箱根 堂ヶ島温泉「大和館」(&)皆さまへお願い )

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 6月12日(金)18時01分39秒
   「さて、宮の下温泉についてアップロードするか」と思って、ここを開けると…
 先日アップロードしたばかりの「大和館」の情報が掲載されていない。
 別のホームページでも一度そういう事があったので、おそらく最終ボタンを押さずに、もう投稿されたと思い込んでコンピューターを閉じてしまったからなのだろう。
 ストックしていた「下書き」フォルダの元文章も投稿したと思い込んでいるので削除されてしまい、あれだけの文章が紛失した事に唖然。
 その為、再度、覚えているところだけ書き直す気力も失せ、ここ「大和館」の情報は無しのままにする。
 「対星館」の項には、ぜひここも一度はと書いたが、私は「対星館」のほうが断然好みである。
 その為、箱根の良き意味での地獄である堂ヶ島温泉には「対星館」に一度行かれ、そして堂ヶ島温泉が気に入った方は、ぜひここ「大和館」にも比較のため訪れたらいいと思う。
 (雰囲気としては「対星館」よりも鄙びているのと、何よりこちらはケーブルカー(ゴンドラか?どちらがどっちか忘れてしまった)で宿に降りて行くところが違う。
  あとはここには温泉プールがある所。これは源泉100%掛け流しであり、富士屋ホテルの塩素臭い温泉プールとは違う。脇には温かい源泉の温泉もある。)

   …………………………………………………………………………………………

  さて、ノイローゼを癒す為の転地療法として始めた近場温泉の旅であったが、昨年やや子が誕生してより、育児のため全く温泉に行けない状況になった。
  (いやいや育児は全くもって素晴らしい。
   これを行っていない人は人間として産まれた楽しみを半分も味わえない…とは以前から多くの産後の家族を観て思っていたが、ここまでとは思えなかった。
   つまり子供が出来ると人が自然に成長出来るようにも仕組まれているのだろう。
   しかし、一人だけの育児では私のレベルでは完全には出来ない。もちろん、だからこその修行であり(即ち楽しみ)であるのだが、野口晴哉師のように「今後は私が牛乳で育てる」と言うまで、一人で完全に行うのには途方が暮れる。)
  閑話休題。
  しかし、まだご紹介していない宿情報が数十ある。
  その為、ここでは今後、早めにアップロードしようと思っている。
 …というのは、もう一つの理由がある。
  それは、せっかく纏めた箱根や湯河原、有馬の情報なので、何がしかの形にしたいと思っていたのであるが、ブログ案も頓挫し、現在思うのは、ここでの情報を本にしようかという事である。
  ここの情報コピーを恩師に渡して大変喜ばれた事がある。
  今は亡き恩師への餞、幽界での温泉旅のためにも製本化したく思っている。
  そのため、情報が古くなってはいけないので、なるべく早めに行いたく、ここでのアップロードも急ごうと思う次第である。
  何分、時間が思うように取れず、ただアップロードするだけでも、一度は校正をしなくてはいけない為、数十分の時間はかかるので、その時間を出来るだけ捻出して、急ごうとは思っている。
  また、製本化に当たっては、私以外の匿名での投稿の文章も掲載されるものもあると思う。
  法的にはどのような扱いになるのか分からないが(私が見ているのは総て無断で製本しているケースなのだが)、ご投稿して下さった感謝の気持ちを込め、その旨、ご了解頂きたく、ここに敢えて書かせて頂く次第である。
  (なお、お嫌な方は、その旨をここに書いて下さるようお願いする。)
  また逆に「本に載るかもしれないなら、投稿しよう。」という気持ちで今後投稿して下さっても構わない。(必ず載るかどうかは分からないが)
  特に、私の情報の誤っている点や、違って感ずる点などの投稿は大歓迎である。

  そういう訳で、のんびりとこのホームページを見ていた方には申し訳ないが、今後は、出来得る範囲で投稿を急いでいくつもりである。
  (…といっても、急いで週に一、二度だろうが…)
  ご寛容の程、ならびにご協力の程、宜しくお願いします。

http://npo-kido.com/j-j.html


箱根 堂ヶ島温泉「対星館」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 6月 1日(月)18時07分27秒
  ここ「対星館」は、父にも「箱根にはケーブルカーで行く宿がある」という事で、堂ヶ島にもう一つある大和屋と共に何度か行った宿であるが、
残念ながら、データを紛失してしまっている。
今後、いつ行けるか分からないため、下記の宮の下温泉の近くと言うことで、若干のその後の感想のみ掲げさせて頂く。

堂ヶ島温泉「対星館」

(松本清張が小説の題材に使った事もある有名な宿である)


部屋…
 今回は黴臭くなかった。(一回目は離れはあまり使っていないのか、かなり黴臭かった。)
 和洋室は2部屋で、せきれいと、ひばり。

接客/○
 2回目の時の仲居さんは、とても良く、名刺まで戴いた。
 見ると、接待マネージャーとの事。 他所よりうつり、ここで既に20年、ここは湯も良いし…きっとここにずっといることになると思います、と仰っていた。
 名前は長島和江さん。次回は指名したい。(このやり方は親父に教わったもの)

風呂/◎
  内湯(奥に露天有り)  男1女1

 露天は広く泳げるので、隣の大和屋旅館(温泉プールが有る)に行かなくとも大丈夫というぐらい。
 バスタオルが置いてあるのも嬉しい。

 有料露天があるが、宿の方が説明しないため、露天希望と言うと、そこに誘導され、料金をとられる。
 (とても良い露天であったが。)
 なお、部屋の岩風呂は深くて良かった。(湯質も最も良かった。)

 (タオルは風呂場?→○。風呂場の湧き水紙コップの設置も良い。)

湯質/○
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを以下記載する。)
   ・泉名→堂ヶ島温泉。
   ・台帳番号→温泉村第98号。
   ・源泉温度→81,9度。
   ・湧出量→121リットル/分、掘削深度410メートル、海抜標高328メートル。
   ・pH.→8,8。
   ・密度→0,9987。
   ・知覚的試験→無色透明無臭。
   ・泉質→ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(旧泉質名 純食塩水) アルカリ性低張性高温泉。
   ・イオン総量→1325ミリグラム。

   ・陽イオン(総量130ミリグラム)
     →水素イオン0、リチウムイオン0,13、ナトリウムイオン400、カリウムイオン7,80、カルシウムイオン37,1、
      マグネシウムイオン0,19、マンガンイオン0、ストロンチウムイオン0,01、第一鉄イオン0、
      アルミニウムイオン0,06、亜鉛イオン0。

   ・陰イオン(総量750ミリグラム)
     →水酸イオン0,4、フッ素イオン0,52、塩素イオン475、臭素イオン0、硫化水素イオン0、
      硫酸イオン192、炭酸水素イオン58,6、炭酸イオン2,84、硝酸イオン0、メタケイ酸イオン14,0、
      メタホウ酸イオン6,6。

   ・遊離物質→メタケイ酸113、メタホウ酸17,0、遊離二酸化炭素0,12、遊離硫化水素0。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成12年12月17日。)

ビール/◎ 生ビール(中ジョッキ)766円。

水/◎ わきみず(水道の水も)である。

食事/◎
 刺身のツマの大根その他、限りなく細かい。全て料理長の高石雅敏さんの技なのか。
 (この事は、過去何度かここに行った時に、かなり大量の文章を書いたのだが、それを紹介できないのは残念。)

今後は?/◎
  ここは「かじか荘」とも言われるように、脇の川からカジカ蛙の声が時折り聞こえる。
  また、あの離れに行きたいものである。
  (泊まった部屋/ せきれい)
  箱根だけで、全国があるようで、松阪屋本店のようなところ(芦ノ湯)の高台や、あるいは強羅、あるいは芦ノ湖の夕暮れ、それぞれ信じられないようなグラデーションである。
  ここと大和館の二件だけは、その箱根の秘境である。(以前は七軒あったそうだ)
  箱根の盆地と言うには、奥深い地下である。
  箱根の地下から守る「地獄」であると思う。
  箱根を愛するものは、秀明館同様、ここと大和館には一度は行かねばいけない。
  その意味でも、ぜひ、また行きたい。

何時のデータか/2007年

箱根 宮の下温泉 「楽遊壽林自然館」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 5月26日(火)18時29分46秒
  地名(温泉名)/ 箱根 宮の下温泉
住所/神奈川県足柄下郡箱根町宮の下225番地

名称/ 楽遊壽林自然館(らくゆうじゅりんしぜんかん)

電話/0460-2-0265
交通/箱根登山鉄道宮の下駅徒歩5分。(駐車場20台)

動機/箱根では天山湯治郷が復活するまでは、ここが日帰り温泉としては一番有名であったため。以前、TVで野口悦男さんが、芦之湯の秘湯、松阪屋本店と共に箱根の二代秘湯として紹介していたため、やはりここの湯は良いのか、と思って。

宿の簡単な説明/大正のはじめ、当時の大富豪、郷誠之助男爵により開苑。
        戦前は苑内の早川沿いの河原で大園遊会が催され、戦後は、吉田茂元首相をはじめ日銀の宇佐美総裁など政財界人も多数静養に訪れ、その他、多数の文化人、芸能人も秘かに訪れているらしい。(現役時代の長嶋茂雄巨人軍監督の箱根の山籠もりの地としても知られている。)
        箱根の珍しい植物や、きつね、タヌキ、ムササビなども済んでいる。
        約10分で早川渓谷まで散策でき、河原で水遊びや魚釣りもできる。
        しかし、ここまで谷を降り、そして登って、行き帰りをするのは、年配の方にはかなりしんどいであろう。

チェックイン&アウト/午前10時~午後7時

接待/○
周囲/○ (モミジやホウの木の林の中)
自然度/◎
良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/○
    露天 男3女3
    内湯 男1女1

      周囲の景色が売りなのだろうが、それで2500円なら、たとえば水の音に宿泊したほうが、人も少ないし…と思ってしまう。(ここも、私が来た時は人はほとんどいなかったが…)

湯質/△○
    消毒&循環有り。加水無し。加温は厳寒時に檜露天風呂のみ行う。

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)
   ・泉名→宮の下温泉。
   ・台帳番号→ 温泉村第40号。(自噴源泉)
   ・源泉温度→59、5度。
   ・pH.→7、7。
   ・泉質→ ナトリウム-塩化物泉(旧泉質名 純食塩水)
        弱アルカリ性低張性高温泉。

   ・陽イオン→ リチウムイオン0,45、ナトリウムイオン37、カリウムイオン28,2、カルシウムイオン24,8、
          マグネシウムイオン3,69、マンガンイオン1,14、ストロンチウムイオン0、第一鉄イオン0,32、
          アルミニウムイオン0,08、亜鉛イオン0,02。

   ・陰イオン→ フッ素イオン0,15、塩素イオン455、硫酸イオン64,1、炭酸水素イオン109、炭酸イオン0,46、
          硝酸イオン0,07、メタケイ酸イオン1,33、メタホウ酸イオン0,74。

   ・遊離物質→ メタケイ酸132、メタホウ酸23,9、遊離二酸化炭素3,66。
   ・微量成分→銅イオン0,02、総砒素0,695。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成17年1月19日。)

     メタケイ酸のせいかとろみがあるが、消毒&循環によってかなり湯質は源泉より落ちている感じ。
     玄関の所に流してある源泉はとても湯質が良かった。

温泉力/△
   (消毒&循環のせいだろう。)


ビール/有り。
食事/食べてないので分からない。
   サービスでゆで卵を貰える。

金額/×
 2500円はさすがに高い。(子供1500円)特別休憩室一部屋2時間4000円より。(3タイプあり)。昼の名物料理、金時力餅膳1800円~、そば膳1800円~。
 一日限定100名のみ。
 (2006年12月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/×~△

総合評価/△

(私にとっての理想の宿度→ ×

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/×

今後/×

お薦め度/△
 (箱根の日帰り温泉で最も有名な所として一度は話のたねに行くのもいいだろう。)

箱根 大平台温泉「姫の湯」 (高名な大衆浴場である)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 4月14日(火)19時40分22秒
  地名(温泉名)/ 箱根 大平台温泉
住所/神奈川県足柄下郡箱根町大平台538

名称/ 姫の湯

インターネット/http://www.himenoyu.net/
電話/0460-2-2057
交通/小田原厚木道路の小田原ICを降りて、国道1号線を西へ向かう。箱根湯本を過ぎて、曲がりくねった峠道を登り、大平台の案内板を頼りに左折する。道は狭い。
駐車場は8台。
  電車の場合は箱根登山鉄道大平台駅から徒歩5分。

動機/ 今まで大平台温泉には一度も行ったことがなかったのと、ここの湯は大平台温泉の中では一番(よく温まる)と聞いたため。

宿の簡単な説明/大平台駅は箱根峠を登る箱根登山鉄道のちょうど中間にあり、ここにはは早川の渓谷を見下ろす台地で、ちいさな温泉旅館が集まっている。

 ここ(姫の湯)は大平台の中央にある地元の人の共同浴場。
 姫の湯の名前は、近くにある名水「姫の水」にちなんでおり、姫の湯の前にある記念碑によると、1949年に地元の人が集まって温泉を掘り当てたとの事。現在は大平台温泉組合が管理。
 建物は2階建て。小さな旅館のよう。

周囲/大平台の宿や家。
自然度/△
良い場所(イヤシロチ)?/△

風呂/△
    内湯 男1女1
 浴室は8角形、周りはガラス窓で緑が見える。そこに白い円形石張りの湯船があるだけの単純なもの。
 湯船からはお湯があふれている。
 地元に愛されている共同浴場らしく、和やかに皆入っている。

湯質/△○ お湯は透明でかなり熱い。

 源泉掛け流し(消毒&循環&加温無し。少しだけ加水。…と調べてあったが風呂場では循環有りと書いてあった。実際、循環していた。)

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)
   ・泉名→ 箱根大平台温泉組合供給温泉。
   ・源泉温度→ 67,7度
   ・pH.→ 8.4。
   ・泉質→ ナトリウム-塩化物泉(旧泉名、純食塩泉)(弱アルカリ性低張性高温泉)

   ・イオン総量→ 1332ミリグラム

   ・陽イオン(総量437ミリグラム)→ リチウムイオン0,43、ナトリウムイオン379、カリウムイオン27,4、カルシウムイオン27,9、マグネシウムイオン2,29、ストロンチウムイオン0、第一鉄イオン0、03、アルミニウムイオン0,04。

   ・陰イオン(総量722ミリグラム)→ フッ素イオン0,26、塩素イオン593、硫酸イオン53,7、炭酸水素イオン72,9、炭酸イオン1,43、硝酸イオン0,78。

   ・遊離物質→ メタケイ酸141、メタホウ酸30,77、遊離二酸化炭素0,45。
   ・微量成分→総砒素0,5。(←今までで一番か?)
   (なお、全て0、00のものは省略。平成15年8月4日。)

   かなりの熱めと聞いてきたが、風呂場の温度計では41度をさしている。
   入ってみると、これは44度位。(温度計が壊れている…)   たまにはこういう熱めの湯も良い。
   湯感はメタケイ酸の量にしてはあっさりとしているが、塩素消毒していないため、自然な浴感が味わえる。

温泉力/△ (保温効果は確かに高く、長い。)
  自宅が「マコモ風呂」なので、それに較べるとどこの温泉もたいがい△以下になってしまうので、この評価は一般の水道の風呂に較べるとと考えて欲しい。
  (最初は○△であった。)
  ※いつも書いていることだが、「マコモ風呂」にしてからは、玉川温泉などは別であるが、湯を求めて温泉に行きたい気持ちが全く失せてしまった。

金額/400円 (二階にある休憩室1200円)
     営業時間は9:00-22:00(休憩室は9:00-17:00)。
    定休日は第1、3、4木曜日
総合評価/△○

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/△

今後/△ (近くの宿にもし来た時には比べるために入りたいが、「大平台温泉の中では一番(よく温まる)」らしいので、近くの宿にくるかどうか。ただ、大平台温泉には廉価の宿が多いためスタッフ合宿などで活用するかもしれない。)

※なお温泉力に書いた「マコモ風呂」について、少しでも関心がある方は、早急に参考資料をお送りしてくれると思うので、この項の最後の連絡先にお問い合わせするといい。
 ほんとうに「風呂を通して身体、そして心を変えたい」方には、ぜひお薦めしたい。
 (もちろん、これは私自身のこの数年間の、そして同時に毎日の、個人的な気持ちであるだけで、皆さまに「マコモ風呂」を強要は全くしたくありません。)
 この『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)
   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )
  (全て無料。副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)
   温泉に興味がある方へのご紹介まで。

   (全国の温泉を巡る方も、
「ここは少なくとベスト3には入る!」
    と感動していました。)

箱根底倉温泉 「函嶺」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 2月16日(月)19時51分46秒
  地名(温泉名)/ 箱根底倉温泉
住所/ 神奈川県足柄下郡箱根町底倉558

名称/ 函嶺 (かんれい)

電話/ 0460-2-2017
ホームページ/ http://www.hakone-spa.com/shop/kanrei.htm

交通/ 箱根登山鉄道宮ノ下駅から徒歩10分弱。蛇骨川の渓流沿いにある。日帰り温泉という赤い旗が何本か立っているのですぐ分かる。宮ノ下の町の富士屋ホテルから、国道138号線を御殿場方向へ約200m、蛇骨川渓谷にかかる「八千代橋」を渡るとすぐ。バスの場合は「ホテル前」で降りる。

動機/ 江戸時代以前から続いている名湯、底倉温泉に一度入ってみたかったから。
    (今では、つたやとここの2軒だけであるが、どちらも非常に評判がいい。
     …といっても、すぐ脇の宮の下温泉とあまりに近すぎるため、一般の人には知られていない。つまり、マニアの中の穴場なのである。
     私も、箱根七湯の中にいつも底倉温泉という名前が出るのを目にするたびに一体どこなのだろう、と思っていたほどであった。ある説明書では、ここ(底倉温泉)は今は無い、というような説明もあったほど。
     天正18年、小田原城攻略のため、豊臣秀吉は小田原城に築城した折り、ここ底倉の蛇骨川渓流に石風呂を造り、将兵の傷や、淀君の腰痛を癒したと伝えられている。その源泉が、現在この函嶺にある。)

宿の簡単な説明/ 元病院。表札の岡島という名前に一瞬驚くが、中で会計を済ませると今だに古き小さな病院の感じがそのまま残っている。(古い洋館のような建物と評した方もいるが。)
     立地は、ほとんど崖っぷちと言ってもいいような場所で景色も良い。
     ここは日帰り入浴が主体で、宿泊も可能だが素泊まりのみで食事は出ないとのこと。
     風呂は別棟で、男女別の小さな小屋になっている。

風呂/◎
   露天のみ 男1女1
   3人ほどが入れる円形の湯船が1つあるだけだが、絶壁からの眺めが良い。
   木々に囲まれており、下の谷底に川が流れるのが見える。
   嬉しいことには純然たる掛け流しである。注がれた湯は全て溢れ出し、床を流れていく...だが、入ると塩素の匂いが…。(恐らくは、加水の水道水のためだろう。)
   湯は無色透明無味無臭。弱食塩泉ではあるが、塩辛さはほとんど感じられない。少し熱めに設定されたきれいな湯は、柔らかく優しい。

湯質/ ◎
    ナトリウム-塩化物泉 72.4度。
    加水のみで消毒・循環・加熱はしていないとの事。
    底倉温泉。第106号。pH.8,4。
   ・陽イオン
    リチウムイオン0,35、ナトリウムイオン277、カリウムイオン21、9、マグネシウムイオン2、41、カルシウムイオン18,4、ストロンチウムイオン0,12。
   ・陰イオン
    フッ素イオン0、09、塩素イオン371、硫酸イオン61、7、炭酸水素イオン119、炭酸2、37、メタホウ酸イオン7、05、メタホウ酸イオン2、88。
   ・遊離物質
    メタホウ酸143、メタホウ酸18、6、遊離二酸化炭素0、37。  (平成11年3/19)

温泉力/ ○
  自宅が「マコモ風呂」なので、それに較べるとどこの温泉もたいがい△以下になってしまうので、この評価は一般の水道の風呂に較べるとと考えて欲しい。
  (いつも書いていることだが、「マコモ風呂」にしてからは、玉川温泉などは別であるが、湯を求めて温泉に行きたい気持ちが全く失せてしまった。)

周囲/ △
自然度/ 〇
イヤシロチ?/ △〇 (このスポットだけイヤシロチになっている感有り。)
金額/ 700円。
    (以前は、素泊まりは大丈夫だったのだが、今はそれもしていないとの事。
     素泊まり4500円という玄関内の表示を見つつ、いつからしていないのかと伺うと(調べたところではしているとの情報があったため)、ついこの前からで「寒いからね」との事。一瞬、絶句したが、「再開の予定はありますか?」と聞くと、「うーん、どうだろねー」とニコニコ顔の女将さん。(接待は〇である。)

総合評価/ ◎
今後/ 〇
   あの景観と雰囲気そして、湯に入った時に一瞬感じた塩素臭が加水の水道水の塩素のためなのか、私の錯覚なのかを確かめるためにも行きたい。
   (ただ湯的には、温泉力に書いた通り。
    なお、そこに書いた「マコモ風呂」について、少しでも関心がある方は、早急に参考資料をお送りしてくれると思うので、この項の最後の連絡先にお問い合わせするといい。

    ほんとうに「風呂を通して身体、そして心を変えたい」方には、ぜひお薦めしたい。
    (もちろん、これは私自身のこの数年間の、そして同時に毎日の、個人的な気持ちであるだけで、皆さまに「マコモ風呂」を強要は全くしたくありません。)
※少しでもこの『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)
   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )
  (全て無料。副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)
   ご紹介まで。

箱根底倉温泉 「つたや」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 2月10日(火)18時29分56秒
  地名(温泉名)/ 箱根底倉温泉
住所/〒250-0403 足柄下郡箱根町底倉240-1

名称/ つたや

電話/ 0460-2-2241
ホームページ/http://www.kit.hi-ho.ne.jp/sokokura-yu/
交通/ 箱根登山鉄道で小田原駅または箱根湯本駅から宮ノ下駅下車徒歩10分。
    バスなら、箱根登山、伊豆箱根バス箱根町行きにて宮ノ下「神社下」下車、すぐ前に駐車場有り。

動機/ 豊臣秀吉が湯治をした事で有名な底倉温泉、しかもここ「つたや」は小さい宿で景傍も良いと聞いていたので、いつか来たいと思っていた。

宿の簡単な説明/ 蛇骨渓谷に建つ。駐車場から外階段を降りるという簡素な入り口。(個人的には好み。入った感じもビジネスホテル風で、湯本の寿司の宿ケイショウに似ている。(こじんまりしたアットホームな感じも。)
    入浴と休憩が主体だが、宿泊も可能。
チェックイン&アウト/ 午後4時~午前10時。
風呂/ 〇
    露天 男1女1 (露天からの景観はとても良い。宿でもあるので雰囲気としては同じ底倉温泉の函嶺のほうが自然の中という趣があるが、ここのほうが外の人気から隔離された感じはある。)
    内湯 男1女1

湯質/ 〇 底倉温泉 第52号。 源泉であるが消毒のみ無し。(循環&加水&加温有)
      ナトリウム-塩化物泉。弱アルカリ性低張性高温泉。
      pH.7、8。 源泉温度、62,7度。

    ・陽イオン
     リチウムイオン0,61、ナトリウムイオン437、カリウムイオン33,8、マグネシウムイオン45、4、
     カルシウムイオン45、4、ストロンチウムイオン0、04、第一鉄イオン0、19、アルミニウムイオン0、14、
     マンガンイオン0、12。

    ・陰イオン
     フッ素イオン0、20、塩素イオン681、硫酸イオン65、2、炭酸水素イオン110、炭酸イオン0、58、
     硝酸イオン0、36、メタケイ酸イオン1、75、メタホウ酸イオン0、85。

    ・遊離物質
     メタケイ酸144、メタホウ酸22、2、遊離二酸化炭素2、99。 総砒素0、237。(平成14年11/7)

   内湯の大浴場は、ごく微かに塩素臭がしたが、それは浴槽を洗った時の残りであろう。
     透明無臭、味は僅かな塩味。
     内感すると胸部(特に呼吸器)に来る。

温泉力/ 〇

接待/ ◎ (感じのよい女将さん)

客室/ 宿泊していないので分からないが、休憩所は目の前に山を望み、とても景観が良く、またまるで田舎に来たような落ち着いた感じがある。(ただテレビを誰かが付けるとちょっと…)

周囲/ ここだけ箱根のメインから少しだけ外れたような安心観がある。
    外に出れば国道一号線。

自然度/ 〇△
イヤシロチ?/ △〇
ビール/ 自動販売機を見るとキリンの缶ビールだが。

金額/ 日帰り入浴2000円は天山湯治郷よりも高いが、宿泊は8000円、10000円(朝食付き)。
(一人でも同料金は私には嬉しい。)

通信環境(インターネットetc.)/ 〇

連泊希望(湯治etc.)日数/

総合評価/ 〇△ (ただ源泉掛け流し(消毒・循環・加水・加熱無し)では無いのが残念。多くの温泉宿と違い、一人で休める雰囲気がとてもいいのに。)

今後/ △

※ただ、自宅が「マコモ風呂」なので、それに較べるとどこの温泉もたいがい△以下になってしまうので、この評価は一般の水道の風呂に較べるとと考えて欲しい。
   (いつも書いていることだが、「マコモ風呂」にしてからは、玉川温泉などは別であるが、湯を求めて温泉に行きたい気持ちが全く失せてしまった。)
   なお、「マコモ風呂」について、少しでも関心がある方は、早急に参考資料をお送りしてくれると思うので、この項の最後の連絡先にお問い合わせするといい。
   ほんとうに「風呂を通して身体、そして心を変えたい」方には、ぜひお薦めしたい。
 (もちろん、これは私自身のこの数年間の、そして同時に毎日の、個人的な気持ちであるだけで、皆さまに「マコモ風呂」を強要は全くしたくありません。)

※少しでもこの『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

  (全て無料。副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

 ───限りある人生の中で、限りない幸せを、と思い、
 湯(温泉)否、それ以外を通して知るキッカケになったら幸いである。
 その意味では、や氣道の個人指導であると整体と「太古の水」と共に、お薦めしたい。
 (「太古の水」についても上記メールアドレスmail@npo-kido.comで詳しい資料を送ってもらえる。
  なお、この最後のコメントはいつも大体同じことを書いているが、ご寛容戴きたい。)

次は… (東海道中膝栗毛)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 1月27日(火)21時46分33秒
  湯河原のとっておきも公開してしまい、
(ぜひ皆さんも!
 と言いたいのですが、その後、様々な方から、以前より上野屋や、あの私のとっておきの●●やツバキその他行ってらっしゃる事を伺い驚き!でした。さすが…)

 そして、中川温泉はおそらく最終なので「やまぶき」を前回投稿しました。

また戻って箱根に参ります。

なお、ここをご覧になっている人も非常に少ないような感じなので、以前よりも、ゆっくりペースにさせて戴いております。
(ペースが遅い場合は遠慮なく、急かしてくださいませネ。そうします旨。)

中川温泉 「魚山亭やまぶき」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2009年 1月12日(月)10時37分20秒
  地名(温泉名)/ 中川温泉

住所/〒258-0201足柄上郡山北町中川897-90

名称/魚山亭やまぶき

電話/0465-78-3911

交通/東京・新宿から→ 電車/小田急線で新松田駅へ。バス利用で[中川温泉入り口]下車
            車/東名高速を名古屋方面へ。大井松田IC下車~大井松田IC~R246を山北・御殿場方面へ。丹沢湖・中川入口看板を右折。
   名古屋方面から→ 電車/JR新幹線・小田原駅で小田急線、新宿・本厚木行に乗換新松田へ
            車/東名高速を東京方面へ。御殿場IC下車~東名御殿場IC~R246を東京方面へ。丹沢湖・中川温泉入口看板を左折.
   ※電車 / JR松田駅又は小田急新松田駅よりバス利用が便利

動機/毎年、丹沢に滝行に行くが、その前か後に中川温泉の川にある滝に入る事にしている。
   今まで「信玄館」と「蒼の山荘」をよく活用していたが、もう一軒じゃらんネットで紹介されていたここは写真では景観もよく、魚が美味しいという事でいつか行きたく思っていた。

宿の簡単な説明/ 丹沢湖の上流、中川の清流沿いにある。(蒼の山荘の上。)
         猫がたくさんいる。(ロビーもやや猫臭い)

チェックイン&アウト/× 午後3時~午前10時(蒼の山荘は2時に着いたが入らせてもらえたがここは厳禁。)

接待/△× 女将さんがそっけない。

客室/△ まあ蒼の山荘よりは良いが普通の旅館。
    (泊まった部屋/101)

周囲/◎(五重マル)
 ※【極秘情報】→ これは「水浴び&滝行が出来る良いスポット」の事。
          詳しくは蒼の山荘の項を参照。
          今年は右側の中川大滝にも入って滝行を満喫した。
          また今年はシマヘビはいなかったが川中にオタマジャクシがいた。

自然度/◎ ひぐらしの鳴き声が心地好い。(客室だけでなく入浴中もすぐ傍で聞こえた。)

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△ 男2 女2 (浴室外に露天)
    露天は温度低く、内湯は熱め。
    内湯は檜か何かの木材だが底は腐りかけてぬめっていた。そのために湯質はまるくなっている。

湯質/△
    消毒、循環、加水、加温有りの源泉100%掛け流さずである。
    ただ、塩素臭くはない。

 (以下、着替え場所に掲げてある成分表をメモして転載。)
   ・泉名→中川温泉。
   ・台帳番号→中川第七号温泉
   ・源泉温度→30,1度。
   ・pH.→ 9,2(ちなみに蒼の山荘は10、22。(中川温泉の中でも最もpH.が低い)信玄館は9,6。)
   ・泉質→ アルカリ性単純温泉。アルカリ性低張性温泉。

  (なお、ここから近くの蒼の山荘と信玄館の成分と比較ができるように、最初に蒼の山荘を記載し、次に信玄館の湯のほうを( )でくくり、その次にここの湯質を列記してみた。)
  ・陽イオン(総量215(111)103ミリグラム)→ナトリウムイオン183(98,9)88,15、カリウムイオン1,15(0,54)2,0、
                      カルシウムイオン30,2(10,8)12,5、マグネシウムイオン0,38(0)0,1、
                      ストロンチウムイオン0,10(0)0,05、第二鉄イオン0,02(0)0、
                      アルミニウムイオン0,02(←このアルミニウムイオンの記載は家族風呂の成分分析表にのみ記載。)(0,45)0,01。

  ・陰イオン(総量455(231)228ミリグラム)→水酸イオン2,14(0,68)0,27、フッ素イオン0,07(0,14)0,02、塩素イオン50,7(19,0)15,7、
                      硫化水素イオン0,95(0)0、硫酸イオン326(171)183、炭酸水素イオン13,0(16,0)17,8、
                      炭酸イオン12,4(家族風呂の成分分析表では0,07と記載)(4,87)2,12、
                      硝酸イオン0,07(家族風呂のほうでは0と記載)(0)0,43、
                      メタケイ酸イオン(家族風呂のほうの成分分析表のリン酸水素イオンと同量なので、メタケイ酸とリン酸水素イオンは同じことなのだろう)46,4(18,1)9,60、
                      メタケイ酸Ⅱイオン1,14(0)0、メタホウ酸イオン2,19(0,91)0,06。

   ・イオン総量689(365)362,0ミリグラム。
   ・遊離物質→メタケイ酸18,7(23,3)30,6、メタホウ酸0,28(0,37)0,06。
   ・微量成分→総砒素0,002(0)0。
    (なお、全て0、00のものは省略。平成9年11月21日。(平成6年10月5日)平成9年7月15日。)
   ※上記を比較して見れば、すぐにお分かりの通り、ほとんどのイオン量において、ここが最も少ない。

温泉力/△
  自宅が「マコモ風呂」なので、それに較べるとどこの温泉もたいがい△以下になってしまう。
  ここも普通で自然なお湯に使っているという感覚である。
  いつも言うことなのだが、「マコモ風呂」にしてからは、玉川温泉その他は別であるが、湯を求めて温泉に行きたい気持ちが全く失せてしまった。)
   なお、「マコモ風呂」について、少しでも関心がある方は、早急に参考資料をお送りするので、この項の最後の連絡先にお問い合わせ戴きたい。

ビール/×(アサヒスーパードライの大瓶。キリンラガーは自販機であるが(350?)売れ切れであった。)
冷凍庫/△(2本入るがあまり冷えない。)

部屋食/○

食事/△
 一遍にバーンと出る。
(氷)水/○

寝具(寝心地)/×
   蒼の山荘では基本的に自分で敷くシステムと言われたが、ここは一応旅館システムでその点では他も基本的に同様。
   ただ、煎餅布団(文字通り煎餅布団!ここよりも薄い布団は経験無い)には驚いた。
   個人的には腰椎の変動もあったので良かったが、隣のまっちゃんに聞くと「これだと私は仙椎を痛める」とのことで、押し入れよりもう一枚出してもらう。
   しかし、それでも他の旅館より固い。

金額/△
  13000円前後。(2008年7月現在)

通信環境(インターネットetc.)/×

総合評価/△×
 湯質と接客を考えると。

連続湯治/×

今後/×
 やはり中川滝に行くためには蒼の山荘か。

※「温泉力」の項に「マコモ風呂」について書いたが、少しでもこの『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )
  (全て無料。
    副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

奥湯河原温泉 「石葉」2(「奥」を含めて湯河原温泉の最終となる )

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年12月22日(月)19時45分39秒
  (文章量が多かったため、今回「石葉」は、二回に分けた。
 今回は、前回の続きである。
 なお、10/28に一度投稿したものは削除した。)

寝具(寝心地)/◎ まるでベットのような寝心地のマットレス。(神奈川ではどこよりも厚め。なおベッドである草楽庵も同じメーカーなのか、とても寝心地良いマットレス。自宅のように安心してくつろいだ部屋で清々しく眠れる。富士屋ホテルとは全く違う。まして「対星館」も色々な部屋タイプで言ったが全然違う。
 (なお、「対星館」カジカ荘については、以前何回か行った時の情報をメモリー紛失のため今後完全な形の紹介は出来ないと思うので、ここで要点を申し上げておく。
  今申し上げたように、離れがベッドタイプ。そこは川に面しているため、そのせせらぎからカジカの鳴き声が混じる事があるのと、料理長は料理雑誌にも毎月掲載されている程で、古くから箱根の宿の中では、この宿はケーブルカーで降りて行くわけであるが、その点は数十年前からこの宿の一番の特徴であるが、(二番目は松本清張の小説の題材になった事)
 現在は、そうした事よりも、料理の点が着目されている。
 対星館と大和館は現在残る堂ヶ島温泉の二つのみの宿(以前は七つあった)であるが、どちらも湯質良く、まるで箱根とは思えないほど、グーッと下に下がっていく(大和館はロープウェイで)のだが、そうした穴、僻地というか、「秘めたものがあり、それを崩壊したい時」にとりわけお薦めな宿である。
 どちらも歴史あるが、対星館や大和館を活用する時は、そうした時が良い。
 秘めたものが無くとも、秘めて底打ちしたい時(何かを終わりにして、新しく向おうという時)に良いだろう。
 上がった時(国道)の向かいの富士屋ホテルとは全く逆の氣(エネルギー)である。
 もとより、下がった所はそうした氣(エネルギー)になるが、箱根はそれが目の前であってもそういう事がある。堂ヶ島温泉はその意味でも面白い。

※【重要情報】→ 観月庵では、雨戸を閉めてもらわないと朝早過ぎて目が覚めてしまう。

金額/○  29025円~
 桜(8帖定員2名)と翠(10帖定員2名)と城山(10帖定員4名)は29025円。(どれもアウトバス。なお、全て記載は平日料金。休前日は31335円となる。)
 十国、大観、連山(10帖定員4名)は以前は32490円であったが(どれも檜風呂付)、その湯が温泉になったためか、34800円となる。(休前日は37110円)
 岩戸(10帖+10帖。定員6名。檜風呂&月見台。)と観月庵「離れ」(定員5名。10帖+6帖。伊豆石風呂&月見台付き)も以前は42885円であったが、部屋の湯が温泉になったためか45195円となる。(休前日47505円)
 草楽庵「離れ」(定員4名。8帖+広縁4帖。檜風呂。ツインベッドルーム)は49815円(休前日52125円)で以前より温泉であったためか、そのままの料金である。
 (この草楽庵の部屋湯だけが温泉で他の部屋は白湯であるが、2006年10月からはもう一つ源泉を引き、他の部屋でも温泉がら入れるようになると、直接ご主人(社長)から伺う。
  …そして、二回目の今回、このような次第という訳。)

 ※どれも平日料金。(消費税、サービス料(5000円位込み)休前日は2千3百円位増し。
 ※朝食抜きだと-2500円。(一休ドットコムからの予約だと同料金で一時間レイトチェックアウトであることは「チェックアウト」の項に書いた。)
  ※一人OK。

通信環境(インターネットetc.)/△×
 ここは繋がらないと思って来たほうが良い(携帯は繋がる)。
 というのは、ここの場は良いので(特に離れは。そしてその場で瞑想をしたり、此処を良くする氣を入れてもしまった。2008年。)、せっかくだったらインターネットはしないほうが良い。
 時々繋がるというのも、良い感じで、ここに来たら、基本的には繋がらない、ただ繋がる時もある、そのバランスが良い、と捉えられる。

総合評価/◎(三重丸)
 これで海が見えれば私的には最高に近く良い宿。
 同じ奥湯河原の加満田よりも遥かによく、有名な伊豆山蓬莱よりもよいと感じるのは、この宿の肩のこらない自然性だろう。
 最高の設えではないが落ち着く。
 結局、氣の問題なのかもしれない。
 名宿なのに、氣が濃過ぎなく、また今まで泊まった人や従業員の方の氣が部屋に染みついてない。
 この宿の特長として、そうした氣の風通しも良い事は特筆したい。
 (逆に言えば氣の拡散度合いもあるが、それは、宿選びと言うよりは部屋選び、以上の感覚である。何にせよ、そういうことを求めたくなってしまう程の宿ではある。)

今後/ ◎ (三重丸)
 (一回目に書いた文章。
  ちなみにその後、何度となく行っているのは、上記泊まった部屋でも分かるだろう。
  この「今後」の項では、三回目以降の文章が無いので加えるが、草楽庵も訪れた現在では、やはり馴染み深い観楽庵が正に馴染み深い。)

  接待、部屋、食事、湯のそれぞれが水準以上であるという希な宿というよりも、気疲れしないのが良い。
  なお、普通、離れは敬遠するのだが、部屋の風呂も温泉だし、ここは何度も来たいので、その時は観月庵にしたい。
 (この点が、強羅環翠楼では天皇が泊まったといっても離れの予約を躊躇しているのと違うところ。強羅環翠楼は、あの華清の間が気に入りすぎているところもあるが。
  …とここまでは夜~早朝に書いたが、その後、先述したようにご主人から2006年10月からは他の部屋の風呂も温泉になると伺い、果たして離れにしようかどうかは迷っている。…というのは、他の部屋の風呂も檜風呂でなかなか良いからである。)
 ともかく、ここと強羅環翠楼は、共通する香りある優しく本源に戻してくれる宿である。
 (自宅が「マコモ風呂」になってから箱根や湯河原の宿には興味が無くなってしまったが、
  その理由である湯治という湯を求めてでない湯治がこの二つの宿では特に出来る。
 (また、「氣道」協会スタッフにも湯河原の代表として来れる宿。ここの雰囲気からすると必ずしも必要はないが貸切りもいいかもしれない。と言うかこの名宿を貸切りにするというのは凄いことだ。)
 …と一回目の時に書いたが、貸切りは不要だろう。

