(真鶴)旅館 幸太荘

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 9月26日(水)11時28分3秒
  地名(温泉名)/湯河原温泉
住所/〒259-0312 神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜1898番地16

名称/ 旅館 幸太荘

電話/.0465-64-2525
ホームページ/http://tabi.joy.ne.jp/kotaso/
       http://kotaso.co.jp/index.html
交通/・新幹線利用の場合 東京→熱海(55分) 大阪→熱海(3時間5分)※熱海→湯河原(東海道線7分)
   ・東海道線利用の場合 東京→湯河原(1時間45分)※特急踊り子号では(1時間10分)
   ・車利用の場合
東京(東名高速道路)→厚木I.C.(小田原厚木道路)→真鶴道路(旧道) 真鶴駅より7分
大阪(東名高速道路)→沼津I.C→(熱函道路)→湯河原駅より15分
   ・真鶴駅、湯河原駅よりバスを利用の場合
真鶴駅より“天保山経由 湯河原駅行き”バスにて「白沼田」バス停下車(所要時間25分)
「白沼田」バス停下車徒歩3分
   ・真鶴駅、湯河原駅よりタクシーを利用の場合真鶴駅より7分 湯河原駅より15分
  ※帰りは、駅までロールスロイス又はロンドンタクシーで送迎有り。

動機/横浜より近場で海が見える宿を求めて。
(理想の宿を求めてか? △)

宿の簡単な説明/平成9年創業。全ての客室&貸切露天風呂から海が一望。千坪の敷地に10室のみ。(和4和洋4特別室2(露天風呂付))
        どこかのブログに「まるで自宅か別荘に戻ったときのよう」というような記載があったが、ロビーに通されてからはそんな感じである。
        地元感覚に密着しなじんでいる、というのか、雰囲気はそうなのに、いわゆる宿のシキタリで泊まれるという感じである。

チェックイン&アウト/○ 午後3時~午前11時。

接客/△
   若い女将さんだろうか、フロントの女性はテキパキと親切であるが、目の奥厳しくしっかりとしている。
   最初についた年配の仲居さんは○。食事の時には10代(?)に見える方。大きな声でハキハキとしていて忙しなく感じる。

客室/○△
   和洋室というと、高級感をイメージするだろうが、自宅の如く一つの空間にしっくりとしているのは、出来て10年程たったことも大きいだろう。
   宿の紹介の項にも書いたが、場所的にも民宿的な雰囲気もあり、親戚(?)の家に泊まったのと似た落ち着きがある。

 音/○ (とても靜か)
  眺め(色)/○(窓広く明るい。梢(こずえ)や住宅越しではあるが、海が近くに見えるのは良い。
          欲を言えば、ガラスに針金の格子が入っていないといいのだが…。)
  トイレ/△
 (泊まった部屋/201(角部屋) )

周囲/○
自然度/○△
良い場所(イヤシロチ)?/△○

風呂/△
  内湯 男1女1 (なお内湯の中に露天がある)
  貸切1(チェックイン時に予約。30分間)
(タオルは風呂場?→×)

湯質/△○
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)では無く、加水も加温も循環もしているのだが消毒をしていないというのは、とても救い。(特に露天のほうが湯質が良い感じ。)
    湯河原駅まで行かなくて消毒無しの温泉は初めてである。

 (以下、風呂場の入り口の上に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載するが、比較しやすいように、湯河原で最も良質と思われる上野屋の源泉の一つ湯河原第22号も掲げよう。( )内が上野屋の源泉である。ちなみにこの第22号は有名な「ままねの湯」の源泉である。)
   ・泉名→湯河原温泉〔嵯峨沢温泉〕 (湯河原温泉第22号泉。)
   ・源泉温度→45,2度(82.8度)
   ・pH:8,7(8.4)。
   ・泉質→ アルカリ性単純泉 アルカリ性低張性高温泉。
        (ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(含石膏-弱食塩泉)。弱アルカリ性低張性高温泉。)
   ・陽イオン→ リチウムイオン0(0,27)、ナトリウムイオン143(467)、カリウムイオン12,2(26,1)、
          カルシウムイオン33,0(158)、マグネシウムイオン0,47(0,15)、マンガンイオン0(0,01)、
          ストロンチウムイオン0(0,55)、第一鉄イオン0(0,03)、アルミニウムイオン0,05(0,02)。
  ・陰イオン→ フッ素イオン0,21(0,61)、塩素イオン239(644)、硫酸イオン14,4(479)、炭酸水素イオン55,4(55,2)、
         炭酸イオン2,14(1,08)、硝酸イオン0(1,34)、メタケイ酸イオン0(6,44)、メタホウ酸イオン0(1,51)。
   ・遊離物質→メタケイ酸126(130)、メタホウ酸2,88(9,75)、遊離二酸化炭素0,17(0,342)。
   ・微量成分→総砒素0,021(0,158)。
   ※平成17年7月1日調べ。

  源泉のデータ自体が上記のように、同じ湯河原温泉でも、かなり薄い。(湯河原でアルカリ性単純泉というのも珍しいのでは…)
  また加水と循環のため、薄く感じるということもあるだろう。

※【重要情報】 →(上の続き)  しかし、それでも「ここは温泉だ」と思える醍醐味と湯の力を感じるのは、やはり消毒していない事が理由だろう。
  その位、消毒というのは、湯の力や湯の味わいを奪うものであることを味わえた。

温泉力/△

ビール/◎ (生あり!アサヒスーパードライ)
冷凍庫/△ (小さな冷蔵庫内にお裾分け程度の冷凍庫)

部屋食/○ (ただし1050円増しとなる。)
      普通の宿のように来るが傍らにベッドがあるのは面白い。
      和の宿だと、この後は布団を敷くのだ、とかそうでなくともベッドの印象がないので、この感覚は初めてである。
      和洋室でも別部屋での食事か、あるいは部屋食でも、ベットの部屋とは区分されていたり、あるいは少しだけ(数m以上)距離があるのが普通だったため、そうした経験が無意識にインプットされていたのであろう。

食事/△
      お品書きが来る。(自分の部屋にお品書きが来る感覚)
      お造り(舟盛り)は全て真鶴漁港で採れたもの。
      包丁捌きは×で、かなり分厚かったり、均等で無かったり、鯵などは繋がっていたりとかしたが、鯛も新鮮で美味。
      名物料理の鯵の塩焼きは焼きたてで見事である。

(食事はゆっくりで可。(残った食器は翌日でもOK)→ ○)

  ※なお、夜食が来る。四分の一位の小さな一口サンドイッチとチョコレート。
(氷)水/×(無料。ただ美味しくない。)

寝具(寝心地)/◎
       和洋室だとベット有り。狭いが心地よい。枕は有馬温泉「兆楽」と全く同じ低反発枕。

金額/○ 29700円~(特別室は52800円~)
※【重要情報】 →じゃらんnetからの予約はかなり安い。
 (なお、ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年5月調べ)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/○△
  いやいや、自宅の延長のような不思議な宿である。

〔癒し宿(=心身の文法の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→ 60点
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→30点)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→ 邪魔されない部屋の「氣」があるので、勢いある時にはいいだろう。65点。
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→60点)

(私にとっての理想の宿度→ 60点)

今後/○
  1、横浜に最も近い海の見える温泉宿、(ヒルトンは根府川なので少しだけ近いが消毒が強い)そして
  2、気軽に泊まれる宿として活用したい。
  ・ ただあの強い女将さんと会うのは少し抵抗がある。行き帰りだけなのだが。

お薦め度/○△
 湯の事で言えば、わざわざ遠くから来るのであれば、湯河原のほうが湯質は断然良いが、
 とにかく海を見ながら温泉(ベット付)となると、湘南ではこの宿は良いだろう。
 (しかもベットとなれば、ここしかないだろう。同じ小田原の温泉ベッド宿の星の山やヒルトンは泉質が酷いため。また湯河原の温泉ベッド宿まんりょうよりも食事が部屋だしの点と海が見える点で好みである。)

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)○だが言っても覚えているかどうか。サービスは期待出来なさそう。

シンクロ

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 9月26日(水)11時16分38秒
  おやおや、またしてもすぐにリクさんからの投稿が!
「箱根の宿はほとんど制覇して…」いませんよ。箱根は主要なところだけという感じで、下では「小田原の宿をほとんどご紹介して…」ということだったのですよ。
 (箱根と湯河原については、もう少したってから続々とご紹介します。)
…と書いて、もう一件、紹介しなくてはならない、ところを忘れていました。
 下(東海道中膝栗毛湯垢離(湯治)旅)では、根府川駅まで紹介したのでしたね。
 その次の真鶴にも一件あったことを思い出しました。
 そこで、真鶴の宿(住所は湯河原)を紹介し、そのあとで湯氣さんに登場戴き、ついで有馬の宿の紹介という順にしましょう。

(リクさん、東北(東)担当、よろしくお願いします。
 あと天成園に惹かれる理由も…。なお10月の羽衣、いいですね!早めに予約しなくては。)

シンクロはつづく…

 投稿者:りく  投稿日:2007年 9月25日(火)20時04分40秒
  す、すごいですね。箱根の宿はほとんど制覇していらっしゃるのですか?
さすが温泉ソムリエ!!
私は東北出身なので、実はかなり温泉っこなんです。
ですから、今後、東北方面の温泉めぐりをしようかな、と思っており。
なんでしたら、東の方面を担当いたしましょうか。
東北も温泉の宝庫。いいところ、たくさんあるのです。あんまり行ってないからこの機会に、と思っております。
温泉ソムリエもなかなか東北地方へは行けないでしょうから。時間的に。…そんなことない?

「冗談はともかく」は冗談ですよ。あんまりすごすぎて、淨潤ファンに焼きもちを焼かれては困ると思ったので、付け足しておいたのです。
なんて…人のせいにしようとしてはいけませんよね。ほんとうは、発言が大胆すぎたかな、と思い、それを誤魔化そうとした心の動きがあったのです。ごめんなさい。
誤魔化すことなどないですね。私も全く同じ気持ちでした。
温泉に行くとシンクロが起こりやすくなるのかもしれませんね。

10月は一人ででも構わないから、羽衣へ3泊くらいしたいと思っているところです。なんとなく、今また体がもうひとつ変化しようとしているような感じがしていて、どうにかそれをスムースに促したいと思うので。こういう時の温泉はきっと、効果抜群でしょうね。

Re 「自然掲示板」の利用の仕方

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 9月25日(火)19時30分47秒
  リクさん、またも、ありがとうございます。
この「自然掲示板」の利用の仕方について書いて下さり、とても嬉しいです。
そのため、敢えて、しばらくの間、投稿せずにおりました。
(なお、他の方も、プリントアウトして活用している方が多いようで有り難いです。
 皆さんも、「他にも、こういう活用がある」とか、ありましたら、遠慮なくお書き込み下さいませ。)
さて、リクさんの投稿に対していくつかコメント。
「冗談はともかく、」とありましたが、あれは冗談ではなく不思議で嬉しい現実でした。(実は、今も、あのシンクロニシティが起こった実家の部屋にて同じようにここに向かっているのです。これ自体がシンクロかも?)
あと、天成園になぜ行かれたいかを、いつか教えて戴けたら。
雪月花は行く必要ないかもですよ。全室に客室露天が付いているのが売りの強羅宿で、ジャランでもトップの人気ですが、実はその露天は温泉ではなく沸かし湯なのです。(水の音(ね)もそうですが、ここは他の面で良いです。そういうように客室露天ブームですが、そこが温泉でない場合がある事が多いので皆さんがそこに惹かれて行く場合は電話で確認したほうが良いでしょう。私も面倒ですが確認して調べています。)
花かじかは割と良いですよ、とくに食事は料理の雑誌にも毎月連載されている方がシェフで及第点以上です。(これは、湯氣さんも書いていましたね。)
お湯も、岩風呂付の部屋ですと、客室でも石の効果も加味された源泉が部屋で味わえます。
(花かじか(対星館)と大和屋の二つが、前者はケーブルカー、後者はロープウェーで堂ヶ島の谷まで降りていく温泉です。以前は七つあった堂ヶ島温泉ですが、現在はその二つしかありません。それぞれ個性はありますが、対星館は松本清張の小説のモデルになったことも有名で行く価値はあります。大和屋は少し古ぼけていますが、温泉プール(といっても富士屋ホテルのように消毒していない)は、とても贅沢です。)
どちらも、いつかアップロードしますので、暫しお待ち下さいませ。(ただ、いつになるか分からないので、リクさんが先にお書きになってもOKです。ブログですと、そういうのは楽なのかナ? また、メモリースティックを紛失してしまったため、どちらかの宿の情報は飛んでしまったのですが、その意味でも、どうぞぜひ。)

さてさて、リクさんへのレスが長くなってしまいましたが、今後は、東海道中膝栗毛の温泉版(湯垢離(湯治)旅)も、丹沢や箱根など温泉の意味の起点である「小田原」まで行き、おそらく殆ど全て紹介できたと思うので、
(もし、横浜から小田原まで、あるいは丹沢にてまだ紹介していないところで目ぼしい宿がありましたら、ぜひとも、ご投稿くださいませ!皆さんの参考になると思いますので。)
いきなり終点である関西に移ることにしませう。
(ちょうど10月、11月と氣道協会にて「湯治&整体合宿」を関西のそこで行なうのです。そしてまた私は横浜近辺か、その或る場所(下で書きます)しか委しくないのですが。)

さて、温泉と言えば、江戸時代の温泉番付でも、東は草津、西は… 。

そう、その西の横綱である「有馬温泉」について、紹介していきましょう。

乞う、ご期待の程!

(なお、その前に、湯氣さんが、氣道協会会報11月号用の原稿が出来たそうで、書きたがっていますので(その原稿も、まだ私が書いていない宿について公開しているのですよね。整体指導者の或る先生のために厳選して纏めて紹介しなくてはならない訳ですから仕方ありませんが…)、
そちらの投稿を確認してから、有馬温泉について書こうと思っています。
  …ですので、有馬温泉の投稿が始まるまでは、先に述べた、「横浜から小田原までの他の目ぼしい宿」とか、あるいは様々なご意見を戴くには、とても良いタイミングですので、皆様、遠慮なく、ご投稿下さいませ。

自然掲示板の利用の仕方

 投稿者:りく  投稿日:2007年 9月14日(金)00時39分15秒
  ようやく気づいていただけましたね(笑)
すぐ傍にいるのに溶け込みすぎて気が付かないくらい氣が合うとは、こういうことでしょうか。わかってはいましたが、マニアックなこの掲示板でこういうことが起こると二カッとしてしまいます。誕生日の特別な出来事でした。

…なんちゃって。冗談はともかく、、、

温泉に行く時に、この掲示板に載っている宿であれば、その記事を持っていくのがたいへんおもしろい。なにしろ説明が行き届いておりますし、更に、湯の感じを丁寧に記述してあるので、実際に自分で体験した時の感じと比較できる楽しみがあります。
「なるほどなるほど、ソムリエの言うとおりの感じだ」とか、「ソムリエは○って言ってたけど、△って感じよね~」とか、「そうか~ここでそんなことを思ったか~」とかとか。ともかく、温泉の楽しみ方が倍増しますね。そういう利用の仕方、お勧めします。
但し、記事もだいぶ増えてきており、この状態では「この宿を探したい」という時に記事を探すのが大変です。今後、目次を作るとか、何らかの対策が必要になってくるかもしれませんね。

箱根はなかなかおもしろい。羽衣、環翠楼、福住はもちろんですが、天成園、花かじか、雪月花なども心惹かれる宿で、行ってみたいと思っています。行ったらまたご報告いたします。

ヒルトン小田原リゾート&スパ

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 9月13日(木)22時09分48秒
  地名(温泉名)/
住所/〒250-0024 神奈川県小田原市 根府川 583-1

名称/ ヒルトン小田原リゾート&スパ

電話/ 0465-29-1000  FAX 0465-28-1233

ホームページ/http://www.hilton.co.jp/odawara
交通/小田原駅/西口」(月曜日~金曜日・但し、祝日・特定期間を除く)又は、東海道本線「根府川駅」(毎日)より、無料送迎バスを運行している。
   (シャトルバスの運行時間はこちら→http://hiltonjapan.ehotel-reserve.com/Japan/HiltonOdawara/Access/Access_Index.asp  )

動機/海の見える部屋の温泉宿(ホテル)探求のため。

宿の簡単な説明/敷地面積約73,000坪、国内最大級のリゾートホテル。

チェックイン&アウト/○ 午後2時~午前11時 (さらにレイトチェックアウトも頼める。有料。)

接待/◎ (高級ホテルの接待。ただ3回目の時はそうでもない人もいた。)

客室/根府川の高台にあり、172室の客室はすべてオーシャンビュー。和室(59平米)や和洋室(54平米)、バルコニー付きコテージ(95平米)もある。
   (なお、25mプールを含む各種スパ施設と天然温泉大浴場や、エステティックサロン「アクアボーテスパ」とリラクゼーションルーム、フィットネススタジオ、フィットネスクラブ、アリーナ、屋内外テニスコート、パターゴルフコース、アミューズメント施設(ゲームコーナー、ボウリング場、カラオケ、ダーツコーナー) まである!)

 音/◎ とても静か。
 眺め(色)/ 海が間近に見える。
 (泊まった部屋/802。2回目、3回目はコテージ2001(その時の感想は( )内に書く。 なお、コテージは、トイレが二階なので一階の寝室から遠い。)

周囲/○

自然度/○△

良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/△
    露天(?大浴場内にある) 男1女1
    内湯(大浴場ジャグジー付き) 男1女1 (サウナ、水風呂もある)
    (コテージに泊まった場合、風呂がかなり遠いのが難点だが、塩素臭い温泉なため、コテージの檜風呂に入浴剤を入れたほうが良い位である。お湯も塩素臭はあるため。)

湯質/△
    加水のみ無く、消毒&循環&加温はあり。
    露天はかなり塩素臭かったが、内湯のほうはまだましで、近くの「星が山」の湯に比べれば許されるが温泉を楽しむというわけにはなかなかいかない。
    また星が山は湯河原から引いているが、ここは小田原のもので、かなり湯質が異なる。
    顔をぬぐうと目に浸みるほど、しょっぱい(塩分)。
    このナトリウム効果は塩素消毒があっても体に残るとは言えるが、湯感はさすがに消毒&循環で、生の温泉の醍醐味がないのは残念。

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)
   ・源泉名→ 小田原温泉 2号井、3号井混合。
   ・源泉温度→ 30,5度
   ・pH.→ 7,83
   ・泉質→ ナトリウム-塩化物強塩泉
   ・イオン総量 19735グラム

   ・陽イオン(総量7415ミリグラム)→リチウムイオン0,13、ナトリウムイオン6220、カリウムイオン174、
     カルシウムイオン911、マグネシウムイオン102、マンガンイオン0,95、ストロンチウムイオン6,30、
     第一鉄イオン0,68、アルミニウムイオン0,06。

   ・陰イオン(総量12193ミリグラム)→フッ素イオン22,6、塩素イオン10800、硫酸イオン1250、炭酸水素イオン117、
     炭酸イオン0,61、硝酸イオン0,62、メタケイ酸イオン1,15、メタホウ酸イオン1,09。

   ・遊離物質→メタケイ酸94,9、メタホウ酸28,4、遊離二酸化炭素3,17。
   ・微量成分→総砒素0,004、鉛イオン0,01。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成14年6月7日。)

温泉力/△

ビール/×△ 自動販売機にアサヒスーパードライ(ロング缶450円)
      (小田原のJR改札口すぐ右手のコンビニに恵比寿ビールが売っているので、それを購入すると良いだろう。
      しかし、伊勢佐木町(横浜)では名物のコロナビールがルームサービスで飲める。
      これは、嬉しい。
※【重要情報】→ ちなみにコロナビールを知らない人はビール通としてはモグリであるが、それは仕方ないとしても、
         横濱モグリである。
         もし、貴方が横濱住民であって、このビールを知らなかったら、即刻、引っ越しして欲しい。
         …という人がいる位に有名なビールである。
         特に、伊勢佐木町近辺では数十年前からあるビールで、私も横濱産まれなので、懐かしく飲むが美味しい。
         ただ、飲む場所は好みではないので(昔の横濱の雰囲気が嫌いというわけではないが)、こうした所で飲めれば嬉しいし、味も純粋に判断できる。(ここではライム付。)

冷凍庫/× 冷凍庫は無く、冷蔵庫も電気保冷庫で、氷を入れても溶けてしまう。(コテージは普通の冷蔵庫で割と冷える)

部屋食/○ メニューは少ないがルームサービスがある。
         (ホテルルームサービスはハンバーグで較べるのが最良であるが、ちなみにここはハンバーグは無い。)

食事/◎ フォワグラ入りメンチカツは美味。(だったのであるが、2007年後半からはメニューも変わり、3回目の時は無かった。)
     ツマミは、いつもは小田原駅東口を降りたところにある(右手。左手でも行ける)デパート的なところで刺身やコールスローを調達していたが、今回は、それを飛ばしたためルームサービスで頼んだ。
     虹鱒のオレンジ風味フリヴォリテ(キャビア添え)がそれであったが、中に蟹も入っておりヴォリュームもあるが美味ではあった。
     ともあれ、以前(去年)より、かなり味が上がっている。
     なお大盛りも無料。)

(氷)水/◎ 自動販売機前に製氷機がある。
       (なぜ◎かというと、ここの製氷機は下のほうのボタンを押すとロックがかかり、
        解除しない限り、ずっと氷が出てくる。
        これは、冷凍庫(冷蔵庫)がないここの宿としては、氷をたくさん使って冷やしたい物(たとえばビールetc.)があるので助かる。
        (※その後、2007年からはそういうホテルも増えてきた。)
       ルームサービスでは無料で持ってきてもらえる。

寝具(寝心地)/◎(ただエアコンの調子が悪いこともある。)

金額/ △○  安いサイトからだと8800円から素泊まりができる。
    (一人/ホテルタイプなのでもちろんOK)

通信環境(インターネットetc.)/○&×(コテージは×。その代わりに有料のランケーブル(1200円)があるが、使える場所が見晴らしの良いところでは無いため、これは×である。)

総合評価/○
 何より海の見える景観で、温泉付ホテルというと、横浜近くではここしか無いであろう。そういう意味でお薦めである。
 上は一回目のコメントであるが、ここは上記のように温泉を求める宿では無い。
 そのため、二回目以降も、湯垢離(湯治)目的ではなく、景観と居心地を求めてであった。
 故にコテージでの宿泊となったが、割と良い。

今後/◎ (小田原の海を見たい時に来たい。
      そういう意味で、二回目、三回目も温泉目的でなく来た。)

いつの情報か(最終)/2007年12月。

何とまあ…

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 9月13日(木)21時58分6秒
   シンクロニシティ…
 昨日、リクさんに合ったら、この「自然掲示板」の事を。
 私が東海道中膝栗毛にてリクさんの投稿ないな、と思い、そしてその事を書いた直後にリクさんが投稿されたらしく、投稿出来ずエラーになったとの事。
 そして、その後投稿した直後に、最終校正を終えた下の私の投稿があったという次第。
 いやいや、純粋なる愛の力は恐るべし。
 ともあれ満月のような昨日であった。

 そして、そのリクさんの投稿が素晴らしい。
 的確なる要旨を得た文章の美しさ。
 名文を読むことは書道でいう臨書や演奏家で言うコピー、棋士の棋譜並べや整体指導者の各種定例操法に近いが、そうした基礎ある教養が滲み出るのだな、と思った。

 さて、次は、珍しい小田原の温泉の続きである。

小田原 「ナチュラルリゾート星ヶ山」

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 9月10日(月)18時49分11秒
  地名(温泉名)/ 小田原(湯河原温泉)
住所/〒250-0024神奈川県小田原市根府川592

名称/ ナチュラルリゾート星ヶ山

電話/0465-28-1122 FAX.0465-28-1123
ホームページ/http://www.hosigayama.com/index.html
交通/(東京より)電車/JR東海道線・根府川駅下車後電話すると、15時~17時30分なら送迎有
         車/東名厚木IC→小田原厚木道路へ乗換、石橋ICまで~小田原厚木道路・石橋IC~国道135号線から一般道へ。 カンバンを目印に坂道を上る。

宿の簡単な説明/ 根府川のヒルトンにいく道と同じで、そこを登って左に行くと、とても嬉しい森の中。
         カナディアンログハウス。全棟テラス、ロフト付き。
         収容人員:35人 客室:8棟 露天風呂付き :4名用1棟、2名用1棟
         その他 :2~4名用6棟 ミーティングルーム(20名) レストラン カフェテラス バーべキューテラス 散策路。
       <全棟、バス トイレ(ウォシュレット付) テレビ TEL エアコン有。>

チェックイン&アウト/ 15:00~10:00
「極秘(?)情報」(レイトチェックアウトプランにすれば、11時までOK。その場合は、朝食が無くなり、チェックアウト後にランチ(カレーやスパゲッティもある)あるいはケーキセットになる。これはジャランだけのプランであるが、宿に予約時に言えばしてもらえる。しかも値段は変わらない!
   私はチェックイン時に一応聞いてみて、そのことを後から知った次第。)

接待/ ○

客室/ ◎(4重丸)
     ログハウスは若いころは馬鹿にしていたが、なかなか素晴らしい。
     私的にはロフトに寝れるのがうれしい。(残念ながらベッドではなく煎餅蒲団だが…)
     今、テラスで生ビールを傍らにおいて書いているところ。鳥の声に包まれながら遠くに海も見える。

  音/○  近くの川の音が聞こえる。(あとは鳥の声)
  眺め(色)/◎ 山と空と海。
  その他/ムカデに注意。
 (泊まった部屋/ベガ )

周囲/ ◎
自然度/ ◎
良い場所(イヤシロチ)?/◎

風呂/ ○
    貸切露天 3(30~40分。無料。朝は無し。)
「極秘情報」 40分のうちに入れば、3つ全部に入ることもできる。(これは、私が早風呂なので、頼んでみたらやってもらえた。ただしチェックインが早い時間ですぐに頼まなくては駄目だろう。また、3つのうち「えのきの湯」は4時以降だし、またそこは温泉ではない(!)ので私はパスした。)
    内湯 男1女1 (朝は7~8時有り。)

