華野だったか、それ以来である)も、口コミでも評価の高かった鍋(具の多い味噌けんちん鳥汁)も上品で美味。
    肉は鍋と茶碗蒸しに入っているのみ。(鮎の囲炉裏焼や鱚の天麩羅有)
    全体の量は多過ぎなくて助かる。雰囲気的にも素晴らしく美味しい家庭料理。

(氷)水/○
    頼めば持ってきてもらえる。水道水。

寝具(寝心地)/○△

金額/○
    9450円~
    これだけの食事でこの料金は安い。
 (なお、ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年7月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○
    やはりそうか…。(つまり、ここは山中ではあっても、電波はわりと飛んでいる感じがしたので。)

総合評価/△
    自宅的なので、部屋ごとの分離感が少なく、三部屋なのがかえってデメリットになっていると感じた。
    (仲の良い方々と貸切るのは良いだろう。)
    なお上述したように食事は大変良い。
    …と書いて、翌日思い出す。
    私は朝食はキャンセルにいつもさせて戴くが、その場合、朝食料金を引かれる形が多い。
    また、引かれなくとも、「朝食分は引かれないのですが…」と仰るケースが多い。
    その場合は、コーヒーなどを下さることがある。
    小さなことであるが、この宿では、そういうことが全くなく、朝食無しであった。
    翌朝、「朝食も、すごく美味しいね。」という声が、この宿の薄い壁づたいにハッキリと聞こえたから、今になって思い出して思い出したのかもしれない。

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→△(まるで自宅(住居)なので。ただし他の客がいない場合。)
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→△ (自宅でリフレッシュできることもあるが…))
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△× (自宅で、どんどんと夢が膨らむこともあるが…)
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△×(上記同様) )

私にとっての理想の宿度→△×

連日で入っていたいか?/△
   1、3部屋しかない、のと、
   2、低料金である、のと、
   3、箱根の名湯「秀名館」が近い(なお秀名館は宿泊は出来ない)
    という三つの理由で、借り切って湯治合宿(秀名館目的)などに用いることは出来るだろう。
    (伺うと貸切もOKとの事。)

今後/△ (上記の理由による)
   何かの合宿で用いるかもしれない。
   その場合は、あらかじめ朝食無しでと言わなくては…?(先述の如く)

お薦め度/△
    (姥子周辺で低料金の宿を求めている方には5重マル。)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?) △(どちらでも可)

いつの時点での評価か? →2007年7月

箱根 小涌谷 「三河屋旅館」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)18時10分4秒
  地名(温泉名)/
住所/〒250-0406 足柄下郡箱根町小涌谷503

名称/ 三河屋旅館

電話/0460-82-2231
ホームページ/http://www.hakone-mikawaya.yad.jp/
交通/箱根湯本→(バス「元箱根・箱根」行き20分)→小涌谷温泉バス停下車すぐ前「三河屋旅館」

動機/以前訪れた時はホームページでは源泉掛け流しと紹介されていながらも、実際はそうでなかったので落胆したのであるが、その後、温泉評論家の松田忠徳氏もここの湯が良いと紹介されており、やはり源泉掛け流しとうたっていたので、あれから変わったのかと思い調査のため訪れることにした。

 (理想の宿を求めてか? ×)

宿の簡単な説明/創業明治16年。百年以上の伝統と落ち着いた雰囲気に包まれた全館純和風の部屋。
 大正ロマンの旗手、竹久夢二。中国近代化の祖、孫文など、幾多の文人墨客が鋭気を養った歴史がある。
 なお全ての客室から庭園や山の佳景が楽しめるとホームページにはあるが、露天付部屋の場合、衝立があって外の景色は下4分の1は見えない。)

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接待/△××
 (まあ、箱根の宿は平均的にそんなものか、と襖の開け閉めや、声の掛け方にもそう思っていたのであるが…
  気立ての良い方でいらしたが、頼んでも忘れたりなどあったり、食事中も私はずっとこれを書くためにコンピューターに向かいっぱなしなのであるが、それだと食事が乗らないということで、机を出されたりなどの初めてのケースにビックリ。(何度も頼んだのであるが…)
  ちなみに、今、目の前の机の上は、料理が並べてあっても、それ以上の空間で、スカスカである。
  そして、その後に後述(生ビールの項)の事件があった。)

客室/△
 音/× (目の前が国道なので、車の音が時折りする。)
  眺め(色)/△
  風呂/◎(大理石の露天風呂は気持ち良かった。木々の緑も良い。夜に行灯の明かりと共に入るのもまた良し。その時は、湯質も含め、昔の箱根の温泉の醍醐味をうっすらと彷彿とさせられた。
        詳しくは下記「湯質」の項にて。)
  トイレ/○(狭いが良い。黒褐色の木材。)
 (泊まった部屋/霞館 花五テラス露天風呂付客室)

周囲/△

自然度/△

良い場所(イヤシロチ)?/△○

風呂/△
    大浴場(ここは消毒、循環、有り)男1女1
    露天(大浴場の外にある。これは消毒はされていないようだ。)
    明治風呂(明治16年の創業以来ある風呂。天井の寄木は好み。ここは消毒、循環もしてなく加水のみである。) 男1女1
    なお、部屋の露天風呂についていえば上記「客室」の項に記したように◎である。(湯質もここが一番良い。源泉100%掛け流しだそうだ。詳しくは下記「湯質」の項にて。)

湯質/○
    さて、ここは上記したように、大浴場、明治風呂は加水など行なっているが、客室の露天風呂は、源泉100%掛け流しだそうだ。
    (消毒&循環&加水&加温無し。熱い場合は水で薄めるが湧き水である。)
      実際、大浴場や明治風呂よりもかなり湯質が良かった。
      濃く、生きている感じで、上記「客室」の項にも書いたように、「湯質も含め、昔の箱根の温泉の醍醐味をうっすらと彷彿とさせられた」。
      ……ところが。
      朝、再び入ってみると、昨日と湯感が違う。妙だ、と思い、すくって嗅ぐと塩素臭がする。
      源泉100%掛け流しのはずなのに、変だと思うが、体はすぐ湯から出たくなる。
      チェックアウトの際に聞いてみると、実は…
      そう。保健所の指示で塩素を若干入れているのだそうだ。
      それだったら、源泉掛け流しの告知をしてはいけない。
      ちなみに「明治風呂の着替え所には消毒していないとありましたが、あそこもそうですか?」と伺ってみると、そうだとの事。
      これで、ここの宿では二回裏切られた事になる。(今回こそ源泉100%掛け流しだと信じて来たのに。)
      しかし、これはここの宿だけの問題ではないのかもしれない。
      保健所からの指示というのは、他の宿にもそうであるから、「消毒無し」と銘記してあっても実際にはしているケースは他にもあるのだろう。
      むしろ、ここの宿は正直に答えてくれた、と言うべきなのかもしれない。

 (以下、大浴場と明治風呂の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。
  なお、この近辺で部屋のお風呂も温泉である宿は富士屋ホテルとなる。
  そこで、下には富士屋ホテルのデータと比較できるように併記してみた。最初のデータが富士屋ホテルの湯質で、( )内が、ここ三河屋の湯質データである。)

   ・温泉名→ (小涌谷温泉)
   ・台帳番号→ 温泉村第28、29、32、33、34、35、83、94号混合。
          (温泉村第59-2、59-3、100、111号 宮城野第45号 混合)
   ・源泉温度→ 60度。(53,8度)
     ・pH.→ 8,4(8,3)
   ・泉質→ ナトリウム-塩化物泉 (アルカリ性単純温泉)
        弱アルカリ性低張性高温泉。(〃)
   ・陽イオン→リチウムイオン0,46(0,05)、ナトリウムイオン401(163)、カリウムイオン31,9(13,0)、
         カルシウムイオン37,4(48,9)、マグネシウムイオン4,10(12,4)、マンガンイオン0,08(0,03)、
         ストロンチウムイオン0,05(0,09)、第一鉄イオン0(0,01)、アルミニウムイオン0,01(0)、亜鉛イオン0(0,02)。
   ・陰イオン→フッ素イオン0,20(〃)、塩素イオン632(124)、硫酸イオン55,6(136)、炭酸水素イオン100(264)、
         炭酸イオン1,96(4,07)、硝酸イオン0,43(0,30)、メタケイ酸イオン6,20(7,41)、メタホウ酸イオン3,24(0,53)。
   ・遊離物質→メタケイ酸126(188)、メタホウ酸20,9(4,33)、遊離二酸化炭素0,62(2,17)。
   ・微量成分→総砒素0,406(0,069)。
     (平成15年1月20日。(平成11年11月29日))

温泉力/△○


ビール/○ (生有り。アサヒスーパードライだが…。600円。
       しかし、生ビールの中にスプーンが入っていたのには驚いた。
       フロントに言って交換してもらったところ、泡をすくうスプーンが落ちて入ったままになっていたとの事。
       その後、事務局長の小林さんという方が、その件で、今後は絶対無きよう、とご挨拶にいらっしゃった。)

部屋食/○

食事/△

(氷)水/○(水道の水も湧き水)

寝具(寝心地)/○△

金額/△
  15000円~
 (ここでは皆さまの都合上、二人&夕朝二食付きを基本として紹介させて戴いている。
  2007年月調べ)

(一人/○)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/×
  (パンフが白々しい。部屋の風呂はとても良い時間があったのだが…)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/×

今後/×△
 箱根でベット付の部屋に泊まりたい時に、他所が空いていなければ活用するかもしれない。

お薦め度/△
〔癒し宿(=心身の文法の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→△×
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→△)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△○場所は違えど日常と繋がっている感覚を味わえる宿であるため。 しかし接待を考えると、△であっても「私的には」ちょっと…か。)

(私にとっての理想の宿度→△× 部屋で温泉に入れるのは良い。)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?
 → ○(たぶん、これだけの事があったので、気遣いがあるかも?)

いつの時点での評価か? → 2007年6月。

さて、次は…箱根の残りの宿を紹介しよう。

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 5月 7日(金)18時09分3秒
  「残りの宿」というのは、
これを投稿する現在、全く温泉に行っていなく、そしてまた今後もなかなか行けないであろうからである。
その理由は様々あるが、「マコモ風呂」の登場は大きい。
自宅でも、そんじょそこらの温泉以上のお風呂が楽しめる。
否、劇的な体質改善も図れる。
しかも、そうした強力な温泉にあながちな、「相性の問題が全くない」。

これは特筆すべきことである。

少しでもご興味を持たれた方は、http://npo-kido.com/あるいはmail@npo-kido.comまでご連絡頂きたい。
ほんとうに、心からお薦めしたい湯である。

箱根 強羅 「旅館 玉樹」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 3月21日(日)20時51分53秒
  地名(温泉名)/ 箱根強羅温泉
住所/〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-218

名称/ 旅館 玉樹

電話/TEL(0460)2-3103
ホームページ/ http://www.hakonetamaki.com/
交通/
東京:電車/JR新幹線小田原駅経由箱根登山鉄道強羅駅下車徒歩3分
車/東名厚木IC経由小田原厚木道路終点~小田原西IC~国道1号線を箱根方面へ。宮ノ下信号左折、強羅温泉郷看板を右折
名古屋:
電車/JR新幹線小田原駅経由箱根登山鉄道強羅駅下車徒歩3分
車/東名高速道路~東名御殿場IC~国道138号を箱根方面へ。宮ノ下信号右折、強羅温泉郷看板右折

動機/ 1、以前、強羅の様々な湯を探索した時から、このこじんまりした古い宿が気になっていたが、その後、何度強羅に訪れても、この宿は休館だった。
    もしかしたら宿泊者があまりいなく、たまたま予約を受けた日だけ開けるのか、と思い、無くなってしまう前に(失礼な…)一度訪れようと思った。
    2、また、単純硫黄泉の源泉掛け流し(消毒・循環・加水・加熱無し)と聞いていたので、強羅環翠楼などと較べたく思っていた。
    3、さらには、一人でも低料金(2食付、1万3千円程)のため、落ち着ける宿であれば今後も活用できるかとも思ったため。
    4、強羅のこのクラスの宿の中では、電話の応対が最も丁寧で良かったため。


宿の簡単な説明/ 強羅駅から徒歩5分の道沿い。TVでも有名な銀かつの隣。
   (ちなみに、銀かつとは、強羅で有名な豆腐屋である銀豆腐の豆腐をカツにしたものを作っているカツ屋さん。) 和12室。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接待/ ○
    (電話の応対まではいかないが、とても親切である。あるホームページでは「お宿の方は箱根の旅館にしては大変気さくで、立ち寄りだというのに外まで見送りに来ていただきました。ツンとすましたお宿も多い中、こんなアットホームなお宿に泊まるのもいいな。」という記載があったが、この文章は言い得ている。
     ちなみに、上記の「いつも閉まっていた」ということを言ったら、「たまたまだと思いますよ」と返答され驚いた。 たまたま数回いつも閉まっていたとは!))

客室/ △×
    (×は黴臭さのため。8帖+2帖。)

 音/冷蔵庫の音のみ。
  眺め(色)/×(まったく景色は見えない。)
 (泊まった部屋/東雲 (一階) )

周囲/ △×
自然度/△
良い場所(イヤシロチ)?/△○

風呂/ ○
    半露天 1
  (男性が入った時は「男性専用」となる。女性の時も同様。
   小さいが素朴で好みである。)

    内湯  男1女1
  (ひとつが5-6人程入られる長方形浴槽、もうひとつが3人も入れば一杯になってしまうこじんまりとした三角形浴槽。どちらも木枠造りで、底がタイル張り。)


湯質/ △○
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

 (以下、着替え場所に掲げてある「温泉分析書」をメモして記載。)
   ・泉名→強羅温泉。 ・源泉名→ 第4、5号井混合。
   ・台帳番号→ 宮城野 第132、133号混合泉。

※(ここまで書いて、あらあらと気付く…、強羅「紀州鉄道箱根強羅ホテル」や強羅「吉浜」、強羅「さつき苑」、「ホテル・メルヴェール箱根強羅」と、『まったく同じ』であることに気付く。)
     ただ、ここの湯は源泉掛け流しなので、それらの中では最も湯感が良い。
     単純でシンプルな味わいで、以前に書いたように、呼吸器にくる面etc.もあるが…、内体(=からだ=感覚的身体=潜在意識)への影響は穏やかである。

   それら4つの宿の時には、分析書を筆記したものを掲載していなかったので、ここでは掲げておくことにしよう。
   また、それだけでは芸がない(?)ので、このすぐ近くの強羅環翠楼の泉質も改めて転載して較べられるようにしてみよう。
   (  )内を強羅環翠楼のデータとする。

   ・源泉温度→ 58.6℃ この温度なのに浴槽を41度に保つには天山湯治郷のようなシステムを使っているわけではないので、やはり加水なのかと思い、再度伺うと、タンクで冷ますので加水はしていないとの事。素晴らしい。(46,2度)
   ・pH.→ 6,9(8、4)。
   ・泉質→ 単純硫黄泉[硫化水素型]。  (単純温泉。)
        中性 低張性 高温泉 (弱アルカリ性低張性高温泉。)

   ・陽イオン→ リチウムイオン0(0,02)、ナトリウムイオン21,2(25,4)、カリウムイオン11,4(3,25)、カルシウムイオン11,4(6,28)、マグネシウムイオン2,87(0,73)、マンガンイオン0(0)、ストロンチウムイオン0,03(0,07)、第一鉄イオン0,02(0,24)、アルミニウムイオン0,07(0,02)、亜鉛イオン0(0,17)。

   ・陰イオン→ フッ素イオン0,05(0,09)、塩素イオン23,5(6,76)、硫酸イオン43,0(7,13)、炭酸水素イオン14,7(68,5(多い))、炭酸イオン0(1,34)、硝酸イオン1,07(0)、メタケイ酸イオン0,14(3,79)、メタホウ酸イオン0、01(0,08)。

   ・遊離物質→メタケイ酸69,8(76,8(多い))、メタホウ酸1,01(0,54)、遊離二酸化炭素3,13(0,42)。
   ・微量成分→総砒素0,030(0,069)。
   ・平成14年7月31日。

温泉力/△○
    前記したように内体(=からだ=感覚的身体=潜在意識)への影響はゆっくりと、そして淡く浸透していく。それは浴後もそう。硫黄泉的な湯後感がうっすらと数十分後にも残る。
    なお、ここの宿の女将、高岡瑞花(みずか)さんはあるホームページに(上記とはまた別のホームページ)温泉の入りかたの「きほんのき」を紹介しているが、その中でのご法度の入りかたとして「飲酒後はもちろん」は良いのだが、「食事前」というのは戴けない。
    ところが「睡眠直前の入浴は御法度。」というのは、「氣道」的で素晴らしい!
    ただ、「朝風呂もよくない。」というのはちょっと…。

ビール/△×(冷蔵庫にサッポロ黒ラベルの箱根山中瓶。)
冷凍庫/×(あるのだが、全然冷えないので氷をもらう。氷は無料で大きかった。)
部屋食/○

食事/ ○~◎
   あるホームページでは「口取り、刺し身、茶わん蒸し、こんにゃくの刺し身、ニジマスの姿揚げ、ほうとう……思ったより豪華だが、約900キロカロリーに抑えてあるという。」とのことであったが、私の時は、もっとカロリーも量もあったろう。
    夏(8月)なのに鍋(豚と野菜)だが、美味しい。
    もちろん口取り、刺身(マグロの中トロはとても美味しかった。)、鯛の煮付け、天麩羅(揚げ方も油も良い。椎茸は口の中でプリンととろけるようで、海老は数年ぶりに美味しいのを食べた。)などと進むが、どれも家庭料理を美味しく品良くした感じで良い。

(氷)水/◎ 氷は良い氷。無料。
       ただ、「氷水」と頼むと、ポットに水と細かく砕いた氷を入れてくれるのだが、細かいためすぐに溶けてしまう。氷は氷で別にもらったら良いだろう。
    (なお、水道の水は湧き水ではない。)

寝具(寝心地)/△

金額/○ 13650円~
(一人/)◎ +3000円でOKなのが魅力。(ただ朝食抜きでも差し引かれなかった。)

通信環境(インターネットetc.)/○

総合評価/△
  (接待のかもす民宿的雰囲気がとても良い。家庭的だが絶品の揚げ方の天麩羅は魅力。ただ景色が何もないのと部屋の黴臭さがちょっと…。)

今後/△×
 (強羅に一人でぶらっと泊まりたい時で、強羅環翠楼が空いていない時にはいいか。
  食事が美味しいので、日帰りで活用したらいいと思う。)

ついに強羅最終の宿を紹介する。

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 3月21日(日)20時49分54秒
  下記に、

「強羅の「天翠」を紹介した。
 あと二つ、大変対照的な処をご紹介したい。
 一つは、「強羅花壇」であり、もう一つは「●●」である。
 そして、強羅で一番行きたかった「湯」、今は殆ど難しい玉樹についても報告する。」

…と書いた通り、次は強羅の項、最終の宿として「玉樹」について報告する。

箱根 強羅 「箱根太陽山荘」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 3月19日(金)21時10分22秒
  下に、
「以下、強羅の「天翠」を紹介した。
 あと二つ、大変対照的な処をご紹介したい。
 一つは、「強羅花壇」であり、もう一つは「●●」である。
 そして、強羅で一番行きたかった「湯」、今は殆ど難しい玉樹についても報告する。」
と書いた。

 今回は、そのもう一つの知られざる「●●(箱根太陽山荘)」について公開する。



 …………………………………………………………………………………………


地名(温泉名)/ 箱根強羅温泉
住所/〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320

名称/ 箱根太陽山荘

電話/0460-2-3388 FAX 0460-2-5968
ホームページhttp://www.minkoku.com/kanagawa/taiyou.html
交通/箱根登山鉄道線強羅駅より徒歩3分
  車・東名高速道路御殿場I.C.より国道138号線経由宮城野より5分。
    東名高速道路厚木I.C.、小田原厚木道路箱根I.C.より国道1号で30分

動機/以前、目の前を通った時に、国民宿舎でありながら赤色が目立った旅館だったので気になっていた。
   その後、姥子の秀名館に訪れた時に、箱根の名湯が書かれてあったパンフが置いてあり、そこには箱根通しか知らない宿や公衆浴場が書かれていたので、この情報は信頼できると思ったが、その中に、この宿が書かれていた。
   しかも、同じ大涌谷からの引泉である秘湯宿萬岳楼も紹介しており、大涌谷の引泉が宿によってかなり湯質が違うことを体験していたため、湯感の違いを味わいたく思っていた。
   そんな折り、「氣道」協会のスタッフ合宿の宿泊所調べを任されることになり、安い宿が良い、という希望者がいたため、第一候補としてここを選んでみた。

 (理想の宿を求めてか? 上記の理由なので、理想の宿を求めてというわけではない。)

宿の簡単な説明/元旅館を改築した建物は、木の香にあふれ和風のたたずまいを大切にしており、家族経営の安心して、くつろげる宿舎。
        木造一部鉄筋2階建。昭和28年建築。平成11年一部改装。和15室(バス・トイレ無し)。定員65名。駐車場15台。会議室(40畳×1)。広間(1)。洗面用具有料。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接待/◎(三重マル)
 家族経営だけあって民宿のよう。
 うるさい声は玉にきずであるが、勝手も許され、とにかく構わないでもらえるのが私好みでとても良い。

客室/◎
 古く、そして鄙びていてとても良い。一言で言えばレトロ。
 音/○ 静か。
  眺め(色)/部屋によって、とてもよい景観が見える。
 (泊まった部屋/桃、柳(桃と突き当たりの部屋(名前は忘れた)が景観が良い。)

周囲/△
自然度/△○
良い場所(イヤシロチ)?/○△△

風呂/○
    半露天と内湯 男1女1 (入替え制)
   (夜は一旦流し、朝、溜め直して朝6時から利用できる。)

湯質/○
   大涌谷の湯なので、それらの宿と全く同じ湯質であるが、割と薄い。
   (なのに味の酸味はどこよりも濃かった。)