 そしてまた、今回、二回目の時も動機の項に、スタッフだけでなく同志による夢合宿に使えるのではないか、と書いたが、ここは、未来にドーパミン的に進む意欲を増す宿というよりは、「品良く落ち着き、和める宿」である。

※【重要情報】 →なお、そうした夢を活性化する宿が文人が滞在を好む宿に多いのは、単なるドーパミンということだけでなく「集中を醸す氣」が部屋に残っているからだろう。


 なお、湯河原では名湯「上野屋(ままねの湯の源泉)」はまた行くだろうが、それ以外となると、行きたかった「伽しょう園」と「指月」が今年閉店になったと今日聞いた。
 その意味でも、ここしか個人的には行けなくなってしまった。

※「温泉力」の項に「マコモ風呂」について書いたが、少しでもこの『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

  (全て無料。
    副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

 ───限りある人生の中で、限りない幸せを、と思い、
 湯(温泉)否、それ以外を通して知るキッカケになったら幸いである。
 その意味では、や氣道の個人指導であると整体と「太古の水」と共に、お薦めしたい。
 (「太古の水」についても上記メールアドレスmail@npo-kido.comで詳しい資料を送ってもらえる。
  なお、この最後のコメントはいつも大体同じことを書いているが、ご寛容戴きたい。)

(校正済) 奥湯河原温泉 「石葉」(「奥」を含めて湯河原温泉の最終となる )

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年12月22日(月)19時31分37秒
   ついに、ここ「石葉」をアップロードする事になった。

 ずっと湯河原で行きたかった天野屋旅館が無くなり、最近では奥湯河原の指月も無くなってしまった。
 そして、いつかと楽しみにしていた伽しょう園も無くなった事を最近聞き、かなり落胆した。
 (私が行かなくてはと思っていた湯河原の宿では、海石榴(つばき)や船越などはあるが、それは別に個人的に行きたくは無く、このブログ?の様々な宿のように義務として行かなくてはという宿であった。なので、特に「マコモ風呂」によって自宅が大概の温泉以上になってしまった現在では、今後も暫くは行かないだろう。)

 その意味でも、今回、石葉を、湯河原最終の宿として掲げさせて戴く。

※なお、湯河原温泉の最高の湯は、上野屋である。
 そして、それを陰とするなら、陽はここ「石葉」である。
 「陰より自ずと陽に転ず」と言うが、上野屋から自然に行きついたのがここなのである。
 この陰陽は、湯質という意味よりも、湯河原宿の中での総合的な私の尺度の中での陰陽である。
 (そしてまた、湯河原温泉自体も私の温泉全体のゲシュタルトの中では陰の存在である。)
 ともあれ、湯河原や特に奥湯河原を愛する者として、私が今まで行った中で、何故なのか自然と、一番馴染みが産まれてしまって、いつの間にかお氣にいりなってしまったのが、ここ石葉である。
 上野屋と共にお薦めすると共に、今回の流れとしては湯河原最終紹介の宿として、この宿を掲げさせて戴く次第である。
 他の項同様、皆さまの参考になれば幸いである。
  (なお、次回以降の紹介は、丹沢のほうにしようか、関東の良いホテルにしようか、玉川温泉シリーズにしようか、それとも修善寺か、等々迷っている。)
 ともあれ、この「石場」は私にとって、様々ある「また行きたい宿」の中での湯河原での一番である。
 ぜひお薦めする次第である。(繰り返しになるが、湯河原の名湯「上野屋」の客室温泉付き(それでも一万円台)も是非。)
 ではでは…

     ……………………………………………………………………………………………

地名(温泉名)/ 奥湯河原温泉
住所/〒259-0314神奈川県足柄下郡湯河原町宮上749

名称/ 石葉

電話/0465-62-3808
ホームページ/http://www.sekiyou.com/
交通/
  ・電車→ 東海道線ご利用の場合 東京-湯河原(特急踊り子号70分)(普通電車100分)
       新幹線ご利用の場合 東京-熱海(こだま55分)熱海-湯河原(タクシ-20分)
       小田急ロマンスカ-ご利用の場合 新宿-小田原(ロマンスカ-70分)小田原-湯河原(東海道線20分)

   ・車→ 東京-厚木IC(東名高速道路)厚木-小田原(小田原厚木道路)小田原-湯河原(真鶴道路)


動機/奥湯河原の名宿として有名なので以前より気になっていた。
   (二回目は、今年から部屋の風呂も温泉と聞いていたためと、末尾に以前スタッフと共に研修合宿として来たいと書いたが、スタッフだけでなく有志と「夢合宿」の研修宿として使えるのではないか、の確認のために来た。
※【重要情報】→ なお、ここでの表記は基本的には全て一回目に記したものである。二回目以降に来た時の記述は、読めば分かるように記載している。
          (それは、他の宿についても同様であるので【重要情報】として記した。)

宿の簡単な説明/ 名宿として名高いのだが、高級宿の敷居の高さが無く、また宿自体の設えもそうではないので、自然な和の空間が閑かに味わえる宿である。 和9室。

チェックイン&アウト/○ 午後2時~午前11時
※【極秘情報】 → 一休ドットコムからの朝食抜きプランだと宿に直接の予約と同料金でチェックアウト時間のみ一時間延長の12時までとなることを発見した。

接待/◎以上
  温かい持てなしで、気さくなのに相手の言葉を尊重し出過ぎない若い仲居さん。
  (扉を開ける時に「失礼します」と大きな声で仲居さんがくる宿が高級宿でも多いが、ここは違う。(ちなみに伊豆山「蓬莱」でもそういう感じだった。急にドタドタと自分の部屋に入って来られる感じがするのが私は嫌なので、温泉宿選びの重要なポイントにしている。)
  何より、気遣いをしないですむのが嬉しい。
  (その後、別の古い仲居さんがいらっしゃったが、その方はそういう感じでもなかったのが残念…
   あとで別の仲居さんに伺うと、その方はベテランだが4年ということ、最初の方は年齢はお若いのに8年の方。
   この表現でお分かりだと思うのだが、新人さんご自身の素晴らしさや機転の早さだけの理由ではなく、ここはとても教育が良い意味でほんとうの意味で上手く、しっかりしていることが窺い知れる。)

   その後、食事中、女将さんが挨拶にいらっしゃる。(10種体癖(野口整体の体癖区分)。故に、こうした宿では別格で、氣も控えめで緊張感なく、むしろ女将さんのほうが緊張しているような珍しい形の温かいご挨拶。先の仲居さんより、女将さんは71歳なのですがお若いですよと伺っていたが確かに。50台か40台にしか見えない。10種(開閉形)はいつも若い。天真爛漫なせいであろう。)
   二回目の時の仲居さんは40代位の方。原節子にお顔だけでなく声も似ていますね、と言うとお名前も同じせつこなのだと仰る。気品のある和やかな方で嬉しい。

 (※上述したように、すべて一回目の文章を基本として変えていないが(以下はもっとそう)、五回目でも、せつこさんは素晴らしい。
   その時は、茅ヶ崎館(小津安次郎監督の仕事場でもあった)に行くために、小津の何だったか、珍しく明るい映画をここで観たのであるが、せつこさんは名前だけでなく、本当に原節子に似ている。もっと美人である。(控えめでは無く)
   その事を翌日申し上げたのであったが、、
   さてさて六回目はどうなりますか。きっと、桁が増え、60回となるのだろが、こうしたご縁は大切にしたい。
   取り分けここが、名湯というわけでないのに、何故なのだろうか、本当に分からない。
   しかし、馴染みがあってからは、ここを大事にし、ディクシャもここでと選んで受けた。   いつの間にか、私にとってはとっておきの場所になってしまった。(特に離れの観月庵)

客室/○(~◎)
  掛け軸や花器などの設えも、華美ではなく自然な感じ。
  ただ照明が暗いので仕事はしづらい。
★この点だけが、この宿の自然性を破る一つの違和感。
  食事も見えづらい程であるが、この一つの違和感があるからこそ、広がる(雰囲)氣がある。
  整体の創始者である野口晴哉先生のご次男は晴哉先生の言葉を借りて「人の原動力は明確な夢とか確信ではなく、漠たる一点の希望である」というようなことを仰っていた。
  時間軸を考慮した見事な設定である。

 音/玄関近くの部屋(インターネットでも非常に良くでる「桜」の間であった)を見せてもらったが、そこだと庭には出れるが、音の点でちょっと。
   ここは一番奥なので閑か。
   (二回目連山の時は二階であったためか、さらに靜かで、同じ湯河原でも奥湯河原は違う。湯河原がかなりうるさく感じられてしまう。三、四回目はさらに良い。五回目も靜か。)

  眺め(色)/○△ 窓を全開させると、周囲の自然との一体感があってとてもいい。
             (二回目…ほんのり紅付く梅の梢越しに見える遠くの山間いが良い。
                    その景色の合間に鳥の囀りが長閑(のどか)である。
              三、四回目…◎二回目同様の感想だがさらに高台なので一層良い。広いバルコニーにある椅子で外を味わえる。)
              五回目…○△ここは観月庵のような高台でなく、小さな庭のみであるが落ち着く。

 (泊まった部屋/大観。二回目は連山(大観と造りも同じ。源泉檜風呂付。2007年5月。)三、四回目は離れ観月庵(源泉伊豆石風呂付◎である。 二回目、三回目共に風呂場からとても近い。五回目は草楽庵の「離れ」(ツインベッド))

周囲/○ 奥湯河原でも、加満田やツバキのほうではなく、ここだけは少し離れた森中(?)にある。

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/◎ 宿に来る途中から樹木が多くなり、その辺りからグッと自然中の体感が来る。そこからがイヤシロチだ。

風呂/ ○△
    内湯(&露天。内湯の外に進むと露天がある) 男1女1
   ・タオルは風呂場にある。
    (三回目観月庵の内湯は伊豆石で二回目の檜風呂より小振りであるが風情あり。)

湯質/ ○
    源泉掛け流し(消毒&加温無し。加水&循環あり。ただ2006年10月からは加水の水が湧き水となるので、箱根福住楼の如くのブレンドの見事さが味わえる可能性もありそうで楽しみである。)
    …それもあって二回目に訪れたのである。
    湯質は以前と異なる。
    以前は、無色透明殆ど無味無臭だが僅かな硫黄臭がしたが、今回は色は、やや緑がかっており、硫黄臭はかなり薄く、かわりにナトリウム、カルシウム、マグネシウム味が強くなっていて私の好きな桃李境(伊豆山温泉)の湯の味を薄くしたよう。
    湯感は、以前のような際立った感じがなく、均された感じだが、馴染みやすい自然の温泉という感覚であった。
    色々と確認のためフロントに電話すると、直々に支配人(若い女性)がいらっしゃり、全て答えてくれた。
    以下、要約する。(「以前の時もお聞きになっていらっしゃいましたね」と言われ、私の仕事を公開せざるを得なかったのであったが…。なお、この掲示板のアドレスまではお伝えしていない。)
   「・2006年末より、以前の源泉を止め、自家源泉にした。
    ・泉質は、以前と酷似。若干、温度が違う程度。
    (風呂場に掲げてある泉質分析表は以前のままであるが?に答えて…)・現在、申請中である。源泉名も同じ若草源泉である。(なお、ここの山の名称が若草山なのだそうだ。)
    ・内湯は、源泉100%掛け流し。
    (つまり、消毒、加温、加水、循環、無し。それで、以前よりも様々な不純物が混じっていたのか…。「しかし、僅かな塩素臭があったが…」と伺うと、毎日の掃除の際にどうしても用いてしまうとの事。)
※【重要情報】 → この(↑)掃除の際に塩素その他洗剤を用いるのは仕方ないが、私たちの立場で言えば、チェックイン直後は特にそうしたケースに出くわすことは、常に配慮に入れている。
          掛け流しの湯量が少ない場合、人が入る前に入りたくなるのが常であるが、この消毒の問題と兼ね併せて考えねばなるまい。
          宿がどの程度の掃除をしているのかによるのであるが…。
    ・露天は、加水、循環有り。
     (以前は(今年から、つまり自家源泉にしてから)していなかったそうだが、どうしても温度管理が難しく、お客さまから「熱い」という声があり加水をしたとの事。また、その後浴槽の上部が熱く下がぬるい、との事で循環も再開したとの事。)
    ・部屋の温泉は、源泉100%掛け流し。
     (なお、三回目の時も、大浴場、その奥の露天共に塩素臭かった。(大浴場は味もヨードチンキ様)こういうことは部屋の温泉には無い。」


 (以下、着替え場所に掲げてある「温泉分析書」をメモして記載した。)
   ・泉名→湯河原温泉。(若草源泉)第156号。

  (ここからは、湯河原の名湯「温泉場」の『ままねの湯』(イオン成分が他の湯河原の2倍近い)と比較して記載してみよう。 ( )内が、ままねの湯のデータである。なお、ままねの湯の源泉は「上野屋」であるので上野屋のデータと思って下さって良い。)

  ・源泉温度→ 75.4度。(82.8度)
  ・pH.→ pH8.5 (8.4)
  ・泉質→ ナトリウム一塩化 アルカリ性 低張性 高温泉

         (ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(含石膏-弱食塩泉)。弱アルカリ性低張性高温泉。)

  ・陽イオン(総量947(652)ミリグラム)→
   リチウムイオン0,54(0,27)、ナトリウムイオン789(467)、カリウムイオン32,9(26,1)、カルシウムイオン122(158)陽イオンでは、これだけが「ままねの湯」のほうが高いのみ!、
   マグネシウムイオン0,89(0,15)、マンガンイオン0、12(0,01)、ストロンチウムイオン0,66(0,55)、第一鉄イオン0、12(0,03)、アルミニウムイオン0,33(0,02)。

  ・陰イオン(総量1595(1189)ミリグラム)→フッ素イオン1,53(0,61)、塩素イオン1130(644)、硫酸イオン391(479)陰イオンでは、これと炭酸イオンだけが「ままねの湯」のほうが高いのみ!
   炭酸水素イオン56,8(55,2)、炭酸イオン0(1,08)、硝酸イオン3,35(1,34)、メタケイ酸イオン8,66(6,44)、メタホウ酸イオン2,62(1,51)。

  ・イオン総量2542(1981)ミリグラム。

  ・遊離物質→メタケイ酸139(130)、メタホウ酸13、4(9,75)、遊離二酸化炭素0,30(0,342)。

  ・微量成分→亜鉛0,07(0)、総砒素0(0,158)。

(なお、全て0、00のものは省略。平成4年7月17日(平成9年8月1日)。)

  データを見てもお分かりの通り、湯河原の名湯「ままねの湯」よりもはるかに成分が多い。
  ままねの湯のある「温泉場」という場所は、徳川時代に将軍に湯河原の湯を献上したところである。
  (どれも、近くの「上野屋」の源泉から引いていると、タクシーの運転手から聞く。)
  そこよりも成分濃度が高いのには驚いた。
★ 成分濃度が高いから良い湯であるというわけではないことはもちろんである。
  (検出されない成分もあるだろうし、また成分とは異なった要素で湯が決定する面も強いと思うので、これはあくまで現代科学の今のレベルの化学的な立場からの一つのデータに過ぎない。
    ただ、有馬温泉の湯の花は無いのであるが、科学的に成分を分析し(上記のように)、同じものを作ってみると、割と(割と…であるが)湯感に共通項を覚えるという意味では、成分分析と湯との関係性があることはもちろん言えるだろう。)
   ここの湯は、入った時から「あら、なかなかである」と思った。
   その一つは、成分の濃さを感じたからであるが(慣れるとこの湯はこの成分が濃いことになる、ということが分かってくる)、
   もう一つは、生ビール的感覚(生きている湯ということ)。
   そのために、皮膚から体に浸透する湯の影響もさまざまな形でダイナミック。
   内体(=からだ=感覚的身体=潜在意識)もどんどんと変わる。
   「ここの湯ってこんなに良いの?」と驚く。
   …というのは、ここ石葉は、宿の雰囲気や食事で高名なところであり、湯で売っている宿ではないからである。(加水をしているというのも湯で売れない理由の一つだろうが、加水をしてこのレベルは素晴らしい。)
   強羅の無色透明のほうの湯と較べると圧倒的に濃さや説得力がある。

   神経系統、呼吸器系統、泌尿器系統、消化器系統、生殖器系統~と、自然に、そして速やかに変化する。

   また、循環している露天のほうが濃い感じがし体への影響も峻烈であり、内湯は柔らかい。これは、どんな方も体感できるであろう。
   循環していないほうが柔らかいはわかるが、薄く感じるのは面白い。(有馬温泉の古泉閣のようだ。)

温泉力/○
   しかし、現在、自宅が「マコモ風呂」なので、それに較べるとどこの温泉も興味が無くなっている。
   湯治に関して言えば、普通のそして自然なお湯につかりたい時に温泉に行きたという感覚である。
  (ちなみに、ここは他の温泉評価との兼ね合いで○としたが、そうなると「マコモ風呂」はその200倍(500倍?)以上の評価となる。
   なので、「マコモ風呂」にしてからは、玉川温泉その他は別であるが、湯を求めて温泉に行きたい気持ちが全く失せてしまった。)
   なお、「マコモ風呂」について、少しでも関心がある方は、早急に参考資料をお送りするので、この項の最後の連絡先にお問い合わせ戴きたい。
   (これは単に私自身のこの数年間の、そして毎日の個人的な気持ちであり、「マコモ風呂」にしろ、という意味ではない。)


ビール/△◎ 生無し。ただエビスが頼める。(中瓶)
      小さいが、極薄のグラスが私好みである。 (いつか弟者に、この薄さであの素晴らしい増田釜のグラスを作って欲しい。)
      三回目の時には、言わずともエビスが冷藏庫に用意して下さっていた。

※【重要情報】 → 増田釜は、横浜の陶器の伝統を唯一守っている釜元である。
          新聞その他のメディアでも最近は紹介されているが、様々な有名ホテルは元より、世界においても著名になりつつある。
          原点の「能」に通ずる美を残しながら今後に羽ばたく姿勢は、今後の日本文化を象徴しているようで、私をして楽しみである。
    ───なお、増田釜の店舗は、元町にある。
      ここにホームページを載せたく思ったのであるが、インターネットが出来ない環境のため紹介が出来ないので、申し訳ないが、Googleで「増田釜」と(あるいは「横浜焼」と)検索して下されば幸いである。

      きっと、皆さんの食卓に、幸いが訪れることだろう。
      (整体指導者でもある盟友は、私の自宅に来て、何も言わないのに、その後数年たって「結婚式の引き出物に、あの器をお願いしたいのだが…」と言っていた。
       多くある器から「あの器」を選ばせる増田釜(横浜焼)の魅力と、
       彼をして「引き出物と言っても、皆その後使えないことが多いでしょう?でも、あの器だったら…」
       と言わせるような実用性もここでは付記したい。

      良き縁結び、そして運開く器あり!
       (ぜひ、お求めを。私も下記した器を求めさせて戴きます。)

 ・その数年後、私自身が、その器を引き出物に使う事になった。
  しかも、それを最終決定するのが、偶然に明日である。
  今、この上の文章を読んで驚いている次第である。
  もちろん今は石葉である。(五回目。そして今後は当分行けない。)
  私は、湯治宿の紹介は、その宿でしかしない。
  おそらくは後日纏めたほうが少しはましな文章が書けるのではないかと思うのであるが、何かその場処の雰囲気が私を通して皆さんに伝わったら、と思うためである。
  今まで書いた文章も(そして今後書く文章もそうだろうが)修正したい所が多々あるが、それを残してしまっているのも、一つには、その理由があるのである。
  さて、今回は当分最後かもと思い、この宿で予定していた事があったのだが、それが無くなってしまい意気消沈したところであったが、ここまで書いたところで、今、妻が風呂から戻る。
  手には本の数々。ここは岩の湯ほどではないが本の部屋への貸し出しがOKなのである。
  その本は全て器の本であった。

  本当に「増田釜」は、「良き縁結び、そして運開く器」であった。


冷凍庫/○ 思ったよりは冷える。
      (好みの酒があると予め冷やしてもらえる。草楽庵の場合、かなり冷えているので冷凍庫に入れるのは注意。)

部屋食/○
食事/◎ (料理長が変わった五回目は△○)
    2時間の懐石と聞いていたので、早めにと言ったのだが、あまりに遅い。
    ただ、落合楼村上や有馬の御所坊の素晴らしい懐石を思い、味は別としても、本式の茶懐石の如くで、時間的には閉口かと思っていたら・・・
    懐石なのに勿体ぶった感が無いし、多くの創作的工夫も嬉しい。

    なお、貝ものが駄目なのもさりげなく予約時に伺われ、しかも何気なくお通しから変えてくれていることに、献立を見てきづく。
    (高級宿では聞かれることが多い。しかし、ここは出す時も自然。)
    刺身は、メジ鮪だったが「霜焼き」(初耳)というタタキのような薄炙り。(ツマも胡瓜の極細切で新鮮な大根卸しと合う。醤油は溜まり。山葵も新鮮で鮫で丁寧に摩った良い意味でのクリーミーなもの。)
    器やよそい方も和洋ダイニング的。(この味とこの薄暗さはフィットする。ドサッと大きいくらいなのに品があるのは、その点を加味しているから。)
    そして美味。

    素材はすべて湯河原の山海の幸。
    創作をはじめ、さまざまな工夫を凝らし、滋味あふれる料理に仕立てている。
    ご飯は、お釜で一部屋ごとに炊く。(豆ご飯。二回目の時は違ったが、その時はお代わりをしたが、それからわざわざ釜で炊かれる。その釜ごと部屋に持って来て食べる。また米がタイ米の如くの味で、もちろんお釜で炊くので餅味があり、また小粒の日本米で珍しい。)

    「舌のこえた客ほど満足する通好みの内容」であると聞いていたが、そんなに舌がこえていなくとも、ここの宿の食事はどなたも満足できると思う。
    (逆に、落合楼や御所坊のほうが、そうかもしれない。)

    あまりに運びが遅いのでフロントに二回電話するが、それでもビール片手に待てるのは、ここの良さ。(食事中にお風呂まで行った)
  ※ここだったら、早くからビールを飲まずとも、食事と一緒に飲めるという唯一の宿になるかもしれない。二回目の時は、通常で二時間かかるので早めでお願いした。
   なお、朝食抜きなのに、とても美味しいミカンジュース(二回目の時もそう)や、コーヒー(氷を入れてもらった)、ミカン、梅干しを出してもらった。
  ※三回目も同感である。
  ※五回目は2008年10月であったが、9月から料理長が変わったとの事。
   なるほど、そのために予約時に通常コースと上のコースのどちらかを初めて聞かれたのであろう。(名宿なのだから、そうした違いは作らないほうが良いと個人的には思う。)
   馴染みの大好きなほっとする仲居さん(この方に合うと小津安次郎の雰囲気がこの宿から繙ける。実は今日は小津安次郎が映画製作に使った茅ヶ崎館に来週行くため、小津がそこで作成した映画の一番と思えるものをDVDで観ようと思っていた)
  に伺うと、ご飯の中身とあと焚き出しが違うだけ、との事。
   お味は… 残念ながら以前のほうが数段美味しかった。器の取扱いも。(きっとそれ(味と器)は、日本文化としては同義語になる部分があるのだろう。これは身体感覚ではない。(真剣に味わう時に目をつぶらない人は味を観ていない、というのは野口先生の言葉であるが、確かにそれは言える。しかし、目を開けた時、食事は器との「統合藝術」となるのである。)
   という訳で料理長が変わった五回目からは残念であるが、きっと腕(器のセンス含め)も上がるに違いない。

※【重要情報】→満る川(田園都市線奥沢駅徒歩一分。本当に美味しい。この項のオマケとして書かせて戴く。)か、 繰り返しになるが器なら増田釜を見に行って欲しい。明日私も久しぶりに見に行く。)

(氷)水/◎ 言わずに出してもらえる。(2006年10月からは部屋の蛇口からの水も水道水ではなく湧き水になると言う。その後、二回目の時(2007年5月)は水道水のままだった。)

寝具(寝心地)/◎ まるで…

※文字数制限のため、以下は、「寝具(寝心地)」の項より、続きを掲載します。

奥湯河原温泉 「むろらん荘」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年10月20日(月)15時03分2秒
  地名(温泉名)/
住所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上683

名称/むろらん荘

電話/0465-62-2251
ホームページ/http://park19.wakwak.com/~muroran/
交通/東名厚木ICから小田原厚木道路へ、湯河原方面へ約60分。JR湯河原駅より奥湯河原行のバスで約20分。
   東京:
    電車/JR東海道線湯河原駅下車、奥湯河原行き奥湯河原入り口下車
    車/東名高速道路厚木IC経由小田原厚木道路~石橋IC~国道135号線より湯河原駅方面へ
   名古屋:
    電車/JR東海道線湯河原駅下車、奥湯河原行き奥湯河原入り口下車
    車/東名高速道路~沼津IC~熱函道路経由国道135号線より湯河原方面へ



動機/(以下「うおしず」の項で書いた文章から引用。)
  「湯河原に滝行が出来る滝があると娘から聞き、ぜひ下見にと思い、そこに最も近い宿を探すとここであった。
   むろらん荘も滝行合宿の宿候補であったが、この日は満室であったため、まずはここに訪れてみた。
   (なお、白雲の滝は素晴らしい秘爆(滝)であった。行者も人もあまり訪れていないからであろう。
    自然の滝と名付けたい感じの滝だが、自然がこのようなスポットを作るというのも本当に不思議だ。
    まるで、人工的にしつらえたような完璧なスポット。山は、自然は、こうした不思議な場を作るのだろう。
    そうした不思議さは、天照山神社も同様で、そこは一緒に行った弟が「ここは0地場のよう」と言っていたが、日本で唯一ある0地場(長野分杭峠)とはまた感じが違っていたが、まるでそこだけ天国のようなご神氣ある場所だった。(これを読んだら「三途の川あとの天国の高原のよう」と言っていた。確かに。)」

   ───と書いたが、ついに毎年の丹沢での滝行合宿のあと、ここ奥湯河原天照山「白雲の滝」のあと、ここに行ける事になった。

宿の簡単な説明/奥湯河原藤木川沿いのすぐ川沿い。
        川音が気持ち良い。(まるで羽衣(天山湯治郷)のよう。)
        全五室。民宿的な宿。
        御夫婦が経営されていて、ご主人が室蘭生まれでそこから越して来たため「むろらん荘」という名称になった。
        御夫婦のお父さんの別荘であり、夏だけここにいらしたのだそうだが、お父さんが亡くなり、淋しくなってここで経営される事になった。
        (10人以上だと貸切りも出来る。)

チェックイン&アウト/○午後3時~午前10時(○の評価は貸切りだと若干都合がきく。チェックインチェックアウト共に)

接待/○
 民宿的で良い感じ。

客室/○
 音/◎目の前が藤木川。川の音が大きく、しかもとても気持ちが良い。
  眺め(色)/○紅葉が見える。
 (泊まった部屋/松の間。(10畳。お奨めの部屋。27000円。朝食抜きだと-2000円。)
  雰囲気(氣)の色合いは藍がかったグレーという感じ。
  静かで良い。もっと寂れているかと思ったがそんな事はない。
  市松模様の畳も私好み。

周囲/○

自然度/◎(うおしずは○)

良い場所(イヤシロチ)?/◎(うおしずは○)

風呂/ ○
    二つ。(入る方によって看板(女性、男性、家族など)を変える。)
    藤木川沿いでとても良い。

湯質/ 湯河原としては◎(ちなみに、うおしずは○~○△)
    うおしずは、大浴場は循環&加水&加温有りでしたし、また客室露天も源泉のはずだが大浴場よりは湯質が良い、という感じくらい。
    ここは、前回うおしずの帰りに寄った時から、「ここの湯はいいですよ、先生!」と一緒に行った張良(弟)が、ここの温泉の湯を触れ、そしてまたペロッと(←今、隣にいる彼の表現)して言っていた。
    そういうわけで、今回は、張良(弟)とも一緒にこれたのである。
    なお、うおしずは、無色透明エグミとやや塩味だったが、ここはそれら少なく、しかも美味しい。

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを記載する。
  なんと「うおしず」と同じ!
  一応、記載しておくが、こんなにもこんなにも同じ源泉なのに違うとは。
  やはり源泉100%掛け流しは素晴らしい。)

   ・泉名→。 湯河原温泉 混合泉(奥湯河原サービスランス)
   ・源泉温度→ 61,9度。
   ・pH.→ 8,4。
   ・泉質→ ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
    弱アルカリ性低張性高温泉。

   ・陽イオン(総量625ミリグラム)→ リチウムイオン0,26、ナトリウムイオン457、カリウムイオン26,6、カルシウムイオン139、マグネシウムイオン0,88、マンガンイオン0,22、ストロンチウムイオン0,71、第一鉄イオン0,02、アルミニウムイオン0,02、亜鉛イオン0,02。

   ・陰イオン(総量1090ミリグラム)→ フッ素イオン0,42、塩素イオン705、硫酸イオン333、炭酸水素イオン47,5、炭酸イオン0,93、硝酸イオン0,82、メタケイ酸イオン5,78、メタホウ酸イオン1,47。

   ・遊離物質→メタケイ酸117、メタホウ酸9,49、遊離二酸化炭素0,29。
   ・微量成分→総砒素0,24。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成13年5月7日。)
※【重要情報】→なんと青巒荘と同じであった。
        青巒荘の評価は○△。味はこちらのほうがえぐみがあった。
        なおすぐ近くの加満田は、源泉名が湯河原町温第77・129号泉・町営温泉(混合泉)で源泉が異なる。カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 弱アルカリ性 低張性 高温泉。 源泉52.3℃。pH8.2。である。ちなみに加満田の評価は◎。うーむ、再度加満田に行く必要を感ずる。

温泉力/◎(ちなみに「うおしず」は○△)


ビール/△×(キリンラガーとアサヒスーパードライのみ)

部屋食/○ (私たちは7名だったため下の宴会場での食事となった。藤木川と反対には小さな美しい庭。藤木川の沢音が心地好い。)

食事/◎
   「家庭料理ですけれど」と仰るけれども、それがとても美味しい。
    家庭料理の宿で美味しいというと、箱根「六花荘」を思い出すが(そこは民宿的ではないのに自宅を宿にしている感じ)、そこよりも旅館的なのに(お刺身も出る)とってもとっても美味しい。
    氣がこもっている。

(氷)水/

寝具(寝心地)/(ちなみに「うおしず、そして近くの青巒荘も△であった)

金額/○
  12000円~
   (二人分の一人料金です。)

通信環境(インターネットetc.)/△○ (ちなみに「うおしず」は×。近くの青巒荘は○。)

総合評価/◎

今後/○ (滝行とのカップリング最高。そうでなくともとても良い。)

奥湯河原温泉 「うおしず」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 9月23日(火)19時08分46秒
  地名(温泉名)/
住所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上1784-52

名称/うおしづ

電話/0465-63-5584 FAX:0465-62-1171
ホームページ/http://www.seiransou.co.jp/
交通/東名厚木ICから小田原厚木道路へ、湯河原方面へ約60分。JR湯河原駅より奥湯河原行のバスで約20分。
   東京:
    電車/JR東海道線湯河原駅下車、奥湯河原行き奥湯河原入り口下車
    車/東名高速道路厚木IC経由小田原厚木道路~石橋IC~国道135号線より湯河原駅方面へ
   名古屋:
    電車/JR東海道線湯河原駅下車、奥湯河原行き奥湯河原入り口下車
    車/東名高速道路~沼津IC~熱函道路経由国道135号線より湯河原方面へ



動機/湯河原に滝行が出来る滝があると娘から聞き、ぜひ下見にと思い、そこに最も近い宿を探すとここであった。
   むろらん荘も滝行合宿の宿候補であったが、この日は満室であったため、まずはここに訪れてみた。
   (なお、白雲の滝は素晴らしい秘爆(滝)であった。行者も人もあまり訪れていないからであろう。
    自然の滝と名付けたい感じの滝だが、自然がこのようなスポットを作るというのも本当に不思議だ。
    まるで、人工的にしつらえたような完璧なスポット。山は、自然は、こうした不思議な場を作るのだろう。
    そうした不思議さは、天照山神社も同様で、そこは一緒に行った弟が「ここは0地場のよう」と言っていたが、日本で唯一ある0地場(長野分杭峠)とはまた感じが違っていたが、まるでそこだけ天国のようなご神氣ある場所だった。(これを読んだら「三途の川あとの天国の高原のよう」と言っていた。確かに。)

宿の簡単な説明/奥湯河原藤木川沿いで最も奥の宿。
        客室が全10室でしかも全室源泉の露天風呂付。
※【極秘情報】→30名以上だと貸切りが出来る。

チェックイン&アウト/○△午後3時~午前10時半

接待/△
  割とフレンドリーである。
  (その後、割とでは無いことが次第に分かる。
   70台の方が仲居さんであったが、強羅環翠楼とは別で、「わたしも年だからさ、そろそろ上がらせて欲しいのよ。なので、もう食事で二時間たっているでしょ。だから、残ったもので生物がなければ・・・」という感じであった。
   食事の項に書くべきか迷ったが、ここにて。
   (今、「…で、北枕にして寝るのですか?」という声があったが、
    仲居さんの応対もまあまあであった。)

客室/○
 音/○目の前が藤木川なので川の音が大きい。
  眺め(色)/○紅葉が見える。
 (泊まった部屋/松の間。(10畳。お奨めの部屋。27000円。朝食抜きだと-2000円。)
  雰囲気(氣)の色合いは藍がかったグレーという感じ。
  静かで良い。もっと寂れているかと思ったがそんな事はない。
  市松模様の畳も私好み。

周囲/○

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/ ○
    男性用:1(24時間利用可。外に露天有り。)
    女性用:1(24時間利用可)
    しかし、部屋の露天や、内湯のほうが源泉に出来るので、そのほうが泉質は良い。

湯質/ ○~○△
    大浴場は循環&加水&加温有り。(部屋についている露天風呂は源泉(らしい))
    無色透明エグミとやや塩味。
 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)
   ・泉名→。 湯河原温泉 混合泉(奥湯河原サービスランス)
   ・源泉温度→ 61,9度。
   ・pH.→ 8,4。
   ・泉質→ ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
    弱アルカリ性低張性高温泉。

   ・陽イオン(総量625ミリグラム)→ リチウムイオン0,26、ナトリウムイオン457、カリウムイオン26,6、カルシウムイオン139、マグネシウムイオン0,88、マンガンイオン0,22、ストロンチウムイオン0,71、第一鉄イオン0,02、アルミニウムイオン0,02、亜鉛イオン0,02。

   ・陰イオン(総量1090ミリグラム)→ フッ素イオン0,42、塩素イオン705、硫酸イオン333、炭酸水素イオン47,5、炭酸イオン0,93、硝酸イオン0,82、メタケイ酸イオン5,78、メタホウ酸イオン1,47。

   ・遊離物質→メタケイ酸117、メタホウ酸9,49、遊離二酸化炭素0,29。
   ・微量成分→総砒素0,24。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成13年5月7日。)
※【重要情報】→なんと青巒荘と同じであった。
        青巒荘の評価は○△。味はこちらのほうがえぐみがあった。
        なおすぐ近くの加満田は、源泉名が湯河原町温第77・129号泉・町営温泉(混合泉)で源泉が異なる。カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 弱アルカリ性 低張性 高温泉。 源泉52.3℃。pH8.2。である。ちなみに加満田の評価は◎。うーむ、再度加満田に行く必要を感ずる。

温泉力/○△


ビール/◎ キリン生有り。(中ジョッキ。630円。)

部屋食/○

食事/(青巒荘は△×)

(氷)水/○ (言わずとも出してくれる。なお、青巒荘では別途500円かかる。ここの水は水道水だが美味しいと仲居さんに言われるのも青巒荘と同じ。だから温泉も加水していても大丈夫だとの事。?? しかし、箱根「福住楼のようなブレンドの良さはある」と大浴場を味わった弟の言葉。)

寝具(寝心地)/△ (青巒荘も△)

金額/○
  25000円、27000円、29000円の3パターン。
  (ちなみに同じ湯質の青巒荘は、8800円~で客室のお風呂も温泉という宿としては関東では一番安いのではと青巒荘の項に書いた。)

※【極秘情報】→ JTBだと色々なプラン有り。電話予約よりも安い時もある。

通信環境(インターネットetc.)/× (やはり… ちなみに近くの青巒荘は○。それだけここの自然度(電磁波の少ない度)は青巒荘より高いという事だろう。)

総合評価/○(これは滝行とのカップリングという意味も含めてである。他の評価も滝行の後であったため、自然とそのような評価になっていると思う。)

今後/○(もちろん滝行とのカップリングが最高。良いのは川沿いで三部屋ある。
     なお湯質比較のため、上記湯質の項にも書いたが再度加満田に行く必要はある。すぐ近くの海石榴(つばき)も行かなくては…)

湯河原温泉 「旅荘 船越」 (ついに超有名な宿の紹介になるが)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 9月20日(土)22時26分54秒
  地名(温泉名)/湯河原温泉

住所/〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上388

名称/ 旅荘 船越

電話/0465-63-2754
ホームページ/http://www.nande.com/funakosi/
        女将さんと藤本裕子さんとの対談ホームページも面白い。
       http://www.30ans.com/specialtalk/backnumber/200708.html

交通/
  ・電車→ 東海道線ご利用の場合 東京-湯河原(特急踊り子号70分)(普通電車100分)
          新幹線ご利用の場合 東京-熱海(こだま55分)熱海-湯河原(タクシ-20分)
          小田急ロマンスカ-ご利用の場合 新宿-小田原(ロマンスカ-70分)小田原-湯河原(東海道線20分)
    ・車→ 東京-厚木IC(東名高速道路)厚木-小田原(小田原厚木道路)小田原-湯河原(真鶴道路)

動機/自遊人か何かで見つけ、ホームページを検索したところ、下記「宿の簡単な説明」を読み、「温泉付別荘」は理想だ、と思ったため。

宿の簡単な説明/
(宿のホームページより転載)
 ☆湯河原に温泉付別荘を持つ贅沢。けれども本当の別荘では掃除や食事の支度が大変です。
 船越にはロビーや大浴場、食事処は一切ありません。他のお客様と顔を合わせないで済むというのは
“癒し”のための大切な条件です。
 さらにお着きからお帰りまで、一人の客室係が全てのお世話をさせていただくので、まるでご自分の別荘にいるように安心しておくつろぎいただけます。
 なじみの部屋となじみの顔、思わず「ただいま」と言ってしまいたくなる、そんな「温泉付別荘」はいかがでしょうか。

☆船越は俳優 船越英一郎の実家で、妹が女将を努めています。
 俳優である両親の船越英二・長谷川裕見子は、映画の撮影で永年親しんだ京都の風情を愛し、昭和40年、湯河原の閑静な高台に小さな宿を造りました。
 上質の建材を用いた本格数奇屋造りの建物は、まさに「さがみの小京都・湯河原」に相応しい落ち着いた佇まいです。
 松竹梅を配した中庭に夕暮れがせまり、灯籠に灯が入る頃には、まるで京都にいるような錯覚に陥ることでしょう。


女将(兼経営者)の平野洋子さん紹介/
ひらの ようこ  1962年東京都で出生、直後に湯河原に転居。1983年日本大学短期大学部卒業後「旅荘 船越」に入店。1990年経営者兼女将に就任。長時間にわたる重労働の無理がたたり、パニック障害とうつ病を発症。2006年自らの闘病生活の体験をもとにした小説小説『梅一夜』で第5回湯河原文学賞最優秀賞受賞。湯河原温泉おかみの会会長、社団法人湯河原温泉観光協会理事、湯河原温泉旅館協同組合理事、湯河原町商工会総代人、神奈川県観光審議会委員、全国女将サミット運営委員会副委員長など要職を兼務。俳優の船越英二、長谷川裕見子を両親に、ドラマや映画で活躍の英一郎さんを兄に持つ。

チェックイン&アウト/○ 午後3時~午前11時
※【極秘情報】 → 一休ドットコムからの朝食抜きプランだと宿に直接の予約と同料金でチェックアウト時間のみ一時間延長の12時までとなる!