湯質/ ××
    消毒&循環&加水&加温有り。
   着替え室まで届く塩素臭さに頭まで痛くなる。これはまさにプールである。
   自宅の風呂のほうがよほど良い。
   湯後も、皮膚に塩素の匂いがつく。(私は3つの風呂に合計しても1分少ししか入らなかったが、ここは固形の塩素剤を使っているためなのだろうか。)
  ★塩素は、皮膚から急速に吸収するというが、今回の湯治でそれが確認できた。
   (「飲む水の塩素よりも、お風呂(温泉)の塩素のほうが恐い」というのはそのためだ。)

    せっかくの湯河原のお湯が可哀相。
    しかし、ここは温泉も出ないわけだから、湯河原から引いてくるか、持ってくるしかなく、湯の量も少ないので、加水はもちろん、加温や循環もしなくてはならないだろうし、また殺菌も必要だろう。
  ★ちなみに朝は温泉には行かず、前の晩から客室の湯を一晩汲み置いて入った。
   (それでも結構な塩素量だったので、お茶のティーバックとミセルを入れて、塩素処理をした。)

 ※以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを塩素の中さびしく記載した。
   ・源泉温度→59,6度。
   ・pH.→8,5。
   ・泉質→ 弱アルカリ性低張性高温泉。
   ・陽イオン→リチウムイオン0,13、ナトリウムイオン341、カリウムイオン8,83、カルシウムイオン186、マグネシウムイオン0,06、ストロンチウムイオン0、44、第一鉄イオン0,10、アルミニウムイオン0,04。

   ・陰イオン→フッ素イオン1,04、塩素イオン465、硫酸イオン496、炭酸水素イオン49,7、炭酸イオン0,99、メタケイ酸イオン4,63、メタホウ酸イオン1,45。

   ・遊離物質→メタケイ酸73,9、メタホウ酸7,46、遊離二酸化炭素0,26。
   ・微量成分→総砒素0,10。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成14年6月5日。)

温泉力/△×

ビール/○(◎)
    生ビールが部屋で飲める。ただ自分で運ばなくてはいけない。(私の場合は部屋まで持っていくのが大変だったので、まとめて注文したところ持ってきてもらえた。銘柄はアサヒが残念であるが、中ジョッキ一杯500円は安い。)

冷凍庫/冷蔵庫についているとても小さいものだが冷える。

部屋食/○
    +1000円で大きな重箱に詰めて持ってきてもらえる。要予約。4名以内。
(別場所の場合→ 喫煙/×)

食事/ ○以上。
    私は部屋食だったので、お弁当となるが、お刺身もつく家庭懐石。
    星が山果実園や地元で獲れた魚介類などを使っている。
   (なお、別途に、刺身の盛り合わせも注文できる。(ただし、数日前までの予約なので、私は食べれなかった。スペアリブは当日注文でもOK。)

(氷)水/◎(→△) (注文すれば快く持ってきてもらえる。しかも保温性の高いプラスチックポットに大量に。→しかしチェックアウト時に見たら400円加算されていた…。)

寝具(寝心地)/○

金額/○ 13800円~18800円。

通信環境(インターネットetc.)/× (国道からちょっと入っただけなのに・・・。やはりイヤシロチ。)
総合評価/○
  これは意見が分かれるところ。
  温泉にこだわらないなら、自然の好きな私にとっては、横浜からこんなに近いところでという意味では、最高の宿である。
  (湯治目的としては、私的には×。逆に言えば、部屋のお風呂が温泉なら最高の宿になる。)

今後/○
  湯治目的としては××であるが、合宿などで皆と活用できそう。(会議室(?)もあったし…)
  次はペガスス(一番上奥)か手前のシリウスがいいか…。
いつの評価か/2005年?月

ご報告 早雲閣

 投稿者:りく  投稿日:2007年 9月10日(月)18時37分57秒
  行ってきました、早雲閣。
師匠の投稿もプリントアウトして持参。なんだお師匠、7月に行かれたばかりでしたのね。
実はこのところ不調が続いており、箱根湯本から登山電車で約40分、更にケーブルカーで9分の道のりはちょっと辛かった。だけど、お湯に浸かれば変化するかも、という期待を胸に進み続けました。

白髪を後ろで束ねたハワイアンな感じのマスターが部屋まで案内してくださる。前日までの台風で女性の露天風呂が溢れ出し、浴室へ向かう通路まで水浸しになったとのこと。浴室へ向かう廊下はまだ湿っぽかった。
部屋は208号室。百合。荷物を置いて速攻、湯へ。なるほどなるほど赤っぽい。湯温は熱め。飲泉もできると予習してあったので、置いてあった柄杓(女性風呂はコップではなく柄杓でした)に湯を汲んで飲んでみる。いかにも温泉~という感じではなく、無味無臭、普通のお湯を飲んでいるような感じ。露天風呂は広く、着いた日はぬるめ。暗くなってから入った時は星がよく見えてきれいだった。その日の私の体調には熱めの湯が良かったようで、胃腸の辛さが和らぐ感じがある。
部屋に戻ると仲居さんが食事の支度を。元気のいい、沈黙のない方で、いろいろと教えてくださる。「うちは3本掘って、3本ともたくさん湯が出て他に分けているんです。お湯は飲むこともできて、胃腸の薬を飲むよりここの湯を飲んだ方がいいと汲んでいく方もいるんですよ。ペットボトルなんかに入れてどうぞお持ちください。」ふ~む。私の体調にはぴったりかもしれない、と思う。
食事は温泉宿にありがちな、見るだけでうんざりというほどの量ではなく、調子が良ければス~ッと入っていくような量でホッとする。私は最初の入浴で少し弛んだためか、8割ほどもいただくことができた。食後、仲居さんがポットに氷と湧き水を入れて置いていってくださる。
スッと調子が良くなったわけではないが、入浴の度に少しずつ弛む感じはあり、飲泉もだいぶしたので、それが効いたのだろう、翌朝まで4度の入浴をした後には、前日宿へ来るまでの辛さはほぼ消えていてすごいと思った。温泉も、ただリラックスというだけでなく、何らかの症状があった場合、その症状に合う湯質を選べば体もかなり変化する。漢方薬のようなものだと思った。そして、今回の早雲閣はまさに私にぴったりの湯だった。
みなさん、これからは温泉ソムリエに自分の体にピッタリ合った温泉を処方してもらいましょう。

ちなみに、早雲閣は「頓狂楼 早雲閣」という名称で、「頓狂」という言葉に可笑しさを覚えてマスターにその由来を訪ねると、「先々代が、こんなところに温泉宿を建てるなんて、なんて素っ頓狂なやつだ、ということで付けたそうです。」とのことでした。でも、その素っ頓狂様のお陰で、私はずいぶんと楽になりました。素っ頓狂様、ありがとうございました。帰路につく頃にはまるで、整体を受けて楽になった時の体の感じになっていました。
ちゃんと最上寺で参拝もしてまいりました。

そして最後に、恥ずかしい笑い話。したくなかったけど。。チェックアウトの前に温泉水を汲んでおこうと思い、ペットボトルを持って浴室へ。誰もいなかったので、ズボンだけ脱いでササッと汲んでくればいいやと思い、ジャブジャブと湯船へ入っていったのですが、、、コンタクトをしていなかったので足元が見えず、浴槽内の石に躓いて湯の中でこけてしまい、洋服ごとびしょびしょに。ほんとに間抜けな光景。思い出しても笑える。どうぞ想像して笑ってください、、、そんなことが言いたいんじゃなくて、、、こけた拍子に右足の小指を捻ったようで、痛めてしまいました。次回の整体ではそこを見ていただかなくては。ああ、なんということか。。胃腸が楽になったのに足を痛めた私こそ素っ頓狂でした。類は友を呼んだんですかね。


それから、元湯玉川館で付け加えたかったのは、Bar「こもれび」。喫茶でもあるけどバーでもある。例えば一人で宿泊する時など、一人になりたくて行くのだけれど、人間というのは我儘なもので、それでもなんとなく人の気配は感じていたい、なんていう時、温泉宿にこんなバーがあるのは嬉しい。そして、このバーで出されるお水は湧き水(でしたよね?ご一緒したみなさま)だそうで、とても甘かった。おいしい飲み物を飲みながら、マスターと何気ない言葉を交わし、そうしていつでも一人っきりになれる宿なんてステキだ。隠れ家にふさわしい。

東海道中膝栗毛 湯垢離(湯治)旅

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 9月10日(月)18時35分43秒
   さてさて少し待っていましたが、リクさんやBPさんなからも無いので、以前言ったように「国府津から東海道に戻って小田原に」行きますね。
 (小田原に温泉宿は無いとお思いでしょうが…。私は海景色(しかも山場所からの)が好きなので探したのでした。)

 ただ、「玉川元湯旅館」「早雲閣」の投稿も遠慮なくどうぞ。

湯治探索記23 (前回のつづきです。2007年「氣道」協会会報10月号に掲載する文章。早めにどうぞ!)

 投稿者:湯氣  投稿日:2007年 9月 3日(月)18時05分54秒
  ●食事の美味しい「箱根の宿」(食事面」からお薦めの『箱根の宿』)
  (前回の続き。淨潤先生の整体の師匠のため、箱根の最高の湯を紹介しているところです。)

 晴哉先生以上にグルメでいらっしゃる先生のお口に合うかどうかは分かりませんが、食事の点でお薦めの宿をご紹介します。

 トップは、前記しました「羽衣(天山湯治郷)」です。
 そこでの玄米菜食はマクロバイオティックに忠実ではありますが、かなり美味しく、先生のお体にも合うと思います。
 また、そこで出る日替わりの食事は、敷地内天山の一階のレストランでも食べれます。
 (ただ、何度か較べていますが、同日の料理ですのに、何故か羽衣でのほうが美味しいのです。そのため、この日は玄米と決まっている場合は羽衣に予約しておいたほうが良いでしょう。)

 ただ毎日玄米は先生のお体に負担の面もあると思いますので、湯上がりに天山の二階で生ビール片手に温泉シャブシャブや酩味の鱒も宜しいか、と思います。 (牡丹(猪)鍋は神奈川県では丹沢以上の味で全く臭みなく鶏肉よりアッサリしています。)
 また、天山湯治郷では実は羽衣の湯だけが源泉掛け流しなので、その湯上がりのビールは下のお蕎麦屋さんで恵比寿が良いでしょう。
  (ちなみに蕎麦も、はつはなより全然美味です。ちなみに同名の小田急系列「はつはな」という宿は最高の部屋でも×です。念の為。)

 あと、玄米ではありませんが、普通の食事(和食)で、といいますと、三つあります。
 一つは、堂ヶ島の「対星館」(松本清張の本のモデルになった所でケーブルカーで降りていく所です)は割と美味しいです。(そこのシェフの料理レシピは毎月料理雑誌にも掲載されています。)
 湯質も割と良く、ここに宿泊される場合は、ぜひ風呂付きの和洋室(その風呂も源泉で、伊豆石の効果もあります)をお薦めします。
 二つ目は、芦ノ湖の「ふきや」ですが、ここは先述した湯の花沢温泉(濁り湯)を引いているのですが、先生の膝への湯治効果は堂ヶ島以上だと思います(食事の質も)。
 ここも実は源泉を部屋のお風呂に引いているのが一室だけある事が分かりましたので、宿泊される場合はその点を確認されると良いと思います。(半露天の部屋です。)

 芦ノ湖を望む景観と湖畔の靜かな雰囲気を求める際には、ここは食事(とても美味な寿司も食べれます)、接待なども箱根では割と良い宿ですので、先生の膝が完治されたあとの楽しみというのも良いかもしれません。

 もう一つは、姥子の「六花荘」です。ここは宿というよりは住宅という雰囲気なのですが、家庭的な料理なのに逸品なのと何より秀明館に非常に近いので日中に「秀明館」で湯治が出来るのが魅力です。(ここ自体は大涌谷の濁り湯で、もしかしたら「ふきや」よりも先生のお体に合うかもしれませんが、湯治効果としては秀名館や早雲閣、松阪屋本店のほうが宜しいかと思います。)

 なお、これら以外としては福住楼、強羅環翠楼も割とお口に合うかもしれません。
  (ちなみに天翠、天翠、三河屋旅館etc.は落ちます。萬翠楼福住は食器も良く及第点ですが、有名な箱根吟遊は行かないほうが宜しいです。仙郷楼の離れと強羅花壇にまだ行っていないのが残念ですが。)

★さて、次回(11月号用)は、「箱根で美味しい『洋食』etc.の宿」etc.をご紹介します。
  お楽しみに…。

あはは…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 9月 3日(月)17時29分8秒
  お呼びしてしまいました。(笑)
ご投稿は無理をせず…。
リクさんは元湯玉川館はシンクロがあったのですよね。
そして早雲閣もですね。
「去年の師匠の投稿ももう一度読み返してから行ってこようと思っています。」とありましたが、去年(実際に行ったのは一昨年ですが…)の投稿、実は修正したばかりなのです。(あの時は宿泊しなかったため。)そして、氣道合宿にも今考えているところなのです。
そして三つ目のシンクロは今いる場所がソラという部屋という事。
一昨日からも面白い毎日ですね。
(さて、10月号の湯氣さんの原稿を先に掲げますね。)

あら

 投稿者:りく  投稿日:2007年 8月31日(金)21時48分24秒
  お呼びになりましたか?
玉川館については付け加えたいことがありますが、投稿は来週になってしまいます。
そしてなんと↓に湯氣さんが書かれている早雲閣へ、9月の上旬に行ってくる予定で予約を取ったばかりです。去年の師匠の投稿ももう一度読み返してから行ってこようと思っています。
楽しみです。

湯治探索記22 (2007年「氣道」協会会報9月号に掲載した文章です。)

 投稿者:湯氣  投稿日:2007年 8月31日(金)17時49分32秒
     ★ 「『箱根』で最高の湯治場所&宿はここ!!」

 (前回の続き。淨潤先生の整体の師匠のため、箱根の最高の湯を紹介しているところです。)


●他のお薦めの箱根の宿。

・「自然掲示板」(「氣道」協会のホームページの左袖から行けます)のトップにも書いた「萬岳楼」は、森中の風情といいお薦めです。
 箱根の濁り湯は、わずかにある湯の花沢温泉と芦ノ湖近辺の蒸気井を除き(湯の花沢温泉は大先生の膝にベストとは思えないので割愛しています)、また既
に書きました「松阪屋本店」を除くと、あとは殆ど全て大涌谷からの引泉です。
 (もう一つだけ早雲閣という宿がありますが、湯質は大先生の膝にも良いと思いますので、今回改めて行ってまいりました。後述します。)
 つまり、仙郷楼をはじめ、箱根の濁り湯は殆どすべて大涌谷からの引泉ですので全く同じ湯質なのですが、その同じ源泉をフレッシュに上手く活用している
宿が二つあり、そのうち一つがこの「萬岳楼」です。
 ここは、前記の宿に飽きたらぜひいらして下さい。
 箱根とは思えない、長野の山中のような薄暗い静かな感じを味わえます。(私は新月の如く潛在意識が活性化する場所でもある、と感じております。)
 ここも、部屋に風呂付きもありますので、そこがお薦めです。(ベッドもあります。)
 ただ最近(2007年7月)リニューアルされたようなので、現在はどうなっているかは定かではありませんが。

 なお、もう一つの場所は「バンブー長寿湯」です。ここは、同じ源泉ですのに、まさに粘土のようになっているので驚かれると思います。
 ビジネスホテルのような雰囲気の安い宿ですが、明るい場所でして、部屋から富士山が見えるのも心地良いと思われます。

 そして箱根の濁り湯のもう一つのお薦めが、先述した「早雲閣」です。
 これは有馬温泉ほどではないですが、何と赤湯なのです。
 場所は早雲山駅から徒歩数秒で大雄山最上寺箱根別院の敷地内にあり(本当はそこの湯もお薦めなのですが残念ながら2005年に枯れてしまいまし
た。)、そのため場もとても良く、しかも自家源泉で、かつ完全放流式の源泉100%掛け流しです。
 松阪屋本店のほうが湯力もあり、先生の膝にも合うと思いますが、景観も割と良く、この宿もお薦めです。
※注/以前、このコーナーでも紹介したが、その後、実際に泊まってみて評価はかなり変わった。
   「自然掲示板」ホームページでも修正したので、ぜひ参考にして欲しい。私の箱根お薦め宿の一つである。

 さて、続いては「食事の面でお薦めの宿」「宿自体を楽しむという面でお薦めの宿」について記載致します。

thanx。

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 8月31日(金)14時44分23秒
  張良氏、投稿thanx。
さて、次は国府津から東海道に戻って小田原に…を予定しているが、その前に湯氣さんの原稿が入ります。
(今、確認したら9月号掲載のもアップロードし忘れていましたので。)
しかし、リクさんやBPさんなども、もし玉川元湯旅館について書かれたかったら遠慮なくどうぞ。

七沢温泉 元湯 玉川館

 投稿者:張良  投稿日:2007年 8月31日(金)00時57分15秒
  「へぇ~、近くに結構良い感じの宿があるんだ。。。」
これが第一印象でした。
外装は木造の和の館。
昭和の洋館のような内装と高山にあるような民芸/工芸風の内装。
色々な古民家をここへ持ってきては、活用しているらしい。
でもボロボロという古さはない。
きちんとしている。
薄暗さに白熱灯の灯りみたいな空間。

廻りの風景も緑の林の中という感じ。

お湯もなかなか、良い。
厚木周辺なら、かぶと湯温泉の山水楼の湯の方が好みだが、女性ぽいお湯。 品も感じる。
内湯は漆の浴槽で、これもお湯とあっている。
循環湯ではあるが、それを氣にさせない。
(先日、立ち寄り湯で再度はいったが、その時はお湯が疲れていた感あった。 夏休みの週末でもあったから、多く人がきっとつかったので、お湯もくたびれていたかも、循環だし、仕方ないかな。。。)
部屋付きの風呂は小さいが、浴槽で檜。
ここは源泉をそのまま(湧かしてあるが)いただける。
これも内風呂より、さらにお湯に力ある。 フレッシュだ。
温度調整もできるので、このみのの温度に調整できる(けして薄めてるわけではないので、お湯の成分はかわらない。 けっこうにんまりできる。

ここの水(というか源泉)、結構旨い。
神奈川には洒水の滝の水とか、箱根の姥子や箱根人社の水とか、おいしい水結構色々あるが、ここも旨い。

ここのロビーに座っって、珈琲等注文し、ゆっくりできる。
パイプでも加えて、好きな本でも読みたくなる。
無論、部屋にこもって文筆したくなる。

お客も結構色々なジャンルが居て、観ていて楽しい。
若いカップルから熟年夫婦。
女性にも人気があるみたい。
隠れ家ぽいんだけど、今の時代性もとりいれて、そのへん旨く統合していると思う。

仲居さん(従業員さん)もだれにでも何かお願いすると、その人が責任を持ってやってくれる。
此の辺はうれしい。

宿のオリジナル品で、地元の商品や宿おりじなるの源泉を使用して創った石鹸や、おりじなる手ぬぐい(かまわぬ製)、等もうれしい。

七沢温泉 「玉川館」

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 8月28日(火)14時36分34秒
  地名(温泉名)/厚木七沢温泉
住所/〒 243-0121神奈川県厚木市七沢2776

名称/ 元湯 玉川館

電話/046-248-0002
ホームページ/http://www.tamagawakan.com/
交通/小田急線本厚木駅下車、厚木バスセンター9番乗場より「七沢温泉経由広沢寺温泉」行きにて「七沢温泉」下車。
   (もしくは「七沢」行きにて「七沢温泉入口」下車後、どちらも徒歩15分)
   バスの時刻表はこちら→ http://dia.kanachu.jp/bus/viewtop

動機/ひとえに電話の応対である。
   もちろん、ここ玉川館は以前より知っており、いつか行きたいとは思っていた。
   しかし、一人での宿泊や、泉質のことを聞いて、行きたいと思いながら躊躇し、その前に元湯旅館をはじめ近くの宿から伺ったのであった。(そのお蔭で兜湯山水楼を発見したのは良かった。)
   ところが、滝行合宿あとの湯垢離(湯治)宿を探す時に、何故かここが気になって電話をした次第。

※【極秘情報】→ いきなり「動機」の項に【極秘情報】という初めてのケース。
         ここは、客室に風呂が付いている部屋が三部屋のみある。
         そして、宿に何度か湯質のことで電話をしているうちに、部屋の風呂も温泉であることが分かったのだが、その後、その湯質は大浴場とは違うのではという気がして、また電話で確認をしてみた。
         勘は当たっていた。部屋の風呂だけは循環無しであった。

   さて、ここまで調べて、ここに泊まろうかと思っていたところ、丹沢の源泉を部屋で味わえる宿を発見してしまった。
   以前にも紹介した宿である玉翠楼の離れがそれ。
   ただ、電話の応対が非常に良かったことが決めてで、こちらに泊まる事にした次第。

   また、あるホームページでは、ここの宿をこんなふうに紹介していた。
   「アルカリ泉独特の入った後のすべすべ感はこのあたりではなかなか無いかと思います(近くのかぶと湯というところのほうがお湯はいいが湯船が小さく宿泊はちょっと・・・)。
    手入れの行き届いた昔ながらの建物で過ごす時間は本当に贅沢!!チェックイン前の時間には立ち寄り湯や食事もやってますが、ここの良さを感じるならやはり宿泊しないともったいないです。
    七沢には他にも色々宣伝している宿や立ち寄り湯もあるのですが、正直玉川館とは別格と言わざるを得ません。七沢に立ち寄るならここ以外にはちょっと考えられないかな。
    本当に心配りの気持ちよい宿で、2,3回目の宿泊の時にはこちらの好みをはじめ色々と顧客管理も行き届いてます(お気に入りの部屋が空いてないと予約前に必ず確認してくれたりもします)。
    ほっと一息つきたいときには断然おすすめです。」

 (理想の宿を求めてか?/ ○)

宿の簡単な説明/丹沢の山あいにたたずむ静かな宿。総檜造り漆塗りの湯舟にたたえられたアルカリ性の湯が特徴。(なお、ニフティでは弱アルカリ性、楽天では強アルカリ性という表記であった。これは楽天が正しい。)
        調べてみると、丹沢大山国定公園の自然に囲まれた非常に気持ちのよいところらしい。
        創業1902年(明治35年)。現主人(山本淳一さん)は四代目。
        客室は全て二階。(全11室。内、風呂付は3室)
        なお、ここに泊まった文人は以下の如し。
        田河水泡(ご存じ「のらくろ」もここの一室で描かれた。近所の子供たちを集めて話を聞かせていたらしい。いつも子供たちの遊ぶ声が近くから聞こえていたと言う。訪れると、一階には大きな絵が張ってあった。漫画も蔵書にあったので読める。)、
        中村雨紅(動揺「夕焼け小焼」の作者。ここの現主人の母が教え子だった。ここの庭にある碑も中村氏の希望による)、
        和田傳(農民文学作家。「鰯雲」は映画化。その碑は玄関前にある)、山本周五郎(「金作行状記」はここでこもって書き上げた)、
        佐藤惣之助(ここで校正したらしい)、太田静子(「斜陽日記」の中に出てくる投宿宿はここだと特定する学者がいる)、
        谷譲次・林不忘・牧逸馬(三つのペンネームを持つ「丹下左膳」の作者。病気療養と原稿執筆を兼ねて、ここに滞在。気に入ったのか予定が延び、その間、当時翻訳の仕事に就いていた女性と出会い恋に落ちる。作品は不詳だが、神経衰弱と恋愛の中で書かれたのがこの作品だとの事。)
        鄙びた良い暗さと、雰囲気の靜かな明るさが良い。

チェックイン&アウト/○ 午後2時~午前10時半

接客/◎
 (客室からフロントに朝食のことで来てから電話したところ、そっけなかった。
  しかし、それ以外は素晴らしい。)

客室/◎(三重マル)
  私の大好きな深い茶色の格子(私は勝手に田舎格子と呼んでいる)が、燐と力強くも靜かで落ち着いた雰囲気を出している。
  大きな窓からはうっそうとした木々の深い緑が迫る。
  曇天であったため部屋は薄暗かったが、この心地よさに蛍光灯は点けなかった。

  音(聴覚)/○(虫たちのハーモニー。すぐ脇に流れる沢のせせらぎが通奏低音になっている。)
  眺め(視覚)/○(窓からは木々の深い緑が落ち着く)
  トイレ/○
 (泊まった部屋/皆美(ミナミ。とても落ち着く角部屋。ソファー有)
         奈賀。(ナカ。真ん中の部屋)
         喜多。(キタ。明るい角部屋)
         蔦。(ツタ。上記三部屋と異なり風呂無)  )

周囲/◎
  深い自然。
 (弟者から夕方聞いたところによると、ここは森林浴セラピーができる認定を受けているのだとのこと。
  調べてみると、こき「東丹沢七沢温泉郷」は森林セラピー実行委員会による各種実験(人体による実証実験含む)により効果が検証され、その結果を受けて大学教授や医師による審査が行なわれ、林野庁より「森林セラピー基地」として認定されたとのことである。
  上記ホームページにも記載されているとの事。
  また七沢森林公園にはストレス度をチェックする危惧が設置されており、散策の前後で試すことができる。)

  なお時折り鹿やリスが窓から見えるらしい。

自然度/◎(三重マル)
 うっそうとした深い緑の雰囲気は、箱根で近い宿となると萬岳楼であるが、それより明るく静謐。

良い場所(イヤシロチ)?/◎

風呂/◎
    大浴場は、桧に漆を何度も塗って仕上げた湯舟(漆風呂の薬効も高い)と天井・壁・床すべてが総桧造りという贅沢なもの。
    大きなガラス窓からは庭園を望み、露天風呂に負けないほどの開放感に溢れている。
    内湯 男1女1
 (タオルは風呂場?→×)

湯質/○◎
    大浴場は循環&加温有。部屋の風呂は源泉100%掛け流し。(! …ということは熱めの湯を入れなくとも源泉ということ!)