    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加温無し。ただし露天は加温有り。加水有り。)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを以下記載する。)
    ・泉名→ 箱根温泉供給株式会社が大涌谷温泉より供給。
    ・源泉温度64.7℃ 。
    ・泉質→カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉・塩化物泉 (旧泉質表示名 酸性-含塩化土類石膏泉)
    ・陽イオン(総量206ミリグラム)→水素イオン1,27・、リチウムイオン0,01、ナトリウムイオン43,1、カリウムイオン3,96、
                     カルシウムイオン104、マグネシウムイオン39,0、マンガンイオン1,83、
                     ストロンチウムイオン0,12、第一鉄イオン7,07、アルミニウムイオン5,66、亜鉛イオン0,07。
    ・陰イオン(総量590ミリグラム)→フッ素イオン0,46、塩素イオン124、硫化水素イオン18,6、硫酸イオン447。
    ・遊離物質→メタケイ酸213、メタホウ酸4,05、遊離硫化水素0,4。
    ・微量成分→総砒素0,027
 (平成11年9月17日。神奈川県温泉地学研究所調べ。なお、全て0、00のものは省略。)

    いつも言っているように、この地帯の濁り湯はすべて大涌谷からの供給である。
    その中では最も薄い感じ。湯感だけでなく味もそう。かなりの加水量である。そのため同じ源泉宿の長寿湯のように飲泉したくない。


温泉力/△○


ビール/○ (持ち込みOK)
冷凍庫/×× (冷蔵庫自体が無い)

部屋食/× (食堂で一時間位の間に食べなくてはならない。ただ、素泊まりもOKなので、部屋にあらかじめ買った弁当などを持ち込んで食事をすることも可能。)
(別場所の場合→ 喫煙/× だが、人がいないことが多い。 )

食事/××
 素泊まりの場合、食事付きにするには数日前までに変更を電話すればOK。
 ホームページに「食事は、刺身盛り合わせ、ワカサギのフライなどを別注文で味わいたい。」とあったので、ワカサギのフライを注文した。美味しかった。というより、それだけが美味しかった。
 なお、別注文の特別料理は他にも数多くあり、頼めばFAXで送ってくれるので、宿泊の一週間前までに連絡しておく。

(氷)水/××
  (氷が欲しいと言うと、一杯500円と言われる。(冷凍庫で作った普通の氷なのに…)温泉をポットに入れて氷と共に飲むいつものスタイル(氷飲泉)を行う。)

寝具(寝心地)/△○
 (敷布団が薄いので3枚敷いた。枕も二つ。贅沢である。)

金額/◎(五重マル)
 7,185円(税込)~
 (素泊まりだと5千円台になる。)
 ※予約は、通年、利用月の3ヵ月前の1日より電話で

 (ここでは皆さまの都合上、二人&夕朝二食付きを基本として紹介させて戴いている。
  2006年月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/×

総合評価/◎(三重マル)
 ここは割と自由のきく旅館というよりは、接待されない民宿と思って泊まると良いだろう。
(私にとっての理想の宿度→ 上の意味で、良い民宿を求めていた私にとっては、一つの経験となった。
 理想の宿を求めて来たわけではなかったのに。仲居さんの来る煩わしさもなく、ほっておかれるのがとても嬉しい。)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/皆と合宿で数日。

今後/ ○
 協会の合宿に使いたい。
 (宿の方も、白子海岸の砂療法の感じに似ている。
   民宿的という感じがうれしい。)

お薦め度/A(安い宿で求めている方ならAAの98点だろう。)

2007年調べ

(無題)

 投稿者:劉邦  投稿日:2010年 3月17日(水)10時23分29秒
  ご投稿ありがとうございます。
先程、インターネット担当者から「今朝、各掲示板をチェックしていたら、自然掲示板に久しぶりにどなたか投稿されていました」との事で久しぶりに参りました。
(他の仕事があまりに忙しく、投稿もままならずに申し訳ありません!)
いづみさまの「この時からご夫婦だったのですか」に答えなくてはなりません。答えはおそらくそうでしょう、であります。(笑)
このり君(小泉紀子なので、私も含めて皆、このり君と呼称しています)とは残念ながら?共通の趣味はなく、温泉も私の付き合いで何度か行っただけなのです。
…と言いますのは、もともと湯治は私自身の心身の調整のための転地療法として始めたのですが、
この性格ですので、凝り出すと止まらなく、宿にいる間は寝ている時間以外は食事中もパソコンに向かってその宿の報告をする事になり、こんな掲示板が出来た次第なのです。
そのためもあって基本的に一人で宿には行っており、箱根など一人だと受け付けない宿は、張良(増田さん)やワダモ(和田)さんと行くか、あるいは二人で予約しておいて当日「連れが体調悪く…」と言う掟破りの方法(皆さん、決して真似しないように!)で、調査を続けていたのでした。
情報が古くなるといけないので、できる限りアップロードしていきますので、今後もよろしくお願いします!

(無題)

 投稿者:いづみ  投稿日:2010年 3月16日(火)17時58分53秒
  温泉ソムリエに興味があり、認定者一覧を拝見していたら、
第12回 温泉ソムリエ認定ツアーでの認定者に
長谷川 淨潤
長谷川 紀子
とありますが、このときからご夫婦だったのですか?
共通の趣味がおありで羨ましい限りです。

「強羅花壇」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 2月 3日(水)20時45分3秒
  地名(温泉名)/箱根強羅温泉
住所/〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300

名称/ 強羅花壇

電話/0460-82-3331
ホームページ/http://www.gorakadan.com/ (見づらいがお洒落なホームページ)
交通/車→小田原厚木道路箱根口ICより国道1号線約11km約20分 さらに県道723号線約1km約2分 目標物:強羅標識
   電車→JR東海道線小田原駅~私鉄箱根登山鉄道小田原駅乗車(箱根湯本)行き(約16分)箱根湯本駅下車~私鉄箱根登山鉄道箱根湯本駅乗車(強羅)行き(約35分)強羅駅下車~徒歩(約3分)

動機/湯質は源泉掛け流しではないと聞いていたため湯垢離(湯治)宿として除外していたが(またインターネットでの評判も良くないのが多かったが)、温泉ソムリエとして一度は訪れないといけないと思って。

※理想の宿を求めてか?/○

宿の簡単な説明/昭和5年築の旧閑院宮家の別邸を「世界に通用する日本旅館」をコンセプトに平成元年にリニューアルした。アモルフ設計によるデザイナーズ旅館で海外からも多くのセレブリティが訪れる宿。
         和のエントランスを抜けると異次元空間が広がる。 高い天井と白を基調に木をふんだんに使った空間。
         竹や瓦、石など和の素材がモダン建築のなかに溶け込んでいる。鉄筋5F建。貴賓室13室。露天風呂付6室。スタンダードルーム18室。
         (エステ、岩盤浴、プールなどのスパも充実しているが、おそらくはそこに金額をかけているため(リニューアル)、料金は以前より高かったが、その分のが落ちたのではないか、という意見もあった。)

チェックイン&アウト/午後3時~午前111時

接客(接客が宿泊者(湯垢離(湯治)客)には一番のポイントと思い、湯質の項よりも前に位置している)/◎(さきさんという名前の仲居さん。)
(例えば後述の「食事はゆっくりでいいですか? 残った食器は外に出すスタイルでもOK?」など聞きやすかったか?  )

客室/○(聴覚(&触覚)部門が良い)

 音  (聴覚)/◎(三重マル。静か) CD(MD)プレーヤーがあるのは嬉しい!(名言集(自分で吹き込んだもの)や音楽が聞ける)
 景観 (視覚)/△(屋根と木々)
  雰囲気  (触運動覚&内覚)/○(温かみがある静謐感。)
  トイレ/○
  寝具(寝心地)/○(布団だがとても寢やすい)
 (泊まった部屋/ 303(りんどう) 風呂場までの距離→×)
※墨と綴り、筆があるのは嬉しい。

周囲/○△(何も無し)

自然度/△○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△○
    内湯(その中に露天有) 男1女1
※露天からは箱根登山鉄道の列車が見える。(もちろん電車から露天風呂も見える。)
 (タオルは風呂場?→バスタオルがある? ○)

湯質/△×
    消毒&循環&加水有り。(加温のみ無し))

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。)
   ・源泉地、源泉名→ 無し。
   ・台帳番号→ 宮城野第26号、第30号混合。
   ・泉質→ 弱アルカリ性低張性高温泉。
   ・知覚的試験→無色透明無臭。
   ・源泉温度→49,2度。
   ・湧出量→不明。
   ・pH.→8,4。
   ・密度→不明。

   ・陽イオン
     →リチウムイオン0,07、ナトリウムイオン170、カリウムイオン14,3、カルシウムイオン42,3、
      マグネシウムイオン11,0、マンガンイオン0,27、ストロンチウムイオン0,06、
      第一鉄イオン0,07、アルミニウムイオン0,01、亜鉛イオン0,05。

   ・陰イオン
     →フッ素イオン0,11、塩素イオン159、硫酸イオン142、炭酸水素イオン206、炭酸イオン6,18、硝酸イオン0,30、メタケイ酸イオン13,07、メタホウ酸イオン1,47。

   ・遊離物質→メタケイ酸166、メタホウ酸6,00、遊離二酸化炭素0,85。
   ・微量成分→総砒素0,093。

   ・成分総計→939ミリグラム
   ・溶存物質計(ガス性のものを除く)→814ミリグラム
   ・分析年月日→平成15年2月4日。

温泉力/△×

部屋食/○
  もともと部屋食のプランであったが、隣部屋(どちらでも)で食事が可能ということで、そうしてもらった。
  304(さざんか)であるが、その部屋は、本当に静かで、素晴らしかった。(泊まるなら303のままで良いが)
  別場所での味わいも出来、そうした宿での別場所食事の魅力も拡がった。

(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→ 別個室(隣部屋)にしてもらった。)
(別場所の場合→ 喫煙/○)

食事/◎
    丹精な懷石。氣がこもっているので上品で美味な家庭料理の如く。量も多すぎない。
    (◎と書いたが、この静かな場所を含めれば三重マル以上である。

    早めに出してOKといったら、懷石ではない如くに手早にくるのは驚いた。ご飯までに20分弱。(!)つまり一辺に出ても同じことであるが、それは私が早くと言ったためなのだろう。 (普通の宿では、早くと言っても、他の客の料理と揃って調理するのだが、ここでは敢えて早くしてくれたのかもしれない。)
    なお伊勢海老の刺身は口中ですぐに溶け今まで最高のものであった。)

ビール/○(生有り。サッポロエーデルピルス900円。今一つの味なので◎ではなく○。)
冷凍庫/△(冷蔵庫内。そこに瓶を移動して冷やす。)
(氷)水/○

金額/△ 50000円~75000円(税別)
 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの一人分料金を紹介させて戴いている。
  2008年1月調べ)
(一人/○)

通信環境(インターネット環境etc.)/×

総合評価/○以上

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→◎
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→○)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△○)

(私にとっての理想の宿度→△○)

部屋のお風呂も温泉?×(ひのき風呂ではある)
あるいは部屋のお風呂が温泉ではないけどOKの宿?△
連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/×△

今後/×これだったら強羅環翠楼に行く。(料金も半額以下だが、ここ以上に私には馴染める)
    …とずっと夕食時まで思っていたが、ここの静寂は落合楼村上に通じ、特に今はない桃李境とかなり似る。
    実際に静かなのであるが、その触感に若干斜陽が帯びている感じが似る。
    かと言って、沈む夕日というわけではなくここはまだ生命力があるのだが、腐りかけが美味しい、というか静けさの微妙な味わいが醸す魅力なのかもしれない。
    連休だというのに閑かなのもその現れで、この斜陽は、侘びの感覚と言ってもよく、富士屋ホテル菊華荘にも通ずるものだ。
    もし、またここに来るとするなら評判の良い貴賓室(75000円)にしたい。

      なお、予約する際は、JTBよりも宿に直接がいい。(朝食抜き代をJTBだと引いてもらえない。(!)どちらで予約しても値段は変わらない。)

お薦め度/△ この金額なら別宿のほうが良いかもしれないが、上述したように、ここの静寂は特筆すべきものがある。
       普通の宿であるが静か。

強羅…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 1月28日(木)20時37分21秒
  以下、強羅の「天翠」を紹介した。

あと二つ、大変対照的な処をご紹介したい。

一つは、「強羅花壇」であり、もう一つは「●●」である。

そして、強羅で一番行きたかった「湯」、今は殆ど難しい玉樹についても報告する。

強羅…

箱根周辺とは、また異なり、独特の「氣」そして、それに伴う文化もある。

(エアジンのマスター(梅本さん)が、以前より、ここ強羅まで、あの豆腐を食べにいらっしゃる気持ちも分かる。)

 私をして強羅ファンなのである。

箱根強羅温泉 「強羅天翠」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2010年 1月26日(火)22時32分7秒
  地名(温泉名)/ 箱根強羅温泉。
住所/〒250-0408神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-276

名称/ 強羅天翠(ごうらてんすい)

電話/0460-6-1411
ホームページ/http://www.gora-tensui.com/
交通/電車→箱根登山鉄道強羅駅下車 徒歩1分
   自動車→小田原厚木道路 小田原西ICより約25分 国道1号線経由「強羅入り口」入る
           または、東名高速道路 御殿場IC→国道138号線経由約25分「強羅」の看板入る
   タクシー→ JR小田原駅より約40分 または、箱根登山鉄道箱根湯本駅より約25分

動機/インターネットでジャランの箱根を調べていると、今まで出なかった宿が出現。(2006年1月14日オープン)新しく良さ気な宿が出来たな、と思っていた。
   そして何より、酸化還元水の湯というのが「氣道」的には興味深い。
   ルルドの水をはじめ、不老長寿の水の共通項として、酸化還元電位の低さが知られているが、私は飲む水だけでなく温泉でもそうしたところはないかと調べていた。
   すると結構そうした温泉があることが分かった。また有馬の兆楽の銀泉など実際に入ったことのあるものもあったが、近場にはないかと思っていたところ、人工ではあるようだが、天翠の貸切露天と客室露天の湯質がそれだと知り、飲む水だけでなく湯治として人工的な還元水が活用することが可能かどうかも知りたいため、訪れることにした。
   (※以前、交流システムで湯質の酸化還元電位を下げるシステムを自宅の浴槽で活用していたが、その時とも較べてみたい。
     同じ早川式のシステムとか日本トリム社のトリムスパだったらガッカリだが…。
    ※なお、酸化還元電位については一般でかなり誤解されているようなので、この項の一番下に、 http://72.14.235.104/search?q=cache:qRcW0TyIqkgJ:www.onsen-r.co.jp/newsrelease/orpfaq/+%E9%85%B8%E5%8C%96%E9%82%84%E5%85%83%E3%80%80%E6%B8%A9%E6%B3%89&hl=ja&ct=clnk&cd=4 から抜粋した文章を転載しておこう。)

宿の簡単な説明/リゾート宿。スタイリッシュなモダン宿。(溶岩浴のお洒落な雰囲気と似ている。)割と黒が基調。20部屋。(和、洋、和洋有り)

チェックイン&アウト/○午後2時半~午前12時
 早めに着いたので、荷物を起き、そこから近くの銀豆腐に行く(エアジンのマスターが、そこの汲み出し豆腐を食べるために(持ち出し不可なのでそこで食べるしかない)わざわざ横浜から車を走らせるのだそうだ。)。
 その後、そこの豆腐をカツにしている銀カツに寄って持ち帰りが出きるかを伺うと残念ながら豆腐カツは無理だと言われ、いざチェックイン。
 強羅駅の裏道沿いのこの宿は、玄関こそ高級宿なのに本当に何気ない感じだが、入ると目の前が有名な足湯カフェで、並ぶ酒瓶と背後の窓からは山がパーンと見える。何となく二期倶楽部も少し思い出す。
 チェックインの手続きはそこのバーのカウンターで足湯をしながら行う。足湯カフェ“宵待”と言う。
 酸化還元水を36度に設定したもので、サラサラとしたデトックス効果のある湯感。
 さっそく早川式なのか、それともトリム式かと伺うと、「私はバーテンダーなので、よく分かりませんが280万円をかけて還元水を作っている。」との事。これはどうも別の還元方式のようだ。
 サービスのウェルカムドリンクではフレッシュグレープフルーツジュースを注文。
 実に美味しかった。(知る人ぞ知る新大阪駅の同ジュースと同じかそれ以上。)

(その後、食事(別場所)からトイレに行く時に、玄関前の足湯カフェを通る。美しい光の彩合い。
 この宿を象徴している。

接待/△(~○)
 ここ自体がホテルとも旅館とも言えない宿なのだが、このモダンな雰囲気なら、普通はホテル的な接待となる。
 もちろん、ここもそうした「形」の接待であるが、特に男性の方々の対応にはどこか違う感じを、チェックインしてすぐから感じる。何なのだろう?
 まず思ったのは、皆さん温泉宿での経験はないだろう、とのことと、ホテルに務めた経験も定かでないという感じ。
 そう、高級ホテルでの接客のような気品ある感じ、丁寧さがないからなのだろう。
 そうした所でのホテルマンは一歩引いた接客、それでいて親身を込めて接してくれる。
 ここは、形としてはそうなのだが、どちらかというと親身のほうが先で、悪く言えば、ちょっとズケズケと入ってくる感じでもあるが、良く言えば、その人その人の個人が浮き彫りになっているので、何か深く聞いたとしても正直にその人自身が答えてくれる感じがある。
 なお、私のあとでチェックインされた方々は、黒服の方がお出迎えしていた。

客室/○△
 はつはなより中途半端でなく良い。
 ここ独特の氣があり、それになじむまで、体調を乱した。
 その氣は、ここの宿の方の背後にも共通する氣であり、おそらくはオーナーの氣でもあるだろうが、もしかしたらFFC(風呂の項で紹介)にも絡むのかもしれない。
 高額な宿は共通するある種の雰囲気(特に金運が良くなる雰囲気のところも多い)が、ここはもっと深い意味での(それがいいとか悪いとかではなく)雰囲気がある。
 縁無しの琉球畳は良い。

 音/○(窓の開閉は僅かに出きるが、うるさいほどに鶯の「ホーホケキョ」が聞こえる。岩盤浴の時、外で涼むと隣の建物からママさんコーラスが聞こえてきたが…)
  眺め(色)/○△(部屋の中からも展望良い窓の外は、大文字が見える山だが、下には民家も見える。)
 (泊まった部屋/405翠蓮 )

周囲/△
自然度/△○
良い場所(イヤシロチ)?/○△

風呂/△
     大浴場 男1女1(それぞれサウナ付き。塩素臭い。水風呂も有り。)
      ※なお、着替えのところに「FFC」セラミックを用いていると記載されているチラシ有り。驚く。トータルヘルスデザインでもその絶大なる効果をうたっているので、いつか道場でも導入するかと、この数年検討していたところであった。きっと塩素臭ある白湯のほうの湯はその水なのだろう。また部屋の蛇口からの水も。(FFCは大元で活水するため)
     その大きな影響力が、波動的にこの宿全体に干渉しているのかもしれない。)
     露天(大浴場の中にある。大涌谷温泉・源泉掛流し・完全放流。)
     貸切露天 (酸化還元の湯(※以下、参照のこと。)。消毒有り。塩素臭とバスクリン臭はちょっと…。あとで聞いたところやはり入浴剤を使われているとの事。)
     貸切岩盤浴(一般の岩盤浴の数十倍のマイナスイオンを出すという貴宝石によるもの。
           まあ普通の岩盤浴よりは良いが、北投石によるものや、溶岩浴よりはかなり落ちる。発汗作用は少ない。)

※還元水を用いた湯について。(宿のホームページより転載。)
  当館の貸切露天風呂と客室風呂はマイナスイオンによる酸化還元された湯を使用しております。還元は水(H2O)にH2Oの気体を注入して実現しております。H2OとH2Oの気体を混ぜますと電荷が下がり湧き水や温泉と似たような性質の水が作り出されます。当館の酸化還元のお湯は水素単独の注入や鉱物やセラミックなどの混ぜ物は一切していませんので極めて安全です。通常の水道水は+200mV~+600mV程度ありますが温泉や湧き水は一般に100mV 以下です。当館の計測で-100mVから-200mV前後まで還元しております。一般に名水や名湯は電荷が低いことで知られていますが当館の酸化還元の湯は一般の温泉や湧き水よりもさらにマイナスの電荷を持っております。電荷の低いお湯では経験的に低い湯温でも暖まることや皮膚や頭髪に潤いが与えられることが判っております。特に女性の方には喜ばれております。ぬるめに設定しておりますので熱いお湯の苦手な方でもご負担無くお入りいただけます。

湯質/○
   ここでは、大浴場にある露天について述べさせて頂く。
   源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

 (以下、着替え場所に掲げてある温泉分析書をメモして転載。)
   ・泉名→仙石原温泉(源泉名 大涌谷温泉)。 ・台帳番号→ 造成温泉(中継檜、2、3号線)。
   ・湧出、揚湯地→神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251-1
   ・源泉温度→ 64,7度。
   ・湧出量→ 2751リットル/分、
   ・知覚的試験→ 無色透明。
   ・pH.→ 2,9。
   ・海抜標高→ 約856m。
   ・密度→ 0,9974(26,4度)
   ・泉質→ 酸性-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉。
   ・イオン総量→ 1013㎎。
   ・陽イオン(総量206ミリグラム)→水素イオン1,27、リチウムイオン0,01、ナトリウムイオン43,1、カリウムイオン3,96、カルシウムイオン104、マグネシウムイオン39,0、マンガンイオン1,83、ストロンチウムイオン0,12、第一鉄イオン7,07、アルミニウムイオン5,66、亜鉛イオン0,07。
   ・陰イオン(総量590ミリグラム)→フッ素イオン0,46、塩素イオン124、硫酸イオン447、硫酸水素イオン18,6(特徴の一つ)。
   ・遊離物質→メタケイ酸213、メタホウ酸4,05、遊離硫化水素0,04。
   ・微量成分→総砒素0,027。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成11年9月17日。)

   まず湯を見て、「えっ、これが大涌谷からの、いつもの湯?」と、まず思う。
   湯の近くに行き、匂い、そして湯の近くの氣もあまりに今までの宿とは違う。
   実際に入り、入るまでの観察と同様の湯感。
   なんとまあ、あっさりしていることか…。
   これはFFCもからんでいるかも、とその時思った。
   部屋の感じもそうだが、すべてが埋炭を極度にまでしている感じ(氣)なのである。
   (そういう宿に、以前、穂高養生園で合宿に行った帰りに立ち寄ったが、そこのような炭の氣の濃さは無いが、炭の鎮静する感覚(備長炭や竹炭の強力な白炭的感覚)は強烈に感じる。)
   それで、ここまで書いたあと、同じ大涌谷の湯を用いている宿の成分と比較する。全く同じであった。ありえない。
   同じ湯を用いる強羅の「山田屋」の項にも書いたが、これほど設備(人の配慮を含め)によって同じ湯が変化するとは…。
   まるで館野泉か○○龍(←名前を忘れた。即興演奏家。)が弾くバルトーク的湯感であった。