接待/○
  いわゆる湯宿の古い仲居さんが多い。
  それでも女将の姿勢が現れているのか、普通の宿とは違う(お客さんを尊重しようとする)のだが、気品(声の大きさetc.)は高級宿とは異なるのは致し方無い。

客室/△
  少し鄙びている。
  音/△靜かなのだが、時折り隣の部屋の声や音がかなり聞こえる。境が薄いのであろう。
  眺め(色)/△
 (泊まった部屋/松の間。どの部屋も古代檜浴槽の源泉掛け流し。)

周囲/△○

自然度/△○

良い場所(イヤシロチ)?/○△

風呂/ △
    部屋の古代檜風呂は小さい。(大浴場は無い)

湯質/ ○
    源泉100%掛け流し(消毒&加温&加水&循環無し)だが、源泉が熱いため水道水で薄めなくてはならない。
    上野屋のように、あらかじめチョビチョビと源泉を入れてくれていれば、適度に冷め、すぐに源泉に入れるのだが、その気遣いはない。

    ◆風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。
     ここは権現山サービスランスからの供湯で、つまりまんりょうや伊藤屋、阿しか里、光陽館と同じである。
     そういうわけで、ここではそれらの宿の項に記載したまんりょうのデータを「おあしす」と比較したデータを転載する。
   (なお「おあしす」とは、半断食も出来、ヨーガや整体(?)、玉川温泉の岩盤浴も体験できる湯河原での健康スポットであり、何より野菜が美味しい(自然農法)ことは「おあしす」の項を参考にして欲しい)
   ・混合泉(権現山サービスランス)
    なお、ここの湯は「おあしす」に非常に似た湯感なので(湯河原の湯は箱根と違い基本的に似ているが)、調べてみるとやはり酷似している。
    そのため、おあしすの湯質と比較できるよう下に併記した。
    ( )内のほうが、ここ「まんりょう」の湯質である。なお同じ値の時は( )を付けなかった。
     ・泉質→ ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
        (ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。 弱アルカリ性低張性高温泉。 旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
   ・PH8.5(8、4) ・源泉温度60度(65、5度)。
   ・陽イオン→ リチウムイオン0,24、ナトリウムイオン412(421)、カリウムイオン23,5(23,0)、
          カルシウムイオン124(125)、マグネシウムイオン0,70(0,65)、マンガンイオン0,01(0,02)、
          ストロンチウムイオン0,63(0,64)、第一鉄イオン0,01(0,03)、アルミニウムイオン0,03(0,02)、
          亜鉛イオン0,01(0,04)。
   ・陰イオン→ フッ素イオン0,53(0,55)、塩素イオン571(584)、硫酸イオン376(374)、
          炭酸水素イオン58,1(54,0)、炭酸イオン0,90(1,06)、硝酸イオン(0,51)、
          メタケイ酸イオン4,67(5,55)、メタホウ酸イオン1,11(1,41)。
   ・遊離物質→メタケイ酸118(112)、メタホウ酸9,06、遊離二酸化炭素0,48(0,33)。
    ・微量成分→ 総砒素0,25(0,244)。
    ・平成15年6月18日調べ。

温泉力/○△
   同じ権現山サービスランスの湯の中では劣るが、それは薄める水道水のためだろう。

ビール/△サッポロ、キリン、アサヒ、その他の中瓶。(恵比寿無し)

冷凍庫/△(三本入る)

部屋食/○

食事/△×゛
   器も貧相である。 (一辺にバッと来る。)

(氷)水/○ 言わずに出してもらえる。

寝具(寝心地)/△

金額/○  24300円~48450円
 ※朝食抜きだと-円。
 ※一人OK。

通信環境(インターネットetc.)/△(石葉同様)

総合評価/△○
 「温泉付別荘」の感じの宿ということで、かなり期待していたが、来た途端ガッカリ。B級別荘であろうが、ただ一泊すると、仲居さんも食事以外は来ないし、静かにほおっておかれるのでゆっくり落ち着けるのは嬉しい。
 庭も部屋の雰囲気もたしかに京都の宿の香りがする。(翌朝が雨だったせいもあるだろう。)

今後/△×
 ただただ靜かにほおっておかれたい時に来ると良いだろうが、それだったら別場所も色々と紹介した。
 (「氣」的には、近場では箱根の富士屋ホテルの菊華荘に似ているので、そこと比べられたら良い。
  もちろん泊まる部屋によっても違うだろうし、また比べて欲しいという意味でも無い。
  どちらも有名な宿なので、どちらにも行きたい方は両者に行かれれば、私の申し上げた意味も分かるだろうし、またそこからこの「自然掲示板」での私の感覚の立処も分かって下さると思ったのである。)

いつの時点での評価か?/2008年3月

湯河原温泉 「光陽館 」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 9月 9日(火)19時27分23秒
  地名(温泉名)/
住所/〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上530

名称/ 元湯旅館 光陽館

電話/0465-62-3341 (FAX 0465-62-3343)
ホームページ/http://ryokan-kouyoukan.com/
交通/湯河原駅よりバス2番線 奥湯河原行・不動滝行。乗車10分温泉場中央下車徒歩1分

動機/上野屋よりも成分濃度が濃い大野屋に泊まった時に、同じ湯で源泉に近いところが、光陽館だと仲居さんに伺ったから。

 (理想の宿を求めてか? ×△)

宿の簡単な説明/駿河湾で水揚げされた新鮮な和食膳が売り。(…ということであったが。下「食事」の項参照。)
        素泊りコースもある。
        鉄筋5階建。28室 ・140名。
        (大きさの割に部屋数が少ないと思っていたら、行く時のタクシーの運転手が「薄いマッチ箱が立っているので全室湯河原の町並みが見える」と言ったので納得。横から見たら確かに薄いマッチ箱!微笑ましい。)
        和室バス・トイレ付6室(部屋の風呂も温泉)。和室トイレ付22室。駐車場無し(普通車:1,000円(町営P)大型車:1,890円(町営P))。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接客(接客が宿泊者(そして湯垢離(湯治)客にも)には一番のポイントと思い湯質よりも前に位置している)/△
        仲居さんはご年配の方が多いが、素朴でとても親切である。

客室/○△(明るいのが良い)

 音  (聴覚)/△千歳川沿いなのでかなり水の音は聞こえる。また通りに面しているので時折り車の音。
 景観 (視覚)/窓広く明るいのは○。景観は温泉街なので×だが、南の空と山あいは良い。
  雰囲気 (触運動覚&内覚)/△ 温泉に来たという感じが全くしない。ホテルなのに民宿的な部屋の雰囲気の部屋。
                  ただ、この場所は温泉の感じ、大地のエネルギーを感ずる。
  トイレ/△
  寝具(寝心地)/△×
 (泊まった部屋/三階奥の さつき 11畳+広縁)

周囲/×

自然度/△×

良い場所(イヤシロチ)?/△

風呂/△×
    露天 夜7時まで女性、その後10時半まで男性。
    内湯 男1女1 御影石のもの。

 (タオルは風呂場?→×)

湯質/○
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加温無し。加水のみ有り。)

    ◆風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。
     ここは権現山サービスランスからの供湯で、つまりまんりょうや伊藤屋、阿しか里と同じである。
     つまり、大野屋とか違う源泉であった。がっかりである。
     しかしまあ、同じ権現山サービスランスからの給湯でも宿によって泉質や湯力が全く違うのは面白い。
     (そう言えば、ここは源泉を持っている、とホームページでは書いてあったのに…)

     そういうわけで、ここでは伊藤屋や阿しか里の項に記載したまんりょうのデータを「おあしす」と比較したデータを転載する。
   (なお「おあしす」とは、半断食も出来、ヨーガや整体(?)、玉川温泉の岩盤浴も体験できる湯河原での健康スポットであり、何より野菜が美味しい(自然農法)ことは「おあしす」の項を参考にして欲しい)

   ・混合泉(権現山サービスランス)
    なお、ここの湯は「おあしす」に非常に似た湯感なので(湯河原の湯は箱根と違い基本的に似ているが)、調べてみるとやはり酷似している。
    そのため、おあしすの湯質と比較できるよう下に併記した。
    ( )内のほうが、ここ「まんりょう」の湯質である。なお同じ値の時は( )を付けなかった。
     ・泉質→ ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
        (ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。 弱アルカリ性低張性高温泉。 旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
   ・PH8.5(8、4) ・源泉温度60度(65、5度)。
   ・陽イオン→ リチウムイオン0,24、ナトリウムイオン412(421)、カリウムイオン23,5(23,0)、
          カルシウムイオン124(125)、マグネシウムイオン0,70(0,65)、マンガンイオン0,01(0,02)、
          ストロンチウムイオン0,63(0,64)、第一鉄イオン0,01(0,03)、アルミニウムイオン0,03(0,02)、
          亜鉛イオン0,01(0,04)。
   ・陰イオン→ フッ素イオン0,53(0,55)、塩素イオン571(584)、硫酸イオン376(374)、
          炭酸水素イオン58,1(54,0)、炭酸イオン0,90(1,06)、硝酸イオン(0,51)、
          メタケイ酸イオン4,67(5,55)、メタホウ酸イオン1,11(1,41)。
   ・遊離物質→メタケイ酸118(112)、メタホウ酸9,06、遊離二酸化炭素0,48(0,33)。
    ・微量成分→ 総砒素0,25(0,244)。
    ・平成15年6月18日調べ。

温泉力/○
   非常に良く温まる。同じ源泉では、まんりょう以上。

※【極秘情報】→ チェックアウト時に、上記した「ホームページではここは源泉を持っているとあったが、風呂場の分析表は町営の源泉だったが?」と念の為に聞いた。
         すると、源泉は持っている、との事。つまり何かトラブルがあるといけないため、二つの源泉を用いているという事であった。
         「昨日、今日の湯はもしかしたら町営のほうではなく、ここの源泉では?」と伺うと、そうだ、との事。
         なるほど。だから、まんりょうや伊藤屋と違って感じたのか。
         とても良い源泉ですね、しかしその成分分析表は風呂場には無かったようだが…と聞くと、自家源泉のほうの分析表は無い、とのことであった。
         湯感では、含有物総量は2000ミリグラム以上ある感じであった。
         ここまで書き、「あ、もしかして大野屋さんが言っていた同じ源泉とは、この自家源泉のことかもしれない。」と思い浮かぶ。
         大野屋のほうが柔らかい感じであったが、それはこちらが源泉に近いために強く感ずるのかもしれない。
         大野屋さんにも供給しているのか、と聞き忘れたのが心残りではある。
         (数ヶ月後の探索では違うことが分かった。)
          ただ、自宅が「マコモ風呂」なので、それに較べるとどこの温泉もたいがい△以下になってしまうので(ここは湯河原の中ではと甘く○の評価であったが)、この評価は一般の水道の風呂に較べるとと考えて欲しい。
          いつも書いていることだが、「マコモ風呂」にしてからは、玉川温泉その他は別であるが、湯を求めて温泉に行きたい気持ちが全く失せてしまったのである。)
         ※なお、「マコモ風呂」について、少しでも関心がある方は、早急に参考資料をお送りしてくれると思うので、この項の最後の連絡先にお問い合わせするといい。
          ほんとうに「風呂を通して身体、そして心を変えたい」方には、ぜひお薦めしたい。

部屋食/○
(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→ )

食事/×
   全て一辺に来る。(デザートまでも!)
   いわゆる普通(箱根相場の1万円台)の温泉宿の運び、量はたっぷり。
   さて、駿河湾で水揚げされた新鮮な和食膳が売りの宿だったし、また口コミでも美味しいとのことだったので、肝心の味は…
   カニ×お刺身×天麩羅×肉団子×お煮染め×イクラご飯のイクラは人工物で、ビフテキは臭くゴムより固く食べれなかった。

※【重要情報】→イクラが人工物かどうかは、湯に通すなど熱を加えれば分かる。(本物は白くなる。)

   ただ、鯖の味噌煮は美味しかった。これが、ホームページでも書かれてあった女将さんご自身の調理されたものなのかな、と思った。

ビール/×(アサヒかキリンの中瓶のみ。)
冷凍庫/△(冷藏庫内にある。3本入る)
(氷)水/×(頼めば来るが、カルキ(?)臭い。湯河原の水は美味しいのに何かの匂いがする。
       そこで、いつものように源泉を冷やして飲む。)

金額/△○
   大人:8,550円~21,500円(税別8,000円~20,000円)
   平日だと客室に風呂無しは10650円、風呂付は15900円。
   朝食抜きだと、-1050円。
 (ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年10月調べ)

(一人/○平日のみ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/△×

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→△△×
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→△△×)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△×
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△×)

(私にとっての理想の宿度→×)
連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/×

今後/×△

お薦め度/△(湯は良い。(上野屋同様、部屋の風呂も源泉で、しかも僅かに源泉を一晩流せば、水で薄めなくとも源泉風呂が出来る。もともと良い湯質だが、これは大浴場よりも全然気持ちが良い。)
       また仲居さん(接客)もうるさくない。)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○だが言っても意味が無いだろう。

いつの時点での評価か? →2007年10月。

※【重要情報】→ 宿のホームページで大体その宿が分かるが、「口コミ情報」は当てにならないことが多い。
         (口コミ情報を書く人たちは、箱根や湯河原の宿に何十も行っていない人が多いし、宿に求めるところも私とは異なる故。)
         しかし、「ホームページ」よりも、最初の直感、感覚のほうが当たる。
         そのことが分かり良い体験をさせて戴いた宿であった。
        ※なお、いつも通り、最後の文章を。
         「温泉力」の項に「マコモ風呂」について書いたが、少しでもこの『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
          下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえる。
          (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

             電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

            (全て無料。
             副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒すマコモの素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

            ───限りある人生の中で、限りない幸せを、と思い、
             湯(温泉)否、それ以外を通して知るキッカケになったら幸いである。
             その意味では、や氣道の個人指導であると整体と「太古の水」と共に、お薦めしたい。

湯河原温泉 「おやど瑞月」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 9月 8日(月)17時48分19秒
  地名(温泉名)/
住所/〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上759-68


名称/ おやど瑞月


電話/0465-64-0370
ホームページ/http://www.zuigetsu.com/index0.html
交通/JR湯河原駅よりタクシーにて10分。(バス停、桜山入口上のおやど瑞月と指定)
    バスですと奥湯河原・不動滝行きで桜山入口下車。湯河原駅から15分。「桜山入口」下車後、徒歩5分。
    駐車場10台。

動機/湯河原で最もイオン総量が多い大野屋旅館の源泉が不動の滝近くにあり、ここの宿はその源泉から最も近く、しかも同じ泉質と聞いたため。
   (実は勘違いであって、それは元湯旅館 光陽館であった。ここはタクシーの女性運転手(私はこの運転手に3回偶然あたっている)に教わった泉質の良いお薦めの宿なのであった。)

※理想の宿を求めてか?/ △○

宿の簡単な説明/湯河原と箱根の山あい(桜山)の中腹に位置する。湯河原温泉街をやや見下ろす。全五部屋の小さな隠れ家的宿。
(「ききょう」・「はぎ」・「つばき」・「もみじ」は、
各10畳で2~4名様で利用可。2~3名様でゆったり使うのがお薦めとの事。「さくら」は、20畳(8畳+8畳+4.5畳+α)で、2~8名様用。)
        玄関に入る時から良いお香が漂い、宿全体も清潔で気配りが行き届いている。

チェックイン&アウト/○午後3時~午前10時半

接客(接客が宿泊者(そして湯垢離(湯治)客にも)には一番のポイントと思い湯質よりも前に位置している)/◎△
 ◎なのは、何より親切。そして活気ある民宿的接待である。
 (生ビールがある、とチェックイン時に伺ったのに実際には切らしていたのだが、最後の二杯をサービスで持ってきてくれた。なお、女将さん(=仲居さん)も、そして若旦那も声が大きく明るい。)
 △なのは、長所はそのまま短所でもあるという意味である。
 私は人から邪魔されず(声もかけられず)仕事に向かいたい人なので、活気が押しつけのように感じてしまうため。
 もちろんこれは私的な感想なので、活気を求める方、陽気な方には、かえって◎だろう。
 (ちなみに氣道協会会員なら砂療法でお世話になっている白子綱吉屋(白子の項参照)の女将さんを思い浮かべて戴けたら。)

客室/○△
  清潔。
 音  (聴覚)/○(靜か)
 景観 (視覚)/△○(高台なのでソラが広め。目の前が通り(坂)なのと電線が見えるのが難点だが。)
  雰囲気 (触運動覚&内覚)/△
  トイレ/○
  寝具(寝心地)/△○
 (泊まった部屋/101桔梗 和室10畳+広縁3畳。風呂場からとても近い。)

周囲/△○(少し囲まれている感じがある。その為か、あとは電磁波(電気)。)
自然度/△○
良い場所(イヤシロチ)?/△○

風呂/◎
    露天 男1女1 (露天のほうが1度低い。湯河原では珍しい温度設定(41度)で、とても柔らかい。
             この温度設定(差を設けている事)は何回か入る毎にありがたい。
             ◎の所以である。)
    内湯 男1女1

 (タオルは風呂場?→×)

湯質/○~○◎
    消毒無し&加温&加水無し。循環有。
    (源泉が熱いため夏場のみ5分の一程度加水をすると伺った。それ以外の季節は朝の10時に風呂の清掃をして(一度全部抜く)、それから1分間に3リットル弱の湯量でゆっくりと冷ましながら浴槽に注ぐのだと言う。)

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを記載しようとすると、あらら大野屋のデータとは異なる。
  私は勘違いをしていたのであった。(大野屋と同じ源泉は元湯旅館 光陽館であった。)
  どうせなので、大野屋のデータと併記してみよう。
  ( )内のデータが大野屋のものである。

   ・泉名→湯河原温泉第66号。〔調査試験日も6月6日なのは面白い。ちなみに私の誕生日も生れた時間も66。〕(尾畑温泉、湯河原101号)        。
   ・源泉温度→ 85,2度(68,0)
   ・湧出量→ 不明。
   ・pH.→ 8,1(8,4)
   ・密度→ 不明
   ・泉質→ ナトリウム・カルシウム-塩化物、硫酸塩温泉(〃)
        弱アルカリ性低張性高温泉。(〃)
   ・イオン総量→ 1900ミリグラム(2590。ちなみに上野屋(ままねの湯)は2542)
   ・蒸発残留物→ 1828ミリグラム

   ・陽イオン→ リチウムイオン,21(0,39)、ナトリウムイオン425(626,0)、カリウムイオン22,8(41,0)、
          カルシウムイオン162(190,0)、マグネシウムイオン0,32(0,64)、
          マンガンイオン0,01(0,04)、ストロンチウムイオン0,39(0,23)、
          アルミニウムイオン0,23(0,04)、亜鉛イオン0,08(0,07)。

   ・陰イオン→ フッ素イオン1,15(0,84)、塩素イオン572(1040,0!)、臭素イオン0(7,23)、
          硫酸イオン481(481,0)、
※【重要情報】→ ここの湯は、特に露天(1度ぬるいほう)は硫酸臭(硫黄臭)がする。(内湯は少ない。温度が高いためなのか?)
         この硫酸臭を湯河原の湯でも時折り感ずるのであるが、どうも湯河原の湯を見極める一つのポイントになる氣もした。
         逆に言えば、透明な湯河原の湯であるが、近い箱根の湯とはまた決定的に違った一つのリンとした纏まり感、高潔な感じの中に漂うこの硫酸臭は、湯河原の湯の特長なのかもしれない。

         炭酸水素イオン78,3(50,1)、炭酸イオン0,73(1,19)、
          メタケイ酸イオン3,26(8,12)、メタホウ酸イオン0,76(2,87)。

   ・遊離物質→メタケイ酸133!(129,0)、メタホウ酸9,82(2,87)、遊離二酸化炭素1,05(0,26)。
   ・微量成分→銅イオン0(0,03)、総砒素0,136(0,258)。
   ・調査日→平成14年6月13日(平成5年10月5日。)

 いやいや中々の湯河原湯であった。
 湯河原では上野屋をトップとして上述の大野屋もイオン総量ではそれに勝るが、その二つ以上の湯感のところもある。
 先に風呂の項で温度のことを書いたが、温度のせいも大きいとは思うが、まったりとした柔らかさは湯河原では初めてのことである。
※【極秘情報】→気がつきにくいかもしれないが、風呂場の手前に湯が飲めるところがある。
        以前は飲泉できたのであるが現在では保健所の許可をとっていないとの事。
        しかし、これは温泉ソムリエなら知っている事であるが(覚えておくと良い)、砒素などの有害物質が少なければ、保健所の許可だけの問題であって実際には飲泉が出来るである。
        実際、ここの宿の方は飲んでいるのだそうだ。
        飲むと非常に美味。
        湯河原一である。(現在のところ。なお上野屋は飲泉許可もとってあり(私も自宅で愛飲している)、とても美味しいが、上野屋の含有砒素量はここよりも多く0,158である。)
        ここの湯も自宅で飲みたいものだ。

 また、伺うと源泉はこの100メートル程先にあり、宿として用いているのはここだけで、あとは幾つかのお宅にここから供給、それ以外の殆ど(全体の8割)は川に流してしまっているのだそうだ。(勿体ない…)
 ここの湯は、湯河原通でしか味わえない魅力がある。

温泉力/○~○◎

部屋食/○

(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→ 早く食べてしまったため伺っていないのであるが、おそらくは大丈夫であろう。 ただ早く食べた理由に、伺いたくなかったから、というのが大きいことは付記だけしておくが、これは接客の項に入るべき内容だろう。)

食事/◎

 (一万円台の宿(まあ殆ど2万円であるが)で、これだけ美味しく食べれたのは初めてである。
  懐石如くゆっくりの食事。(お品書きが無いのが不思議とも思えた。)
  なかなかの料理人である。
  インターネットの口コミも当てになる時がある。)

※【重要情報】→問題は、インターネットの口コミ情報を、どのように把握するかである。
        投稿した方が、自分と同じ感性を持っているかどうかを、如何にして判別するか、であるが、
        これは勘どころが要る。
        その勘どころは、経験を練っていくことで養成されるのは、整体や音楽、ゴルフ、相場、全てと同じ。


ビール/△(夏場は生(アサヒ)がある。冬でも人数が多ければ行なってくれるとの事。なお瓶は中瓶(500ミリリットル)でアサヒ、キリンラガー、サッポロ黒。)

冷凍庫/×(あるが、そこに瓶は入らない。)

(氷)水/◎ (湧き水ではないが、言わずにも持ってきてくれる。なお風呂場に置いてある氷水はレモン水であった。お花といい、こういう心配りが随所にある。)

金額/○
 19,050円~であるが実際には19,950円程度。
(ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年10月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/○
 湯河原最高レベルの湯質、食事が味わえる。金額を考慮すれば湯河原最高の宿かもしれない。(但し接客は上記の理由で除く)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→○(湯質が良い)
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→○△)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△○
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△○)

(私にとっての理想の宿度→△○ 1万円台の宿としては湯河原では割と良いと思ったが上野屋も1万円台でしかももっと安かった。湯河原は箱根に較べ少なくとも5千円以上は安い感がある。)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/△○

今後/△
 (個人的には、接客の項に書いたことが大きいので△×だが、湯質を調べるため、あるいはこの湯を求めるために来ることはあるかもしれない。その時には景観が良い二階にしよう。)
  また、これだけの食事と湯質で、この金額なら、貸切ができれば氣道合宿もしたい。(その後、伺うと12名以上からで貸切が出来るとの事であった。)

お薦め度/○◎
 周囲が何もないということでは無く、少し囲まれている感じはあるのと、大きなハキハキとした民宿的な接客ではあるが、
 一万円台という金額で、全5室の靜けさと、湯河原での良質の湯と美味しい食事が堪能できる宿である。
 (なお早めに予約すれば景観の良い二階の部屋が予約できると言う。逆にお風呂に近いのは一階である。)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?) ◎ (どうぞ使って下さい。そのほうがサービスも良い?かも。)

いつの時点での評価か?→ 2007年10月

湯河原温泉 「幸太荘」(海の見える湯河原の宿)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 9月 2日(火)17時44分48秒
  地名(温泉名)/湯河原温泉
住所/〒259-0312 神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜1898番地16

名称/ 旅館 幸太荘

電話/.0465-64-2525
ホームページ/http://tabi.joy.ne.jp/kotaso/
       http://kotaso.co.jp/index.html
交通/・新幹線利用の場合 東京→熱海(55分) 大阪→熱海(3時間5分)※熱海→湯河原(東海道線7分)
   ・東海道線利用の場合 東京→湯河原(1時間45分)※特急踊り子号では(1時間10分)
   ・車ご利用の場合
東京(東名高速道路)→厚木I.C.(小田原厚木道路)→真鶴道路(旧道) 真鶴駅より7分
大阪(東名高速道路)→沼津I.C→(熱函道路)→湯河原駅より15分
   ・真鶴駅、湯河原駅よりバスを利用の場合
真鶴駅より“天保山経由 湯河原駅行き”バスにて「白沼田」バス停下車(所要時間25分)
「白沼田」バス停下車徒歩3分
   ・真鶴駅、湯河原駅よりタクシーをご利用の場合真鶴駅より7分 湯河原駅より15分
  ※帰りは、駅までロールスロイス又はロンドンタクシーで送迎有り。

動機/横浜より近場で海が見える宿を求めて。
(理想の宿を求めてか? △)

宿の簡単な説明/平成9年創業。全ての客室&貸切露天風呂から海が一望。千坪の敷地に10室のみ。(和4和洋4特別室2(露天風呂付))
        どこかのブログに「まるで自宅か別荘に戻ったときのよう」というような記載があったが、ロビーに通されてからはそんな感じである。
        地元感覚に密着しなじんでいる、というのか、雰囲気はそうなのに、いわゆる宿のシキタリで泊まれるという感じである。

チェックイン&アウト/○ 午後3時~午前11時。

接客/△
   若い女将さんだろうか、フロントの女性はテキパキと親切であるが、目の奥厳しくしっかりとしている。
   最初についた年配の仲居さんは○。食事の時には10代(?)に見える方。大きな声でハキハキとしていて忙しなく感じる。

客室/○△
   和洋室というと、高級感をイメージするだろうが、自宅の如く一つの空間にしっくりとしているのは、出来て10年程たったことも大きいだろう。
   宿の紹介の項にも書いたが、場所的にも民宿的な雰囲気もあり、親戚(?)の家に泊まったのと似た落ち着きがある。

 音/○ (とても靜か)
  眺め(色)/○(窓広く明るい。梢(こずえ)や住宅越しではあるが、海が近くに見えるのは良い。
            欲を言えば、ガラスに針金の格子が入っていないといいのだが…。)
  トイレ/△
 (泊まった部屋/201(角部屋) )

周囲/○
自然度/○△
良い場所(イヤシロチ)?/△○

風呂/△
  内湯 男1女1 (なお内湯の中に露天がある)
  貸切1(チェックイン時に予約。30分間)
(タオルは風呂場?→×)

湯質/△○
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)では無く、加水も加温も循環もしているのだが消毒をしていないというのは、とても救い。(特に露天のほうが湯質が良い感じ。)
    湯河原駅まで行かなくて消毒無しの温泉は初めてである。

 (以下、風呂場の入り口の上に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載するが、比較しやすいように、湯河原で最も良質と思われる上野屋の源泉の一つ湯河原第22号も掲げよう。( )内が上野屋の源泉である。ちなみにこの第22号は有名な「ままねの湯」の源泉である。)
   ・泉名→湯河原温泉〔嵯峨沢温泉〕 (湯河原温泉第22号泉。)
   ・源泉温度→45,2度(82.8度)
   ・pH:8,7(8.4)。
   ・泉質→ アルカリ性単純泉 アルカリ性低張性高温泉。
        (ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(含石膏-弱食塩泉)。弱アルカリ性低張性高温泉。)
   ・陽イオン→ リチウムイオン0(0,27)、ナトリウムイオン143(467)、カリウムイオン12,2(26,1)、
          カルシウムイオン33,0(158)、マグネシウムイオン0,47(0,15)、マンガンイオン0(0,01)、
          ストロンチウムイオン0(0,55)、第一鉄イオン0(0,03)、アルミニウムイオン0,05(0,02)。
  ・陰イオン→ フッ素イオン0,21(0,61)、塩素イオン239(644)、硫酸イオン14,4(479)、炭酸水素イオン55,4(55,2)、
         炭酸イオン2,14(1,08)、硝酸イオン0(1,34)、メタケイ酸イオン0(6,44)、メタホウ酸イオン0(1,51)。
   ・遊離物質→メタケイ酸126(130)、メタホウ酸2,88(9,75)、遊離二酸化炭素0,17(0,342)。
   ・微量成分→総砒素0,021(0,158)。
   ※平成17年7月1日調べ。

  源泉のデータ自体が上記のように、同じ湯河原温泉でも、かなり薄い。(湯河原でアルカリ性単純泉というのも珍しいのでは…)
  また加水と循環のため、薄く感じることもあるだろう。

※【重要情報】 →(上の続き)  しかし、それでも「ここは温泉だ」と思える醍醐味と湯の力はやはり消毒していない事が理由だろう。
  その位、消毒というのは、湯の力や湯の味わいを奪うものであることを味わえた。

温泉力/△
  ただ、自宅が「マコモ風呂」なので、それに較べるとどこの温泉もたいがい△以下になってしまうので、この評価は一般の水道の風呂に較べるとと考えて欲しい。
  いつも書いていることだが、「マコモ風呂」にしてからは、玉川温泉その他は別であるが、湯を求めて温泉に行きたい気持ちが全く失せてしまった。)
   なお、「マコモ風呂」について、少しでも関心がある方は、早急に参考資料をお送りしてくれると思うので、この項の最後の連絡先にお問い合わせするといい。
   ほんとうに「風呂を通して身体、そして心を変えたい」方にのみお薦めしたい。

ビール/◎ (生あり!アサヒスーパードライ)
冷凍庫/△ (小さな冷蔵庫内にお裾分け程度の冷凍庫)

部屋食/○ (ただし1050円増しとなる。)
      普通の宿のように来るが傍らにベッドがあるのは面白い。
      和の宿だと、この後は布団を敷くのだ、とかそうでなくともベッドの印象がないので、この感覚は初めてである。
      和洋室でも別部屋での食事か、あるいは部屋食でも、ベットの部屋とは区分されていたり、あるいは少しだけ(数m以上)距離があるのが普通だったため、そうした経験が無意識にインプットされていたのであろう。

食事/△
      お品書きが来る。
      お造り(舟盛り)は全て真鶴漁港で採れたもの。
      包丁捌きは×で、かなり分厚かったり、均等で無かったり、鯵などは繋がっていたりとかしたが、鯛も新鮮で美味。
      名物料理の鯵の塩焼きは焼きたてで見事である。

(食事はゆっくりで可。(残った食器は翌日でもOK)→ ○)

  ※なお、夜食が来る。四分の一位の小さな一口サンドイッチとチョコレート。
(氷)水/×(無料。ただ美味しくない。)

寝具(寝心地)/◎
       和洋室だとベット有り。狭いが心地よい。枕は有馬温泉「兆楽」と全く同じ低反発枕。

金額/○ 29700円~(特別室は52800円~)
※【重要情報】 →じゃらんnetからの予約はかなり安い。
 (なお、ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年5月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/○△
  いやいや、自宅の延長のような個室なのに民宿のような不思議な宿である。

〔癒し宿(=心身の文法の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→ 60点
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→30点)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→ 邪魔されない部屋の「氣」があるので、勢いある時にはいいだろう。70点。
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→65点)

(私にとっての理想の宿度→ 60点)

今後/○
  1、横浜に最も近い海の見える温泉宿、(ヒルトンは根府川なので少しだけ近いが消毒が強い)そして
  2、気軽に泊まれる宿として活用したい。
  ・ ただあの強い女将さんと会うのは少し抵抗がある。行き帰りだけなのだが。

お薦め度/○△
 湯の事で言えば、わざわざ遠くから来るのであれば、湯河原のほうが湯質は断然良いが、
 とにかく海を見ながら温泉(ベット付)となると、湘南ではこの宿は良いだろう。
 (しかもベットとなれば、ここしかないだろう。同じ小田原の温泉ベッド宿の星の山やヒルトンは泉質が酷いため。また湯河原の温泉ベッド宿まんりょうよりも食事が部屋だしの点と海が見える点で好みである。)

※なお、「温泉力」の項に「マコモ風呂」について書いたが、少しでもこの『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、
 下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえるので遠慮なく連絡されたし。
 (玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。)

   電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

  (全て無料。
    副作用が全くなく誰にでも0リングテストで合う末期癌をも癒す「マコモ」の素晴らしさを体験して戴きたく紹介している。)

 ───限りある人生の中で、限りない幸せを、と思い、
 湯(温泉)否、それ以外を通して知るキッカケになったら幸いである。
 その意味では、や氣道の個人指導であると整体と「太古の水」と共に、お薦めしたい。
 (なお、この最後のコメントはいつも大体同じことを書いているが、ご寛容戴きたい。)

湯河原温泉「大野屋旅館」(上野屋(ままね湯の源泉)と並ぶ別源泉の湯河原の二大源泉…という事を殆どの人は知らない…)

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 8月25日(月)20時03分28秒
  地名(温泉名)/ 湯河原温泉
住所/〒413-0001 静岡県熱海市泉231

名称/大野屋旅館

電話/0465-62-6111 FAX 0465-62-6115
ホームページ/http://www.yugawara-ohnoya.co.jp/
交通/JR東海道線 湯河原駅下車 タクシーで8分(約1,200円)又は、「不動滝」「奥湯河原」方面 行バスで12分「落合橋(オチアイバシ)」下車(200円) 上り坂 徒歩10分→バス停より上り坂の為、往路はタクシーがお薦め。

動機/ある雑誌に乗っていて、客室の湯も源泉であり、一万円台で廉価だっため。
   (二回目は、当日だったので他に湯河原で泊まる宿がなかったのと、再度、この宿の部屋の湯を確かめたかったため。
    なお、いつも通り、二回目の感想は( )内を中心とさせて戴く。)

宿の簡単な説明/全17室(内9室が源泉付き客室(内6室檜風呂)。和洋室1室(源泉風呂だが檜風呂でなくホテルのようなユニットバス。)

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接待/△×
  自然な接待で、高飛車な感じがなくて良い。接待によって居心地がまったく変わってしまうので、この点はこの宿の良い特長だと思う。
  …と食事前までは○の評価であったのであるが、やはりここも他所の宿と同じか、ルーティンな仕事以外のことを尋ねられたり、依頼されると、、、。
  そのため、○△としたが、そこだけでは×である。
  (二回目は×。やはり仲居さんに依る。そのため評価は△×とさせて頂いた。ちなみに二回目の仲居さんは、めぐみさんである。
   あっ、また仲居さん(めぐみさん)がいらした。
   「コンコン! ごめんください!」
   静寂から突然の雷雨。
   こんなのは、宿としてはよくある、ということを、この「自然掲示板」でも書いている。
   しかし、その後に続くことは…
   ああ、もう、この宿には二度と来たくないと思ってしまう。

※【重要情報】 → 宿に限らず、すべての仕事において、接客が全てである。
   それは、仙人や陶芸家、芸術家のような方は別であるが、しかし、その方たちは、
   接客が好きでないだけであって、出来ないということではない。
   いつも言うようにDoが出来る人のみBeが在り得る。
   電話の応対で、その宿の全てが分かると、他の項で書いたが、本当にそうである。
   その応対と実際の雰囲気とが違うときは、宿の中でのアンビバレンツがある。
   そういう宿は、仲居さんによっても、接客が異なる、というわけである。)

   …そこで、急に、他の仲居さんがいらっしゃる。
   ほっとする。
   もしかしたら、と伺うと、以前に(一回目の時)お世話になった方であった。
   まったく「氣」が違う。
   ああ、この仲居さんなら、また来たい。

   (ちなみに、アキさん(その仲居さんの名前)はどのくらいここに?と伺うと20年だとのこと。なるほど…とも思った。その前に話の中ででたメグミさんの年数が3年、この仕事で4年というのを思い出すと、なるほどとも思うが、
    接客は年月では無い。)

客室/△~△×
  ごく普通の和室マンションという感じ。(窓はサッシ)
  氣の通しは良いので、湯河原の友人宅に行ったようなほのぼのとした感じはある。
  (以前行った同じ湯河原のまんりょうに似る雰囲気だが、こちらのほうが仕事はできる。)
 音/△ (近くで工事の音が聞こえる。二回目は工事はなく蝉の声。)
  眺め(色)/△山側だったので山は見えるが、住宅も見える。(二回目は×)
 (泊まった部屋/せせらぎ。8畳+窓側の2畳分スペース。二回目は山翠。)

周囲/△
自然度/△
良い場所(イヤシロチ)?/△~△○
 湯河原のゆったりとした住宅的自然

風呂/○
    露天 男1女1 (内湯の中にある)
    内湯 男2女2(内湯の中に丸風呂がある)

湯質/○
  消毒&循環&加温無し。源泉が熱いため加水のみあり。)

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを記載する。
  書き写している最中、宿の主人(?)が入ってくる。「コピーしたものをお渡ししましょうか?」とは嬉しい声。有馬の上大坊の時とまったく同じシュチエーションだ。
  湯質にこだわり、接待も自然な宿で起こる現象なのだろう。しかし、この時はすでに書き写し終えていたためにお断りした。)
   ・泉名→尾畑温泉、湯河原101号。
   ・源泉温度→ 87,3度。
   ・湧出量→ 不明。
   ・pH.→ 8,4。
   ・密度→ 0、9999
   ・泉質→ ナトリウム・カルシウム-塩化物、硫酸塩温泉
        弱アルカリ性低張性高温泉。
   ・イオン総量→ 2590ミリグラム

   ・陽イオン→ リチウムイオン0,39、ナトリウムイオン626,0、カリウムイオン41,0、
          カルシウムイオン190,0、マグネシウムイオン0,64、
          マンガンイオン0,04、ストロンチウムイオン0,23、アルミニウムイオン0,04、亜鉛イオン0,07。

   ・陰イオン→ フッ素イオン0,84、塩素イオン1040,0、臭素イオン7,23、
          硫酸イオン481,0、炭酸水素イオン50,1、
          炭酸イオン1,19、メタケイ酸イオン8,12、メタホウ酸イオン2,87。

   ・遊離物質→メタケイ酸129,0(!)、メタホウ酸2,87、遊離二酸化炭素0,26。
   ・微量成分→銅イオン0,03、総砒素0,258。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成5年10月5日。)