 (風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを以下記載する。
  せっかくなので、近場の元湯旅館と較べられるように併記してみよう。( )内が元湯旅館のデータである。)

   ・泉名→元湯玉川館。 (元湯)
   ・湧出地→神奈川県厚木市七沢2776
   ・源泉温度→20,0度。 (12,3度)
   ・自然湧出、(掘削深度200メートル、動力揚湯)
   ・湧出量→不明。 (222リットル/分)
   ・pH.→9,56。(11,3)
   ・密度→0,9973。(0,9977)
   ・知覚的試験→無色透明無味無臭。(無色透明微硫化水素臭)
   ・泉質→ 鉱泉。(おそらく鉱泉)
   ・イオン総量→ 175ミリグラム。(142ミリグラム)
   ・陽イオン〔総量47,2ミリグラム(35,4ミリグラム)〕
     →リチウムイオン0(0)、ナトリウムイオン46,7(33,4)、カリウムイオン0,25(0)、カルシウムイオン0,20(1,14)、マグネシウムイオン0,05(0)、
       マンガンイオン0(0)、ストロンチウムイオン0(0、01)、第一鉄イオン0(0、24)、アルミニウムイオン0、03(0、53)、
      亜鉛イオン0(0)、アンモニウムイオン0(0、15)。

   ・陰イオン〔総量116,6ミリグラム(55、4ミリグラム)〕
     →水酸イオン2,14(0)、フッ素イオン0,18(〃)、塩素イオン11,1(15、9)、硫化水素イオン0(0、24)、硫酸イオン26,8(12、0)、
      炭酸水素イオン23,5(1、64)、炭酸イオン22,6(24、8)、硝酸イオン0,09(0、60)、
      メタ珪酸イオン27,4(0)、メタ珪酸Ⅱイオン0,67(0)、メタホウ酸2,07(0)。

   ・遊離物質→メタケイ酸11,1(41、5)、メタホウ酸0,27(5、14)、遊離二酸化炭素0(0)。
    ・微量成分→総砒素0,003(0、001)。
    ・平成15年10月14日(平成15年12月17日。)

  アルカリ度が高いためのヌルヌル感は、七沢や飯山ではさらに強い宿もあるが、ここは湯が新鮮で湯力がある。
  これはかなり源泉が近い場所にあるのではないか、と感じたが、実際、分析表(上記)の湧出地と、ここの住所を確認してみると…
  何と、全く同じ!
  つまり、ここの敷地内で湧出している。
  しかも自然湧出なので、掘らずに湯が湧出しているという温泉(鉱泉)にとって最も理想的な形である。
  この近くの宿の中ではお薦め。
  なお保健所の許可は経ていないが飲泉可。(飲料水として美味。)

温泉力/○△(ちなみに元湯旅館△×)

ビール/○(生有り。キリン小ジョッキ500円。ただし部屋では飲めない。個室食事処か喫茶室(こもれび)にて。)
冷凍庫/△(冷藏庫に備え付きのもの)

部屋食/×
(別場所の場合→ 喫煙/OK)

食事/△
(とてもゆっくりであるが、早出しも希望出来る。)

(氷)水/◎
  (少しだけ氷を浮かべた水は言わずとも用意して下さる。美味しい。
   伺うと、ここの源泉なのだそうだ。
   水道の蛇口からの水もそう。保健所の許可は得ていないが飲用できる。
   なお氷は350円で別に注文可。)

寝具(寝心地)/△
  (敷布団は薄く、巾も狭いが、ムアツ布団。(宿でムアツ布団に出会ったのは初めてである。)枕はやや固め。)

金額/○
  15900円~(トイレ付)
  21150円~(檜風呂、トイレ付)
 ・日帰りは11時半から17時で一人千円。食事付(計3時間)だと、5250円、6825円、8400円。夕食は4人以上の予約のみ。
 ・なお、年始年末は、それぞれに5250円がプラスされる。
 (なお、ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。
  2007年7月調べ)
(一人/○10%加算のみ)

通信環境(インターネット環境etc.)/× (やはり…)

総合評価/◎(三重マル)

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→◎
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→○)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→○
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→○)

私にとっての理想の宿度/◎

連日で入っていたいか?(連日湯垢離(湯治))/○

今後、宿泊したいか?/◎
 (部屋食ではないのと、生ビールが部屋で飲めないのは減点であるが。)

お薦め度/◎
 丹沢の湯(七沢や飯山などこの近辺の湯)宿としては、湯質(湯力)が最も良く(自然湧出)、しかも居心地良い雰囲気の宿である。

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)
 ◎ (ぜひどうぞ。)

いつの時点での評価(及びデータ)か? → 2007年7月

飯山温泉 「元湯旅館」

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 8月25日(土)20時26分22秒
  地名(温泉名)/神奈川県厚木 飯山温泉
住所/神奈川県厚木市飯山4916

名称/ 元湯旅館

電話/046-242-0008
ホームページ/http://www.motoyu.co.jp/
交通/小田急線 本厚木駅→バス停5番線(宮ヶ瀬・上飯山・上煤ヶ谷行き)25分
    飯山温泉入口→(徒歩3分)→元湯旅館
    (元厚木駅から送迎バス有り)

動機/2003年5月から敷地内で掘削を行い、ph11.3の県内随一の強アルカリ泉が湧出したとの事で、電話で伺うと消毒、循環はしているそうだが、露天風呂付き客室のみ源泉かけ流しという事でその部屋に行ってみることにした。
 (理想の宿を求めてか? ○ )
・なお、行った時に書いたここの細かいデータを紛失してしまったので、以下の記録は残されたメモを元にの簡単になってしまうがご了解戴きたい。

宿の簡単な説明/玄関には大きな狸が。ここは狸を売りにしているのである。
        客室29部屋。(和室)

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接客/△
客室/× (広いが暗く陰気)
周囲/△
自然度/△○
良い場所(イヤシロチ)?/△

風呂/○
    内湯(たぬき風呂) 男1女1
    樽湯、打たせ湯、渓流露天など各種有り

湯質/△
    源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水無し。加温のみ有。)
(風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものは残っていたため以下記載する。)
   ・泉名→飯山温泉(源泉名・元湯)。
   ・台帳番号→神奈川温研第1266号。
   ・掘削深度→200メートル(動力揚湯)
   ・知覚的試験→無色透明微硫化水素臭
   ・源泉温度→12、3度
   ・湧出量→222リットル/分、
   ・pH.→11,3
   ・密度→0、9977
   ・泉質→ 表記が無かったのであるが、分析表からすると鉱泉だろう。
   ・イオン総量0,142グラム(蒸発残留物)

   ・陽イオン(総量35、4ミリグラム)
     →リチウムイオン0、ナトリウムイオン33,4、カリウムイオン0、カルシウムイオン1、14、マグネシウムイオン0、
      マンガンイオン0、ストロンチウムイオン0、01、第一鉄イオン0、24、アルミニウムイオン0、53、亜鉛イオン0、アンモニウムイオン0、15。

   ・陰イオン(総量55、4ミリグラム)
     →フッ素イオン0、18、塩素イオン15、9、硫化水素イオン0、24、硫酸イオン12、0、炭酸水素イオン1、64、
      炭酸イオン24、8、硝酸イオン0、60。

   ・遊離物質→メタケイ酸41、5、メタホウ酸5、14、遊離二酸化炭素0。
   ・微量成分→総砒素0、001。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成15年12月17日。)

・飲泉すると、ゴム臭い。これは配管の問題だろう。かなりその成分が湯にも混じっている感じがする。

温泉力/△×

ビール/○ (生有り)
部屋食/○
(食事はゆっくりで可(残った食器は翌日でもOK)?→○)

食事/△○
 (別注文のカエルは美味。)

寝具(寝心地)/△○
  (部屋には小さなベッドもあり、そこで寝ることも出来る)

金額/△×
  15900円~ (源泉の露天風呂付客室は26400円~)
 (なお、ここでは皆さまに活用され安いよう、温泉宿の基本である二人&夕朝二食付きの料金を紹介させて戴いている。)

総合評価/△

〔癒し宿(=「氣道」で言う『心身の文法』の原則0)〕
 ●心身の疲労を取る落ち着く「癒し宿」(すなわち『落ち着き宿』度→△×
  (その中でも〈落ち着き宿ではなく〉、心身がリフレッシュされる『転換宿』度→×)
〔元氣宿(=同原則1〕
 ●今後の夢がどんどん出る「夢宿」 (すなわち『発想宿』)度→×
  (その中でも〈発想宿ではなく〉、企画&実行力になる『実行宿』度→×)

私にとっての理想の宿度/×

連日で入っていたいか?(連日湯垢離(湯治))/×

今後、宿泊したいか?/×

お薦め度/△ 丹沢のアルカリ泉と共に、美味しいカエルを食べたい方には良いだろう。

※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?/(あるいは宿泊時に?)△

いつの時点での評価(及びデータ)か? →2006年冬

七沢温泉 「七沢荘」

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 8月17日(金)21時10分18秒
  地名(温泉名)/  七沢温泉。
住所/ 神奈川県厚木市七沢1826

名称/ 七沢荘

電話/ 046(248)0236
ホームページ/ http://www.tanzawa.or.jp/~nanasawa/
交通/ 小田急小田原線『本厚木』駅下車「厚木バスセンター」からバス利用。神奈川中央交通バス:[広沢寺温泉入口] 行き『広沢寺温泉入口』下車徒歩4分。
    (または別バスにて『七沢城趾』下車徒歩2分。)

動機/ 箱根以外の近場の温泉はないか、と探すと厚木近辺にあった。
    有名な陣屋旅館もある鶴巻温泉以外に七沢温泉と飯山温泉が有名らしい。
    今度行ってみよう、と思って数日後に世界的にも有名なsaxの竹内直さんとデュオを行う機会に恵まれ、休憩時間に「七沢温泉は良かったよ。(後略)」と伺う。
    ならばまずは七沢温泉のA旅館だ、と予約もしたのだが…
    調べるとインターネットや書籍でも出ていない秘湯が近辺(少しだけ向こう)にあるらしい。
    (…とここまでは「山水楼」の抜粋。そして結局、私は予約をキャンセルし山水楼に行くことになる。(とても良かった!)
    翌朝、これまた秘湯の広沢寺温泉「玉翠楼」に立ち寄り、そこから徒歩10分と聞き、次いでに…と、ここに寄ることにする。)

宿の簡単な説明/ 七沢徳雲寺の近くにある温泉。旅館であるものの、日帰り入浴も広く受けている。(七沢温泉とは言っても、他の宿とは結構離れた場所にポツンと在る。どちらかというと、広沢寺温泉の方に近いのかもしれない)
         …という訳で、七沢荘に着き、中に入り、うっ…。
         私の好みではないいわゆる温泉街の温泉宿の造りと雰囲気。
         名物(?)主人に案内され、露天風呂に向かう。

チェックイン&アウト/ 午後3時~午前10時
風呂/ ○
    内湯(サウナ付1) 露天風呂(4)
    4つの湯船に続けて入れる。空が広い。風呂前には、広いスペースで、ガーデンビーチのようなテーブルと椅子が…。(今も、そこに座って書いている。)
    傍らには「出逢いの湯」という足湯用の浴槽がある。
    宿内と違って、この辺りは青空も広く心地が良い。
    (…と書いて、周囲を見たら、宿主人の看板が…
「緑あふれる山々の「氣」と円型におかれた巨石の「リングストーン」に注ぎ込まれる宇宙エネルギー。この場所を訪れる皆さまの愛と優しい心によってゼロ磁場を形成しております」 とのことである・・・。)

湯質/ ○
   アルカリ性単純温泉(低張性低温泉)、
   26.9(~27・7)度
   (厚木13号泉:H06.10.20分析)及び温泉法の温泉(メタ珪酸含有)、18.2度(厚木12号泉 S58.05.27分析)の混合利用。)
   …というのは、以前から有する厚木12号泉の源泉(平成元年より3年の歳月をかけ七沢荘より300m北西の山裾に都心に一番近い、東丹沢唯一の本格的天然温泉として掘り当てられたもの。)も温泉法の規定を満たしていたが、泉温が低く、療養泉規定に満たないため、新たに温泉の開発に挑戦し、平成3年3月東丹沢温泉郷で初めて療養泉規定を満たす泉温27.7℃のアルカリ性単純温泉の湧出に成功したので、混合利用しているのだそうだ。
  (ナトリウムイオン112。メタケイ酸54・6ミリモル。メタホウ酸3・95。密度0・9985。)
   地下600mから湧き出る温泉はメタホウ酸やメタケイ酸などの成分が濃く、pH10・3の強アルカリ泉とパンフに書かれてある。(成分分析記録にはph9・8。(試験時には9・04)と書かれてあった。)
  (※七沢荘のホームページによると、
    地上に降った雨が50年近くかかって浸透し、その過程において人体に有益な多くの鉱物資源を吸収して、その地下水が火山性の地熱で温められたと言っている。
    ちなみに同ホームページでは、「当館の源泉は県下最高濃度の名泉といわれ全国名湯百選・美肌の湯ベストナインに位置づけられ、このたび健康と温泉FORUM実行委員会で外傷・骨折・やけどに効く温泉全国ベストテンに選ばれた」のだそうだ。
    2004年のるるぶでも準グランプリをとっているのは知っていた。)

   湧出量は79リットル/分とあまり多くないものの、自家源泉なので存分に使えるためか、かぶと湯温泉や広沢寺温泉同様、シャワーやカランの湯にも源泉が使われている。
   湯は、加温調整のための循環は行なわれており完全な掛け流しとは言えないが、湯の一部はオーバーフローさせている。
   伺ってみると、半分を循環させている、との事。
  (塩素臭が全くしないのはそのためと、湯質のせいである。)
   そしてまた、45分間の貸切り風呂のみ、全くの源泉掛け流し(消毒・循環・加水・加熱無し)なのだそうだが(2005年現在)、そのため、そこを予約していたのだが、土壇場でキャンセルしてしまった。
  (理由は、上記の動機に書いたように、この更に山奥に興味のある湯を偶然見つけてしまったためである。その関係はまるで、奥鬼怒の加仁湯のちょっとだけ先(徒歩15分)に、最高の日光澤温泉があるが如くである。その温泉名をかぶと湯と言うが詳細は山水楼の項をご参照のほど。)
   湯は無色透明。
   見ためでは全くクセは無いが、入ると肌がヌルヌルになるのは丹沢共通らしい。(まさに強アルカリ性の威力である。)
   広沢寺温泉同様、やはり循環しているのが残念に感じられる。(広沢寺温泉に比べて硫黄臭は少ない。)内感の感じも、広沢寺温泉に非常に似る。
   先述した循環していない源泉掛け流しの湯も日帰り入浴できるとの事だが2500円かかるので止めてしまった。
  (きっとそこの湯質や温泉力は高いに違いないので、些か残念である。)

温泉力/ ○△
   私感では広沢寺温泉、かぶと湯と、山奥にいくに従って湯力(湯にある自然(大地)の力)が強いように感じる。

接待/ △
周囲/ ○ (田舎の自然。山(と畑)。バス停留所「広沢寺温泉入り口」から七沢荘に行く間には、猪などがいるとても小さな動物園(?)が道路脇にある。夜の猪鍋用なのか?)
水/ ◎ ロビー脇に源泉を冷やした水飲み装置があるが、山水楼同様のマグネシウム味。かなりのpH.度である。
自然度/ ○△
     (広沢寺温泉やかぶと湯温泉には周囲に人家が無かったので、それに比べれば山奥感は少ない。)
イヤシロチ?/ △○
金額/  12000円~。(源泉掛け流しの湯に入浴するには16800円~)
   日帰り入浴 8:30~21:30 (原則として無休) 大人1,000円、小学生700円、幼児(3歳以上)500円。
     入浴のみの利用のほか、休憩付入浴や食事付入浴(冬期は猪鍋など)の利用もできる。

連泊希望(湯治etc.)日数/ △×

総合評価/ △ この宿の社長が縄文文化や波動にはまっているため、館内のいたる所に瞑想室や「元気の出る場所」、気源石、宇宙パワーを得るための装置やグッズが一杯ある。また掲げてある様々な看板の文章もとても怪しく、まるで「パラダイス」のよう。
        さすがの私もちょっと…、というか、ここのホームページを見て宿泊を止めたのが最終的な動機であった。(まさか、七沢荘のホームページと思わず変なホームページだな、と思っても、検索すると何度もそのホームページにたどり着くので驚きであった。)
        ところが、居るうち慣れてしまい、帰り際の社長主人の対応に、一度は来てみようか、とまで思ってしまった。
        こういう所が、宿の愉しみでもあるが、それまた人生の愉しみでもあろう。
※【重要情報】→ ただし、その度合いは、自らの丹田力と鳩尾の抜け具合に因る。

今後/△ 宿よりコテージになら、景観(山が見渡せる)も良いので、泊まってみたい気がする。(ただペットと一緒でないと泊まれないので、そのために猫か猪を飼う事にする。)
    今度来た時は宇宙エネルギーボックスにも入ってみよう!(30分2000円なので今回は止めておいた。
    直さんは入ったのかなあ?(元研修生のK君は入ったのだそうだ。) )
調査日/2004年か2005年の夏。

広沢寺温泉 「玉翠楼」

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 8月15日(水)10時33分22秒
  地名(温泉名)/ 広沢寺(こうたくじ)温泉。
        (丹沢山塊の北の端。低い山々の間にある温泉。七沢温泉のすぐ近くの秘湯。)
住所/ 神奈川県厚木市七沢2607

名称/ 玉翠楼(ぎょくすいろう)

電話/ 0462-48-0011
交通/ 車→ 東名自動車道の厚木ICで降りて、国道129号線を北上、すぐに左折して246号線に乗り換え南下する。森の里入り口で右折して七沢温泉に向かう。七沢温泉から先の広沢寺温泉入り口で左折して1.5kmほど狭い道を進んだところ。丹沢登山用の駐車場が利用できる。
    電車→ 小田急線本厚木駅・バスターミナルからバスに乗って40分。終点「広沢寺温泉」で降りれば、目の前。(バスからの田舎景色が御馳走)
       (もしくは、「広沢寺温泉入口」より徒歩15分)本厚木駅からバスターミナルまで徒歩7分ほどの距離あり。広沢寺温泉行きのバスは本数が少ないため、あらかじめ時間を調べておくとよい。(神奈川中央交通・厚木営業所 TEL:0462-41-2626)。

動機/ 秘湯かぶと湯に行こうと思ったら、近くにこの広沢寺温泉という温泉があることを発見。
    どうもここはかぶと湯以上の秘湯らしくあまり一般には知られていないようだ。
    行かれた方のコメントも皆評価が高かっため、これはぜひ一度…と思っていた。
    また湯質だけでなく周囲の自然にも期待している。
    さて、どうなるか?

宿の簡単な説明/ 広沢寺温泉の一軒宿。寺院を連想させる白壁と瓦屋根の落ち着いた造りの純日本風の宿。
         (隣が名刹「広沢寺」なのだが、この玉翠楼も寺院のような佇まいなため、知らなければ塔頭か宿坊だと思ってしまうかもしれない。
         名物の丹沢のイノシシ鍋は美味らしい。


 さて、かぶと湯(山水楼)から歩いて40分。
 かぶと湯に比べて、開けた自然の場である。
 空も広く見え、隣の寺もすがすがしく開放的だ。
 (さっきまで、かぶと湯では林の中に隠蔽されていたのと対照的である。)
 宿の見え方も自然に合っていて心地よい。
 入ってみるとかぶと湯に比べてここは断然人の手が行き届いており、使われている木材も凝っている。

チェックイン~チェックアウト/ 午後3時~午前10時
風呂/ 露天風呂 男1女2
    内風呂 男1女1
     (宿泊者のみ)
  ・【露天風呂】庭園風の岩風呂。 (私が入ったのはここ。循環していた。)
  ・【円満風呂】丸い湯船の内風呂。時間を区切って男女が入れ替わる。
  ・【岩風呂】内風呂。時間を区切って男女が入れ替わる。
  ・【檜風呂】3つある離れ風の客室のそれぞれにある。
  ・【露天風呂】漆で仕上げた檜風呂で畳3枚ほどの広さ。1993年春にできた。男女別。

湯質/ ○
 アルカリ性硫化水素臭の鉱泉。丹沢地区特有のツルツルした肌触りと硫化水素臭(硫黄臭)を伴い「子宝の湯」とも呼ばれている。
 (硫黄臭はかぶと湯以上であった。)
 源泉22.7℃(S44.07.12分析)。PH10.3(!!)
 洗い場の蛇口から出るお湯は特にぬるぬるしていており、湯船のお湯よりもアルカリ性が強いようだ。
 湯は無色透明で、微かな硫化水素臭あり、湯船の湯ではそれほど感じられないのだが、シャワーやカランの湯では、はっきりと硫黄の香りを感じることができる。
 (ここでもかぶと湯同様シャワーの湯にも源泉を使っている。)
 かぶと湯に比べて、湯は軽く、気体感が強い。その意味では豊栄荘(箱根)に近い。しかしこれは循環しているため他の成分が濾されたせいのような感じもする。
 「内感」すると末端部の毛細血管にすぐに影響がいくのも、かぶと湯と同じだが、湯の軽さ、柔らかさは女性的な印象の強い湯だ。
 アルカリ性単純泉の「からだ(=感覚的身体=潜在意識)」への浸透力を評価する私にとって、丹沢の湯質はとても好みである。
 (なお、帰り際に伺うと、やはり循環しているのだそうだ。)

温泉力/ ◎
 (浴後の影響も強く、これだけの温泉力があるのだから、循環しなければ更に良いのに、と思ってしまう。)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/ △
接待/ ○ (どの方も丁寧で気持ちの良い対応をしてくれる。)
客室/ 結構年季の入った宿だが、しっとりと落ち着いていて、良い感じに鄙びている。
景色/ ○ (空の広い山中の景観。)
周囲/ ○ (自然。隣の寺も良い。)
イヤシロチ?/ ○
食事/ していないが、設備の良さから美味しそうな感じが漂う。

金額/ △~○ 13000円~19000円(本館。離れは20000円~25000円)
      日帰り温泉は、9:00~17:00 (不定休) 大人1,000円 (1時間限定)

総合評価/ ○
今後/ ○ (循環式の湯であるが、かぶと湯と対照的な趣があるので、一度泊まってみたい。うるし風呂もあるので、その効用は鴎外荘で感じた事があるので、その意味でも。)
※【極秘情報】→ この宿の離れだけは、部屋に風呂が付く。
         そして、その風呂も、もしかしてと思い、電話で確認を何度か(何度かである)したところ、離れの風呂だけは循環もしていない、という情報を得た。そのため、もう一度行きたくなった。
         (ただ、電話で確認した時は、元湯玉川館もそういう部屋があることが分かり、また玉川館の電話の応対があまりに良いので、そちらにしてしまった。)

thanx。 さて次は…

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 8月10日(金)20時21分59秒
  張良(弟)が、山水楼について書いてくれたら、と思って、しばらくここを覗いていなかったら…
さすが。
以心伝心、張良からの投稿があった。(嬉しいなあ。)

さて、秘湯山水楼に続いては、その近くのこれまた割と優れた湯を紹介しよう。

(幾つか連続で紹介する。
 おそらくは、丹沢の温泉に興味のある方には、参考になる部分もあるだろう。
 私自身、そのために、二年間温めていた故。)

かぶと湯温泉 山水楼<

 投稿者:張良  投稿日:2007年 8月 8日(水)01時05分6秒
  確かにここは秘湯です。
同じ神奈川ではあっても、箱根とは違った「自然」の薫りを味わえると思います。
厚木の果ての果てに行き着いて、その道の終着点にひなびた宿があるみたいな感じです(謎)。

お湯も姥子の「秀明館」に似ている感じもあり、まったく別の感じもある、不思議な体感を得た記憶あり。
いまのところ個人的に背骨に何かくる内感の動きはは秀明館と山水楼だけ。

お湯は超アルカリです。 お湯がヌルヌルで肌がツルツルというより、角質がとれちまったんじゃないかという肌感覚得ます。

ちなみに劉邦殿の情報にはありませんが、2年位前から小さな新しい露天風呂も開設され、付近の自然も見ながら入るのも気持ちいいです。 でも個人的には前から在る兜型の妖しいオブジェからお湯がそそぎでる
内湯の方が好きです。 宿が貸し切り状態であれば、蛇口が二つあるので、ご自身の適温温度に調整くださいまし。

立ち寄り湯も受け付けているようでうが、NGの場合も良くあるようなので、事前連絡を。

個人的にはまちがいなく神奈川の5本の指に入れたいお湯です。

宿の人は公的には飲水は勧めないが(保健所の指導あり)、昔は飲水の効果で内臓(肝臓)に良いといことで湯治として良く飲まれていたということ、女将から聞きました。

神奈川厚木 兜湯温泉 「山水楼」

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 8月 4日(土)21時29分48秒
  地名(温泉名)/ かぶと湯温泉(インターネットや書籍などでは「かぶと湯温泉」として別に扱われるものの、県の温泉地の分類では湧出した地名から七沢温泉に含まれる。)
住所/ 243-0121 神奈川県厚木市七沢2062

名称/ 山水楼

電話/ 0462-48-0025
ホームページ/ http://www.terme.jp/kanagawa/kanagawa-yado/sansuirou.htm
交通/ 電車→小田急線本厚木駅から上谷戸行きバス30分。終点で下車(バスの行き先は「広沢寺温泉入口」とあるが実際は次の上谷戸が終点)。県道「伊勢原津久井線」の旧道「上谷戸」から七久保林道を少し入ったところにある。徒歩4分。
    車→ 東名高速道路厚木ICから国道129,246号線、県道64号線経由で約10㎞
東名自動車道・厚木ICから県道を厚木森の里ニュータウン方面へ進み県道64号へ入り七沢温泉を過ぎて、案内板に従い左折すると、「かぶと湯温泉・山水楼」へ到着する。

動機/ 箱根以外の近場の温泉はないか、と探すと厚木近辺にあった。
    有名な陣屋旅館もある鶴巻温泉以外に七沢温泉と飯山温泉が有名らしい。
    今度行ってみよう、と思って数日後に世界的にも有名なsaxの竹内直さんとデュオを行う機会に恵まれ、休憩時間に「七沢温泉は良かったよ。七沢荘という所に行ったんだ。(後略)」と伺う。
    ならば!と予約もしたのだが、調べるとインターネットや書籍でも出ていない秘湯が近辺(少しだけ向こう、つまり山奥)にあるらしい。
    それが、ここ「かぶと湯」であった。
    厳密には七沢温泉に属することは上記したが、自然に浴して「氣道」を深めたい自分としては、A旅館をキャンセルし、こちらを予約した。
    その翌日、盟友であり恩師でもある整体指導者のY氏がこんなことを言っていた。
   「そうそう…。少し「だけ」なのだけど、その向こうに行くと良い温泉がある、ということなのですね。」
    そのまた翌日の今日、「ひなびた旅館です。」と大きく自分で書いているパンフを見、そしてトイレも無いことを思うと…
    しかし、楽しみである。(今、行く三日前に書いている。)