温泉力/○ それ故、静かに深い湯後感。


ビール/◎ 冷蔵庫にはキリンラガーの中瓶。しかし聞いてみると生ビールも部屋に持ってきてもらえる。(普通はしていないそうだ。)
      頼むと、30㎝ほどの大きな逆円錐グラスで持ってきてくれた。(後で伺うと大ジョッキだそうだ。800円。麒麟一番絞り。美味しい。なお、ギネスのサーバーもあったが、生は無理との事。)
冷凍庫/○△

部屋食/×
 一階の仕切りある個室的洋風お洒落雰囲気。(これまた流行りのモダン居酒屋のよう)

(別場所の場合→ 喫煙/×
   「灰皿を戴けますか?」の答えの「申し訳ありません。こちら禁煙でございます。」という語り方で、この宿には二度と来るまいと思ってしまったのは、私の体癖のなせるわざか…。そのあとどうしてもここで吸いたく堂々と吸ってしまったが…。)

食事/○△
   別食事所(仕切りの隣の話はうるさく聞こえる)の茶的懐石。BGMはジャズ(ピアノトリオ)。
  (豪華に次々と並ぶ。寿司も途中あったが美味しい。ネタよりも握り方、作り方が良い。
   その他、8月なのに松茸とはもの吸い物、川鯨、黒毛和牛、マコ鰈(かれい)、鮑、など色々とあった。)
   落合楼村上や有馬温泉陶泉御所坊の如く、素晴らしく美味しい懐石にも出会うことがあるが、ここは食材としてはそれを求めようと頑張っているが、別場所なのが嵯峨沢館の例を出すまでもなく哀しい。
   今もって、隣からは、別方の声が…(久しぶりにTVを見たくなる感じ。ちなみに私は新聞もTVも家では見れない(無い)のであるのに…)
   お代わりが足りないので、傍の寿司屋に行きたくなったが、もう閉まっているとフロントの方に言われる。

★    ほんとうに美味しいものを出したい時は、その人を観察する。
     そして、今はこれではないか、と一生懸命感じる。
     それが、私たちコックの醍醐味だ。
     そしてまた、そのタイミングと、コック自体の出したいタイミングは一致するのである。

  ※なお、・予約の際に言えば、好き嫌いを配慮して食材を変えてくれる。
      ・繰り返しここを訪れる客に、常に新鮮な印象を与えるために、朝夕食とも毎月献立が変えているらしい。
    ただ宿に対しての好みはそれぞれにあるだろう。
    素晴らしい食事の間、伺った。
   「このピアニスト(BGM)はどなたでしょうか?」
   「これは、有線です。」

(氷)水/◎ 還元水の氷水。(ちなみに部屋の水道の蛇口のも浄水されている。どうもFFCの浄水器を活用しているに違いない。)

寝具(寝心地)/○

金額/△
(二名34000~47000)
【一休ドットコム】→・「支配人がプロデュースしたベッドタイプの和室(49平米。41800円)とか、
    ・「一休限定、406号室への旅(LEON掲載客室シガー付」(49平米。41800円)とかもある。
    ・「展望風呂付洋室(ツイン(クイーンサイズのベッド2台)明星ヶ岳側(56平米。47300円。)
    ・「展望風呂付和室(展望風呂付和室(12帖+広縁) 明星ヶ岳側」は51700円。
    ・「和室12帖。布団」は37400円。
 【じゃらん】→・「展望風呂付和室」51700円。
         ・「シヤワーブース付和室(布団)」37400円。
         ・「シャワーブース付和室(ベッド)41800円。
         …で、どうも、一休と同料金のようだ。
 【天翠のホームページだと】
       →・「洋室(展望風呂付)」(48.3~58.1平米。2名43,000円。部屋料72,000円。)
     ・「和室・和洋室(展望風呂付)」(50.1~70.2平米。2名47000円。部屋料96000円。)
        ・「和室(ベッドタイプ、シャワーブース付)」(48.7平米。2名38,000円。部屋料45,000円。)
     ・「和室(シャワーブース付)」(42.3~48.7平米。2名34,000円。部屋料44000円。)

 ※いずれも二人での一名分の料金。
  (なお、この料金の項だけで、調べ、まとめて書き上げるのに3時間かけてしまっている)

 【電話だと】→ (上記、天翠のホームページと同じであった。つまり、どれも基本的に同じ料金。
           あとは一休限定の部屋があるということか。)

(一人/○ 44000~72000)
 じゃらん→朝食抜きで47300円(シャワーブース付和室ベッドタイプ(ダブル)。朝食ありだと50600円。)、展望風呂付洋室(B3WASSILYのチェア付。スイート離れ。)56100円(同じタイプで特上シガー付だと57200円。朝食抜きだと52800円。)
 一休 →・「一休限定【406号室翠翔】への一人旅「LEON」掲載客室 シガー付」52500円。(シャワーブース付和室(12帖) 明星ヶ岳側ベッド。ハリウッドツインタイプ。)
     ・「展望風呂付洋室」60500円。(ツイン・シングルユース(クイーンサイズのベッド2台)明星ヶ岳側(56平米))
     ・「支配人がプロデュースしたベッドタイプの和室に1人で泊まる!」50600円。(シャワーブース付和室(12帖) 明星ヶ岳側・ベッドはハリウッドツインタイプ。)

通信環境(インターネットetc.)/×△ (しかし、部屋では、全室インターネット接続可)

総合評価/○△
   (この氣は独特である。何度も書いたがFFCのせいなのかどうか。 ともあれ、氣と、この宿をこのように作りたいというギャップはある。
 そういえば、この宿の他の人の感想をインターネットで検索して見た時も、その人は開店初日にここに取材を兼ねて泊まったのであるが(私と同様だ)、ここは今はともあれ、ゆくゆく良いリゾート宿になる資質があるような事を書いてあったのを、今、トイレ(高級ホテルのようなシャワーブース付のトイレ)にいって思い出した。そう、その言葉もあって、ここの宿を調べに来たのであった。)
 この宿のコンセプトを感じると…。

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/×
今後/×
 (私は今まで強羅花壇に行っていなかったのだが、ここの宿に行った今、花壇には行かなくてはいけないと決心した。)


…………………………………………………………………………………………………………………………………………………
(参考資料)
  温泉のORP(酸化還元電位)に
関する注意事項

-数値のみで語ることは禁物です-
(c)日本温泉総合研究所
All Rights Reserved.



最近、「ORP(酸化還元電位)値がマイナスであれば優れている温泉なのですか」といった趣旨の問い合わせをたくさんいただくようになりました。また、インターネット上には、とくに水関係の宣伝文句に多く見られるのですが、「ORPがマイナス300あって凄い!」といったような表現が氾濫しています。ORPは水や 温泉、溶液の状態をおおむね反映する有用な評価指標の一つですが、そのことと、水や温泉の優劣、効果の判定とはまったく別の問題です。ORP計を使えば数値がたやすく表示されるので、数字 のみですべてを判断してしまう傾向に陥りがちですが、それは早計というものです。安易に数値の高低のみで他との比較や優劣の判断をすることは禁物です。ORPによる評価は数値の高低で優劣を比較することではなく、その数値が何を意味しているのかを見極めることが重要なのです。以下、よく見かける 「問題点」や「勘違い」を列記してみました。項目は随時、増やしていく予定です。

■ORP値がマイナスであれば凄いというわけではない

「ウチの旅館の温泉はORPがマイナス300あって凄いです」といった趣旨の宣伝文句をインターネット上で見かけるようになりました。確かに、温泉が持つ個性としては大いに特徴のある一面ではありますが、そのことで「優れた温泉である」とか「優れた効能がある」という評価には必ずしも結びつきません。ORP値は温泉に含まれている溶解成分によって決まります。当然、泉質が異なればORP値は変わります。また、同じ泉質であっても組成や溶解成分の量 により異なりますし、温泉の運用状況によっても違ってきます。温泉の状態や個性を示していることは確かですが、マイナスであれば優れていたり、効果があるとは限らないのです。昔から 効果・効能が期待されている「名湯」といわれている温泉を見ると、プラスの高い値を示すものがたくさん存在しています。

■ORP値のみでは判断できない

ORPは、それ単体では意味を成しません。かならず、pHとともに判断する必要があります。なぜなら、ORPはpHの関数でもあり、pHが変化するとORPもそれに応じて変動するからです。同じORP値でも対応するpHによって、持つ意味が大きく変わる場合もあります。市中の書籍やインターネット上には、ORPがpHにより変化するという基本的な挙動も知らずに、ORPを語っている例がたくさんみられます。たとえば、ある業者さんのホームページを見ますと「○○には温泉を還元系にする効果がある」とうたわれています。しかし、それは該当商品 が強アルカリ性で、それを使用するとpHをアルカリに変化させる特質があるため、そのことが原因でORPが変動したに過ぎないのです。つまり、その商品にORPを下げる効果があるのではなく、pHの変化に対応してORPがシフトしただけなのです。こうした勘違いはよく見かけることです。このことから、ORP値のみを羅列して得失を比較することは、適切であるとはいえません。

■ORPの数値が同じだからといって、他の温泉とは比較できない

最近は独自でORPを測られて、宣伝に用いる温泉施設を見かけるようになりました。そこで気になるのは、「ウチの温泉のORPは、有名な○○温泉のORP値と同じです。だから、同じ効果が期待できます」といった趣旨のPRです。ORP 値が同じだからといって、効果効能が同じであるとか、特徴が同じであるということにはなりません。数値で比較できるのは、源泉から浴槽までの同一系統の間の「差」のみであり、それ以外の条件のデータを比較して、同じであるとか、優劣を断定することは、ORPの数値のみで判定することはできません。

■ORPでは活性水素の存在を証明することはできない

どういうわけか、「ORP (酸化還元電位)」=「活性水素」と混同されている方がたくさんおられます。「ORP値が低いこと(マイナス値)」=「活性水素の存在」にはなりません。また、ORPメーターで活性水素量を測定したり、推定したりすることもできません。また、活性水素の測定法そのものも確立されているわけではなく、化学の分野では未だ認知はされていません。

■ORPは用いる電極により値が異なる

pHもそうなのですが、ORPも本来的には水素電極で測った値が基本です。 なぜなら、化学の世界ではすべて水素を基準として考えているからです。しかし、水素電極は実際に水素ガスを飽和させる必要があることから取り扱いが難しく、またハンディー性という点にも無理があります。そこでORP 計では取り扱いが容易な塩化銀電極を用いることが一般的です。この場合、水素電極とは異なる測定値を示します。このため、本来の水素電極による標準酸化還元電位とするためには、測定値とその時の温度に基づいて換算する必要があります。たとえば、塩化銀電極で測定して、サンプルの温度が20℃で-150mVを本来の標準酸化還元電位に換算すると+55mVとなります。書籍やインターネットを見ますと、このことを知っているのか、知らないのかよく分かりませんが、どういう根拠の数値か分からないものが散乱しています。ほとんどの場合は、塩化銀電極の値がそのまま読み取られているのだと思いますが、このことによっても数値の意味が変わってきますから、根拠が明示されていない数値のときは注意が必要です。当然のことながら、当所で示す値はすべて標準酸化還元電位に換算された値を用いています。

■まとめ

ORPは数値で表されるものではありますが、その数値のみで温泉のすべてが分かるわけではありません。また、温泉の優劣を表すものでもありません。正しく理解するためには、まず温泉分析書にある成分と測定値を対比して検討することが必須です。さらに温泉の利用状況や源泉の様子、ポンプは何を使っているか、貯湯槽はどうなっているか、換水頻度など、事細かかに状況確認を行う必要があります。また、使用する測定器の精度にも左右されますし、電極の管理状態によっても正しい数値を示さない場合が多々あります。正しく測定するためにはそれなりの知識と経験が必要です。安易に数値の高低のみで温泉の優劣を語ることは禁物です。十分に注意してください。

次回からは…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年12月18日(金)19時14分50秒
   次回からは、再び、箱根の宮殿、「強羅」の宿について、幾つかご紹介する。

 (あの「強羅花壇」も登場する。 ご期待の程。)

箱根 芦ノ湖 「夕霧荘」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年12月15日(火)16時24分51秒
  地名(温泉名)/箱根芦ノ湖
住所/250-0521神奈川県足柄下郡箱根町箱根138

名称/ 夕霧荘

電話/ 0460-83-6377
ホームページ/http://www.yuugiriso.co.jp/
交通/小田原駅より箱根町、元箱根方面バス約60分~「箱根町」バス停下車徒歩3分

動機/とても温泉宿に詳しいKさんが随分以前に何度か行ったことがあると聞いたため。
   予約時にKさんのことを伺うと覚えていらした。
   また、じゃらんネットの口コミ情報では、ほとんど全員の方が、この宿の接客の素晴らしさについて書いている。
   宿には色々な要素があるが、接客は一番重要なポイントだと思っているので、その点でもこの宿に訪れてみたくなった。
    (理想の宿を求めてか? ○ )

宿の簡単な説明/宿のホームページでも宣伝がない。どうも余り商売っ気はないようだ。
        以下、じゃらんネットの紹介文を転載する。
        「四季を彩る芦ノ湖畔に佇む情緒ある箱根の宿。名湯とたたえられた芦ノ湖温泉は、単純硫黄泉で、檜と御影石の内湯から、伊豆石と天然石で造られたにごり湯の露天風呂が続き、心やすらぐひとときが楽しめる。」
        和20室。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接客/○~◎
   上述の口コミの刷り込みがあったが、それでも中々の接客。
   料金を考えると、という面もある。
   つまり、箱根の宿は高いので2万円以上が通常という感じもあり、その料金によって接客も違うことが分かってきた。
   もちろん例外もあり、その例外としてここの宿もある。
   一万円~二万円代で、これだけの接客宿は箱根ではあまり無いだろう。
   しかも自然で丁寧な接客である。
   少なくとも蓬莱(伊豆山温泉の高級宿)よりは良い。
   フロントの方も親身に応対してくれた。

客室/△○~○
 音/◎
 (時折り聞こえる鶯(うぐいす)の鳴き声が心地よい。
  そして夜になっても靜か。
  宿が本当に靜かなのである。)

  眺め(色)/△○
         この点については、宿の主人があるホームページに書いてあったので以下転載する。
         「当館は芦ノ湖と道路を隔てた山側に位置しますので、ロケーションは良くない為、お客様のご期待に副えられず申し訳なく思っています。その分、館内でごゆっくりして頂ける様なサービスを心がけなければいけないと考えております。」
         確かに芦ノ湖目の前の宿なのに肝心の芦ノ湖が見えないのは、という感はあるが、外は自然の樹木であり、それはそれで良い。
  トイレ/△
 (泊まった部屋/浮舟)

周囲/○

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△○
    露天 男1女1
    (内湯の奥に露天がある。なお露天のほうが雲泥に湯質が良い。ここは玄関口にも源泉が流れるのが見れるのであるが、その泉質は内湯のほうでは全く感じなかったが、露天のほうでは同じ感じであった。
    なお、玄関の辺りは硫黄臭く、それはこの源泉の造りのためであるのだが、そこの飲泉は美味しかった。(温度も露天風呂よりも低い)
    宿の者も、私が飲泉するのを見ても何も仰らなかった。
    つまり、ここは保健所では飲泉許可はされていなくとも、飲泉が大丈夫な湯ということなのだろう。
※【重要情報】 →   実際、成分分析表を見ても、有害金属は砒素の0,003%で飲泉もOKそうである。
            飲泉は保健所の許可がなくては認められない。
            ただ成分分析表の微量成分の項の物質量が少なければ飲泉をしても大丈夫というのが、一つの判断基準になる。

    内湯 男1女1
 (タオルは風呂場?→×)

湯質/△
    源泉100%掛け流さず(消毒&循環&加水&加温有り)である。

 風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したのであるが、以前に行った同じ芦ノ湖の「ふくや」と泉質が似ていたため、比較してみると、なるほど全く同じであった。

 ただ、上記「風呂」の項でも、湯質について触れたが、露天の湯質は「ふくや」以上かもしれない。
 塩素臭も感じなく、湯の花(正しくは蒸気造成泉なので湯の花とは言えないのだろうが)も多く混じっていたのは嬉しい。

   ・泉名→元箱根温泉〔元箱根第44号(箱根町営第7号蒸気泉)に水道水を混合した蒸気造成泉〕。
   ・源泉温度→77度。
   ・知覚的試験→微黄色透明硫化水素臭黄白色沈殿含有。
   ・pH.→3、7
   ・泉質→ 単純硫黄温泉(硫化水素型)(旧泉質名 単純硫化水素泉)
        弱酸性 低張性 高温泉。

   ・陽イオン(総量64,2ミリグラム)→水素イオン0、リチウムイオン0、ナトリウムイオン14,6、カリウムイオン18,5、
                    カルシウムイオン32,4、マグネシウムイオン9,28、マンガンイオン0,24、
                    アルミニウムイオン5,60、亜鉛イオン0,01、アンモニウムイオン(!)0,04。

   ・陰イオン(総量180ミリグラム) →フッ素イオン0,02、塩素イオン4,16、硫化水素イオン8,32、硫酸イオン165,6、硝酸イオン2,02。
   ・遊離物質→メタケイ酸110、メタホウ酸1,50、遊離硫化水素82,9。
   ・微量成分→総砒素0,002。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成17年8月23日。)

温泉力/△○

ビール/◎ (生ビール有。キリン。中ジョッキ700円。)
冷凍庫/○

部屋食/○
 (食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→ )

食事/○
  一遍に全部来るのであるが、それぞれ美味しい。
  料金のことを考えると(一万円代)信じられない。

(氷)水/○
  (ふくや同様、井戸水であった。水道の水も冷たく気持ちが良い。)

寝具(寝心地)/○~◎
 (寝具は△○であるが柔らかい蕎麦殼の枕は良い。
  また非常に丁寧に布団を敷いてくれる。あり得ないほどの布団に対する氣の使い方。そういう氣、そしてその結果は寝ている時にも活きる。)

金額/◎
  11340円~  (ふくやの二分の一の価格である。)
   本館のほうが5千円位高いが、そちらのほうが雰囲気は良い。

 (ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年7月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/◎
  良い宿である。(景観と湯質が良ければ三重マル以上。)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→○(ここは落ち着く)
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→△)

〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△○
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△)

  私にとっての理想の宿度→△○
 連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/△

今後/○
  箱根芦ノ湖で、和風旅館に靜かに泊まりたい時があれば活用したい。
  (その時には、三階の角の部屋にしたい。(そこだと晴れていれば富士山が見えると仲居さんが仰る)

お薦め度/○
 景観や湯質を求めず、接客や金額のことを重視される方には三重マルである。
 特に、箱根しかも芦ノ湖近辺の宿で落ち着く宿を求めている方にはお薦めである。
 客が少なかったこともあるだろうが、夜は靜かでほんとうに落ち着く。

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)
 → OK。
  (数十年前によく行かれたKさんの紹介の宿なので。私は電話だけで女将さんとは面識がないのであるが、そういうことを大切にする女将さんのようである。)

箱根 芦ノ湖 「ザ・プリンス箱根(旧・箱根プリンスホテル)」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年12月14日(月)20時24分8秒
  地名(温泉名)/箱根芦ノ湖
住所/〒250-0592 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根144

名称/ ザ・プリンス箱根(旧・箱根プリンスホテル)

電話/0460-83-1111 FAX 0460-83-7616
ホームページ/http://www.princehotels.co.jp/hakone/
交通/○
   東海道新幹線小田原駅からタクシーで45分(約\7,800)、または伊豆箱根バスで1時間20分(箱根園下車)
   小田急ロマンスカー箱根湯本駅からタクシーで30分(約\6,900)、または伊豆箱根バスで1時間5分(箱根園下車)
   東海道新幹線三島駅からタクシーで50分(約\8,000)
※小田原駅西口より無料送迎バス(予約制)もある。
 小田原駅西口発 11:30 / 14:00 / 16:00 / 18:00
 (この予約は、宿泊予約の際、予約係にて受付。)
ホテル発 10:30 / 13:00 / 15:00 / 17:00
 (このご予約は、乗車日の前日15:00から発車時刻30分前までフロントにて受付。)
 ★この無料送迎バスのため、○をつけた。
   駐車場:270台

動機/秀明館などに置いてある天山湯治郷の瓦版乱れ籠に箱根体感19湯があり、その中でここの湯を「まろやかでほんのり青白みを帯びた石膏泉の持ち味がわかる。周囲の杉木立もすばらしく、リゾート気分満喫。」と書いて紹介していたため、以前来たことがあるが再び訪れてみる気になった。
 (理想の宿を求めてか?○ )

宿の簡単な説明/2007年4月25日、箱根芦ノ湖畔のさくら満開の時、昭和を代表する建築家・故 村野藤吾氏の志はそのままに、現代の「和」の文化を取り入れリニューアルオープンしたと言う。
         客室数:274室

チェックイン&アウト/○午後3時~午前11時

接客/○◎

客室/◎(知覚の山のホテルは○)

 音  (聴覚)/△ (モーター温が外から少しする。ちなみに近くの山のホテルは◎で、もっと靜かだった。)
 景観 (視覚)/◎  (バルコニーの目の前は芦ノ湖。この文章もほとんどそこで打っている。もちろん事前調査や、事後確認は別。
                   数時間たち夕暮れ時に半月も高く顔を出した。)
  雰囲気  (触運動覚&内覚)/○
  トイレ/○
  寝具(寝心地)/◎(広く、クッションもとても良い。17~20時にベッドメイクが行なわれる。まるでフォーシーズンのようだ。)
 (泊まった部屋/359(芦ノ湖側。富士山側ではない。ここはもう一つガーデン側というのがある。
  風呂場までの距離→× 5分以上かかる。)

周囲/◎

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/○
    露天 男1女1(どちらも内湯の外に露天。露天のほうがぬるく塩素臭強烈。)
    内湯 男1女1
 (タオルは風呂場?→○)

湯質/×
    どなたかのホームページで循環&加水&加温有りと紹介されていたが、それ以上に塩素が強く、内湯もそうだが露天はプールなみである。
    敷地内の自家源泉「蛸川温泉」は箱根でも新しい温泉であるが、元々の源泉は成分も豊富で悪くないのに(ちなみに山のホテルは総量165,2ミリグラムで陽イオン56,1、陰イオン119,1の、メタ珪酸量は82,8とあるものの、ただ25度以上あるから(28,2度)温泉として認められたような湯とは全く違うのに)、それが体感に来ないほどの塩素量で、これではもったいなさ過ぎる。