※【重要情報】 →昭和62年のデータより濃くなっている。源泉温度も高くなっている。
 (その時は77,2度。pH8,3。成分総量2,559ミリグラム。)

    …………………………………………………………………………………………

 なお、「ゆっくり」や「上野屋」とも比較できるよう、下に両宿のデータも転載しておこう。
 ( )内のが上野屋のデータである。

   ・どちらも源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)
     (上野屋の源泉名 湯河原町 第22号泉)
   ・泉質→ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉〔旧泉質名・含石膏-弱食塩泉〕。 弱アルカリ性低張性高温泉。
   ・源泉温度59,3度。(82,8度。それを一回タンク内で冷却し、そして浴場に配湯しているとの事。)
   ・pH.8,3(8,4)

  ・陽イオン(総量368㎎(652))
        →水素イオン0(0)、リチウムイオン0,27(0,27)、ナトリウムイオン273(467)、カリウムイオン12,4(26,1)、
         カルシウムイオン81,6(158)、マグネシウムイオン0,14(0,45)、マンガンイオン0,01(0,01)、ストロンチウムイオン0,14(0,55)、
         第一鉄イオン0,13(0,03)、アルミニウムイオン0,43(0,02)。

  ・陰イオン(総量671㎎(1189))→フッ素イオン0,48(0,61)、塩素イオン349(644)、硫化水素イオン0(0)、
                   硫酸イオン238(479)、炭酸水素イオン28,7(55,2)、
                   炭酸イオン1,27(1,08)、硝酸イオン0(1,34)、
                   メタケイ酸イオン0(6,44)、メタホウ酸イオン0(1,51)。

   ・遊離物質→メタケイ酸72,9(130!)、メタホウ酸5,71(9,75)、遊離二酸化炭素0、7(0,342)。
   (かなりメタケイ酸が多いのではないか…)
   ・微量成分→総砒素0,129(0,158)、亜鉛0,03(0)。
   ・総量1119㎎(1981)。
   ・平成8年7月2日。(平成9年8月1日。)

※つまり、湯河原の名湯「上野屋」よりも濃いのである。
 角が無く柔らかく、内体(感覚的身体=潛在意識)にも染み渡ってくる。
 加水が勿体ない。
 (ただ、風呂場のほうは僅かに掛け流している湯が熱いので、おそらく源泉であろう。客室は加水しているとの事。普通の宿では逆なので珍しい。)

 なお宿のホームページより関連情報を転載しておこう。

・ ゆがわら大野屋は、不動滝付近にある湯河原でも有数の高温・高泉質源泉を共同所有し、独自の配管で、自館まで引湯しています。
・ 源泉が高温の為、季節により湯口にて加水し、入浴に適した温度で、お客様にご利用いただいております。
源泉85~90度/温泉タンク貯湯時60~70度/湯口55~60度/浴槽38(夏)~42(冬)度
・ 循環なしの掛け流しにこだわり、40トンの大型温泉タンクを新設いたしました。
私共の良質な源泉を、心ゆくまで楽しんでいただけるよう万全の体制を整えておりますが、温泉井戸の掃除(3~4週に一度)その他、温泉の不足時は、一部の浴槽で市営温泉を使用する場合がございます。
・ 検査機関に委託し、定期的にレジオネラ菌・大腸菌・有機物・濁度等の検査をし、その結果を大浴場に掲示しております。
・ 毎日温泉を抜き、清掃することにより、消毒用塩素等の化学物質は使用しておりません。肌のデリケートな赤ちゃんから、ご年配の方まで、安心してご利用いただけます。

※【極秘情報】→ ここで、フロントに電話を再度し、湯の情報を伺う。

 すると、先程とは違った情報が…。
 今度の説明は細かく分かりやすかった。(藤森さんという方であった。)
 まず、部屋の風呂であるが、先程の情報(どの温度でも加水した源泉が出る)とは全く異なり、一番高い温度にすると源泉がそのまま出る。
 (ちなみに丹沢七沢温泉の玉川館は、どの温度でも加水無しの掛け流し源泉である。)
 温度調整の蛇口のことを、ミキシングバルグというのであるが、古いタイプなので細かい調整は出来ないのだが、大体、適温で7対3(7が源泉)という事であった。

 源泉は一キロ先の不動滝のほうにあり、タンクに来た時は65~70度(上記の理由が分かった)なので、お風呂から出るのは60度くらいではないか、との事。
 加水時に用いている水は市営の水道水。
 また、洗面所の水も、ミキシングバルグなので、水にすると温泉ではない。

 更にシツコク伺う。
 答えづらい質問「その源泉を共有する宿はどこなのですか?」であったが、藤森さんは答えてくれた。
 一つは元湯旅館 光陽館、もう一つは隣にある天理教の施設、三つ目は個人宅なのだそうだ。(藤本さん素晴らしい)
 天理教の施設と聞くと、そこに隣接する宿を今日もタクシーの運転手から聞いたのであるが、翠明館はどうなのか?
 (※今、調べると(電話で伺う&ホームページ)、そこの泉質は違うことが分かった。温泉の区分としては単純温泉である。)
 それはさておいても、元湯旅館 光陽館には、ここの湯と較べるためにも行かなくてはならなくなった。
 そこは、素泊まりで7千円台からあるし、客室風呂も温泉なので、比較対象になるだろう。


温泉力/○
 上野屋の湯質とはまた個性が違って良い。
 湯河原の湯としてはまったりと柔らかいのであるが、浴後も影響が大きい。
 (ただ、自宅が「マコモ風呂」なので、それに較べるとどこの温泉もたいがい△以下になってしまうので、この評価は一般の水道の風呂に較べるとと考えて欲しい。
  いつも書いていることだが、「マコモ風呂」にしてからは、玉川温泉その他は別であるが、湯を求めて温泉に行きたい気持ちが全く失せてしまった。)
   なお、「マコモ風呂」について、少しでも関心がある方は、早急に参考資料をお送りしてくれると思うので、この項の最後の連絡先にお問い合わせするといい。
   ほんとうに「風呂を通して身体、そして心を変えたい」方にのみお薦めしたい。

ビール/×
   (冷蔵庫に、キリンの一番しぼりとアサヒスーパードライがある。中瓶720円。)
冷凍庫/○
   (良く冷える。)

部屋食/○

食事/△○
     この料金なのにであるが、天麩羅の油は古い。(野菜好きの私にとって.少しでもサラダ(青菜)があるのは嬉しかった。)
     (一回目の時は、あまりのことで全体的に淡白な宿紹介となっている。二回目の今回は割と湯質のことは特にしている。
      その二回目であるが、お造りは、ウニは明礬臭も程よく抜けている感じ(つまり古いということ)で食感としては美味しい頃であり、個人的には久しぶりで許せたが、この近くの漁港ではないだろう。
      鮪の刺身は赤身も格安のところだし、そうでなくともこれはちょっと。
      横浜だったらなぁ、と思ってしまった。
      そんなことを一つ一つ書きたくなくなってしまい、一回目は口を閉ざしたのであろう。
      今回も、そんな感じである。

(氷)水/○
  (頼めば出してくれる。神奈川のほうから引いている水道水ではあるが。)

※【極秘情報】→ ところが、ここは蛇口から出る湯も温泉であり、氷飲泉も出来る。


寝具(寝心地)/△○
  (実に丁寧に引いてくれるのは珍しい。)
  二回目も同じ方が敷いてくれた。純朴な良い方で、何と、「湯河原は神奈川県では無い」
 ということを教えてくれた。
 確かに、住所はそうである。
 川のこちら側(と言っても分からないだろうが)は、そうなのである。
 いやいや、その線引きは、私にとっては観念で、沖縄が日本領土なのかどうかの違いに似ている。
 県を分けるのは、江戸時代からの名残りであろうが、関所などの意味はあるだろうが、
 ちなみに、イヤシロチと言われるような、つまり地場の変わるという意味では、小田原より先は、根府川で一回変わる。そして真鶴から先となるが、細かく言うともっとある。

金額/△
   1万6千円~
   (二回目の山翠は1万9千円(税抜))

通信環境(インターネットetc.)/○

総合評価/△
 目覚まし時計付きの宿は少ないので、現在持っていない私としては嬉しい。
 湯は良し、部屋は期待出来ず、接客はどうなるか恐ろしいという宿であるが、下記「今後」をご参照下さい。

今後/△○
   私は現在、理想の宿を求めているため。(…と一回目は書いたが、ここの湯は個性があって面白い。)
   また、上記したように、ここの源泉は光陽館と同じということなので、ここの湯、そして雰囲気と較べるためにも行かなくてはならなくなった。
   そこは、素泊まりで5千円台からあるし、客室風呂も温泉なので、比較対象になるだろう。
   そしてまた、これまた上記したように、ここの和洋室の風呂も全質源泉なので、そことも比較したくなった。
   また、その後、ここの宿を探索し、4階などに行くが、そこは「藤木館」という別館名が付いているよう。おそらくはそこにあった二つの部屋のうち一つが和洋室タイプなのだろうが、ともあれ、この藤木館側は雰囲気が違い、ジャランなどでは予約出来ないのかもしれない。
   VIPという感じであるが、もともとVIPの宿では無いので、藤木館側も料金的には安心できる感じではあるが、以前、W氏が、「高い宿で安い部屋を求めるよりは、逆のほうが良いと思います。」と仰っていた言葉がよぎった。
   (きっと、あの仲居さんが余程私は怖かった(静寂を邪魔された)ため、藤木館側ならそうした仲居さんは…と思ったのであろう。)
   閑話休題。
   ともあれ、その二つを行なえば、この湯(尾畑温泉、湯河原101号 )を求める方々にもご満足頂けるに違いない。
   その調査結果は「光陽館」の項になるかと思うが、あるいは、その前に上野屋ともう一度比較をしなくてはいけないとも思うので「上野屋」の項になるかもしれないが、よろしくご笑覧の程。

(私にとっての理想の宿度→ △ 30点。藤木館側は知らぬ。)

お薦め度/△○
 ただ、湯河原で、1、源泉掛け流しの湯質を部屋でも楽しみたい方、2、しかも廉価な宿を求めている方、3、食事は部屋食の方で、4、自然な接客を求めている方には、◎のお薦めである。
 (二回目としては、上記1~3までは同じであるが(ただし1については部屋のお風呂は加水していることを知ったので△)、4の接客は上記したように仲居さんに依る。
  その代わりとして、4、湯河原の泉質が好きな方で、上野屋(ままねの湯)とはまた違った感触の更に成分量は濃い湯を求める方、にお薦めとしておこう。)
 なお、「温泉力」の項に「マコモ風呂」について書いたが、少しでもこの『最高の自宅風呂』にご興味のある方は、下記に連絡すれば、参考資料と共に飲用用のサンプルも付けて送ってもらえるだろう。(玉川温泉の湯など温泉を自宅に送ってもらって、それを追い焚きする以上の湯であることはもちろんである。まして入浴剤やセラミックとは比較にならない。) 電話→045-261-3430(氣道協会生活環境改善部) Fax045-261-3304 メールmail@npo-kido.com )

 限りある人生の中で、限りない幸せを、湯(温泉)否、それ以外を通して知るキッカケになったら幸いである。
 その意味では、や氣道の個人指導であると整体と太古の水と共に、お薦めしたい。

湯河原温泉 「上野屋」(ついに登場! 湯河原一の名湯。なお名泉ままねの湯はここの22号泉から引泉している。委しくは本文を。

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 8月 9日(土)21時50分20秒
  地名(温泉名)/ 湯河原温泉
住所/〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上616

名称/ 上野屋

電話/0465-62-2155 FAX 0465-62-7202

ホームページ/http://www4.i-younet.ne.jp/~uenoya/
交通/湯河原駅からタクシーで7分
    湯河原駅から奥湯河原行き又は不動滝行きバス
    温泉場中央バス停下車徒歩50m

動機/ 湯河原の温泉場近辺の湯は湯河原の中でも最も良いと言われる。その中でも、この上野屋は歴史も古く、タクシーの運転手も、あそこら辺だったら上野屋だろう、と言っていたため下見にも行き、いつかは訪れてみたいと思っていた。そんな折り、大変お世話になった整体指導者の方より「近場で良い温泉はないか」との事で、箱根なら秀名館、その他、湯河原ならここ(宿の雰囲気として先生に合うのは石葉)だろう、と書いてしまったため、その確認のためにも行くことにした。
    また、ここは私の好きな刺身も通年美味しいと聞き、果たして近場で最も美味しいと思われる国府津館と比べどうであろうかと、刺身プラン(部屋にも源泉風呂有)で予約してみた。
    (なお、一回目で湯質が良かったため、今回二回目も来た。二回目のコメントは(※ )書きにする。)

宿の簡単な説明/創業三百余年。水戸光圀公立ち寄りの湯といわれる歴史を誇る老舗宿。
        (隣の伊豆屋や大観荘よりも古く、湯河原では最も古いのではないか、と仲居さんが言う。)
        時折り雑誌などでも関東の名湯宿として紹介されており、戦時中は湯河原温泉に傷病兵の療養所がおかれていたが、ここは敷地内に二本の源泉があるため、海軍の療養施設として使われていたほど薬効があると言う。
        (ただ仲居さんの言葉によると現在では二本の源泉の内、23号線は出ていないらしい。)
        現在も、藤澤皮膚科をはじめ医療機関の紹介で、ここに療養に訪れる人も多くいるらしい。
        (特にアトピーをはじめとする皮膚疾患、美肌効果や神経痛、糖尿に良いらしい。)
        また、「医者ももどろく奇跡の温泉」(小学館。朝倉一善著)では、中川温泉の信玄館と共に『飲泉』の出来る神奈川県のお薦め宿として紹介されている。
        (確か、この本は数年前に文庫にもなったはず。)
        建物は大正から昭和の初期に建てられたとの事。名建築というわけではないのだろうが、古く鄙びた感じは好みではある。欅(けやき)の階段は良い。木造純和風五階建。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接待(接客)/○(~◎)
    じゃらんねっとからの予約だったが、予約時に宿へのコメントの項があり、そこに朝食抜きのお願いを書いたところ、宿より直接メールが来て、そうしたサービスに対応できるプランがある(じゃらんにはない)と教えて下さり、お薦めに従ったのだが、じゃらんの予約のほうのキャンセル手続きも宿のほうで行ってくださり、また何より、メールの文章から伝わってくる心配りが嬉しかった。
    実際に、行ってみると、やや早口の女将さんより、ご丁寧な挨拶。
    仲居さんも気さくな方で、あまり気兼ねしなくて良いので助かる。
  (魚プランだったため、苦手な魚を言ったところ、それに即応してくれるのも嬉しい。)
(※二度目も同じ仲居さん。気兼ねない家族的雰囲気が助かる。◎
  三度目もそうだった。ホッとする。◎)

客室/18室
◆本間10帖(バス 温泉・イレ付) 3室(檜風呂2室、伊豆石風呂1室)
◆本間10帖(トイレ付) 5室
◆本間8帖+6帖(トイレ付) 3室
◆本間10帖(トイレ無し) 1室
◆本間8帖(トイレ無し) 4室
◆本間6帖(トイレ無し) 2室


 朝食抜きということで、ゆっくり寝ていたいと思われたためか、奥の一番靜かな音を用意した、との事。
 伊豆石風呂(8号室)ではなく檜風呂のほうであった。角部屋。
 音/○
 眺め(色)/× 窓からは隣棟が見える。
          ただ、天井板や床柱、、など現在では入手できない材木が使用されており、それが私にとって居心地の良い昔風情を感じさせる。
        (三回目は上記8号室で、玄関の上なので、玄関上の松の枝振りや建物が見える。この方角はエネルギーに向う方角なので、眺めは△(~△○)である。)

※【重要情報】→ 湯河原の温泉は藤木川の両側に沿うようにあり、そのため基本的に湯河原では景観を期待してはいけない。(庭とかある場合は別。)
 (泊まった部屋/41号室。二回目も同室。三回目は8号室。41号室同様、部屋に源泉の風呂付で、こちらは伊豆石の風呂。)

周囲/△ ここら辺一体(特に元湯通り)には、湯河原では最も泉質の良い湯が今でも湧出しており、小さな自家源泉宿が集まっている。
     (江戸時代には将軍家にも献湯されていたが、それはこの辺りの湯らしい。)
     半世紀前的な場末の雰囲気でもあるが、それでも懐かしい湯街情緒が薄暗い雰囲気にうっすらと残っている。

自然度/△×
良い場所(イヤシロチ)?/△(○)
     薄暗い雰囲気と上に書いたが、ただ泉質の良い源泉が出るような「地場」のためか、落ち着いた活性感がうっすらと感じられるようだ。(そうした意味で(○)とした。)

風呂/△○
    大浴場「六瓢の湯」男1女1 (着替え場には源泉を冷やした水が自由に飲めるようになっている!)
    貸切露天風呂 洗心の湯(2浴室) △ここは風情が無い。
    足湯(平成19年4月下旬完成予定)

湯質/○(~◎)
  敷地内に二本の源泉を持つ。(地下363mから汲み上げている。ここら辺は大体そのようであるが…)
  湯量も豊富で、部屋の風呂も掛け流しのままでいいと仲居さんが言う。
  何しろ嬉しいのは、飲泉も出来ること!

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。
  せっかくなので、すぐ近く(歩いて10秒もかからない)の宿「ゆっくり」の成分表と比較検討できるようにしよう。
  それには理由がもう一つあって、先生のご子息も全くの偶然で「ゆっくり」に宿泊されたのである。(今もって、その偶然は不思議である。)
  近くにご子息が行かれた宿ということもあり、という二つ目の理由をもって掲げさせて戴く。
  なお、「ゆっくり」のデータを先に記し、その後に続く( )内を、ここ「上野屋」のデータとした。ご注意の程。)

   ・どちらも源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)
     (上野屋の源泉名 湯河原町 第22号泉)
   ・泉質→ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉〔旧泉質名・含石膏-弱食塩泉〕。 弱アルカリ性低張性高温泉。
   ・源泉温度59,3度。(82,8度。それを一回タンク内で冷却し、そして浴場に配湯しているとの事。)
   ・pH.8,3(8,4)

  ・陽イオン(総量368㎎(652))
        →水素イオン0(0)、リチウムイオン0,27(0,27)、ナトリウムイオン273(467)、カリウムイオン12,4(26,1)、
         カルシウムイオン81,6(158)、マグネシウムイオン0,14(0,45)、マンガンイオン0,01(0,01)、ストロンチウムイオン0,14(0,55)、
         第一鉄イオン0,13(0,03)、アルミニウムイオン0,43(0,02)。

  ・陰イオン(総量671㎎(1189))→フッ素イオン0,48(0,61)、塩素イオン349(644)、硫化水素イオン0(0)、硫酸イオン238(479)、炭酸水素イオン28,7(55,2)、炭酸イオン1,27(1,08)、硝酸イオン0(1,34)、メタケイ酸イオン0(6,44)、メタホウ酸イオン0(1,51)。

   ・遊離物質→メタケイ酸72,9(130!)、メタホウ酸5,71(9,75)、遊離二酸化炭素0、7(0,342)。
   (かなりメタケイ酸が多いのではないか…)
   ・微量成分→総砒素0,129(0,158)、亜鉛0,03(0)。
   ・総量1119㎎(1981)。
   ・平成8年7月2日。(平成9年8月1日。)

  つまり、ほとんど全てのイオン量が「ゆっくり」よりも多いのである。
  特にメタケイ酸やナトリウム、カルシウムイオンなどはそうだが、イオン総量も「ゆっくり」の2倍近く多い。
  何度か入り、確かにそうした感じを味わうが、気になるのはここに来た動機であった先生の体に合うのかどうか、という事。
  この湯だと先生のお体にはやや薄いのではないか、やはり近辺の良い湯となると箱根秀名館か、いや松阪屋本店も書いたが、濁り湯も一度はのほうが良いのでは、と思いつつも何度か入る。
  いやそれでも連日なら少しは効果はあるかもしれない、何より気晴らしになれば有り難い、などと思いつつ、また入る。
  私にとってもやりがいがあってとても嬉しく、何だか母の気持ちが分かるようだ。
  私の母はいつも人のことばかり考え、自分のことは全く考えない。
  私はそういうことはなく、会員の方など意を同じくする者にだけ、余分に考え、感じ行なってしまう。余計なお節介とは分かりつつもそれがつい度を越す。
  話が逸れてしまっているが、年々背が小さくなり、小人のようになってゆく母を見るにつれ、私もまたそうなっていくのだろうと思いつつ、今回のような先生への機会を考えると、自分の孫でも出来たらどうなってしまうのだろう、という気持ちを抱いたので、つい書いてしまった。
  …と、ここまで書いていた時に仲居さんが入ってきたので、もう一つの源泉第23号泉がなぜ止まってしまったのか理由を伺う。
  すると、枯れてはいないので隣の霊泉「ままねの湯」に配給している、との事。
  そこで、「ままねの湯」の成分表(この時点ではまだアップロードしていなく手許にある)を見ると…
  何と、ここの成分表(第22号泉)と同じなのである!
  (ということは、仲居さんは勘違いしているという事。しかし、私としては、ここと似ている(特に味の濃さ。カルシウムの苦みなど)ので、明日「ままねの湯」と比較しなくては…と思っていたので、謎が解けた気持ちではある。)
  翌朝、ここの社長に直接伺ってみると、やはり22号泉を「ままねの湯」に供給しており、23号泉のほうは、掘削の深さが浅いため地下水が混ざり、そのため薄くなるので、電力代その他の節約のためにも、現在では22号泉のみを使用しているとの事だった。
  なお、ここは源泉の宅配も行っており、利用者の多くは飲泉用に使用しているのだそうだ。
 (※実際、宅配で飲んだ。美味しい。効果も大きかった。(特に泌尿器系統)
   なお、二回目の時は薄く感じた。以前のようなコッテリ感が薄い。大野屋との比較(大野屋のほうが成分も多いため)もあって訪れたのであるが、しかし、生ビール的な活きている感覚は確かに強い。
   塩素消毒、循環が無い源泉100%掛け流しだからこそであるが、逆に大野屋の湯質(本来の源泉)の良さも窺い知れた。)
   何にせよ、湯河原を代表する良き湯である。

温泉力/◎
 「ままねの湯」の時の感想でも「湯治目的に用いることができるほど湯力はある。」と書いたが、実際、先述したように医療機関でも湯治目的で活用している。

※【重要情報】→ 成分表の溶存物質が1000ミリグラム以上が「療養泉」の規定になっている。
         (ちなみにここは先述したように1981ミリグラム)

ビール/◎
   (生ビール有り。キリン。)

冷凍庫/有り
部屋食/○
食事/△
 突き出しの酢味の白魚は新鮮美味だった。
 刺身もゴソッと来た。鰺(あじ)、さよりは新鮮であるが、それはここでなくとも、この近辺ならそうだろう。(残念ながら「動機」に書いた国府津館の刺身とは比較出来ない。)
 次に来た、わたり蟹の揚げ物は、ここら辺でも珍しかった。
 すき焼きと共にご飯を食べることになる。お米は美味しい。

(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→ ○ )

(氷)水/◎(三重マル。 ←今まで初めてであろう。)
   ここは飲泉が出来るので、「氷温泉」システムで活用できる。
   (氷も、飲泉までは汲んでくれないが(←一応、失礼を承知で頼んでみた)、
   その代わり、飲泉用に信じられないほどたくさんの氷を持ってきて戴けた。
   なお、ここの水は湧き水では無い。その意味でも温泉を飲用するのが良いだろう。)

※【重要情報】→ 飲泉の出来る宿に泊まった場合は、お茶や水以外にも、ふんだんに飲まれると良いだろう。
         その場のエネルギーを外(肌)からも内(内蔵)からも浸透させてみてほしい。

寝具(寝心地)/△×
  敷き布団は良かったのだが、掛け布団が短いため足が出るので、押し入れの中にあったもう一つの掛け布団を使用。

金額/◎ 14,850円~
    (ちなみに私のお刺身コース(上記の一番上にある本間10帖風呂付)は朝食抜きで16500円(税抜き)であった。湯河原一の名湯温泉付き客室で、2万円以下とは…!
     三回目の8号室(やはり温泉風呂付客室)では朝食抜きで16800円であった。)

※【重要情報】→ ここは上記したように、チェックアウトは10時半で遅めであるが、日によっては、2000円にて一時間レイトチェックアウトが可能である。(!)
         湯河原の別宿に連泊したい時などには活用されたし。
         (次の宿のチェックインまでの間には、海の見える喫茶店(名前を失念した)に行って仕事をするのが私のルーティンである。)

通信環境(インターネットetc.)/○

総合評価/○(~◎)
  (今回は、先生のことがつい気になってしまうのだが、動機の項に紹介した湯河原のもう一つの宿(石葉)とつい比較してしまうのだが、湯はこちらが良いが、景観や雰囲気は石葉のほうが上。総合点として先生の体にとってはどちらが良かったのか。)

  そのためもあって、飲泉と共に何度も入る。(合計10回は入っただろう。ただ1回の入浴時間は数十秒~3分)
   入る毎に、段々と湯の良さが染み渡ってくる。
   こうして回数多く入れば、ここの湯でも、一泊二日という短い期間でも湯治効果はあるようだ。
   将軍に献湯された湯河原の湯は、実に飽きが来ない。
   一泊から一週間などの短い湯治期間だと、つい強い、あるいは個性のある湯を求めたくなるが、
   「もし自宅の湯を温泉にするなら…」と考えると、ここのような個性こそ薄いが飽きの来ないジワジワと効果が沁みる湯が良いだろう、と感じた。

  また、この周囲の湯は江戸時代に将軍に献湯されていたと上述したが、数m違うだけで箱根ほどではないが、やはり泉質が違う、と社長より伺う。
  実際、成分を調べてみてもそのことは頷けるし、入った感じもその通りである。
  そのため、これを読まれる皆さんの中で、湯河原の湯に興味がある方は、ぜひこの宿をお薦めする。
  そして必ず、三部屋ある風呂付きの部屋にする事。
  また、湯の良さ以外にも、接客、鄙びた造り、金額など他の総合面でも及第点以上。


今後/◎(三重マル)
    湯河原の湯を体が求めた時には、また利用したい。
    (ただ、その他の湯河原宿の調査も兼ねてとなるので、ここの湯を体が求めても来れないかもしれないが。)
   (※そして、今回二回目来た。上記接客で書いたように同じ仲居さんで馴染みよく良かった。湯河原湯治合宿使用も大いに可能性が高くなった。
     三回目も同じ仲居さん。いやいや、この湯河原の源泉場の重い佇みが好きな方には、とても良い。
     次は、また41号室か、まだ泊まっていないもう一つの風呂付きの部屋か。
     何にせよ、ここは風呂付きの部屋でも一万円台なので、そうしない手はない。)

訪れた時/2007年春&8月&冬

湯河原温泉 「伊東屋旅館」

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 8月 5日(火)18時14分57秒
  地名(温泉名)/ 湯河原温泉
住所/〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上488

名称/ 伊藤屋旅館

電話/0465-62-2004 FAX:0465-62-1900

ホームページ/http://www.i-younet.ne.jp/~itouya/
交通/JR湯河原駅からタクシーにて6分位。

動機/島崎藤村ゆかりの宿として以前より気になっていた宿ではあったが、その後、実際のその近辺を訪れ、伊東屋の雰囲気を読むに、行かなくとも良いか、と思う宿のほうに入れていた。
   この度、中途半端な時間が出来て、つまり、いつもなら「必ずチェックイン時間には伺う」ということを『良い宿探索』としては、この「自然掲示板」としては、掟としているのであるが、それが出来ないことになった。
   そういう時、それこそ「いつもなら」新しい宿ではなく、以前の宿にて仕事をするのであるが、この掲示板の特性上、「湯河原ならあそこが有名なのに、そこはどうなの?」という声が気になり、ならば…
   …ということで、最初に書いたように、「行かなくとも良いか」という宿ではあったが、ここになった次第であった。
   (ちなみに、最初は、湯治としても有名な天野屋という宿を選んだのであったが、今日現在(2007年)復旧していないようなので、ここにした次第であった。)

宿の簡単な説明/
   多くの文人に愛され、島崎藤村の遺稿、愛好品も数多く残る老舗旅館。客室は全て広縁付で重厚など階段は良い。
   湯河原温泉の中央、万葉公園入口に位置する。藤田屋の隣。
   明治21年創業。島崎藤村が名作「夜明け前」の原案を練った宿で有名。今でも島崎氏の遺稿・愛用品が残っている。また古くから徳大寺公爵、黒田清輝、円朝、有島武郎など、文人、墨客の定宿となっていた。昭和11年2月26日、投宿していた牧野伸顕伯を河野大尉の指導する麻布第一連隊の兵士が襲撃した二・二六事件は歴史に残る。
   木造2階建て(本館3棟・新館1棟) 収容規模:13室 ・40名 。全室シャワートイレ付和室(バス付4室 / バリアフリー仕様1室)
   4棟ある一棟ずつが3部屋なので、ゆったりと出来る。私が行った時は、本館では他の二部屋の予約はなく、落ち着く古い木材の醸す氣と共に靜かでゆったりと出来た。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接待/◎
   電話での対応も良く、仲居さんも気兼ねない感じで、とても良い。
   なんと話を伺うと、この日調査にいくはずであったと動機で書いた「天野屋」でずっと働いていてらした方で、天野屋が閉館となったので以前よりご縁あったここで働いているとの事。
   50代前半と体を見て思っていたが66歳とは驚きで、だからこその品の良さ、そしてまた湯河原で産まれ育った故の仲居さんとしての見事な語り口なのだろう。
   (個人的には、さらに… というところはある。つまり、ホテルのようにノータッチのほうがまだマシという宿多く思う私にとってはである。ここは、いわゆる宿の仲居さんの義務(それは何十もの宿に行かずとも自ずと分かるが)の範囲において、とても良く行なっている。
    そうした事を敢えていうのは、「結局は『氣』」である、ということでなくて、そうした義務、しきたりの中で生きてきた方々の仕事ぶり、芸について申し上げたいからであった。)

客室/○△
   湯河原では、奥湯河原を除けば、良いほうだろう。
   私がこの時点までで行った宿では最もマシであった。(上野屋、藤田屋より良い。)
 音/× 目の前が道であるので、時折り通る車の音は致し方ない。
  眺め(色)/△ 湯河原は眺めを期待できないが、ここは庭の木が見えて良かった。
 (泊まった部屋/本館19番。 )

周囲/△ 隣の藤田屋の項では「湯河原温泉宿」とのみ表記したが、これは、湯河原温泉で国道沿い、雰囲気がそうしたことはあるが湯河原独特…という、その様々な事を一言に纏めたのであった。

自然度/△(藤田屋では△×と書き「厳しいか…」と書き添えた)

良い場所(イヤシロチ)?/△

風呂/○
    内湯 男1女1
    貸切露天 1
    半貸切露天 1

湯質/○
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加温無し。加水のみ有り。)

    仲居さんに、それぞれの風呂に掲げてある成分表が、露天のみ違うデータであったので伺う。
    …すると、仲居さんは、ご存じで無かったのであるが、色々と聞いてくださって、ここ本館の湯は全部同じ源泉であるということ、(つまり、データが違っていたのは、調べた時期が違っていた(露天のデータは平成3年であって、他のデータより10年古い)だけであることが判了した。)
    それと、全てのデータでは上記の如く、加水は有りであったが、内湯、つまり露天でないほうの湯は、加水していなく、浴槽への湯量を調節して、湯温を適温にしているのだそうだ。
    これは素晴らしい。
    (逆に言えば、それを紹介しないということは、ここの宿が、お湯に拘っていながらアピールしない、という野口整体の体癖で言う前後型ではなく閉(9種)的なところが味わえ、とても共感出来る。)

    さて、古いデータ(平成3年)も浴室前の分析表を書き写したのであるが、それは皆さんにも意味がないと思うので、新しいデータを下に記載する。
    …と、ここまで書いて、この隣の藤田屋や、斜向かいのまんりょうの湯質との違いを調べたく過去の項を見ると、なんと源泉が、まんりょうとは『全く』同じであった。
    藤田屋は「自家源泉」なので異なる。
    ちなみに、藤田屋のデータを先に下に掲げよう。

  「 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(旧泉質名・含石膏-弱食塩泉)
   弱アルカリ性低張性高温泉。(pH.8,4)泉温67,4度。
   ナトリウムイオン317。カルシウムイオン169。水酸イオン無し。硫酸イオン443。炭酸水素イオン56,3。メタケイ酸イオン3,94。メタホウ酸イオン1,09。(遊離物質、メタケイ酸79,9。メタホウ酸7,04。)
   自家源泉。」

   まんりょうのデータを続けて掲げるが、その時は「おあしす」と比較している。
   (半断食も出来、ヨーガや整体(?)、玉川温泉の岩盤浴も体験できる湯河原での健康スポットであり、何より野菜が美味しい(自然農法)ことは、「おあしす」の項を参考にして欲しい)
   そこで、まんりょうの項で書いたのを、ここでは、そのまま転載することにした。

  「・混合泉(権現山サービスランス)
   なお、ここの湯は「おあしす」に非常に似た湯感なので(湯河原の湯は箱根と違い基本的に似ているが)、調べてみるとやはり酷似している。
    そのため、おあしすの湯質と比較できるよう下に併記した。
    ( )内のほうが、ここ「まんりょう」の湯質である。なお同じ値の時は( )を付けなかった。
     ・泉質→ ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
        (ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。 弱アルカリ性低張性高温泉。 旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
   ・PH8.5(8、4) ・源泉温度60度(65、5度)。
  ・陽イオン→ リチウムイオン0,24、ナトリウムイオン412(421)、カリウムイオン23,5(23,0)、カルシウムイオン124(125)、マグネシウムイオン0,70(0,65)、マンガンイオン0,01(0,02)、ストロンチウムイオン0,63(0,64)、第一鉄イオン0,01(0,03)、アルミニウムイオン0,03(0,02)、亜鉛イオン0,01(0,04)。
  ・陰イオン→ フッ素イオン0,53(0,55)、塩素イオン571(584)、硫酸イオン376(374)、炭酸水素イオン58,1(54,0)、炭酸イオン0,90(1,06)、硝酸イオン(0,51)、メタケイ酸イオン4,67(5,55)、メタホウ酸イオン1,11(1,41)。
  ・遊離物質→メタケイ酸118(112)、メタホウ酸9,06、遊離二酸化炭素0,48(0,33)。
  ・微量成分→ 総砒素0,25(0,244)。
  (なお、全て0、00のものは省略。平成13年5月7日。←この調べた日もおあしすと同じ日だ。(!)あまりの酷似(全く同じ成分量もある)に驚くが、現在他と比べるとなると、やはりままねの湯の含有量の多さは一番である。)」

 ※「ままねの湯」の源泉が、上野屋から引かれている事を知った現在では、湯質では上野屋(あるいは同じ「ゆっくり」)が一番になろう。
   (なお、翌朝、男湯(内湯)に入る。なるほど、これは湯河原の湯である。加水している露天のほうとは全く湯質が異なる。石につくカルシウムや青苔も味わいがある。)

温泉力/△(内湯は○)


ビール/◎
 生ビール(5月から)有り。
 中ジョッキではないが、小ジョッキで700円。(キリン一番搾りの生)

冷凍庫/○

部屋食/○

食事/○
 舟盛りのお刺身も及第点。(ウニも割りと美味。)

 お米は、あきたこまち。しかもマイナスイオンで処理しているとの事。(仲居さんに聞いてもそれ以上は判明せず。)

(氷)水/○
  ここは湧き水では無いが「湯河原の水は美味しい」と言われる。確かに都会の水道水よりはかなり美味しい。
  持参してきた当会で扱っている不思議セラミック(携帯用)にて更に浄水を試みるが、格段に美味しくなる。
 (なお、不思議セラミックは、ここhttp://npo-kido.com/kankyo/mizu2.htmlで購入出来ます。携帯用の紹介は無いようですが、注文すれば送ってもらえます。)
  これ一つあれば、外出時、外泊時に、水を購入しなくてすみます。(購入する水よりも美味しく体に良い水が得られる。私のように、湧き水や購入した水にも試用して、飲み比べて味わう人もいますが。)

寝具(寝心地)/△

金額/△○
16950円~28500円であるが、翌日の場所が数年越しにキチンと魚料理を調べなくてはいけない所でもあったので、舟盛りとさせて戴いた。3千円増しで、ジャランネットでも調べ、宿のほうにも、その料金を言ったところ、宿に直接だと、普通は安くなるが、ここの場合は部屋を変える(広い部屋に)ということであった。

 (なお、ここでは皆さまの都合上、二人&夕朝二食付きを基本として紹介させて戴いている。2007年5月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/○(以上)
(私にとっての理想の宿度→ 70点。
 湯質と温泉付き部屋の点を除けば上野屋以上。ちなみにどちらも生ビール有。)

今後/ △○
 部屋も落ち着く靜けさがあり(だから文筆家が利用したのだろう)、仲居さんも良いし、気兼ねなく泊まれそう。
 温泉付きの部屋は無いが風呂までがとても近いし、他の利用者がいないか少ないので不自由しない。
 宿選びに困った時に活用したい。

お薦め度/○(~◎)
 湯質を究め味わう目的でなく湯河原の宿を味わいたい方にお薦めしたい。(奥湯河原では無く)
 宿泊された時には、私の名か、「氣道」協会と言って戴いても構わない宿である。
 (なお、部屋としては52番(島崎藤村が家族と泊まったところ。)や53番が宿主人やホームページによるお薦めであった。)

湯河原温泉 「阿しか里 」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 7月31日(木)20時46分57秒
  地名(温泉名)/奥湯河原温泉
住所/〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上734

名称/ 阿しか里

電話/0465-62-4151 FAX. 0465-63-4811
ホームページ/http://www.ashikari.com/
交通/湯河原駅よりタクシーで約7分(約1200円)

動機/「氣道」協会会員の甲斐さんより奥湯河原の良宿と聞いており、じゃらんネットでこの日当日予約できる宿を調べると、ここの素泊まりがあったため。(今日は昨日青木宏之先生と飲みすぎたたため食欲が無いのため。せっかく食事が美味しいと言われる阿しか里ではあるが。)

 (理想の宿を求めてか?○ )

宿の簡単な説明/古くからの情緒あふれる和の雰囲気を大切にした純和風旅館。12室+離れ2室。
        フロントに入ると、香が焚かれており、これは宿全体にしみついている。
        所々の書も良いものがあった。

チェックイン&アウト/○午後3時~午前10時半
             (着いたのが2時半だったのに、割とすぐに部屋に案内してもらえた。)

接客(接客が宿泊者(そして湯垢離(湯治)客にも)には一番のポイントと思い湯質よりも前に位置している)/○△ 仲居さんは、少しお疲れの様子であった。(その後も、布団を敷く際その他いらしたが、せめて食事の無いプランで良かったと、つくづく思った。)

※【重要情報】 → 仲居さんによって、かなり一泊の雰囲気が変わってしまうので、一人の時間をゆっくりと過ごしたい方や、私のように仕事に専念したい方には、素泊まりスタイルが良いだろう。(食事の時に何度もせわしなくされる事も多いので。)