宿の簡単な説明/ 丹沢大山国定公園の東山麓にあるかぶと湯温泉は、大正12年の関東大震災でかぶと岩が崩れ、そこから自然湧出したと伝えられる。強いアルカリ性で、入れば美肌効果あり、飲めば肝臓の働きが活発になるといわれる。
         宿は、「山水楼」の一軒のみ。
         地図にも載らず、派手な宣伝もしていないが、口コミで広がり、リピーターも多い隠れた名湯だと言う。

チェックイン&アウト/ 午後3時(最終7時)~午前10時

風呂/ ◎~三重マル 〈←これは姥子「秀明館」以来か?〉
    内湯 男1女1
    (タイル貼りの小さな浴槽(2、3人で一杯)に加熱された源泉が常に注ぎ込まれている。)
    小さな窓からの景色も決して悪くはない。イヤシロ度(浴室の場の良さ)は高い。 一人ということもあり、ゆっくり入れたがそういう問題ではなくとも。
    ◎を付けたのは、温度が調節できるからだ。
    湯の蛇口をひねるとかぶとの左側から源泉が流される。
    浴槽が小さいのがかえって幸いして、割とすぐに湯温が上がる。
※「重要情報」→ 温泉の唯一のそして重要な欠陥は、湯温の調整が出来ないことにある。
    湯の身体に与える影響は大きいが、その一番は湯質よりも湯の温度と言ってもいい。
    どんなに良い湯質でも20度や50度の湯では、その湯質が活かされない。
    その意味では、家庭の風呂のほうが、湯温を調整できる分、温泉に行くよりも心身を整えるには有利な面があるのだ。
    家庭の風呂も湯質を出来得る限り工夫すれば、下手な温泉よりも心身を整え育むことは大いに可能なのである。

    逆に言うなら良い湯質の温泉で温度を工夫することが可能なら、それは最高であろう。
    ここの風呂は、或る人がインターネットで源泉の活かし方という意味で「湧出量が少ない冷鉱泉でも、使い方次第で立派に源泉掛け流しを実現できるという、良い事例と言われている」と書いていたが、それだけでなく湯温を調整できる(水のほうも全く同じ源泉である)点が非常に評価できると思う。

湯質/ ◎ (源泉掛け流し(消毒・循環・加水無し。加熱のみ。))
    アルカリ性・低張性・冷鉱泉。メタ硼酸・メタ珪酸含有。
    pH.→ 10.1。
   (野菜以上のアルカリ度で、こんな水は市販のアルカリイオン水製水器でも作ることはできない。)

    源泉温度→ 17・4度。5リットル/分(5.44m・自噴)。厚木11号泉。
    源泉名→ かぶと湯。(温泉法では鉱泉になるらしい。)
    お湯は透明。
    肌触りは丹沢特有のツルツルした感触と言われるが、入ってすぐに、ヌルヌル感がある。これはアルカリ度が高いために皮膚の油膜が溶解するためかもしれない。
    微かな硫化水素臭を伴う。
   (アルカリ性単純泉なのに硫黄臭があるのは面白い。松阪屋本店が濁り湯なのにアルカリ性なのを思い出し、まるで同じ兄弟湯の相極みたいな感触だと感じた。この感想はこの湯に入るごとに強くなる。実に面白い。)
    同じ強アルカリ性単純泉でも箱根の豊栄荘のようにまでは気体のような感じの湯ではないのは不思議。(比重も豊栄荘よりも軽く0・997なのに)
    アルカリ度が高いと気体のような感じがするのかと思っていたらそうではないようだ。ここのほうがアルカリ度が高いのに、確かにアルカリ性単純泉の気体のような感覚もあるのだが、それ以外の質的な柔らかさを感じる。
    それはナトリウム量(61・1)のためなのか、あるいはメタケイ酸(イオン43・7(メタケイ酸Ⅱ0・87。遊離物22・2㎎)やメタホウ酸(5・93)のためなのか、それとも水酸イオン(1・70)とか硫化水素(0・64)のためなのか…。
    おそらく、そうした他の物質の混合度合いによって感覚は変わるのだろう。
    また、同じ湯質でも感覚がかなり変わる経験からすると、その場の問題なども絡んでくるのだろう。(この『場』の問題は非常に大きい。)
    ここは、特にすぐ5m下から噴出しているのだから、活きた大地の力が非常に強いには違いない。
    (その意味でもここは姥子に似ている!湯質の違いは決定的にあるのだが、(こちらのほうがまろやか)、やはりどちらも自然の山中のご神水に入る感覚、それは一瞬恐れ多い感情が去来し次に有り難く味合わせて戴くという敬虔な気持ちに自然となる。
    そんなご神氣を感じない人であっても、そのまま飲むと良い薬に体までつかることが出来る、という感覚にはなるだろう)
※【重要情報】→ 何にせよ、ナトリウムだなんだ、という分析は、単なる一つの荒いふるいによる、しかもある視点によるふるいによる判断に過ぎない。
    血液検査同様、GTPやGOPで問題がなくとも、私が観て肝硬変やウィルス性肝炎の方がいらっしゃるように、湯質も、そうした尺度に引っかからない物質はあるわけだし、また物質以外の面もあるということである。

※【重要情報】→  ともあれ、入って感じたのは、「こういう湯だったら、温度さえ気をつければお風呂嫌いの子供はいなくなるだろうなあ。お風呂の意味付けが変わるだろうなあ。」という事であった。
    少なくとも単なる体の汚れをとる洗濯としての入浴でないものとして位置づけられるであろう。(濁り湯よりも)
   内感すると毛細血管が鼓舞されるのと脾臓への影響が他の湯との違いである。
   …と感じているといつの間にか足が浮いている。(内体(=からだ)が気体化してきた証拠の一つ)
   とにかく美肌の湯と謳われるように皮膚には抜群の影響力があり、浴後も肌は非常にスベスベになる。
   飲泉する。
   甘く硫黄感があると共に、上顎から喉~鼻とかなり強いマグネシウム味と匂いが鼻に抜ける。
   これは実際にマグネシウム水を飲んだことのない方には木酢臭(堆肥臭)に似て感じるかもしれない。
   (このマグネシウム臭はアルカリ度と関係があるだろう。マグネシウムは水素イオンを発生させるからである。水素イオン度とアルカリ度は非常に関係があるのは中学か高校で教わるとおり…。おそらく活性酸素を除去する「酸化還元電位」も低いと思われる)。
   熱いので水のほうも飲むと同様。
   とっても美味しい。これは優れた湧き水だ、と感動。
※【極秘情報】→(聞くと、やはり水の蛇口のほうも温泉でその水を温めて温泉にしているのだそうだ。だから飲泉するのは水の蛇口のほうからのをするといいのだと言われる。)
  「源泉を飲用することにより肝臓の働きを活発にして若返らす効果があり美人の湯とも肝臓の湯とも言われている」とあるホームページにあったが、この水(源泉)は肝臓だけでなく、関節や神経系統、呼吸器(肺)や消火器にも響く。
   他の温泉と全く味が違う(湧き水のようでいて深い)のは、ここの源泉が低温の鉱泉のためだろう。
  つまり、温度が高いとミネラルなど変化してしまうものがあるのだろう。それを冷まして飲んでもどこか平板で湧き水のようではない。
 (そのため、かなりの量を飲むと生水も飲みたい要求が出ることがある。)
  ここでの飲泉は源泉が低温のため活きたままの生水として飲めるのが特筆するべきポイントだと思う。

温泉力/ ◎
     それだけの湯質だが影響の持続力はやんわりとしかも奥深く保っていく。
     他の湯と違い、すぐに影響が出る面と、時間それも何時間かたってから影響が出る面とがある。不思議である。
     からだ(内感的身体=潜在意識)の面でも、物理的身体の面でも、ここは、連日入ると良い湯のような気がする。(この湯の特徴はその面にもある。)

接待/ △ 小柄で威勢のある老女将。(9種3種。(骨盤の集約力のある体癖。単なる9種と違い情もある。そのため、最初の評価は△であったが、その間の△○となった。これで気に入られたら◎までは化けそう。その意味でもここは合宿にもいいかもしれないがネックは値段である。
       ただ、接待する方(女将さんや仲居さん)に気遣いをこちらがしてしまうのは、この宿に限らずやはりどういうものか…。)

客室/ ○ 出来たら二階で景色の良い所、と言っておいたら落ち着いた角部屋になった。(…というか、二階の部屋はこの部屋以外には離れしかないらしい。)
      この日は私以外に宿泊者はいなかったため、非常に静かだった。
      そのためと、ここの宿の造りから音が響くので、時折り上がる階段の音などが、逆に気になってしまう。
(泊まった部屋/葦  隣は草笛だが、そこは日帰りの方の休憩処だろう。こっそり覗いてみたが窓からの景色もイヤシロ度も落ちる。)

客室からの景色/ △○ 東南の窓からは宿の屋根が見えるが、脇の窓からは林の緑が心地よい。
           朝は陽光が部屋に入ってとても気持ちがよい。

雰囲気(客室の色合い) ○
               落ち着いており自然の一軒宿の良さが満喫できる。ここに滞在して小説も書けそうだが、現代風ではなく数十年前の感じの小説になるだろう。古い造りの中に強いて言えば若干民宿風な感じも少しだけある。
(泊まった部屋/ 葦  )

周囲/ ○ 細い山道の突き当たりに、この宿を見つけた時は驚きだった。
      こんなところに…、パンフの表紙と全く同じ宿が! 思わず写真を撮りたくなったが(私はあまり写真を撮りたい衝動にかられない)、カメラを忘れていた。(注/私はカメラを持っていないが、この頃はスタッフのまっちゃんから借りていた。)
      周囲は林と川以外にまったく無く、木々の中に宿が潜んでいる感じ。周囲も静か。(鳥のさえずりと沢の音がかすかに聞こえるだけ。)

自然度/ ○
     インターネット(ここは箱根のAやBと同様、神奈川県の温泉というだけではインターネットでも調べるのが難しいだろう。)で見たらこんなコメントがあった。
    「開発著しい厚木から約10kmの距離にあるが、そうとは思えない静けさの中に有り、まさに開発の波から隠れている様な感じであった。(中略)最後におかみさんは「改築もする予定は無いし、このままの姿を守り続けたい」と言っておられ筆者として、感激してしまったことを付け加えておきます。」

イヤシロチ?/ ○~◎

ビール/ × (自動販売機でキリンラガー(350ミリリットル350円)。客室に持ってきてもらえるのはアサヒスーパードライの中瓶。(500ミリリットル600円))
冷凍庫/ × 冷蔵庫自体が無い。(トイレも洗面も無い)

部屋食/ × (食事処は◎五重マルなことを下に書いているので念のため。)
(別場所の場合→ 喫煙/OK。
  個室であった。そして、その個室が実に良い意味の鄙びてがあり非常に良い。昔の田舎に来た感じがそのまま味わえる。落合楼村上より個人的には全然良い。この別場所は◎(四重マル)である。食事をして数分いるだけで少なくとも40年間は昔に戻れる。
 子供の声とどたばたした足音が聞こえる。普通の宿であったらうるさく感じるに決まっているが、しかし、ここでは、その声や足音もが路傍の石や次郎物語の一シーンのように聞こえてしまう。
 レトロな宿を求める方には絶品である。今、女将さんに聞いたら、ここの食事処は50年前からそのままなのだそうである。)

食事/ ◎(食事処の雰囲気(◎四重マル)を入れれば◎三重マル以上である。)
   全てが手製である。(鍋の食材も)
   決まった食材が届いて料理する宿の多い中、こんなにも家庭的な手製の食事が出る温泉宿では珍しいのではないか。
   田舎の民宿に行った匂いは食事にも如実に現れているのだ。
   それと、(今、食べているのであるが)、これだけ野菜が多いのも珍しい。
   酢の物も甘くない。野菜もキノコも周囲の自然のものだと聞くが、こうしたことは民宿的(気持ちが通うという意味で)だからこそ出来ることだと思う。
   気が籠もっている。(ここなら連泊しても食事の面では大丈夫である。そんな温泉宿は滅多にない。先の落合楼村上の食事だったら


(氷)水/ × (頼めばくださる。冷鉱泉なので、温泉で割ると堂々と言えるので嬉しい。 …と書いたのだが、翌朝明細を見たら500円取られていた。あんなに少なかったのに…。なので◎から一気に×にダウン。)

寝具(寝心地)/ ×
   (シーツもパリパリでなく良い。自宅で洗濯しているのであろうか。
    掛け布団も薄手だが冬なので二枚あって良い。薄手なのに重いのがこの宿の民宿的な田舎臭さも感じてしまう。こういう重めの布団は上品ではないのであろうが、(だからこそホテルなどでは冬でも部屋温を上げ一枚の布団ですますのだろうが)身体的にはかえって安定する面がある。(あまりにだと血圧が高まるため不安定にもなるが、少々ならかえって刺戟になって良い。)
    冬なのに快適な寝室も良いが、少し寒く布団が厚いのも(ここの場合、厚くはなく重いのであるが)山奥なのでそれもまた心身に良し。
    ただ、枕(蕎麦殼)が小さく高いのと敷布団が短めなのと掛け布団がカビ臭いのは私にはちょっと…。

金額/ ○
  一泊12000円、13500円、14500円。
 (たまたまだったが、この自然中の宿を貸切りに出来る贅沢は金額には換算できないが、もし、そうしたコースがあるとなれば安くとも20000円以上にはなるであろう。)
 「こっそり裏情報」→ インターネットだとビール(650円分)あるいはお銚子一本のサービスが付く。その事を電話で伝えても認めてもらえることがある。 また朝食抜きだと-1000円。)
   日帰り入浴 1000円。入浴休憩2500円。(個室、3時間)昼食1500円~(要予約。夕食付きだと5000円(猪鍋付き。猪鍋無しは4000円)
 (11時~17時。不定休。駐車場15台(先着順)。なお日帰り入浴の利用は、源泉の温度が低く加熱利用しているためハイカーによる利用客は休日に限られるが平日でも電話で確認すれば温泉を沸かしてくれる。)
:
通信環境(インターネットetc.)/ × (やはり…本厚木から数十分と雖も、自然の山中ではつながらないようだ…)

連泊希望(湯治etc.)日数/ ◎  2日。(上記したように、「他の湯と違い、すぐに影響が出る面と、時間それも何時間かたってから影響が出る面とがある。(中略)からだ(内感的身体=潜在意識)の面でも、物理的身体の面でも、ここは、連日入ると良い湯のような気がする。」)


総合評価/ ◎ (湯や客室、周囲はいいが、設備と接待、金額の面でどうか。これで7000円台なら◎(三重マル)以上だ。)
   また上述したように「レトロな田舎宿を求める方(特に都心近くで)には絶品である」。(特に食事処は。)

今後/ ◎
  同志のW氏やスタッフと行ってみたい。(その場合は、伊万里、瀬戸という離れの小さい部屋が、食事処よりも古いと女将さんに聞いたので、そこにしたい。)
   また、合宿もここではとてもいいだろうが、その場合、料金が今一つの難点。
 (人数が20名を越すと貸切にしてくれるのだが、それでも料金はさほど変わらないと言う。
  しかし綱吉屋(非常に良心的な九十九里の宿)でも氣道の合宿だと1500円引きの8500円を考えれば、ここが貸切で11000円くらいでもそれは仕方のないことかもしれない。)

いつの評価か?/2004年か2005年。

そして、私たちは… (東海道中湯垢離(湯治)膝栗毛)

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 8月 3日(金)21時45分52秒
   「東海道湯垢離(湯治)膝栗毛旅」としては脱線であるが、弟(張良)の現代的お駕籠(=車)によって丹沢(本厚木)を巡らん。

  丹沢は全国でも珍しく、アルカリ度高い名湯が多い。
  そのため、東京の方でも一時間程で行けるところとして、箱根ならず本厚木に行く方も多い。
  通である。

  その醍醐味を味わって戴けたら幸いである。

 夢 

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 8月 3日(金)21時06分37秒
   張良thanx。

 (皆さんとしては、プチ滝行の事、炭酸泉の事、日帰り700円の事、その他、下の私の文章との重複も多いけれども、それだけ浮き彫りにされたという事だろう。)


 貴方と二人で行ったこの湯は、生涯忘れ無い。

蒼の山荘

 投稿者:張良  投稿日:2007年 8月 3日(金)02時09分11秒
  中川温泉では一番好きなお湯。
丹沢の自然を体感できるお湯のような氣がする。

先日、氣道スタッフに無理やり滝行準備合宿に同行。
ここで開催。 ひさしぶりにこのお湯に再会。

一番はやはりここの露天。
丹沢のお湯!という感じ。 そのまんまの自然を見ながら、入浴。

氣のせいだろうか、アルカリ泉独特のぬるんる感じゃ多少あるが、去年の感じよりお湯のダイナミックさに欠けているような。。。
まぁ、自然の産物であるからそのような感もあるかもしれない。
体に細かい気泡がとりつく。
不思議だ。 炭酸泉のような現象だが、そのような成分はきわめて少ないはずなのだけど。。。
昨年の記憶と比較すると、物足りなさも感じるが、でも良いお湯だ。

ウグイスの声や色々な鳥の泣き声や気配も感じる、。
本当に自然の中の宿という感じ。

宿の近くに川が流れている。
そこで川遊びする人多くいる。
その川の上流(あるいて5分位)にちいさな滝壷(1m80位)が二つある。
滝行の大先輩のSさんから教えてもらった。
そこでもプチ滝行できる。
(注意:二つの小滝は左右に隣接してるので、すぐ解るとおもうが、向かって右の大きい感じのする小滝には入らないように。 そこの滝壷以外と深く、うねりがあるので足を採られる恐れ在り。)
小滝の後の川の流れは以外と緩やかで流れに身まかせて、浮き流れてみるのも楽しい思う。

ここは立ち寄り湯は基本的にokであるが、管理人の気分しだいでは今日はダメと言われるケースもあるので要注意。  たしか一人700円だったと思う。  ダメといわれ時(それ以前に電話をして確認すれば良いが)、裏技として『隣の信玄館より良いお湯なので、わざわざ入りに来たのですよ。 なんとかお願いします。』と言ってみよう。  当方はそれで「ん。。それなら仕方ないですね」と最初断われたが、入る事ができた事あり。

(丹沢)蒼の山荘

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 7月23日(月)00時08分0秒
  地名(温泉名)/ 中川温泉

住所/〒258-0201足柄上郡山北町中川897

名称/湯元 蒼の山荘

電話/0465-78-3311
ホームページ/無し

交通/東京・新宿から→ 電車/小田急線で新松田駅へ。バス利用で[中川温泉入り口]下車
            車/東名高速を名古屋方面へ。大井松田IC下車~大井松田IC~R246を山北・御殿場方面へ。丹沢湖・中川入口看板を右折。
   名古屋方面から→ 電車/JR新幹線・小田原駅で小田急線、新宿・本厚木行に乗換新松田へ
            車/東名高速を東京方面へ。御殿場IC下車~東名御殿場IC~R246を東京方面へ。丹沢湖・中川温泉入口看板を左折.
   ※電車 / JR松田駅又は小田急新松田駅よりバス利用が便利

動機/毎年、丹沢に滝行に行くが、それに続く湯治合宿として近くの中川温泉「信玄館」をよく利用している。
   それ以外の宿としてじゃらんに紹介されていたので、今回は弟者(張良)と共に調査のため行くことになった。
   (その丁度一年後(2007年7月27日、今度は滝行先達養成合宿として「氣道」協会スタッフと滝名人の芝崎氏、そして今回も張良と行けることになった。なお今回のコメントは「※」を付けて書く。)

宿の簡単な説明/ 丹沢湖の上流、中川の清流沿いにある。小高い丘に1万坪の敷地を持つ。
         信玄の隠し湯伝説の中川温泉の湯元。42度PH10.2の単純泉が自噴する源泉を所有している。
         露天風呂は遠く山波を望み蒼い空蒼い水蒼い風がテーマの宿。和10室。
         「全国秘湯を守る会」の宿でもある。(新聞にも以前、秘湯として紹介された。ただ、じゃらんで予約した場合は同会のスタンプは貰えない。)
         入ったとたん、少し薄暗い感じで、もったりとした氣(少し民宿的な雰囲気)なので、ここは合宿には使えないかとがっかりしたが…。
※今回の合宿では、薄暗い感じも気にならなかった。
※【重要情報】 → 前回一泊して翌日には馴染んだ感じがあったためだろう。(すると次回の時は馴染みの感覚があり、気にならなくなるのは面白い。)

チェックイン&アウト/ 午後3時~午前10時(2時に着いたが入らせてもらえた。)

接待/△ 早口で元気なおじさん。人はいい。(体癖は捩れ。)

客室/△
    廊下があるためか、住居のような感じのする間取り。
    障子が破れているように少し汚いが、陽差しは良く、清潔感はある。
    サッシ窓の数十m先には山の緑が見える。
    外からは川のせせらぎの音。
    そう書くと素晴らしい部屋のようだが、自然中の安アパート的な感じも否めない。
    (泊まった部屋/清和。※二度目は確か寿山。)

周囲/◎(五重マル)
 ※【極秘情報】→ 一回目の評価では△○であったが、今回は同行のS氏が「水浴び出来る良いスポットがある」との事で数分川沿いを歩く。
           いやいや何と美しい川か。
           川底が蒼いためか、水が蒼く見える。
           (一度目の時に弟者の言うところによると川が蒼くみえるのは、粘土質の砂のせいらしい。 なお弟者は鷺(サギ)も見たらしい。)

           川縁にはハイキングの方がいたが、その少し上流に行くと、滝のようになっているところがある。
           そこが芝さんお薦めのスポットで、とても美しい。
           川まで降りて、パンツ一枚になり水に入る。
           気持ち良い!
           滝のようになっているところは、近くにいくとかなりの水量で、まさに滝だ。
           向かって左側の小さい滝を「中川小滝」、右側の大きめな滝を「中川大滝」と芝さんと弟者が名付ける。
           中川大滝はかなりの水圧と、底に背が立たないこと、そしてまた底のほうで水の流れが変化しているため、ここは危険なので入らないほうが良い。
           私たちは入ったが、そのうち一人は、見えなくなってので驚くと、滝壺の底で足が岩に挟まってしまったの事。
           川の怖さである。
           そのすぐ下からは、泳いだり水遊びをするには絶好の場で、時に背の立たないところはあるが、浮かんでいると、水の流れにそって体がスイスイと下流に行く。
           まさに「流れるプール」の自然版だ。
           水はとても綺麗で、しかも美味しく、川の蒼さも、周囲の木立も目に美しい。
           思わず、生きてて良かった、と呟いてしまった。
           感動である。
           そしてまた子供心にどんどんと戻ってしまう。
           河原にシマヘビがいたのでつかまえようとしたら、川を泳いで反対岸の住処に隠れてしまった…というオマケもあった。


自然度/◎ うぐいすの鳴き声が心地好い。(客室だけでなく入浴中もすぐ傍で聞こえた。)

良い場所(イヤシロチ)?/○ 中川温泉の看板があるあたりで、氣(空気)が一回変わる。
               そのあと、温泉宿に降りる坂のところで、かなり氣が変わる。
               大地のエネルギーを感じる。温泉が出るのもそのためなのだろう。あるいは、温泉が出る場所だからエネルギーがあるのか。
               信玄館を過ぎ、先述の川を超えると、また開けた感覚となる。イヤシロチである。

風呂/○ (露天は◎三重マル)
    露天(野風呂) 男1女1
     (この露天は良い。何が良いかというと、足に触れる石のヌルヌル感がいい。
      コケもはえており、とても気に入った。トンボが何度も傍に来た。)
    内湯(石風呂) 男1女1
    家族風呂 1

湯質/◎以上
    消毒、加水無し。循環、加温有りだが、問題はない。

 (以下、着替え場所に掲げてある成分表をメモして転載。)
   ・泉名→中川温泉湯元。(自噴。) ・台帳番号 足柄上 第4号。
   ・掘削自噴。(掘削深度320m。揚湯量50リットル/分。) ・海抜標高380m。
   ・源泉温度→39,6度。   ・無色透明硫化水素臭(湯をすくうと硫黄の匂いが嬉しく香る。)
   ・pH.→ 10、22。(中川温泉の中でも最もpH.が低いらしい。信玄館は9,6。)
   ・密度→0、9989
   ・泉質→ アルカリ性単純温泉。アルカリ性低張性温泉。

  (なお、ここから近くの信玄館の成分と比較ができるように、信玄館の湯のほうを( )でくくって併記してみた。)
  ・陽イオン(総量215(111)ミリグラム)→ナトリウムイオン183(98,9)、カリウムイオン1,15(0,54)、
                      カルシウムイオン30,2(10,8)、マグネシウムイオン0,38(0)、
                      ストロンチウムイオン0,10(0)、第二鉄イオン0,02(0)、
                      アルミニウムイオン0,02(←このアルミニウムイオンの記載は家族風呂の成分分析表にのみ記載。)(0,45)。

  ・陰イオン(総量455(231)ミリグラム)→水酸イオン2,14(0,68)、フッ素イオン0,07(0,14)、塩素イオン50,7(19,0)、
                      硫化水素イオン0,95(0)、硫酸イオン326(171)、炭酸水素イオン13,0(16,0)、
                      炭酸イオン12,4(家族風呂の成分分析表では0,07と記載)(4,87)、
                      硝酸イオン0,07(家族風呂のほうでは0と記載)(0)、
                      メタケイ酸イオン(家族風呂のほうの成分分析表のリン酸水素イオンと同量なので、メタケイ酸とリン酸水素イオンは同じことなのだろう)46,4(18,1)、
                      メタケイ酸Ⅱイオン1,14(0)、メタホウ酸イオン2,19(0,91)。

   ・イオン総量689(365)ミリグラム。
   ・遊離物質→メタケイ酸18,7(23,3)、メタホウ酸0,28(0,37)。
   ・微量成分→総砒素0,002(0)。
    (なお、全て0、00のものは省略。平成9年11月21日。(平成6年10月5日。)