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。)
   ・源泉名→芦ノ湖畔 蛸川温泉。
   ・台帳番号→元箱根34号、37号、43号混合。
   ・源泉温度→45,6度。
   ・湧出量→不明。、
   ・pH.→7、9。
   ・密度→不明。
   ・知覚的試験→無色透明無味無臭(実際、前記瓦版に書かれているように青白くはなかった。内湯は暗いので、露天の底の青白い浴槽が映ったのだろうか?)
   ・泉質→ カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(弱アルカリ性 低潮性 高温泉)
   ・蒸発残留物→1078ミリグラム
   ・成分総量→1100ミリグラム

   ・陽イオン(総量323ミリグラム)
     →リチウムイオン0,03、ナトリウムイオン123、カリウムイオン2,15、カルシウムイオン105、マグネシウムイオン1,54、
      マンガンイオン0,02、ストロンチウムイオン0,33、第一鉄イオン0,64、アルミニウムイオン0,01。

   ・陰イオン(総量706ミリグラム)
     →フッ素イオン0,48、塩素イオン109、臭素イオン0,22、硫酸イオン548、炭酸水素イオン47,4、炭酸イオン0,29、
      メタケイ酸イオン0,66、メタホウ酸イオン0,26。

   ・遊離物質→メタケイ酸43,6、メタホウ酸5,37、遊離二酸化炭素0,98。
   ・微量成分→総砒素0,013。
   ・分析年月日→平成17年5月18日。

温泉力/×△(山のホテルは×)

部屋食/○
 ルームサービス有り。しかしカレーが4000円などかなり高額である。(1000円以下はライスの370円、ケーキやアイスの800円のみである。サラダでさえ1800円。)
(別場所の場合→ 喫煙/× ここはどのレストランでも喫煙は不可である。)

食事/△
 念のため好みのお弁当である「あうん」で「ちいさなお弁当」を購入しておいたが、仕事上の義務感よりハンバーグ(4000円!)とライスを注文した。
 (結果は…?
  2000円未満で良いだろう。(他の高級ホテルルームサービスやレストランと比較して。また、何故牛ではなく豚肉の香りをここまでさせるのだろうか。)
※【重要情報】 → 「あうん」とは小田原駅小田急線改札口前と西口のコンビニで販売しているお弁当屋である。(他のお弁当とは一線を画している味。)

ビール/×
 ルームサービスでもやってもらえるが、しかも恵比寿もあるのだが、他のアサヒ、サントリー、キリンと同様どれも小瓶で1200円である。生ビールは無し。

冷凍庫/×
(氷)水/× 水はベッドメイキングの際に無料で持ってきてもらえるが、氷は有料。

金額/△○
 19,700円~
  (2007年7月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/◎(やはり…。(この事は体感でわかるのである。)ちなみに山のホテルは×であった。電波の来ない自然の深みを感じた。しかし、ここはランケーブルでの通信サービス有り。)

総合評価/△○

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→△○(山のホテルは○))
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→△○(山のホテルは△))

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→○(山のホテルも同じ)
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→○(山のホテルは△○))

(私にとっての理想の宿度→△○)

今後/△○ (富士山側なら別かもしれない。)

連続湯治/△(富士山側の部屋がとても良ければ連日行きたい。
   あるいは敷地が広く周辺設備も多いため、別荘として活用する手もあるだろう。(他のお客さんが多く煩わしいが。)トイレなどに緊急用のボタンがあるのも行き届いたケア。
       ここで滞在しているうちに、この宿なりの良さを感じ始めてきた。
       そのため、上記の評価も今朝の段階では、もう半ランクか一ランク、アップする感じもある。
       ここは別荘的と書いたが、長期滞在するごとに良さが出る面もあるだろう。
       その点ではプチ二期倶楽部的で、また金運が付くという点では氣は違うが富士屋ホテル同様である。

お薦め度/△○(芦ノ湖湖畔のホテルに泊まられたい方は、代表ホテルとして山のホテルと共に一度は良いかもしれない。こじんまりで靜かなのは山のホテル、客室数も多く少し賑やかだが湖畔に近く開放的にのんびりできるのはこちらである。)

箱根 芦ノ湖 「山のホテル」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年12月 9日(水)21時00分40秒
  地名(温泉名)/箱根芦ノ湖

住所/〒250-0522  神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80

名称/ 小田急 山のホテル

電話/ 0460-83-6321
ホームページ/http://www.odakyu-hotel.co.jp/yama-hotel/
交通/小田急箱根湯本駅から箱根登山バスにて元箱根港。(40分)
   そこから専用マイクロバスにて5分。

動機/ 芦野湖畔の良い温泉宿を求めて。

宿の簡単な説明/岩崎男爵の別邸に建ち、クラシカルなリゾートホテル。昭和23年(1948年6月1日)にオープン。全92室。

チェックイン&アウト/午後3時~午前12時

接客/○

客室/○

 音/◎ 湖畔なので靜か。時折り、近くの鶯のホーホケキョの声が澄んだ空気にゆっくりと響く。
  眺め(色)/○~◎ (特にラウンジ(喫茶)の外からの見晴らしは良い)
  トイレ/△○(ユニットバス)
 (泊まった部屋/433。「見晴らしの良い部屋に」と頼んだところ箱根神社側の角部屋にしてもらった。 )

周囲/◎

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△
    内湯の外にジャグジー露天有り。
    男性は二階、女性は三階。
 (タオルは風呂場?→○だがバスタオルは無い。)

湯質/×

  今年から温泉になったと言う。
  ホテルマンに伺うと、すぐ近くの自噴源泉より引湯しているとの事。
  消毒&循環&加温有り。(つまり加水のみ無し)
  風呂場には塩素臭はなかったが、湯は塩素臭あり。やや黄味。
  温泉を求めて来る宿では無い。

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを以下記載する。)

   ・泉名→芦ノ湖温泉 つつじの湯。
   ・台帳番号→元箱根48号。
   ・源泉温度→28,2度。
   ・pH.→8,66
   ・泉質→アルカリ性単純温泉 アルカリ性低張性低温泉。

   ・陽イオン(総量56,1ミリグラム)
     →水素イオン0、リチウムイオン0、ナトリウムイオン49,0、カリウムイオン2,4、
      カルシウムイオン3,3、マグネシウムイオン0,7、マンガンイオン0,1以下、ストロンチウムイオン0、
      第Ⅱ鉄イオン0,3、アルミニウムイオン0,2、亜鉛イオン0,01以下、アンモニウムイオン0,2。

   ・陰イオン(総量119,1ミリグラム)
     →水酸イオン0、フッ素イオン0,2、塩素イオン4,6、臭素イオン0、硫化水素イオン0,1、
      硫酸イオン10,2、炭酸水素イオン83,6、炭酸イオン20,4、硝酸イオン0。

   ・遊離物質→メタケイ酸82,8、メタホウ酸1,9、遊離二酸化炭素0,1以下、遊離硫化水素0,1以下。
   ・微量成分→銅イオン0,05以下、鉛イオン0,05以下、カドミウムイオン0,01以下、総水銀0,0005以下、総砒素0,01。
   (平成18年6月16日。)

  浴後も肌にまとわりつく塩素の不快感よりはと、翌朝は部屋のユニットバスで入浴した。

※【重要情報】 → ホテルなどに泊まった場合、塩素による害を取る方法をご紹介しよう。
          これは非常に簡単で、ご存じの方も多いことと思うが、部屋に常備してある緑茶のティーパックを用いる。
          それを湯船に入れて数回揉み出すだけで塩素は抜ける。
          箱根芦之湯「松阪屋本店」ほどではないがエメラルドグリーンの湯は白湯より心地よい。
          これは別に緑茶でなくともミカンの皮でも何でも良い。
          有機化合物であれば塩素はすぐに付着するのである。
          だからこそ塩素の湯に入浴すると、人間の皮膚に付着するわけで、一番湯が体に良くない、と言われる理由もこのせいであろう。
          つまり塩素が無くなるのではなく、緑茶の分子に付着しているのであるが、塩素濃度を測る試験液で調べても反応しなくなるように、人体への影響は無くなる。

          ちなみに、私はホテルに宿泊する時には、あらかじめお気に入りの入浴剤を幾つか持参していくことが殆どである。
          そしてさらに、コンビニなどでその日の体調に合ってそうな粗塩を購入する。

          いつも、どんな入浴剤を持っていくかというと…

          一つは「ミセル」。
          これは優れ物で、お湯の分子を細かくし温泉のような湯にしてくれる。
          (そのため汚れが浴槽に付かないので、家庭で用いると風呂掃除がまず殆ど要らなくなる。)
          なので「ミセル」は欠かせない。
          もう一つは「キパワーリフレッシュ」か「智香」。
          「キパワーリフレッシュ」は、入浴用の最高の粗塩で、私の最もお気に入りの入浴剤である。
          粗塩なので入浴剤と言えないのかもしれないが、私は体調によっては、この「キパワーリフレッシュ」以外に、粗塩をさらに追加することもある。(多い時は1㎏以上)
          また、薬草的な入浴剤が欲しい時は「智香」を用いている。
          他にも薬草的な入浴剤はあるのだが、これが最も使いやすく、また様々な体調にも適応しやすいのが魅力である。
          もちろん、こうした入浴剤を用いた時でも、「ミセル」や粗塩は併用する。

          なお、これらのことはホテルではなく自宅でも同様である。
          …と言うより、自宅での日々の入浴の湯質こそ重要である。
          私が、湯垢離(湯治)に行く一つの目的には、『いかに自宅の湯質を温泉のようにするか』というのもある。
          入浴剤研究を必至に行ない始めて10数年たったが、上記の入浴剤は、現在(2007年)最高のものと思う。
          (「ミセル」は6年程前より使用。「キパワーリフレッシュ」はこの10数年間最大のヒット。「智香」は数十年前より時より用いていた。)

    ★なお、文中に掲げた「ミセル」「キパワーリフレッシュ」等は、NPO法人「氣道」協会で取り扱っている。
     (ホームページは以下。電話045-261-3300。fax 045-261-3304)
     http://npo-kido.com/kankyo/index.html

     「ここを見て購入した」と書けば(言えば)、何かのオマケはくれると思う。
      くれなかったら、必ず催促してください!
     (「氣道」協会様、できたら宜しくお願いします。)

温泉力/×

ビール/× (レストランには恵比寿生ビール有)
冷凍庫/×

ルームサービス/× (おにぎり(3個)とざる蕎麦(天麩羅)のみ有。)

(別場所の場合→ 喫煙/×(ラウンジはOK))

(氷)水/ 氷は無料でルームサービスしてもらえる。

寝具(寝心地)/△ (ベッド。しかし、カーテンのみの遮光なので、朝が眩しい。)

金額/△○
   16000円~

通信環境(インターネット環境etc.)/× (芦ノ湖はインターネットは×である。これまた強制的コンピューター離れで良し!  …とは言っても、私はこのデータ作成のため、ずっとコンピューターと睨めっこではあるが。)

一人OK/○

総合評価/△×

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→○
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→△)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→○ 「頭が澄むホテル」である。
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△○)

(私にとっての理想の宿度→△)

 連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/×

今後/×

お薦め度/△(芦ノ湖湖畔のホテルに泊まられたい方は、代表ホテルとしてザ・プリンス(旧箱根プリンスホテル)と共に一度は良いかもしれない。こじんまりで靜かなのがここ、客室数も多く少し賑やかだが湖畔に近く、開放的でのんびりできるのはプリンスである。)

箱根 芦ノ湖 「ふくや」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年12月 8日(火)20時16分18秒
  地名(温泉名)/
住所/〒250-0521神奈川県足柄下郡箱根町箱根571-18

名称/華の宿 ふくや

電話/0460-86-2121
ホームページ/http://www.hakone.co.jp/fukuya/
交通/箱根登山バス(箱根湯本経由)箱根町行き →(約55分)→ 元箱根下車 →(徒歩5分)
    (バス亭まで迎えに来てくれる。)

動機/JTB「満足度90点以上の宿」に載っており、また宿としては珍しく寿司が出るとの事で、芦ノ湖畔の靜かな風情で、潛在意識と交流したく思う時に行きたかった。
   そのため新月の時(新月の時は意識よりも潛在意識が優位になる)を選んで行くことにした。
   空いていた部屋の中から、ホームページの宿全体の間取りを見て、露天風呂付きではなく眺望風呂の部屋を選んだのだが(←その理由は下に【重要情報】として書こう)、その部屋の風呂(湯質)がとても良かったため、再度行くことにした。(その事も、あとで、風呂の項にて極秘情報として公開してしまおう。あまり皆に公開したくないのだが…)

※【重要情報】→ なぜ露天風呂付きの部屋にしなかったか?
   実は、露天風呂が外側にあるため、確かに露天からの景観は良いが、その分、部屋からの眺めが悪くなるケースが多いのである。
   現在は、露天風呂付き客室が流行っているが、その点を踏まえて予約されること。
   それと、もっと重要な点が一つ。
   それは、客室についた露天風呂の湯が温泉でないことも、非常に多い。
   これも要チェックポイントだが、この点は知っている人も多いだろう。

宿の簡単な説明/平成10年 9月開業。寿司懐石の宿として、旬の素材と職人の技が織りなす逸品料理が味わえる。
       (とても美味しい。箱根ではトップクラスの料理である。何度か確認したが、私感では名コックで有名な対星館以上と思う。
       目の前には樹齢380年にもなる杉並木があり、木立の間から芦ノ湖畔と富士山を眺望できる。(特に、最初に通されるラウンジからの眺望はとても良い。そこで出る昆布茶と温泉うずらはとても美味で今回も期待したのだが、今回は抹茶と落雁であった。。。)
        全6室(個室露天風呂付4室)

チェックイン&アウト/○ 午後3時~午前11時

接待/○
   ここは仲居さんが、ご自分の名前を言う。(一回目も今回も、えいこさんだった。)

客室/◎
 全6室の詳細を掲げよう。
 (なお全室ヒノキの内風呂、シャワートイレ付。数寄屋造り
。10畳主体なのでゆったりとした間取り。廊下からスリッパ無しで靴下のままバリアフリーで行けるのが特徴。)
・102「華人形」 10畳+広縁(掘炬燵)
・103「華紬」  10畳+10畳+広縁(堀炬燵)+露天風呂
・201「華てまり」10畳+広縁(堀炬燵)+眺望内風呂
・202「華伊万里」10畳+10畳+広縁(堀炬燵)+露天風呂
・203「華扇子」 10畳+8畳+広縁(堀炬燵)+露天風呂
・205「華友禅」 10畳+10畳+露天風呂

 音/◎ 国道から数十m離れているので車の音もせず、湖畔の神秘的な閑かさが味わえる。
  眺め(色)/◎ 一間半の広い窓から見える杉や湖畔は幽玄。
            (朝は、正面の杉の間から真っ白の富士山が眩しい。浴室の窓からは湯に入りながら頂上までがはっきりと見える。)
 (泊まった部屋/華てまり )

周囲/◎

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△○ 露天風呂付大浴場「千年の湯」 「万年の湯」
    (時間で男女交替)

湯質/△○
      露天風呂付大浴場は、源泉100%掛け流さず。(消毒&循環&加水&加温有り。加水の理由として「補給水として井水を加温し加水」と表記してあった。)

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)
   ・泉名→元箱根温泉〔元箱根第44号(箱根町営第7号蒸気泉)に水道水を混合した蒸気造成泉〕。
   ・源泉温度→77度。
   ・知覚的試験→微黄色透明硫化水素臭黄白色沈殿含有。
   ・pH.→3、7
   ・泉質→ 単純硫黄温泉(硫化水素型)(旧泉質名 単純硫化水素泉)
        弱酸性 低張性 高温泉。

   ・陽イオン(総量64,2ミリグラム)→水素イオン0、リチウムイオン0、ナトリウムイオン14,6、カリウムイオン18,5、
                    カルシウムイオン32,4、マグネシウムイオン9,28、マンガンイオン0,24、
                    アルミニウムイオン5,60、亜鉛イオン0,01、アンモニウムイオン(!)0,04。

   ・陰イオン(総量180ミリグラム) →フッ素イオン0,02、塩素イオン4,16、硫化水素イオン8,32、硫酸イオン165,6、硝酸イオン2,02。
   ・遊離物質→メタケイ酸110、メタホウ酸1,50、遊離硫化水素82,9。
   ・微量成分→総砒素0,002。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成17年8月23日。)

  やや白濁と硫黄臭で濃く思うが、ここに来る前に行った湯河原「上野屋」のほうが透明なのに湯感は濃いのが不思議でデータを比べると「上野屋」のイオン総量は1000以上もあった。

※【極秘情報】
   さて、ここで、本当は言いたくない極秘情報を公開してしまおう。
   実は、前回来た時に、湯に入ったところ、大浴場の湯よりも部屋の内湯のほうがはるかに泉質が良いので不思議に思った。
   これは檜の浴槽のせいだけではないかもしれない、と思い、翌日、温泉担当者に直接聞いてみたところ、華てまりの部屋の湯だけが、給湯の都合上、源泉より直接引かれているのだそうだ。
   どうりで湯感が違うと思い、次回もこの部屋にと選んだ訳である。
   そして今回再度温泉担当者に伺うと、この部屋だけは源泉掛け流しだそうだ。
   (消毒&循環無し。加水&加温も無しと言うが、湯感が薄い(源泉を他所の水で薄めているような感覚)ので、少し怪しいとは思っている。)

温泉力/△○


ビール/○ (生ビールは無いが、恵比寿(瓶)がある。他にもキリンラガー、アサヒスーパードライもある。)

冷凍庫/○ (よく冷える)

部屋食/○

食事/◎(三重マル)
    京風懐石料理に創作寿司が折り混ぜた料理は、先述したように箱根一かもしれない。
    先付の蛤と韮の合わせの京の酢味噌に上に乗るチョウジの実も美味しく、
    (そういう事を聞かない限り言わないのも嬉しい。
【食事について】→
     宿の食事や、接待を受けると、「これは○○です。」と説明されることが多いが、そうしたことが無く、素晴らしさの裏の背後の大変さを味わえるのが嬉しい。
     その意味では、金沢の「浅田屋」や会員の龍野さんの料理(接待)は理想に近い。
    (「浅田屋で「良い器ですね」と器に興味の無い私が初めての台詞を言ったところ、柿右衛門それも初代柿右衛門の器であった。(ちなみにここの器は気に留めなかったが、回りを見たところ…、やはり浅田屋で気づいた理由が分かった)
     食に器が勝つでない、理想的な食事としての援助の美を感じた故言ったのであった。
     賑わった楽しい雰囲気の食事もいいし、そこで食事や器の説明をするのも良い。
     それは、食事を「食事という時間」と捉えるからであり、食事自体を本当に真剣に味わおうとする時、人は目を閉じる。
     音楽を聴く時もそう。体を動かしたり、お喋りをしながら利き酒やテイスティングをする訳にはいかない。
     しかし、そうした真剣に味わうことも出来つつの食事の時間は、更に良い。
     ちなみに浅田屋では、ビールをつぐ時にだけ、絶妙な自然なタイミングで、どこからか仲居さんが現れた。ずっと見ているわけではないので、気配を感じるのだろうが、そうした氣をこちらには感じさせない。
     そうした心配りを行なってくれるのが味わう者として理想と感ずるのは日本人的な感性、身体感覚からくるものだろう。
     その意味では、真の「もてなし」は無言であり、言葉の裏の余計な氣は閉じる。
     「もてなし」は、もてなしたことを余計に感じさせてしまったことで、「もてなし」では無くなる。
     「秘めるが花」とは世阿弥の言葉であったか。

     ここが、浅田屋までの「もてなし」の宿とは感じないが、料理については、それを感じた。
     もとより料理は、料理長が出るまでもなくなので(そうした宿もあり、またそれは美的ではないが、美味しいこともたまにある)、
     料理自体が特に日本にどっては、茶道や他の芸事に通ずる奥ゆかしさを感じる一つの形態になっているのかもしれない。
     これらの事は、とりわけ日本人の感覚(そして身体感覚から来るものだろう)であり、欧米やバリの方は、もっとオープンで良いのだろう。
     先に書いた「秘すれば花」という意味を食事に、そして生活に活かしているのが日本人であり、そうした「和」の身体感覚を、欧米やその他の方にも知って欲しく思う。
     なぜなら、繊細であるが故に確かな体内(内体)の動きを呼び起こすからである。

     ここで、敢えて追記するので、故に頭の悪い人と思わないで欲しい。
     「秘する」とは、オープンの逆ではない、という事である。
     拡散と開放とは違うし、捨てると手放すも違う。
     同様、凝縮も然り。
     …そういう言葉を通して、自然に生きることを伝えようとして「氣道」協会では繰り返し言っているが、念の為。

    さて、一回目で印象に残っていた寿司は、今回は素材も異なっていたが、また美味。
    刺身も非常に美味しい。(刺身の下にある雪化粧が全て細かい氷だとは中々気付かなかった)
    総じて前回とは違った趣向なのだが、それぞれが美味。
    (同じく箱根では食事の美味しい宿である対星館(料理長は料理雑誌にも連載掲載している)も二回目の行った時には少し残念であったが、ここは二回目も新鮮に美味しく感じられた。)
    懐石なのだが、気楽に食べられ(時間も短めに出来る)のが私好み。
    氣が込められており丹精な料理。
    (今も、つい気になって聞くと、それぞれの料理で一時間は話しそうな勢い。余りに多くのことが背後にあれば語るも大変だが、それを由としないところに、「美しい…」思わず感ずる美がある。

    なお、この宿の食事について付け足すならば、米の本当の味がして美味しい理由を伺うと長沼さん(新潟)の中での良い畑を直接経営で栽培しているだそうだ。
   (もちろん、ここで精米しているのは、美味しい宿あるいは「おもてなし」の常識であるので、言うまでもない。