客室/○◎
    小さな化粧室や水屋もついており、居心地も良い。

 音  (聴覚)/△○ 庭園の川の音。
 景観 (視覚)/△  高台に位置した宿なので空や山が明るく見えるのが嬉しい。(ただ窓がもう少し広いと良いのだが。)
                  …ところが、朝になると、障子一枚のため、眩しくて寝ていられなくなる。これは苦しかった。(こういう宿は時折りある。)
                  実に勿体ない。
  雰囲気 (触運動覚&内覚)/○
  トイレ/○
  寝具(寝心地)/○
 (泊まった部屋/ 明日香。 風呂場までの距離→真下が風呂なので近い。)

周囲/○△ (石葉のすぐ近くなので、高台の自然。)

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△
    庭園内露天 1 (当日は男性、翌朝が女性となる)
    内湯(露天付)1(女性のみ)
    内湯  1 (男性のみ)
 (タオルは風呂場?→内湯は×。庭園内露天は○。ただしバスタオルは無い。)

湯質/△○
    消毒&循環&加水有り。(加温無し)

    消毒があるのに塩素臭くなく、加水しているのに湯感も濃くまったりとしていた。
    (しかし内体(感覚的身体=潛在意識)への響き方はやはり減る。この感覚は塩素のためというよりは循環の時の感覚。良い湯質なだけに勿体ない。
    (また、この宿のその他の良さを考えると、更に勿体ない。)
    翌朝、浴槽への直接投与と書かれてあるのを見つけ、そのために塩素臭くないのだと思った。
    おそらく昨日は投与が少量だったに違いない。

 ◆風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。

   ここは権現山サービスランスからの供湯で、つまりまんりょうや伊藤屋と同じである。(ここは消毒、循環をしているが…)
   そこで、ここでは伊藤屋の項に記載したまんりょうのデータを「おあしす」と比較したデータを転載する。
   (なお「おあしす」とは、半断食も出来、ヨーガや整体(?)、玉川温泉の岩盤浴も体験できる湯河原での健康スポットであり、何より野菜が美味しい(自然農法)ことは、「おあしす」の項を参考にして欲しい)

  ・混合泉(権現山サービスランス)
   なお、ここの湯は「おあしす」に非常に似た湯感なので(湯河原の湯は箱根と違い基本的に似ているが)、調べてみるとやはり酷似している。
    そのため、おあしすの湯質と比較できるよう下に併記した。
    ( )内のほうが、ここ「まんりょう」の湯質である。なお同じ値の時は( )を付けなかった。
     ・泉質→ ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
        (ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。 弱アルカリ性低張性高温泉。 旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
   ・PH8.5(8、4) ・源泉温度60度(65、5度)。
   ・陽イオン→ リチウムイオン0,24、ナトリウムイオン412(421)、カリウムイオン23,5(23,0)、
          カルシウムイオン124(125)、マグネシウムイオン0,70(0,65)、マンガンイオン0,01(0,02)、
          ストロンチウムイオン0,63(0,64)、第一鉄イオン0,01(0,03)、アルミニウムイオン0,03(0,02)、
          亜鉛イオン0,01(0,04)。
   ・陰イオン→ フッ素イオン0,53(0,55)、塩素イオン571(584)、硫酸イオン376(374)、
          炭酸水素イオン58,1(54,0)、炭酸イオン0,90(1,06)、硝酸イオン(0,51)、
          メタケイ酸イオン4,67(5,55)、メタホウ酸イオン1,11(1,41)。
   ・遊離物質→メタケイ酸118(112)、メタホウ酸9,06、遊離二酸化炭素0,48(0,33)。
    ・微量成分→ 総砒素0,25(0,244)。
     (なお、全て0、00のものは省略。平成13年5月7日。←この調べた日もおあしすと同じ日だ。(!)あまりの酷似(全く同じ成分量もある)に驚くが、現在他と比べるとなると、やはり上野屋の含有量の多さは一番である。)」

温泉力/△○

部屋食/○

(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→ ○ この日は素泊まりであったため逸品だけであったが。)

食事/◎~

 素泊まりで一品料理を注文することも出来る。
 (刺身盛り合わせ(3150円~)、ステーキ(5250円)、そば、うどん(840円)、ハンバーグ(1575円)、焼き魚(1050円)、お子さまランチ(4200円)などがある。)

ビール/△(キリン、アサヒ、サッポロの中瓶)

    しかし日本酒は割と充実。(生酒のスパークリングも有)

 頼んだハンバーグは逸品であった。(挽き肉を更にミキサーにかけ、工夫されたデミグラソースも評価高い。)
 肉の旨さを引き立たせる工夫である故、好みの味ではないが、技術と工夫があり、しかも誠実な味である。
 湯河原の一万円台の宿としては最高点である。

冷凍庫/△(冷蔵庫内。そこに瓶を移動して冷やす。)
(氷)水/○

その他/○ 初めての黒い湯足袋が備品にあった。

金額/◎ (14000円~。素泊まり1万円。ジャランポイントも使える宿。
      宿全体の総合点から行くと2~3万円台の宿である。)

 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年7月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/○(金額を考えると◎)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→ ○
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→ ◎)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→ ○△
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→ ○△)

(私にとっての理想の宿度→ △○)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/湯治としては× 雰囲気としては△○

今後&お薦め度/△○(朝日と湯に拘らない方には○)
   湯質が難点であるが、「湯河原で素泊まり」をしたい時には、もってこいの宿。
 朝日の眩しさが嫌な方は、陽が入って来ない部屋を頼むのが良いだろう。

※【重要情報】 → どうも当日までは素泊まりプランは紹介していないようだ。
             (宿のホームページを見ても、素泊まりプランは無いため。)
            その理由は推して知るべしであるが、逆に言えば、素泊まりを狙うとなると当日でジャランネットが良いということになるだろう。(あるいは電話か。)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○

湯河原温泉 「阿しか里」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 7月31日(木)20時45分49秒
  地名(温泉名)/奥湯河原温泉
住所/〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上734

名称/ 阿しか里

電話/0465-62-4151 FAX. 0465-63-4811
ホームページ/http://www.ashikari.com/
交通/湯河原駅よりタクシーで約7分(約1200円)

動機/「氣道」協会会員の甲斐さんより奥湯河原の良宿と聞いており、じゃらんネットでこの日当日予約できる宿を調べると、ここの素泊まりがあったため。(今日は昨日青木宏之先生と飲みすぎたたため食欲が無いのため。せっかく食事が美味しいと言われる阿しか里ではあるが。)

 (理想の宿を求めてか?○ )

宿の簡単な説明/古くからの情緒あふれる和の雰囲気を大切にした純和風旅館。12室+離れ2室。
        フロントに入ると、香が焚かれており、これは宿全体にしみついている。
        所々の書も良いものがあった。

チェックイン&アウト/○午後3時~午前10時半
             (着いたのが2時半だったのに、割とすぐに部屋に案内してもらえた。)

接客(接客が宿泊者(そして湯垢離(湯治)客にも)には一番のポイントと思い湯質よりも前に位置している)/○△ 仲居さんは、少しお疲れの様子であった。(その後も、布団を敷く際その他いらしたが、せめて食事の無いプランで良かったと、つくづく思った。)

※【重要情報】 → 仲居さんによって、かなり一泊の雰囲気が変わってしまうので、一人の時間をゆっくりと過ごしたい方や、私のように仕事に専念したい方には、素泊まりスタイルが良いだろう。(食事の時に何度もせわしなくされる事も多いので。)

客室/○◎
    小さな化粧室や水屋もついており、居心地も良い。

 音  (聴覚)/△○ 庭園の川の音。
 景観 (視覚)/△  高台に位置した宿なので空や山が明るく見えるのが嬉しい。(ただ窓がもう少し広いと良いのだが。)
                  …ところが、朝になると、障子一枚のため、眩しくて寝ていられなくなる。これは苦しかった。(こういう宿は時折りある。)
                  実に勿体ない。
  雰囲気 (触運動覚&内覚)/○
  トイレ/○
  寝具(寝心地)/○
 (泊まった部屋/ 明日香。 風呂場までの距離→真下が風呂なので近い。)

周囲/○△ (石葉のすぐ近くなので、高台の自然。)

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△
    庭園内露天 1 (当日は男性、翌朝が女性となる)
    内湯(露天付)1(女性のみ)
    内湯  1 (男性のみ)
 (タオルは風呂場?→内湯は×。庭園内露天は○。ただしバスタオルは無い。)

湯質/△○
    消毒&循環&加水有り。(加温無し)

    消毒があるのに塩素臭くなく、加水しているのに湯感も濃くまったりとしていた。
    (しかし内体(感覚的身体=潛在意識)への響き方はやはり減る。この感覚は塩素のためというよりは循環の時の感覚。良い湯質なだけに勿体ない。
    (また、この宿のその他の良さを考えると、更に勿体ない。)
    翌朝、浴槽への直接投与と書かれてあるのを見つけ、そのために塩素臭くないのだと思った。
    おそらく昨日は投与が少量だったに違いない。

 ◆風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。

   ここは権現山サービスランスからの供湯で、つまりまんりょうや伊藤屋と同じである。(ここは消毒、循環をしているが…)
   そこで、ここでは伊藤屋の項に記載したまんりょうのデータを「おあしす」と比較したデータを転載する。
   (なお「おあしす」とは、半断食も出来、ヨーガや整体(?)、玉川温泉の岩盤浴も体験できる湯河原での健康スポットであり、何より野菜が美味しい(自然農法)ことは、「おあしす」の項を参考にして欲しい)

  ・混合泉(権現山サービスランス)
   なお、ここの湯は「おあしす」に非常に似た湯感なので(湯河原の湯は箱根と違い基本的に似ているが)、調べてみるとやはり酷似している。
    そのため、おあしすの湯質と比較できるよう下に併記した。
    ( )内のほうが、ここ「まんりょう」の湯質である。なお同じ値の時は( )を付けなかった。
     ・泉質→ ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
        (ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。 弱アルカリ性低張性高温泉。 旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
   ・PH8.5(8、4) ・源泉温度60度(65、5度)。
   ・陽イオン→ リチウムイオン0,24、ナトリウムイオン412(421)、カリウムイオン23,5(23,0)、
          カルシウムイオン124(125)、マグネシウムイオン0,70(0,65)、マンガンイオン0,01(0,02)、
          ストロンチウムイオン0,63(0,64)、第一鉄イオン0,01(0,03)、アルミニウムイオン0,03(0,02)、
          亜鉛イオン0,01(0,04)。
   ・陰イオン→ フッ素イオン0,53(0,55)、塩素イオン571(584)、硫酸イオン376(374)、
          炭酸水素イオン58,1(54,0)、炭酸イオン0,90(1,06)、硝酸イオン(0,51)、
          メタケイ酸イオン4,67(5,55)、メタホウ酸イオン1,11(1,41)。
   ・遊離物質→メタケイ酸118(112)、メタホウ酸9,06、遊離二酸化炭素0,48(0,33)。
    ・微量成分→ 総砒素0,25(0,244)。
     (なお、全て0、00のものは省略。平成13年5月7日。←この調べた日もおあしすと同じ日だ。(!)あまりの酷似(全く同じ成分量もある)に驚くが、現在他と比べるとなると、やはり上野屋の含有量の多さは一番である。)」

温泉力/△○

部屋食/○

(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→ ○ この日は素泊まりであったため逸品だけであったが。)

食事/◎~

 素泊まりで一品料理を注文することも出来る。
 (刺身盛り合わせ(3150円~)、ステーキ(5250円)、そば、うどん(840円)、ハンバーグ(1575円)、焼き魚(1050円)、お子さまランチ(4200円)などがある。)

ビール/△(キリン、アサヒ、サッポロの中瓶)

    しかし日本酒は割と充実。(生酒のスパークリングも有)

 頼んだハンバーグは逸品であった。(挽き肉を更にミキサーにかけ、工夫されたデミグラソースも評価高い。)
 肉の旨さを引き立たせる工夫である故、好みの味ではないが、技術と工夫があり、しかも誠実な味である。
 湯河原の一万円台の宿としては最高点である。

冷凍庫/△(冷蔵庫内。そこに瓶を移動して冷やす。)
(氷)水/○

その他/○ 初めての黒い湯足袋が備品にあった。

金額/◎ (14000円~。素泊まり1万円。ジャランポイントも使える宿。
      宿全体の総合点から行くと2~3万円台の宿である。)

 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年7月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/○(金額を考えると◎)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→ ○
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→ ◎)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→ ○△
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→ ○△)

(私にとっての理想の宿度→ △○)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/湯治としては× 雰囲気としては△○

今後&お薦め度/△○(朝日と湯に拘らない方には○)
   湯質が難点であるが、「湯河原で素泊まり」をしたい時には、もってこいの宿。
 朝日の眩しさが嫌な方は、陽が入って来ない部屋を頼むのが良いだろう。

※【重要情報】 → どうも当日までは素泊まりプランは紹介していないようだ。
             (宿のホームページを見ても、素泊まりプランは無いため。)
             その理由は推して知るべしであるが、逆に言えば、素泊まりを狙うとなると当日でジャランネットが良いということになるだろう。(あるいは電話か。)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○

湯河原温泉 「中屋旅館」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 7月23日(水)21時40分40秒
  地名(温泉名)/ 湯河原温泉 温泉場
住所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上606

名称/ 中屋旅館

電話/0465-62-2024
ホームページ/http://www.yugawaraonsen.or.jp/search/inn/0017/index.htm
交通/湯河原駅より車で7分 不動滝・奥湯河原行きバス 10~15分乗車 温泉場中央下車 徒歩2分

動機/ 湯治場「ままねの湯」に立ち寄ろうと思ったら何と定休日。そこで隣の中屋で入浴のみすることにした。

チェックイン&チェックアウト/○午後2時半~午前10時

宿の簡単な説明/ 古い鄙びすぎたタイムスリップ感ある宿。
        鉄筋コンクリート3階、木造2階建。18室50名
        館内敷地より湧出する豊富で良質な天然温泉100%使用。濾過循環塩素等を使用していない風呂自慢の宿。

接待/仲居さん(女将さん?)による。

客室/恐ろしそうではある。
周囲/ゲゲゲの鬼太郎の世界。
自然度/△○(温泉場の大地エネルギーは独特であるが、ここはこの周囲の中で最も地底的な奥底からの動きを感ずる。しかも古代からの。)

風呂/△×    内湯 男1女1

湯質/○~◎
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを記載しようと思ったら、何と湯河原のホームのごみ箱に紙屑と共に捨ててしまったことに気づく。
  大変申し訳ない。
  いつか、隣のままねの湯(上野屋が源泉。湯河原随一の湯質だろう。)との比較をしたい。

※【極秘情報】→実は以前にも行ったすぐ目の前の「ゆっくり」や「高すぎ」も源泉を持っていないため、他から引いていると、宿の方から伺った。
  たしかに、ここ(中屋)の温泉力はすばらしかった。(青巒荘」のあとに寄ったのであるが(その為、「自然掲示板」ではこの順番でアップロードした)、それよりも上であった。)
 なお、隣の伊豆屋や伊東屋は自噴なので源泉100%掛け流しなのだそうだ。)

温泉力/◎

金額/500円

今後/ ◎ 分析書を再度書き写すためにも、もう一度入ってみたい。

※さて、温泉分析書を書き写さなかったため、お詫びがてらに別の方のここの宿のコメントを掲載しよう。

  ……………………………………………………………………………………………
送信日時: 2004年11月18日木曜日 0:31
件名: 中屋旅館(足柄下郡湯河原町)

今日(11/13)は、一泊二日で「中屋旅館(足柄下郡湯河原町)」に行ってきました。
湯河原駅(東海道本線)から、バスで10分程度、「温泉場中央」で降りてすぐです。

付近は、古くからの木造旅館が建ち並ぶ、湯河原でも最も古くからの旅館街。
9月に、共同浴場「ままねの湯」を訪れたとき、「上野屋」「伊豆屋」「中屋」が並ぶ一角に惹かれた。
バスも川向うの2車線道路ではなく、これらの旅館の前の細い路地走っていたらしい。

とりあえず、一番ボロい、いや鄙びた、「中屋旅館」にお泊りすることにする。
苔むした塀、緑に囲まれたアプローチ。
テーマパークでは真似できない光景がある。

古い湯治棟は建て替えられてしまったようだけど、本館は昭和34年築と45年を経過している。
入口の自動販売機は「故障中」の貼り紙。
一泊二食付、税・サービス料込、7,700円。
まさに、ボロ、いや鄙びた旅館。

古い旅館のままで、露天風呂さえない。
浴室は、幅2間半、奥行2間。天井は1.25間ほど。
そこに、幅2間、奥行1間の浴槽があある。
温泉につき、浴槽は掘り込まれている。

丸タイルの浴槽。焚き出し口すらない。塩を吹いた大振りの蛇口があるだけ。
蛇口を捻ると70℃の源泉が出る。
弱食塩泉。湯質は申し分ない。
飲むと、淡い味のスープの趣き。味わいとしても悪くない。

廊下には、銭湯にあるような、Keihokuのアナログ体重計。
旅館では初めてお目にかかった気がする。

ここの旅館は源泉持ちながら、入浴は朝7時から夜10時のみ。
理由を尋ねると、清掃をして70℃の湯を張ると、温度が下がって入れるのがだいたい朝7時とのこと。
浴槽と源泉を注ぐ蛇口しかない。シンプルな浴室。繰り返すけど、湯質は申し分ない。

食事は部屋食。
運ばれたおかずが冷めていたのには閉口したけど、高齢かつ少人数のスタッフで運営しているので仕方ないのかも知れない。

近くの、昭和初年からのきび餅屋「玉川屋」のきび餅は安くて、美味しかった。
小生の家からだと、東京の銭湯より近かったりする。
休息の場として、再び訪れることを、確信した。

奥湯河原温泉 「青巒荘」

 投稿者:劉邦(淨潤)   投稿日:2008年 7月22日(火)20時36分42秒
  地名(温泉名)/
住所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上679

名称/青巒荘

電話/0465-63-3111 FAX:0465-63-3116
ホームページ/http://www.seiransou.co.jp/
交通/東名厚木ICから小田原厚木道路へ、湯河原方面へ約60分。JR湯河原駅より奥湯河原行のバスで約20分。
   東京:
    電車/JR東海道線湯河原駅下車、奥湯河原行き奥湯河原入り口下車
    車/東名高速道路厚木IC経由小田原厚木道路~石橋IC~国道135号線より湯河原駅方面へ
   名古屋:
    電車/JR東海道線湯河原駅下車、奥湯河原行き奥湯河原入り口下車
    車/東名高速道路~沼津IC~熱函道路経由国道135号線より湯河原方面へ



動機/一年以上前から雑誌じゃらんでいつも大きく広告してあり、青緑ぽい野天の温泉の色に惹かれていた。
   その後、古くより有名なところらしく昔は高級宿だったと父から聞き、機会があれば調べたいと思っていた。
   今回、ここの宿の風呂付きの部屋は、その風呂も温泉であるという情報を仕入れたのと会議室を活用して、「氣道」協会の合宿に使えないか、とも思い伺うことにした。

宿の簡単な説明/奥湯河原藤木川沿いの宿。絶景『白竜の滝』を見ながら入れる野天風呂が有名。●客室53室(バス付31室)●宴会場 180畳1室  60畳1室 45畳、33畳各1室(舞台付)20畳2室●会議室2室  (50名用・25名用)


チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接待/△○
  とても頼みやすい雰囲気のある仲居スタッフばかりである。
  この「頼みやすい雰囲気」というのが、とても面白い。それはスタッフ個人の頼みやすさでなく、ある意味で無防備というか、これは雰囲気、それこそ氣の意味合いになってくるのだが、何か他の宿とは違った缺落さが自然にある。
  かと言って、その言いやすさというか「言える感じ」に甘んじ、つい言ってしまうと、「それは…」となってしまうこともあるので、注意(?)は必要だろう。
 (なお、朝食を食べないこととその理由を電話での予約時に言ったのだが、仲居さんには伝わっていなく、仲居さんは「連絡不行き届きで申し訳ないです。よく言っておきます。」と言っていた。
  明朝チェックアウトときに、別の件で仲居さんに伝えたことがフロントに伝わっていなく、フロントの方は「連絡不行き届きで申し訳ないです。よく言っておきます。」と言っていた。)

客室/×△
  安いプランだけが空いていたのであるが、部屋の雰囲気はちょっと…。
★そこで、この原稿を書いているわけであるが、同じ場所でも(湯でも)部屋の雰囲気が変わると印象も変わってしまうため、そしてまたその雰囲気(氣)を体(心)が影響を受けるため、文章自体が変わってしまう。
 「場」だけでなく「部屋」も大事な要素なのだと思う。

 音/△近くの沢の音。
  眺め(色)/×(ここでは、電話でも言われたのだが、自然は見えなく屋根が見えるとのこと。)
 (泊まった部屋/310(若竹)8畳。電話でのお奨めプランのため10650円(二食付き)であった。)

周囲/○△

自然度/△
 (加満田のすぐ隣のようなところなのだが、この部屋では味わい「にくい」。
 ★同じ場所でも評価が違ってしまうのは、そういうことも大きいのだろう。)

良い場所(イヤシロチ)?/○△

風呂/ △
    男性用:1(24時間利用可)
    女性用:2(24時間利用可)
    露天 女性用:1(6:00~24:00)
       男女時間交替:1
       男性:6:00~18:00 21:00~24:00
       女性:18:00~21:00

   ・噂の滝の見える野天風呂は、人がそのときに誰もいなければよい。
    (小さな滝の下の池には大きな錦鯉が泳いでいる。)

湯質/ ○△
    湯河原では温泉場などのほうが強力であるが(また奥湯河原でも石葉のほうが上。加満田とは同じくらいだろうか。実際、加満田とはすぐ数十mのところにある。)

    消毒&循環&加水&加温無し。
    (ただ、大浴場などは、消毒も他もすべて有り…。露天や客室の風呂は源泉100%掛け流しである。(滝でないほうの野天は加水あり))
    無色透明塩味。(さほどナトリウム量が他の湯河原の湯に比べて多いわけではないのだが…)

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)
   ・泉名→。 湯河原温泉 混合泉(奥湯河原サービスランス)
   ・源泉温度→ 61,9度。
   ・pH.→ 8,4。
   ・泉質→ ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
    弱アルカリ性低張性高温泉。

   ・陽イオン(総量625ミリグラム)→ リチウムイオン0,26、ナトリウムイオン457、カリウムイオン26,6、カルシウムイオン139、マグネシウムイオン0,88、マンガンイオン0,22、ストロンチウムイオン0,71、第一鉄イオン0,02、アルミニウムイオン0,02、亜鉛イオン0,02。

   ・陰イオン(総量1090ミリグラム)→ フッ素イオン0,42、塩素イオン705、硫酸イオン333、炭酸水素イオン47,5、炭酸イオン0,93、硝酸イオン0,82、メタケイ酸イオン5,78、メタホウ酸イオン1,47。

   ・遊離物質→メタケイ酸117、メタホウ酸9,49、遊離二酸化炭素0,29。
   ・微量成分→総砒素0,24。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成13年5月7日。)

温泉力/○△


ビール/△×
    冷蔵庫にサッポロ黒ラベル中ビン(500円)あり。
    生は夏にはあるらしい。

冷凍庫/たいして冷えない。

部屋食/○

食事/△×
    味は…だが、たくさん出る。
    箱根湯本の宿よろしく、どこかからの配給も多いようで、干からび始めたお刺身やさめきった天ぷらはまだしも、ここまで氣の感じられない料理が宿で出ることもめずらしい。(コンビニ的)
    しかしまあ、そうした偶然もまたうれしいし、宿の勉強にもなるので、この仕事をしている次第。
   (けれども、目の前の釜で生からご飯からを炊き込みできるのはうれしい。)

(氷)水/ × (別途500円かかる。ここの水は水道水だが美味しいと仲居さんに言われる。)

寝具(寝心地)/ △

金額/◎ 8800~

  「客室の風呂が温泉である宿」で、この値段は、関東では一番安いか?
   とも思ってしまう。
■ (私の泊まったプランは10650円であった。じゃらんでは12800円くらいであったのを、電話予約で差し引いてもらった。電話のほうが得かもしれない。)
(一人/OK)

通信環境(インターネットetc.)/○

総合評価/△○

「『部屋のお風呂が温泉』である『低料金の宿』」としてお薦め!

今後/△×
ここは値段が魅力であるが、個人的にはここよりは隣の加満田の小林秀夫の常部屋に泊まりたいと思ってしまう。(同じように部屋に風呂がついているため。食事もすべて自然でなじむ感じであるので仕事がしやすい。)

奥湯河原温泉 「加満田」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 7月 4日(金)17時53分22秒
  場所(地名(温泉名))/奥湯河原
    〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上784

名称/加満田
 多くの文士が滞在したことで有名な宿。
 (昭和22年宇野千代が「文體」原稿執筆のため小林秀雄をこの宿に缶詰されたため「カンヅメ」という言葉が出来た。(缶詰第一号)。そののち、小林秀雄は「ゴッホの手紙」「考えるヒント」をこの宿で書き、(ダンドウ?という部屋か?隣の木犀(もくせい)も同じ間取りなのでいいし、一階だが庭が見える躑躅(つつじ)藻いい感じかもしれない。)それ以来、亡くなるまで30数年正月を加満田で過ごしたのだそうだ。
 その小林秀雄ともよくここで飲んだという水上便も多くの著名作(竹なんとか)をここで執筆したそうだ。
 その他、大岡周平、林芙美子、今日出海、獅子文六、坂口安吾はじめ、多くの文人達がここに滞在のみならず宿主とも酒を酌み交わしたのだそうだ。)

動機/
 「外国など行かなくとも、日本には様々な良い所がある」と言う人が、「近場では…」と続けられ、奥湯河原を薦められた。
 今から20年程前のことだが、それ以後、私の中では奥湯河原は特別な響きとして鳴っていた。
 その後、「奥湯河原は高い」などと聞いたのも、今回の初体験が遅れた理由でもある。
 一泊するだけで瞑想を深められる場所として、近場(在住横浜)でもいい所が探せたらと最近思っていた。
 出無精の私が、積極的に野口晴哉先生の遺言の謎の解明のため、駒ヶ岳(箱根)許を探索し、数十場所を訪れ、ついに、その謎を解いた。
 そのため、箱根は今後も行くが、遺言の理由を見つけたご褒美のため、別の所をと思っていた矢先に…。
 「先生、箱根より湯河原のほうが時間的には近いのでは…」と或る会員の方から。
 瞑想をさらに深めたく思っていた矢先でもあったので、浮かんだのは「奥湯河原」。
 それで、20年来の思いを込めて、奥湯河原の自然を味わいに行った。

 奥湯河原と言えば、海石榴(つばき)をはじめ、有名な宿泊所が多い。
 …というか、宿泊所が少ない。(それは、先述した箱根のA点でもそう)
 どれもが、高級旅館だが、ここは「海石榴」ほどではない。

 (確認していないが、海石榴が源泉掛け流しでなければ、どんなに良い料理であっても、宿長の人格を疑ってしまう。
 土地の自然性ということを分かっている人にこそ、温泉宿の主人になって欲しい。その意味では、箱根の天山湯治郷も一つのイデオロギーはあるが評価できる。)

 ともあれ、20年間の期待を込め、奥湯河原に向かった。

電話/0465-62-2151
ホームページ/http://www.kamata-oku.com/top/index.htm
交通/湯河原駅よりバスで奥湯河原までかタクシーで10分(1800円位)。あるいは熱海から車20分。
湯質/◎
  源泉名/ 湯河原町 温第77・129号泉・町営温泉(混合泉) カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 弱アルカリ性 低張性 高温泉。 源泉52.3℃。pH8.2。
「泉質の良いことから第二次世界大戦中は横須賀海軍より要請を受け、仮療養所」となったのだそうだ。なぜか、今までの温泉と異なり、まるで自分のお風呂の如く、「すっと」出れる湯であった。
 「何故なのか、さっと入りさっと出たい湯」であった。
 つまり、30秒入っているかどうかなのだが、もう一度入ってみよう、という感覚がない。
 体内的には、どこに響いているか、を考えるいとまも無く、出てしまった。
 何故なのか? 不思議である。
 とても良い湯である。
 近くで似ている湯と言えば、箱根のpH8・2のアルカリ湯なら、福住楼と似ているはずなのに似ていない部分があり、そこには湯の力強さを感じた。
 蛇口についていた沈殿物(正式名称を忘れた)は、この湯の、塔の沢と異なる湯の力強さを物語っていた。
 透明な湯を飲泉すると、湧き水のような甘さがあった。
 「もしかして、水のほうも」と思ったので聞いてみると、他所の方が、ここの水をわざわざ持って帰るほどの水なのだそうだ。(冷蔵庫で冷やして朝飲んだら、とても美味しかった!)
 体的には、上体が緩む(水落が虚)になる(つまり、頭が緩む)効果が著しい。
 あと、ここの湯は、全般的な効果があるが、関節そして、特に十二指腸に響く感覚が強かった。
 仙椎への影響は、にごり湯よりも、こうした透明な湯のほうが大きいことは面白い。
 しかし、どちらかといえば、腰仙関節(腰椎1番、5番系統)に響くのはここの特色かもしれない。
 (だから、すぐに湯から出たかったのか…?腰椎1番や5番は行動力に繋がるため。)
 宿は、人為的であるが、それはそれで有名であり、また心尽くしもあるが、そうした人為的な部分と湯の質とが分離しているのは、多分に、女将や主人は毎日は、この湯に入っていない(内的にせよ対話していない)のであろう、という感じがした。
 いい湯であるのに宿が勿体ない。

食事/◎ (部屋食)
  素晴らしい料理で定評があるらしいが、最初に一辺に出されるということも聞き、覚悟をしていたのだが、いや素晴らしい料理であった。(まあ、お吸い物を最初に出すのは…とは思うが、それは、ここの持てなしが文士たちと共にあったせいか、とてもきめ細やかなので、そうした配慮に比べると…ということでの定評だと思う。)量も少なめずつで、私にはとてもいい。
  わざわざ女将さん(とても燐とした清楚な方である)が、酌をつぎにいらしたのは嬉しくも恐縮であった。
  それぞれの懐石一品一品が、福住楼、強羅環翠楼、以上に凄かった。
  刺身のツマまで美味であるが、味の美味しさだけでなく、気がつかないところで、様々なメッセージが隠されている料理でもある。
 (満月を見立てた隣の兎の蒲鉾や、無花果(いちぢく)の上の人参はよく見るとトンボであり、目指す所には極上の胡麻ペースト(おそらく自家製)。など、例を出すと、本当に切りがない。)
  切りがないので、逆に言えば、そうした感性をこちらが試されている感じでもある。
  それは、京都の懐石もそうであるが、創作部分があるため、これは心理療法の言葉だが「暗示」的に料理が表現されているかの如くである。
  私が未熟なためであるが、水上勉なら全て分かったのであろうか。

 その後、自家菜園で採れた野菜を女将の鎌田るりこさん自らが料理したものも盛り込まれている(特にデザートは)と知る。
 それぞれの素材の美味しさが味わえたのは、そのためであったか。

 お漬け物の美味しさを今も覚えているように、心尽くしの料理であった。
(個人的には、料理より、自然…  )
 ※夜用の氷水は、頼まないのに来る。生無し。冷凍庫有り(2本入る)。恵比寿以外あり。どれも中ビン。790円位。

喫煙/○部屋食故、OK。

客室/○和15室のみ。
    泊まったのは「千両」という部屋であったが、小林秀雄がカンヅメしたという部屋(どうだん)に泊ってみるのも良かったかも。(宿のご主人が言うには、「今は、前に建物が建って、お薦めは出来ないのですが…」との事。
 しかし、隣の躑躅(つつじ)は覗いたのだが、とても良かった。同じ間取りなはず。)


接待(仲居さん) ここは不可では無い。(つまり、アンビバレンツな気持ちが仲居さんに無い)
        躾けはきちんとしており、女将とのラポール(心理的和合)もとれている。
        (でも、あとから女将さんがいらっしゃることに慌てたのか、食材の小さな向きを確認していらした。確かにそれは難しい。器(の片側)が客人向き(たとえば絵柄)でも、間違えて逆に盛りつけをしてしまったなど。(今日は、それが連続してあったが、女将さんがいらっしゃることも、そういう意味では意味があろう。また、「あとは、もう少し、自分の宿のことを知って欲しい。」 とも思った。
         私たちも同じなのだろう。

雰囲気/○
        期待していた奥湯河原であるが、自然という意味では、箱根にもとっておきのところがある。
        (横浜から時間的には、ここのほうが近いが、そんな比較をしてはいけない。 )
       一言で言えば、
         「心づくしの有名旅館ということでは、こうした自然に囲まれてとてもいい」と思う。

周囲/○
    2000坪の庭の散策もいいだろう。
    蛍が飛ぶ。(6月の霧雨の時が一番多いらしい。その時に行かれるのが一興だと思う。)
     庭の散歩は、外に出るという意味で気持ちいい。(だから、プールまでは行かないこと。池で引き返せるようになっている。)

寝具/ ◎
    (パリッとしていなく、とても柔らかく寝やすい。昔からの専属のクリーニング屋に頼んでいるそうだ。)

インターネット関係/○ 箱根でも、宮野下より上だと通信環境が危うくなるが、奥湯河原は大丈夫であった。

金額/△ 26400~  (一人は31650~(つまり+5000円))

総合評価/○
 なぜか、このようにコンピューターに向かうように、頭が働き出す。
 それは、現在の私の体調(さまざまな複合的体調)のせい、だけなのか…。
 あるいは、多くの文人たちが、この場で創作活動に向かっていたからなのか…。
 あるいは何か別の理由もあるのかもしれない…とも、感じるが。

今後 / この「加満田」のような宿に泊まるときには、今後は、気に入った仲居さんを指定したい。
      (そう言えば、両親は常にそうであった。『その』仲居さんがいらっしゃる時を聞いて宿を決めていた)



※なお、ある方(この方は、割と高級旅館好きの傾向があるようではある。)が、インターネットにて感想を書かれていた。
 皆さまの参考になると思い、下に転載させて戴く。

「湯河原の温泉街よりさらに奥、周囲を山に囲まれ静かな環境の中に高級旅館が点在する奥湯河原温泉、「加満田」はその中にあります。建物は純和風で閑静な佇まい。宿の前には川沿いに庭園も広がり、喧騒とは無縁の時を過ごす事ができます。私が訪ねたのが冬だからか、ちょっと荒れた感じがするのが残念でしたが、それでもちょうど良い散歩のコースになりますね。そして館内についてですが、昔から数々の文学作品などにも紹介されている事もあり、レトロながらも良い意味で昔ながらの日本旅館と言った造り。ちょっと薄暗いのが気になりましたが、手入れはきちんとされているようです。接客面でも昔ながらの日本旅館のそれと言った感じで、仲居さんのきちんとした接客、女将さんのご挨拶などなど、昔ながらの日本旅館の接客ぶりです。もちろんこれには賛否があると思いますが、決して行き過ぎではなく、心地よく滞在できた事もまた事実。最近の流行のようにあえてサービスをすることなく放っておいてくれる宿とは両極になりますが、このような昔ながらの接客にも魅力があることを改めて感じました。さて、館内について詳しく書きますが、まずは玄関。客室数も少ないためか、玄関はこじんまりとしており、華やかさはありません。それでも石畳の階段や香が焚かれた玄関は好印象でした。中に入るとフロントのようなものはありませんが、到着時は必ず宿の方が外まで出迎えてくれます。そして中に入るとラウンジなどは無いため、そのまま部屋に直行。チェックインも部屋でする事になります。部屋についても館内同様で、純和風で落ち着いた雰囲気。正直、古さを感じさせますが、設備面では必要なものは揃っており、不便を感じるような事はありませんでした。全ての部屋には温泉給湯の内風呂やウォッシュレットタイプのトイレが付いているのも高評価。特に温泉給湯の内風呂は檜造りでレトロな雰囲気と相まって部屋でものんびり温泉を楽しめます。特に部屋によっては大浴場まで館内を結構歩くので、ちょっと一風呂の時には重宝します。客室については設備面もはじめ、手入れも行き届いているようで非常に満足できるものですが、ちょっと気になったのは扉。部屋の扉をはじめ、タンスの扉などがなかなか閉まらない点。ちょっとしたことですが、扉が閉まらないと落ち着かないんですよね・・・。建物が古いからある程度は仕方が無いにしろ、ここは改善すべき点だと思います。ちなみに他の設備としては玄関横にある資料室(?)や大広間があり、資料室は湯河原周辺の観光ガイドやパンフレットが置かれ、周辺観光に役立ちます。大広間についても、グループで食事時などに利用できるようで、部屋食以外でも食事を取る事は可能です。次にお風呂についてですが、お風呂は館内に男女別の大浴場と露天風呂があります。大浴場については「輝」と「彩」の2つがあり、男女時間交代制で入れ替わります。「輝」の大浴場は新しくできたようで檜の香りが心地よく、大きな窓からは庭園を眺める事ができます。洗い場も含めかなりゆったりした造りでのんびりと温泉を楽しむことができました。脱衣所も広く、タオルをはじめとするアメニティ類も完備されているのは嬉しいですね。一方の「彩」は「輝」に比べるとかなり狭く、古さを感じさせます。窓の外には「輝」同様に庭園を望む事ができますが、正直のんびりと温泉を楽しむと言った雰囲気ではないですね。時間交代制とはいえ、ちょっとお風呂によっての差が大きいように感じられました。一方の露天風呂ですが、露天風呂は「輝」の大浴場よりさらに先、宿の一番端にあります。浴槽は石造りで野趣溢れる造りですが、ちょっと狭く、3~4人が入ると一杯になってしまいます。眺めもそれほど良くないので開放的とは言えません。露天風呂ではシャンプーや石鹸などは使えないので、純粋に温泉を楽しむだけのものなのでしょう。やはりお風呂に関しては、悪くは無いのですが全体的にちょっと物足りなさを感じてしまいます。続いて食事についてです。食事は基本的に2食共に部屋で頂きます。夕食は宿のレベルから一品づつ運んでくれるのかと思いましたが、残念ながらほとんどのものが最初に運ばれ並べられます。もちろん温かい物もありますが、一度に食事が並べば温かい物も徐々に冷めるのは自然の摂理。部屋数や宿泊料金から考えれば、面倒を考えても一品一品運んで欲しかったですね。もちろん全てが一度に運ばれるわけではありませんが・・・。で、夕食は海山の幸の懐石料理。正直、量的にはちょっと物足りなさを感じてしまいますが、それなりに手の込んだ内容です。メインにシチューやグラタンなどの洋風の料理が出されたのはちょっと不可解でしたが、味自体はまあ納得できるレベルではないでしょうか。そして朝食ですが、朝食はオーソドックスな内容。特筆すべき点はありませんが、焼きたての干物は美味しくいただけました。何より夕食・朝食共に炊き立てのご飯が出され、美味しいお漬物と頂けるのは嬉しいですね。最後に総合的な評価ですが、奥湯河原の落ち着いた環境と閑静な佇まいは、やはり静養するには最適です。その上では「加満田」は理想的な宿と言えるでしょう。どちらかと言えば食事やお風呂に期待していく宿と言うよりは、その雰囲気と非日常的な時間を過ごすための宿と言えるかもしれません。」

湯河原温泉 「伊豆屋」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 6月10日(火)18時30分57秒
  地名(温泉名)/湯河原温泉
住所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上615

名称/ 伊豆屋

電話/0465-62-3151
ホームページ/無し(強いて言えばhttp://www.yugawara.ecnet.jp/onsenba1/izuya/izuyaindex.html
交通/JR湯河原駅からバス2番線 奥湯河原行・不動滝行 温泉場中央下車 徒歩2分。