    七沢温泉までのヌルヌル感はないが、美肌効果はここのほうがあるかもしれない。肌にツルツルとした湯感。
    七沢温泉(特に強力な兜湯(山翠楼))だと、アルカリ度の強さからか湯後は肌の油分も取れてしまうが、ここはそういうことは全くないのが不思議。
    アルカリ性単純泉なのに、力強い。
    湯の密度が低いのに濃い印象を受けるのは、メタケイ酸のためなのか分からないが、とても説得力のある湯である。
    まったりとしたまろやかな湯感は、肌に馴染み、体や内体(=からだ=感覚的身体=潜在意識)に浸透してくる。
    5度ほど入ったが何度入っても、このとろみは良い。
※なお二度目の時は、一度目よりやや薄く感じた。(これは期せずして弟者も同意見であった。)
 しかしこの時は、肌に気泡がびっしり付き、皆何度も肌をこすっても付いた。炭酸ガスの量が増えたのだろう。そのために軽く感じたのかもしれない。ただ硫化水素臭は今回は感じなかった。

 ★ 欲を言えば、この湯の特長を引き出すため加温しない浴槽があったらもっといい。
   源泉の温度(39~40度)のままだと、さらに、この湯の特長が引き出されるであろう。
   ただ、それが、入った人によって心地好いかどうかは別で、同じ人でも、その時の状態によって異なるのは今日私が感じただけでなく、どなたもが感じていることであろう。
※【重要情報】 →ここで言いたいのは、この湯の特質として…、ということだけでなく、もう一つは、「温泉の印象を私たちはともするとその湯温によって間違ってとらえていることがある」、ということである。
   たとえば、箱根の天山湯治郷には多くの湯船があるが、それぞれが若干湯温が異なる。同じ敷地内の天山と一休だと1度以上異なることがある。
   そして、特に微妙な感触があるアルカリ性単純泉の場合、一度違うだけで全く別の湯のように感じるのが敏感な体である。(注/つまり、3度違っていても別の湯と感じない湯もある。)
   今日も、湯に足を入れ「ながら」内感したとき、「あ、自分が感じている湯からの影響は、今は温度刺激による影響、あ、今は湯質からの影響を感じている」と時間差を実感できた。
   湯の温度と、湯質の心身への影響は、分けて内感しなくてはいけない、と常々思っていたが、今日は特に明瞭に実感できた。
   (特に、「湯温が現在の体調にとって刺激となる場合(良い意味でも悪い意味でも)、湯質よりも湯温のほうの影響を先に感じてしまうことが多い」。)
   温泉評論家の言葉を鵜呑みに出来ないのは、湯質自体の評価でなく、それに付随する大事な要素を含めての評価になってしまっているからなのである。
   今言った湯温を始め、浴槽の質(石の質)や風呂の大きさなど、私しか現在では言っていないこと自体がちょっと妙だと思う。
   さて、話を戻せば、湯は生き物であり、だから「その湯が活き活きとする温度」がある。(それは、そのときによって若干変化するだろうし、また温度以外にも活き活きとする他の要素(浴槽の質や循環システムetc.)もあるだろう。もちろん、「湯が活き活きとする温度と、入る人に相応しい温度とは別である」ことは言うまでもない。)
   そして、私たちが常日頃入る湯も、温泉までの生き物ではないにせよ、活き活きとさせることのできる要素はある。
   「どのような工夫をすれば、自宅でも湯を活性化させ、そしてまた入る者にとっても相応しい湯になるのか?」
   それを日々考え、良き入浴剤などを研究&紹介しているhttp://npo-kido.com/kankyo/index.htmlが、
   皆さまも、ぜひお考えいただきたい。
   (なお、その報告はmail@npo-kido.comまでお願いの程。)

温泉力/◎

ビール/△(冷蔵庫にキリンラガーとスーパードライの大瓶有。600円。)
冷凍庫/△(3本入るがあまり冷えない。)

部屋食/○(3名以上となると別部屋(個室ではない)になるので注意。)

食事/△ (料理が良いというので、7千円奮発したコースにしたのだが…。また食事は全て一遍にパーンとくる。)

(氷)水/◎(頼みづらい雰囲気であるが電話すると「はいはい」との事。
        メニューに「お持ち込み酒類の氷「丹沢山のおいしい水」付き300円とあったので有料になってしまうのかと思ったが、そうではないようだ。
        …ところが、念のため聞いてみると「氷は有料で200円になります」との事。
        なお水は湧き水ではない。水道水。)
※ところが、今回は非常に美味しかったので、驚いて伺うと湧き水だとの事。
 しかも氷もたくさんくれて無料になっていた。
 そのため最初の評価は△×であったが◎に改訂。

寝具(寝心地)/△× 基本的に自分で敷くシステムと言われる。(この基本的というのが微妙で不可思議。)

金額/○△
  じゃらんでは7千円台からあった。(トイレ無しで食事が家族的なものだそうだが、口コミを見るとそれでも充分な量だと書いてあった。そのためか若い宿泊者が多い。)
  私たちは一番上のコースをじゃらんにて予約したので14000円。(朝食抜きなのに値段が引かれなかったのは初めてのケース。)
(一人/○)
  日帰り入浴は700円。

通信環境(インターネットetc.)/×

総合評価/○
 (湯は良い。ただ、将棋盤を借りるのに千円はいけない。(弟者に憤慨していた。)この民宿の如くの宿で、千円を出して借りる将棋盤とは、どんな将棋盤が来るのかと思ったら、二つ折りの普通の将棋盤と駒が来た。(おそらく駒と盤、合わせて数百円であろう。)驚いた。そのあとで布団は部屋食の場合は、自分で基本的に敷くということも聞いた。)

連続湯治/○

今後/◎(三重マル)
 (合宿で使えるかどうかで來たのであるが、そしてその判定は滞在中もずっと成否が入れ代わって微妙であったが、結局接待の問題になるのは、どの宿も同じ。
  しかし、不思議なもので、一晩たつと、ロビーにBGMでかかっているクラシックピアノも心地好くなっていた。これまた、ここの湯力のなせる業かもしれない。)
 ・なお、この一年後(2007年7月)、再び弟者と共に「滝行準備合宿」としてスタッフと共に行くことになった。
  あれから十年程たったような感もあり感慨深い。
 ※そして実際に行き、上記加筆をした次第。とても良かった。一度目の時の評価は△であったが、あの川(上記※【極秘情報】で記載)があるためと、水の美味しさで、一挙に三重マルとなった次第。

東海道中膝栗毛 湯垢離(湯治)旅

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 7月20日(金)22時23分11秒
   横浜~平塚~国府津に続き、東海道線で小田原に行く前に、国府津から国府津線で中川温泉にいっている。
 さて続いては「信玄館」の項にも何度も出てきた「蒼の山荘」について記す。
 なお、ここ『中川温泉』では、他にも「魚山亭 やまぶき」をはじめ数カ所の宿泊所、そして日帰り温泉がある。
 いずれ「やまぶき」も紹介することもあるかもしれないが、この数年、調べながらも触手が動かなかったため止めている。
 故に、中川温泉は、現段階では、信玄館と次の藍の山荘の二つの紹介に留めることにした。
 両者、個性が全く違って面白い。
 興味ある方は、ぜひ比較して、お読みになって戴きたい。

(中川温泉) 信玄館

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 7月17日(火)19時06分24秒
  地名(温泉名)/ 中川温泉
住所/〒258-0201足柄上郡山北町中川577-6

名称/ 信玄館

電話/0465-78-3811
ホームページ/https://www.shingenkan.co.jp/

交通/東京・新宿から→ 電車/小田急線で新松田駅へ。バス利用で[中川温泉入り口]下車
            ※あるいは私が以前そうしたように山北駅(国府津線)で降りて、そこからタクシーという手もある。
             その時の場合は、大磯にて渡邉満喜子さんとのセッションが長引き、急遽そういう形をとったのであるが。
            車/東名高速を名古屋方面へ。大井松田IC下車~大井松田IC~R246を山北・御殿場方面へ。丹沢湖・中川入口看板を右折。
   名古屋方面から→ 電車/JR新幹線・小田原駅で小田急線、新宿・本厚木行に乗換新松田へ
            車/東名高速を東京方面へ。御殿場IC下車~東名御殿場IC~R246を東京方面へ。丹沢湖・中川温泉入口看板を左折.
   ※電車 / JR松田駅又は小田急新松田駅よりバス利用が便利
    パーキング有料。

動機/最初に訪れたのは、丹沢での【滝行合宿】に合わせて【湯治合宿】もできないか、という調査で訪れた。
   …というのは、20年来、丹沢にて【滝行合宿】を行なっているが、そのまま帰ったいた。
   滝の後の湯の温かさは、ほんとうに有り難い。
   それを、いつも文覚荘という滝行に最も理解ある宿で、宿泊も含めてお世話になっていた。
   その10数年後、この匂いなら、近くに必ず温泉があるはずと、求めて見つけたのが、この中川温泉なのであった。

 ※【重要情報】 → なお、滝もそうだが「匂い」がある。嗅覚というよりは触運動覚なのであるが、表現する時には匂いとしか言いにくい。

   なお、中川温泉は車で20分足らずの所であった。


★  以前より、私が所属する「氣道」協会では、私自身の発案なのだが、山の禊ぎと海の禊ぎということで、「滝行」と「砂浴」を行なっている。

   前者は、山中の水による禊ぎであり、そして創っていく、顔晴っていくという原則1の方向。
   後者は、海の大地による禊ぎであり、弛め、全てを開放し手放していくという原則0の方向。

   この0と1との両者の拮抗を、夏の合宿にも具体的に用いて、例年ずっと行い続けていた。
   しかし、翌日ではない。
   砂浴(0)のあと、一カ月が過ぎ、1である滝行が来る、というわけだ。

   0のあと1という順序は、人が産まれる順序を省みても順序的にノーマルな運びであろう。
   そのため、「氣道」協会の【心の学校】でも、そのような順序になっているが、り滝行」「砂療法」との両者の間に一カ月があるのは長すぎる。
   また、滝行のような究極と言うべき1のあとは、すぐに0が必要になってくる。
   そういう意味で、夏の企画としては、特に「滝行(1)」の後の「砂浴(0)」なら一カ月の余裕は無いほうが良い。

   そのように色々と考えている間に、先の「匂い」を確かにして調べてみると、やはり、この滝の近くに温泉があることが分かったという次第。

   ならば、同じ山中の1かもしれないが、1の中での1と0ということで、ここ中川温泉での湯治合宿も面白いのでは、と思い、実際に湯治合宿を兼ねて用いたのであった。(2006年「呼吸法合宿」)

宿の簡単な説明/武田信玄の隠し湯で有名な中川温泉の中で最も著名な宿。
        バス・トイレ付き21室。トイレ付き2室。喫茶バー有り。
        純和風の数寄屋造り。ランクは全く違うが、伊豆修善寺の嵯峨沢館そっくりのニュアンスで偽物取り混ぜの感じも酷似。
        たとえば畳はビニール。しかし、この料金なら仕方がないのか…、そのため、どうしても料金の割には良い宿、という印象となるのが、料金を考えての視点故、私的にはかえって残念であるが、このように紹介する時には大事な視点なのかもしれない。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

風呂/○
    露天 男1女1(午後7~9時は女性専用。)
    内湯(大浴場サウナ&露天付) 男1女1(~午後11時。午前6時~)
    温泉プール(15m&幼児用プール。5~9月)
    貸切風呂(家族風呂。山色の湯、水光の湯、丹青の湯の3つ。)
※実は、家族風呂だけが源泉掛け流し。(電話でしつこく確かめた。数ヶ月スパンでも。)
 ただ、毎日の清掃の時に塩素消毒は行っていると伺う。(来所時に口頭で確かめた。)
 しかし、他の風呂の湯質に較べれば断然良い。(ただ午後6時まではフロントに鍵を取りにいく。一時間以内。
 水光の湯は木の樽風呂で湯質も良い。山色の湯は掛け流している湯と、湯船の湯の匂いが異なる。(掛け流している湯は硫黄臭がある。水光の湯では両方共に硫黄臭がある。丹青の湯も同様であるが(特徴ある石的な湯質変化もある)、水光の湯のほうが練れているとは言える。お薦めは水光の湯のあとに丹青の湯という順であろう。
 (この浴槽の材質による湯質の変化については、湯河原「おあしす」の項などに述べているので、ここでは割愛する。
 注/この掲示板にアップロードした時点では、まだ湯河原の温泉宿については紹介していない。 この表記は私が行った順で調査記録を纏めていたためである。)
 なお、大浴場は塩素でクラッとする。大浴場外の露天はまだマシ。

湯質/○
   (飲泉も可能なのが嬉しい。玄関先で飲むことが出来る。また売店では「飲む温泉」としてペットボトルで販売もしている。
    神奈川県では、ここと湯河原の上野屋が飲泉も出来る宿ということで、本(のちに文庫本にもなる)にも記載されている。
    それだけの湯でもある。
    しかしあえて、ここでは二つだけ言おう。

※【重要情報】 →  一つは、飲泉が出来るというのは、湯質の問題ではない、ということ。
    単に保健所の認可が降りれば良いのである。
    しかし、その保健所の認可とはどういう基準か、となると、それは特に総砒素の含有率であるが、ともあれ結局、湯質の問題ではある。
    ところが、その人体に有害な物質の含有率というのが少なくとも、保健所の認可が無ければ飲泉は認められないのである。
    つまり、飲める温泉であっても保健所の認可が無ければ飲泉は不可ということであり、そしてまた、そういう温泉は非常に多い。
    そのため、保健所の認可を得る面倒な作業をせずのままの宿も多く、しかし、飲泉は実際には可能ということがあるわけである。

    もう一つは、【重要情報】というわけでばないだろうが、ここと先述の上野屋以外にも飲泉許可がある宿が神奈川にもあるということである。
    これについては、2007年7月現在の「自然掲示板」では、すでにアップロードしていたので、皆さまへの宿題とさせて戴きたい。
    (答えは書かないが、おそらくバックナンバーの10以上前であろう。ちなみに箱根の名湯「秀明館」ではない。ここは保健所の許可がない、というわけである。それと陰陽の関係の○○○○○という名湯こそ飲泉が出来、素晴らしい効果があるのである。)
     ところが、もう一つある。
     「秀明館」と「○○○○○」は陰陽の関係ということは、この掲示板でも再三再四言っているが、その陰陽と直角的な関係というか、別格の神湯があり、これまた箱根の誇りなのである。
     すでに上で何度も言うように、その湯(宿)は、すでにアップロードされている。
     箱根だけで、透明から白、白濁から青白(湯の花沢)、そして濁りでも石膏泉、そしてエメラルドグリーンの日によって色が異なる不思議な湯や、果ては赤まであるのである。
注/    なお、「その」宿については、後日、コンピューター上で校正をするつもりである。
     (この「自然掲示板」では、逐次、宿の校正を、後日、行なっている。
      ただ、校正は同じコンピューターでないと難しいため、出来ない場合は、その飲泉の宿のとっておきが、初めての二回目として、また次に現れるかも…しれない。)

 話を戻す。

 上述したように家族風呂だけが源泉掛け流し。ただ源泉温度が低いので加温は有り。

 (以下、いつもの如く、着替え場所に掲げてある成分表をメモして転載。)

   ・泉名→ 源泉名 中川温泉(信玄公隠し湯)
   ・源泉温度→35,6度(近くの蒼の山荘は39,6度。次回アップロードする。)
   ・無色透明硫化水素臭。
   ・pH.→ 9,6。(蒼の山荘は10、22。)
   ・泉質→ アルカリ性単純温泉。アルカリ性低張性温泉。

  (なお、ここから近くの蒼の山荘の成分と比較ができるように、ここ信玄館の湯のほうを( )でくくって併記してみた。)
  ・陽イオン(総量215(111)ミリグラム)→ナトリウムイオン183(98,9)、カリウムイオン1,15(0,54)、カルシウムイオン30,2(10,8)、
                      マグネシウムイオン0,38(0)、ストロンチウムイオン0,10(0)、第二鉄イオン0,02(0)、アルミニウムイオン0,02(←このアルミニウムイオンの記載は家族風呂の成分分析表にのみ記載。)(0,45)。

  ・陰イオン(総量455(231)ミリグラム)→水酸イオン2,14(0,68)、フッ素イオン0,07(0,14)、塩素イオン50,7(19,0)、硫化水素イオン0,95(0)、
                      硫酸イオン326(171)、炭酸水素イオン13,0(16,0)、
                      炭酸イオン12,4(家族風呂の成分分析表では0,07と記載)(4,87)、
                      硝酸イオン0,07(家族風呂のほうでは0と記載)(0)、
                      メタケイ酸イオン(家族風呂のほうの成分分析表のリン酸水素イオンと同量なので、メタケイ酸とリン酸水素イオンは同じことなのだろう)46,4(18,1)、
                      メタケイ酸Ⅱイオン1,14(0)、メタホウ酸イオン2,19(0,91)。
  ・イオン総量689(365)ミリグラム。
  ・遊離物質→メタケイ酸18,7(23,3)、メタホウ酸0,28(0,37)。
  ・微量成分→総砒素0,002(0)。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成9年11月21日。(平成6年10月5日。)

   山中の大地のエネルギーを感じるまさしく信玄の隠し湯的な湯感。
   丹沢の湯の特徴であるが、アルカリ度が高いため入ると皮膚がヌルッとし、すべすべになる。まさに美肌の湯である。(この度合いは近くの蒼の山荘のほうが強く、蒼の山荘だと上記のように他の成分も濃いためか、ヌルッという感触よりスルッとした感じ。丹沢北の七沢温泉やかぶと湯だと、ここの温泉のようなヌルヌル感がここ以上にある。
  ただ、ここ(丹沢南)は硫黄臭がするように他の成分の説得力もある。

温泉力/○△

接待/○
  (一万円台前半の宿で、女将さんまで食事時にご挨拶にいらっしゃる事はまずないだろう。)

客室/○
(客室からの景色/○ 渓流側の部屋で良かった。
 雰囲気/○△
 泊まった部屋/307 )

周囲/△○
自然度/○

良い場所(イヤシロチ)?/○△

ビール/◎ 生有り(680円。アサヒ。)

冷凍庫/有り。

部屋食/○
(別場所の場合→ 喫煙/OK)

食事/ △○(蒼の山荘(次に紹介する宿)より数ランク上。値段はそれよりも2千円安いのに。)

(氷)水/◎(無料。しかも何も言わずに食後に用意してくれる。なお玄関の飲泉用の温泉を飲むのも良いだろう。せっかくなので、内側からも湯治したい。)

寝具(寝心地)/△○。(普通である。居心地は良い。)

金額/◎
 1万3千円の宿とは思えない。(朝食抜きで.さらに千円引き。)

通信環境(インターネットetc.)/× (山中なのである)

総合評価/○

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/○ 上記したように連日の合宿(【呼吸法講座】)にて2006年活用。

今後/○ 湯質のことを重視すれば、蒼の山荘のほうに軍配はあがる。ここに宿泊し、日中、蒼の山荘の日帰り温泉を活用する手もあるだろうが(入浴料700円)、蒼の山荘の湯を一回だけというのも名残惜しい。

東海道中膝栗毛 湯垢離(湯治)旅

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 7月16日(月)11時06分3秒
  横浜~平塚~国府津に続き、東海道線で小田原に行く前に、国府津から国府津線に乗って丹沢のほうに行ってみよう。下車は山北駅だ。

国府津館

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 7月13日(金)21時04分16秒
  地名/神奈川県国府津
住所/〒256-0812  神奈川県小田原市国府津3-8-8

名称/ 国府津館

電話/TEL:0465-47-2155 FAX:0465-49-6606
ホームページ/http://www.kozukan.com/index.shtml
交通/[車]東名高速中井ICより東海道二宮より小田原方面約8分(下り)
      小田原厚木道路二宮ICより小田原方面約8分(下り) 東名大井松田ICより30分(上り)
   [電車]東海道本線国府津駅下車徒歩3分
   [駐車場]有り:収容台数10 台 (屋外駐車場)

動機/とにかく美味しい魚(刺身etc.)を求めて。

   私の一人旅&温泉開眼は一昨年(2005年)の夏からであったが、湯本の福住楼に続く2回目に行った宿がここだった。
   その時は、近場での宿を探し、太宰治初め数多くの文士が訪れたとのことと、魚料理が美味しいとの事で行ったのであるが、鄙びた風情は良いのだが、目の前の通り(海沿いの国道)からの車の音がうるさく夜は何度も目が覚めてしまった。
   しかし、刺身など魚料理は絶品で、それから一年半、様々な宿に訪れたが、魚料理ではここほどの感動が無かったため、またいつか訪れたいとは思っていた。
   今回は、そうした料理目当てと、もう一つは、翌朝から別の仕事(ライヴ演奏)のため、横浜に近い宿でということで、ここを予約した。(前述の理由で耳栓持参にて。)

宿の簡単な説明/明治21年より創業。東海道の国府津館として、太宰治、島崎藤村を初め、数多くの名士が宿泊し歴史と伝統ある宿。相模湾の新鮮な魚が売り。
        客室からは相模湾一望の眺望の良さ。総客室数6室。最大収容人数36人。明治21年創業(改装昭和3年)

チェックイン&アウト/× 午後3時半~午前10時

接待/○
 店主と思われる軽快で人当たりの良い男性を除くと(後で伺うと実際そうだとの事)、仲居さんは以前もそうであったが、いわゆる宿の接客という感じではなく、ほっておかれるような感じが、箱根仙石原の「萬岳楼」を思い出すが、色々とつきまとわれる宿が多い中、かえって仕事に集中できて私的には好みである。
 (また、注文すると色々と行なってくれるのが、民宿的というか、その点も萬岳楼と少し似る。注/下記「ビール」の項も参考の程。)
 なお、あとからは、女将さん(?)もいらっしゃる。
 以前もお世話になった方だ。
 最初の仲居さんに代わり、あとは女将さん(?)が最後まで接待して下さった。(奥様ではないとの事。なお、ご主人は器を焼くとのことで、床の間の生け花の器と共に食事にも使っている器も紹介して戴いた。元総理の細川氏ほどの息深い感は無いが人柄が出ており、ちょうど窓外の海景色と似合っていた。)
 女将さんとは、前に来た時のことで話がはずむ。(それ以外は、いつもの如く私は、このコンピューターと向かうのみ。)
 うれしき再会であった。

客室/△○
   以前は、最初に一階の小さな部屋を案内されたのであるが、海があまり見えないので、「他に部屋は空いていませんか?」と伺い、二階の紅葉という部屋に変えてもらった。
   そこは6畳二間で海側は全て窓というとても景観の良い部屋であったが、今回も予約時に「できたら景観の良い部屋を…」と言ったところ、同じ紅葉の部屋になった。

※【重要情報】 → 部屋が不満足な場合は、一応、声をかけてみるのも一手。
          宿泊者が少ない場合や、良心的な宿の場合、空き部屋があれば変えてくれる事もある。
          (以前、湯河原「石葉」でもそのようなことがあったが、様々な部屋を案内され、逆に恐縮してしまったが。)

 音/××× やはり、かなりうるさい。
       これでは前回夜中に起きたのも仕方ない。(耳栓を持参してきて良かった。)
       また、他の部屋では、ここまでの音ではないのかも知れない。
       ここは、目の前がすぐ海なのであるが、海と宿の間の砂浜の上に国道が走っており、かなりの車数のため、ひっきりなしに車の音が聞こえる。
       一階なら、景観は悪いが、道路のやや下に位置するので、ここまでの音ではないのかもしれない。
       また二階でも、海は全く見えないが別部屋があり、そこならかなり遮音されそうだ。
       つまり、景観をとるなら、この部屋なのであるが、音的には…というところ。
       しかし、せっかくここに来たなら、景観をとりたく、また、部屋の雰囲気も良いので、音に関しては諦観することにした。

※【重要情報】 → 文士が執筆に使った宿(部屋)というのは、やはり、そうした氣があるせいか、私的には仕事に集中しやすく、居心地も良い。
          (箱根では強羅環翠楼や福住楼、湯河原では伊東屋もそうであった。)

  眺め(色)/○
  トイレ/◎以上(ただ部屋にトイレは無い。すぐ近くにある。)
          今も、トイレに行ってきたが、ここは40年前の祖母の家の感じが彷彿されていて実にいい。
          (窓から見える蔦(ツタ)の緑も良い)
          まるで自宅のような馴染み感がある宿だ。
          また、「鄙びている宿は、おおむね暗い」のであるが、ここは(特にこの部屋は)実に明るい。
          その点でも珍しい宿であろう。
       (泊まった部屋/紅葉)

周囲/△×
       国府津駅は横浜~小田原間の中では不思議な雰囲気を持つ駅で、駅前の感じも神奈川県とは思えない。
       すぐ8分南に行けば小田原であるが、かえって田舎じみており、駅前の弁当屋を覗くとタイムスリップした感じがする。隣のラーメン屋も覗き、周囲を見やると、ここは千葉か埼玉の奥という感じに一瞬なる。

自然度/△
良い場所(イヤシロチ)?/○

風呂/◎
    内湯 男1女1

    風情有り。 窓からの景色も良し。

湯質/○△
    ここは温泉ではない。
    前に訪れた時も、それを知っていて来たのであるが、入ってみると白湯とは思えない。
    それで仲居さんに「ここは温泉ではないそうだが、どうにも温泉に近く感ずるが…」と聞いてみたところ、
   「分かるのですか? ここは鉱泉なのです。温度が低いため温泉とは言えなくて…」とのこと。
    感じが実家の地下水活用の湯と似ていたため、翌日、実家に行って比較をするが、なるほどその通りである。
    消毒臭い温泉宿もあるが、そしてまた最近では規制によってかえって増えているが、そんな宿の湯よりは余程良い。
    今回も、そのことを感じた。

※【重要情報】 → というのは、以前は湯温が低いと温泉とは言えなかったらしいが、最近では温度が満たなくとも、成分がある一定以上あれば温泉との認可が出るとのこと。
          そのため、案外、自宅の地下水活用の湯が調べていないだけで実は温泉であった、ということも、かなり多いと思う。
  (注/その後(2007年6月)、私は『温泉ソムリエ』の永久資格を有した。
      その時に一番感じたのは、この「温泉の定義」である。
      実際に、温泉の定義は疑問である。(科学的に認められた部分でしか定義できない、というところがである(!)。
      25度以上だったら何の成分もなくとも温泉と認められたりするのは如何なものか?
      千m掘れば、日本という国なら幾つもの水脈に当たる。
      そこの中で25度以上の水脈を選べば温泉となる。
      そういうところが実際に多い、ということを、読者には分かって欲しい。