※【重要情報】 →  これまた念の為に書き足しているが、ご飯を炊く場合、直前に精米するのは、別に「おもてなし」の常識どころか、本来、家庭の常識であるべきだろう。
     たとえば、珈琲も同様で、お湯を足す直前に豆を挽いたものでなくてはとても飲めたものではない。
     (そうして入れた直後30分以内に飲まなければ珈琲は酸化して、逆の成分が浮上し身体に悪影響を及ぼす可能性があることは、お米が炊きたてが美味しいというのと同様である。
     また、お米が古米になると不味いのと同様、珈琲も豆自体が焙煎して一週間以上したら、どんなに新しい豆であってもお湯を注いでも泡立たないように、焙煎の期日を見過ごしてはならない。
     こうした事は、どこの豆であっても、もちろんどこのメーカーであっても同じであり、それまた米も同様であるで(米の場合は珈琲と異なり日本産が多いが、それに関係なく)、研ぐ直前に精米をしていないのに美味しいと感じた米もあるが(香り米等)、挽いて暫くたっても美味しい珈琲同様、かなり限られている。

     ともあれ、ここは、箱根の湯治(湯垢離)宿の中で美味しい宿と紹介して良いと思った。

(氷)水/◎(三重マル)
     ここの井戸水。(温泉の加水の水も、水道水(箱根は水道水も美味しいのだが…)ではなく、井戸水なのだそうだ。)


寝具(寝心地)/○△
     この位なら布団であっても不満は無い。

金額/△
  29,970円~。
  なお私のお気に入り部屋(華てまり)は31,650円。

通信環境(インターネットetc.)/×

総合評価/○
   ここは湯治(湯垢離)目的でなく、芦ノ湖畔独特の幽玄な閑かな風情と食事を味わいたい方にお薦めする。
 ※【お薦め情報】 →なお、せっかく芦ノ湖まで来るなら、駒ヶ岳の頂上にはぜひ行って欲しい。
   秀明館の項でも書いたが、箱根には秀明館の裏にある祠、松阪屋本店の裏などの「ご神氣スポット」があるが、清廉な拡散系の氣はここが最も味わえる。
   自然の素晴らしさをアンカリングするかの如く、神社が作られると私は感じるが、果たしてここにもあり、そのアンカーの感覚は果たしてやはり修験系のものであった。
   周囲を見渡すと、大島を初めとする伊豆七島が全て見えるが、霊氣は富士山より来る。
   大きめの岩に座って富士山と空を臨むと、夢中や瞑想中に空を悠々と飛ぶ時の感覚が訪れ、肉体から離れてしまいそうになるが、不安定な岩上であったため意識を身体にもキープする。
   2006年8月でケーブルカーでの登頂は廃止となったが、かえってそれがこの場には良いと感じた。

次は…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年12月 8日(火)20時14分40秒
  仙石原というと期待されていた方も多かったでしょうが、仙郷楼も大したことない、
まして「箱根吟遊」は…というシビアというか、個人的な視点なのでどうかお許し頂きたい。
ともかく吉田順平先生という方のために、私は今後もこの文書を捧げるだけです。

先生…
次は、箱根でも少し淋しげですが、
そう芦ノ湖ですよ。

箱根 仙石原 「金の竹」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年12月 7日(月)21時01分5秒
  地名(温泉名)/箱根仙石原

住所/〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817-342

名称/ 「金乃竹」

電話/0460-84-3939
ホームページ/http://www.kinnotake.com/
交通/車以外/箱根登山鉄道湯本駅よりバス30分、台ヶ岳下車徒歩1分
   車/首都高速から東名高速道路を名古屋方面へ~御殿場IC~国道138号線を乙女峠経由20分

動機/仙石原では、沙羅亭と俵石閣と仙郷楼の離れとここを調べなくては、と思っていたため。
※そのため、ここでは既に行った沙羅亭の情報も比較出来るようにした。

 (理想の宿を求めてか? ○)

宿の簡単な説明/客室10室。(全て露天付)
        アジアンテイストの和モダンな宿。漂う香もアジア香。
        宿名通り竹が多い。エレベーターの中は畳。2005年11月オープン。
        落ち着かせるため薄暗く全部をしている。そういう宿は他にもあるが、ここは馴染んでいる。

チェックイン&アウト/○午後2時15分~午前11時
           (1時半頃着いてしまったのであるが、部屋の用意は出来ているのでアーリーチェックインの形になってしまう、と言われる。それではなくどこでも良いので、と言うと、しぶしぶバーの場所を案内された。床暖房が心地好い。)

接客(接客が宿泊者(湯垢離(湯治)客)には一番のポイントと思い、湯質の項よりも前に位置している)/○△~○
    上記のように最初の印象は悪かったし、しかも事務的である(ここの宿の女性はそういう方が多い)が、チェックイン、アウト以外は食事時しか接客がないため、それで○△とした。
    なお仲居さんはいない。接客の方はホテルのように洋装で、耳には全員イヤホンを事務連絡のためつけている。
    その後、食事の時のボーイはとても気さくでかつ丁寧な方(野村さん)であった。(そのため○にした。なお沙羅亭は○~○△)

 後述の宿の感想とも共通するが、接客も基本的にほっておかれる感じで良い。
 「お邪魔します」と大声で入って来られないのは何よりよい。


(例えば後述の「食事はゆっくりでいいですか? 残った食器は外に出すスタイルでもOK?」など聞きやすかったか?  )

客室/○△(沙羅亭同)
 アジアンテイストの和モダンな感じ。
 沙羅亭の創り以上に二期倶楽部や修善寺湯が島アルカナイズのような感じに近いが、沙羅亭より氣は満ちている。
 音  (聴覚)/○(沙羅亭は◎)
 景観 (視覚)/△ (沙羅亭は○△片側が全面一枚ガラスになっている。まるで修善寺湯が島アルカナイズ。その和風版。であった。)
  雰囲気  (触運動覚&内覚)/○△(沙羅亭は「まるで自宅に帰って来たような馴染みある落ち着いた雰囲気。」で評価は無し。)
  トイレ/◎(履物の草鞋は麻なのか、非常に気持ちが良かった。なお沙羅亭は△で宿の雰囲気と金額からすれば××。 客室とはうって変わった古い安宿の作りと雰囲気が洗面所近辺にはある、であった。)
  寝具(寝心地)/◎(なんとシングルではなくダブルベッドに驚く。しかし広いので男どおしでも大丈夫。(ちなみに沙羅亭は布団。評価は△。)
 (泊まった部屋/響。フラットタイプ。)

周囲/○(仙石原ススキが原のすぐ脇。ちなみに沙羅亭は○)

自然度/△○(沙羅亭は○△)

良い場所(イヤシロチ)?/△○(沙羅亭は○で「とても落ち着く」と書いた。)

風呂/○以上(沙羅亭も同じ)
    ここは全室露天がついているが、それ以外に貸切風呂もある。
    そこは△で、部屋のほうが気持ちも良い。
    (タオルは風呂場?→○)

湯質/○△(沙羅亭と同じ)
    源泉100%掛け流し(加水&加温有り)

   ・泉名→ 箱根温泉供給株式会社 供給温泉。(大涌谷温泉)
   ・源泉温度64.7℃ 。
   ・泉質→酸性-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉(旧泉質表示名 酸性-含塩化土類石膏泉)
  ・陽イオン(総量206ミリグラム)→
      水素イオン1,27・、リチウムイオン0,01、ナトリウムイオン43,1、カリウムイオン3,96、
      カルシウムイオン104、マグネシウムイオン39,0、マンガンイオン1,83、
      ストロンチウムイオン0,12、第一鉄イオン7,07、アルミニウムイオン5,66、亜鉛イオン0,07。
  ・陰イオン(総量590ミリグラム)→
      フッ素イオン0,46、塩素イオン124、硫化水素イオン18,6、硫酸イオン447。
  ・遊離物質→メタケイ酸213、メタホウ酸4,05、遊離硫化水素0,4。
  ・微量成分→総砒素0,027
 (平成11年9月17日。神奈川県温泉地学研究所調べ。なお、全て0、00以下のものは省略。)

  いつもの大涌谷温泉であるが、長寿湯と較べるとはるかに薄い。
  長寿湯は湯を掌ですくっただけで掌が見えなくなる程濃いが、ここは10㎝位湯の中に沈めても掌が見えてしまう。(これは沙羅亭も同じ)

温泉力/○△(沙羅亭と同じ)

部屋食/◎(沙羅亭は○)
 宿で定番の「温かいものは温かいうちに」という言葉がないだけで、ありがたいため◎。
 なお、食事をする部屋で私はずっと、この情報を書いているが、そこは、この宿自体が薄暗くしているが、さらに薄暗い感じである。食事をする頃は日も陰っており悪くは無い。)

(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→○ そんなことを聞かなくともそうなった。)

食事/○
  (沙羅亭同様懷石であるが、(ちなみに沙羅亭は○△×。その理由は沙羅亭の項を。)
   ゆったりと良い感じで楽しめる。
   お造りを食べる土佐醤油を「泡立てた」ものは、良質の胡麻ドレッシング風でそのままつまみになる感じでヒラメには合っていた。
   好みの近江牛を寿司にするのも、ここの売りのようだがまあ美味。
   というように、ここは全て高級食材は使っている。
   ただ、その高級食材の材料が高級なのかどうか。
   ここの宿自体が高級宿にしてはちょっと、とであるのと同様、近江牛やフォアグラその他チープな感じの印象を受けるものもあった。(しかし沙羅亭まではいかない)
   スッポンの柳川もどきは割と美味。銀杏の豆腐は珍しいが少し衒った感か味わい浅薄。
   全体的には、そうした高級食材と彩られ、その意味で、他の宿に較べ基準点が異なる感じなので厳しくなってしまっているとは思うが、確かに上記のことは言えよう。
   また厳しくなっている理由は、食事の前半で、取り立ての蟹を持ってきて下さり、それが確かに刺身でも美味しそうだったので貰おうと思ったら「12000円」との事。
   うまいマーケティングであるが、これも別の意味でアンビバレンツではある。
   (もし私であったら、希望であれば少しだけでも無料でお渡しするか、その前に食材に加えてあとで蟹を見せる。
    ヨーガコースをはじめ、あらゆる講座で既に行なっているように。)

ビール/◎(三重マル。何と恵比寿の生がある。(300ミリリットル位の形良いジョッキ。800円。)
      しかしどうも味が悪いため、サーバーの掃除のためか、それとも回転率の悪さで新しい樽ではないのか、と色々なことを伺ってみるが、どれも違っていた。しかし、少し違う。そのため、飲まずに10杯ほど注文して味較べをすると、段々と美味しくはなってきたので、やはり何かサーバーの問題などがあるに違いない。ちなみに沙羅亭は○(恵比寿中瓶有り)であった。)

日本酒/◎(純米吟醸、月の輪(岩手)は美味であった。)

冷凍庫/○(無くてOKである。沙羅亭は×であったが、ワインを冷やすような形のサービスをしてくれた。)
(氷)水/○

金額/△(沙羅亭は××で37800円~68250円。)
   ここは36000~48000円であるが、沙羅亭より遥かに良かった。好みが二期倶楽部的な部屋にいるだけでも良く接待無しが嬉しいこともある。)

   繭(36000円。ここが好きなウェイターもいらっしゃり実際お客として泊まったと言う。)
   遥( 〃  「部屋の眺めが言い。狭いが一番良い。」とウェイターが仰る。メゾネットタイプ。)
   栞(40000円。メゾネットタイプ。暗い落ち着き。)
   雲( 〃 )
   雫(44000円。)
   宵( 〃 。まあまあ。)
   空( 〃 。ウェイター「お風呂の解放感は素晴らしい。」)
   光(48000円。暗そう。)
   響( 〃 。フラットタイプ。)
   風( 〃 。パンフの見た目、良さそう。ウェイターの方も一番のお薦め。)

 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの一人分料金を紹介させて戴いている。2007年11月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○(ランケーブル貸出有。沙羅亭は△×)

※【重要情報】→なぜか分からないのであるが、ここのランケーブルではメールの送信が出来ない。
        そのため、エッジで試してみるがそれだと上手くいく。

総合評価/○~○△ (沙羅亭は△で二万円台(~3万円)なら○。)
 料金は沙羅亭以上に落ち着くが、和モダンな高級感、アジアン風を出していながら、素材がチープな感じなところが所々にあるのは今一つ。
 料理など全て、高級なところは高級にしているのであるから、そこに統一して欲しい。
 これでは、たとえば宮家の方々は招待しにくい。(アルカナイズや二期倶楽部は、そうしたアンビバランツが無いので招待できる。)
 その意味では、伊豆山の蓬莱のほうが好みではないがきっちりとしている。
 もちろん、金沢の浅田屋を初め、蓬莱以上の和の宿は更にきっちりとしており、好みである。

 まだ、こういった和洋タイプは発展中ということしか言えない。
 どんなに早くともあと十年以上はかかるだろう。(その間に、素材だけでなく、全てを全面的に変えなくてはならないであろう。)
 私は、こうした和洋タイプな宿が好きなだけに残念である。


〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→◎(沙羅亭も同じ)
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→○△沙羅亭も同じ)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→○△(沙羅亭は△○)
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→○△(沙羅亭は△○))

(私にとっての理想の宿度→○(沙羅亭は△○)ひとり宿泊も裏技OK。)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/○(沙羅亭は△)

今後/○
 湯垢離(湯治)のためにではなく、箱根でアルカナイズ的な宿を求める時、そう言うと沙羅亭のほうがそうなのであるが、部屋の中で自宅の如くの落ち着きを求めたい時とでも言うのであろうか、そういう時に来たい。
 私は、そうした環境、そして、ゆったりとしたベッドで眠るのは好きなので、ここは金額の事はさておき、他に箱根や近場にそういう宿がなければ気軽に来たい、とは思う。
 今度来る時は、遥(36000)か空(44000)か風(48000)だろう。(上記参照。)
 ボーイさんとして今回の野村さんを頼むかもしれないが、彼には他にも色々と…と部屋の薦めのような上手いことを言っていた。

お薦め度/○△(沙羅亭は△×)
 箱根で和洋タイプで、仲居さんもいなく静かに過ごしたい時に良い。
 (沙羅亭以上に個室感がある。)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?) ○

いつの時点での評価か?→ 2006年11月

箱根仙石原 元湯場 「沙羅亭」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年12月 4日(金)19時25分32秒
  地名(温泉名)/箱根仙石原

住所/〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原934

名称/ 元湯場 「沙羅亭」

電話/0460-84-8636
ホームページ/http://www.sharatei.com
交通/JR東海道新幹線小田原駅~バス(湖尻・桃源台)行き(約50分)仙郷楼前駅下車~徒歩(約1分)
   ・JR東海道新幹線小田原駅~タクシー(約40分)
   ・車利用/東名高速御殿場ICより国道138号線約15分目標物:ガラスの森

動機/仙石原では、ここと仙郷楼の離れと金の竹、俵石閣を調べなくては。

 (理想の宿を求めてか? ○)

宿の簡単な説明/収容人数42名。客室10室。(内、茶室付1室)
        ロビーはとても良い。

チェックイン&アウト/○午後2時~午前11時

接客(接客が宿泊者(湯垢離(湯治)客)には一番のポイントと思い、湯質の項よりも前に位置している)/○~○△

 後述の宿の感想とも共通するが、接客も基本的にほっておかれる感じで良い。
 「お邪魔します」と大声で入って来られないのは何よりよい。


(例えば後述の「食事はゆっくりでいいですか? 残った食器は外に出すスタイルでもOK?」など聞きやすかったか?  )

客室/○△
 和モダンな感じであるが、所々に古さがある。
 また高級旅館なのに、少しちゃちな品などがあるのはアンバランス。(たとえば部屋の鍵は古い安ホテル風でしかも二カ所欠けていた、とか食事の際には二時間ほどドアは開けっ放しにされていた、と。)

 桃李境(伊豆山。今は無い。)のような、氣の満ちていない感じが閑けさを醸し、心地よい。

 音  (聴覚)/◎靜か。
 景観 (視覚)/○△片側が全面一枚ガラスになっている。(まるで修善寺湯が島アルカナイズ。その和風版。)
  雰囲気  (触運動覚&内覚)/まるで自宅に帰って来たような馴染みある落ち着いた雰囲気。
  トイレ/△ 宿の雰囲気と金額からすれば××。 客室とはうって変わった古い安宿の作りと雰囲気が洗面所近辺にはある。
  寝具(寝心地)/△
 (泊まった部屋/ 21 入道塚。 風呂場までの距離→△だが部屋に露天有。)

周囲/○

自然度/○△

良い場所(イヤシロチ)?/○  とても落ち着く。

風呂/○以上
    露天 男1女1(内湯の外に露天がある。)
    内湯 男1女1
    家族露天 1
 (タオルは風呂場?→○)

湯質/○△
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

    なんと風呂場の着替え場所に「温泉分析書」が無い!
    (これは温泉宿としてはいけない。もちろんここの宿のデータは分かっていたが。
     その事をあとで仲居さんに言うと食事中コピーが届く。しかし、そのデータは平成9年のもの…。
     以下、平成11年のデータを他所調べで記す。)

  ・泉名→ 箱根温泉供給株式会社が大涌谷温泉より供給。(にごり湯)
  ・源泉温度64.7℃ 。
  ・泉質→硫酸塩泉・塩化物泉 (旧泉質表示名 酸性-含塩化土類石膏泉)
  ・陽イオン(総量206ミリグラム)→水素イオン1,27・、リチウムイオン0,01、ナトリウムイオン43,1、カリウムイオン3,96、カルシウムイオン104、マグネシウムイオン39,0、マンガンイオン1,83、ストロンチウムイオン0,12、第一鉄イオン7,07、アルミニウムイオン5,66、亜鉛イオン0,07。
  ・陰イオン(総量590ミリグラム)→フッ素イオン0,46、塩素イオン124、硫化水素イオン18,6、硫酸イオン447。
  ・遊離物質→メタケイ酸213、メタホウ酸4,05、遊離硫化水素0,4。
  ・微量成分→総砒素0,027
 (平成11年9月17日。神奈川県温泉地学研究所調べ。なお、全て0、00のものは省略。)

 いつものこの湯質であるが、これだけの風呂(給湯システム)を考えるとなかなか頑張ってはいるとは思う。(そんな事を考えなくとも良いのであるが…。その意味で純粋に評価するなら△)

温泉力/○△(近場の長寿湯と較べると薄い)

部屋食/○

(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→○ そんなことを聞かなくともそうなった。)

食事/○△×
 (懐石である。及第点。
  お造りで鮪の刺身が無いのは箱根では初めての体験。その位、旬のものを大事にし、また自信もあるのだろうが…。
  小さな茶碗に最後ご飯が出るのは懐石ならではであるが、何となく不安に思い「もう一杯戴けますか?」と聞いたところ、「それは無理だと思います。今、厨房に伺って参りますが…」との答えを聞き、やはり…と思った。
  (結果として、もう一杯もらえたが、あの早い時点で伺って良かったとも思った。)
  そうした意味で、○から×まで付けさせて戴いた。

ビール/○(恵比寿中瓶有り)
冷凍庫/×(冷蔵庫内。そこに瓶を移動して冷やすが、冷藏庫の袖が無いので取り出したビールは冷藏庫で冷やせない。)

※【極秘情報】→ それでフロントに「ワインを冷やすもののようなのは戴けるか?」と電話するとOKとのことであった。
         こういう融通が利くところは高級旅館らしい。

(氷)水/○

金額/××
 37800円~68250円。
 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  ちなみに入道塚は47250円。2007年10月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/×△

総合評価/△
 これで二万円台(~3万円)なら○。
 とても落ち着くが、和モダンな高級感を出していながら、古く汚れた所やチャチなところがあるアンバランスは戴けない。

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→◎
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→○△)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△○
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△○)

(私にとっての理想の宿度→△○)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/△

今後/×

お薦め度/△×
  靜かに落ち着きたい時に良い。
  (その後、帰り道にレシートを見るとビールの本数が違っていたので連絡をする。(飲まなかったビールがあった事を仲居さんに告げたのであるが…)
   すると「後で連絡をする。」との事だったが、その後、幾ら待っても連絡は無し。
   そのため、当初△であった評価に×を加えた。
   …と書いたら沙羅亭から連絡あり。電話をとる前に切れてしまったが留守番電話設定なのに録音せず。
   そして、そのままであった。)


※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?) △

※一人宿泊…裏技OK。

いつの時点での評価か?→ 2007年10月

次回…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年11月28日(土)19時09分29秒
  次回からは、箱根の仙石原での宿を二件ほどご紹介する。
(合宿にも使わせて戴いている「長寿湯」や、それと対照的な「ロッヂ富士見園」その他は既にご紹介済みなので割愛。)

箱根(湯本)「平賀敬美術館 」(箱根湯本「一」の湯)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年11月20日(金)20時04分59秒
  地名(温泉名)/箱根湯本
住所/〒250-0311 神奈川県足柄下郡箱根町湯本613

名称/ 平賀敬美術館

電話/0460-5-8327
ホームページ/www.hiraga-key-museum.com/
交通/箱根湯本駅から国道一号線を塔の沢方面(小田原とは反対方面)に歩き、温泉通り入り口を左に入る。橋を渡り「はつはな」を越え、突き当たりを右に。看板があるので、その指示に遵う。徒歩7分。

動機/或る日、弟が来訪。
   上胸部と骨盤から見るからに彼にとっては良き温泉を堪能した状態。
   伺うまでもなく、箱根で良い温泉を見つけたと言う。
   それがここ。
   その美術館はあの辺りではないか、と聞くと、そうだ、との事。
   1年半前位から鼻を利かせ、あそこら辺に良い湯があるのではと思っていた所である。
   なるほど、ならば良い泉質に違いない、と思いながらも、あの辺りの泉質を体が求めない時期があり縁無かったが、福住楼の桜弐の部屋を調べにいった帰り、偶然のように時間が出来たので伺った。

宿の簡単な説明~接待/画家、平賀敬に対しては、幼少の頃からその絵は知っており、また箱根に行った折りに時折り湧き水の水出しコーヒーを飲みに行く喫茶店ユトリロには彼の絵が沢山あるので既知であったが、この場所が萬翠楼福住の別荘として、井上馨や犬養毅、近衛文麿などの元老や重臣らが逗留していた事は知らなかった。
           2003年に登録有形文化財に指定されたと言う。
           2005年11月にオープンと伺い、やはり、と思う。(その頃より、ここが妙に氣になっていたからである。)
          氣に誘われるまま足が向い、玄関を開けると奥の絵は別として風情あり、右側に呼び鈴。まるで日光澤温泉のよう。
           旧知の方を迎える如くに、奥様が出迎えてくれる。
           野口整体で言う4種(1種も若干入っている)体癖の頸椎2番右転移状況は、夫婦の場合、主人に添っていた方の特徴であるが、
           それ故、大変美人なお顔の背に、そのご苦労も忍ばれるが、72歳と伺った時は驚きであった。(体は60台中頃であったが、表の顔は60台前半であったからだ。)
            気に入られたらしく、早く風呂に入りたかったのであるが話しが切れない。
            そう、客を部屋に入れ、そこで故人のビデオをかけるなどは、先の体癖のなせる業であるが、鎌倉龍口寺の太母さん(本名、菊地リョウジュ)宅に伺った時以来であった。
            1時間半程たち、奥様の頸椎2番がやや緩んだ頃、互いに言い出し入浴となった。