動機/同じ湯河原の宿「大景」に行ったのであるが、其処は湯が×であったため、帰りに日帰り入浴をしたく思って温泉場中央(良質の湯が出ている地帯)に足を運んだ。
   そこで、以前より気になっていた歴史を感じさせるお宮のような造りの玄関であるここ伊豆屋に訪れた次第。

宿の簡単な説明/木造二階建て。15室(和室バス・トイレ付4室、和室トイレ付3室、和室バス・トイレ無8室。ただ部屋の風呂は温泉ではない。)
        玄関脇の暗い応接間はまるで博物館のように様々な物が展示されており、大正時代か昭和初期の和洋折中風建築の感じで、非常に鄙びている。
        上野屋もそうであったが、昔ながらの懐かしい造りである。

チェックイン&アウト/午後2時~午前10時

接客/○△(元氣の良い小さな女将さん)

客室/?(泊まっていない為)

 音/○
 眺め(色)/×
 (これら↑は偶然、戸が空いていた客室の情報)

周囲/△
自然度/△×
良い場所(イヤシロチ)?/△

風呂/○
    大浴場 男1女1
    露天 混浴
 (タオルは風呂場?→×)

  露天風呂は竹や木立に囲まれた山際にあり、温泉街とは思えない静けさに包まれている。露天風呂の脱衣所は特に男女別ということは無いが二つに分かれていて、湯船からは見えないようになっているので、その時のシチュエーションでご自由にという感じ。

湯質/○以上
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し。夏のみ加水有り。)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを以下記載する。
  比較出来るよう、すぐ近くにある湯河原の名湯「上野屋」の第22号泉(ままねの湯にも配給している温泉)のデータも併記しよう。
  なお、ここのデータのほうを( )内で記すことにする。)

   ・泉名→湯河原町 温第22号泉。(湯河原町 温第7号泉)
   ・源泉温度→ 82.8度。(66、8度)
   ・pH→ 8.4。
   ・泉質→ ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(含石膏-弱食塩泉)。弱アルカリ性低張性高温泉。( 〃 )

   ・陽イオン〔総量652ミリグラム(454)〕→リチウムイオン0,27(0,32)、ナトリウムイオン467(323)、カリウムイオン26,1(17,2)、
                       カルシウムイオン158(113)、マグネシウムイオン0,15(0,25)、マンガンイオン0,01(0,01)、
                       ストロンチウムイオン0,55(0,38)、第一鉄イオン0,03(0,01)、アルミニウムイオン0,02(0,09)。

  ・陰イオン〔総量1189ミリグラム(867)〕→水酸イオン0(0,33)フッ素イオン0,61(1,044)、塩素イオン644(383)、
                       硫酸イオン479(408)、炭酸水素イオン55,2(69,9)、炭酸イオン1,08(0,84)、
                       硝酸イオン1,34(0)、メタケイ酸イオン6,44(2,73)、メタホウ酸イオン1,51(0,58)。

  ・遊離物質→メタケイ酸130(87,1)、メタホウ酸9,75(5,90)、遊離二酸化炭素0,342(0,74)。
   ・微量成分→総砒素0,158(0,141)。
  平成9年8月1日。(平成13年5月7日)

温泉力/○


金額/12750円~21150円
 (ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年6月調べ)
総合評価/○(湯質と鄙びた感じが良い)

今後/△ (部屋のお風呂が温泉でない分、私の場合は、すぐ近くの上野屋のほうに軍配が上がってしまう。)

お薦め度/△○(湯河原にて鄙びた感じの和風旅館と良い湯質を求める方に良い。)

いつの時点での評価か?→2007年6月

湯河原温泉 「大景」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 6月 9日(月)19時28分58秒
  地名(温泉名)/ 湯河原温泉
住所/〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上718-43

名称/ 旅館 大景

電話/0465-62-8565
ホームページ/http://www.rise.vc/taikei/
交通/JR湯河原駅下車~タクシー10分
   (頼めば湯河原駅から送迎有り。)

動機/湯河原の宿は湯は良い所が多いが、眺望は望めなかったので、湯河原随一と誇る眺望に期待して。
   また、料金以上の素材を生かした創作会席料理が自慢ということと、若いスタッフを中心としたおもてなしも自慢ということで、全館貸し切りも可ということもあり、今後のスタッフ合宿その他にも用いることが出来るかもしれないと思って。

 (理想の宿を求めてか? ○△)

宿の簡単な説明/全9室。(全室が湯河原温泉を見下ろす眺望。)
        部屋は10畳+広縁・トイレ付。
        宿に着くとロビー(廊下も)ではジャズ(ヴォーカルもの)が流れている。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接客/○以上
   (この値段(1万円台)の宿とすれば三重○である。2万円台としても○。3万円台ならこの位の接客もあるが、何にせよ奥湯河原を別とすれば湯河原一だろう。)
   なお、接客がとても居心地良いので、ここのオーナーさんは?と伺うと、その方は近くのミカン畑も行なっているらしい。(接客が良かったので、躾けは厳しいと、笑顔で苦笑されていた。)


客室/○
   (確かに高台にあり、見晴らしが良い。
   そのため 湯河原にいるとは思えない雰囲気である。
   何より明るいのが良い。これは奥湯河原を含めて湯河原一かもしれない。
   また角部屋であったため、西側にも窓があった。)
 音/○△
   (オレンジライン(湯河原~芦ノ湖間の道路)沿いなので、時折り車の音がかすかに聞こえるが、小鳥の鳴き声が心地よい。
     なお、このオレンジライン沿いの宿は他に無いそうだ。なかなか許可が降りないためだと宿の人に言われた。)
  眺め(色)/○△
      (山の緑が心地よい。これで他の宿や住宅が見えなければ最高なのだが…)
  トイレ/△

 (泊まった部屋/110(山茶花) )

周囲/○△
自然度/○△(奥湯河原は別として、湯河原では一番だろう。)
良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△
   大浴場1
   中浴場1 (男女入れ替え制)

湯質/×
   消毒(塩素)有り&循環有り&加水有り&冬季のみ加温有りの、源泉100%掛け流さずであった。
   何より、風呂場に入ったとたんの塩素臭で頭が痛くなる。
   もともとの湯質は良い感じの湯感なので、非常に残念である。

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)
   ・泉名→神谷温泉。(不動の滝のそば)
   ・台帳番号→ 湯河原第165号
   ・源泉温度→ 56,5度
   ・揚湯量→ 52リットル/分。
   ・動力→   電動機15キロワット、平山式横型3段エアーリフトポンプ使用
   ・掘削深度→ 650メートル (海抜標高247メートル)
   ・pH.→ PH 8.2
   ・密度→ 0,9993
   ・近く的試験→無色透明無臭
   ・泉質→ ナトリウム・カルシウムー塩化物泉
        弱アルカリ性・低張性・高温泉

(なお、ここからは、湯河原の名湯「上野屋」のデータと比較できるよう、( )内に上野屋のデータも併記しよう。)

   ・成分総計 1,855ミリグラム(1981)
   ・陽イオン(総量470ミリグラム(652))
        →水素イオン0(0)、リチウムイオン0,11(0,27)、ナトリウムイオン282(467)、カリウムイオン7,13(26,1)、
         カルシウムイオン178(158)、マグネシウムイオン0,46(0,45)、マンガンイオン0(0,01)、ストロンチウムイオン0,67(0,55)、
         第一鉄イオン0,77(0,03)、アルミニウムイオン0,02(0,02)。

  ・陰イオン(総量882ミリグラム(1189))
       →フッ素イオン0,34(0,61)、塩素イオン575(644)、硫化水素イオン0(0)、硫酸イオン251(479)、
        炭酸水素イオン53、2(55,2)、炭酸イオン0、66(1,08)、硝酸イオン0(1,34)、
        メタケイ酸イオン1、68(6,44)、メタホウ酸イオン0,72(1,51)。

   ・遊離物質→メタケイ酸54、4(130!)、メタホウ酸7、38(9,75)、遊離二酸化炭素0、55(0,342)。
   ・微量成分→総砒素0,085(0,158)。
   ・平成17年4月21日。(平成9年8月1日。)

温泉力/△×
    さすがに元々の湯は温泉なので、浴後、様々な温泉中の物質(?)が身体に入ってきているのが内感できる。
    しかし肌にベトッと付着している塩素感はちょっと。(嗅いでみても塩素臭がある。数十秒しか入っていないのに…)

※【重要情報】 → 塩素が有害なのは、皆さん知っての事だろうが、「飲む水(水道水)に入っている塩素よりも、お風呂(温泉)の塩素のほうが体に良くない」ということは、ご存じだろうか?
          詳しくは、温泉好きの方にはお薦めの良書「女性のためのホンモノの温泉案内(松田忠徳著)」を参照にして欲しいが、
          肌(皮膚)からのほうが、塩素を吸収してしまうのだそうだ。
          それも、入ったとたんに一瞬に塩素が皮膚につくらしく、上記のように数十秒入っただけでも塩素は皮膚にまとわりついてしまう。
           (以前、数秒入っただけなのに、腕を後で嗅いだら塩素臭があったこともある。)

ビール/○
   恵比寿中瓶有り。(787円)
   (夏(7月)からは生ビール(サントリーモルツ)もあるのだそうだ。)

冷凍庫/冷蔵庫内に有。(ただ冷却温度を強めにしてもあまり冷えないが)

部屋食/○

食事/○以上。

   値段の事を考慮すれば◎以上である。
   (先付の煮魚は金目鯛だと思ったら「赤魚」(西京漬)であった。
    凌ぎの寿司は、白海老。(伺うと、沼津港で上がったものだそうだ。)
    (湯通しの具合も良く、また裏面で(つまり海老の赤いのが表に出ない)握ってあるのが、とても上品でかつ食感が良い。
    炊き合わせは黒砂糖で調理しているとの事。)
   量もちょうど良い。(以前の芦ノ湖のふきやの時と同様の感じで、求めているものとが一致するような度合いにちょうどなっている。)

(氷)水/△
   (水は、普通の水道水である。)

寝具(寝心地)/◎
   布団を敷いてくれるのは仲居さんご自身。つまり、部屋の押し入れから取り出す。
   つまり…

※【重要情報(裏(?)ワザ)】 → 上記のような場合(部屋の押し入れから布団を敷く場合)は、押し入れから、布団を追加することも出来る。
          寒い場合はもちろん、敷布団についても出来る。
          このワザは覚えておかれると良いだろう。
          ただし、仲居さんに伺うなど、宿に失礼がないことを「見極めて」からにして欲しい。

金額/◎
  13650円~
 (ここでは皆さまの都合上、二人&夕朝二食付きを基本として紹介させて戴いている。
  2007年6月調べ)
(一人/○ ちなみに素泊まりもOK。(二人であっても))

通信環境(インターネット環境etc.)/△× (!)これまた湯河原唯一である?(奥湯河原含めて。しかし石葉も同様か)高台だからであろうか。

総合評価/○
  (これで湯が良ければ三重○であるが…。湯質の項にも書いたように、あまりに湯が酷いのは本当に残念である。
   その他の部分(接客、食事、部屋、その他)がとても良いだけに…。)

 その後、名案が浮かんだ。
 それについては、下記「今後」の項をご参照戴きたい。

〔癒し宿(=心身の文法の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→ ○以上
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→ ○)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→ ○
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→ ○)

(私にとっての理想の宿度→ △×(湯質が良ければ、近場でもある事を加味すると◎なのに。)

 連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/×(湯質が良ければ数日以上)

今後/△○ 近場で明るい高台の宿に泊まりたい時に行きたい。
        (ところが、その後、名案を思いつく。
         それは、湯河原なので、他の日帰りのできる温泉に先に行き、その後、この宿に行くという案である。
         そして翌日もチェックアウト後、他の温泉に入る。
         湯垢離(湯治)を求める時は別だが、そんなに求めていない時は、この「手」が使えるだろう。
         そういう肯定的に考えれば、この評価も△○から一気に◎となる。)

お薦め度/○
  (湯河原に興味のある方で、温泉はどうでも良い、という方には一押しである。
  私もそうであったが、その日に予約出来るという穴場であるのも魅力だろう。)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?) → △

いつの時点での評価か? → 2007年6月

湯河原温泉 「こごめの湯」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 5月29日(木)22時20分31秒
  地名(温泉名)/
住所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上562-6

名称/ 湯河原 こごめの湯

電話/0465-63-6944
ホームページ/http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/T-Kanagawa08.htm
交通/小田原厚木道路または西湘バイパス石橋ICから真鶴道路を経由して湯河原へ、湯河原高前の交差点(湯河原温泉の看板有り)を右折する。駅前を通り過ぎ万葉公園の先「こごめの湯」の看板を左折し坂を登るとすぐ。

動機/色々なホームページ、ブログから泉質は大したことないと思って、ここは省いていたが、ある「氣道」協会会員の方からのメールに記載されていたため、やはり湯河原で一番有名な温泉施設なので一度は行ってみるべきであろう、と思い訪れた。

宿の簡単な説明/万葉公園のとなりにあるのが湯河原町営の温泉施設。
「こごめ」とは湯河原温泉の鎌倉時代の呼び名で奥地にひそまった温泉、または子込め、子産めというような意味があるそうだ。その後、室町時代には「こごみの湯」、江戸時代には「小梅の湯」と呼ばれてきたらしい。

接客/×

周囲/○△
自然度/△○
良い場所(イヤシロチ)?/○△

風呂/○
    露天 男1女1
    内湯 男1女1
 (タオルは風呂場?→×)

湯質/×
    源泉100%掛け流さず(消毒&循環&加水&加温有り)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを以下記載するが、その後、ここの源泉データの「混合泉(権現山サービスランス)」という記載に記憶があり、調べてみると以前宿泊した「まんりょう」のデータと全く同じことが判明した。(すぐ近くなので当然と言えば当然。しかし、それだったら、まんりょうのほうが、かけ流しなのでずっと良い。)
  下記にデータを掲げるが、まんりょう(こごめの湯)の湯は「おあしす」に非常に似た湯感なので(湯河原の湯は箱根と違い基本的に似ているが)、調べてみるとやはり酷似している。
  そのため、おあしすの湯質と比較できるよう下に併記した。
 ( )内のほうが、ここ「こごめの湯(まんりょう)」の湯質である。なお同じ値の時は( )を付けなかった。
     ・泉質→ ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
        (ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。 弱アルカリ性低張性高温泉。 旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
   ・PH8.5(8、4) ・源泉温度60度(65、5度)。
  ・陽イオン→ リチウムイオン0,24、ナトリウムイオン412(421)、カリウムイオン23,5(23,0)、カルシウムイオン124(125)、マグネシウムイオン0,70(0,65)、マンガンイオン0,01(0,02)、ストロンチウムイオン0,63(0,64)、第一鉄イオン0,01(0,03)、アルミニウムイオン0,03(0,02)、亜鉛イオン0,01(0,04)。
  ・陰イオン→ フッ素イオン0,53(0,55)、塩素イオン571(584)、硫酸イオン376(374)、炭酸水素イオン58,1(54,0)、炭酸イオン0,90(1,06)、硝酸イオン(0,51)、メタケイ酸イオン4,67(5,55)、メタホウ酸イオン1,11(1,41)。
  ・遊離物質→メタケイ酸118(112)、メタホウ酸9,06、遊離二酸化炭素0,48(0,33)。
  ・微量成分→ 総砒素0,25(0,244)。
  (なお、全て0、00のものは省略。平成13年5月7日。←この調べた日もおあしすと同じ日だ。(!)あまりの酷似(全く同じ成分量もある)に驚くが、現在他と比べるとなると、やはりままねの湯の含有量の多さは一番である。)

温泉力/△

金額/× 千円

通信環境(インターネット環境etc.)/△(繋がらない所もある。)

総合評価/×

今後/×
お薦め度/×
いつの時点での評価か? → 2007年6月

湯河原温泉 「まんりょう」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2008年 5月26日(月)15時49分49秒
  地名(温泉名)/ 湯河原温泉
住所/〒259-0314神奈川県足柄郡湯河原町宮上480-7


名称/ 旅館まんりょう

電話/0465-62-3885 FAX0465-62-2411
ホームページ/ http://y.gnavi.co.jp/103021/
交通/ 東京:
      電車/JR東海道線湯河原駅よりバス10分
      車/東名高速道路厚木IC経由小田原厚木道路~石橋IC~真鶴道路より135号線、湯河原温泉方面へ
    大阪:
      電車/JR東海道線湯河原駅よりバス10分
      車/東名高速道路~沼津IC~熱函道路経由135号線、湯河原温泉方面へ
      (もちろん駐車場(宿泊者無料)有り 4台 )

動機/ 私は布団よりもベッドが好きであるが和の空間も好きなので理想は和洋室である。
   (もちろん敷布団も良いのであるが、宿の敷布団は大抵は外れ。評価として○やそれ以上をつけても、ベッド以上の敷布団は◎を付けたもの以外には無い。)
    そして今調べたいのは湯河原の湯。 (湯河原の湯は箱根のアルカリ性単純泉や塩化物泉とまた異なった個性があり、それは滋味とも言える奥深さがある。)
      そして、湯河原にもベッド(しかも和洋室)のところがあった。しかも、全四室(定員20名)。
      問題の湯のほうも源泉100%の温泉との事で、更には「溢れ出る源泉をお部屋の檜風呂で満喫」できると言う。
      それだけではないく、平成15年オープンだそうで、とても新しい。
      和の旅館では、福住楼や蓬莱も良く、自分の家と勝手に読んでいるが、ここもそうなるのか?

宿の簡単な説明/(宿の情報を転載)
 「全室バストイレ・全室冷暖房・テレビ・衛星放送・冷蔵庫。全4室各室に温泉檜風呂、館内にも貸切風呂を2つ完備。プライベート重視の清潔感漂うきれいな宿です。源泉100%の温泉。
平成15年オープン。溢れ出る源泉をお部屋の檜風呂で満喫木のぬくもりのある全4室の宿。(20名のみ。和一室、和洋三室。)お部屋の檜風呂の他に千歳川を眺めながら堪能できる貸切風呂も人気。小さな宿ならではのきめ細やかな心配りもほっと寛げる。万葉公園前、観光に便利な立地。
 千歳川のせせらぎを耳にしながら、誰にも邪魔されない和み時間、小さな宿ならではの、きめ細やかな気配り、湯河原ならではの食材、万葉から続く名湯、温泉旅情をお楽しみ下さい。」

 …着いた。
 なんと、伊東屋(島崎藤村ゆかりの宿)や、藤田屋の斜向かいであった。(つまり湯河原温泉のメインストリート沿い。)
 外観は、外壁に宿名が浮き彫りで書いてあり、寿司の宿ケイショウとそっくり。3階立ての小さな(少し窮屈感はある)宿。

チェックイン&アウト/○  午後3時~午前10時半 (通常のチェックアウトよりも30分長い)

風呂/ ○
    内湯 檜風呂と大理石(?)の二つあり、どちらも貸し切り風呂。
    つまり、男湯、女湯の区別は無い! それは部屋にも風呂が付いているからだろう。
    大きさは二人で入ると少し狭い位の小さな浴槽。
    (もちろん檜のほうが柔らかい湯感。石のほうは金属的で比重も少し重い感じ。)
    部屋に付いている檜風呂は一人用。(どちらの檜風呂も大理石で囲まれていて美しい。)
    ホテルに付いている風呂が檜風呂になったという感じの部屋の設計で、その点ではホテルでの和室を思い出す。(私の場合は、東京イースト21の和室(檜風呂付き)。そこより風呂は狭い)

湯質/ ◎
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し。ただし部屋の風呂は加水のみ有。)
   ・混合泉(権現山サービスランス)
   なお、ここの湯は「おあしす」に非常に似た湯感なので(湯河原の湯は箱根と違い基本的に似ているが)、調べてみるとやはり酷似している。
    そのため、おあしすの湯質と比較できるよう下に併記した。
    ( )内のほうが、ここ「まんりょう」の湯質である。なお同じ値の時は( )を付けなかった。
     ・泉質→ ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
        (ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。 弱アルカリ性低張性高温泉。 旧泉質名 含石膏-弱食塩泉)
   ・PH8.5(8、4) ・源泉温度60度(65、5度)。
  ・陽イオン→ リチウムイオン0,24、ナトリウムイオン412(421)、カリウムイオン23,5(23,0)、カルシウムイオン124(125)、マグネシウムイオン0,70(0,65)、マンガンイオン0,01(0,02)、ストロンチウムイオン0,63(0,64)、第一鉄イオン0,01(0,03)、アルミニウムイオン0,03(0,02)、亜鉛イオン0,01(0,04)。
  ・陰イオン→ フッ素イオン0,53(0,55)、塩素イオン571(584)、硫酸イオン376(374)、炭酸水素イオン58,1(54,0)、炭酸イオン0,90(1,06)、硝酸イオン(0,51)、メタケイ酸イオン4,67(5,55)、メタホウ酸イオン1,11(1,41)。
  ・遊離物質→メタケイ酸118(112)、メタホウ酸9,06、遊離二酸化炭素0,48(0,33)。
  ・微量成分→ 総砒素0,25(0,244)。
  (なお、全て0、00のものは省略。平成13年5月7日。←この調べた日もおあしすと同じ日だ。(!)あまりの酷似(全く同じ成分量もある)に驚くが、現在他と比べるとなると、やはりままねの湯の含有量の多さは一番である。)

温泉力/◎

接待/○
   接待しない接待という感覚もあるが、嫌らしくなく、かえって気兼ねない。
   食事が別部屋で他の方と一緒ということはあるが、あとは仲居さんが部屋に来るではなしでプライベートな空間が保たれるので、まるでホテルのように仕事に集中できる。
   湯河原は、現在では斜陽の温泉街であるのに、こうして新しい宿ができる(上記の如く平成15年)のは嬉しいし、また、どうしてこうした宿が出来たかが分かった感じがする。
   接待、風呂のしくみ、ベッド、食事、その他全てにおいて、宿の手間が省ける合理性が感じられる。
   (しかし結果として私のように仕事のために来ているものとすると悪くはない。ただ、ここはカップルで来るのが相応しいだろう。若者にも受けそうな感覚もあり、湯河原なのに、おそらくはそれをターゲット客としている。いらした方々はカップルでは無かったが…。やはり湯河原だ。
    けれども、ここの未来は明るいと思う。それはじゃらんに契約しており、しかも口コミトップだから、というだけではない。)
   また、そうした合理性のぶん、さまざまな所に配慮が行き届いており、とても清潔で好感が持てる。
   (なお結局別部屋での食事もあるので行き帰り以外にも女将さんとはお会いすることになる。なかなかユニークな女将。…と思っていたらいきなり部屋のベルがピンポンと! 部屋にデザートまで届けられるのだ。明日は珈琲も用意されているとの事。 じゃらん口コミ一位になる訳である。
 うーむ、ペンションを狙っているのか? 「プライバシーのあるペンション的和洋室ありホテル旅館」という感じか? なかなか面白い宿である。 )

客室/○×
   確かに「プライベート重視の清潔感漂うきれいな宿」である。
   なお、上記「動機」でも書いたような和洋室であるが、和洋室というよりはホテルのような洋室に和の空間が6畳あるという感じ。(寝室が洋の空間で同じく6畳の計12畳であるが、洋のほうはベッドだけで一杯である。)
   ただ×を付けたのは、この宿には音楽が(歌謡曲、イージーリスニングその他様々なジャンル)が常に流れており、(有線なのか…。そのチャンネルを時折り変えているのか…)
   その音楽が、部屋までも響いてしまうところである。(ちょっとこれは勿体ない気がする。)

(客室からの景色/×だがとても陽の当たりが良い。
 雰囲気/○△ 泊まった部屋/見晴 )

周囲/ △
 (浴衣のままビールを買いに言っても、温泉街だから良いのだが、箱根とは異なり、まるで一人下駄を鳴らして歩くように行ける。)

自然度/△
(すがすがしい面があり、これは湯河原が寂れてきたために人が少なくなり、かえって背後の山に目が行くようになったということもあるだろう。  風が山からそのまま降りてくる。)

良い場所(イヤシロチ)?/○△
(ここは湯河原でも駅周辺ではなく少し高台で前や後ろに老舗旅館が並ぶように一つのスポットだと感じる。)

ビール/△○
  なんと、ここは無い!
  (まるで近くの素泊まり宿「ゆっくり」を高級にした感じもあるな、と思ったが、この点はまさにそう。近くのコンビニで恵比寿ビールを買い、あと日本酒の揃った店が目の前にあるのでそこでも物色し空の冷蔵庫に入れる。)
   しかし、食事の時には生ビールが飲める。(アサヒスーパードライ)

冷凍庫/ ○(冷凍庫付なので、そこに恵比寿の缶を入れることが出来る。)
部屋食/ ×
別場所の感じ/△×?!
 2階での別場所(20畳程)となるが、何と畳の上に椅子とテーブルがひしめく!
 それぞれの宿泊者はついたてで仕切られるが、この空間は非常に面白い。
 こんな事は、日本では氣道協会の二階の事務局だけかと思っていた。
 このチグハグな感じ(照明といい特に畳と椅子と音楽も)で似ているのは、「チャングムの誓い」で放映されている空間である。
 (私もホテルで数十分見ただけなので正しくないかもしれないが…)
 しかし、個人的に、別場所で皆とひしめきあって食べるのは落ち着かないので、その意味で×をつけた。
(別場所の場合→ 喫煙/○ )

食事/ ○(~◎)   「源泉100%の温泉と夕食のみをお付けしたプラン」というのが三つのプランのうちにあったので(あとの一つは朝食付と、朝食だけありのプラン)、それで予約したのであるが、予約時に「あわび」「伊勢海老」「ステーキ」から食材を一人毎にチョイスする。
  (夕食のみのプランがある宿はかなり珍しいので、いつも「朝食抜きでお願いします」と断らなくてはならない私としては嬉しい。
   不思議なのは、朝食抜きプランと有りプランでは、スケジュール予約表をみると3千円の開きがある。それだけ凄い朝食なのだろうか? かえって興味も出てしまうが、しかし普通の宿が1000円引き(場合によっては安くて500円、また1500円の宿もある。もちろんこれは宿泊代が一人一万円代の宿の通常ということである)なのを考えると3千円は興味深い。

 上記「別部屋」での食事は豪勢である。
 一万円代の宿としては水準以上。(ほとんど女将さんが一人できりもりしており(仲居さんはいない)、「うちは他にお金を使っていない分、食事には…」と仰るが、そのスタンスはこちらにもその前から上記の合理性として伝わっているのだが、生きている伊勢海老の刺身が美味しいので伺うと、「うちの魚は真鶴か福浦の漁師さんから戴いている」との事。 (冷や汁も初めての味わいで聞くと山芋での事。)
 (「タッパ作戦」で自分の部屋でゆっくり食べたい方も大丈夫。しかし、ここは9時前までゆっくり食べれるが…)
(氷)水/○
      言わずに最初からお茶と共に出してある。
      夜にももらうことができる。

寝具(寝心地)/ ○ シングルベッドなので、少し私には狭い。(しかし寝心地はとても良く○以上。)

金額/○
   ¥16,800~
   (朝食無しプランというのがあり、それだと¥13,650~ (私の場合15,750円であった。))
   客室風呂(温泉)付き、しかも和洋室で一万円台というのはまずないであろう。
   しかし、イメージできる和風旅館ではなく、来るば、なるほどホテル(?)だからな、とその理由が分かる面もある。

通信環境(インターネットetc.)/○
総合評価/○(~◎)
  今でも素晴らしいが、常に宿になっている音楽を変えるだけで、この宿は更に大きく変身するだろう。(非常に上品なclassicかジャズ、あるいはたまには静謐な演奏なら邦楽も良いだろう。)
   上記「プライバシーのあるペンション的和洋室ありホテル旅館」という感覚が特徴。

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/×
 (この×が不思議な点かもしれないが、ここだと確かに仕事はしやすいが、特に日中を考えると、ホテルにせよ旅館にせよそこの宿に泊まっていることによって身体や頭脳が稼働して発想するという触発はあまりない。その意味では常宿宿である上述のイースト21のほうがあるかもしれない。
  だから、ここがホテル的な面があるからというだけの理由ではないのだが、たとえば、ここで小説を練るには少し…という感じでもあろう。目の前の伊東屋で藤村は書いていたのだろうから、ここの場所ではなく宿や部屋があまりに新しいからなのかもしれない、と思う。)

今後/ △○

自宅で、最高のお風呂が実現できます!①  湯治探索記31 (2008年「氣道」協会会報5月号に掲載予定の文章を先にどうぞ。)

 投稿者:湯氣  投稿日:2008年 3月29日(土)21時31分27秒
  (今回は、湯治探索記は休載で、その代わりに「とっておきの情報」をご紹介します。)
自宅で、最高のお風呂が実現できます!①

  「どうしたのじゃ…湯氣君。
  最近、温泉宿に行って「湯による禊ぎ」湯垢離を通しての氣道探求をしていないという噂を聞くぞよ。」
 うっ、また淨潤湯垢離之神(湯治之神とも言う)のお出ましだ。
 ───確かに、ずっと淨潤湯垢離神の整体の恩師に箱根でお薦めの宿をご紹介している最中とは言え、その間しばらく湯治(湯垢離)に行っていなかった。
 「でも、それは淨潤先生がいけないのですよ。」
 「ん…何故じゃ?」
 「先生のお薦めする【最高の自宅風呂】にうちもしてしまったのですよ。
  …そうしたら、自宅で温泉以上の湯治はもちろん湯による禊ぎである湯垢離の氣道探求も出来てしまうのですよ。。」
 「ああ… そうであったのか…」
  (暫しの空白)
 「先生!
  今や私は、普通のお風呂に入りたい時にしか温泉に行かなくなってしまったのです。
  もちろん宿自体の魅力もありますよ。最初に言ったように、食事や接待を学びに、氣道探求を総合的にしようとはしているつもりなので、今でも行きたいなと思うことはありますよ。
  でも、今まで湯による禊ぎ、湯垢離をメインに行っていたので、肝心のお湯が自宅のほうが温泉より良いことが殆どになってしまうと、これって一般の方々が温泉に行きたいというノリと殆ど同じじゃないですか。」
 「う…む。 ま、まぁ、そんな興奮せずに…」
 「先生から呼び止めたのですよ!」
  こうなったら、ここで公開してしまおう。

 ───その名は『マコモ風呂』。

……………………………………………………………………………………………

(興奮している湯氣さん。
 箱根での最高宿の連載中というのに、今回は突如として別稿でした。
 きっと次回に「マコモ風呂」の全貌を来月から語り始めたいのかもしれませんが、それですと先月までの連載は暫く中断になってしまいます。(どうするの?湯氣さん。連載が終了してからでもいいではないですか…)
 それは困るので、まずご一報を。
 上記、マコモ風呂に興味のある方、つまり
       『自宅のお風呂を温泉以上にしたい方』は
                ↓
       まずは、こちらに資料請求をして下さいませ!
                ↓
     ?045-261-3300(あるいは045-261-3430生活環境改善部)Fax045-261-3304。
         「マコモ風呂の資料送れ」と仰って下さい。

※なお、横浜道場ではマコモ風呂に体験入浴できます。(無料)2回目以降は500円。
 基本的に一年以上の会員で整体を定期的に(月一回以上)受けている方で服薬やサプリ無しの方に限っておりますが、体験入浴をご希望の方は併せてお問い合わせ下さいませ。

というわけで

 投稿者:りく  投稿日:2008年 3月26日(水)22時03分24秒
  温泉道、奥深し!なのです。

そして、明日から東北方面へ出掛けるので、今度は岩手県のとある温泉に寄ってこようと思っています。
温泉ライターの山崎まゆみさんが、「男ふらり一人旅に最適な野趣溢れる温泉。たそがれ雰囲気抜群の秘湯。」と紹介している温泉ですが、女二人で行ってきま~す。

道後温泉その2~遅くなりました

 投稿者:りく  投稿日:2008年 3月25日(火)20時22分8秒
  【道後温泉本館】
@歴史
 大国主命が少彦名命の病を湯で治したという伝説の中で、神代の代から湧き出でていたと伝えられる道後温泉。三千年の歴史を誇り、聖徳太子が入浴した日本最古の温泉といわれる。
 1羽の白鷺が岩間に湧き出る湯で脚に負った傷を癒すのを見て、人々がその効能を知り入浴するようになった。以来、『日本書紀』『万葉集』『源氏物語』など幾多の古典に道後温泉の名が登場してきた。近代では夏目漱石が『坊ちゃん』の中で「ほかの所は何を見ても東京の足元にも及ばないが温泉だけは立派なものだ。」と激賞している。
江戸時代に浴槽設備が整えられ、明治27年(1894)道後湯の町初代町長・伊佐庭如矢が三層楼棟付きの道後温泉本館を造った。これが現在の本館の基礎となっている。

@建物
 平成6年、温泉施設としては初めて国指定重要文化財となった。映画『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルにもなったと言われている。私はあの映画が大好きで、上映初日立て続けに3回も見たが、確かに本館の前に佇むとあの映画の世界にワープするようであったし、館内の急な階段からは千やリンがダダダーッと駆け下りてくるような錯覚を覚えた。まるで建物自体がタイムマシンのよう。
 屋上には太鼓楼「振鷺閣(しんろかく)」があり、一日3回打ち鳴らされる。この刻太鼓の音は環境省の「日本の音風景百選」に選ばれている。本館三階の北側西端の個室は漱石ゆかりの間「坊ちゃんの間」として、漱石の書や写真が飾られ、来館者に無料で一般公開されている。漱石の書は繊細で女性的、やや神経質な印象であった。
 また、明治32年に増築された、日本で唯一の皇族専用の御召湯「又新殿(ゆうしんでん)」があり、職員による解説付き250円で見学できる。当時の最高技術を結集して仕上げられたという建築とデザインは、やはり行ったら見ておきたい貴重なもの。

@館内
 「神の湯」と「霊の湯」の二ヶ所の浴場がある。入り方は4通りある。
①神の湯階下:400円。神の湯のお風呂に入るだけのコース。地元の人は直行する。
②神の湯二階席:800円。二階の55畳の大広間に上がり、そこで浴衣に着替えてから一階の神の湯に入る。湯上りに浴衣で大広間に戻ってくると、お茶とせんべいが出される。
③霊の湯二階席:1200円。神の湯浴槽より小さめの霊の湯入浴と、神の湯二階席とは別の二階休憩室が利用できる。神の湯入浴も可。又新殿の見学もできる。
④霊の湯三階個室:1500円。霊の湯入浴に三階の個室が貸し切り。神の湯入浴、又新殿の利用もできる。お茶と坊ちゃん団子のサービスがある。

@湯
 上述のように、湯にも建物にも歴史があり、それが展示物としてでなく、現在も尚、現役として稼動していることが素晴らしい。これを維持するのに、どれだけの努力労力を払っているのだろうと思いを馳せる。
 ところが。実はこの湯は苦悩していたのだった。2003年10月1日に施行された愛媛県の条例により、次亜鉛酸ナトリウムを入れているという。
 本館の湯は混合泉だが一応「源泉100%かけ流し」といっていいものだそうで、塩素投入以前も毎晩浴槽のお湯を抜いてからしっかり清掃しているおかげで、これまでなんの事故もなかったという。そういう湯に何故塩素を投入しなければならないのか?それはまるで、不必要なものを加えていく誤った健康法のようではないか。そして、このようなことは、かの有馬温泉「金の湯」「銀の湯」でも行なわれているのだという。一体どうしたことなのだろうか?
 興味を持って調べてみた。温泉教授という異名を持つ松田忠徳さんの本を何冊か読んでわかったのは、次のようなことであった。

 2002年7月、宮崎県日向市の「日向サンパーク温泉」でレジオネラ菌集団感染が起こり、被害者総数およそ300人、死者7人という未曾有の大惨事となった。2003年には、温泉が枯渇していたにもかかわらず「温泉」の看板を掲げ続けた吉良温泉事件、2004年にはまだ記憶にも新しい白骨温泉の入浴剤混入問題に端を発した「温泉偽装問題」が表面化した。
(これら一連の問題を詳しく読むと、温泉にまつわる様々な理解が深まるので、興味のある方は是非、読んでみてください。)

この一連の流れの中で、それまでたいへんずさんだった温泉法(所管は環境省)が見直される方向へ進んだ、という喜ぶべき点があったと同時に、しかしその見直しが、官がなりふりかまわず始めた全国一律塩素漬けの方針という非常に強引な面もあり、道後温泉などはまさに、その影響を受けてしまっているということがわかった。こういったことの嘆かわしさは、松田さんの本を読むとよくわかるし、ともかく予防が先決とばかりに、やみくもに予防接種をうって安心する現代人にも通じるものがあるように思えた。

道後温泉本館には更にもう一枚の表示があり「現在は塩素系薬剤を使用していますが、それに替わる有効な方法があれば検討していきたい。」ということをわざわざ明記してあり、なんだか、この温泉がとても後ろめたいものを感じているように思えた。
松田さんはその著書の中で「貝殻が温泉を救う?」というタイトルで貝殻の活用についてわずかだが私見を述べているが、それを読んで、私は氣道で扱っている「安心やさい」を活用できないものかと思い、氣道の師匠と松田さんが話したら、そんなことも実現するのではないか、などと妄想してしまった。

松田さんは自分でも「過激な温泉原理主義者と言われることがある」と書かれているが、述べていることはものすごくまっとうなことだし、そういう方向に向かっていくと良いとは思うものの、温泉道初心者にはやはり、やや極論的な感じはする。それも温泉を大切に思い、愛すればこそ、日本の大切な財産だから守りたい、という熱い思いの為せることなのだけど、人の体も変化しているわけで、いつもいつも源泉かけ流し100%が良いかというと、そうとも言い切れないことは劉邦さまもどこかで述べていた。また、初心者がそのようなことばかり考えて、体も心もガチガチになって温泉に向かうのもおかしなことで、まずはじっくり味わうことだろうし、そうやって様々な温泉に触れて感覚が育つうちに、良い湯、そうでない湯がわかったり、その差はどこから来ているのかを見極められたりしていけるのが理想だな~。そして、そういう人が増えれば、良くない湯は自然淘汰されていくのではないだろうか。そんなことをちょっと意識して温泉に向かうだけでも、ずいぶん温泉の味わい方は変化すると思う。

結局、温泉との付き合いは生身の生きものと生きものとの付き合いであり、自分が温泉に何を求め、そのためにどういう湯を選ぶのか、ということになってくるのだろうし、そうなるためには、やはり自分の感覚を磨いて、湯に入った時に体や心でその変化をしっかり味わえるようになることが必要、という、氣道の原点に戻ってしまうように思えた。また、温泉の背後にはそれを経営している人がいるわけで、それは施設から湯すべてにその経営者の氣が反映されてくるということで、湯=人とも言えるということを経営する側は意識して、知識と良識を持って湯を提供していかないと、今は若い人、特に20代の女性が温泉に向かうようになっているそうなので、そういう世代の感覚が磨かれてくると、雑な温泉は見向きもされなくなるような時が来るかもしれない。

道後温泉から話が長くなってしまったが、単に有名だから、とか雑誌で取り上げられていた、テレビに出ていた、というだけで鵜呑みにせず、自分の感覚でイイモノ、ワルイモノがわかるようになりたいものだと思った。

こちらこそありがとうございました。

 投稿者:りく  投稿日:2008年 3月 7日(金)18時47分1秒
  す、すみません~。道後温泉本館のレポート遅れております。温泉問題に触れることになるのでもうちょっと時間をください。