      「温泉ソムリエ」になったことで、資格や名誉は出来たが、私に温泉ソムリエという資格を与えて下さった方が最も伝えたかったことはこういうことなのかもしれない。
       何が温泉で、何が温泉で無いのか?
       なぜ、温泉を、そして外なる自然を求めるのか?
       そうした疑問に答えるとなると、それは科学とか検出データでは無い。
       体感を通して、自らの生きる道の指針にして戴きたく思う。
       同時に、外なる自然としての、そして皮膚からのアプローチである温泉を味わう時にも、分析表に捉われなく、体感を重視して欲しい。
      ───だからこそ、こうして様々な温泉宿を紹介している次第である。(もちろん、ここでは湯質だけでの紹介ではないが…)

      (なお、このこともまた、温泉ソムリエと認定して下さった遠間さんが仰りたいことだと思う。いみじくも遠間さんとは何度か交信させて戴いたので、もし連絡されたい方がいらっしゃれば、一声かけて下さいませ。
        その時は、よろしくお願いします。 m(_._)m       )

※【重要情報】2 → もう一つの重要情報は、温泉(あるいは鉱泉、地下水)は、生き物である、という事。
          そのため、成分は、その時々によって変化する。
          その意味でも、温泉博士の松田忠則教授は、成分分析表は新しい程信頼に足る、と仰るのであるが、
          湯、源泉によっては、一カ月の中でも、かなり変化する湯もあるのだ。
          「前回と印象が違う。」と感ずるのは、感じる私たちの体調の問題だけではない。
          逆に言えば、私たち湯感者は、1、体調を整え湯を感ずること。 そして2、体調が変化しても感覚できる一定の感覚レベルを養うこと。 の二点が重要となるだろう。
          そして、このことは、どの仕事(特に芸事についてはそうだろう)にも同じことが言えるだろう、と思っている。

    なお、そういう訳で、いつもなら風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写すのであるが、それは無いため割愛。
    湯感は軽く、肌に柔らかい。メタケイ酸がやや多いためか、しっとりとし内部に浸透する。
    規法により消毒はしているとの事であるが、塩素臭も少ない。循環の弊害も少ない。
    ただ、消毒循環をしていなければ、元の湯はこうであろう、というのが、どの湯でも推測されるが、ここは、その差が少ないほうだ。
    ちなみに、ここの湯は、成分上ギリギリ温泉と認められた横浜中里温泉よりも、濃く感ずる湯質である。
    (湯河原の宿の翌日、ここに泊まった会員(「氣道」協会http://npo-kido.com/会員)の方で、「ここのほうが良い。風呂の雰囲気も良い。」と聞いたことも付記しておく。)

温泉力/△

ビール/○
    エビス有り。(他にも、4種類以上の銘柄を用意している。)
    生が無いのが残念であるが、ここに良く来た太宰をなぞれば、この部屋にはエビスの中瓶が良く似合う。
    60絡みの仲居さんに「もし、出来たら瓶を冷凍庫に入れて冷やして戴けますか。」と頼んでしまった。
    そうした事が頼めそうな感じなので、つい言ったのであるが、
    「それは、ちょっと。」と言われながらも、数分たって階下からの足音。
    「冷凍庫が空いていたので、冷やしておきました。」
    ───「接待」の項にも、この項を参照と書いたように、嬉しき心遣いである。

冷凍庫/× (冷蔵庫自体も無い。)

部屋食/○
食事/◎
    やはり美味しい魚であった。
    刺身は、とれたてのブリと、真鯛、鰺のタタキ、の次は笠子(カサゴ)の活け造り。
    煮物は、金目鯛。
    焼き物は20㎝以上のイサキ。
    その後来た唐揚げも同じ位の大きさのムツ。
    どれも、ここで取れたものだとの事。
    (前菜には、ここで作っているカラスミもあった。)

    どれも美味である。
    (無駄な物なし、というのが、他の宿と違って嬉しい。
     刺身、煮物、焼き物、炙りと全てが揃うのは贅沢。
     魚づくしである、ということもあるが、そういう事を抜いても、お作りでも小品精鋭で、
     品数が少ないのは私好みである。しかし、今回はあまりの魚数にさすがに食べきれなかったのが申し訳なかった。なお以前はしめサバの炙りが非常に美味であった。)

(氷)水/ ◎ (「二つで足らないなら…」と、三つ持って来て下さった)

寝具(寝心地)/△

金額/○△
 3コースある。
 16,000円コースお気軽に楽しめる基本的なプラン
 18,000円コースお魚好きな方の為のお得なプラン
 20,000円コース貴重な魚や珍魚を思う存分堪能できるプラン
 (インターネット予約だと1000円引き。6才未満の方は宿泊無料。小学6年生までは料金の50~70%。全館を貸切で利用もできる。なお、ここでは皆さまに活用しやすいよう、いつも二人&夕朝二食付きを基本として紹介させて戴いている。 2007年5月調べ)

(一人/○)

通信環境(インターネット環境etc.)/○

総合評価/○
 良い宿である。
 上記「客室」の項でも書いたように「鄙びている宿は、おおむね暗い」のであるが、ここは(特にこの部屋は)明るいのが特長だろう。
  もちろん魚料理の美味しさも。

(私にとっての理想の宿度→ 50点(車の音がなければ90点)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/×(音のため)

今後/○
 ただ、魚3匹はあまりに多いので、少なめに、と予め言っておこう。
 (注/どのコースでも、量は変わらず、魚の内容が変わるのだそうだ。)

お薦め度/○
 1、美味しい魚料理と、2、鄙びた風情(なのに明るい)で落ち着く部屋、3、海を間近に見れる
───という宿を求めている方(特に耳の遠い方)には、とてもお薦めである
 (また、食事(魚料理)が美味しいので、父にも一昨年薦めたように、食事だけ、場合によっては上記「金額」の項に書いたように貸切も活用できるかもしれない。)


※宿泊予約の際、私の名か「氣道」協会と言って戴いても構わない宿かどうか?(あるいは宿泊時に?)
  → どちらもOK。(ただ割引は無いだろうが…)

東海道中膝栗毛 湯垢離(湯治)旅

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 7月 9日(月)14時44分3秒
  さて、平塚の次は、小田原に行く前に、島崎藤村や太宰治が定宿としていた魚料理が美味しい海辺の宿をご紹介しよう。

湯治探索記22 (2007年「氣道」協会会報9月号に掲載予定の文章です。)

 投稿者:湯氣  投稿日:2007年 6月23日(土)22時12分36秒
    ★ 「『箱根』で最高の湯治場所&宿はここ!!」

 (前回の続き。淨潤先生の整体の師匠に箱根の最高の湯を紹介しているところです。)

●他のお薦めの箱根の宿。

・「自然掲示板」(「氣道」協会のホームページの左袖から行けます)のトップにも書いた「萬岳楼」は、森中の風情といいお薦めです。
 箱根の濁り湯は、わずかにある湯の花沢温泉を除き(湯の花沢温泉は大先生の膝にベストとは思えないので割愛しています)、また既に書きました「松阪屋本店」を除くと、あとは全て大涌谷からの引泉です。
 (もう一つだけ自家源泉の早雲閣がありますが、湯質は大先生の膝にも良いと思いますが、他の面での事を考え割愛させて戴きます。)
 仙郷楼をはじめ、箱根の濁り湯は殆どすべて全く同じ湯質なのですが、その同じ大涌谷の源泉をフレッシュに上手く活用している宿が二つあり、そのうち一つがこの「萬岳楼」です。
 ここは、前記の宿に飽きたらぜひいらして下さい。箱根とは思えない、長野の山中のような薄暗い静かな感じを味わえます。(私は新月の如く潛在意識が活性化する場所でもある、と感じております。)
 ここも、部屋に風呂付きもありますので、そこがお薦めです。(ベッドもあります。)
 なお、もう一つの場所は「バンブー長寿湯」です。ここは、同じ源泉ですのに、まさに粘土のようになっているので驚かれると思います。ビジネスホテルのような安い宿ですが、明るい場所で、部屋から富士山が見えるのも心地良いと思われます。

 さて、続いては「食事の面でお薦めの宿」「宿自体を楽しむという面でお薦めの宿」について記載致します。

湯治探索記21 (2007年「氣道」協会会報8月号に掲載予定の文章です。)

 投稿者:湯氣  投稿日:2007年 6月23日(土)22時09分19秒
         「『箱根』で最高の湯治場所&宿はここ!!」

 前回の続きで、淨潤先生の整体の師匠に箱根の最高の湯を紹介した文章の続きを掲載したかったのですが、その文章の中に、会報では紹介していない宿があったので、急遽、その宿の紹介を先にさせて戴きます。
 …というわけで、前回の続きは9月号にて!

 大涌谷の濁り湯で最高のスポットは?
 (そのため、ここは「氣道」協会の合宿で昨年用いた宿でもあります。
  宿泊される時は、ぜひ「氣道」協会会員である旨お伝え下さいませ。サービスしてくれる「かも」…。)

 Bamboo 長寿湯   o(^o^)o!
地名(温泉名)/ 箱根仙石原
 電話/ 03-3805-3278 (0460-5-2228)
 交通/JR小田原駅乗換、箱根登山バス湖尻桃源台行「温泉荘」下車。
 宿の簡単な説明/ 旅館的雰囲気では全くなく宿舎風。行くまでの道で分かるが、ここら辺は宿も無く、何かの寮か宿舎しか無い場である。小ぎれいで良い。
 湯質/ ◎
 源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し。夏場、お客さんの要望があった時のみ加水することもあるのだそうだ。)
     湯の底をすくうと、まさに柔らかい粘土のよう。全く同じ大涌谷からの供給湯でも、なぜここはこんなに泥状の湯になるのか?
   (給湯と排水口の関係などで、湯の花が体積しやすい風呂の構造になっているのではないだろうか?
    …と思っていたが、後日、一緒に行ったW氏にそのことを言うと、「それ『だけ』ではなく、あそこは人があまり来ないからですよ」と言われる。
    一瞬、「え?」と思ったが、「一週間に一回だけの浴槽洗浄だと言っていましたよ」というW氏の続く言葉に納得。
    掛け流しで、かつ排水口が高い位置にあるため、湯の上澄み部分は排水口から流されるが、質量の重い湯の花部分は体積し、それも「客があまり来ないために、湯がかき混ぜられることがなく」そのまま上澄みは一週間ずっと排水口から流されていく、ということなのだろう。
    納得し、思わず「なるほど!」と言ってしまった。
    (そして、次の瞬間には、「だとすると、あんなに良い宿を応援して賑わって戴きたいのだが、そうなると…」と、まるで、静かで落ち着く居酒屋などを見つけた気持ちになったのであった。)

 追記/ また後日、「氣道」協会スタッフのM史が一人で行く。その時は宿の主人と直接話せたのだそうだが、大涌谷から引いている湯は、ここの前の通り(バス通り)までが泉質が良い、とのことを強調されていたとの事。
    それは他と較べても実感できる。
    そのため、「排水口の位置」「かき混ぜられない事」の二点に続く三点目の重要な理由となったのであった。

    よく温まり、皮膚より内側に強く湯力が浸透する。肝臓、腎臓が引き締まり、呼吸器系統に影響がいく。
 接待/ ◎
    新しく入ったばかりという(2005年)料理長が、女将さんやご主人のかわりに宿を管理しているが、その方がとても腰が低く、気遣いのある方で嬉しい。
    こちらも勝手を言うのであるが、嫌な顔一つせず対応してくれるのには申し訳なくなってしまう。
  なお、近くの仙郷楼etc.の高級旅館と比べる(雰囲気&湯質)のも非常に一興だろう。

客室/ △
      ビジネスホテルの和室という感じだが、手入れは行き届いている。
      (トイレ無し。(しかし近いし他の方もいないので気にならない。こんな宿はまず無いだろう。) 布団も自分で敷く。)
  (客室からの景色/〇 どの部屋からも富士山が見える。

 金額/◎(三重マル)
   10000円。(極秘情報…電話で予約すると一人でも1万円で食事が付く。)
   ネットからの素泊まりだと一人でも9700円で、二人だと7500円。
総合評価/ ◎(初めての四重マルである)

平塚グリーンサウナ「太古の湯」

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 6月21日(木)20時30分49秒
  地名(温泉名)/ 神奈川県平塚
住所/神奈川県平塚市錦町1-18

名称/ 平塚グリーンサウナ「太古の湯」

電話/0463-22-1772

ホームページ/http://www.green-sauna.com/

交通/JR東海道本線、平塚駅西口徒歩2分。駅前の通り沿い。

動機/ここの湯にはいつか立ち寄りたいと思っていたが、たまたま良い天気と空き時間に恵まれたため平塚駅で降りてみたくなった。
    西口からは初めて降りたが、改札を右手に出て階段を降りる。
    そこからまっすぐ左に歩くと、段々と商店街から離れ、良い感じになる。
    その突き当たりがここであった。

宿の簡単な説明/健康ランド
風呂/ ○ 男性の場合。(露天1、サウナ、内湯4、水風呂1、打たせ湯1)

湯質/ 〇
   (以下、いつものように風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)

   ・泉質→ カルシウム・ナトリウム塩化物温泉(高張性・アルカリ性・温泉)
   ・泉名→ 湘南ひらつか太古の湯。源泉温度35度。湧出量135、5リットル/分。
    密度→ 1,0077。
   ・陽イオン(総量4526)
      →ナトリウムイオン2375、カリウムイオン17,5、カルシウムイオン2132、マグネシウムイオン0,1以下、
       第二鉄イオン1,1、アルミニウムイオン0,05以下。
   ・陰イオン(総量7616)
      →フッ素イオン0,05以下、塩素イオン7560、硫化水素イオン0,3、硫酸イオン2,4、炭酸イオン22,2、
       臭素イオン22,7、沃素イオン2,5。
   ・遊離物質→ メタケイ酸45,0、メタホウ酸25,8、メタ亜砒酸0,01以下。
   ・微量成分→ 銀0,0005以下、マンガン0,09、銅0,05以下。
   ・知覚的試験→ 微淡黄色透明渋味塩味、弱石油臭有、ガス湧出有。
                               (平成11年2/23)

     源泉100%掛け流し(消毒&循環&加水&加温無し)なのは、正面にある二つのジャグジー風呂。
  ★35度とぬるめであるが、ぬるくない。(!)
   白湯(普通のお湯)のぬるさと違って、寒いというぬるさではないのである。
   こうしたことからも、温泉と普通の湯との違いを体感できるのは驚いた。
   かなりの塩辛さ。石油臭が少し。
   いらした方はここで長く入ることを薦める。
   …というのは、隣は白湯だし、もう一つある檜風呂も湯温は高いが消毒循環しているため。
  (ただ、消毒循環していても、ここの湯力はかなりあるので、体内に浸み渡ってくる。)
   露天は白湯であるが、寝湯が出来るので試してみた。
   寝湯とは、横に這わせてある円柱に首を当て、ごく浅い浴槽に寝そべるというもの。全身を脱力すると良い感じに体が無重力状態で安定する、というもの。
   詳しくは、「うえだ」や「船原館」の項を参照にして欲しいが、湯の活用法には体の位置、体勢というのが多いに関係し、それは湯が瞑想状態という無重力状態を誘うものだからである。
   ここでは、以前ただ一人海に浮かんでいた時同様、雲一つない青い空が眩しかった。

温泉力/ ◎
   地下1,300mからの汲み上げ温泉であるが、その部分は2400万年前の地層なのだそうだ。(それで太古の湯と言う)
   ここの湯力は、そうした太古の湯の力のせいなのかもしれない。

接待/ △

金額/ △× 一時間内1000円。 (10:00~翌朝9:00 無休。)

総合評価/△
今後/ △
お薦め度/△○ 平塚の温泉を味わってみたい方には一度はいいだろう。

東海道中膝栗毛 湯垢離(湯治)旅

 投稿者:劉邦(淨潤)  投稿日:2007年 6月21日(木)20時22分2秒
   そして、次は予告の平塚温泉である。

東京園

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 6月21日(木)20時12分34秒
  地名(温泉名)/神奈川県綱島温泉
住所/横浜市港北区綱島1-8-11

名称/ 東京園

電話/045-531-0003
ホームページ/http://www.tsunashima.com/shops/tokyoen/
交通/東急東横線綱島駅東口徒歩1分。綱島街道沿い。

動機/綱島温泉は神奈川でも有名な温泉であるが、一度も入ったことが無かったため。
   そして残っている綱島温泉は、どうもここだけのようである。(宿では一軒あるようだが、余りに辺鄙な鄙びさがあるので躊躇した。いずれ宿の下手物喰いをしたくなった時に訪れるかもしれないが…)

宿の簡単な説明/創業昭和21年。天然のラジウム温泉。店内には日当たりの良い大小4つの大広間があり、庭の樹や花を眺め、小鳥のさえずりを聞きながら、舞台で歌ったり踊ったり、またラジウム温泉に入ったあと、のんびり読書やおしゃべりが出来る。
 見回すとテレビを見ている人や、何と将棋を指している人たちが。
 将棋好きの私は、もし浴後もその人たちがいらしたら観戦しようと思っていた。
 果たして浴後、その方々は将棋がちょうど終わったところ。
 「もう一番どうだい?」と、四人のうちの一人が皆に聞くが、皆、「今日は疲れたよ。」と断っている。
 おっと千載一偶のチャンスではないか。思わず声が出る。
 「宜しかったら、一番、お相手願えますか?」

 ───ほのぼのとした愉しき時間であった。

営業時間:10:00~20:45 (定休日:年末年始)

接客/○

風呂/△
    内湯 男1女1

  白湯の浴槽は無く、温泉の浴槽のみ。別浴槽に源泉、つまり水風呂の温泉がある。
  温泉の浴槽では、寝湯や半身浴、といった看板が掲げてあり、その中に電気風呂というのがあった。
  これは何だ?
  …と思い、そこに行き、腰掛けようとすると、下半身に電気が走る。
  「おおっ!」と思わず声を出したら、回りの人たちに笑われる。
  何かの電気を坐る辺りに通しているようだ。
  なお電気風呂は強と弱の二つがある。
  今度は弱で試したが、これまた「ォォッ!」で耐えられない。
  またも笑われ、恥をかいたお蔭で、周囲の方たちと気さくに話が出来た。

  湯は黒湯独特の臭気と千葉の白子温泉のようなラドン温泉の臭気とが混じった感じ。
  手を入れると15㎝位で見えなくなる位の濃さ。
  芯まですみやかに温まってくる。

 (タオルは風呂場?→ 70円で買える。)

湯質/△○
    加水は無いらしいが、循環と加温は有り。また消毒もしているだろう。

 (いつものような風呂場の着替え場所ではなく、入り口近辺の下駄箱上に「温泉分析書」があったので、その場で書き写したものを以下記載する。)
   ・泉名→ 横浜温泉(源泉名 東京園温泉)。
   ・台帳番号→ 横浜第55号。
   ・源泉温度→ 18度。
   ・湧出量→  ?/分、
   ・pH.→ 7、9。
   ・密度→ 不明。
   ・泉質→ ナトリウム-炭酸水素塩泉(旧泉質名 純重曹泉)
        弱アルカリ性低張性冷鉱泉。
   ・知覚的試験→ 茶褐色透明。
   ・含有物総量→ 1750

   ・陽イオン
     →水素イオン0、リチウムイオン0,1、ナトリウムイオン423、カリウムイオン21,0、カルシウムイオン14,9、
      マグネシウムイオン7,89、マンガンイオン0,04、ストロンチウムイオン0,13、第一鉄イオン0,30、
      アルミニウムイオン0,10、亜鉛イオン0,01。

   ・陰イオン
     →水酸イオン0、フッ素イオン0,15、塩素イオン25,3、硫化水素イオン0、硫酸イオン1,94、
      炭酸水素イオン1140(!)、炭酸イオン7,08、硝酸イオン0,06、メタケイ酸イオン1,27、
      メタホウ酸イオン0,16。

   ・遊離物質→ メタケイ酸83,0、メタホウ酸3,19、遊離二酸化炭素17,7。
   ・微量成分→ 銅イオン0,03、鉛イオン0,01、総砒素0,001。
                             (平成9年1月9日。)

温泉力/○


ビール/○ 生あり。(大瓶は400円)

食事/焼きとりあり。(70円)

金額/日中(10時~17時)800円
   夜間(18時~20時30分)600円。
   日中で入浴時間が一時間以内の場合、料金800円の内、410円を払い戻してくれる。(つまり800円-410円インターネット390円となる。)

総合評価/○

今後/△
    この近辺で黒湯か将棋を指したくなった時に行くだろう。

お薦め度/△

いつの時点での評価(及びデータ)か? → (2007年6月調べ)

さて、次は…

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 6月15日(金)19時54分57秒
   横浜の温泉宿は一通りご紹介したかな、と思っていたら、最近、新横浜に温泉のあるホテルが出来たとの情報を得る。
 行くべきであろう、とも思ったが、口コミ情報や、そのホテルのホームページから伝わる印象から、これは行っても皆さんに参考になる情報は提示できないだろう、と感じ、行くのは取り止めとした。それは以前から気になっていた大船ラドン温泉も同様である。
 (こういうのは宿に限らず、何事でも集中して経験を積むと「鼻が利く」のである。
  ちなみに温泉宿と飲食店は今まで100%当たっている。
  ホームページではないが、横浜に10数年前戻ってきた時に、近場での焼鳥屋を探していたことがあった。
  「美味しい焼鳥屋」という検索キーでGoogleにかけるのよろしく、その目的だけ持ってブラッと外に出たのであるが、
  勝手に足が動くのにまかせると、行ったこともない道をどんどんと進み、あそこら辺だ、と思うと、確かに焼鳥屋があり、
  「ここは絶対に美味しい」という匂いがしたので、入ったところ大正解で、今だここ以上の焼鳥屋に横浜で出会ったことはない。
  山を歩いて滝のある場所は、すぐ分かるが、きっとそれ同様以上の何かの嗅覚を人間は持っているのだろう。
  まさしくヘッセがデミアンの中で、ある種の蝶は何千㎞離れても雌雄が引かれ合うと書いているが如くに。)
  ただ、少しでも可能性があったり、有名宿であったり、知人からの推薦であったりする場合、ここでご紹介する手前できるだけ行くようにはしている。
  結果は先述のように、思った通りなのであるが、そういう報告を書くのも仕事なのだから、こればかりは致し方ない。
  (ただ、近場での湯垢離(湯治)宿を紹介する仕事も、これで1年半以上経ったので、今後は目ぼしい所を選んで行かせて戴きたいと思ってはいる。)

 さて、前口上が長くなったが、次からの紹介場所は、横浜駅より東海道線を下りながらの紹介としたい。
 東海道中膝栗毛の温泉宿バージョンである。

 次なる紹介となると本来なら、大船ラドン温泉となるが上述の理由で割愛し、温泉宿ではなく日帰り温泉施設であるが、有名なためと源泉にも入れるため、
平塚の温泉をご紹介しよう。
 …と、ここまで先日書いたのであるが、横浜近辺で最も有名な綱島温泉を紹介しないわけにはいくまい。
 そこで、横浜駅から東海道線を下る前に、少しだけ東横線を上がり、綱島温泉を紹介することにした。(これまた、その次の平塚温泉同様、宿ではないのであるが…)

ありがとうございます。

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 6月15日(金)18時03分5秒
   きらりさん、貴重なご報告をありがとうございます。
 「日本人なら間違いなく懐かしさを覚えるような宿です。」とありましたが、しかもそれが横浜に!
 横浜在住の私にとってはとっておきの宿、スペースです。
 しかも、ここをアップロードする予定の日に、ちょうど行かれ、その後もお会いできるとはこれまた不思議な必然。
 私の眼に、きらりさん達の体は、一言で言えば、とてもすっきりとして輝いていて、そしてまた軽やかな印象がありました。
 もう一人のもみぞさんも同様でしたし、整体も受けられたので、湯質の評価も下記のようにある程度できた次第。(きらりさんのお体をその後見て、湯質の確認もしましたが。)
 とても嬉しき時間でした。

中里温泉と竹林

 投稿者:きらり  投稿日:2007年 6月15日(金)00時32分58秒
  そもそもここへ行ってみたいと思ったのは、先月の瞑想会の折り、劉邦さまと氣道の舞踏家シバさんがここの素晴らしさを話され、シバさんがその竹林で撮った写真があまりにもステキだったから。そして、ようやく動ける体になってきた私は、このところただ体を動かすことにたいへんな喜びを感じており、こんなステキな竹林で踊れたらどんなに気持ちよかろうと思い、シバさんに連れて行ってください!とお願いした次第。そういうことをしてみたいというヘンな有志も2名加わりあっという間に実現してしまったのでした。その4名に、なんと、いつもシバさんのパフォーマンスを撮っているカメラマン女性が同行撮影してくださいました。

昨日は夏のような日差し。11時、弘明寺駅に集合。弘明寺公園の小高い木の下で、まずは5人で自己紹介。シバさんからは、この竹林は昔は手入れが行き届いていて素晴らしかったこと、今は手入れがなされていなく竹の死骸などもそのまま放置してあり、自分としてはそういうことが哀しいけれど、それでも竹は死んでいるのではなくいのちは循環していること、今日はそういうものすべてを見て感じてほしい、というお話が。そしてシバさんの誘導により輪になって準備体操。皆で大きな発声をして氣を合わせます。その後、虫除けスプレーを振りかけ、竹林へ。こんにちは、今日はあなたがたと踊らせていただきたく思います、どうぞよろしく、といった気持ちでそろそろと足を踏み入れました。

中に入ってからしばらくは銘々で竹林と馴染む時間。衣装に着替えたい人は着替えて、それぞれが思い思いに竹林を歩き、触れ、感じ、お気に入りのスポットを見つけます。そうして、シバさんが持ってきてくださった音楽に乗りながら、二人組みで、一人で、一人のところへそれぞれが寄り集まってきて、、、などなど、その時の自分、相手、自然、音とどう関われるか、どう関わりたいかを感じながら動く、その動きが踊りになっている、踊っているけど踊りじゃない、この世にいるけどそれだけじゃない、というような、不思議だけれど心地良い体験でした。