客室/◎

風呂/◎ 内湯 男1女1

湯質/◎
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)

   ・泉名→福住湧泉。
   ・台帳番号→湯本第3号。
   ・源泉温度→42、4度。
   ・pH.→8,9。
   ・泉質→ アルカリ性単純温泉。(弱アルカリ性低張性高温泉。)
   ・陽イオン→ リチウムイオン0,01、ナトリウムイオン145、カリウムイオン1,57、カルシウムイオン28,2、マグネシウムイオン0,27、
          ストロンチウムイオン0,05、第一鉄イオン0,05、アルミニウムイオン0,02。
   ・陰イオン→ 水酸イオン0,14、フッ素イオン0,28、塩素イオン135、臭素イオン0,3、硫酸イオン142、炭酸水素イオン29,9、
          炭酸イオン1,82、硝酸イオン1,37、メタケイ酸イオン7,09、メタホウ酸イオン2,42。

   ・遊離物質→メタケイ酸45,3、メタホウ酸4,95、遊離二酸化炭素0,06。
   ・微量成分→総砒素0,136。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成17年5月10日。)

  いやいや、中々の湯であった。
  入る直前、このように寝湯も出来る、とか、このように後ろに足を伸ばすと背が伸び、そして腹部のグル音が出るなど、様々な事を伺っていたが、
  その数時間前に、福住楼の泉質を味わったところでもあり、湯に触れた途端に、「基本的に同泉質なのだが、違う部分が、大きく言えば二つある」ことを覚える。
  奥様薦める寝湯の時に背部のみ流れる泉質でほぼ確かめ、湯に入り、更に確かめる。
  寝湯の時の最初の印象は、福住楼よりは萬翠楼福住、あるいは豊栄荘に通ずるものがある。
  湯船の時にも同感であるが、とにかく「温泉は生ビールのようなもの」という譬え宜しく、アストラルを触発する、しかも純粋なダイナミズムがあり、同様の泉質でこの勢いは良き時の福住楼との共通項がある。
 いやいや中々の湯であった…と冒頭の言葉に戻ってしまう。
 単純泉で、しかも日帰り入浴で、ここまで感動したのは、箱根では増富旅館のままね湯以上であるが、なぜか湯河原の中屋旅館(上野屋の脇)での感動を思い出す。
 奥様によると、源泉は、萬翠楼福住と全く同じだとの事に納得。
 ただ、萬翠楼福住よりも温度と泉質が…と言おうと思うところに
 「萬翠楼福住に行ったことがあるなら、あそこはぬるいでしょ?」
 「然り。しかし、そのぬるさも有効には使ってはいるが…」との言葉を言うまでもなく、ここが同じ源泉からすぐに引かれている説明を受ける。(この説明は、弟者からも聞いた事があるような。しかし萬翠楼福住の源泉とまでは聞いていなかったと思う。)
 湯の淡白さと特徴は萬翠楼福住や豊栄荘であるが、ともかく、清冷な湯である。
 入ると肉体そして「からだ(=内体=感覚的身体=潜在意識)」が気体化するが、源泉の確かな湯力があるのは、同じ湯質では弥栄湯に似る。
 浴後、奥様に、この近辺の湯の特徴、とここの湯の違いを述べる。
 (どうも、奥様は、ここの湯が箱根一と思っているらしいが、秀名館もある故、そこまではいかないが、この近辺ではとにかく一番で「湯本一」とは断言出来よう。)
 話を戻すが、ここは萬翠楼福住と同じ源泉であると言われるが、源泉に近いので、湯温も、加温せずに丁度良く、しかも、様々な「生きているもの」が、皮膚を通して訪れる実感がある。
 たかが数十mの違いがあるだけなのに、これだけの違いがあるということは、温泉の成分の中には、すぐに死んでしまうものがある、という反証であろう。
 ちなみに、奥様は毎日、ここの湯を飲むと言う。数時間前に飲んだ福住楼とも異なる美味がある。
 その後、裏の湧き水も飲ませてもらうが、これまた福住楼でも味わえる湯と裏の湧き水との違いであるが、ここの湧き水は非常に美味であった。
 その足で、ユトリロに行き(私がその喫茶店によく行くことでもユトリロとご主人の繋がりの話など盛り上がってしまったのであるが)、そこでも湧き水(そこの水は湧き水で有名と言われた)なのだが、味が異なる。
  奥様の美しさは、この湯と飲泉、そして湧き水にも起因すると思う。

  なお、奥様に聞かれたので、この絵が良い、風呂場のあのビー玉の飾りつけは、まあ良い、など忌憚なく言ったところ、悉く、「実は…」と言われた。
  「実は、この絵が主人は…」「あのビー玉の作家は実は…」etc.。
  恩師の麻原雄師が、濱田庄司の家に言った時に、ずらりと並んだ作品の中から、「この中から好きなものを選びなさい」と言われた事を思い出す。
  先生(麻原先生)は、とにかく一番気に入ったものを選び、そして、その事で濱田氏に認められるのであるが、「潤ちゃん。あれが僕の美術評論家になって良いのだ、という自信を得た出来事だったのですよ。」と言っていた。
  小学時代の事であったが、先生の中で人生一番のターニングポイントであったことを知った。
  偶然にも、今回は逆の形になり、結局、その後の時間も合わせて2時間近くお付き合いしたが、私が選んだものが、偶々に合っていた、というのも、この場でも何度も思い出した麻原先生の韻なのかもしれない、と思っている。
  そう言えば、「湯はどうでしたか?」と聞かれた時には、
 「ご主人の絵と全く異なる湯質です。その理由は…」と答えたことを思い出した。
  ちなみに私は、平賀氏の絵は嫌いである。
  見事な才能があるとは感ずるが、そこに、絵描き(あるいは美術(音楽)評論家)がよくある生への屈折の証の表現こそ生であるという姿を見るからである。
  私はエロスとタナトスという言葉の意味を麻原先生より教わったが、それは、身体的な生と死とは異なり、言語化され、それ故に擬態化される響きがある。
  本来ある性と死とは異なる、ということを、特に平賀氏や美術関係の方々には敢えて言っておこう。
  それは、どなたでも頸椎2番(あるいは腰椎1番)を触れれば、「確証」できる。(それは尊愛するY先生にこそ申し上げたい。)
  「この絵はどうですか?」と奥様に提示された絵(菩薩如来)でも、私の感覚では、そこには血が混じっていた。
  帰り際、「お世話になりました」、と玄関先で言い、そこでまた、というドラマがあるのだが、合計2時間の湯旅は、私をして、過去の縁があるとするなら(注/縁は未来よりしか生じない。この事については苫米地さんも同様な事を言っているが基本的には賛同である。)、と思いたいかの如くの未来へ繋ぐ、ご縁であった。
 靴紐を結んだのに、脱いだところ、「こんなに話を分かって下さって…」と、様々なものを戴く。
 その一つが絵はがきであったが、その中から自由に選んで良い、と言われ、「これか、これ」と選ぶが、奥様が驚く。
 それまた、麻原先生の濱田庄司の如くであった。
 奥様は目を見開き、最後も「ここにいらっしゃる方々は、○さんも、○さんも、すべて、ここに来ると…なぜか運が開かれてしまうのです。」と仰っていた。

 そんな事はどうでも良い。
 ただ、こうして今日、ここに書くことによって、氣は伝染するので、皆さまに、奥様の氣が、繫がったら、あるいは、この時点での様々な氣が繫がったら、と思うだけである。

 ともあれ、ここの湯は、先述したように、湯本のこの近辺であるような身体が気体化される湯であり、また勢いがある。
 (人付き(単に湯のみを味わえないという意)なのは、ままねの湯同様であるが、福住楼の湯と三者比べたし。
  その時には、崇高なる湯本の湯の醍醐味を味わえると思う。)

開館時間/11:00~17:00(入館は16:30まで)
 ◆休館日:水・木曜日
 ◆入館料:高校生以上/500円 小・中学生/200円 幼児/無料
  ご来館の際に「ホームページを見た」と言えば、100円 割引き。

温泉利用日時/曜日はいつでも可のようだが、時間帯は11:00~17:00(その時間帯で40分)。
      一回につき1~3名の利用で、一人1000円(入館料と共にだと1500円となる。)

※なお、部屋の貸席(10畳・8畳)も行っており、これは水曜日&木曜日(つまり美術館休館日)となる。
       11:00~17:00(その時間帯で4時間)
       利用人数(5~10名)
       料金、一人2000円(入館料1000円含む。タオル代込みは嬉しかった。なお飲食は持ち込み可で、予約時に言えば寿司や鰻の仕出しも可能だとの事。)

総合評価/○
 (皆にとっては◎以上であろう。私は個人的な繋がりが出来たための評価である。)

今後/△◎
    (箱根で温泉に行き、口直しにきちっと、と思う時に訪れたい。)

お薦め度/◎
  (湯は、箱根湯本なら3重マル以上になるだろう。
   なお、ここは運を開きたい方にも良い。特に芸術的な運を開くには確実。その理由は上記には書かなかったが確かである。)

評価日時/2007年(4月か?)

次回は…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年11月16日(月)19時47分46秒
   次回は、先週の日本経済新聞の文化欄にも掲載された、平賀敬美術館をアップロードしたい。
 美術館といっても、和風の一家屋。
 そこに、箱根湯元の近辺ではありえない最良の源泉が引かれている。
 (何と萬翠楼福住と同じ源泉。しかも源泉場所に近いため生ビールの如くの味わいである。)

 ここに行ったのは数年前、それも弟者に教わった。
 毎年、あり得ない程に一ヶ月一ヶ月が数年のように感じられる日々のため、
 どのような文章を書いたのかも全く忘れてしまったのであるが、ともかく大変懐かしくうれしい。
 乞うご期待頂きたい。

箱根(湯元)「喜仙荘」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年11月13日(金)19時36分52秒
  地名(温泉名)/箱根湯本
住所/神奈川県足柄下郡箱根町湯本509

名称/ 喜仙荘

電話/0460(85)5701
ホームページ/http://www.kisenso.com/
交通/箱根湯本駅から徒歩10分。

動機/洋室、和洋室がある湯本近辺唯一の宿として注目していた。
   ただ、行きたいのであるが、湯質は循環その他しているため、ずっと数年行けないでいた。
   (電話だけでなく宿にまで伺って湯質の件を伺った。しかし、その時の対応の良さが、今回の宿泊に繋がっている。やはり接待なのである。
    それは、言葉ではなく氣である。)

    その氣に導かれてか、今回、2007年の冬季湯治合宿の初日にご神氣ツアーということで湯本駅に10時半に行かなくてはならないため、急遽、前日の宿をとることになったのであるが、福住楼や天成園も満員のため、ここに相成った。

※理想の宿を求めてか?/×△

宿の簡単な説明/須雲川沿いの滝通りにある家庭的な旅館。離れ風にしつらえた露天風呂が自慢である。2階=和室12。改装97年7月。
         着くと、ロビー奥から練習のピアノが。
        声楽の音大生が伴奏のバリエーションを考えるために弾いていた。
        バッハですね、と声をかけた経緯から、少し私も弾くと、もっと弾いて下さい、即興演奏の仕方を教えてくれ、と頼まれた。(ちなみにここで音楽サロンを行なう時もあるらしく調律はさほど狂っていなかった。)
        そういうことでなく、玄関から入ったお客さんに、たどたどしい何度もの練習を聞かせるという宿のポリシーは、ということであるが、「家庭的」という言葉に置き換えさせて戴く。

※【重要情報】→ 「家庭的」は、それを狙って売りにしている場合は別として(宿なら民宿etc.水商売なら昔ながらの居酒屋etc.)、多くの場合は逆効果である。
          狙っている場合もそういうことが多い。その家庭的な馴れ合いに甘んじてしまうからであろう。
          お客がそれに合わせる形になる。
          家庭的な「濃い接客」は、余程でないと疎まれる。
          一流ホテルの良い接客のような透明さと親しみさが両立している接客を目指すのが無難であり、その親しみさは、透明さを求めるが故に現れるもので、その流れは、あらゆる分野でそうだが、創ろうとしては現れない、いわば「美」のようようなものである。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接客(接客が宿泊者(湯垢離(湯治)客)には一番のポイントと思い、湯質の項よりも前に位置している)/○△
 この○が唯一の救いである。

(例えば後述の「食事はゆっくりでいいですか? 残った食器は外に出すスタイルでもOK?」など聞きやすかったか? ○△ そして聞きやすいところは、実際そうしてもらえるもの。ちなみにここは、生物はもちろん駄目で…の通例の蘊蓄を聞いたあと細かな指示の上OKであった。そのため△もつけた。)

客室/×
  カビ臭く暗い。
 音  (聴覚)/隔離されている感じで静か。
 景観 (視覚)/×何も見えない。
  雰囲気  (触運動覚&内覚)/×暗い。
  トイレ/△
  寝具(寝心地)/△ベット好きなため。
 (泊まった部屋/りんどう。ツインのシングル利用。風呂場までの距離→×)

周囲/×上記したように滝通りに面している。

自然度/×

良い場所(イヤシロチ)?/△

風呂/○×
貸切露天「離泉」は、竹や石灯籠、庭木を配した庭園風呂で、岩肌に白糸のような滝が流れ落ちる。東屋風の屋根付きで全天候型のこの露天風呂は、チェックインの順番で部屋ごとに貸切り利用できる。(朝は6時から順次、希望する部屋ごとに入れる。)
石を点在した庭園と池(金魚がいる)を眺めながら入る。
せっかくの貸切風呂なのだが、脱衣所がカビ臭い。
内湯(大浴場。大ではないが)は、カビ臭くはないが、お湯を注ぐ蛇口が壊れていて、回す把手が無く、そこから噴水の如く湯が上に吹き出しているのは面白いというか…。 (修理をしない感性は面白い。)
温度は内湯のほうが熱め、泉質も下記した如く遥かに良い。
    露天 1
    内湯 男1女1
 (タオルは風呂場?→バスタオルがある? ×)

湯質/×
    塩素臭強烈である。
    景色も無いこの宿で、お湯もこれでは…。
    記載したくも無かったが(塩素のため実際の源泉とは異なる為)、その後、大浴場のほうに行くと、そちらは塩素臭くも無い。
    そこで既に風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載することにした。)
   ・台帳番号→湯本29号、第46号混合。
   ・泉質→ アルカリ性単純泉。アルカリ性低張性高温泉
   ・源泉温度→48,7度。
   ・湧出量→不明。
   ・pH.→8,7。
   ・密度→不明。

   ・陽イオン
     →リチウムイオン0,02、ナトリウムイオン123、カリウムイオン1,14、カルシウムイオン7,46、
      マグネシウムイオン0,08、マンガンイオン0,01、ストロンチウムイオン0,01、第一鉄イオン0,02、
      アルミニウムイオン0,01。

   ・陰イオン
     →フッ素イオン0,24、塩素イオン119、硫酸イオン53,2、炭酸水素イオン71,6、炭酸イオン2,76、
      硝酸イオン1,40、メタケイ酸イオン5,08、メタホウ酸イオン1,14。

   ・遊離物質→メタケイ酸51,3、メタホウ酸3,67、遊離二酸化炭素0,22。
   ・微量成分→総砒素0,125。

   ・成分総計→441ミリグラム
   ・溶存物質計(ガス性のものを除く)→364ミリグラム
   ・分析年月日→平成15年1月20日。

温泉力/×(内湯は△)

部屋食/△
 洋室なのにOK。ベッドわきに二畳程の座敷があり、その窮屈な所で食べるというけったいな形だが、私的には移動するより余程良いので面白くこのシュチュエーションを楽しんでいる。
 しかし部屋自体が暗く寂しげでもの重いので、楽しもうとしているという表現が適切。
 これではどんなに美味しい食事でも評価が下がってしまう。(たとえ目を瞑っていても。)

(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→前述したように○)

食事/△
 山葵(わさび)も粉わさび。
 ピカピカ光るシマ鰺は固く喉にも残る。
 しかしご飯も氣を込めて研いであり、素泊まりでお弁当を食べるより良い。
 (とっておきのお弁当(小田原あうん)を購入して水明荘のベットと較べても。別の気分の時もあろうが。)

ビール/×(瓶はキリン一番絞りのみ)
冷凍庫/×(無し)
(氷)水/△×(頼めば何とかやってくれる。)


金額/○1万円~1万4千円
 (朝食抜きは若干割引。ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年11月調べ)

(一人/○一人でも1万5千円(朝食抜きだと更に割引)。)

通信環境(インターネット環境etc.)/× (何とまあ! あまりに密閉隔離されている空間のためか。)

総合評価/×△(△は接待の面で。)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→×△(ごく疲れた時には良い)
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→×)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→×
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→×)

(私にとっての理想の宿度→×)

部屋のお風呂も温泉?
あるいは部屋のお風呂が温泉ではないけどOKの宿?
連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/

今後/×△
 箱根湯本でベッドで泊まりたい時で、
 かつ、素泊まりでなく夕食を部屋で食べたい時で、(水明荘もベットだが素泊まり。その点については「とっておきのお弁当(小田原あうん)を購入して水明荘のベットと較べても。別の気分の時もあろうが。」と上述した)
 そして、おくゆもと等、他の宿が満室な時には、泊まるかもしれない。
 あるいは、一度ここも興味半分ということで皆が行きたいと言った時。

お薦め度/×

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○

いつの時点での評価か?→ 2007年11月

箱根 「水の音」 (本館・ドーミーヴィラ箱根)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年11月13日(金)19時32分35秒
  地名(温泉名)/ 箱根小涌谷温泉
住所/〒250-0406 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷492-23

名称/ 水の音 (本館・ドーミーヴィラ箱根)

電話/0460-6-1005 FAX 0460-2-0051
ホームページ/http://www.hotespa.net/hotels/mizunoto/
交通/箱根登山電車「小涌谷駅」より徒歩約15分(無料送迎あり)
   駐車場60台可能(無料)

動機/以前より、ドーミーヴィラ箱根は安価で湯質が良いということで行きたいと思っていたが、じゃらんネットにて検索すると新館が2006年7月に出来たとの事。
   安いので不安になっていたが、新しい宿なので気合も入っているかと思ったのと、今日はここが良いかもしれないと直感して決めた。

宿の簡単な説明/ここは株式会社共立メンテナンスというところが、全国にチェーン宿展開(ドーミーヴィラ○○として)をしているところの一軒である。
 共立メンテナンスのホームページ(http://www.kyoritsugroup.co.jp/)を見ると「進化する下宿屋」とトップに出てくる。
 実際には下宿屋というよりは、下宿ホテル、それもとても行き届いた配慮があり、その感覚は、天山湯治郷(箱根)に似ている。
 エレベーターを出ると、どの階でも「一輪花」といって、花と器が置いてあり、自由に選んで自室で活けることができる。
 (もちろん私も行う。)
 私は良質の温泉があるホテルも東京や横浜で探していたこともあったが、ここはその意味では最高のホテルであると言える。(2006年9月現在。)
 (セルフコインランドリーコーナー(無料)やエステサロンもある。)

チェックイン&アウト/午後3時~午前11時

接待/○ (ホテルのようなサービス)

客室/○
 これは、ここに訪れた方への注意でもあるが、ここのドアは、押しても引いても開かない。
 苦節5分。
 …なんと引き戸なのである。
 (ホテル形式に和も取り入れようと思ったのか?)
 さて、入ると、小ぎれいな明るい部屋に、セミダブル(それもかなり広め)とマッサージ機がぱっと目に入る。
 部屋の匂いに個別空調をしているのが分かるが、くつろぎ着の作務衣や、この金額なのに湯足袋(ホテル形式なのに…)は嬉しい。
 お茶を下から蝋燭で炙って香を出す(何というのだろうか?教えて欲しい…)のまである。

 その他、さまざまな面でも充実しているが、私にとっては、インターネット接続(LAN形式)ができるのがありがたい。
 またテレビでは衛星放送(無料)も見れる。
 (湯河原で言えば「まんりょう」的な感覚(余分な部分を全て排除しコストを下げる)でもあるが、その感覚と同時に、天山や斉藤一人的な部分も感ずる)

 音/○ (静か。 どこからか「カーン」という水ならしの音が聞こえるのも天山湯治郷と似ている。)
  眺め(色)/(ここは正面玄関側なので眺めは良くない。単なるホテルの一室である。)
 (泊まった部屋/311(後日、501(露天付き部屋)にも素泊まりで宿泊。和洋室の良い部屋なのだが、露天が温泉ではないのは残念。) )

周囲/○△

自然度/○△

良い場所(イヤシロチ)?/△○
 ここ小涌谷温泉は微妙な場所であり、少し行くだけで場が変わる。
 たとえばずっと行こうと思っていたチスジという宿もこの奥にあるが、そこから先はかなりのケカレチ(イヤシロチの反対)である。
 小涌谷を抜け、芦之湯のほうにいけば、パーンと感覚は変わりイヤシロチが全面的に広がるのであるが。

風呂/◎
    露天 貸切2
   (これはフロントに予約しなくても入れる。2~3人で一杯の広さの檜風呂であるが、見栄えはともあれ(私は奥のほう(向って左側)のほうが好み)、源泉掛け流し(消毒・循環・加水・加熱無し)を、一人堪能できる。
    二回目の時は、浴槽の正面の樹木の根に蟹がいた。雨上がりだからか、時々、根の穴の中に入ったり出たりしている。)

    内湯 男1女1
   (翌朝、男女交替。
    エレベーターから奥の風呂には、三つの湯船があり、そのうち浅湯と奥の露天は消毒、循環、加温をしている。加水はしていない。
    しかし深湯は貸切露天同様、源泉掛け流し(消毒・循環・加水・加熱無し)である。
    エレベーター手前側の風呂にも、三つの湯船がある。
    露天と檜風呂が二つ。そのうち一つは寝湯ができる。(温度もぬるめ)
    (二つの檜風呂は源泉掛け流し(消毒・循環・加水・加熱無し))