「自宅での最高風呂」初体験させていただきました。昨日は利用者も多く、盛況でしたね。整体やエステの前に入るのはとても良いと思いました。
イメージとしてはお話したように、ガンジス河のような感じなのかな?と思っていました。沐浴したり洗濯したり死体が浮かんでいたり?するという泥のような河。だけどものすごいパワーがあって、入るとエネルギーに満たされるという河。そんな感じなのかなぁと。
でも、ちょっと違いました。もっとずっとやさしい、やさしいお湯でした。やさしいけれど、漠然としたやさしさでなく、しっかりしたやさしさ、そんな感じ。劉邦さまならではのブレンドによるものもあるのかもしれません。芯から温まるのはもちろんだけれど、今日のこの体の感じはどこかで体験したな~と思っていたら、そうそう、砂浴の後の感じに似ています。体が、もっと正確に言うと、内臓が、楽。そして肌はすべすべ。個人的にはあの泥臭い匂いがたまりません。大好き!癖になる匂いです。そして、湯温によってはもう、ず~っと出たくない!って感じになってしまい、ちょいと困りました。そのうち湯舟でふやけてしまっているかもしれません。
また横浜でエステや整体を受ける前には是非活用させていただきたいと思います。

というわけで、先に「自宅での最高風呂」の感想でした。

湯河原温泉 「霊泉 ままねの湯」

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 3月 7日(金)18時25分37秒
  地名(温泉名)/ 神奈川県湯河原温泉
住所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上610

名称/ (霊泉)ままねの湯

電話/0465-62-2206
ホームページ/http://www.yugawara.or.jp/ryokan/mamane.htm

交通/
 電車→JR東海道線・湯河原駅~2番バス10分~「温泉場中央」バス停下車、徒歩1分。
車→国道135号線で南下して湯河原町に入り、湯河原温泉の標識で右折。(温泉場バス停からは狭い道を入る。(ままね湯の駐車場は4台分。バス通り沿いの公共駐車場(30分100円)に車を停めて、近所の人に、ままね湯の場所を聞くといいだろう。)

動機/ 湯河原の温泉宿「ゆっくり」に行った時、近くにこの「ままねの湯」を発見。
    以前より湯河原の温泉をホームページで探索していた時に、ここの湯がとても良さそうな感じがしていたので、さっそく翌朝行くことにした。

宿の簡単な説明/
湯河原温泉の最も古い温泉街である「温泉場」付近は昔からの温泉旅館がたくさんある。ままねの湯は、その雰囲気を残す温泉街の路地の奧にある湯治専門の浴場。(宿泊も可能)
 路地裏(奥)へ行くだけで、タイムスリップ感を味わえる。
 歩くと、あっちに源泉があるはず、というような霊場的なイヤシロチ(心身が活性化する土地)に近づく感もある。
 入って靴を脱ぎ、浴場に下りていく感覚も良い。

風呂/ △〇
   浴室の前には「弘法大師御導湯」と書かれた由来が掲げられている。
    内湯 男1女1
    タイル貼りの浴室は意外に新しく、鄙びた秘湯という雰囲気ではない。
    浴室の中央に長方形の湯船があり、5~6人入れるが、ほとんどの人は外に出ている。
    噂通り湯温が熱いため(この時で46度位)、ずっと入っていられないのである。
    あるホームページに、「昔読んだ雑誌に、『ままねの湯は純然たる湯治の湯である。観光気分で寄ってはならない。』と書いてあった。しかし、実際に訪れてみると、そのような妙な緊張感は全くない。」と書いてあったが、確かに純然たる湯治客というよりも公衆浴場の代わりに来ている人も多そうだ。(実際、料金は公衆浴場よりも安い。)
    しかし公衆浴場よりは客質に品があるように感じるのは、この湯を味わいたいという目的がしっかりとあるのと、もう一つはこの場(湯河原)に住む人たちの人柄の良さのためなのだろう。
    私が入った時も、気さくなおじいさんと心地よく話ができた。
    後から思うと、そういうことは旅館の浴場ではあっても公衆浴場ではありえないひとときだろう。

湯質/ 〇(~◎)
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)
   ・泉名→湯河原町 温第22号泉。
   ・源泉温度82.8度。(一旦溜めて冷ましてから湯船に入れている) pH:8.4。
   ・泉質→ ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(含石膏-弱食塩泉)。弱アルカリ性低張性高温泉。
  ・陽イオン(総量652ミリグラム)→リチウムイオン0,27、ナトリウムイオン467、カリウムイオン26,1、カルシウムイオン158、マグネシウムイオン0,15、マンガンイオン0,01、ストロンチウムイオン0,55、第一鉄イオン0,03、アルミニウムイオン0,02。
  ・陰イオン(総量1189ミリグラム)→フッ素イオン0,61、塩素イオン644、硫酸イオン479、炭酸水素イオン55,2、炭酸イオン1,08、硝酸イオン1,34、メタケイ酸イオン6,44、メタホウ酸イオン1,51。
  ・イオン総量1981ミリグラム。
   ・遊離物質→メタケイ酸130、メタホウ酸9,75、遊離二酸化炭素0,342。
   ・微量成分→総砒素0,158。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成9年8月1日。前日に行ったすぐそばの宿「ゆっくり」に比べて、含有物質の総量が2倍近く多い。特にメタケイ酸やナトリウム、カルシウム量。

   先述したように湯はかなり熱めで、足だけ入れてもすぐに出したくなる。
   数分かけて足湯~半身浴と進んだが、不思議なのは半身浴で慣れるまで待たなくとも、すっと全身つかれてしまうこと。  これは、ここの湯質のせいだと思う。
   無色透明でサッパリ感のある点では湯河原の他の湯同様だが、アルカリ性単純泉ほどではないがやや体にしっとりとまとわりつく感覚もある。
   クセのない非常に良い湯であるが、湯が熱いため湯を注ぐことが躊躇され(角に湯量を調整するところがある)、そのため同じ湯に多くの人が入る点がやや心配ではあった。(そのためにも熱くて長く入れないのはかえって良いかも?)
   私が入ったのは朝であったのと、人が多くなかったため、新鮮な源泉を満喫できた。

温泉力/ ◎
  湯治目的に用いることができるほど湯力はある。

金額/200円(係の人がいない時は箱に入れる(!)。)(8時~21時。休館日毎月10日20日30日)
   なお、ここは宿泊も可能。(一泊二食5600円!早めの予約がいいらしい。)

総合評価/ 〇(~◎)
今後/△ (近くの温泉宿に行った時に立ち寄るかもしれない。)

失礼しました。

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 3月 7日(金)18時23分51秒
  りく様、昨日は遅くまでお疲れさまでした。
また是非よろしくお願いします。
(ここに関係ない話題を失礼。しかし、「自宅での最高風呂」も初体験だったので良いかな? いつか、それについて書いて下さいましね。)
・なお「藤田屋」の件、失礼しました。汗顔の至り。すぐに消しました。

道後温泉の続きが無いので、読者のため湯河原の続きを一つアップロードしますね。
(湯河原最強の日帰り温泉です。)

道後温泉その1

 投稿者:りく  投稿日:2008年 3月 4日(火)13時35分58秒
  【オールドイングランド道後山の手ホテル】
@住所/松山市道後鷺谷町1-13
@電話/089-998-2111
@交通/松山空港→リムジンバス伊予鉄道松山空港から道後温泉駅行き約40分道後温泉駅下車→徒歩5分
 *道後温泉街は一帯が小高い丘になっており、このホテルは丘の上の方にある。
@チェックイン&アウト/13:00&12:00
 *これはとても嬉しい。
 *何故、松山のこの温泉地にオールドイングランドというコンセプト?と思ったが、この温泉を
  愛し、英国留学もした夏目漱石つながりなのかもしれない、と勝手な想像。館内はすべて英国
  アンティーク調にコーディネートされている。部屋の中は床から調度品までこげ茶で統一され  ており、ダブルベッド、シンプルなテーブルと椅子が窓辺にセットされていて、自分の部屋と
  いう感じで落ち着く。静か。
@金額/一泊朝食付き 10,100円。
 *JTBのフリープランを利用したところ、道後温泉本館「神の湯」の入浴券1枚と、温泉街一帯の
  旅館、ホテル15件の大浴場を自由に利用できる「湯めぐりパスポート」というのがついてき   た。これは良いアイディアだと思ったが、他に用事があるとそんなにあちこちの浴場を巡るこ
  とはできないし、そもそも湯質自体に違いがあるわけでなく、結局、浴場の造りの違いを楽し
  むことができるくらいか、と思った。一度しか利用しなかった。
@風呂/男女共 内湯1、外湯1(露天というほど外になってはいない。側面も天井もかなり囲われている。)
 *各部屋にもユニットバスはあるが、それは温泉ではない。
@湯質/1.源泉名:道後温泉第一湯場 松山市道後湯の町19-22
    2.泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
    3.源泉:44.6℃(調査時気温11℃) 使用位置41℃
    4.温泉の成分:
      ①PH値 9.1
      ②ラドン含有量
       (Rn):1.3×10(-10剰)Ci/kg(0.36M.E/kg)
      ③試料1kg中の成分及び含量(mg)
       イ.陽イオン
        リチウム0.2 ナトリウム71.4 カリウム0.7 マグネシウム0.4
        カルシウム6.9
       ロ.陰イオン
        フッ素11.8 塩素26.1 水酸化物0.2 硫酸23.8 硝酸1.0 炭酸水素69.8
        炭酸6.2
       ハ.遊離成分
        非遊離成分(mg):メタケイ酸48.3 メタホウ酸4.2
        溶存物質(ガス性のものを除く):0.2710g/kg
        溶存ガス成分:遊離二酸化炭素(遊離炭酸)0.1
        成分総計:0.2711g/kg
         (その他微量成分については略)
     5.温泉の分析年月日
       平成16年1月27日
     6.登録分析機関の名称及び登録番号
       愛媛県立衛生環境研究所
       第1号 平成14年4月4日
*ここまで書くと、おそらく良い湯ということになるのだろうと思う。
ところが!成分分析表と並んでもう一枚掲げられている表示があった。このようなものは、道後温泉本館にもあったし、もう一件入った椿館にも掲げられていた。おそらく、道後温泉街の他の浴場全て同様であろうと思われる。これが、道後温泉のなんとも哀しい運命を示していると思った。

@温泉表示
 ・当温泉は源泉100%で加水しておりません。
 ・冬期や夜間早朝など外気温の変化により、熱交換方式にて最適な温度になるよう管理しており  ます。
 ・愛媛県公衆浴場の衛生に関する基準を満たすため、塩素系薬剤を使用しております。
 ・温泉資源の保護と衛生管理のため、循環ろ過装置を使用しております。
 ・温泉は毎日入れ替えております。

*湯はまろやかだが、手のひらにすくって匂いを嗅いでみると塩素臭がある。外湯に至っては塩素臭くて気持ち悪くなるほどだった。
せっかくの湯質なのに、源泉100%なのに、毎日入れ替えているのに、何故薬剤の使用を???
温泉通には常識の話なのかもしれないが、温泉道初心者の私は何の知識もなかったので、その後少々調べ、過去に起こった温泉偽装事件や温泉殺人事件の影響を知った。
この後に記載する道後温泉本館は、平成6年、温泉施設としては初めて国指定重要文化財となり、尚且つ現役の公衆浴場としてフル稼働している一見の価値ある立派な建物で、夏目漱石が『坊ちゃん』の中で激賞していたほどの湯をたたえていたという歴史がある。しかし、今はその素晴らしい湯に薬剤を投与している現状。とても苦悩している温泉だな、という感じがした。

道後温泉前書き

 投稿者:りく  投稿日:2008年 2月29日(金)23時58分48秒
  劉邦さま、「藤田屋」は2月18日に既にアップされておりますよ。
閏年のプレゼントの一日に仕事なんかするから・・・。ぼんやりとホテルライフを満喫なさってくださいませ。もっとも苦手なことでしょうけど。くふふ。

ゆばなさんもプロっぽくって、わたしなぞ全然ついてゆけませぬ。でも、厚かましく書いてしまいます。いいですか?
いきなりですが、ビュ~ンと飛びます。

行ってきました、道後温泉。
松山市で開催のある研修会出席が目的でしたが、せっかくなので温泉を楽しもうと道後温泉に宿泊。結局、研修が目的だか温泉が目的だかわからない旅になってしまいました。
私が宿泊したのは、単にそこしか取れなかったという理由で「オールドイングランド道後山の手ホテル」そして、道後温泉の象徴である「道後温泉本館」へは、2泊3日の滞在中毎日通いました。
道後温泉には源泉が「第一湯場」、「第二湯場」とあるらしく、宿泊したホテルは第一湯場から、道後温泉本館は第二湯場から湯を引いてありました。但し、湯場は住所を見るとさほど離れていないので、どちらの湯も成分には大きな差はないと思われます。
ホテルの方は成分分析表を書き写すことができたのですが、道後温泉本館の方は公共浴場につき、分析表を書き写すのが憚られメモしてこなかったので、ホテルの分析表を参考にしてください。
では、道後温泉の宿代表として「オールドイングランド道後山の手ホテル」の湯を紹介し、続いてかの有名な「道後温泉本館」の紹介をしてゆきたいと思います。

そうそう。閏年プレゼントの今日、私は長時間瞑想を行っておりました。3時間以上も座っていられるような良い体になってきましたね~。そして、道後温泉までも行けるようになってきたわけで。動く体、使える体になってきたのはほんとうに嬉しいことです。整体師さまさま、ありがとうございます。

大丈夫!

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 2月29日(金)17時44分5秒
  あははっ。
全然、 ぜ ん ぜ ん 大丈夫!
(いずれブログ(?)とかの形になったら修善寺のコーナーに入れられますもの。)

ともかく、「とっておき」の場所ですし、(「劉邦さまと張良さまに内緒でリサーチ」にやはりあの方なのでしたか、と確信。お疲れさま!)
また、ご投稿も、グッ(親指を立てる)という感じで素晴らしかったです!
(ありがとうございます。)

湯河原「石葉」は、そのうちアップロードです。
(なぜか湯河原での自宅別荘と化している落ち着いたところです。部屋によってかなり違いがあるので、アップロードが参考になれば。)
 (台場、翌朝早くから同ホテルでの仕事のため、ホテルグランドパシフィック メリディアンにて海を眺めつつ…)

おっちょこちょいですみませんでした。

 投稿者:ゆばな  投稿日:2008年 2月28日(木)18時39分32秒
  劉邦さま、
あぁ~、湯河原ですよねっ。うぁ~、すみません。ゆがわら、ゆ が わ ら ‥。
頭の中では「ままねゆ」とその近くの「上の湯」と分かっていたはずなのに、
その次に伺った「神代の湯」へ脳の回線が混乱して修善寺へジャンプしてしまいました。

あと、なんと、神代の湯が劉邦さまから「とっておき」とのお墨付きをいただき、とても嬉しいです。
メイン執筆者の劉邦さまと張良さまに内緒でリサーチしたかいがありました。(ホッ)
お二人はいつも難しお話をなさってて、ついて行けないけど、
ちょっとお二人レベルに近づけたかな。。。(笑)


今、忙しくて頭がぐるぐるのおちょっこちょい原稿に、
色々とご配慮ありがとうございました。

おあしす二泊三日行きたいなーとも思いつつ、
湯河原だったら、憧れの石葉に無性に行きたい今日この頃です。

湯河原温泉 「おあしす」

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 2月24日(日)22時15分6秒
  地名(温泉名)/ 湯河原温泉
住所/〒259-0303 神奈川県足柄下郡湯河原町土肥1-13-3

名称/ 健康スポットおあしす

電話/ 0465(62)5334
ホームページ/http://www.junsai.net/
交通/ JR湯河原駅から徒歩で3~4分。

動機/ まるで「気道」協会が湯治宿を作ったら一案として(特に食事療法を導入するとなると)こんな風にするかもしれない、と思われる宿であったのと、ここにあるラジウム岩盤浴「玉川の湯」を体験してみたかったから。
    実際、多くのセラピストやヒーラーも訪れるらしく、今回良ければぜひ「氣道」協会での合宿にも使いたいと思っているが、さて、どうなるか。

宿の簡単な説明/市街地でありながら、閑静な場所にある。(湯河原海水浴場まで約15~20分と徒歩圏内。歩いても10分もかからない。)
        女性の利用者が多いそうだ。
        健康増進・保養施設であり、断食や半断食コースもあり、またヨガ、整体なども受けられる。
        入ったとたんに穏やかな(アルファー波的な)雰囲気が漂う。
        (BGMとして弱くかけているヒーリングミュージックのせいもあるだろう。ただ病院臭のような臭いはなんなのだろう。段々と気にならなくはなるが…。消毒しているのかもしれない。)
        しかし、静かで、また応対の女性の対応もまるで看護婦さんのような感じで穏やかで丁寧である。
        ここには温泉宿の雰囲気は全くない。
        入浴も、宿泊設備もある自然食品店か東洋医学の病院(?)という感じである。
        施設内もとても清潔。
        これが、部屋に入ったとたんに、何と落ち着いた和室。(和室であることは分かっていたのだが、このギャップに驚く。
       (アウトバス&トイレ無し5室・バス・トイレ付7室)


チェックイン&アウト/ ◎  午後13時~午前11時(これは嬉しい。)

ラジウム岩盤浴「玉川の湯」◎
 普通の岩盤浴とは全く効果の程度が異なるとのことで、少し期待していたのであるが、期待以上のものであった。
 とても静かで落ち着く場所で、ヒーリングミュージックを聞きながら、ドームの中に仰向けになる。
 途中までは温かい程度であったが、(そのため、場所もいい雰囲気なので、ずっと内感やフォーカシングなどを行っていた。)最後の10分(顔にマスクを乗せてくれるあたり)からはかなり熱く、多量の汗が芯から出た。
 かなり内臓も活性化され、排毒されたのもわかる。
 これは中々のもの。しかも、ここは行う場所の雰囲気も良いので、ぜひまた体験したい。(その時には、温泉に入った後で行うことにしよう。そのほうが更に効果を引き出せそうだ。また、直後に温泉を入るのは効果が乏しくなるので、できたら数時間たってからのほうが良いらしい。)
 30分間2800円。(4日間は体内で変化があり効果が持続するのだそうだ。)
★この体験から、中毒風呂も15~20分よりも、じっくりと時間をかけ30分くらい行うほうが、かなり効果が上がることが分かった。

風呂/ ○ 男1 女1
 浴槽には、高い波動値を持ちマイナスイオンを大量に発生するという海香石と呼ばれる太古の藻の化石や富士山の火山岩(大沢くずれ)、伊豆石を使用し、温泉のエネルギーをダイレクトに感じることができるとのことだったが、実際、そうした自然の石の持つ力がさらに湯力をアップさせている気持ちの良い風呂であった。
 (似たところでは、かぶと湯(丹沢)の山水楼の風呂もそうであった。)
 大人三人くらいでかなりキツキツの感じの風呂であるが、私が行った時は誰もいず、とても快適な時間を持てた。
 (3回目の夜に行った時には、5泊目の男性と一緒となり、彼も横浜(日吉)に住んでいるのだそうで暫し温泉の話が咲いた。)

湯質/ ○(~○◎)
   源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し。貯湯タンクも設置無し。)
   ・混合泉。土肥サービスランス
   ・源泉温度60度。
   ・泉質→ ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
        アルカリ性(PH8.5) 低張性 高温泉
  ・陽イオン→ リチウムイオン0,24、ナトリウムイオン412、カリウムイオン23,5、カルシウムイオン124、マグネシウムイオン0,70、マンガンイオン0,01、ストロンチウムイオン0,63、第一鉄イオン0,01、アルミニウムイオン0,03、亜鉛イオン0,01。
  ・陰イオン→ フッ素イオン0,53、塩素イオン571、硫酸イオン376、炭酸水素イオン58,1、炭酸イオン0,90、メタケイ酸イオン4,67、メタホウ酸イオン1,11。
  ・遊離物質→メタケイ酸118、メタホウ酸9,06、遊離二酸化炭素0,48。
  ・微量成分→ 総砒素0,25。
  (なお、全て0、00のものは省略。平成13年5月7日。)

    成分表を見てもお分かりの通り、同じ湯河原の温泉町(ままねの湯や、ゆっくりetc.)の湯質に似る。
    湯に触れた瞬間から「ああ湯河原の湯だ」と感ずる。(ままねの湯から湯河原の湯質の好きな部分が増えてきているのかもしれない。)
    飲泉も、義務ではなく、したくなってしまう感じであった。(ナトリウムの感じが鼻腔をくすぐるため飲みたくなったのであった。)

温泉力/○(~◎)
   入った途端に足が浮き、湯河原の湯が身に沁みていく。
    発汗作用も非常に強い。

接待/ △○
    ここの対応は、普通の温泉宿としての対応ではなく、静かな病院やエステの対応の感じである。
    ビールを頼んだ時も、「長谷川さんが恵比寿ビールを頼まれたので…」と名前をよく覚えている。
    その覚え方は、いわゆる旅館での覚え方ではなく治療家としての覚え方(相手に親身に真剣に接する)だな、と思った。(もちろん宿泊者が少ないということもあるのだが、それだけでなく。ここに私が来る前から私に対してのある程度の情報を感得している感があった。)
    そういう意味では、「私のことは、ほっておいてほしい」という、いわゆる一人旅好みの人には合いにくい宿かもしれない。
    宿のご主人は、上下型という頭脳タイプの体癖に、骨盤タイプの閉型が混ざっており、ポリシーと肚はあるが実は気さくな方。
    メールの文章では頸椎2番と4番の捩じれが現れていたため、予約に少し躊躇していたのだが、実際お会いしてみると、宿の主人だけでなく他の方々の対応もとても良く気持ちが良い。
   (外柔内剛ともいえるだろうが、それよりもやはり病院的な感じ(舞台裏と表面との異なりの性質が)なので、単なる外柔内剛ではなく、相手(いらした方)のことを思っての所産である。
    ちなみに、それ故、医療家や治療家はアンビバランツなものを抱えている、というか抱えているからこそ医療や治療に携わろうとするのであるが、ここの宿の○ちゃん(今回受付~岩盤浴~食事支給まで行ってくれた方)は、そうした指導者的な分離が少なく、居心地がとても良い。(二回目に行った時もバイトの方(岩盤浴も指導)はなじみやすい。)
    (そして一泊すれば、この宿にもなじみ、どなたにもきさくな印象を受けるのは同業者(?)への躊躇が少なくなり私自身の分離が少なくなったからかもしれないが。)

客室/ △○
    和室。箱根の寿司の宿ケイショウや、鷺沼の有馬療養温泉のような和室ではなく、普通の旅館宿としての和室なので、廊下や玄関など外とのギャップに驚く。
    居心地はとても良い。
    8畳に2畳分の内バルコニー付きは、一人には広すぎる。
    (冬だったため、かなり寒く、暖房(エアコン)もききにくい(この情報はじゃらんnetの口コミにもあったが…)。そのことを言うと、台所の石油ストーヴを使わせてくれた。持っていくのも自分というところが、この宿の接待の背後にある通奏低音である。これはマクロバイオティック的な姿勢でもある。)
    なお、アウトバスのお部屋は、室内にトイレも無し。(1階のトイレは共同トイレ。2階トイレは、男女の別あり。私の泊まった部屋からはトイレもすぐ近くで、別に困りはしなかったが、やはり外に行くというのはちょっと気分的には…。これが福住楼のように外に行くというのも風情が漂うならまた別であるが。ただ大便のほうがきしゃ式(昔風)のトイレだったのが個人的にはとても嬉しかった。)
    (泊まった部屋/206)

景色/ ×  窓はサッシで、外の景色は向こうに低い山が見えるものの、住宅街なので隣の家々が目につくため、景色が良いとは決して言えないが、明るくはある。

周囲/ × 住宅街。
イヤシロチ(心身が活性化され、氣の巡りが良くなる場所のこと)?/ △○
 (住宅街なのだが悪くはない。静かである。ただ、場所自体はそうなのであるが、ここにいる人たちが作り上げた「イヤシロチ」空間が、それも嫌らしくなく自然に出来上がっている。
★これは、今までここで癒された方々の名残りエネルギー、改善エネルギーと言って良いのだろうか、そういうことが実際にあるし、少なくともここでも感じられた。
 その意味では、ここは◎にしても良いかもしれない(エネルギーの歴史的には浅いが、その分(?)ピュアである。)。
  そういう意味でも、ここの場所は、いわゆる温泉宿ではない。
 (一言で言えば、「氣道」協会の三階活用の方同様、宿であり道場である。なお、評価は、ここの下の磁場、土地自体の評価として付けさせていただいた。)
ビール/ ○ 生無し。恵比寿の中瓶(600円+消費税)有り。(オーガニックビールとエビスビールは常に置いてある。なお、持ち込みOKである。)
冷凍庫/ △○ 普通の冷蔵庫なのだか、なぜかかなり冷える。

部屋食/ △ 原則的に行ってないが、1050円加算すれば部屋だしもしてくれる。(極秘情報かな?)
  なお病気や足や目の不自由な方には無料での部屋食サービスを行っている。
(別場所の場合→ 喫煙/不可。)

食事/ ◎
    食材は、自然食品を中心としたオーガニック食材を使用している玄米菜食(マクロビオティック)料理。
    調味料などもすべて無添加。
    お米・野菜・果物は、地・近郊の自然農法産(長期無化学肥料・無農薬栽培=有機野菜等)をほぼ100%使用。
     旬の生命力溢れる農産物の味覚が堪能できる。
    食塩は自然海塩を100%使用しています。(キパワーソルトも併用)
    原材料はすべて1F『オーガニックショップ純菜』で取扱いのもの。
    (しかも、それらは注文ができる。FAXでも注文ができるとのことで注文用紙をもらってきた次第。)
    調理水は、当施設専用にくみ上げた清澄な地下水をさらに還元した還元水を使用。

  私は、「お刺身の魚は入手しづらい天然地魚(沼津・網代・真鶴・小田原各港)」との事だったので、調査も兼ねて、天然地魚の刺身&オーガニック料理と源泉かけ流しというじゃらんのプランにしたが、一人では食べきれないほどの量(刺身も)。
  しかし、全てが安全というのは、こんなに楽なものなのか。
  (いつも、気付かずに無意識的に私はこんなにも怯えていたのかが分かった。)
  ここだったら、自宅同様に食事に関して、水落を弛め安心して食べることが出来る。
  ちなみに私のプランでは玄米ではなく、胚芽米に少しだけ押し麦が混じっている感じであったが、お米も大きめの米で炊き方もとても良かった。
  いわゆる自然食の店だと、そのお仕着せが負担になってしまうのであるが、ここの食事はそれこそ自然であり、ただ安心して、しかも美味しく食べられるのだった。

(氷)水/ ◎ (△)
    飲料水も当施設専用にくみ上げた清澄な地下水をさらに還元した還元水を使用。とても美味しい。
    (ただ、かなり少量の氷で一つ500円は高い。お金がかかるとは思わなかったので、二つ注文してしまった。)

寝具(寝心地)/ ○△
    シーツも気持ちよい。クリーニング屋ではなくここで洗っているのか、自然な石鹸の良い香りが薄く漂い嬉しくなる。
    (シーツの脇に、ここの前の宿の名前なのか、魚力荘という文字があり、少しほのぼのとした気持ちになる。ここが以前は別旅館であったことはタクシーの運転手から伺っていた。)

寝具 ②/ △
  布団は自分で敷く。(自分で敷くのに似合わない部屋だが…。(そのため△をつけた。羽衣(天山湯治郷)よりも湯宿的な和室なのに…。自分で敷かせるという宿のポリシーなので仕方ないとしても、それならもっと湯治的な簡素な部屋でもいいのに、と思ってしまう。それだけ今まで訪れた自分で敷くスタイルの宿の中では、最もきちんとした部屋の造りで驚いたわけだが、逆に考えれば、自分で敷くスタイルなのに、造りの良い部屋で居られることは宿泊者にとってはありがたいことだ。
 なお、個人的には、敷いてもらうほうが面倒ではないが、その前の食事を急かされている感じが常にするので、自分で敷くほうが気楽と言えば気楽である。
★また、宿の人の布団の敷き方は、大抵の場合、布団の向きが間違っている。
 おそらくは北枕を避けているのだろうが、氣の流れを分かっていない。(当たり前だが…)
 大概の場合、逆に北枕にしたほうが、熟睡でき疲れが抜ける。
 (ご存じの方が多いと思うが、北枕は死人の向きなので忌み嫌われているけれども、それはある時より、逆に最も良いことがいけないこととして公開されてしまったためであり、実は殆どの場合、北枕のほうが磁場の影響で安眠熟睡出来るのである。)
 ただ、場によっては北枕でないほうが氣の流れが良いこともあった。
 自動運動を行った最後の体勢の向きに布団を敷くのが最もよく(これは慣れると自動運動を行わなくとも感じられるようにはなってくる)、この向きは特に梅雨の時季には変動するが、そのように同じ場であっても、その人によって布団の敷き方の向きが異なったり、その時によって異なったりということもある。

金額/ ○
    9600円~
    (じゃらんnetからだと他にも色々なコースがあるが、そこでは基本(一泊二食二人。ちなみに、この文章では常に、そのスタイルの金額で書いている) で10500円。
    半断食コースなど、連泊でないと活用できない企画も多いので、委しくはホームページ(上記)か、電話にて伺って欲しい。
   ★これまた極秘情報だろうが、朝食抜きで勉強して欲しいと言ったら1000円引いて下さった。

一人での宿泊/◎
  なぜ◎なのかというと、素泊まり(これは今後は行わないらしいが)5900円代が一人でも500円増し、普通の企画でも1000円増し、刺身コースで2000円増しと、企画によって一人での宿泊料金の差が出るのであるが、一人で泊まってそのくらいの差はとても嬉しい。
 ここの場合なら、気軽に湯治(&その他の療法(整体その他もある))が出来るので、時間が空いた時にセルフケアが出来るからである。
 (整体や岩盤浴は他の力を借りるのでセルフケアではないが、一人で活用できるという意味でセルフケアという言葉を使ってしまった。なお、整体は技術よりもヒーリング感覚には素晴らしいものがあった。お会いした時から感覚的にも優れ色々と経験も豊富な女性だな、と思ったがその方が整体担当者だと知ってとても嬉しく身をまかせた。(確か岡本先生)ヒーリングを行う人は大したことのない人ばかりだという印象があったが、シンイテグレーションの柴田さん(故人)にも通ずるものがあった。療法を行う部屋も良い。これで4千円は安いだろう。)

通信環境(インターネットetc.)/ ○
総合評価/ ◎(~○)
    半断食などをされ、体質改善のために活用される方にお薦め。
    通常の方の場合、この宿の雰囲気、ポリシーになじめる方なら、ここは「湯良し、食事良し」なので、残りの「場良し、接客よし」も満たされ大変満足できるのではないだろうか。

今後/ ◎
    少なくとも岩盤浴と玄米菜食を味わいにまた来たい。
    また、いつかここで氣道を伝える合宿も行えたらと思っている。
    力石さんや岡本先生をはじめ他のスタッフにも再度お会いしたい。
    (そして、その後も行った。また多くの方にご紹介して、半断食やマクロビオティックなどを連日体験して頂いたが、その内の一人の方が亡くなられ、その後、私自身は足が向かなくなってしまったが(別にこの宿に理由があるわけでは全くない)、その蔭は私をして一生、つきまとい、そして精進の糧となるだろう。
     その意味でもこの宿は思い出深い。)

評価日時/ 2006年

ありがとうございます。

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 2月24日(日)22時08分48秒
  「いきなり修善寺ですか???」とありましたが、日本で湯河原温泉と言えば、神奈川の湯河原です。
 日本は広いので、他にもあるのかもと思い、
 一応、「神奈川県の」と書こうかとも思ったのですが、数々の温泉博士の本や、雑誌で「湯河原」と言えば、やは湯河原(神奈川)だっだので、省略してしまいました。
 (申し訳ありません。やはり書いておけば良かったですね。
  言い訳ですが、そういうことが無いようにGoogleでは一応、他にあるかどうか、調べたのですが…。
  ごめんなさい。)

 修善寺は、いずれ書きますし、近くの湯が島では去年夏に出来たとっておきのところも紹介したく思っていますので、楽しみに。

 (ゆばなさん、ここの湯は修善寺でもとっておきの場所です。ご紹介有り難うございます。
 (しかし私が知っているそこの湯は湯河原では無いし、ゆばなさんのホームページhttp://www.jindainoyu.com/page-top.htmlは私の知っている修善寺の名湯ですので、何度も調べたのですが、ちょっと混乱した次第です。)
 では、神奈川の湯河原に戻しますね。

湯河原温泉 神代の湯

 投稿者:ゆばな  投稿日:2008年 2月22日(金)19時03分50秒
  ●地名(温泉名)/ 湯河原温泉(旧泉質名 芒硝泉)
●名称/神代の湯

●電話/0558-83-5388
●住所/ 〒410-2509 静岡県伊豆市梅木367-15
●交通/ 車:東名道「沼津IC」から国道136号線を伊豆方面へ。伊豆中央道「大仁IC」を降りて伊東方面へ9km。
    電車:  JR東海道新幹線三島駅で乗り換え、 伊豆箱根鉄道修善寺駅下車。(送迎あり。要予約。)
●ホームページ/http://www.jindainoyu.com/page-top.html

●チェックイン/アウト13時/10時(温泉をゆっくり楽しまれたい場合はもっと早くチェックインしてもいいと社長が仰っていました。)
●宿泊料/色んなプランがございますが(食事のタイプによって)一人1泊2食 12,750円~(税サ込)です。
     一人だと13,700で宿泊できます。後、素泊まりプランも出来た見たいです。(大人一人7,000円)

    !!私が利用した時は日帰り湯治が出来たのですが、今は行っていないとの事。(残念です)

●動機/横浜から気軽に行けて、女性一人でも楽しめる温泉施設を求めて。
●宿の簡単な説明/天然記念物の北投石を気軽に味わえる源泉掛け流しの湯治場。

●風呂/ 内風呂/露天風呂/貸切北投石ラジウム浴/北投石ミストサウナ

清潔な浴室には大きな窓が空いており、とても開放的。
露天の眺めはイマイチですが、あたりは静かで温めのお湯が心地いいです。
小さな湯治場のわりにバラエティー豊なお風呂が楽しめます。
内風呂/露天風呂はお湯その物を楽しむ事が出来ますし、
貸し切り風呂では本来のお湯と北投石の掛け合いを楽しめます。
以外と面白かったのが北投石ミストサウナ。皮膚がヒリヒリし普通ではありません。


●湯質/ ◯
   ・泉質→ ナトリウム-硫酸塩温泉(旧泉質名 芒硝泉)
   ・泉名→ 神代の湯(旧泉質名 芒硝泉)。
   ・源泉温度→ 50.7℃
   ・源泉の湧出量 → 不明
   ・かけ流し/加水、加熱無し
   ・殺菌処理なし
   ・無色澄明
   ・pH=9.16
   ・本水1kg中に含まれる成分:
           ◯ナトリウムイオン=349 、カリウムイオン=6.9  マグネシウムイオン=4.8、 カルシウムイオン=58  陽計=418.8
           ◯炭酸水素イオン=100.5 炭酸イオン=17.3、水酸化物イオン =0.2、塩化物イオン =87.0、臭化物イオン =0.3、硫酸イオン =669.9、リン酸水素イオン =0.6、 陰計=875.8
           ◯メタホウ酸 =3.1、メタケイ酸 =145.6 浴存物質計=1.443
    ◯アルミニウムイオン=0.05  、銅イオン=0.01、マンガンイオン=0.02 、ヨウ化物イオン=0.05、鉄(Ⅱ)イオン=0.05、 メタ亜ヒ酸=0.065、鉄(Ⅲ)イオン=0.05
     ・飲用 →無知なためあまり深く味わえなかった事がいまだ後悔している。食堂には北投石が入っている水が飲み放題。お風呂上がりの合間にいただけます。

湯は軟らかい感じのお湯です。
ぬるぬる感が少し感じられ、男強いと言うより女性的な感じです。
この女性的なお湯と男性的な北投石が加わる事によって相反する感じが不思議でした。

●温泉力/(半年前の記録を辿って書いているので自信が無いのですが‥)
 源泉のみの方のお風呂を数回お湯を楽しんだ後、じんわりカラダた温まって行く。
 皮膚の感じは、しっとり、さらさらと劇的に変化した訳ではないですが、ちょっとしっとり/さらさら感アップって所かしら。
 貸し切りの北投石ラジウムの方は、入るなり密閉されている空間故、皮膚はヒリヒリ、内側が活性化された感じ。
 心的な排出:頭がフラフラになる感じとか意味不明な夢をみるなど凄かったし、
 人体的な排出:翌朝の北投石風呂は5分でカラダが拒否、なんだかピントがあわない感じ、24時間後、ふらふらになり自宅でダウン。一週間後風邪をひいてしまいました。


●周囲/△ 川はあるのですが、住宅はポツン、ポツンと在る景色がいまいち殺風景な場所です。
●自然度/△ (↑)
●良い場所(イヤシロチ)?/△(↑)
●建物の印象/○ こぎれいにリフォームされていました。掃除も行き届いていて、玄関、ロビー、に生花など季節感を取り入れていました。(ただ、一流旅館と言う訳には行きません。)
●客室/◯
 掃除の行き届いたこざっぱりした部屋。
 客室にトイレは無し。共同トイレの感じは合宿所みたいで好みではありませんでしたが、
 花などアメニティーが可愛らしくおいてあり、お宿なりの工夫を感じたので◯。
 客室にも生花をとお宿の社長にリクエストして帰りました。

●寝具(寝心地)/○ 自分でお布団の上げ下ろしをします。お布団は清潔でよかったです。

●接待/◯~◎  高級旅館的な接客を期待なさらないでください。簡単な説明を受けた後、基本的に何もありません。私が伺った時は社長と厨房におばさんの二人だけでしたし。ただ、女性一人と言う事で「お風呂場一人で行くの怖いだろうから(お風呂場は離れているのです)一緒に行きましょ」とおばさんが声を欠けてくれましたし、お部屋で湯上がりに焼酎が飲みたいとお願いしたら、お風呂から上がると食堂にお部屋用にお盆に焼酎と黒糖がセットされていました。(基本的にここは部屋食不可)

●部屋食/× 一階の食堂でいただきます。(ただ、お客の少ない日なら何品かなんとかなるかも、、、、。)
●食事/◯ 私の今の好みの味付けで、あっさり、美味しくいただきました。コテコテ和風と言う訳でもなく、ちょっと洋風のお惣菜も好印象。色々の工夫を感じられました。優しい味です。
●水(氷)/△(お願いをしていないので分かりませんが、たぶん大丈夫です。)


●総合評価/◯
●お薦め度/◯
●今後/◯

横浜から行ける気軽さ加減、宿泊料の13000円代(一人)を考えるとおすすめです。
カラダを改善されたいかた、玉川温泉に行く前に北投石ラジウム浴を体験なさりたい方におすすめです。
私的に言いますと、もし勉強の為に行く場合、室内/食事/接客的にもっと上のお宿選びますが、
なんとなーく温泉につかりたい。
春だし、ちょっとカラダのデトックスもかねて一泊しちゃおうかな的な、
たとえは今日思いついてサッと行きたい感のお宿ですね。
お湯もいいし、食事も美味い。宿泊料も気にならない。
そう言うお宿が一つあっても良いのではないでしょうか?

順番飛ばしました?