2時間ほど踊ったのでしょうか。最後の方でアヴェ・マリアの曲を聴きながらそれぞれが瞑想状態になっていった時、なんだかこみ上げてくるものがありました。曲が終わって現実に戻り、皆と顔を合わせてちょっとホッとしながら「なんだか泣きそうになっちゃった」と言った途端、体の奥からウワ~ッと突き上げてくるものがあり、声をあげて泣きました。それは、哀しいとかそういうことではなく、うまくは言えないけど感動のようなもの。生きている竹、朽ちた竹、若い竹、老いた竹、そんないのちの循環の中に入らせてもらったこの「わたし」のいのちが竹のいのちと出逢った瞬間だったのかもしれません。また、わたしの中に潜んでいた吐き出せぬ思いが、竹のいのちに触れることで緩んで浮き上がってきたのかもしれません。なんだかよくわからないけれど、自然の持つ力の大きさを感じたのでした。

そうして感動と共にすっきりもして、一行は竹林を下り、ひなびた温泉宿へ。佇まいも匂いも、日本人なら間違いなく懐かしさを覚えるような宿です。そこで浴室の窓も全開にしたまま、ものすごく開放的な気分で温泉に浸かり、休憩。湯はやわらかく、皆、蚊に刺された痒みも抜け、しかも、短時間の入浴で体の中がポカポカになりました。今回、宿の食事は頼みませんでしたが、おいしいらしいので次回は是非注文してみたいと思いました。

そんな体験をした後、約2名ほどが夕方からの横浜道場での瞑想会に参加したわけですが、劉邦さまの眼に、その体はどんな風に見えたのでしょうね。

爆笑

 投稿者:きらり  投稿日:2007年 6月13日(水)23時56分0秒
  >再度、ここの湯を確かめに行くつもりであるが、今日(2007年6月13日)、入られた方々の体を観るに、私が入った時とは違った湯質になっていると思う。

劉邦さま、いつの間にどこを観察なさっていたのでしょうか?(笑)
本日↓へ行ってきたのは、氣道協会会員自主サークル舞踏組(勝手に命名)のメンバー4名です。
本当に、こんなところにこんなところが!?と思うような異空間、別世界でした。
絶対にここで合宿をするべきです!横浜道場へ行くノリで合宿ができてしまうなんて、会員にとっては嬉しい限りです。
さて、舞踏組は今日↓で何をしてきたのか。湯と竹林の氣を一晩体に寝かせて、明日ご報告したいと思います。

中里温泉 (横浜シリーズ最終)

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 6月13日(水)21時17分4秒
  地名(温泉名)/横浜 中里温泉
住所/横浜市南区中里3-7-3

名称/ 中里旅館

電話/045-731-1454
ホームページ/無し

交通/京浜急行弘明寺駅より徒歩10分。
   弘明寺公園の端をなぞるように坂道を上がっていき、一番高いところにつく頃、周囲の場の感じが変わったと思っていると、左側に「中里温泉」との看板が。
   そのわきには急傾斜に下る坂道、しかも一人通るのがやっとの山道。
   驚き、通りすがりの人に「本当にここで良いのか」と伺うが、分からないとのこと。
   この坂道を降りて、もし間違っていた場合、引き返して昇って戻るのは大変だ、と悩んだが、意を決して降りると…
   ───周囲は素晴らしい竹林!
   まさに、これが噂(?)に聞く中里旅館の所有する竹林なのだろう。
   素晴らしい。

   そして、下まで降りていくと、良い造りの古い民家が。
   もしかしたらこれかもしれない、と思うが、こんな良い部屋があるところではないだろう、と思いつつ、さらに歩くと看板の裏が見える。
   表から見ると、「中里温泉」と書いてある。
   まさしくこの家が中里旅館だったのである。

動機/強羅「太陽山荘」に気道協会の初スタッフミーティング合宿行った時(ちなみに二回目はまだ無い)、帰りにフロントに数冊置いてあった本をめくっているうちに、これは名著だと思い購入。
   書名は「この温泉が好きだ!」。日本秘湯に入る会が執筆している。
   そこに、この温泉が紹介されていた。
   自宅(伊勢佐木町)から目と鼻の先にそんな秘所があるとは。
   仕事をするための定宿にならん、と探索のため行くことにした。

宿の簡単な説明/1888年創業。緑に囲まれた谷間にひっそりと佇む一軒宿で、とても横浜市内とは思えない自然。
        宿とは言っても、料理での活用客が主体なのだそうで、宿泊よりも法事などでの宴席利用が多いらしい。
        戦前は海軍の高級軍人の多くが保養のため活用していたという。
        建物の多くは当時からのものを大切に守り、しばしば映画やテレビのロケに利用されるらしい。
        和室12室。(トイレの付いている部屋は1室のみ)

チェックイン&アウト/午後3時30分~午前10時

接待/△○
 自然で気さくで良い。

客室/○
 私の泊まった部屋は、上述した「こんな良い部屋が…」という部屋であった。
 中に入ると、インターネットで他ホームページでの紹介写真に使われている部屋と同じであった。

 音/○ (閑か。
      そのため、ここの厨房のちょっとした音も聞こえてくる。それがこの宿の音の特長でもある。)

 眺め(色)/△○ (小さな庭、灯籠や紅葉、木々が見える)

 (泊まった部屋/部屋名分からず。寝場所は梔子(くちなし)。つまり過ごす部屋と寝る部屋とが異なる。(!)
  そしてまた寝場所にはチェックイン時から布団が敷いてある。これは嬉しい。
  …というのは、布団を敷く時間のために食事を早く下げられることがないからである。)

周囲/○△

自然度/△○

良い場所(イヤシロチ)?/○(~△) (特に竹林は二重丸である。自然度の△○や、○(~△)などの微妙な表現になっているの、竹林側と住宅側でかなり雰囲気が違い、宿にはその両者の氣が時折り交錯して訪れる(特に寝場所のほうは)からである。)

風呂/△
    内湯 男1女1
    タイル浴槽。蛇口の回りにつくカルシウムの結晶が温泉らしく良い。(湯河原の「ゆっくり」を思い出す。)
    その結晶の中にある青黴もまた好みである。

湯質/△
    源泉100%掛け流さず。(消毒&循環&加水&加温有り)
    源泉が少ないため加水もしているとのこと。なお消毒はイソシアヌル酸素顆粒剤を用いている。

    無色透明。やや渋味(下の両端というところが類所とは異なる)。アルカリ温泉臭。

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてあった「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)

   ・泉名→中里温泉。
   ・源泉温度→19,4度。
   ・湧出量→不明。
   ・pH.→不明。
   ・密度→不明。
   ・泉質→不明。インターネットではメタケイ酸温泉という記載もあった。

   ・陽イオン→リチウムイオン0,04、ナトリウムイオン20,0、カリウムイオン1,36、カルシウムイオン15,0、
    マグネシウムイオン6,05、マンガンイオン0,03、第一鉄イオン0,12、アルミニウムイオン0,50。

   ・陰イオン→塩素イオン19,3、硫酸イオン32,6、ヒドロ炭酸イオン60,7、メタケイ酸イオン53,5、メタホウ酸イオン3,10、有機質0,32。
   (なお、全て0、00のものは省略。昭和53年11月10日。)

  メタ珪酸が規定値を僅か3mgだけ超えているため、かろうじて「温泉」と称せるというデータ。あと少し少なければ、ただの井戸水であった訳であるが、それはそれで鉱泉で良い。(なので、なおさら水道水を加水はしないで欲しいが…)
  しかし昭和のデータという、まずありえないデータである。

※「重要情報」→ 風呂場に掲げてある温泉分析書のデータは新しければ新しいほど良い。
         最近のデータであるからだ。
         実際、入ってみて、「えっ、これは違うのでは?」という時も多い。
         多くは、データよりもあるイオン数やメタケイ酸その他が薄いのでは、と感ずるのであるが、これは源泉のデータと、実際の浴槽内の泉質とが違うからためである。
         (そのため、浴槽が源泉に近いほうが良い。)
         ただ、中には、データ以上の湯質と感ずる湯もある。
         「マグネシウム量はこんな少ないはずはない」と、慣れればすぐ分かるものだ。
         面白いのは、数日間連日で入ったり、あるいは一週間後に入ったりした時に、まるっきり違った湯質になっていることもある。
         この多くは配湯システムの問題であるが、場合によっては源泉の(自然の)なせるわざの時もあるから、これまた面白い。

         (ともあれ、ここの宿のように、今だ昭和の分析データを掲げている宿は滅多にない。多くとも100軒に1軒あるかどうかだろう。
          再度、ここの湯を確かめに行くつもりであるが、今日(2007年6月13日)、入られた方々の体を観るに、私が入った時とは違った湯質になっていると思う。
          推測ではナトリウムイオンとカルシウムイオンは多くなっており、メタホウ酸(メタケイ酸も)の濃度も上がっている感じである。あと加水も今日は少なかったかもしれない。)

温泉力/△

ビール/×
   キリンの一番絞りとアサヒのスーパードライのみ。
   (私はあらかじめ恵比寿の缶を適当に冷やして持参して行った。
   ★ちなみに恵比寿の缶(350?)は3時間強冷やすのが、自宅とここの温泉宿との距離的には良い…が、この情報は他の方には役立たないだろうし、そんな持ち込みを真似してはいけない。(注/現在ではそういう事はしてない。)

冷凍庫/×
   (何と冷蔵庫自体が無い)

部屋食/○

食事/○
  刺身より始まり、鍋、天麩羅など量的には目一杯。
  素朴な家庭料理的味付けも純でいい。

  なお竹の子料理が人気らしい。(4月のみ)

(氷)水/◎
 (頼めばやってくれる。目一杯の氷。)

寝具(寝心地)/○
  別場所の寝室というのは良い。寝場所の雰囲気は△であるが、贅沢なことではある。

金額/○

 素泊まり 和室 5250円~6300円
 1泊朝食付き 和室 6090円~7140円
 1泊2食付き 和室 7140円~12390円
※一人で宿泊しても+1000円というのが嬉しい。
※朝食抜きで1000円引きも嬉しい。

通信環境(インターネットetc.)/○

総合評価/◎

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/1~数日

今後/◎(5重丸)
 何しろ、私の場合、家(仕事場)から近いのが良い。しかし、関東の都会(東京や横浜)に住む人にとっても同じようなことは言えるだろう。
 よく「新宿から○分で、○○温泉に…」と言うが、ここは、横浜からだったら箱根や湯河原、あるいは丹沢の比でなく近い。
 また、ここは食事と湯のみの滞在もできるので、スタッフミーティングをここで時々行おう、と思った。(そして、泊まりたい方は宿泊する。)
 きっと、みんな驚くだろうな。
 車で20分のところ(電車でも30分)に着いた途端、「え?ここはどこ?」と思うのは、きっとスタッフだけではないと思う。
 (…と書いたのであるが、その後、スタッフ以外にも様々な気道協会会員の方に言ってしまい、今日、この原稿をアップロードする日に、何名かの気道協会ブログVIP会員がスタッフよりも先に行ったのであった。)

お薦め度/B(○とか△で言えば○△か△○という感じの意味)

     なお、この評価は湯質のことも含めての厳しい評価。
     横浜に住んでいる方には5重丸(つまりAAA)だし、東京なら2重丸(AA)だ。)
     一度は訪れて欲しい。

調査日時/2006年秋か冬(その後コンピュータークラッシュがあって、あるデータ復旧のソフトで復活した文章のため、詳しい月日は不明)

お待たせしました。

 投稿者:淨潤(劉邦)  投稿日:2007年 6月12日(火)17時31分46秒
   現在、この掲示板では、知る人ぞ知る神奈川の名湯「有馬療養温泉」から「蒲田末広ホテル」~「和」~「利世館」~「ブリーズ・ベイ・ホテル」と『横浜シリーズ』が続いています。
 そして、その前には張良が『復活祝! 特別寄稿:横浜温泉 』ということで、
「末広湯」「ストのロコ」「大和湯」「くさつ」「中島館」「若宮湯」という公衆浴場を紹介して下さった。(改めて感謝!)
 更には最後に、ホテル・ニュー・グランドまで紹介してしまった。
 ここは温泉では無いのであるが、ここの題名後にも「温泉・その他」になっているし、その下でも「温泉(旅館)&ホテル」と記載したので、いつか良いホテルなら温泉で無くとも紹介したいと思っていたので、ここは横浜のホテル代表ということで、ご紹介した。

 さて、次は残る横浜の温泉宿をご紹介しよう。
 「氣道」協会会員の方には何名かご紹介した横濱道場に最も近いとっておきの温泉宿でもある。

ホテル・ニュー・グランド (横浜シリーズ)

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 5月29日(火)18時30分11秒
  地名(温泉名)/
住所/〒231-8520 横浜市中区山下町10番地

名称/ ホテル・ニュー・グランド

電話/ 045(681)1841
ホームページ/http://www.hotel-newgrand.co.jp/
交通/横浜駅より15分/桜木町駅より8分/関内駅より8分
   地下鉄みなとみらい線「元町・中華街駅」 1番出口より1分
   JR根岸線「石川町駅」より13分。

動機/横浜道場(http://npo-kido.com/)に最も近い海の見える所、良い景観の所を探すため。
 (以前、ホテル・モントレに行ったが、ルームサービスが無いためもあり悩んでいたところ、ここでもモントレ以上の景観の部屋を幾つか見つけたため。
  ちなみに、みなとみらいからの海の景観は落ちる。その意味では、パン・パシフィックやインターンコンチネンタルやロイヤルパークはどうしても二流となり、ホテル・モントレのほうが上になる。実際、予約も早く埋まってしまう。)

宿の簡単な説明/ 横浜で最も歴史があり、かつ有名なホテル。
 〔本館〕マッカーサー元帥が執務室として使ったことで知られるマッカーサールームや、作家大佛次郎が愛用した部屋など、由緒ある本館ならではのエピソードを残す客室が数々ある。
 〔タワー客室〕欧州という原点を、21世紀にふさわしい、クオリティで再現したタワーの客室は、すべてハーバービューである。右サイドの部屋からベイブリッジ、左サイドの部屋から大桟橋を一望できる。
 〔タワー客室エグゼクティブフロア〕ニューグランドタワー上層階(15-17階)を占める。ここは、欧州式ホテルライフを象徴する上流空間として、レギュラーフロアとは一線を画しデザインされた「ホテルの中の、もうひとつのホテル」。特別なゲストのために用意された客室は、プレジデンシャルスイート、プルミエスイート、エグゼクティブルームの3種類がある。

チェックイン&アウト/○ 午後2(3)時~午前11(12)時

接待/◎
客室/◎
  音/○
  眺め(色)/×~◎ 部屋によって異なる。(まったく海の見えない酷い部屋もある。)
 (泊まった部屋/スィート、1403、割りとお気に入りは1700号室と紀子様が泊まったというプレジデントスイート、1003(海に面した角部屋)、その他10数回。)

周囲/△
自然度/△×
良い場所(イヤシロチ)?/△○

風呂/×
湯質/×(温泉では無い。少し錆臭い。)

ビール/× 生無し。
冷凍庫/ × 無いが、冷えなくはない冷蔵庫で、冷蔵庫内のものは冷えていた。

部屋食/◎
食事/◎(三重マル以上)
 横浜のホテルでここより美味しいルームサービスは無いだろう。
 中華では、山下町のローズ・ホテルも美味しいルーム・サービスがあるが、洋食ではダントツ一位で、
 ここの宿はルーム・サービスの素晴らしさで予約しても良い。

 なお、ここはカレーが有名であるが、それよりもスパゲッティミートソースをお薦めする。(挽き肉の見事な大きさと濃厚な味には驚くであろう。)
 また、ここのビーフ・ストロガノフは驚異。ビーフはここの自慢のステーキ。(それが小振りで入っている。まるで箱根富士屋ホテルのレトルトのビーフシチューを思い出すが、それ以上はもちろん。私的には好みでは無く、ビーフストロガノフはならもっと普通のが食べたかった。その意味でもビーフカレーよりチキンカレーになった時があるがルーが異なる。クリーミーで家庭的美味であった。))
 寿司も、美味しい。
 (日によって、握り手が違ったり、河岸によって違うのか、差はあるが、美味しい。
  大概美味しいのが紫雲丹(ウニ)であるが、その他も美味しい時多し。
  これは2007年の一年間でも4回調べたが確かに美味しい。)
  なお、ここは肉料理だとビーフストロガノフでもゴテゴテした肉となる。その意味では、逆にステーキも良いのかもしれないが、肉を求めぬ私としては、ここのミートソース位で十分過ぎる。
  ただ、日によって作り手が違うためか、同じ料理でも日によってかなり味が違う。ライスやサラダは特に。)

(氷)水//× 500円の有料(なお、このホテル内に無料のはない)

寝具(寝心地)/△

金額/○
 8800円~28万
(一人/○)

通信環境(インターネットetc.)/○(ラン・ケーブル有)

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/1700なら2週間でも可。

総合評価(どんな人に薦めたいか…)/ ○
 横浜の海、山下公園が好きな方には良いだろう。(あるいは私のように、とにかく近場で海が見たい方にも。)
 故に海側なら良し。ルームサービスの美味しさも特筆するべき。
 横浜で海の見える宿を求めるなら、ここが一番だろう。
 なお、箱根富士屋ホテルに通ずる氣の巡り、身体感覚を得られる。

今後/◎
 なお、ここの宿では必ず海が見えるほうが良い。
 (ホテル・モントレよりも広角で横浜港が展望できる。
  ちなみに、横浜だとインター・コンチネンタル・ホテルやパン・パシフィック・ホテル、ロイヤル・パーク・ホテルの三大みなとみらいホテルが有名であるが、私感では全く落ちる。特に氣の質が。
  ただ、ここニューグランドも海が見えない部屋だと、そちらの三大ホテルのほうが良い事もあるので注意。)

ブリーズ・ベイ・ホテル (横浜シリーズ)

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 5月22日(火)20時43分15秒
  地名(温泉名)/ 横浜桜木町(野毛)
住所/神奈川県横浜市中区花咲町1-22-2

名称/ ブリーズ・ベイ・ホテル

電話/045-253-5588
ホームページ/http://www.breezbay.co.jp/index.html
交通/ JR桜木町駅より徒歩2分。 地下鉄桜木町駅より徒歩1分
    みなとみらい線馬車道駅より徒歩5分。京浜急行日ノ出町駅より徒歩10分。   JR,新横浜駅より 地下鉄で20分

動機/ 寝具がとても良いとの事と、温泉ではないがアルカリイオン水の湯質に惹かれて。

宿の簡単な説明/国道沿いのビジネスホテル風。

チェックイン&アウト/○午後2時~午後12時。

接待/△

客室/△
  音/○
  眺め(色)/×
 (泊まった部屋/ 512。南国風の部屋。狭く、しかも机が無い!)

周囲/×(野毛で飲むなら良いだろう)
自然度/×
良い場所(イヤシロチ)?/×

風呂/○ わりと広め。

湯質/△○
     アルカリイオン水を加温したものらしいが、柔らかい湯でよく温まる。
     美肌効果、関節が緩む。
     (ただ、ここで石鹸の必要は無い。ご存じのようにアルカリ性の湯質に石鹸は必要無い。ただでさえ、石鹸は体にとってあまり良くないし、まして湯垢離家(湯治家)たるもの石鹸を使うの言語道断であろう。)

温泉力/△○

ビール/×
冷凍庫/×

部屋食/×○
     ルームサービスがある、と電話でも確認したのだが、部屋にあるメニューはオードブルと飲み物のみ。
     レストランに行って交渉したが、カレーしか出来ないという。

【極秘情報】
     それなのに「×○」という評価は如何に?
     実は、苦肉の策で、近くの野毛小道を散歩し、出前をホテルにやってくれるところはないか、一軒一軒回ったのであった。
     それがあったのである。
     翠葉という中華料理屋で、そこは中国人しかいないため、そこの伊勢佐木長者町支店から出前をとれることになった。
     餃子は安いの美味。翠葉麺という辛目のラーメンは風邪中にはとても沁みた。

(氷)水/×△
     ロビーにまで取りにいかなくてはいけない。しかし、たくさんと言ったら本当にたくさんくれた。

寝具(寝心地)/◎(3重マル以上)
     今までで一番良い寝心地だった。(箱根はつはなや、京都グランビアのスィートよりも柔らかい。枕も低反発の頸でカーブを描くもの。)
     200cmキングサイズのサータ社最高級ベッドだとの事。

金額/×
   上記のは38000円位。 (一人/○)

通信環境(インターネットetc.)/○だが、ランケーブルは無い。

総合評価/△ (金額が…)

今後/○ 横浜のホテルで、ちょっと変わった湯質を楽しみたい時、良いベッドを味わいたい時にはいいだろう。

湯治探索記20 (2007年「氣道」協会会報7月号に掲載予定の文章です。)

 投稿者:湯氣  投稿日:2007年 5月18日(金)20時05分13秒
    ★ 「『箱根』で最高の湯治場所&宿はここ!!」

 (前回の続き。整体の大先生に箱根の最高の湯を紹介しているところです。)
●「天山湯治郷」
 ここは箱根では有名な日帰り湯治場ですが、宿泊設備もあり、むしろ、そこの小さい湯のほうが湯質も良いです。
 宿泊設備は「羽衣」と言うのですが、基本的に連泊での湯治の方を対象にしています。
 しかし、一泊でも宿泊できますので、かなり混んでいるのですが、早めに連絡すれば宿泊は可能です。  電話(0460-85-3926)

 食事は玄米菜食なのですが、これが普通のマクロビオティックと異なり、とても美味しいのです。
 そういう食事の面でも、ここの宿で宿泊され、天山湯治郷の数十もある湯を楽しむのも先生のお体には一手だと思います。
 また、夕食はキャンセルされ、天山の中にあるレストランで温泉シャブシャブ(桜肉も絶品です。全く臭くありません)や鱒寿司をつつくのも良いと思います。

 湯質は塩化物泉とアルカリ単純泉ですが、かなりきちんとした湯質調整をしており、源泉かけ流しの醍醐味を味わえるのは、上記二宿と同様です。
 柔らかめの湯質故、上記二宿とは別の機会に行かれるか、
 あるいは、最もお薦めなのは、「松阪屋本店」に二泊以上の宿泊を決めまして、交通としては、松阪屋本店に行く途中に三枚橋を左折して箱根旧街道からここ(天山湯治郷)に寄り、そして芦ノ湖の手前から「松阪屋本店」に行き、昼は「秀明館」に行く~というゴージャスな案です。
 (実際、去年の私たちの湯治合宿ではバスをチャーターしてその流れで行きました。)

 ともあれ、先述しましたように、ここの宿はかなり混雑しておりますので、宿がとれるかどうかで決めても良いかと思います。

 最もお薦めの「松阪屋本店」&「秀明館」を二泊以上、そして別の機会に「羽衣」に宿泊を2泊以上以上行かれれば膝もかなり楽になると思います。

※後日談→実際、Y先生は羽衣に宿泊され、とても喜んでおられた。また、先生も私同様、ここの湯が段違いに良いと感じられ、その事を宿の方に仰ったところ「実は天山と一休のほうは循○を…」という極秘情報を伺った。(!!)
 もう一つ、先生には申し上げられなかったのであるが、日帰りならば「平賀敬美術館」の湯(萬翠楼福住の源泉)は箱根湯本駅近くでは最高であることをその後の情報として付記しておこう。
 (次号に続く)

利世館 (同じく黒湯)

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 5月 7日(月)10時19分39秒
  地名(温泉名)/  横浜温泉。(70m下自家噴泉)
住所/ 横浜市中区伊勢佐木町5-127(この住所はどこかで見た人もいるのでは)

名称/ 利世館(銭湯)

交通/ 京急黄金町駅から徒歩7分。地下鉄伊勢佐木長者町駅からでも、同じぐらいの距離である。
    (横浜駅や、関内駅からいらっしゃる人は、「氣道!」と一言言えば大丈夫!!(?))

電話/ 045-251-1017

ホームページ/ ?