  ★同じ内湯で、源泉掛け流しとそうでないのがあるので、湯感や湯の匂いなどを比べると良いだろう。
    なお、ここでは内湯の露天が一番塩素臭かった。肌もピリピリしたのですぐに退場した。

    奥の露天に行く間に床に源泉が流れる蒸し風呂効果を狙っている個室があり、このアイデアは面白い。
    顔だけ洗える湯や、休み処があったり、その説明の文書も箱根「天山湯治郷」の影響が伺える。)

  ★  なお、『水の音』新館では、和洋室タイプは全室に露天風呂を備えている。(浴槽の材質は檜と陶磁器)
   そこは一人で泊まることは無理だったので、洋室を予約したのであるが、チェックイン時に受け付けにて伺ってみると、実は大丈夫とのことであった。(!?)
   ただ6千円upになってしまう。取材のためであるので、それは構わないのであるが、念のためその客室露天の湯質を伺うと温泉ではなく白湯であるとの事。
   予約を洋室のままに戻したのはもちろんだが、それは残念だと思った。(そのため後日、和洋室に宿泊した次第)

湯質/○
   元ドーミーヴィラ箱根つまり本館のほうの湯質は「宮ノ下温泉(ナトリウム塩化物泉)」なのだそうだ。
   (私が行ったのは9月であったため、10月に再オープンする本館の湯には入れなかった。その後の調べでは、消毒&循環&加水&加温あり。)
   新館の湯質は、「小涌谷温泉(弱食塩泉)」。
   「風呂」の項に書いたように、露天と内湯の一部は、源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)である。
    無味無臭。

 ★柔らかく包み込む塩化物泉は、特色がないとも言えるだろうが、逆に言えば、ただの普通の湯と温泉との違いを細かく味わうのには良いだろう。
     細かく味わうと書いたが、これは感覚を鋭敏にする訓練になる。
     たとえばここの近くの底倉温泉や(その中にはつたやだけでなく富士屋ホテルも含まれる!)同じく小涌谷の温泉など、そのわずかな違いを味わうことが感性の向上に繫がる。
     何の刺激もそうであるが、「その時の体調によって受ける刺激の印象が異なる」。
     これが違う人であればなおさらだ。
     この湯は良い、この湯は…、と言っても、人によって好みはマチマチだし、また同じ人であっても、その時々によって体調(心調)は異なるのでマチマチになる。
     そうしたマチマチを少なくするためにも、このような単純な湯質をていねいに味わうことが必要になってくると思う。
     それは、食事によってでも、運動によってでもできるであろうが、皮膚(感覚)という最も身体感覚に直結している感覚を研ぎすますことが、私たち人間にとってとても重要なことと思われる。

    さて、その後宿泊した際に、本館のほうの風呂にも入ることができたので、以下、両方の風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写し、
    新館のほうを先に書き、本館のデータをそのあとで( )内に記した。
    ご参照になれば幸いである。

   ・泉名→。小涌谷温泉。(宮の下温泉)
   ・台帳番号→ 小涌谷温泉村 第89号。(宮の下温泉村 第93号)
   ・源泉温度→ 87、9度。(86、6度)
   ・pH.→ 8、65。(8、1)
   ・泉質→ ナトリウム-塩化物泉。弱アルカリ性低張性高温泉。

   ・陽イオン → リチウムイオン0、65(0、78)、ナトリウムイオン510(625)、カリウムイオン37、2(45、5)、
           カルシウムイオン52、3(55、0)、マグネシウムイオン3、58(2、21)、
           マンガンイオン0、13(0、11)、ストロンチウムイオン0、第一鉄イオン1、21(0)、
           アルミニウムイオン0、05(〃)、亜鉛イオン0、06(0)。

   ・陰イオン → フッ素イオン0、22(0、28)、塩素イオン832(915)、硫酸イオン69、2(82、7)、
           炭酸水素イオン89、4(83、0)、炭酸イオン2、12(0、77)、硝酸イオン0、22(0)、
           メタケイ酸イオン10、5(4、56)、メタホウ酸イオン7、11(3、46)。

   ・遊離物質→メタケイ酸166、8(185)、メタホウ酸36、6(44、5)、遊離二酸化炭素0、45(1、11)。
   ・微量成分→総砒素0、606(0、859)。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成16年8月16日。(平成16年12月13日)

温泉力/○


ビール/× ~ ◎

   (素泊まりであったため、近くのコンビニ(一番近いのは富士屋ホテル脇のローソンである)で、恵比寿のロング缶と氷を購入する。

     ただ、ここはB1の自販機にてキリンの一番絞りのロング缶と普通缶が買えるが、なんとロングで300円、普通は250円である。

     しかも!
   ★「ここは冷蔵庫内のものはすべて無料で飲んで良い」と言う。
     水(クリスタル・サイザー)、烏龍茶、コカコーラ、そしてなんとビール(アサヒスーパードライ)までがある。
     ここまでだと「本当に?」と思ってしまい、念のためフロントに確認するが、本当に無料なのである。

冷凍庫/○
   (冷蔵庫の中にあるものだが、冷える。
 ※もちろん、中をチェックして「つまみ」がある場合は最強にすることを、どこの宿でも忘れないが…。(←初公開)
    ここでも最強にしたのは言うまでもないが、こんなに小さい冷蔵庫で、冷凍庫のスペースには缶ビール3本がギュウギュウであったが、非常に冷えた。)


部屋食/×  (ビールだけは部屋にと懸案中であると電話で伺う)
(別場所の場合→ 喫煙/×)

食事/ 不明。

(氷)水/×

寝具(寝心地)/◎

金額/◎(三重マル)
  (二人&夕朝二食付きで、18000(一人9000円)がほとんど。22000円のところもある。2006年9月調べ。なお2回目の和洋室(素泊まり)は新館オープン価格の2万円であった。)

(一人/◎ 私の場合、素泊まり8000円(!)で贅沢な部屋、湯、接待を戴いた。なお、一人でも二人でしか難しい部屋も交渉できるマル秘情報は、上記にも書いた。)

通信環境(インターネットetc.)/◎(ランケーブル有り)

総合評価/◎
   安めで、ホテル的なところで、かつ源泉掛け流し(消毒・循環・加水・加熱無し)を味わうならお薦めである。

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/仕事がある場合は連日。

今後/ △×
   今まで、湯を味わい、宿は素泊まりで安めのところというパターンを紹介したく、その時は、箱根なら寿司の宿ケイショウに落ち着いていたのであるが、「その意味(限りなく易い宿での源泉100%掛け流し)においては」だが、今後はここが候補筆頭になりそうではあるが。。
(2006年)
 (

箱根 「はつはな」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年10月 5日(月)19時06分31秒
  地名(温泉名)/ 箱根
住所/〒250-0313 神奈川県足柄下郡箱根町須雲川20-1

名称/ ホテル はつはな

電話/0460-5-7321 FAX.0460-5-7322
ホームページ/http://www.odakyu-hotel.co.jp/hatsuhana/index.html
交通/箱根湯本駅より箱根湯本温泉郷組合バスが運行している(国道を渡る地下道を抜けた所。
   「Bコース早雲通」を利用。(有料 ¥100)
    10:45より18:45の間、毎時15分、45分の発車。
チェックイン&アウト/○ 午後3時~午前12時。(レイトチェックアウトが嬉しい。)


動機/箱根湯本から旧街道を登っていくと多くの宿がある。
   私の好きな公衆浴場「弥坂湯」や、良く泊まった「寿司の宿ケイショウ」から、さらにどんどんと上がると天山湯治郷があり、その上にはおそらく箱根でもっともアルカリ度が高い湯を持つ豊栄荘や、おくゆもと、桜庵があり、そのさらに上に行くと、いきなり高台のような景色が広がっている。
   そこにホテルはつはなが堂々とある。
   そのため、旧街道を通るたびに、素晴らしい場所だな、そしていつか泊まってみたいものだと思っていた。
   果たして、その日が実現した。

宿の簡単な説明/(ホームページから引用)
 「湯坂山とその山にかかる初花の滝を傍らに、相模湾をのぞむ絶景がひろがります。春には山全体がピンクに染まる山桜そして檜(ひのき)をはじめとする原生林に圧倒されます。須雲川の清流が眼下に流れ、目に美しく耳に心地よい季節感あふれる大自然のロケーションの中です。
 川のせせらぎと深い山と森の空気、マイナスイオンたっぷりの湯けむり。源泉を敷地内にもつ「ホテルはつはな」の天然温泉は、伝説ともなっていた“はつはなの湯”を今に再現しました。箱根奥湯本の上流に静かでゆったりとした、日常からはなれた別世界があります。
 四季折々あきること無い大自然の景観と川や木々や鳥達の歌につつまれ、ホテルはつはなは、静かにお客様をお待ちしています。最高のロケーションと贅沢な旬の食材を使ったお料理、良質な温泉。どなたにでも満足していただけるものばかりご用意しております。」
  なお、一回中庭に建つ別棟のスパ「やまざくら」は女性専用の施設で、竹林に囲まれた三つの露天風呂やリラクゼーションサロンがある。

   さて、実際に行ってみたところ…
   湯本駅からは、上記「交通」に従ってバスで行くことにする。
   (満員だったため、次のバスとなった。「同時刻に発車しますので…」と言われたので後ろのバスに乗るが、
    「50分から55分の発車でいいですか?」と聞かれる。
    それは変。 しかたなく納得すると「お客様の了承によって…」と続け、運転手には「次の電車が来て5分後に発車して。」との耳打ち。 不可解である。

    旧街道をいつものように上がりながら楽しむ。
    途中、伊藤園に寄るために、左折したので、こんな道があったのか…と新鮮であったが、また旧街道に戻って上がる。
    次に桜庵に寄るが、近代的な佇まいを確認したことよりも、従業員の方々が全員、バスに乗っている人たちに挨拶をされていたのが印象深かった。
    それは到着した時だけでなく、帰る時も、そしてまた見えなくなる時まで…、まるで、そこに宿泊者に対する応対であった。
    そこまで…、とも思ったが、こうした応対が好きな方は、きっと次回この桜庵に訪れるのだろうとも思った。

    いよいよ宿に着く。
    ロビーに通される。広いだけで大したロビーではなく、しかも有線でかかっている音楽が安ホテルやレストランでかかっている選曲なので耳に障る。
    受け付けを待ち、その後も待たされているとお茶(菓子、お絞り)が出てくる。(和室旅館ではないので部屋内ではなくここで出すのだろう)。
    その間、スタッフ同士の確認などがお客さんから見える位置で行われていたりするのを見ると、あらここはスタッフの教育変かな、とも思う。
    そんなことより、しかし、まだ待つのか?
    結局、32分待ち、部屋を案内される。
    …かなりの苦行であった。

客室/◎~○△
  ホテルの中を説明(温泉宿と違いホテルなので非常階段などの説明も)されながら、部屋に通される。
  部屋を見た瞬間、驚く。
  まるで別荘に来たような感じ。50坪はあるかもしれない。
  和洋室というよりは洋室に和の空間が占めている感じで、全体的には洋的な感じ。
  (今も左手にはベッドがある。ちなみに私は畳敷きのところで書いている)
  最初は感動していたのだが、徐々に雰囲気がもの足らなくなっていくのは、使っている材木が本物ではないためだろう。その意味では伊豆修善寺の嵯峨沢館に似るが、こちらのほうが玩具っぽい。
  継ぎ接ぎの上品さが気になってくると、ここに少し似た二期倶楽部に行きたくなる。
  また、夜になると、廊下から従業員の声などがうるさくてかなわない。

(客室からの景色(景観)/ × (これは残念である。)
 雰囲気/○△
 泊まった部屋/106(柊(ひいらぎ))

周囲/○
自然度/△箱根旧街道では一番良いはずだろうが、部屋からは味わえない。
良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/ ○
    露天(大浴場) 男1女1
    内湯(大浴場) 男1女?(複数あるようだ)

      男性用の大浴場は4階。3階から通路を通っていくのだが、「スローブカー」というケーブルカーのようなものに乗って行くこともできる。
      経験するのも面白いが、エレベーターの数倍の時間がかかるので(エレベーター的なシステム)、湯が目的ならわざわざ利用する必要もない。

湯質/◎
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加温無し。加水のみ有り。ただし男性用の大浴場は循環も有り。ここの良い湯質は客室露天と女性のほうと覚えておけば良いだろう。)
    源泉は須雲川のほとりから湧いている。

 (さて、いつもの如く、浴場にある分析表を書き写す。)
   ・泉名  → 空白でした。
   ・台帳番号→ 湯本90、106号混合泉。
   ・源泉温度→ 43、0度。
   ・泉質  → アルカリ性低張性高温泉。
   ・pH   → 9、2 (!)
   ・陽イオン→
          リチウムイオン0、ナトリウムイオン44,9、カリウムイオン0,68、カルシウムイオン1,73、マグネシウムイオン0,32、マンガンイオン0、ストロンチウムイオン0、第一鉄イオン0、アルミニウムイオン0,05、亜鉛イオン0。
   ・陰イオン→
          水素イオン0,27、フッ素イオン0,31、塩素イオン26,6、硫酸イオン10,4、炭酸水素イオン46,5、炭酸イオン5,65、硝酸イオン1,26、メタホウ酸イオン13,4、メタホウ酸イオン1,32。
   ・遊離物質→メタケイ酸43,0、メタホウ酸1,36、遊離二酸化炭素0,07。
   ・微量成分→ 総砒素0、055。
   (なお、全て0、00以下のものは省略。平成16年8月20日。)

温泉力/◎
   上記、分析表にはない力はある。
   これまた、いつも言うアルカリ単純泉の効果であろうが、他の場所(たとえば有名な天山湯治郷)のほうがあるかもしれない。

接待/○~◎(三重マル)
  皆、とても丁寧。
  一生懸命、きちんとした対応をしたいと目指しているホテルのよう。(ホテルとして当然だろうが…)
  その意味で、決して完璧ではないのが残念ではあるが、それは入った時からその他の面でも感じるここの宿の安っぽい感じ(設えの見栄えは高級そうなのだが)に通じることなのだろう。
  それでも、
 1、皆さん一生懸命なさっているということと、
 2、その意味で、普通の宿のようにこちらが気遣いをする必要がない(特に、気兼ねなく頼むことができるのは嬉しい。)
   …という点は特筆したい。
   (また、客室露天の脇にある表記が電話の応対と異なっていた(循環有りとなっていた)、ため仲居さんに伺うと、わざわざ支配人(小澤良孝)が部屋まで来られて詳細に説明してくれた、というエピソードも加えておこう。)

ビール/◎ 何と生ビールを部屋にまで持ってきてもらえる。
      (これは私がお願いしたことなので、レストラン側としては特例のようだ。泡が無くてもいいから、と頼めば大丈夫かもしれない。)
      部屋には冷蔵庫内の缶ビールしかないので、瓶ビールなどを注文するとしたら電話で660をアクセスするといいだろう。)

冷凍庫/○ (冷蔵庫は小さめである)
部屋食/○

食事/△
  ゆっくりと懐石料理が始まる。
  食前酒は薬膳酒ではじまり(これも美味しかった)、
  光付けは、峰岡水晶かん、活け鱧(はも)紫蘇叩き、生雲母、花丸胡瓜、ドライトマト、割り醤油、山椒。
     胡麻茶巾、川海老、キャビア、白瓜、木の芽、旨出汁、山葵。
   八寸は、 、
   そして、、、   ということで、あと上記の3倍くらいの品々が並ぶ。
   鮎もあった(どこの産の鮎かの説明は無かった)。
   ともかく様々な料理が運ばれてくるが、どれも大したことはないのが残念。(まだ吉兆のほうが数段上。)
   食事は美味しい、と幾人かの食通の方から聞いていただけに驚きであった。
   箱根では上のクラスかもしれないが、「丁寧さ」でいったら福住楼や強羅環翠楼をはじめとするもっと美味しい宿はある。
   そんな美味しさという技術のレベルでなくとも、もう少し気がこもった料理が欲しかったとは言いたい。
   また、この和洋室に懐石には似合わないので、その面でのアンバランスな感覚もある。

(氷)水/◎ (割と美味しい。ここの宿は食事のあとに湧き水を出すということになっているので有名なので、これは元より含まれているサービス。)

寝具(寝心地)/◎ (金額を考えた上でも宿としては上クラスではあろう。ここのベッドの寝心地はとても工夫されている、ということが雑誌にも載っていたので期待していたのであるが、そこまではいかなかったが熟睡でき疲労は抜けた。(ただ枕にやや難あり)
 京都でも寝具に気遣っているホテルがあるが、そこのほうが上。(グランヴィア。特にそこのスィートルームの寝心地は良い)

金額/△
  3万円位~
(一人/)○ しかも一人でもさほど金額が上がらない。

★極秘(?)情報
  絶対ありえないと思いながらも、この宿で、素泊まりが可能かと伺った。
  (今度来る時は夕食をキャンセルして、そのかわりに夜食にある味噌ラーメン(醤油ラーメン)を食べたいものだと思ったから。)
  そうしたら何と…可能だと言う。
  そしてまた、人数割りということで、ここに数人で来るパターンも伺えた。(これはなんと1~4名まで適応し、かつ以下の料金をその人数で割れば宜しい。)
  露天客室風呂4万7千円。和洋室4万2千円。和室3万7千円。
  これは一般公開していないと思うので、ここのサイトで知ったということは内緒でお願いしたい。)

通信環境(インターネットetc.)/ ×

総合評価/ △
 客室に行くまでの応対&設備は△×だが、部屋の広さ、デザインは良い、何より良いのが、和洋室でゆったり過ごせるのと、もう一つは、接客の応対がホテルマンとして必ず責任もってくれることも良い。
 (あとは材木をはじめ、全てが偽物志向でなく本物志向となり、景観が良ければとても良いのだが…)
今後/ △○
   (もっと景観のある部屋に泊まりたい。)

箱根 宮ノ下温泉 「富士屋ホテル 」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 9月 4日(金)21時15分54秒
  地名(温泉名)/ 箱根 宮ノ下温泉
住所/〒250-0404神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359

名称/ 富士屋ホテル

電話/ 0460-2-2211 (代表・宿泊予約)0460-2-2291 (レストラン予約)
ホームページ/http://www.fujiyahotel.jp
交通/ 電車 [ 箱根登山鉄道 ] 宮ノ下駅下車徒歩7分
       [ JR ] 小田原駅下車タクシーで30分 (約 \5,500)
       [ 小田急線 ] 箱根湯本駅下車タクシーで15分 (約 \2,500)
    車  [ 東名高速道路 ] 厚木ICから小田原厚木道路経由45分 (40㎞)
       [ 小田原厚木道路 ] 小田原西ICから国道1号線経由20分 (11㎞)
       [ 東名高速道路 ] 御殿場ICから国道138号線経由35分 (20㎞)
   路線バス  [ 箱根登山バス・伊豆箱根バス ] (小田原駅 - 湯本駅 - 宮ノ下温泉) 下車  徒歩2分

動機/ ご存じ箱根で最も有名なホテル。
    いつかは行きたいとずっと思っていたが、その機会が無かったのは、国道沿いに車(バス)を走らせいつもこのホテルを見慣れ過ぎているためか、ここでは自然は味わえないか、と思ってしまっていたからだろう。
    それが宿の説明に「箱根七湯のひとつ、宮ノ下温泉は無色透明のナトリウム塩化物泉です。敷地内源泉より湧き出る100%天然温泉を、すべての客室内浴室にてお楽しみいただけます。」とあったため、客室で温泉が入れる魅力に惹かれたのが今回行くことになった動機の一つ目。
      もう一つは普通の宿だと仲居さんに気を使うことが多いのでホテルならじっくりと仕事に打ち込む(この報告こそ最も大事な仕事であるが)ことができるというのがもう一つの動機。
      (以上は、一回目に訪れた時の動機。その後、一年間の間数回訪れ、今回は箱根での理想の宿(お薦め宿)を求めて菊華荘に宿泊することにした。(泉質もそちらのほうが良いという情報も入手したため。)
       なお以下のコメントも一回目の時の文章であるので、菊華荘に宿泊した時のコメントについては「※」を付けて記すことにする。)

宿の簡単な説明/
 明治11年の創業以来、本格的リゾートホテルとして世界各国から多くの著名人を迎える。日本におけるリゾートの歴史そのものと言える。
 全室温泉付きのゆったりとしたサイズの客室。ロビー・日本庭園・温室・室内温泉プール等にも歴史を感じさせる独特の雰囲気が漂い、意匠が見事なホテルとしても有名。
  ・ホテル [全室洋室] 4棟 146室
    (本館  (明治24年建築)
    西洋館 (明治39年(1906)に建てられた、鎧戸付き上げ下げ窓の外観を持つ、典型的な明治の西洋館。1号館「カムフィ・ロッジ」、2号館「レストフル・コテージ」の2棟からなる木造2階建てで、建てられた明治時代当時の面影を最もよく残した洋館。[登録有形文化財]・
    花御殿 (昭和11年(1936)に建てられ、外観は大きな千鳥破風の屋根を持ち、校倉造りを模した壁が特徴。名前の由来は43室全てに花の名前が付けられており、客室のドア、カギなど、細部に花のモチーフが使用されている。海外では「フラワーパレス」と称され、富士屋ホテルの象徴的な建物。[登録有形文化財]
)・
    フォレストロッジ(昭和35年(1960)に建築された、富士屋ホテルでは最も新しい建物。旧館を見下ろすホテル敷地の高台に建ち、客室はゆったりとしたデラックスツインが中心。
              ただそれは他館よりゆったりとしているということであって、他ホテルからすれば、普通のシングルサイズのツインという事である。)