 投稿者:ゆばな  投稿日:2008年 2月22日(金)18時59分49秒
  劉邦さま、京都のあとは、
新潟~玉川温泉~修善寺だと思っていたら、
いきなり修善寺ですか???

今後、どれ位のお宿をご紹介予定なのか分からないので
今から私が半年前に行った修善寺の湯治場をご紹介いたします。
もう、このタイミングで紹介しないと来月まで仕事が詰まっててムリなので、
湯氣さんの紹介した文、下に行っちゃうけど、湯氣さんすみませんです。

湯治探索記30 (前回のつづきです。2008年「氣道」協会会報4月号に掲載予定の文章をどうぞ。)

 投稿者:湯氣  投稿日:2008年 2月19日(火)20時20分48秒
  (皆さま、淨潤先生(劉邦)が、ついに(!)湯河原の宿を紹介し始めたのに、前回同様、途中から申し訳ありません!
 どうか、ご寛容下さいませ。 m(_._)m   )

さて、前回の続き、淨潤先生の整体の師匠に箱根の最高の湯宿を紹介しているところです。今回は、前回に告知しましたように箱根に続き【小田原近辺でのお薦め洋室宿】の紹介です。

(前回の文章の続き)
その二つは、とても近いのです。
どちらも根府川駅から車で数分で、一つはホテル・ヒルトン。もう一つは星ヶ山です。
ただ、これまたどちらも湯質は×でして、ヒルトンは近くの源泉で、関東にたまにある黄色くナトリウムがとても多い泉質ですし、また星ヶ山は湯河原からの引泉ですが、かなり塩素臭が強く、後者は肌までピリッときます。
そういう意味ではヒルトンは温泉を求めるのではなく、海の景色を求め、またスパが充実していますので、ご家族と一緒に行かれ、景色面から先生の体調を復されたらと思います。
お薦めはコテージで、ここですと最も景色も良く、また二階までありますので、ゆっくりとご家族で落ち着く事が出来ると思います。(和室もあります。)
星ヶ山はログハウス(これまたメゾネットタイプ)で、ヒルトンのすぐ近くなのに、まるで山中に行ったよう。なので洋室というわけではないのですが二階の寝室はベットで、またコテージからは海が遠く見え、自然を満喫出来ます。
どちらかと言えば、先生よりはご家族向けだと思いますが、幾つかの部屋(家)を予約されて一緒に行かれるのも一興かな、と思いました。
なお、食事はどちらも美味しいです。
ヒルトンはルームサービスも充実しており、星ヶ山は美味しいお弁当を各家(部屋)まで持ってきてくれます。
近場ですのに、こうした二つの海が見える宿がある、というのは嬉しいことで、ついご紹介したくなってしまいました。
(なお、真鶴に幸太荘という、これまたベットタイプの和洋室的な海の見える温泉宿がありますが、ここも湯質は×でして、それよりも雰囲気的に先生には合わないと思いますので、念の為。)

  ※次回は、湯河原の湯宿をご紹介します。

湯河原温泉 「ゆっくり」

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 2月19日(火)19時28分9秒
  地名(温泉名)/ 湯河原
住所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上611

名称/ ゆっくり

電話/ 0465-62-5559
ホームページ/http://www.yugawara.ecnet.jp/onsenba1/yukkuri/yukkuriindex.html
        ((株)湯河原総合情報センターのサイト)
交通/ JR東海道線・湯河原駅~2番バス10分~「温泉場中央」バス停下車、目の前
       (駐車場有り525円(税込み/泊)要予約)
動機/ 近場で安い源泉宿をと思い、当日じゃらんネットで検索したところ、ここが神奈川県では最も安かったため。
    (箱根湯本の寿司の宿ケイショウも同料金だった。)

宿の簡単な説明/ 素泊まり専門の旅館。(朝食は頼めが作ってくれる。)和8室。

チェックイン&アウト/ 午後3時(最終午後11時)~午前12時(!! …だから宿の名称が「ゆっくり」なのである。)

風呂/ △ 内湯 男1女1
       タイル張りの小さ目の湯船に扇風機がかけてある。これによって浴槽内の湯温を適温に保っているのだそうだ。(!!)
       上を見ると木の造り、源泉は湯の花が橙色に付着した小さな岩から出ているようだが、脇の水道の蛇口にも白い付着物がついている(湯の花。嘗めてみてもあまり塩辛くないのでカルシウムの結晶か?)。
       (なお、風呂場の手前には卓球台のある部屋があり、そこには漫画棚がある。そこに三国志や仏陀の漫画が並んでいるのが嬉しい。ある湯治家が、湯治宿に三国志が並んでいて、それが心地よく…と書いていたが、私もこの宿(あるいは場)の無意識的な原点として評価したい。
    …それを確かめ、4度目の入浴に行くと、卓球を行っている人がいた。その方から「湯帯はなかったですか?」と呼び止められる。私は浴後探したが無かったので、「きっと帯をせずに来たのでしょう」と答える。(考えてみればありえない姿であるが…、部屋に戻るとやはり湯帯はあった。)
    気さくな声のかけ方に、「宿の方ですか?」と問うと、然りとの事。
    本棚にあった三国志の裏にあった座頭市のビデオを借りていったのは、この宿だったらテレビやビデオが似合うと思ったからでもある。(残念ながらビデオの場所が分かったのは朝のため見れなかったが。)

湯質/ 〇
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)
    敷地内、地下300メートルから汲み上げている。毎日2回、湯の総入れ替えを行っている。(そのために日帰り入浴はできない、と言う。)
   ・泉質→ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(旧泉質名・含石膏-弱食塩泉)。弱アルカリ性低張性高温泉。
   ・源泉温度59,3度。(湯温42度) ・pH.8,3
  ・陽イオン(総量368㎎)→水素イオン0、リチウムイオン0,27、ナトリウムイオン273、
              カリウムイオン12,4、カルシウムイオン81,6、マグネシウムイオン0,14、
              マンガンイオン0,01、ストロンチウムイオン0,14、第一鉄イオン0,13、
              アルミニウムイオン0,43。
  ・陰イオン(総量671㎎)→フッ素イオン0,48、塩素イオン349、硫化水素イオン0、硫酸イオン238、
              炭酸水素イオン28,7、炭酸イオン1,27。
  ・遊離物質→メタケイ酸72,9、メタホウ酸5,71、遊離二酸化炭素0、7。
   (かなりメタケイ酸が多いのではないか…)
  ・微量成分→総砒素0,129、亜鉛0,03。
  ・総量1119㎎。(平成8年7月2日。)

  入って、ああ湯河原の湯だな、とまず思う。湯を掬った時の匂いもそうだ。
  やや金気埃味がするのはここの特徴か。

温泉力/ 〇

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/ × (三国志やビデオをここで続けて見たくなった時は別)

接待/ △(ここは接待無しなので、受付の印象のみである。私的には受付の女性の明るさにほっとした。1分位の応対であったが。)

客室/ ××
    連れ込み宿まではいかないが、昭和30年代の感じ。…と言っても鄙びたという表現からは離れた場末のスナック的な「あの時代」の感じで、これは伊勢佐木町に住む者にとっては、野毛の安宿に漂う感覚でもある。
 初めてトイレに入った時に、あ、この感覚はどこかであったな、と思った。
 それは、幼い時に従兄弟の家に行った時の感覚であった。
 従兄弟の家は以前、浅草で旅館をしていた。その家(宿)に何度か泊まりに行ったのだが、その時の感覚が数十年ぶりに蘇ったのであった。

(客室からの景色/ × 隣の屋根が見える。しかし朝は日の光が入り明るいのが嬉しい。)

 雰囲気/ ×△ (リフレッシュしたり、斬新なアイデアを得ながら執筆に励める場所ではない。
          サルマタケの出る松本零二の男おいどんの世界と捉えても良い。)
 泊まった部屋/205。(角部屋なので落ち着く。サルマタケも育ちそうだ。)

周囲/ ×△(ここから感ずる周囲の評価。それが1m違うと(宿が密集している)評価も違うのが面白い。上野屋の評価も楽しみに。)

自然度/ ×△

イヤシロチ(活性化してくれる場所)?/×△

ビール/ × (持ち込みOK)

冷凍庫/ △ (部屋の冷蔵庫に冷凍室はついているがあまり冷えない。)

食事/ 素泊まり専門の宿であるが、頼めば朝食は出してくれる。(840円で特大(30センチ以上)あじの干物定食を用意してくれる。)
    なお、持込は自由。部屋にある冷蔵庫やフロア―毎の電子レンジが利用できる。
(氷)水/ ×

寝具(寝心地)/ △〇 (布団は自分で敷く。押し入れ内の布団類は部屋の雰囲気同様かげっている。シーツ、枕カバー、布団カバーは新しいものが用意されていて、もちろん自分で敷いていく。古く汚めの布団類であるが、どうしてどうして寝心地は気持ちよい。シーツなどの洗濯を業者ではなく宿で行っているからだろうか。)

金額/ △ 4750円。
    (安いのにこんなに良い宿がといった所(箱根ケイショウや長寿湯etc.)もあったのだが、ここは現在の湯河原の陰の部分が味わえる象徴的な場所かもしれない。それは10年前の伊勢佐木町と似ている感じだ。伊勢佐木町は最近では新たな様相を呈して来ているが、湯河原では今後どうか…。)
(一人/)〇 (一人でも二人でも1000円ほどしか料金が変わらない。)

通信環境(インターネットetc.)/ ◎

総合評価/△
    (湯はいいのだが、少しうらびた雰囲気が…。湯河原で他に泊まるところが無かったら良いだろう。(100%の源泉にも入れるし。チェックアウトが12時というのは何よりの魅力である。)

   ここまで書いた後、確認のため再度入浴、隣の女風呂から3歳くらいの子供の声が…。
   「お母さん… 」女の子の声が続く。
   ここの湯はいいと書いたが、こうした風呂の風情は凄くいい。
   まるで映画のワンシーンのようだ。隣の子に声をかけたくなってしまう。
   それは、今、こうして書きながら思うに、先述した従兄弟の宿と同じ雰囲気がこの宿に醸されているからなのだろう。
   そういう意味では、この宿、そしてこの周囲にあるまだ行ったことはないが、同じ雰囲気の(先述では湯河原の陰と言った。伊勢佐木町なら野毛の裏か親不孝通りなどである)「高すぎ」をはじめとする宿も、伊勢佐木町の裏同様、昔ながらが味わえる貴重な価値があるのかもしれない。
   (そのため、評価も最初は×だったのだが△を加え、さらには△だけにした。)
   40年前の神奈川に触れたい方にはぜひお薦めしたい。)

今後/ ×(私的には今回で満足であったからでもある。)

ついに湯河原!  「藤田屋」

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 2月18日(月)22時01分30秒
  地名(温泉名)/ 湯河原温泉
住所/〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上495

名称/ 藤田屋

電話/ 0465-62-3331
ホームページ/ http://fujitaya.tabite.jp/
交通/ 湯河原駅より車で15分。
    2番線の不動滝行きバスで公園入口バス停下車。220円。

動機/ 湯河原での良い宿を探していたところ、自遊人の編集部が自腹を切っても行きたい宿として書いてあった。また120年の歴史がある老舗和風建築旅館なのに、1万円台は安いとも別雑誌に掲げてあったため。

宿の簡単な説明/ 湯河原温泉の中心に位置し、湯量豊富な源泉を有する純和風旅館。明治15年創業。和16室57人(露天風呂付2室、バス・トイレ付5室、トイレ付4室、バス・トイレ無5室)

チェックイン&アウト/ 午後2時半~午前10時半。

風呂/ ○大風呂と露天で、男女時間交代。
    (大風呂→五色石を敷き詰め、円形の湯船の上には八角形の大きな傘天井があり見事。露天は竹に囲まれている。どちらも、自遊人では掛け流しと書いてあるが消毒、循環、加水あり。)
    貸切風呂2。(一つは檜風呂(桧の湯)。もう一つはタイル張り。(藤の湯)どちらも加水だけであった。)
    部屋の風呂。(宿に何度もしつこく伺ったところによると、部屋の風呂も源泉が90%(10%加水)なのであり、その%は専用貸切風呂とほぼ同じなのだそうだ。となれば、部屋にても大浴場や露天以上の湯質を楽しめるということである。)

湯質/ ◎
   ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(旧泉質名・含石膏-弱食塩泉)
   弱アルカリ性低張性高温泉。(pH.8,4)泉温67,4度。
   ナトリウムイオン317。カルシウムイオン169。水酸イオン無し。硫酸イオン443。炭酸水素イオン56,3。メタケイ酸イオン3,94。メタホウ酸イオン1,09。(遊離物質、メタケイ酸79,9。メタホウ酸7,04。)
   自家源泉。
   湯河原の湯は、古来より万葉集にも歌われている名湯であり、江戸時代徳川将軍にも献湯された程であるが、その名残りを彷彿とさせる力強さがあり、これはナトリウムイオンのためかもと湯をすくって飲むとやはり若干の塩味。
   筋肉、神経に伝わる感覚と腎臓に伝わる感覚があいまう。
   浴後の肌は丹沢のようなツルツルというよりは、しっとりスベスベ。

温泉力/ ◎
   大浴場と露天が消毒&循環なのは残念で、源泉であるほうはやはり身体そして「からだ(=感覚的身体=潜在意識)」への影響力が強い。
  ★やはり源泉は力強い。
   温泉は生ビールだ、と言う温泉研究家は多いが、そして賛同する者なのであるが、正しく言うと、温泉は地ビールなのである。
   地ビールも生ビールなのであるが、いわゆる生ビールと違い地ビールは瓶内でまだ発酵している。
   だからまだ活きていて非常に力強い。
   ところが、その力強さが身体には強力すぎることもある。
   実際、肝臓に限って言っても、地ビールは飲んですぐに肝臓が蠢く感じになる。 これは、ある種の生薬を飲んだ時に似る。(ある種の動物性蛋白質もそうだ。)
   そうしたものは確かに栄養素は高いのであるが、それを分解するために肝臓を酷使してしまう。
   野菜のほうが単純な構造を持っているので、人体に適合するように処理がし易いのであろう。
   地ビールは確かにパワーはあるが、そのために心身に良いとは言い切れない。
   同じ酒の例えなら日本酒やワインなどの醸造酒と、焼酎などの蒸留酒の関係にも似ている。
   醸造酒のほうが自然な過程で作られるのであるが、やはり例の肝臓の蠢きを生ずる。
   ならば、生ビールより瓶や缶のほうが良いかというとそうではなく、その三者のどれもが加熱処理か何らかの処理をしているためか、それらの中では生ビールが一番肝臓の負担が無いのである。
   (実際、缶ビール愛飲者に「瓶にしなさい」と指示しただけで、長年の胃痛がそれよりピタッと止まったケースがある。
   また次いでに言えば、肝臓(そして腎臓など他の臓器や「からだ(=感覚的身体=潜在意識)」への影響も含める)への負担は、生ビールを1とすると、瓶は2弱、そして缶は3弱となる。簡単に言えば1:2:2,5ということだ。
   これは、逆に言えば、缶ビール(ロング缶500ミリリットル)をいつも2本飲む人なら、瓶(500ミリリットル)なら3本弱、生ビールなら5本分飲んで大丈夫という事だ。
   そして、これは今までの観察によると事実と言っていい。(というか特に生ビールの比率はそれ以上である。)
  話がビールに移ってしまったが、源泉と循環も関係性としては少し似ている。
  源泉は力強い。しかし循環の柔らかさのほうを求める心身状況もあるのである。
  これは、循環方式に依ることはもちろんである。大概の循環であると、そうしたことは起こり得ない。
  しかし、良心的な宿の循環だと、そういうことがままある。
  現在、低潮期の方やごく体力がない方で、しかも源泉が強力な場合は、循環のほうの浴槽(あるいは循環している宿)のほうが合っている場合がある。
  こうした事は、温泉研究家でも言っていないことだが、健康指導をしている立場から湯を観察するとそれは言える。
  私も以前は源泉掛け流し100%(消毒・循環・加水・加熱無し)にこだわっていたが、観察している内に、かえって加水していたほうが、そこの湧き水と馴染んだり、加温することでエネルギーが増したりなどの変化がある場合に出会った。
  そして循環についてもそれが言えるという事である。(何度も言うが、循環装置に依る事であり、大概の場合は不可。)
  これと同じ事は、日本酒にも言える。(今度はビールではないが、また話が酒に戻ってしまった。)
  醸造用アルコールを一切添加していない日本酒を純米酒と言うが、それが一番心身に良いか、というとやはり体を観察してゆくと違うのである。
  原酒(お湯なら源泉)によっては、若干ごく良質の醸造用アルコールを添加したほうが、心身のためにも、そして実際に美味しい、ということが結構あるのである。
  しかし、そこまでの配慮があった上で本醸造(醸造用アルコールを混ぜた日本酒の事)に敢えてしている酒造は極く少ない。
  当たり前の事で、原酒の良さを明確に把握した上で、珈琲のブレンドよろしく配分していくのであるから。 …しかも原酒以上にするために。
  酒や珈琲と異なり、そこまで皮膚を通して美味しい湯を作ろうとしている宿は今のところ知らないが、100匹目の猿の話ではないが、あと十数年もすれば、そうした宿も出てくるに違いない。
  少なくとも、その期待を持って、こうした文章をしたためている。
  まあ、その前に源泉の良さがもう一つ普及して欲しいのと、続いて湯温の問題、そして入り方(活用の仕方)の問題が、世情に広まってからのことであろうが。

接待/ ◎
  (こちらが気をつかって頼んだり質問したりすることなくてほっとする。やはり、接待する方(仲居さんや女将さん、番頭さん)などに、こちら(お客)のほうが気を使うのはちょっと変なのだろう。
   とても良い仲居さんに恵まれる。)
  ★その後、数週間しての投稿。やはり、二万円台の接待は違う。
    過剰な接待の宿もあるが、二万円台というのが少なくとも関東の一般的な宿、という限定の中では、一つの分岐点に「接待」についてはなってしまうのかもしれない。
   次いでに言うと、関東の場合は、一万円以下という部門、そして1万円~1万3千円、1万3千円~1万5千円、1万5千円~1万8千円、二万円~二万5千円、二万5千円~3万円、3万円~3万五千円、3万五千円以上。
   …といった分類になっているような感じがする。
   そうした金額分類からいうと、二万円以上、特に上記の二万5千円以上となると、いきなり接待の感じが変わるという感覚の宿が多い。
   細かく言えば、二万円以上なら、こちらが気をつかわなくとも良い接待が多く、二万5千円以上だと、例外も少なく、安心できる感じの宿が多い。
   その事を、ここに行った後で思い出し、なるほど…と思った次第で加筆した。

客室/ △
  (宿も部屋も新しい造り(なので鄙びていなかったのが残念。実は2階や特にパンフに載っている通りに突き出ている部屋が素晴らしい部屋の造りなのだそうだ。)。ただ、今、目の前に見える鏡台はとてもデザインが良く(鏡は横長で回転式)古くからある感じだ。
   部屋についているお風呂も防水加工の木を用いており、高い天井には天窓硝子も付いており明るく気持ちが良い。)
客室からの景色/ △
  (この部屋が藤田屋で最も窓からの景色が良いのだと仲居さんが言う。バルコニーを通して床から天井まですべて硝子である。これで明かりが蛍光灯でなければな。)
(泊まった部屋/ 松風(三階。BT付))
周囲/ △ 湯河原温泉宿。
自然度/ △× (厳しいか…)
イヤシロチ?/ △ (×では決して無い。)
ビール/ × (スーパードライかサッポロ黒ラベル。中瓶785円!)
冷凍庫/ 有り。
部屋食/ ○
食事/ ◎ (簡易懐石)
 刺身も美味しい。(舟盛り。落合楼のような生山葵。ただ落合楼のように目の前でおろしてはくれないのは仕方ない。まだ動いている伊勢海老の刺身は、焼き物と共に軽く炙ってタタキにしたら絶妙の美味しさであった。)
 有馬の陶泉御所坊のような懐石まではいかないのはもちろんだが、簡易懐石といっても全部が一辺に並ぶのではなく私としては丁度良い感じで配膳される。
 私としても、食事前に人心地仕事(ビール)が出来るので心配が懸念に至った。(本格的懐石だと1時間半は食事にかかるため、その前の仕事のペースが掴みにくい。結局は食事中もこうして(今も)書いているのであるが、酔うと評価が狂うので、そのための自己調整の都合である。)
 しかし、私の5日分の量(質も)の夕食が並ぶのは圧巻ではある、が食べるにはちょっと…。

(氷)水/ ◎ (頼めば魔法瓶に氷水を入れてくれる。(無料)蛇口の水は水道水。なので源泉90%の湯を入れて飲泉する。)

寝具(寝心地)/ ◎~○(肌に優しく、柔らかく包まれるようで寝心地が良い。これでタオルケットが時にあったら最高だと思うのは贅沢か…)

金額/ 18,000~38,000円(税別)
    (松風は24000円税別。日帰り入浴+食事、6000円、8000円、10000円)
通信環境(インターネットetc.)/ ◎ (つまり、山中ではないという事。)

連泊希望(湯治etc.)日数/ △

総合評価/ ○△
 この総合評価に限らず、すべての評価が、基準をどこに設けるかで難しい。
 私の独断と偏見の評価であることは再三申し上げているが、それでも宿のその日の具合もあるだろうし、また私自身のその日の体調も出来るだけ無くそうとはしていてもそれでも現れてしまう部分もあるだろう。
 何よりも難しいのは、たとえば全てに渡って素晴らしく◎のオンパレードであっても金額が10万円以上だったり、逆に全てに渡って△でも金額が3千円だったりしたら、という金額との兼ね合いの面である。
 私は、この金額の面については、一応は度外視して、私なりの基準、好みで、それぞれの項を評価してきた。(「金額」と「総合評価」「今後」「湯治日数」などについては除く。)
 それでも、無意識的にどこかで、この金額だから△か、と判断していたかもしれない。
 今後、その点の正確さが自分に課された問題ではあろう。
 (温泉ブログによっては、私のやり方ではなく、全て(の項目を)金額から評価しているものもある。そのほうが本当は正確で潔いのかもしれないが…。)

訪れた時/2005年の山翠楼の翌日だった。

今後/ △ (行くとするならパンフに出ている現在ではその一室を造るために新館全部が造れるほどという部屋に泊まりたい。客室の風呂は付かなくとも値段は同じぐらいだと聞いた。木枠の窓に、透かし彫りの欄間、松葉や銀杏を施した建築美が楽しめるのだそうだ。)

京都(嵐山温泉) 「花筏」

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 2月10日(日)09時40分1秒
  地名(温泉名)/嵐山温泉
住所/〒616-0004 京都市西京区嵐山渡月橋南詰

名称/ 花筏

電話/075-861-0228・2822 Fax. 075-882-0370

ホームページ/http://www.hanaikada.co.jp/top.html
交通/・JR京都駅より山陰本線 嵯峨嵐山駅下車 徒歩15分
 ・京福電鉄 嵐山駅より徒歩5分
 ・阪急電鉄 嵐山駅より徒歩15分
駐車場 /10台収容

動機/京都建仁寺にて講座をする際の宿泊宿として手配してもらった。
    (理想の宿を求めてか?× )

宿の簡単な説明/1970年代初頭。その後、改装。全13室。
        廊下、階段など全てがマッチ箱の中にいるような狭さ。

チェックイン&アウト/△午後4時~午前10時

接客(接客が宿泊者(湯垢離(湯治)客にも)には一番のポイントと思い湯質よりも前に位置している)/○(ちなみに辨慶は◎)
  食事中、仕事を行うので食器は後で外に出して良いか、などのことが言いやすい雰囲気。

客室/×(ちなみに辨慶は◎)
  景観無しの部屋であったため、目の前にの大井川の景色も全く見えない。
  昭和30~40年年代の日活ポルノを綺麗にした感覚の部屋である。(客室と客室風呂とが素通しなのもそういう印象がある)

 音  (聴覚)/××(客室の湯の掛け流す音が一晩中大きく響く。)
 景観 (視覚)/× (上述)
  雰囲気  (触運動覚&内覚)/×
  トイレ/△
  寝具(寝心地)/△×
 (泊まった部屋/208蘭)

周囲/○  (ちなみに辨慶は◎)

自然度/△(ちなみに辨慶は○)

良い場所(イヤシロチ)?/△(ちなみに辨慶は○)

風呂/△(内湯は○)
    内湯とその外に展望露天 2(男女別)
    貸切露天 1
  (タオルは風呂場?→×ちなみに辨慶は○)

湯質/△×~○△
    消毒&循環&加温有り。
    露天は、辨慶同様かなりの塩素臭。内湯は檜風呂で塩素臭もかなり少なかった。
    他の嵐山温泉同様、神奈川の丹沢と同じでアルカリ泉なので肌がヌルヌルとする。
    詳しくは辨慶の項を参照して戴きたい。
   ※なお、客室の風呂は、とても良かった。(辨慶の内湯以上。その湯質は○△である。仲居さんは同じ泉質と言うが、システムの問題なのか、内湯も塩素臭は辨慶もしなかったし、ここの客室風呂は更にしなく、湯感も全く今までの嵐山温泉と異なる。練れている感じは、循環の酷使とも感じられるが、辨慶の時に書いた、大地との分離は逆に少ない。練れている感じは逆に言えば湯の新鮮さから離れる意味合いもあるのはもちろんである故、ヌルヌル感も少なくはなっている。)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載する。)
   ・泉名→嵐山温泉。
   ・源泉温度→35,2度。
   ・pH.→不明。
   ・密度→不明。
   ・泉質→ 低張性弱アルカリ性温泉。
   ・イオン総量→ 928ミリグラム。
   ・陽イオン(総量262,4ミリグラム)
     →リチウムイオン0,2、ナトリウムイオン247,7、カリウムイオン7,1、カルシウムイオン3,0、マグネシウムイオン1,6、
      マンガンイオン0,5、第Ⅱ鉄イオン1,6、アルミニウムイオン0,7。

   ・陰イオン(総量618ミリグラム)
     →フッ素イオン16,0、塩素イオン105,7、硫酸イオン1,2、炭酸水素イオン494,8、リン酸水素イオン0,3。
   ・遊離物質→メタケイ酸27,9、メタホウ酸18,2、遊離二酸化炭素0,9。
   ・微量成分→総砒素0,005未満、カドミウム0,01未満、鉛イオン10ug未満、水銀0,5ug未満。
   (平成15年11月12日。)

温泉力/△×~△

部屋食/○
(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→○ これは辨慶同様。)

食事/△× 京都ならではの懐石料理。(鰻オコワは○)

ビール/○(生有り。アサヒスーパードライ中ジョッキ。735円。(ちなみに辨慶は600円))
(氷)水/○

金額/△
 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。)

金額/△
 (ここでは温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。)
 17000円(税抜)~
(一人/20000円(税抜)~)
 2007年8月調べ。

通信環境(インターネット環境etc.)/×(これは、ここの部屋が全く囲まれているためだろう。ちなみに辨慶は○)

総合評価/×(これは、ここの部屋のせい。他の部屋なら△だろう。ちなみに辨慶は○)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→△×(辨慶は○)
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→△×(〃))

〔元氣宿(=同原則1)評価〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→×(辨慶は△○)
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→×(辨慶は△)

(私にとっての理想の宿度→× (辨慶は△)

連続湯治/× (辨慶は△○)

今後/× (辨慶は○で、京都で仕事の際にはまた活用したい、というコメントであった。今後、嵐山に泊まるとしたら、辨慶も良いが、出来るだけ人に邪魔されないホテルタイプという意味では嵐亭になるのかもしれない。)

お薦め度/△(辨慶は○)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)△
いつの時点での評価か? →2007年8月

湯治探索記29 (前回のつづきです。2008年「氣道」協会会報3月号に掲載予定の文章をどうぞ。)

 投稿者:湯氣  投稿日:2008年 1月31日(木)19時22分50秒
  ★なお、今回が私がここに投稿するのは、正しくは29回目なのだそうです。
 (実は17回目が二回あったと、協会会報担当者よりお教え戴きました。(ありがとうございました!))
 そのため、下のは27となっていますが、28を抜かし、29回目とさせていただきました。
 今後、ブログなどになるらしいし、おそらくその時には大丈夫だとは思うのだケド。
★皆さん、そして淨潤先生、いつも(今回も)途中での乱入ごめんなさい。
 (これも、ゆくゆくは大丈夫ですよね。
  でも、未来でなく、今のことを大事に? あ、はいはい。)

前回の続き、淨潤先生の整体の師匠に箱根の最高の湯宿を紹介しているところです。

【箱根でのお薦め洋室】をご紹介します。

 湯治効果を望む場合の推薦度合いとしては低くなってしまいますが、洋間がお好みの時がありましたら「富士屋ホテル」も部屋の湯が源泉ですのでお薦めです。
 ただご存じの様に、かなり古いため(そこが良い所でもあるのですが)、ベッドが狭いのと(同館のフォレストロッヂはまだ広めですが、それでも先生には合わないと思います)、部屋により若干ですが泉質が異なります。
 (なおお薦めしました別邸「菊華荘」は湯質も食事も良いのですが洋間はありません。)
 なお、近場では堂ヶ島温泉の対星館(ケーブルカーで降りる松本清張の本でも舞台になった所)にも二部屋和洋室がありますが、いつ行っても黴臭くて駄目です。(富士屋ホテル同様、良い源泉が部屋の岩風呂にもあり、景観も、そして食事も(料理本に毎回同館のシェフが掲載しています)良いですが…)
 同じく和洋タイプとすれば、旧街道の「はつはな」や、滝通りの「喜仙荘」、仙石原の「萬岳楼」、そして最近では、強羅の「天翠」や、「水の音(ね)」が出来ましたが、どれも×。ごく最近の金の竹が食事の質も含め上記よりは上ですので再び行くかもしれませんが、湯質はともあれ、造りその他が中途半端で、先生にとっては×だと思います。
 その意味では、富士屋ホテル同様、完全な洋タイプとして、芦ノ湖畔の露天にも入れる(塩素臭いですが)箱根プリンスは湯は×ですが、食事その他は△ですので、かなり落ちますが富士屋ホテルの次にお薦めします。
 (なお近くの山のホテルは△×。芦ノ湖畔の良い宿でしたら、ホテルではありませんが別にご紹介できます。)
 なお、箱根ではありませんが、先生がいつもそこから車に乗るという小田原近辺でしたら二つあります。

※次回は、洋室での小田原近辺の湯宿をご紹介します。

湯治探索記27 (前回のつづきです。2008年「氣道」協会会報2月号に掲載した文章をどうぞ。)

 投稿者:湯氣  投稿日:2008年 1月31日(木)16時23分15秒
  前回の続き、淨潤先生の整体の師匠に箱根の最高の湯を紹介しているところです。

「宿を楽しむ」という面での強羅環翠楼以外の宿をご紹介します。

 いくつかお薦めしたい部屋はありますが、強羅環翠楼華清の間同様、源泉風呂がある部屋(部屋の名前を失念してしまいました)は過ごしやすいでしょう。
 ただ少し暗めですので、板妻が新婚旅行に用いた二階の部屋はお風呂こそありませんが居心地も良く、
他にも情緒ある落ち着く部屋が多いです。(なお川端康成が常宿された部屋は彼が沢の音が耳障りだったため静かですが暗めです。)
 それと、もう一つは宮の下富士屋ホテルの「菊華荘」です。
 ここはご存じだと思いますが旧御用邸であった場所で、鄙びた和の空間はとても品良く落ち着きます。
 庭に出ると広い池もあり、また部屋の風呂も温泉です(温泉はホテルのほうとは源泉が違い、更に良質です。福住楼とは異なり塩化物泉ですが。)し、また
食事も美味しいです。(食事を断り、ホテルのルームサービスをとる事も可能です。)
 さらに私にとって嬉しいのは仲居さんの接客が最小限であることです。
 そのため私はホテルのほうが気軽でいい、と思ってしまうところがある程なのですが、おそらく羽衣(天山)を気に入って下さった先生なら、その意味でも
菊華荘は気に入って下さるのではないか、と思っております。
 (なお、前述した吟遊や花壇は勿論、環翠楼も萬翠楼福住もご存じとは思いますが、かなり落ちます。)

※次回は「箱根でのお薦め洋室」についてをご紹介します。

京都(嵐山温泉) 「ホテル嵐亭」

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 1月31日(木)16時18分12秒
  地名(温泉名)/嵐山温泉
住所/〒616-8385 京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町12(嵐山保津川畔)

名称/ ホテル嵐亭 (らんてい)

電話/075-371-1119
ホームページ/http://www.rantei.com/
交通/・JR京都駅より山陰本線 嵯峨嵐山駅下車 徒歩15分
 ・京福電鉄 嵐山駅より徒歩5分
 ・阪急電鉄 嵐山駅より徒歩15分

動機/京都建仁寺にて講座をする際の宿泊宿として手配してもらった。
    (理想の宿を求めてか?×)

宿の簡単な説明/ここの設立は、明治32年に川崎造船所創始者の川崎正蔵氏が現在地に別荘「延命閣」を、また、明治43年には嵯峨遊園株式会社が「八賞軒」を建設したことに端を発している。
        その後、昭和11年には山口玄洞氏、昭和18年鴻池善右衛門氏、昭和28年林原一郎氏が所有し、昭和37年株式会社京都ステーションホテルが当時、カバヤ食品株式会社名義となっていたものを購入したとの事。
        京都ステーションホテルは、昭和38年より別館『嵐亭』として料飲営業を開始したが、昭和48年宿泊棟及びグリルを増設し『ホテル嵐亭』と改称した。
        その後、昭和60年に結婚式場と宴会場「嵐山(らんざん)」を増設して今日に至っている。
        ここは嵐山、大堰川、小倉山に囲まれその敷地面積は1600坪。
        明治時代に「上地令」が出される迄は三秀院という天龍寺の塔頭の一部であったことから、敷地内には三秀院時代の樹木が数本残っていると言われている。
        また、ここには、皇族をはじめとして国賓級の方々が来訪されている。
        以下、昭和41年から平成5年までの主な賓客を記す。
■昭和41年・・・今上天皇(皇太子時代)
■昭和53年4月10日・・・中国 小平副首相
■昭和55年4月・・・オランダ首相
■昭和56年5月22日・・・ベルギー国王アルベール皇太子
■昭和56年5月30日・・・ドイツ民主共和国エーリッヒ ・ホネッカー議長
■昭和58年11月28日・・・中国 胡耀邦書記長
■昭和60年4月10日・・・カナダ メルルーニ首相
■昭和60年11月9日・・・スウェーデン王妃
■平成5年4月19日・・・ルクセンブルグ皇太子
■平成5年7月11日・・・へネガス皇太子

        ・総客室数20室(和室8室・洋室12室)・全室バス・トイレ付。

 ※「注意!」→館内にはエレベーター・エスカレーターは無い。

チェックイン&アウト/○午後3時~午前11時

接客(接客が宿泊者(そして湯垢離(湯治)客にも)には一番のポイントと思い湯質よりも前に位置している)/△(フロントはいわゆるB級ホテルの接待。他の従業員の接待は良し。)

客室/○△
  いわゆる普通のホテル。新しめで清潔。
 音  (聴覚)/×(外から団体客のパーティーのアナウンスがうるさい。)
 景観 (視覚)/× (せっかくの嵐山なのに大井川のかわりに別部屋の様子が見える。)
  雰囲気  (触運動覚&内覚)/△○(自然中のホテル風。ホテルは旅館と違って仲居さんも料理も来ないので、そうした靜かさは辨慶よりも良い。)
  トイレ/△(普通のホテルのユニットバス。それで私としては良いので△である。)
  寝具(寝心地)/○(セミダブル。 そしてまた、特に仕事の時はやはりベッド(洋室)は靜かで良い、という個人的な気持ちもあるだろう。先述したように仲居さんや食事の時の煩わしさも無い故。)
 (泊まった部屋/34。ツインのシングル利用であった。その割にはベッドが広い。部屋も広い。)

周囲/◎ (しかし、その風情はこの部屋では味わえない。)

自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○
 場所的には辨慶の先で一番奥なので、もっとも良い場なのであるが、部屋の取り方が悪かったためか、それを味わえなかったのは残念である。

風呂/◎
   内湯 男1女1
 (タオルは風呂場?→○)

湯質/×
    消毒&循環&加温有り。(その表記が無いのはおかしい。)
    かなりの塩素臭さで、あまり入っていられなかった。

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを、以下記載するが、辨慶と全く同じであった。)
   ・泉名→嵐山温泉。
   ・源泉温度→35,2度。
   ・湯量→81,0リットル/分(動力)。(一日116トン)
 ※この湯量の記載は分析書には乗っていなく、フロントに張ってあったチラシに記載されていたものを書き写す。
  おそらくこの宿だけでなく、辨慶や他の宿と、この湯量を分けて使っているのではないか。
   ・pH.→不明。
   ・密度→不明。
   ・泉質→ 低張性弱アルカリ性温泉。
   ・イオン総量→ 928ミリグラム。
   ・陽イオン(総量262,4ミリグラム)
     →リチウムイオン0,2、ナトリウムイオン247,7、カリウムイオン7,1、カルシウムイオン3,0、マグネシウムイオン1,6、
      マンガンイオン0,5、第Ⅱ鉄イオン1,6、アルミニウムイオン0,7。

   ・陰イオン(総量618ミリグラム)
     →フッ素イオン16,0、塩素イオン105,7、硫酸イオン1,2、炭酸水素イオン494,8、リン酸水素イオン0,3。
   ・遊離物質→メタケイ酸27,9、メタホウ酸18,2、遊離二酸化炭素0,9。
   ・微量成分→総砒素0,005未満、カドミウム0,01未満、鉛イオン10ug未満、水銀0,5ug未満。
   (平成15年11月12日。)

温泉力/△×


部屋食/×(ルームサービス無し)

ビール/×(冷蔵庫にはキリンラガーとアサヒスーパードライの缶がある)
冷凍庫/○(割と広めである)
(氷)水/◎(フロントに頼めば持ってきてもらえる。氷もふんだんに。)

金額/△
 一人16000円~  (じゃらんネットでは9000円~)
 (2007年7月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/×(ただ私の泊まった部屋が悪かったのかもしれないが。和室はまた違った雰囲気であろう。)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)評価〕

 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→△
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→△×)

〔元氣宿(=同原則1)評価〕

 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→△(ホテルなので冷静にはなれる。))
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→△)

(私にとっての理想の宿度→×)

連続湯治/×△

今後/○△(嵐山に行く際、他の宿が空いていない場合は、別部屋(和室)で泊まろう、と最初は思っていたが、ベットで眠れるのは捨てがたい。)

お薦め度/△×

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○

いつの時点での評価か? →2007年7月

ありがとうございました。

 投稿者:劉邦  投稿日:2008年 1月31日(木)16時13分48秒
  ゆばなさん、わざわざご投稿ありがとうございます。

>温泉ソムリエなんてムリですよ。
>あの成分業違う星のコトバ見たいで目がチカチカしてついつい読み飛ばしてしまいますもの。
→確かにそうですね。でも、湯垢離(湯治)ソムリエですから大丈夫。

>ちょっと流れを崩してしまった事が気になりつつ、
→いずれ、ブログなどの形で整理されるでしょうから、大丈夫。
 今後もぜひ、よろしくお願いします。

>次は修善寺/玉川温泉両方のキーワードにヒットするお宿をご紹介したく思っています。
→楽しみですね。 (修善寺の湯治場かな?)
 私も、京都のあとは、新潟~玉川温泉~修善寺にするかな。