動機/ 神奈川県の温泉を調べようと思った時、あるサイトからここが掲載されていた。(ここのご主人と私の父とは40年以上の付き合いである。私との付き合いだけでも10年以上の付き合いである。(氣道会員でもあり整体も受けている))
    まさか、ここが(住所も氣道横浜道場と同じ!)、横浜の温泉の一つとは!
    それを知ったのは実は昨日の夜のことである。別場所だったせいもあり、まあ横浜に戻ったらいつでもいけるので…、と思っていたが、戻ると無性に行きたくなる。
    できるだけ仕事を終わらせ、今、夜の12時となったが、まだ間に合うか、と急ぎ向かう。
   (さて、どうなることやら? 続きは、湯質と温泉力の項を参照に…)

宿の簡単な説明/ (宿泊無し)
  風俗店が建ち並ぶ怪しげな地域にあるビル銭湯で、1階はコインランドリー、2階が浴場になっている。その裏通りにある銭湯。地下から汲み上げた鉱泉を温めた湯にも入れる。昭和の建物で古くてボロいが、銭湯料金だけで黒褐色のお湯に入れるのはお得かもしれない。

チェックイン&アウト/ 15:00~25:00 毎月7,17,18,27日が休み。

風呂/ ×
    ビルの中の銭湯のためか浴室は天井が低いが、明るく広い造りではある。10人ほどが浸かることのできる白湯の湯船と5人ほどが浸かることのできる黒湯の湯船。浴槽や床には小さな丸タイルが敷き詰められ、壁はレンガ張り。銭湯という雰囲気ではなく、どちらかと言うと「温泉街にある少し大きめの温泉センター」のよう。
    そちらが温泉である。 (なのに…、皆、こちらは無視の如く入らない。入れ墨のお兄さんやおじさんも。まるで無視されているかの如く。(ところが… の後は下記に。)
      なお、小さな水風呂もあるのだが、水道水.. せっかく18度の源泉があるのだから、水風呂には源泉を使ってほしい、というインターネットでの感想もあったが、それ以上に、どうして温泉よりもそっちの方が人気高く入るのかは不思議であった。(サウナも無いのに…)

湯質/ ○
   ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(旧泉質名 含食塩-重曹泉)
   弱アルカリ性低張性冷鉱泉。 源泉18.2度 (ここは含食塩 CL 134)
 総計 1393 重曹 1088 有機物 32 メタ珪酸66.3。湧出量は99リットル/分 ph7,8
  ・陽イオン
   リチウムイオン0、0075、カリウムイオン15,0、ナトリウムイオン338、カルシウムイオン8,28、マグネシウムイオン6,58、第一鉄イオン、アルミニウムイオン1,27、マンガンイオン0,057。
  ・陰イオン
   塩素イオン134、ヒドロ燐酸イオン0,317、ヒドロ炭酸750、炭酸3,07、メタホウ酸イオン0,512、メタケイ酸イオン0、862、硝酸0、710。
  ・遊離物質
   メタケイ酸66、3、メタホウ酸12,6、炭酸19,7、有機物32,9。(昭和58年8/31&60年3/1)

 温泉は典型的な黒湯で、透明度は15cm程度。湯に浸かると、胸のあたりは見えなくなる(透明度20cmほど。)
 湯に入りながら、蛇口をひねると源泉が飲泉できる。(塩味。鉱物臭。若干の苦み)

 いや、驚いた。
 灯台元暗しとはこの事。(灯台元どころかまったく後ろだし、住所も全く同じ。)
 東京(そして横浜)の温泉はあっても全て黒湯であることは知っていたが、それに対しての評価は、まあヘドロみたいなものか…という観念があった。
 今日は、入浴する前にビールを飲んでしまったため内感は誤差があるだろうが、骨盤にも力強く来る湯であった。(説明には、皮膚系統と神経痛くらいの効能書きであったが…。)
 ※訪れたら、番台の方は氣道会員でもある親父さんであった。中に入ったら、なんと隣のミナトの叔父さん(これまた私とは幼少の時から、父とは60年近くの付き合い)がいらした。彼も最近は滅多にこない、という会話から、ひょんな偶然を楽しむ。


温泉力/ ○~◎  困った。中々良いのである。◎を付けたい位なのである。
       後からの温まり方はさておいても、こびりつくような(まるで「あなたは今日はここが疲れていますね。」と言う感じでキュウレイコンが自動的に付くような…)感覚なのである。
    ★私は、時期的にはいつも旬のものが良いと言う。
     そして場所的には、その土地のものだ。
     だから、水の研究に勤しんだ時も、その土地の水…を如何に活かすかということで、浄水器や活水器の活用に頼らざるを得なかった。(今だに模索中ではあるが。)
     野菜を食べるのでもそうだ。私が住んでいる横浜、゛(しかし、この場では私だけが目の前の伊勢佐木モールに様々な種を蒔いているだけであるが…)。
     湯は日本の大地にとっては、そしてそこに住む日本人にとっては馴染み深い。
     だからこそ、この掲示板「『自然』掲示板」を行っている。
     旬の湯を源泉掛け流しと言うのは、生ビールのたとえを使う温泉評論家の言葉を聞くまでもなく、一度本当の温泉に入れば、その言葉しか出ない。
     場所が違っていても良い湯はあるが、「時間的にずれる度合いによって温泉力が落ちる」ような感じは否めない。

     話を戻し、私にとって、ここは生ビールであった。
     正直言って、現在、(今、自分の体を内感しているのであるが)
     くやしい。  …そして、嬉しいのか、まあ、呆れた。

     人が、大事な、つまり自分にとって必要な情報を得ようとする時、現在ならインターネットを主として用いるであろうが、それでも中々探せなかったり…、そしてやっと探した(?)秘湯が、単なる銭湯で、しかも…
     であったら。

     この灯台元暗しは、単なる譬えだけでなく、私にとって観念からの会報になったと同時に、インターネットや他の媒体での調査に関する時の「検索キー」の重要性を教えてもらった。




連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/

接待/ △

景色/ ×××

周囲/ ◎(三重マル。これはそこに氣道横浜道場があるからである。周囲は全くの×××である。この温泉が沸いている如く、横浜道場も湧きたし。凄いことである。)

イヤシロチ?/ ○ (傍に横浜道場があるということで断定する。)

金額/ 入浴¥400 入浴サウナ¥600

通信環境(インターネットetc.)/◎

総合評価/ ◎ (幸せの青い鳥は、いつも「ここ」に在った。)

今後/ ◎(三重マル。二期倶楽部以来の三重マルか。)

SPA&HOTEL 和

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 5月 3日(木)21時52分44秒
  地名(温泉名)/蒲田
住所/〒144-0051 東京都大田区西蒲田8-1-5


名称/ SPA&HOTEL 和


電話/03-5710-2222
ホームページ/http://www.spa-nagomi.com/
交通/JR蒲田駅・東急蒲田駅西口より徒歩3分
   バス蒲田駅停留所より0分

   かなり分かりにくく迷ったので、電話をして聞くと、すぐ目の前であった。
   それでも見落としそう。繁華街の中。

動機/ 前回行ったホテル末広(同じ蒲田の温泉ホテル)同様に、横浜に近くて泊まれる黒湯の温泉宿として行きたかった。
    (ジャランネットからの予約では、末広よりも綺麗そう(メゾネットタイプの部屋まである)ので期待していた。)

宿の簡単な説明/上記交通の項にも書いたが繁華街の中で、末広は寂れた場末のスナック、安ホテルの佇まいであったが、ここの周囲は活気こそあるが、雰囲気としては末広のほうが和やかな陽の氣っていたのでそちらのほうが好み。
 (周囲の感じといい、表面的には全く逆のタイプ。位置も同じ西口側ではあるが、ここは北で末広は南口である。ただ、内感しなくとも部屋で感じたのは、ここの土地も以前(50年位か…)は、南口と同様の感じであり、それが今もって大地から来ているのは、末広ほど直接的ではないがここもそうである。そういう意味で、瞑想家や氣道家は感覚実験として両者の宿に訪れるのも面白いかもしれない。(蒲田に抵抗が無ければであるが…)
    施設は新しく綺麗ではある。(電磁波が多くコメカミに来るが…)
    スパとしての利用ももちろんOK。(料金は下記に。)
    客室数は全16室。(和風・洋風・アジアン風と3タイプ有。
    シングル1室、ダブル10室、室内が2階建てになっているエキストラベッド利用で最大4名宿泊可能なメゾネットツイン2室、天然黒湯温泉を源泉掛け流しで客室にて堪能できる和室タイプの家族風呂3室。

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接待/△(末広は○)
 (注/上述したように、末広とここは古くからのエネルギーが共通しており(現在の大地のエネルギーはこちらのほうが活性化している)、また現在の周囲は、全く逆で、そういう意味では陰陽の関係なので、
    以下、読者のためにホテル末広との比較をしていこう。)

客室/△○(末広は×)
  上記の如く新しいので(現在は2007年)、小綺麗であるが、ビジネスホテルのように狭い。
 音/○ 音がしないのが末広同様に救い。(末広よりは若干する)
  眺め(色)/×
 (泊まった部屋/702 )

周囲/×××(末広は×)
  (新宿歌舞伎町まではいかないが。)

自然度/××××(末広は××)
良い場所(イヤシロチ)?/××(末広は×)

風呂/○(末広は△○)
    男性は3階、女性は5階。(ちなみにフロントは4階。)
    露天1(内湯の奥にある)
    内湯(水風呂、源泉水風呂、源泉温泉、白湯(水道)、遠赤外線サウナ(女性浴場にはミストサウナもある)。
    (11時から翌8時半まで。これは私にとっては朝風呂が試せないため×である。
     なお末広は、夜は深夜1時、朝は6~9時まで。)

湯質/◎(末広は○~◎)
    いやいや中々のもの。私が行った黒湯の中では現在(上述)一番である。
    おそらくは源泉掛け流しのためであろう。(加温のみ。なお、内湯内の露天は消毒&循環もしており、湯感もかなり異なる。)
    なお、末広の項では、
「「氣道」協会近辺(横浜伊勢佐木町)よりも濃く、数㎝で手が見えなくなる。
  味は、微塩味無臭。
  円やかなとろみ感があるのが、ここの黒湯の特色で、濃いのに柔らかい。
  特に肌への柔らかさ(とろみ感)はアルカリ性のためだと思った。
  身体内部への影響も柔らかく、黒色はここより薄いが「氣道」協会近辺のほうが影響は強く、初心者でもその後の温まり方が異なるので分かるであろう。
  なお、ぜひ次に行く予定の同じ蒲田の黒湯温泉と比べてみたい。」

      …と書いたが、最後の「同じ蒲田の黒湯温泉」というのが、ここであるが、ここは上記同様であるが、それプラスすっきり感もあり、内体(感覚的身体)への影響もストレートに自然に来る。
      また匂いは無臭ではなく、やや「硫化水素臭」(硫黄臭)がした。
      これらは源泉掛け流しのためであろう。
      源泉自体は末広のほうが、かなり濃い感じが湯感ではする。(実際、データでもそうであった。)

 〔以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを記載するが、今回は同じ蒲田の末広との比較のため、末広のデータを先にし、ここのデータを、その後の( )内に記すことにした。〕

   ・放流一部循環。加水。加温。(源泉掛け流し(加温のみ)。ただし露天は上記の如く消毒&循環有。)
   ・源泉名→ (弘城温泉)
   ・源泉温度→17、6度(17,8度)。
   ・湧出量→ 98?/分、(200?(!)なお、掘削、動力揚湯は同じ。)
   ・pH.→ 8、28(8,14~20)
   ・密度→ 不明(0,9995! なるほど、だから軽く感じたのか…、
    と、「湯感と照合」する訳である。
   ・泉質→ ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉〔低張性、弱アルカリ、冷鉱泉〕
        (泉質については全く同様。同じ蒲田なのでそうであろうが、だからこそデータを比べ、自身の感覚との照合をしたくなる訳である。

 ※【重要情報】 →なお、データと実際の湯とがあることは、知っておいて戴きたい。
          その理由は、調査に出している源泉と実際の湯船の湯とが違うためである。
          もちろん消毒や循環、加水によることもあるが、源泉と風呂との距離(これが一番大事なことは末広の項でも述べた)を始め、浴槽の質、その他もろもろによって、かなり変わってしまう。
          そういう意味では、先述した自身の感覚との照合とは、単に感覚が正しいかどうかだけでなく、そうした事をも含めて、調べたい、と意味である。)

   ・陽イオン〔総量674ミリグラム(411,5)〕
     →ナトリウムイオン626(355,4)、カリウムイオン26、0(19,3)、カルシウムイオン8、4(19,0 !)、
      マグネシウムイオン10、4(13,6)、マンガンイオン0,05以下(0,1)、第二鉄イオン1,8(0,6)、アルミニウムイオン0,6(0,2)、
      アンモニウムイオン0(3,3)。

   ・陰イオン〔総量1578,8ミリグラム(909,0)〕
     →フッ素イオン0,05以下(0,3)、塩素イオン297,7(248,6)、硫酸イオン0,1(1,4)、
      炭酸水素イオン1262,4〔!〕(639,5)これが、湯面に浮かぶ白い泡(湯質故だが)のその一つの起爆剤にもなっているのか…、
      炭酸イオン18,6(19,2)
      硫化水素イオン0(0,1以下)これが、ここの硫黄臭の理由なのだろう。

   ・遊離物質→メタケイ酸102,6(35,6!)、メタホウ酸31,2(6,0)、遊離二酸化炭素11,4(0,1以下)、遊離硫化水素0(0,1以下)腐植質不明(124,0!)。
   ・微量成分→総砒素0,005以下(0,01)、総水銀0,005以下(0,0005以下)、銅0,05以下(〃)、鉛0,05以下(〃)。
   ・(湧出地の調査では黒褐色澄明殆ど無味僅微硫化水素臭(やはり…)、試験室では黒褐色澄明殆ど無味無臭。)

   〔平成6年11月11日。(平成15年6月10日)〕


温泉力/○


ビール/×&△(末広は自動販売機もなく×)
  ここは自動販売機はあったがスーパードライや発泡酒中心(ロング缶350円)なので、やはり×であるが、レストランではアサヒスーパードライであるが生があるので△とした。(中ジョッキ550円)

冷凍庫/×
  (末広は、冷蔵庫の中にあり、しかもかなり冷えるので○であった。)

食事/レストランあり。(末広はもちろん無し)
レストラン 和楽
営業時間:午前11:30~深夜12:00(ラストオーダー11:30)
 朝食時間:午前7:30~9:30
 (館内着のまま利用できる)


部屋食/×(ビジネスホテルなのでもちろん×)

寝具(寝心地)/○(末広はダブルタイプなのに狭く、マットレス竝びに下のスプリングも安価のためなのか固いため△であった。)


金額/△(末広も△)
 (以下、上記ホームページより転載)
入館料
コース 利用時間 平日料金 休日料金※ 受付時間
レギュラー 5時間 2,200円 2,500円 オープン~翌朝5時
子供 5時間 1,700円 1,950円
スピード 1時間 1,200円 1,500円
子供 1時間 1,000円 1,200円
ナイトパック フリー 3,700円     3,700円 23時~
モーニング フリー 1,500円 1,500円 朝5時~朝8時

オプション
オプション 利用時間 平日料金 休日料金※ 受付時間
延長料金 1時間毎 300円 300円 終日
深夜割増 1夜 1,000円 1,000円 深夜0時~朝5時
有料レスト フリー 1,000円 1,000円 終日
岩盤浴 1時間 1,000円 1,000円 オープン~深夜2時

1.子供料金は小学生までといたします。
2.オムツの取れていないお子様の浴室使用はお断りさせていただきます。
3.18歳未満の方の在館はPM11時までとさせていただきます。
4.スピードコースは1時間を過ぎた場合、1時間毎に1,000円の超過料金が加算されます。
5.料金には消費税5%と、入湯税150円が含まれます。
6.料金には館内着、アメニティ使用料が含まれます。
※休日料金:土曜・日曜・祭日・ゴールデンウィーク・お盆・年末年始
お得な!お泊りパック(23:00~08:00)3700円 仮眠スペース有り!!
    お泊りパックDX            4200円 有料仮眠スペース付き
                         (お客さまの指定席となります)
客室料金
時間貸し料金(3時間)
タイプ 料金 入館料
シングル 3,000円 +SPA料金(お一人様)
ダブル 3,500円
メゾネットツイン 4,000円
家族風呂 4,500円

1.客室時間貸しは3時間(SPA施設のご利用は5時間)までとなります。
2.客室時間貸し料金のほかにお一人様ごとの入館料が別途必要となります。
3.休日、(上記参照)は休日料金をお一人様につき大人300円・子供250円別途頂戴いたします。
宿泊料金
タイプ ご利用人数 料金(大人)
シングル 1名様 9,200円
ダブル 1名様 10,700円
2名様 12,900円
メゾネットツイン 2名様 18,400円
3名様 22,600円
4名様 24,800円
家族風呂 2名様 20,400円
3名様 23,600円
4名様 25,800円

1.料金には入館料・消費税5%と入湯税150円が含まれます 。
2.休日、(上記参照)は休日料金をお一人様につき大人300円・子供250円別途頂戴いたします。
3.宿泊税はお一人10,000円以上で100円、15,000円以上で200円別途頂戴いたします。
総合評価/△○ (末広は△(~○))
  末広の時には、「蒲田付近の宿を探している方には、温泉付きということで、とても良いだろう。(中略)仕事面で蒲田付近を用いる方は、ぜひ活用して戴きたい。」と書いたが、ここも湯的にはそう。


連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/△
  湯治(湯垢離)効果はある。
  しかし、それ以外の面も含め△とした。湯としては、湯質の項に書いた通りである。

今後/◎(末広は×△)
  この場所には来たくないが、湯質が良いので、天然黒湯温泉を源泉掛け流しで客室にて堪能できる和室タイプの家族風呂には泊まってみたい。
  また、その時には整体も受けてみたい(20分2200円~80分7600円)

蒲田の「末広」となると、次はここでしょう。

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 5月 3日(木)21時51分30秒
  …といっても、最近できたところですが。

蒲田黒湯温泉ホテル末広

 投稿者:劉邦  投稿日:2007年 5月 2日(水)21時26分8秒
  地名(温泉名)/
住所/〒144-0051 東京都大田区西蒲田8-1-5


名称/ 蒲田黒湯温泉ホテル末広


電話/03-3734-6561
ホームページ/http://www.suehiro.co.jp/
交通/蒲田駅南口から徒歩数秒。
   駅からの行き方が分からなかったため、改札口を出て角のお弁当や(膳まい)で伺うと教えてくれた。10数メートル歩くと左側に立ち食いラーメン屋が。なんとそこはテイクアウトも行なっているとのこと。360円でミソラーメンを購入しホテルに向かう。
   南口の改札口が見え、そこから下にとにかく降りてみて見渡すと、ホテル末広という場末のスナックのような看板が見えた。
  (なお、朝には羽田空港bigbird、産業プラザPIO(PIO)、大田市場へ無料で送客を行なっていると言う。)

動機/ 横浜に近くて泊まれる黒湯の温泉宿として行きたかった。

宿の簡単な説明/上記交通の項にも書いたが場末のスナック、安ホテルの佇まいで、実際、中も客室もそう。
        これはホームページを見た時から覚悟はしていたが、いやはやここまでとは…。
        しかし和やかな陽の氣(エネルギー)が漂うのは、フロントにいた管理人ご夫妻(?)のせいか。
        (また、朝になると住めば都の如く、ここも古いなりに一生懸命手入れしているな、とか中々良いではないか、…と思うのが人間の面白さであるが。)

チェックイン&アウト/午後3時~午前10時

接待/◎
  ホームページを見た時に部屋のイラストを見て、配慮が行き届いている(たとえば冷蔵庫の電源コードは抜けています、等)のと、微笑ましい感じがしたように、とても温かい感じ。
  逆に言えば、それが無ければ、ここは泊まりたくなどない感じである。(部屋もホームページのイラストは可愛らしいが実際は古すぎたビジネスホテルの部屋である。)

客室/×
  上記の如く。
 音/○ 音はしないのが救い。(この近辺もその意味では静か)
  眺め(色)/× 見えても場末の感じ。
 (泊まった部屋/306 )

  ティッシュペーパーが、武富士のポケットティッシュが入れ物にポンと入っているのは、この宿の微笑ましいポリシーも感ずる。

周囲/×
自然度/××
良い場所(イヤシロチ)?/×

風呂/△○
    内湯 男1女1
    (夜は深夜1時、朝は6~9時まで。)

湯質/○~◎
    当ホテルのパンフから抜粋する。
    「当温泉は、当初地下より汲みあげている“天然温泉”です。(中略)
     黒湯は、火山性の温泉とは異なり、古生代に埋もれた草や木の葉の成分が地下水に溶け込むことによりできた冷鉱泉で、神奈川県横須賀、鎌倉周辺から東京湾岸に沿って大田区、目黒区、江東区、千葉県内房まで深さ数百m~千mの地下に、このような温泉脈が分布しております。
     体の芯まで温まり浴後も湯冷めしないのが特色です。」

 (以下、風呂場の着替え場所に掲げてある「温泉分析書」を書き写したものを記載する。)
   ・放流一部循環。加水。加温。
   ・源泉温度→17、6度。
   ・湧出量→ 98?/分、(掘削、動力揚湯)
   ・pH.→ 8、28
   ・泉質→ ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(低張性、弱アルカリ、冷鉱泉)

   ・陽イオン(総量674ミリグラム)
     →ナトリウムイオン626、カリウムイオン26、0、カルシウムイオン8、4、マグネシウムイオン10、4、
      マンガンイオン0,05以下、第二鉄イオン1,8、アルミニウムイオン0,6。

   ・陰イオン(総量1578,8ミリグラム)
     →フッ素イオン0,05以下、塩素イオン297,7、硫酸イオン0,1、炭酸水素イオン1262,4(!)、炭酸イオン18,6。

   ・遊離物質→メタケイ酸102,6、メタホウ酸31,2、遊離二酸化炭素11,4。
   ・微量成分→総砒素0,005以下、水銀0,005以下、銅0,05以下、鉛0,05以下。
   (なお、全て0、00のものは省略。平成6年11月11日。)

  黒湯と言われるように、色は黒褐色透明。
  「氣道」協会近辺(横浜伊勢佐木町)よりも濃く、数㎝で手が見えなくなる。
  味は、微塩味無臭。
  円やかなとろみ感があるのが、ここの黒湯の特色で、濃いのに柔らかい。
  特に肌への柔らかさ(とろみ感)はアルカリ性のためだと思った。
  身体内部への影響も柔らかく、黒色はここより薄いが「氣道」協会近辺のほうが影響は強く、初心者でもその後の温まり方が異なるので分かるであろう。
  なお、ぜひ次に行く予定の同じ蒲田の黒湯温泉と比べてみたい。

※【重要情報】 → 黒湯は腰椎3番が良い意味にせよ捻じれる。
            腰椎3番とは、人間にとってあらゆる行動の要となるところ。
            (腰自体が、ニクヅキ(月遍)に要という文字であるが、5つある内の真ん中の3番は、その中でも最重要と言ってよい骨で、ここの動きが、その人の行動力、活力を決める。逆に、ここが、少しでも違和を来すと、様々な状態を引き起し、ひどいと指一本も動かせなくなる。)
            また、元々の体癖(先天的な体の癖。野口整体の概念)に、回旋型(捩れ型)が入っていると、ここの湯などの黒湯は、他の部位の捩れが取れる意味もありとても良い。
            (専門的だが、回旋型は、他の部位の捩れが取れると腰椎3番に捩れが集約し、そしてまたそれで体としてはとてもまとまりバランスの良い状態となる。)

  まあ、一言でいえば、黒湯は元気が出る湯と言っていいかもしれない。
  そのそれぞれの湯、そして風呂の造りによって湯質は異なるし、そのため、一つにくくるのでなく、その違いも言いたいのであるが、やはり都会にはそうした湯が良いのだろう、という感も否めない。
  食事は、旬のものが良い、とは、マクロバイオティックだけでなく日本古来より伝わる真実であるが、湯も同様である。

※【重要情報】 → 同じ源泉でも、源泉に近いほうが良い。
            あるいは、風呂までの間の工夫、風呂自体の工夫も非常に重要である。

            これは「時間」である。
            源泉は生ビールあるいは湧き水であるのだから、時間差があまりないほうが宜しい。

            もう一つは「空間」である。
            場と言ってもいいかもしれない。
            20歳の頃だが、お世話になったシンクロニシティ研究で有名な橋本貫光氏が、「海外に行った時の健康管理の秘訣」を教えてくれた。
            何処に行っても、その土地のものを食べると良い、と言う。

            「其処に住んでいるのだもの。『その土地(場)のものを、その時期(旬)に食べるのが最も体や心に良い』」
            ───これは、私の26年間の主張である。
             (今後、この主張年数は増えていくと思う。)


  逆に言えば、腰椎3番を捩れさせる黒湯が都会に沸く理由もそれなのであろう。

温泉力/○


ビール/× (自動販売機にも無かった)
冷凍庫/○ 冷蔵庫の中にあった。 (かなり冷える。)

部屋食/×(ビジネスホテルなのでもちろん×)

寝具(寝心地)/△
    このような宿、部屋だと思っていたのでダブルベッドの部屋にしたのだが、セミダブルを少し広くした感じの大きさで、マットレス竝びに下のスプリングも安価のためなのか固い。

★【重要&『掟破り』の極秘情報】 → 今回の場合、一人宿泊が不可であったため、二人ということで予約した。実際の宿泊は一人である。
        そのように、広いベッドを好みの人は、他のホテルでも、そうした予約を行なう手がある。
        ただ、一人でも広いベッドが使えるホテルはそのままで良いだろう。
         (なお、今回の場合は、二人ということで予約するしかなく、また実際に泊まるのは私一人であることを宿側にも伝えてあるが、そこまで正直にしなくても通常は良い。)
        また、一人予約を承らない宿も多い。
        さらに言えば、ホテルでもそうだが、一人であると泊まれない部屋というのがある。
        その場合にどうするか。

        …その通りです。

        今回、私が紹介したように、二人ということで予約し、当日に相方が来れなくなってしまって、ということで泊まるわけである。
        もちろん多くの宿の場合、料金的にはそのままであるが、良心的な宿の場合、返却してくださる所もある。
        (実は、私が一人で宿泊が出来ない宿や部屋に泊まる場合は、この創案したテクニックを用いている。
         しかし、良心的な宿に接した場合でも、その返却分は今まで戴いていない。
         …念の為。)

金額/△
  シングル6825円~
  和室は3名から。(3名で18270円~)なお9畳と12畳の二タイプがある。

  なお、温泉のみの利用(宿で言う、日帰り入浴)も出来る。
  その場合は一時間以内で¥1,050となる。(小学生までなら¥,525)
  タオル貸出有り。
  (営業時間6:00~9:00 12:00~24:00)


通信環境(インターネットetc.)/○△
  ここは安ホテル(?)なのに、インターネットが繋がる(ランケーブル有り)ということを、じゃらんなどでも特長とうたっているが、今もランケーブルを繋いでもインターネットには繋がらない。
※【重要情報】→ この宿のように、インターネットが繋がる宿でも、もう一つ何かをしなくては繋がらない宿もある。
         それは、コンピューターの設定の時もあり、椿山荘でもそういうことがあった。
         (もちろんその時は、設定を変えてくれたのであるが、その時間が惜しい人間にとっては、ランケーブルでなくとも、今日の私のように自分のエッジで接続することになるだろう。)
         その点、ご注意頂きたい。(なお、これは2007年3月の情報故、その後は各ホテルでも改善されるであろうが…)

総合評価/△(~○)
  蒲田付近の宿を探している方には、温泉付きということで、とても良いだろう。
  上記、金額の項でも書いたが、近くの方も、また、仕事の方も、この湯の良さで活用しているようだ。(それは深夜に再び風呂に訪れ感じたことである。)
  活気があるのは、接客のせいだけでなく、湯にも呼ばれるのかもしれない。
  そうした感じで思い出したのは、川崎有馬の「有馬療養温泉」である。そういう意味で似ている。(こちらは宿泊主体、そちらは宿泊は湯治客主体という感じの違いもあるが、また行ってみたい氣もした。実際、有馬療養温泉で助かった方が、私の薦めで整体を受けていらっしゃる方にも多い。今後どちらがどのようにアップロードされるか分からないが、ぜひ専門家(野口整体のプロ)に伺って活用されたら良いと思う。)
  話を戻すが、仕事面で蒲田付近を用いる方は、ぜひ活用して戴きたい。

連続湯治(どのくらい連日で入っていたいか。)/△
  湯治(湯垢離)効果はある。
  しかし、それ以外の面も含め△とした。湯としては、湯質の項に書いた通りである。

今後/×△
  (一回行ったから今後は×であり、皆さまにとって×かどうか分からないのは、他の宿の判断と同じである。)