  ・別館 菊華荘 [全室和室] 1棟 3室

   ※実際にここに宿泊した時に、別部屋での個室で食事をする時の御献立の裏に「菊華荘のお話」というのが載っていたので、今、書き写す。

    「菊華荘は明治二十八年皇室の御用邸として建てられました。
     その後、昭和九年に高松宮様の別邸となり、終戦後昭和二十一年七月に富士屋ホテルに御下賜頂き、そのときに菊華荘と命名致しました。
     箱根には菊華荘が建てられる前に、箱根離宮(今の恩賜講演)という皇室の建物がありましたが、避暑を目的として建てられた建物は菊華荘が初めてです。 数ある皇室の御用邸の中では、規模は一番小さい一六八二坪ですが、葉山の御用邸の翌年に建てられた日本で六番目の皇室の別荘です。建設当初は明治天皇の八番目の内親王様で富美宮充子(フミノミヤノブコ)様が静養に使用され、大正時代には昭和天皇がたびたび来館されたとのことです。
     現在は六つの食事部屋と三つの宿泊部屋がありますが、建設当初から手直しせずに建てられたままの場所は、御座所と呼ばれる一角だけです。 御座所は菊華荘の中心であり柱は全て木曾檜を使用しております。又、壁も湿気を防ぐ特殊材を使用しており、
     菊、桐、櫻、楓、四つの部屋から出来ています。特に床の間のある菊の間は昭和天皇のご幼少時代の執務室(勉強部屋)として使われ、桐の間は御寝所として使われておりました。 現在も四方の柱には湯治の『かや』をつった紐がそのまま残されております。
     柱には湯治の『かや』をつった紐がそのまま残されております。
     またバラの間と呼ばれている部屋は天皇家の食事部屋であり、当初床は板張りで椅子、テーブルであったようです。 庭園も湯治皇室の庭師によって作られた回遊式庭園といい、池は上から見ると「心」という字に作られた『心字池(シンジイケ)』と呼ばれています。  」

 ★(なお、別件であるが、ここは金運がつく宿である。金運についての身体的変化は萬翠楼福住の項にも書いたが、臓器で言えば腎臓、色合いとしてはオレンジから金、椎骨変動としては胸椎10番が焦点となりながら変化点としては胸椎3,4番と骨盤の前後運動と開閉運動との結びつき。こう書いても一般の方には外国語のように思われるであろうからここまでにさせて戴く。)
  ※その後、一年経って菊華荘に訪れたが、ここもそうであった。

チェックイン&アウト/○午後2時~午前11時。

風呂/△  内湯 男1女1
    (4人も入ればいっぱいの小さな浴槽)
      部屋の風呂も源泉(!)で、しかもそのほうが泉質が良いので(夜にためて朝入る。あるいはここは水で薄めても湧き水なので、かなり湯質が良い。福住楼のように加水したほうが泉質が良いまではいかないが…)

      ※菊華荘は◎
        貸切家族風呂2つ。(大と小。スリッパを外に出し、内側から鍵をかけるシステム)
        なお菊華荘には全室源泉の出る風呂が付いている。
        貸切風呂も部屋の風呂も檜風呂。檜の湯感が心地よい。
        (バスタオルは風呂場にある。)

湯質/○
    消毒&循環&加温無し。加水のみあり。
    (ただ、加えている水は箱根の湧き水。それと、客室内の浴室で湯のほうだけをひねれば源泉100%の温泉が出てくる。それだけでは熱いので水で薄めることになるが、その水も湧き水である。
     また、洗面所の湯も水も浴槽同様であるので、その水をそのまま飲むことが出来る。
     以上の情報はフロントで電話で確認。)
    ※以上のことは菊華荘も同じ。
     唯一違うのは、洗面所の湯水の事。湯は同じであるが水のほうは「加熱処理していないので飲まないで下さい。夜にお水を持っていきますから。」との事。
     つまり、逆に言えばホテルのほうは加熱処理しているということになる。
     そしてまた、それは保健所の認可がおりていないために薦められないということであり、地下水(湧き水)ならば加熱処理していないほうが「生水」で体には良い。

    (また、これまた仲居さんに伺うと、実は濾過をした上、若干消毒をしているとの事。(実際、朝の家族風呂は塩素臭が少しした。)
     つまり風呂場に掲げてある消毒、循環、加温無しと書かれている紙はウソという事。
     そういう事は時折りある。
     源泉100%掛け流しをうたっている三河屋旅館も、その項に書いたように、変と感じたので、温泉の管理人に直接伺ってみると「実は…」という事であった。
     実は、こうして公開はしてはいけないのであるが、やはり真実を公開したい故、書いた。)

  ◆以下、いつものように着替え場所に掲げてある成分表をメモして記す。
   せっかくなので菊華荘の泉質を( )内に付記する。(ご覧になってお分かりの通り菊華荘の方が成分は全体的に濃いが殆ど差は無い。)

   ・泉名→ 底倉温泉(源泉名 大浴場の湯)
        (なんと底倉温泉であったとは。しかし函嶺 (かんれい)や、つたやとはやや湯感が異なる。実際、源泉も異なっていた。ただイオン成分バランスは、つたやに似ている。つたやの成分を少し薄くした感じ。)
        ※菊華荘は、宮の下温泉(源泉名 菊華荘の湯)

   ・台帳番号→ 温泉村第28、29、32、33、34、35、83、94号混合。(菊華荘は温泉村第107号)
   ・源泉温度→ 60度。(菊華荘は69,4度)
     ・pH.→ 8,4 (菊華荘は8,6)

   ・泉質→ ナトリウム-塩化物泉 (旧泉質名 純弱食塩泉) ※菊華荘も同じ。
        弱アルカリ性低張性高温泉。(菊華荘も同じ)

   ・陽イオン→リチウムイオン0,46(0,49)、ナトリウムイオン401(407)、カリウムイオン31,9(36,1)、
         カルシウムイオン37,4(36,5)、マグネシウムイオン4,10(3,21)、マンガンイオン0,08(0,02)、
         ストロンチウムイオン0,05(0,03)、第一鉄イオン0(0,01)、アルミニウムイオン0,01(0,03)、
         マンガンイオン0(0,02)。

   ・陰イオン→フッ素イオン0,20(0,21)、塩素イオン632(640)、硫酸イオン55,6(53,8)、
         炭酸水素イオン100(108)、炭酸イオン1,96(3,25)、硝酸イオン0,43(0,77)、
         メタケイ酸イオン6,20(10,3)、メタホウ酸イオン3,24(4,70)。

   ・遊離物質→メタケイ酸126(131)、メタホウ酸20,9(19,2)、遊離二酸化炭素0,62(0,45)。
     ・微量成分→総砒素0,406(0,560)。
     (平成15年1月20日。菊華荘も同じ。)

 ★   客室内の風呂で「中毒風呂(体内の毒素を抜くため、ぬる湯から徐々に温度をあげて15分以上かけて入る。毒出し風呂とも言う。)」を行った。
     いつか源泉掛け流し(消毒・循環・加水・加熱無し)の温泉で「中毒風呂」を行いたく思っていたが、今回は最適のチャンスだと思い、前もって予定していた。
     いやいや中々のもの。まずは湯温による体の負担が少ない。それと、これは以前から予測していたことだが、湯がさほど汚れない。
     以前から家の風呂だと体調の悪い時(老廃物の溜まっている時)などは湯が濁るのに、同じような状況であっても、なぜ温泉だと濁らないのだろう、ということが不思議であった。
     それは小さな浴槽であっても同じであった。
     今までの体感から、どうも温泉は生きていて、老廃物を瞬時に調和していく働きがあるのかもしれないという感覚を得ていたのであるが、これは実際に家庭と同じくらいの浴槽で中毒風呂に入って確かめるのが一番良いのではないか、と思っていたのである。
     やはり家庭の風呂とはまったく汚れ方が違う。
     内感すると通常よりも内体(=からだ=感覚的身体=潜在意識)は綺麗になっている。
     源泉は毒(老廃物)を引き出しつつ、そしてその毒を食べるがごとくに調和していく働きがあるのだろう。
     まさしく温泉の湯は生き物であった。

温泉力/○
   ただ、自宅が「マコモ風呂」なので、それに較べるとどこの温泉もたいがい△以下になってしまうので、この評価は一般の水道の風呂に較べるとと考えて欲しい。
    (いつも書いていることだが、「マコモ風呂」にしてからは、玉川温泉などは別であるが、湯を求めて温泉に行きたい気持ちが全く失せてしまった。)
   なお、「マコモ風呂」について、少しでも関心がある方は、早急に参考資料をお送りしてくれると思うので、この項の最後の連絡先にお問い合わせするといい。
   ほんとうに「風呂を通して身体、そして心を変えたい」方には、ぜひお薦めしたい。
 (もちろん、これは私自身のこの数年間の、そして同時に毎日の、個人的な気持ちであるだけで、皆さまに「マコモ風呂」を強要したいということでは全くない。)

接待/ ◎(三重マル)
    一級のホテルであることを感じさせてくれる。
    とても温かみ、気遣いがあって良い。
    たとえば仙仁温泉の「岩の湯」は五重マルにしたが、ここはそういう温泉宿ではなくホテルとしての対応ということ。
   ★  しかし湯治研究に行くとなるとやはり先入観として普通の温泉宿の対応をどこか無意識的に思ってしまうので、ここに来て「ああ、ここはホテルなのだ」と時間がたって落ち着いて感じられてくると、その接待は岩の湯のような和の宿の接待とは違うのが当たり前であることが分かり始める。
    湯宿の接待は日本人的と言っていいのか、哲学者の森有正のいうように二人称的な「私とあなた」という気持ちの交流を重視する関係だが、ホテルの接待は西欧的と言っていいのか三人称的な関係で、相手を別人格と認め一線引いて接客する。
    どちらのスタンスがいいということではない。
    ただ、私的には、どちらのスタンスであっても、その両方をうまく相手に合わせて使いこなせることが接客の重要なポイントではないかと思う。
    つまり相手に入り込みすぎないように、それでいて相手を理解、共感できるスタンス。(ホテル的)
    逆に言えば、相手とラポール(信頼関係)をとりながら、距離感を尊重していくスタンス。(和的)
    …接客を中心に宿を選ぶ私としては(もちろん湯が最重要であるが、心も癒せる湯治になるよう、あるいはインスピレーション沸いた仕事ができるよう、あるいは氣道家として成長のためにも接客面を重要しているので)、その点を期待できる宿を今後も探したいし、その意味でここのホテルも評価したい。
    (※菊華荘は◎。仲居さんがつくが、丁寧でありいわゆる仲居さん的ではない。 なお下記食事中の仲居さんは若い方であったが仙仁温泉の如く◎四重マルの素晴らしい方であった。)

客室/ ○
    外観は日本の美を象徴する社寺造りだが、いざ中に入ると歴史を偲ばせるアンティック調の家具(階段には龍の彫刻も)やインテリアのクラシックな趣が古めかしくある。
   (それらは決して悪い意味ではないだが、古いという意味では客室の黴臭さはその欠点だと思う。行った時が6月だし個人的にはそれもまた良しと思った。)
(客室からの景色/ △×
         ここは本館の中で最も良い部屋だと説明してくれたが、景色は内庭が少しという感じ。
         ただ、実際に庭に出れば千坪以上の庭園が探索でき、今の時季には蛍もいるとのこと。
         出無精の私としては、このコメントを書くことで精一杯で、せっかくのお薦めも断ったてしまった。
         (※菊華荘は○◎。中庭が見える。強羅環翠楼のように中庭を歩くことが出来る。
       ※【極秘情報】→中庭は木製の鍵がある向こう側の庭園(池etc.)も行って良い。これは普通は遠慮してしまうだろう。)

 雰囲気/○△
    客層も通常の宿よりも少し上品な感じがした。
    翌日も少し感じたのであるが、翌々日以降、内感して思ったのが、ここは金運がつくところである。(つまり、丹田の或る充実感と頭部第三(頭頂部)の感覚、それに色合いとしては金的感じなのであるが、萬翠楼福住の項でも書いたと思うし、一般的には分かりにくいと思うので、ここでは割愛させて戴くが、このことは付記だけしたく思った。)
 泊まった部屋/ 本館43 角部屋で風呂も広く最も良い部屋であると伺う。ちなみにチャップリンが泊まったのは45。花御殿で二回。フォレストロッヂに一回。ここはいわゆるホテル風。昭和35年に建てられているとは思えない。ベッドも本館より広め。靜かでくつろげる。)

   ※菊華荘(32橘)は○◎。 暗いがとても落ち着く感覚がある。自宅のような雰囲気は強羅環翠楼華清の間同様かそれ以上。靜かで鄙びた良い部屋。
    時間が経つ毎に自宅のような感覚は増す。(というか自宅とか感じられない。)全て私的な感覚であるのはいつもの如くである。
    ・ただ音の面では×。…というのは、隣の部屋の声や廊下の足音がよく響く。隣が靜かな人なら問題は無いのだが。

周囲/△×
自然度/△(庭園内を散策しなかったので、ほんとうは○以上かもしれない。)
     ※菊華荘は○

良い場所(イヤシロチ)?/△(※菊華荘は◎)

ビール/× (自動販売機では缶のみ(キリン一番しぼり、スーパードライ、サッポロ黒ラベルetc.ロング缶500円。)。ルームサービスでは瓶ビールが飲める。(一本693円))

   ※菊華荘は◎。生ビール有。(グラス。アサヒ。688円。)

※【極秘情報】→本来、菊華荘の生ビールは夕食時しか飲めない。(それまでは部屋の冷藏庫内のキリン一番しぼりの350ミリ。)
        ところが部屋では飲めないのか、と伺ってみたところ、持ってきてもらえるよう手配して戴けた。

冷凍庫/冷蔵庫の中にあるが、最強にしてもさほど冷えなかった。
     ※菊華荘は冷える。

部屋食/◎
    ルームサービスができる。
    私は、せっかくなので、ここで作っていてお薦めのカレーとミートソースの味を確認したく思った。
    何しろ、温泉とか興味が全くない人でも、ここの食事は美味しいということで来る人が多いらしいので。(箱根では、それはここと、はつはなである。)

     ※菊華荘は、別部屋(個室)での食事が基本であるが、ホテルと同じルームサービスも可能。
      私は今回、和食が食べたく別部屋としたが、とても面白い初めての経験があった。
      どの宿でも、部屋食でも別部屋でも、食事の用意は早めにされ催促される感じなのであるが、ここは全く逆で、6時になっても呼ばれないのでフロントにどうしたものかと電話をした程であったのである。
      なお、個室の別部屋(36番)はとても落ち着く良い部屋である。◎以上。
※【重要情報】→ 懐石となるので、2時間が基本ということだが、いつものように「こちらの食事が終えなくとも持って来て構わないですよ。」と伝えると、そのようになる。
         これは、どの宿でも殆ど通る事なので【重要情報】として書いた次第。

食事/ ◎
   自家製のカレーが有名で、それも調査のため食べる。
   (思ったように、いわゆる洋食。(つまり日本でしかない和洋食とでも言うべき洋食。)
    そういう意味では比べるところは、銀座煉瓦亭とか人形町の○軒とか横浜だと梅香亭などの数件となるが、そうした所よりも作り方に品がある感じ。
    ただ、ラッキョウをはじめとする三品の付け合わせは美味しいのであるが、全部食べれないので時節的にルームサービスとしてはもったいない。
    ミートソース、コンビニエーションサラダも美味しい。(特にサンザウンドドレッシングは秀逸。)
    ただ、エビライス富士屋風だけはエビバターピラフの和風しつらえという感じ、フライドチキン、シーザーサラダも△であった。

   ※菊華荘は◎(四重マル)であった。
    (皮剥の肝も美味であったが、蛸の塩辛をこれ程柔らかく…と書けば、魯山人を出すまでもなく、全ての味が判了ではないか。)
    上述のように別部屋での懐石となるが非常に美味で、箱根吟遊を初め箱根でも美味を狙った衒った食事は多くあるが、ここの見事さと安定感は箱根随一であろう。

(氷)水/◎ 氷は頼めば無料でルームサービスしてくれる。(それに洗面所の湧き水を入れれば良い。)

寝具(寝心地)/ ○ ダブルタイプで広く良かった。
           (枕が二つあったのであるが、それぞれの枕が一つは柔らかくもう一つは固め(蕎麦殼入り)となっていた。)
          ※菊華荘は布団。こんな敷布団は無いという位薄い物。というか薄い掛け布団を敷布団にした感じで、さすが宮家の方は違う、と皮肉を言っておこう。単なる煎餅布団ではなくナン布団である。△×。

金額/ ○△  8800円(素泊まり)~
    以前は値段も高級であったが、このところは格安となっている。
    (別館、菊華荘もそう。ただし三部屋だけなので早めに予約しなくてはいけないのは勿論。)
    ここでは、普通は一泊二食付き(二人)での値段をいつも告知しているが、この宿は色々なバージョンそしてインターネットのホームページによっても金額がかなり違う(泊まるスタイルが違うのだが)こともあり調べきれなかったためozの料金が一番安いことだけは調べたのでその値段を上に表記した。)

   ※菊華荘は◎。 なお素泊まりもあり2万円台から。

※【極秘情報】→ 朝食抜きだと3千円引き。(菊華荘) ちなみに私は27713円であった。

(一人/)◎(私の立場では、だから本当にうれしい。)

※いつのデータか?/2008年秋。

通信環境(インターネットetc.)/○

総合評価/○
 1、箱根で源泉に入りたく、
 2、しかも客室で入りたく
 3、しかもホテルタイプ
    …となったら、ここ以外は難しいかもしれない。

 ※菊華荘は◎以上。(箱根吟遊や強羅花壇が今一つなので、ここは数少ない和の名宿と言える。)
   箱根の場合、塔の沢なら福住楼、強羅なら強羅環翠楼、そして宮の下なら、ここ菊華荘となるだろう。
   どれも風呂(源泉)付で、鄙びた名宿である。(食事もどの宿も有名であるがここが抜けている。)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/△○ (※菊華荘は◎以上である。これは珍しい、というか箱根では随一かもしれない。)

私にとっての理想の宿度/○△(これでもう少し国道から離れていれば更にいい)
            菊華荘は◎(上記「音」のことがクリヤされれば更に良い。)

今後/ ◎
  やはり、ホテルスタイルだと気兼ねなく仕事ができるのがいい。(今度も43かあるいは隣の41も落ち着いた感じでいいかもしれないが、まずは菊華荘に泊まりたい。そこは源泉が違うため湯質も良さそうである。2006年夏記す。)
  ※それで菊華荘に宿泊した。やはり◎というか、三重マルである。(2007年秋記。)

※※「温泉力」の項に「マコモ風呂」について書いたが、少しでもこの『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

  (全て無料。
    副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

 ───限りある人生の中で、限りない幸せを、と思い、
 湯(温泉)否、それ以外を通して知るキッカケになったら幸いである。
 その意味では、や氣道の個人指導であると整体と「太古の水」と共に、お薦めしたい。
 (「太古の水」についても上記メールアドレ

そういう訳で

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 9月 4日(金)20時33分49秒
   シャンタンの事や「金運」の事も日記http://npo-kido.com/bbs3/sunbbs.cgiに書いたので、ようやく続けられる。

 特に、今朝は、この6月からの、いえ大きく言えば1月からの流れが、今後、本当に結実した日々になるような朝であったので、久し振りにここに来れたのかもしれない。
 そして同時に、これらの(これからのも含めて)湯治情報が、本当に前世の前世のような感になってしまっている。
 その意味でも、以前に書いたように、日記を予告通りに投稿した現在、ここへの投稿を急がねばと思っている次第ではある。

暫し、お待ちを…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 7月20日(月)21時37分45秒
  ここを更新するのが真っ先なのであり、続いて日記http://npo-kido.com/bbs3/sunbbs.cgi
なのであるが(日記も数ヶ月、掲載予定の文章が公開できていない)、
日記だけは、「掲載予定の文章」の校正ができない現状、(かなり校正が必要と思うため)
その日の仕事がもう出来ない時で、なおかつ、少しだけ余力があった時は、
日記に時々のつれづれを書いている次第である。

今日は、それ以上の余力があるかと思い、ここに向ったが…
そう、富士屋ホテルは、金運がつく場所でもあり、
そして、ちょうど日記に掲載する文章を、今日も校正を断念したところなのですが(←今、講座中だし、別校正も多い)、
その中に金運のことが入ってくるのです。

そのため、まずは、日記にて、金運について紹介したあとで、ここを続けることに致します。

現在、ここをご覧になっている方は、ほとんどいないと思いますが、そうした次第ですので、どうぞ暫し、お待ちを宜しくお願いします。

 (なお、日記では、その前に、まずシャンタンの告知を投稿すると思う。)

次は…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 6月17日(水)20時37分13秒
  次は、同じく宮ノ下温泉の「富士屋ホテル」について、いよいよ投稿する。
同稿にもあるように「金運」も付くホテルであるし、何しろ旧御用邸の菊華荘は良い。
今日は他の校正仕事と日記も優先させたい為、ここにはアップロードする時間が無いと思うので書かせて戴いた。
楽しみして戴きたい。

箱根 宮ノ下温泉 「太閤湯」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 6月15日(月)17時49分45秒
  (ここもデータ紛失の所の一つである。
 現在では天山湯治郷などが日帰り浴場では有名であるが、古くを知る人はここが箱根を代表とする公衆浴場である事は著名。
 その為、データ紛失でも以下掲げたが、湯質などいつの日か再度訪れ調べられる機会があったらと願う。)

地名(温泉名)/ 箱根 宮ノ下温泉
住所/神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下223

名称/ 太閤湯

電話/0460-2-4756
交通/小田原厚木道路または西湘バイパス箱根口ICから国道1号線を箱根方面へ向かい、箱根湯本を過ぎ、芦ノ湖方面と仙石原方面に分かれる宮ノ下の交差点のすぐ手前、右側。
鉄道を利用する場合は箱根登山鉄道の宮ノ下駅から徒歩5分。
 駐車場6台

動機/ 以前より、ここ太閤湯という共同浴場の評判を聞いていたため。

宿の簡単な説明/ 箱根の伝統的共同湯の代表格。
         国道1号線が芦ノ湖方面と仙石原方面に分かれる交差点のすぐそばにある共同浴場。
         庶民的。建物は2階建ての普通の民家のようであり、入り口にのれんがなければ共同浴場とはわからない。
         地元の共同組合で運営されている。
         名の由来は、豊臣秀吉が小田原攻めの際に入浴した、太閤の石風呂に因んだもの。

周囲/ 崖淵なため、浴室の窓を開けると早川の渓谷がよく見える。

良い場所(イヤシロチ)?/△○
風呂/ 内湯 男2女2
    (1.2m四方の湯船。二人入れるのでいっぱいの広さ。その分、源泉がたっぷりと掛け流しにされている。蛇口で源泉を調整できる。)

金額/300円 (7:00-21:30
休憩室は9:00-16:00)
   水曜日定休。(休日のときは前後の日)

 1、11、21日が定休(ただし土、日、祭日に当たった場合は翌日に振り替え)

今後/冒頭で先述したようにぜひ行ける機会があったらと思っている。
   (箱根に行っていた頃も、どこかの宿の帰りにとずっと思っていたのだが…)